2025-07-26

香港民主化デモ成功

香港民主化デモ本質は、中国本土に対するルサンチマンの爆発だった。

軽蔑していた大陸自分たちより発展したことを許せなかった。

 

香港では中国本土から観光客に対するヘイトスピーチ雨傘運動以降盛んに行われた。

ヘイトスピーカーマナーの悪さやら、越境出産やらを槍玉にあげて、香港停滞の責任中国人になすりつけた。

ヘイト願望が先に来て、つじつま合わせに悪口をひねくりだしてるにだけであって、現状への不満を攻撃やす相手に向けているだけだ。

中国人のマナーが良くなろうが、越境出産がなくなろうが、惨めな現状など変わらない。

 

香港民主化デモが示したのは、実態ルサンチマンヘイト政治運動だとしても、民主だの人権だの自由だのというキレイゴトを掲げれば、多くの支持を得られるということである

だが民主だの自由だのといった言葉はは考えなしでも思いつく平凡なスローガンに過ぎない。

こんなつまらないスローガン香港が変わるはずもない。

 

だが、世界の注目は香港に集まった。

そして区議選の民主派の地すべり勝利でかれらの市場価格は最高に達した。

 

本当であればキレイゴトで自分たち本音ごまかさず、ルサンチマンヘイト感情にしっかりと向き合えばよかった。

民主デモの連中は「自分」というものを問い直さずに、ひたすら他人攻撃し続けた。

他人とは香港政府親中派市民北京政府である

 

本来なら、デモ隊はかれらを叩きのめす敵というよりも交渉相手とみなすべきだった。

高まった市場価格取引材料に譲歩を引き出すのが政治運動セオリーである

が、コンプレックスにまみれた人間はとやかく人を攻撃したがるものである

こうして収拾のつかない自体に陥ったデモ隊は、結局本気を出した中国政府に叩きのめされてしまった。

 

中国政府強硬姿勢文句を言う人が多いが(実際問題も多い)、仮に民主運動成功したとしても決して香港は良い方向には向かわなかっただろう。

民主自由経済が上向くでもなし、中国香港の力関係が変わるでもなし、当然ルサンチマンは解消しない。

 

亡命した民主派の闘志たちはウジウジ恨み節をのたまわっているだけで、民主デモがなぜ失敗したのかというと反省はなんらしていないようだ。

ルサンチマンにむきあわずお題目のように民主自由を言い続けても香港は何も変わらない。

応援したいとも思えないし、実際、日本ではすでに飽きられている。

香港デモ天安門事件と同じようにかつてニュースを騒がした一事件になりさがった。

 

天安門事件関係者たちも現在ではお行儀のいいことを並べるばかりで、はっきり言ってつまらない。

こんな面白みの連中が習近平を倒せるとは思えない。

けれども劣化スピード香港民主派のほうが早いようだ。

 

いまやデモ発生から6年にして香港の人々はあれだけ嫌っていた中国に「北上消費」しに盛んに通っているという。

どうも香港中国より下、ということを認めざるをえないらしく、ある北上消費をする香港市民によると深セン香港より物価も安いしサービスも良いそうであるhttps://www.fnn.jp/articles/-/896155

文化レベルでも香港が上とはいいきれなくなっているようだ。

 

民主自由への願いが切実なら、それを叩き潰した中国への憎悪はすさまじいだろう。

しかし彼らの「願い」とやらの強さは香港中心街シャッター街にするかわりに深センに金を落とす程度のものらしい。

ルサンチマンごまかすための民主自由にふさわしい末路である

 

香港民主運動中国政府弾圧により挫折した、というのが一般評価である

民主運動目的が「自由民主的な香港の実現」とするならば正しい評価と言えよう。

しかし、少なくとも雨傘運動以後の民主運動大陸へのルサンチマンヘイトを解消する道具として民主自由を掲げたに過ぎない。

このように民主運動目的を見直せば、2019年香港民主化デモ大成功だったと言える。

お題目民主自由は叩き潰されたが、これによって香港中国上下関係は疑う余地なく確定した。

こちらのほうが上だったのに・・・」というくだらない思い込みが崩れ、中国香港の上に立つということが自然なことになった。

香港若者は盛んに大陸へと渡って満足気に遊んでいる。

香港人は香港中国に飲み込まれることを受け入れていれてしまえば、なんのことなルサンチマンは見事に解消される。

これは有能な同僚に対して劣等感を抱くとしても、社長にはそんな感情を持たないことに似ている。

 

こう考えると中国政府強硬姿勢国家安全維持法の極めて厳しい内容も香港人への温情だったかのように思える。

中途半端妥協しても鬱屈した香港人のコンプレックスは残り続ける。

そうであれば、ここは徹底的に香港人の反抗心を潰し、中国の一都市として香港アイデンティティを「再編集」し、ルサンチマンを解消させるほうが愛情と言うもんだ。

香港はいまや「中国香港」となった。人々の意識の上でそうなりつつある。

教育も変わっているし、海外移住本土から香港移民の増加はこれに拍車をかけている。

 

これに外野から文句を言うのもそれはそれで自由だが、民主自由勝手香港に期待したために出る言説にすぎない。

外野意識民主デモ当時のまま止まっているが、香港それから6年先に進んでいる。

  • アメリカに対する言及は? 民主化とかいうテロの輸出をそろそろ世界は無視すべきではない

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