UIはなんか使いづらい。セーブしようとしてゲストキャラ出しちゃったり、セーブ画面でキャンセル押してメニュー閉じちゃったり、戦闘だと敵ステータスの確認しづらいというか。
賢者の杖とかドラゴンロッドとかレア杖は魔法 ATが上がらないから全然使えないのは、苦労した割にということもあって微妙。
チョコボに騎乗できる要素あるのにほぼ使いどころがない。敵も騎乗して出てこないし。
5人しか出せないのはやっぱり少ない。
ベスラ要塞とかは北と南で2部隊に別れるとかあっても良かったのかもと思った。
モンスターが使いづらい。移動力アップのアクセサリの装備やまじゅう使いで使えるアビリティを装備で使えるようになったりすると良いなと思った。
EXPを入れずにJPだけ稼げる手段が最初からあると良いなと思った。レベル上がりすぎないようにデジョネレーターのある砂漠でずっとJP稼ぎしてたけど、ちょっと面倒。
チョコボの不思議なディスク相当のデータがアプデで欲しい。一点もののレア武器・防具を複数使ってみたい。マテリアブレイド改やローブオブロードが複数欲しい。
クリア後のセーブ、アルテマを倒すまでに取った装備や上がったレベルをリセットしないでほしかった。強くてニューゲームがほしい。

キャラ感想

ラムザ
- 見習い天騎士はさけぶが強すぎる。これやりすぎると面白くなくなる。
- はげますがモンスター相手にまじゅう語なしでも100%。これ、Braveあげにとても便利。
- ただ、攻撃面は微妙。聖剣技みたいなのないし、アルテマもそんなに強くない。
- もうちょっとメリットアビリティが充実してても良いのではと思わなくはない。
- 忍者で二刀流あたりが安定かなと思う。
- 最後は両手持ちカオスブレイド装備でやってた。999ダメージが当たり前のように出る。
アグリアス
- 聖剣技を活かすために物理 ATを底上げさえすれば最後まで出せる。
- ねじり鉢巻、力だすき、ブレイザー、物理攻撃アップをつけれると考えると風水士が一番良い気もする。HPは低くなるけどイージスの盾と白刃取りでの攻撃回避でいけると思う。
- 最終的にディープダンジョンで拾ったラグナロクとエクスカリバーの二刀流にしたらめっちゃ強くなった。そんなことしたら誰でも強い気はするケド。
- ジョブとしてホーリーナイトが弱いのが悲しいところ。オルランドゥの剣聖は力だすきを装備できるのに、ホーリーナイトは装備できない点とか。
ムスタディオ
- 足を狙うや腕を狙うが便利。とても便利。
- ステージで敵がクリスタルになるまで待つときなんかに、ずっと足を狙い続けることがよくある。
- 最終的に魔法銃を使うのでFaithを警告が出るギリギリの84まで上げた。
- 魔法攻撃アップも相性が良いので、そうなると算術と相性がよくなるので魔法型になるかなという感じ。
- 本当に最後は敵がシーフの帽子装備しててドンアク・ドンムブ係ができなくなる。
ラファ
- めちゃくちゃ強い。真言を使えば、だいたいの敵を一撃で倒せる。
- 加入以降ずっとエースになる。魔法攻撃を底上げする装備さえつけておけばいい。
- リメイクで大きく変わったキャラで最強の一角だと思う。
- 攻撃にアイテム拾いにと縦横無尽の活躍をする。
マラーク
- ラファと比べてあまりに不遇。
- 裏真言は敵のFaithが低いとダメージが上がるみたいだけど、敵のFaithは別に低くない。
- イノセンを入れるとダメージが出せるようになるけど、ラファと比べて一手余計に必要で使いづらい。
- 裏真言を活かそうと思うと自分のFaithも上げられないから、魔法系の道が無い。
- でも、裏真言は魔法 AT参照というチグハグさ。本当に不遇。
- Faithを3まで下げて、Braveを97にし、白刃取り装備でダメージを受けないみたいな運用にはしてみた。
ベイオウーフ
- やっぱり強い。魔法剣の命中率がおかしい。
- スリプルですぐ寝るし、チキンで敵がすぐに鶏になる。イノセンも全魔法のクレティアン特攻だと思う。
- 加入時点だとBraveが低いので騎士剣装備するなら底上げ必須。
- でも騎士剣よりは、ルーンブレイドで魔法 AT上げる方が良さそう。
レーゼ(ホーリードラゴン)
- 魔法 ATが異常に高いので各種ブレスの威力がとんでもない。
- 加入時点ではBraveもFaithもやけに低い。
- ただBraveは上げてもドラグナーになった時点でリセットされるので上げる必要はない。
労働八号
- 移動力がないけど、処理するが非常に強力。回復役と組ませると途方もなく強い。
- カウンター用にBraveを限界まで上げておく位を一応やっておくだけ。
オルランドゥ
- 本当に反則。半分は装備しているエクスカリバーの永久ヘイストのせい。
- 文句なく最強。リボンと香水まで装備できるようになっちゃったから隙がない。
- 両手持ちとか二刀流とかいらないから、アビリティはアイテムとアイテム投げつけてた。
- 何気に便利なのは暗の剣。これで敵のMPを消し飛ばせば、状態異常耐性完備なら敵はたたかうしかしなくなる。
レーゼ(ドラグナー)
- 装備品に困るけど、能力は一級。
- ドラグナーは最初から二刀流なので、格闘つけるだけで十分。
- 体装備はないけど、HPが高いから平気。頭にリボンだけつければOK。アクセサリも香水で良い。
- 何気にまじゅう使いがドラグナーは装備せずにあるのが面白い。使いづらいことに変わりはないんだけど。
- 格闘をつけて、アビリティは拳術か算術だなで、算術で運用してた。
- 使える機会はほとんど無いけど、竜ならしは反則。100%勧誘。飛空艇の墓場前で全部勧誘した。
クラウド
- マテリアブレイド改が強力。これ他の人に渡したくなる。複数欲しい。
- リミットはチャージなのはもちろん基本的に範囲が広くないのと高さ0がきつい。あと魔法 AT参照。
- アビリティはクライムハザードがボス用には強力。画竜点睛も命中率がすごく高い。
- 良い点はチャージ時間が短くなってて、ショートチャージなしでも敵に桜華狂咲が当たるようになったこと。
- あと、チャージは必中だから終盤の良く回避する敵相手にも使える。
- 当人の能力としては、最初から白刃取り使えるのがプラスポイント。
メリアドール
- ディバインナイトは不遇。
- 剛剣は対象の装備がないと威力が下がっちゃうし、範囲攻撃でも無いからとても使いづらい。
- ディバインナイトは槍装備ができるので、そっちの方が良いかも。剛剣が無意味になるけども。
- 槍で剛剣が使えればまだ良いんだけどなあ。
- もしくはメリットアビリティで装備変更があれば。でも装備変更で1ターン使っちゃうからやっぱり微妙か。
- TOみたいに2つ武器を装備して(二刀流じゃなく)、どっちの武器で攻撃するかを選べると剛剣とディバインナイトは多少の救済はできるのかもしれない。
- 最初から踊子になれるけど、踊子はそんなに使いどころがない。移動力+3もないし。
- 結局、強い方のジャベリン装備でずっとジャンプしてた。ただ、これがシンプルに滅茶苦茶強い。剛剣不要。
- めっちゃ喋るので終盤はずっと出してた。
ビブロス
- 使わなかった。
- ルカビィ相手にはディファレンスが超極悪。MP分のダメージを与えるから800ダメージとか出る。
- これだけでサーペンタリウスを倒しかねない。
- 移動力が無いのが厳しいかなあ。
ボコ
- 枠に余裕もあるしで一応最後まで手元に置いておいたし、鍛えもした。
- ただ、実際問題使えるかというと枠1つまで使って出すのは厳しい。騎乗用でも使うのも1枠使うほどの価値はやはり無いと思う。
- 特別なチョコボとして、チョコボールやチョコメテオがせめて使えればと思わなくはない。

ジョブ感想

見習い戦士
- ためると取得JPアップと移動力 +1をとったらすぐ移行する職。
- まじゅう使いは使いづらすぎる。もうちょっとどうにかならなかったんだろうか。
アイテム士
- 銃を装備できるようになると輝くと思う。
- オートポーション、メンテナンス、アイテム発見移動と重要なアビリティ多い。
- アイテムも発動まで時間がかかる魔法、発動対象を選びづらい算術と比べても、かなり使い易いと思う。
- リメイクでメリッドアビリティにアイテム発見移動がついたのがとても便利。高低差無視移動と共存できて、ディープダンジョンでのアイテム回収がはかどる。
ナイト
- 単体ではなんか微妙。戦技は弓使いとかでつけると強い。
- 装備武器ガードが何気に序盤は良いと思う。
- 二刀流と戦技を組み合わせると、敵の能力をボロボロにできるようになって楽しい。ルカビィにも当たるし。
- サーペンタリウスは魔法 ATをこれで削りまくってゾディアークに耐えれるようにした。
弓使い
- チャージの速度がはやくなって、ノーコストで大ダメージ出せるようになって序盤は強い。
- 精神統一+戦技で100%スピードブレイクできるのかな？と思って試したけどできなかった。
- 敵としては厄介だけど、終盤は武器が弱くてちょっとつらい。
モンク
- 拳術が便利すぎる。回復・蘇生・範囲攻撃・遠距離攻撃とこなせる。
- 格闘もめちゃくちゃ強い。二刀流格闘にできると、これがとても強い。
- ストーリーでは敵は人間キャラなので、ハメどるを取っとくとこれが入りまくる。
- 終盤は拳術はダメージ量、回復量共にちょっと物足りない感じ。
白魔導士
- ケアル、ケアルラ、レイズ、エスナ、ホーリーあたりが欲しいところ。
- 正直他はあってもなくてもという感じ。魔法 ATが十分あればケアルガはいらない。
黒魔導士
- 序盤の最強ジョブだと思う。サンダーロッドのサンダーで1章から2章にかけて無双できる。
- サンダー系だけ覚えさせれば良い。あとは余裕があったらトード。
- 終盤向けには魔法攻撃力アップが欲しいところ。クラウドやラファ、マラークにつけたい。
風水士
- 剣装備できて、鎧ではない普通の服を装備できるのがとても強い。
- 鎧は物理 AT上昇はないけど、服は力だすきとかで物理 ATを底上げできる。
- 騎士剣装備できないけど、アグリアスはこっちの方が強い気もする。
- 物理攻撃アップが覚えれるのもポイントが高い。風水自体は微妙。
陰陽士
- ドンアクが神。序盤で敵の行動を止めるのはかなり楽さに関わる。
- ベリアス相手でも沈黙を入れる役割を担える。
- ベイオウーフのテンプルナイトの下位互換みたいな感じではあるけど、彼が来るまではずっと使えると思う。
話術士
- ほめると勧誘。銃が装備できるので、サポート的な役割で使いやすい。
- ほめるの命中はもっと高くても良かったなあと思う。
- 説得の価値は最初わかってなかったけど、これやばいわ。ロードリセマラでずっと俺のターンにできそう。
時魔導士
- 微妙。ウィザードロッド装備できないし、魔法 ATで黒魔導士にだいぶ劣る。
- ヘイストやスロウが便利と言えば便利。
- ショートチャージとテレポは欲しいけど、必要 JPが多すぎるかなと思う。なくてもなんとかなる。
- MPすりかえはあると敵攻撃に一発は確実に耐えるようになるぶっ壊れアビリティ。陰陽士のMP 回復移動と合わせると全然倒れなくなる。
召喚士
- 強い。召喚はやけに発動が速いし、攻撃力も高い。
- 序盤はサンダーロッドのラムウで良いと思う。
- 他に優先して取りたいのはゴーレム。最高の物理攻撃対策。
- 終盤はリッチが本当に反則。
シーフ
- 言わずと知れた盗む要員。武器とアクセサリが最優先。
- JP稼ぎ用にはギルを盗む。
- 他は密猟やキャッチ、移動力+2も欲しいので、JPを相当稼ぐ必要がある。
- 戦闘面では攻撃力不足で使いづらい。
竜騎士
- ジャンプ系は一番でかいのさえ取れば他は不要なのはもうちょっとどうにかならないのかと思った。
- ジャンプは両手持ちをつけちゃうとそっちの方が強い点も微妙な感じ。あと、何故か白刃取りで防がれるし。
- 高低差無視は優先して取りたい。町はずれの教会であるとかなり楽しい。ディープダンジョンではほぼ必須だと思う。
侍
- ちょっと不遇。引き出すが魔法 AT参照。あと、引き出すで武器壊れなくて良いと思うし、自分が装備している刀であれば引き出せても良いんじゃないかと思う。
- 引き出すは村雨が最優先。他はまあ余裕があればという印象。
- 両手持ちが強い。とても強い。これ、忍者の二刀流みたいに侍なら最初から使えると良いのに。
- 必須は白刃取り。Braveが高いとたたかうの攻撃が全く当たらなくなる。最強のリアクションアビリティ。
- 白刃取り、エンハンスドで弱くなってるかなと思ったけど全然弱くなってなかった。
忍者
- 最強ジョブかもしれない。力もあるし、速いしで、格闘をつけるととても強い。
- 投げるは手裏剣と玉だけでいい。他はいらない。選ぶときのノイズが増えるだけ。
- 二刀流も優先して取りたい。他は不要。
算術士
- ジョブとしてはspeedが遅すぎて無理。
- 算術はあまりに反則。MP消費なし、全体、チャージなし。どう考えてもおかしい。
- 仮にソーサーラーが居て全魔法があったとしても、算術が上位互換というぶっ壊れ。
- ラムザのエールでspeed上げてJP稼いだら、算術自体は他のジョブで使う感じ。
- もうちょっとジョブ自体が使えるものだったらなと思わなくはない。
- 何気に回復おすそ分けがアイテム士につけたらリモート回復できてめっちゃ便利。もっと序盤で使えたらなあと思わなくはない。
吟遊詩人
- 歌うの強さはいまいちわからない。応援歌がJP稼ぎに便利なぐらい。
- 長期戦になるのならステータスアップ系が効くのかもしれないけどマップ狭いからな。
- 移動力+3だけは優先して欲しい。
踊り子
- ネイムレスダンスが極悪。はじっこで踊ってりゃどんどん状態異常になる。
- 跳躍+3はいらない。高低差無視の下位互換だし。移動力+3がよかったなあ。
ものまね士
- なりづらい割にとても使いづらい。自分には使いこなせなかった。
- やるとしたら、踊らせたり歌わせておく位？でもものまね士でそれやる必要無い気もする。

ひとまず終わり。アプデで追加コンテンツ来るといいなあ。全体的に原作準拠の良いリメイクだったと思う。満足。

Lv.99まで上げたり、全ジョブマスターしたり、敵忍者の投げるから武器回収したりはしない。

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2025-10-31

■自民党支持者の旦那がフェミニズムに目覚めた

うちは、いわゆる「政治の話」を食卓でするような家庭ではない。

なんとなく、夫が保守的で自民党を支持しているんだろうな、というのは知っていた。ニュースを見てたまに「景気対策が…」とか「防衛費が…」とか言うことはあっても、私（どちらかといえばリベラル寄り）と議論になるようなことは、お互い無意識に避けてきた気がする。

もちろん、私がジェンダー平等の問題や「ガラスの天井」について思うところがあっても、それを夫に熱く語ったことはない。どうせ「ふーん」で終わるか、面倒くさそうにされるのがオチだと思っていたからだ。

そんな関係だったのだが。

先日、高市氏が総理大臣に就任した。私は「初の女性総理か…」と感慨半分、政策への警戒半分、といった複雑な気持ちでニュースを見ていた。

一方、夫は。特に賛成とも反対とも言わず、いつも通り淡々とニュースを眺めているように見えた。彼が彼女の支持者なのかどうかも、私は知らない。

異変が起きたのは、その数日後だ。ネットニュースやSNSで、彼女に対する凄まじい言葉が飛び交うようになった。

もちろん、政策への真っ当な批判はあった。それとは別に、目を引いたのは「男に媚びた」「女のくせに」「名誉男性」といった、彼女の性別や振る舞いに対する、お世辞にも「批評」とは言えないような罵詈雑言だった。

（うわぁ…酷いな…）

特に、そうした言葉の一部が「リベラル」や「フェミニズム」を掲げるアカウントから発信されていることに、私は複雑な気持ちを抱えていた。

その夜、リビングでスマホを見ていた夫が、珍しく私に話しかけてきた。

「なあ、これ見た？」

夫が私に見せてきたのは、そうした罵詈雑言がまとめられたネット記事だった。

「…うん、見てるよ。酷いよね」

「いや、なんというか…。政策を叩くなら分かるんだよ。でも、『男に媚びた』とか『女のくせに』みたいなのは、ちょっと違うだろ」

私は驚いた。夫がこういう「ジェンダー絡み」の話題に、自ら言及してきたのは初めてだったからだ。

夫：「この人（高市氏）が実力あるかどうかは人によるんだろうけど、一応トップに立ったわけじゃん」

私：「…うん」

夫：「なのに、叩いてる理由が『女のくせに』とか『男みたい』とか、そういうのばっかりなのって、おかしくないか？しかも、そういうのを言ってるのが、普段『男女平等』とか言ってる側（リベラル層）なんだろ？」

夫は、政治的に「正しい」ことを言おうとしているわけではなかった。ただ、彼が持つ（おそらくは非常にシンプルな）「実力主義」や「フェアネス」の感覚からして、目の前で起きていることが「アンフェアだ」と感じたようだった。

実力で評価されるべき（と彼は思っている）なのに、実力以外の部分（＝性別）で、しかも「平等を訴える側」から攻撃されている。

このねじれが、彼にはどうにも理解しがたく、気持ち悪く映ったらしい。

夫は続けてこう言った。

「こういうのを見るとさ…もしかして今までも、女の人ってだけで正当に評価されてこなかったことって、あったのかなって思うよ」

私は、一瞬耳を疑った。あの「個人の努力」が口癖だった夫が、構造的な性差別の存在を、ほんの少し、示唆したのだ。

もちろん、これで夫がフェミニストになったわけでも、リベラルに転向したわけでも断じてない。明日になればまた「景気が…」と言っているだろう。

でも、彼が「実力さえあればいい」と信じて疑わなかった世界に、「あれ？」という小さなノイズが走ったのは確かだった。

「これじゃあ、フェアじゃないよな」

そう呟いた夫の顔は、政治的な主義主張というより、純粋な「理不尽さ」に対する嫌悪感を示しているように見えた。

政治的な立場は違えど、夫婦の間にほんの少しだけ、共通の認識が生まれた。なんとも複雑な「目覚め」だった。

Permalink | 記事への反応(0) | 12:23

2025-10-28

■抽象 数学とか超弦理論とかについて

まず対象を抽象化するために、物理系は局所演算子代数のネットワーク（局所性を持つモノイド圏あるいは因子化代数）として扱う。

境界理論はある可換（または E_n）因子化代数 A を与え、これに対して状態空間は A の正値線型汎関数（GNS 構成で得られる正規表現の圏）として扱う。

重力的バルク側は、境界因子化代数のコホモロジカル双対（例：Koszul 双対や因子化ホモロジーに基づくスペクトル的拡張）としてモデル化される。

ホログラフィーは単なる同値性ではなく、境界のモノイド的データとバルクの因子化代数的データの間の高次圏的（(∞,n)-圏）双対性であり、この双対性はホモトピー的拘束（同値の空間）を保つ関手の同型として書ける。

これをより具体的に言えば、境界の C^*-あるいは von Neumann 代数の圏と、バルクに対応する因子化代数（局所的場の代数を与える E_n-代数）の間に、Hochschild／cyclic ホモロジーと因子化ホモロジーを媒介にしたKoszul型双対が存在すると仮定する。

境界から見た相互作用や散乱振幅は、境界因子化代数上の積（オペラド的構造）として表され、バルクの幾何情報はそのホモロジー／コホモロジーに符号化される。

エントロピーとエンタングルメントの幾何化は情報幾何学的メトリックに還元される。すなわち、量子状態空間上の量子フィッシャー情報（量子Fisher・Bures距離）や相対エントロピーは、接続と計量を与えるテンソルと見なせる。

これにより、テンソルネットワークは単なる数値的近似ではなく、グラフ圏からヒルベルト空間への忠実なモノイド的関手である：グラフの各節点に E_n-代数の有限次元表現を割り当て、辺は双対化（コアリフト）の演算子であり、ネットワーク全体は因子化代数の状態和（state-sum）を与える。

MERA や PEPS、HaPPY コードは、この関手が持つ特定の圧縮／階層性（再帰的モノイド構造）を体現しており、cMERA はその連続極限である。

テンソルネットワークが幾何を作るとは、エントロングルメント計量（情報計量）から接続とリーマン的性質を再構成する手続きを意味し、これが空間的距離や曲率に対応するというのが it from qubits の数学的内容である。

さらに情報回復（Petz 復元写像など）や相対エントロピーのモノトニシティは、エントロングルメントウェッジ再構成の圏論的条件（右随伴を持つ関手の存在）として表現される。

すなわち、境界演算子代数からバルク因子化代数への埋め込みが完全に圏論的な復元子（adjoint）を持つときに、局所的情報の回復が可能となる。

ER=EPR はこの文脈でホモトピー的コボルディズムとして読み替えられる。量子相互作用で結ばれた二系（高次圏の対象としての二点分割状態）は、バルクのコボルディズム類（ワームホール的繋がり）に対応する同値類を持ち、局所ユニタリ変換による同値類がコボルディズムの同位類と一致するという予想的対応を述べる。

言い換えれば、局所ユニタリ同値で分類されるエンタングルメントのコホモロジーは、バルクのホモトピー的結合（位相的／幾何的接続）を決定する。

ブラックホールの熱力学的性質は、トモイタ＝タカサキ理論（Tomita–Takesaki modular theory）やコンネスの周期写像が関与する演算子代数のモジュラー流として自然に現れる。

特に、ブラックホール外部におけるモジュラーハミルトニアンは境界状態の相対エントロピーに関連し、そのフローはバルクの時間発展に対応する（模擬的にはKMS状態と熱平衡）。

サブファクター理論とジョーンズ指数は、事象地平線をまたぐ情報の部分代数埋め込みの指標として機能し、情報損失やプライバシー（情報の遮蔽）は部分代数の指数と絡み合う。

ブラックホールの微視的自由度のカウントは、やはり境界因子化代数の適切な指数（譜的インデックス、K理論的量）に帰着する。

超弦理論的な追加自由度（多様体のモジュライ空間や D-ブレーンの圏的記述）は、バルク側因子化代数の係数系（係数 E_n-代数やスペクトラル層）として取り込まれ、モチーフ的／導来スタック的手法（derived stacks, spectral algebraic geometry）で整然と扱える。

これにより、弦の振る舞いは境界オペレータ代数の高次幾何学的変形（deformation theory）と同値的に記述されることが期待される。

この全体構造を統一する言葉は高次圏的因子化双対である。物理的理論は、局所的オペレータのモノイド圏、状態の圏、そして因子化ホモロジーを媒介にした双対関手系から成り、テンソルネットワークはそれらの具体的表現＝有限モデルとして働き、情報幾何学はそれらの間に滑らかな計量を与える。

したがって「it from qubits」は、局所的量子代数の圏論的再配列が（情報計量を通じて）幾何学的構造を生み出すという主張に還元され、ER=EPR はエンタングルメントの同値類とバルクのコボルディズム同位類を結ぶ高次圏的同型命題として再表現され、ブラックホール熱力学や弦の自由度はその圏論的・ホモトピー的不変量（ホッジ理論的／K理論的指数、モジュラーデータ）として測られる。