2025-07-09

ラーメン二郎は多くて安くて美味くて早い

ラーメン二郎は多くて安くて美味くて早い。これが全てなんだよ。

これを踏まえていない議論は全て読むに値しない。

まずラーメン二郎は多い。

まず麺が多い。「小」を頼んでも普通の店の3玉くらい入っている。

チャーシューも分厚いのが2,3枚入っている。普通ラーメン店チャーシュー麺の1.5倍は肉が入ってる。

トッピングヤサイだってちょっとした野菜炒めくらい入ってる。

その上でヤサイニンニク背脂無料で増すことができる。

異常に多い。ハッキリ言ってドカ盛りの店だ。

世の中にドカ盛りの店があるのと同じように、世の中にラーメン二郎がある。

そしてラーメン二郎は安い

ラーメン二郎は異常に安い。

本店は小ラーメン700円だ。

きょうび700円なんて普通ラーメンでも安いくらいだ。

その上ラーメン二郎は店で豚骨を炊く贅沢なラーメンだ。それが2~3人前の量で700円。

何故商売が成立しているのか不思議レベルラーメン二郎は異常に安い。

原価厨もびっくりだわな。

ラーメン二郎うまい

ラーメン二郎うまい。うますぎる。

完全なる調和がそこにはある。

雑に作っているように見えて、あれが完成形なんだよ。

ネット野次馬共がうまいと思わなくても完全に自由だが、俺達にとってはうまい。それだけの話だ。

フランス料理インド料理ジョージア料理が人を選ぶのと同じように、ラーメン二郎も人を選んでいるだけだ。

豚の餌だなんだと言って見下しているやつは、ラーメン二郎に選ばれなかっただけだ。

フランス料理に選ばれなかったダサい奴との差はまったく無い。

ラーメン二郎は早い

ラーメン二郎は早い。人気のラーメン二郎には長蛇の列ができるが、他の行列ラーメン店比較すると列はすぐに捌ける。そして着席してからはあっという間だ。

茹でるのに時間がかかる極太麺なのに、だ。

ラーメン二郎が早いのは、ラーメン二郎ロット制を導入しているからだ。

例えば席が14あれば、7人が1ロットだ。

一度に7人前の麺を、並んでいる時点で茹でておく。そして着席したらすぐにラーメンを出せるようにしておく。

ラーメン二郎が多くて美味くて早いのは、ラーメン二郎ロット制を導入しているかである

ロット制」によってラーメン二郎は原価率が極めて高い料理を高速で客に提供し、薄利多売でビジネスを成立させている。

ラーメン二郎がチンタラ飯を食う奴に厳しいように思えるのは、ラーメン二郎ロット制を導入しているからだ。

7人のうち1人でも遅い奴がいると、あらかじめ茹でてある次の人の分の麺と席が無駄になる。

原価率が極めて高いラーメン二郎にとって、これは致命的だ。

ただ、ロットからはみ出るほど遅くなることは、普通に食っていればまずない。

ダラダラ会話しながら食べたり、腹いっぱいなのに残すのが申し訳なくてダラダラ食ってたりしなければ普通大丈夫だ。

食える量を注文して黙々と食えば何の問題もない。

今回は20分で炎上したが、麺料理なんだから20分を超えるなんてことは基本無い。

ラーメン二郎文化リスペクトしろ。お前は慶應義塾大学苦学生で、店主は気前のいいシャイおっちゃんだ。

ラーメン二郎は何故多くて安くて美味くて早いのか?

ラーメン二郎本店慶應義塾大学の前にある。

まり大人なら誰もがその思いを持っているのと同じように、創業者にも学生栄養のあるものを腹いっぱい食わせてやりたいという思いがある。

大盛りを「小」として出すのも、創業者の心意気だ。

驚くほどの大盛りを「小ですw」と言って出す創業者と、それを見てワクワクする学生ラーメン二郎の原点は、この風景にこそある。

想像してみろ。

知ってる人は知ってるだろうが、創業者ハゲメガネオッサンだ。

ラーメン二郎ファンからは「総帥」と呼ばれている。

おしゃべりが大好きで、いつもニコニコしながら客と喋っている。81歳という高齢だが、今でも本店では朝から総帥厨房に立っていることがある。

総帥は81歳なのに太っている。きっと自分ラーメンをいつも食べているんだろう。信じられないことだ。

から総帥は、ラーメン人生を捧げてきた男だ。

これは総帥が今よりもかなり若かったころの話だ。

店の前には今日も腹をすかせた学生が列を作っている。

慶應義塾大学学生の多くはBMW(ベーエムベー)を乗り回すボンボンだが、中には苦学生だっている。

ラーメン二郎ヤサイニンニク背脂無料トッピングだ。苦学生普段ヤサイなんて食えない。苦学生ヤサイニンニクアブラの食いだめをするためにラーメン二郎にやってきている。

物価高でラーメン1杯700円は総帥にとって正直キツいが、ハゲメガネオッサン学生の前では強がって「何って...小ラーメンを出しただけだが?」と強がる。

武士は食わねど高楊枝って言うだろ?

武士たるもの、特大を出しても、「これは小だ」と言い張らないといけない。

俺達大人からすると下らないこだわりのように思えるが、総帥シャイからそういうやり方しかできない。

慶應義塾大学学生生意気にも頭が良いから、店が物価高でキツいんであろうことくらい理解している。

こんなに安い値段で腹いっぱい食わせてもらって大丈夫なのかな、なんて内心では店のことを心配している。

しかし決してそんなことは口にしない。

そんなことを口にするのは総帥に失礼だからだ。

在りし日のラーメン二郎には、遊び心に溢れる創業者の心意気と、生意気だけど謙虚学生の、二人の世界があったはずだろ。

そういう文化想像してモノを言えよ。

エモいし、尊いだろ。

儚いし、いじらしいだろ。

ラーメン二郎特殊環境かもしれないし、人も選ぶかもしれない。けど、何も知らない上に、知らない文化にも敬意を払えない奴に好き勝手言われたら悔しいだろ。

実際には俺もお前も学生ではなく、ただのハゲメガネオッサンだ。それに、俺達が行く店は本店ではない。そこに総帥はいない。総帥弟子か、孫弟子がいるだけだ。

だとしても俺達は、ラーメン二郎に並んでいるときだけは慶應義塾大学苦学生で、店員総帥スピリットを心に秘めているんだよ。

俺達は、ただ総帥の心意気をありがたく思っておけばいいんだよ。

お前は慶應生として世界に羽ばたいて出世してもいいし、出世しなくてもいいが、オッサンになっても2年に1回くらい店に行って、心のなかで創業者の体調を心配しながら、そんなことは決して口にしないで小ラーメンを啜って、ベトベトの赤いカウンターに座りながら学生の頃の美化された記憶でも思い出しておけばいいんだよ。

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