あとがきによると、原作者が高校生の頃(70年代〜80年代か?)の体験を執筆当時(2001年頃)の時代設定で書いたらしい。なるほど確かにレトロ感が入れ子構造のようになっていてチグハグではあったが、作風がリアル寄りではないのでフィクションとして楽しめた。
この小説はそれをかなり意図的にやっているが、作者の具体的な母校がモデルになっている作品は校風自体に対する愛憎が透けて見える瞬間が面白い。
愛憎とかは置いておくとしても、例えば具体的な行事を描く際のその準備や段取り描写の具体性も面白い。書き手の気持ちが当時にタイムスリップしてるのを感じる。
白線流しなどは松本市ではなくもっと山奥の高校の行事だけ剥ぎ取ってきて設定したらしいが雰囲気が出ていて良かった。
夜のピクニックもストーリーは特に好きではなかったけど行間から溢れてくる実体験者の郷愁が楽しかった気がする。
漫画だとかくかくしかじかの金沢の美大のパートも大変面白かった。
行事でもなければ高校でもないが、ヤサシイワタシも法政大学の文化系サークルという具体的な情報があったので「こう言う雰囲気だったのかな」と興味深く読めた。
一般的な作品では体験を抽象化するにあたって具体的な物事と共に捨象されるような微妙な空気感や感情が、自伝的作品では揃えられることで、感覚として腑に落ちるのかもしれない。
消えてしまったが以前増田で見た彼氏彼女の事情が受けた理由を当時の受験の事情と津田雅美が多摩校であることなどを関連付けながら解説してくれたエントリも面白かった。
振り返ってみると自分の出身高校は特徴的な文化や行事はなかった。強いていうと一年の頭の勉強合宿の最後に海岸清掃をして、そのあと綱引きをする恒例行事が印象に残っている。
立川高校か。学校群制度も遠くなりにけり。
学校群制度って何
学校群制度 (一般) 【がっこうぐんせいど】 学校間格差を無くして、全ての学校の学力を同等にすることを目的とした入試制度の一。 複数の学校が群れをつくって合格者を振り分ける。 ...
俺の高校は少子化で志願率低くて凋落しまくってしまった。もうなるべく出身校言いたくない。悲しい。
分かる。 俺の出身校は、もうなくなったけどな!
😔
あなたが子供を沢山拵えて入学させましょう
氷菓もセトウツミも作者の母校がモデルだった気がする
ハルヒも銀の匙もクローズもだぞ。
稲中もだぞ
森見登美彦とかそんなバッカのイメージ
國學院版が気になる
新学系だし独特で面白そうだね 個別の文化としても語る価値あるのは専門的な内容がマーチ以上って雰囲気あるけど普通にそれ以外も力量ある作家が書けば面白いよね
聖地巡礼文化の始まりである
スキップとローファー、モデル校の出身者から見ても空気感や生徒の雰囲気がかなりリアルだったんで、てっきり作者も同窓か他の都立校の出身かどっちかだと思ってたら都内出身です...