はてなキーワード: 心室細動とは
■ 餓死説
まずは、「餓死」ですね。いわゆる過度の減量、エネルギーと糖質の極限カットによって身体が限界を超えてしまったという説。これはかなり根強い意見ですし、実際にそれっぽいエピソードもあるんですよ。
亡くなる数日前にも北村さんは倒れて救急搬送されてるんですね。そのとき、妹さんが「せめて飴をひとつだけでも舐めて」と懇願したにも関わらず、本人は「そんなわずかなカロリーすら摂りたくない」と拒否していた。これ、正直言って、減量に対する本気度というか、もはや信仰に近いものを感じます。
で、この時点で身体は相当ボロボロだった可能性が高いです。筋肉は分解されて、ホルモンバランスは崩れ、心筋すら萎縮していたかもしれない。電解質もぐちゃぐちゃだったでしょう。カリウム、マグネシウム、ナトリウムが大きく乱れていれば、それだけで突然の致死性不整脈に繋がるのは十分あり得ます。
ただ、それでも餓死っていうのは、基本的にゆっくり進行するんですよ。今日の今日で急に倒れて心停止するっていうよりも、意識が朦朧としてきて、何日もかけて衰弱していくイメージです。家族と一緒に暮らしていた北村さんが、それに気づかれずに急死したというのは、少し説得力に欠ける部分もあります。
とはいえ、餓死による急死がまったく起こらないかと言われたらそうでもないです。
極度の電解質異常が引き金になって、突然の心室細動が起こる可能性はあるし、精神的・肉体的ストレスが最後の一押しになることもある。
なので単純な事実上の餓死説を完全否定することはできないです。
...が、あの「急激な死」の説明としてはやや弱いのかなとも思います。何かもう一段階、外からの強烈な要因が重なっていたと考える方が自然じゃないかと私は思ってます。
■ DNP
そこで出てくるのが、DNP(ジニトロフェノール)です。これは本当にやばいです。歴史のある化合物なんですけど、現代では毒物に分類されてもおかしくないレベルの危険性を持ってます。
そもそも薬と言って良いのかもわからないです。本来は防腐剤や農薬原料などといった工業用の薬品なので。(現在はその高い毒性と危険性から、工業用途でもより安全な代替物質に置き換えられています。)
この作用機序なんですけど、簡単に言うとミトコンドリアでのATP合成を邪魔します。要するに「エネルギーを作れない状態にする」わけですね。代謝のエンジンを回しながら、ガソリンは空っぽっていう、もう自殺行為に近い代物。
その結果、どうなるかっていうと、体温が爆上がりします。40度超えることも普通にあります。大量の汗が出る。脱水が進む。ミネラルが抜ける。乳酸が溜まる。肝臓も腎臓も悲鳴を上げる。そして、何よりヤバいのが、気づいたときにはもう手遅れなケースが多すぎるってこと。
DNPの特徴は、ちょっとした不調を「効いてる証拠だ」と勘違いして続けてしまうところにあります。そしてそのまま、高体温が止まらなくなって、昏睡、心停止、死亡という流れ。拮抗薬はありません。時間との勝負ですが、勝てる勝負じゃないことが多いです。
90年代から2000年代初頭にかけて、DNPは裏ルートで普通に出回ってました。今よりも遥かに情報も少なかったですし、食べても痩せるという魔法の言葉に飛びついた人も多かった。
北村さんほどのストイックさがあれば、DNPを使っていた可能性はゼロではないでしょう。
■ インスリン
もうひとつの可能性として語られてるのが、インスリンの誤用。これは減量中でも使われることがあります。
糖質カット中にインスリンを打つと、血糖値が一気に下がって、低血糖性昏睡が起こる。これがマジで危険なんですよ。
最初は手が震えたり、冷や汗が出たりするんですけど、そこから数分〜十数分で意識がなくなることもあります。最悪、何も対処できずにそのまま死にます。
ただ、北村さんは医療系のバックグラウンドもあるし、普通の人よりはリスクを知ってたはずなので、知名度の高いインスリン単体で死亡するということは少し考えにくいかもしれません。
で、もしここにDNPとインスリンを同時に使っていたとしたら…これはもう最悪のコンボです。
DNPでATPが作れない状態にして、さらにインスリンで血糖を下げると、細胞はエネルギーを作ることも取り込むこともできません。特に脳と心臓が真っ先にやられます。
脳はグルコースが主な燃料ですし、心臓は膨大なエネルギーを消費する臓器。
そのどちらもエネルギーが来ないとなったら、本当に数分で心停止してもおかしくないです。
DNPの高体温がさらに追い打ちをかけて、酵素は変性、タンパク質は壊れて、臓器はどんどん死んでいく。
そのスピード感は、もはや人間の手でどうこうできるレベルじゃないんです。
インスリンはよく知られていましたがDNPとの組み合わせ結果の予測は、当時の時代背景を考えるとかなり難しかったのではないかと思います。
ここまでを全部踏まえて言うなら、私としてはDNP単独、もしくはDNP+インスリン併用が最も現実的な推測だと思ってます。
餓死単独での突然死もありえなくはないけど、短時間で急変して心停止っていうあの特徴の説明としては弱いように思えるんですよね。
インスリンだけでも急死することはあります。ただ、そこにDNPが加わることで、致死リスクは跳ね上がります。
制御不能な高体温と、エネルギー枯渇のコンボ。これはもう即死級であまりに危険すぎます。
そしてなにより、北村さんの性格・精神性を考えると、効果のためなら多少のリスクは飲むという判断をしていても不思議ではないですね。
ある日、街中を歩いていたときに突然、人が倒れる場面に遭遇したら――。そんな場面を想像すると、自分は咄嗟に行動できるのだろうか、と不安になる。さらに、それが女性の救助であった場合、AED(自動体外式除細動器)を用いるときにためらいが生じる人もいるのではないだろうか。実際に「異性の身体に触れることに抵抗がある」「万が一、セクハラとみなされないか不安だ」といった声を耳にすることもある。しかし、目の前で倒れている人がいれば、その方の性別にかかわらず、一刻も早く命を救う行動を取ることが最優先されるべきなのだ。俺も、もし女性が倒れていてAEDが必要な状況であれば、しっかり使い方を知っていて、ためらいなく行動できるようになりたいと強く思う。
まず大前提として、AEDは心室細動や心停止状態にある人の心臓を正常なリズムに戻すために電気ショックを与える装置だ。救急医療の知識がない一般市民でも、手順書や音声ガイダンスに従うことで使用できるように設計されている。多くの人が「AEDの場所はどこにあるのかは知っているが、いざ使おうと思うと緊張してしまう」と感じるかもしれない。だからこそ、普段からAEDの使用方法を知識として知っておき、「使うべき瞬間に迷わない」心構えを持つことが重要だ。
さらに、AEDを使用するときには、胸部へのパッド装着が必要になる。男性と比べて女性の場合は、ブラジャーや衣類で胸が隠れていることも多く、パッドを正確に貼るためにはある程度、衣服をずらしたり、肌を露出させたりする必要が生じる。それをためらってしまい、手間取っているうちに救命のタイミングを逃してしまう危険性がある。心臓が停止している状況では、時間との闘いだ。1分遅れるごとに救命率は大きく低下する。この事実を踏まえれば、「異性の胸に手を触れるのが失礼かも」とか「後で問題にならないか」などと迷っている時間はない。救命行為は相手の人生を左右する重大な局面であり、そこに遠慮は必要ない。
もちろん、プライバシーや人権への配慮は大切だ。周囲にいる人に声をかけて上着やタオルを使って視線を遮るなど、できる限りの配慮をしながら実施できれば理想的だろう。しかし、それらの配慮をするあまりAEDの装着が遅れてしまっては本末転倒だ。救命の基本的な考え方として、まずは心停止状態であるかどうかの確認を素早く行い、心肺蘇生(CPR)とAEDの準備を並行して行う。その過程で周囲に人がいれば協力を求め、「衣服を下げてもらう」「通報をお願いする」など、各人が役割分担をすることでスムーズに救命処置を進めることができる。
日本では、AEDが駅や公共施設、商業施設など、あらゆる場所に設置されつつある。しかし、実際に使われる場面となると「なんだか怖い」「失敗したらどうしよう」と心理的なハードルが高いのも事実だ。さらに、女性への使用に際しては、上述のような「セクハラだと思われないか」という余計な不安が加わることで、救命処置がためらわれるケースもあり得る。こうした状況を打開するには、AEDの使用方法や救命措置に関する正しい知識と、周囲の目を気にせず行動に移せる意識改革が欠かせない。
俺自身も、「もし自分が心停止で倒れたなら、誰かが戸惑わずにAEDを使ってほしい」と思う。逆の立場であれば、女性であれ男性であれ、誰しもが命を救われることを望むはずだ。だからこそ、自分が救助者の立場になったときには「その人が自分の大切な家族や友人だったら、何をするか」をイメージして、行動できるようになりたい。現場で大事なのは、“できることを全力でする”ことだ。どんな状況でも冷静に対応できるよう、心の準備だけでなく日頃の訓練や学習が必要になる。
救命講習などの研修に参加すると、胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸の手順に加えて、AEDの使用手順を実際に体験できる。講習の人形は性別の区別がないものが多いが、インストラクターからは「女性の場合はブラジャーを外す必要がある」「パッドを貼る位置はこうだ」など、具体的なアドバイスを受けることができる。初めは戸惑いがあっても、実際に手順を踏むことで自信につながるし、いざというとき落ち着いて対処できるようになる。
また、AEDの使用でセクハラなどのトラブルにつながる可能性を気にする声もあるが、日本においては「善意の救命措置」で法的責任を問われるケースは非常にまれだとされる。実際、救命行為を行って訴えられる例はほとんど報告されていない。むしろ、心停止状態の人を前にして何もしないことで責められるリスクの方が、社会的には大きいと考えられるだろう。もちろんトラブルをゼロにするためには、周囲の人に「AEDを使います」「衣服をはだけます」など一言伝えることが望ましい。しかし、何よりも大切なのは、一秒でも早く命を救う行動を取ることだ。
結果として、俺が「女性にAEDを使用したい」と思う気持ちは、単純に“女性だから”ということではない。誰であろうと、目の前で倒れている人がいれば助けたい。その中で特に女性への使用に関しては、社会的に根強く残る「性差による遠慮や戸惑い」から救命処置が遅れてしまうことをなくしたいのだ。男女問わず、AEDの使用に戸惑う理由が「相手の性別」であってはならない。大切なのは命であり、人として当然の行動をとるための心構えだと思う。
もし未来のどこかで、俺が通りすがりの女性の命を救う場面に直面したならば、しっかりとAEDを使い、協力してくれる人がいれば迅速に声をかけ、万全の態勢で救命処置を行いたい。そして、その行動が当たり前の社会になってほしい。性別にとらわれず、お互いを助け合える世界であれば、助けられる命はもっと増えるはずだ。いつか必ずやってくる“いざというとき”のために、俺は救命に対する知識と技術を身につけ、臆することなく行動できるようになりたい。そうすることで、一人でも多くの人の命を守れると信じている。
「細胞振動」という言葉を、その文脈で用いることは適切ではありません。
「細胞振動」という言葉は、生物学的な文脈で、細胞内の分子が熱運動によって常に振動している状態を指すことがあります。しかし、一般的に「細胞が振動する」という表現は、細胞が何らかの異常な状態にあることを示唆する場合があります。
しかし、この場合の「細胞振動」は、医学的な意味での「心室細動」のような、AED(自動体外式除細動器)が必要な状態を指している可能性があります。
AEDは、心臓が不規則な電気信号を発して痙攣し、血液を送り出すことができなくなった状態(心室細動など)に対して、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器です。
もし、人が倒れて意識を失い、呼吸をしていない場合、AEDの使用を検討する必要があります。 しかし、単に「細胞が振動する」という表現だけでは、AEDの使用が必要な状態かどうかを判断することはできません。
1. 安全確認: まず、周囲の状況を確認し、自分自身も安全を確保してください。
2. 応答確認: 倒れている人に声をかけ、肩を揺すって反応があるか確認します。
4. 119番通報: 意識がない、呼吸をしていない、または呼吸が苦しい場合は、すぐに119番に連絡し、救急隊の到着を待ちます。
5. AEDの使用: 近くにAEDがあれば、指示に従って使用します。AEDは、心電図を解析し、電気ショックが必要かどうかを自動的に判断します。
「細胞振動」という言葉の具体的な意味が不明なため、一概にAEDの使用を判断することはできません。人が倒れた場合は、必ず119番に連絡し、救急隊の指示に従ってください。
AEDの使用は、専門的な知識と訓練が必要です。 誤った操作は、患者さんにとって危険な場合があります。AEDの使用に不安がある場合は、事前に使い方を学んでおくことをおすすめします。
心室細動やったらもう死んでるやで
AEDは日本語で自動体外式除細動器と言うんだけど、除細動器にはプロ(医療向け)と一般(非医療従事者向け)の製品があるよ。
AEDはこのうちの一般向けの製品の事だよ。Aはオートマチックの意味。
医療向け製品は心電図モニタでの監視が行われている事が前提だから単能型で普通の電化製品のようにスイッチを入れると電撃が起きるよ。
一般向けは必ず診断モードが付いてて、蓋を開けると自動的に起動、コンデンサへの充電、電極パッドを付けると診断モードになるよ。(電源ボタンがある機種もある)
だからAEDを使うべき状態かどうかは機械が勝手に判断して実行するから「AED使用すべきじゃなかった状態なのに使用した」という事は起きえないよ。
蓋開ける(IOボタンを押す)と起動して音声ガイダンスが始まるよ。その通りに心臓マッサージしたりパッドつけたりすればいい。付ける場所はパッドや本体に大きく描かれているよ。
自動診断が終わってAEDが必要と判断されたら「全員手を放してショックボタンを押す」と言われるので押すと電撃が発生して患者の体が大きく痙攣するよ(結構ビビる)。
で、バッテリーの問題があるから10年も20年も使えるわけじゃない。使用した事なくても交換が必須なんね。これは消火器と同じやね。
低周波治療器みたいにヌルヌルの導電パッドが付いているんだが、これは数年で経年劣化でダメになる。でもリースだとパッドの交換もしてくれるし、本体も耐用年数で交換されるからバッテリー問題も考えなくていいし本体も新しい製品に更新されていく。
リース料は1万弱/年くらい。
でもリチウムイオンバッテリー+コンデンサ+心電図診断ソフトの組み合わせの製品だからもっと安くできるはず…って事で最近だと10万を切る製品も出てきてるらしい。
AEDは心臓が細動、つまり痙攣しててポンプの働きを無してないって時にフルスイングのビンタを心臓にかます機械だ。
心電図モニタがフラットになるのでこの瞬間は結構ビビるし初めて見たら油汗出るよ。
でも大丈夫。脳が規則的に心拍信号を出してるから、それに従って心臓も規則的に動き出す。時間にして1~2秒程度なんだが、初めて見ると永遠に感じるほど。
AEDや心マが遅れると脳がダメージを受けてしまってこの信号が来なくなっちゃうのだな。だからAEDは早くやらんとだめって事なんであるな。
最初の生物は心臓なんてなくて体を動かす→体液が動くっていういい加減なシステム
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体大きくすると体液循環量が足りんぞ→せや体動かさない時でも勝手に動いてる箇所を作りゃいいんや
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さっき作った醤油チュルチュルの握るとこの前後にストローさしたら効果あがったやん天才やんワイ
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そうや醤油チュルチュル握るとこの前後にワンウェイの弁付けたらもっと効果アップや
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握るとこを思いっきり握っても握りに吸入する時になかなか入っていかんで効率落ちちゃうんやんけ。予め圧が高くなってればあっというまに充填されるのに
せや握るとこの真ん中にも弁付けたら低圧圧縮→高圧圧縮で効率アップするやん
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あーでも本社の方に指令2つ出せって言っても進化の融通きかんしこっちの現場は現場で勝手に進化してるしで連携とれんな…
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せやこうすりゃいいんちゃう?
本社の収縮指令が来るやろ?それを低圧に繋ぐんや。それで低圧連中が動くと電気信号が起きるやん。それを高圧側に繋いで動けば一つの指令で時間差の指令が作れるやん
名付けて「カツオの場所はカツオドリに聞け」作戦や。ジンギスカン作戦に並ぶ名作戦やでこれ
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でも低圧連中の出す信号って微弱やな…タイミングにもズレがあるし微弱電流を閾値にするとノイズ拾いまくって大混乱や困った…
せやスター結線や!心房結節で集合させればええんやそっから各部署に分配する
スイッチングハブ(洞結節)→リピーター(心房細胞)→スイッチングハブ(心房結節)→リピーター(心室細胞)
これでいけるで
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????あのそれだとブロードキャストストームに弱くない?
↓
あーちゃんと動いてるしもう仕事終わり!クレームもきとらんしうちはパラシュート会社と同じでノンクレームの優良企業や
こういう経緯で、心臓に自律性を持たせる実装にしたせいで、なんか衝撃を受けた場合に心筋のどっかがまとまって拍動するとそれを受けて他の部分が拍動→その刺激で他の部分が…と繰り返して収拾付かなくなってしまうのよ。
ブロードキャストストームですわ。神の実装ミスです。
因みに、心臓はこういう風に自律性がある実装されてるので、体から飛び出しても動いていたりする。
心臓は筋肉の塊で非常に丈夫なうえに、拍動で擦れて傷つかないように心嚢っていうスベスベの膜に入ってるので、交通事故でトラックに踏まれて胸部が潰れてしまっても血管から千切れてシュポンって感じで飛び出してくる。
その状態でも路上で拍動を続けてるんですな。奥多摩のタヌキとか大垂水峠の鹿とかがトラックに轢かれてその近くで心臓が動いてるという現場を何度も見た事があるよ。
これは「倒れてない人、ピンピンしてる人にもAEDが必要なことがある」って話だよ。
例えば江戸時代などには食器洗いのママレモンとかは無かった。キュキュットとかも同じくない。
じゃあ食器洗いはどうしていたかというと竈の灰を水に入れて放置して灰汁を作り、それで洗っていた。
これは水酸化カリウムで強アルカリだ。植物の細胞が燃えて水蒸気と二酸化炭素になり、金属であるカリウムが灰の中に残ったものだね。
筋肉が収縮するには特にカリウムが必要だ。だから筋肉にはカリウムが多く含まれる。
そして血中のカリウムが多すぎると筋肉が過敏になる訳だ。こむら返りとかが起きちゃう。
事故で車の下やブロック塀の下に挟まれててそこから救出すると、挟まれ箇所が足とか腕とかだと筋肉の塊だからしばらく痺れるが血液の循環が回復されると痺れも取れる。なんてことも無く動けるしもうへっちゃらに見える。
圧迫によって潰れた、酸素不足で死んだ細胞の中身が出てるのだ。これはゴミとして掃除しないといけないから血液はこれを拾って持って行く。
で、ここにカリウムが超大量に含まれている訳だ。多すぎるカリウムは腎臓が濾して除去する。
でも大量すぎると処理が間に合わない。大量のカリウムが体内を巡ってしまう。
で、ここに筋肉まみれのマッチョで実装ミスによって痙攣が起きやすい臓器がある。つまり心臓だ。
アーキテクチャ的にブロードキャストストームに弱いのに、高カリウム血によって信号を拾う閾値が思い切りさがる。心室細動が起きないはずがないって状態なのだ。
だから、事故で挟まれていた人が救出されて「大丈夫だ」と言っていても動かないように命じ、救急車を呼んで病院に搬送して欲しいのだ。どんなに元気であってもだ。
そしてこの人は突然心室細動を起こして死ぬ可能性があるからAEDも用意すべきなのよ。
因みに高カリウム血症へのAEDの使用は、蘇生→再び心室細動を繰り返すのでAEDはずっと繋げたままで心電図を注視してないといけない。
何度も細動が起きて何度も電撃で痙攣する患者は見たら肝を冷やすこと請け合い。
そういう訳で医者でもないのに事故や労務災害に出くわす事が多い上に自分も心臓病を患って色々覚えた野良心臓マニアの増田がAEDについて書いてみたよ。
今回の事件において「心肺停止ならまだ助かる見込みがあるから、死亡を意味するものとは思わなかった」といったコメントが散見された。医学用語でありながらも一般にも使われる用語なので、微妙なディスコミュニケーションが起こりがちではある。
心肺停止は文字通り、心臓も呼吸も止まっている状態を指す。現場ではCPA(Cardiopulmonary arrest)を言われることのほうが多い。病棟で急変があると、「〇〇さんCPAです!」みたいな感じでみんな救命に殺到する。さて、心肺停止状態にはCPR(CardioPulmonary Resuscitation)が施される。このCPRで心拍が再開する病態もあれば、再開しない病態もある。よくあるのは心室細動でバタンと倒れた場合、ただちにCPRを続けながらAEDによる電気ショックを与えれば、高確率で救命できる。一方末期がんの患者さんが緩和ケアの末に心肺停止した場合、そもそもCPRを行わないが、仮に行ったとしても心拍が再開する見込みは非常に低い。
さて、今回のケースでは、ニュース第一報から割とすぐに(たしか1,2時間もたたずに)「心肺停止で搬送」というニュースが飛び込んできたように思う。自分は病院の医局でそのニュースを同僚と見たのだが、そのニュースを見て同僚医師たちと「これはまず助からないですね…」と話した。なぜかというと、慌ただしい救命の現場で心肺停止した「確実に」断言することはとても難しいからである。心肺停止の疑いが濃厚な段階で、あらゆる救命措置を行うし、確認する余裕はない。もちろんその場にいる医療者は誰もが心肺停止だろうと思ってCPRに従事するが、それを医学的に確定診断する余裕はない。その心肺停止をニュースに流すとなると、これはもうほぼ救命の見込みがない傷だと現場の医師が判断したからであろう、と。後の奈良医大の会見でも、頸部や胸部の銃創で大血管が大きく損傷した、とのことであった。大血管の損傷は、シンプルに大量出血して血圧低下するので、救命といってもできることは極端に少ない。大量輸血しながら出血箇所を塞ぐしかないが、通常破れた血管を塞ぐにはいったんその血管の血流を結紮して止めなくてはならない。しかし大血管を結紮すること自体が当然自殺行為である。
まとめよう。一般医療現場で「心肺停止」と使われる場合は、患者さんの病態によっては、回復する可能性があるケースもそれなりに含まれる。しかしそれをニュースに流すとなると、ほぼ心肺停止から戻らないであろうという確信があって初めて報道される。しかもそれがまだ現場が極めて混沌しているであろう1,2時間後にニュースとなった。従って医師がみればまず救命できない傷であったのだろう。というのが当日のニュースに接して思った内容だった。
本当は実際に死んだ時刻とせねばならないが、家族を呼んでその前で厳かに死亡確認をして死亡時刻とする医者が多い。
救急措置を諦めて心電図もフラットになったままになっていることが多い。
だから急所が受傷するか受傷程度が重く心肺停止になっているのに「重体」とされている時は単に家族待ちの状態である事が殆ど。
ただ、この運用は遠方から家族が来る途中で事故死したりすると相続関係がずれてしまうので問題を発生させる事がある。
事故で首が切断されたり頭部が殆どない場合などの場合は社会死とされ病院に搬送されないので医師の死亡確認はされない。
増田が肉親で経験したケースでは、複数回AEDによる蘇生をしても心室細動が起こり、段々と心拍が回復しにくくなったので看護師らに「もう無理なので諦めて下さい」と言われて蘇生を放棄した。
心電図がフラットになったままの遺体の横で呆然としていると看護師が点滴を交換に来た(法的には生きてるから)ので止めて下さいと言って止めてもらった。
1時間くらいで兄弟姉妹が到着、2時間程度で家族全員が揃うと医師がやってきて死亡確認を行った。死亡時刻は実際の死亡時刻の2時間半後の死亡確認時。
だから致命的な受傷をした人が死んでないというのは蘇生措置が続けられているかどうかは関係が無くて、一番の理由は単に家族を待っているから。
色っぽい意味じゃなく、仕事で休憩やシフトのタイミングで女性と作業場に二人きりという状況よくあるんだけど、
そこでいきなり女性がぶっ倒れて、幸運にも近くにAEDが設置してあって、さらに幸運にもついさっき講習受けたばかりでバッチリ使い方分かってても、やっぱり俺はAED使えないかな。
だって、服脱がせてAED当てて「ピー! 使う必要はありません」と機械音声が流れたタイミングで女性が目を覚まして脱がされてることに気付いて悲鳴上げて、
駆け付けた同僚や警備員に「貧血で倒れたら増田さんに服を脱がされた! レイプされそうになった!!!!」って乱れた着衣で涙ながらに訴えられたら俺に勝ち目ある?
誰が俺の無罪を証明できるの? その場には自分がレイプ未遂の被害者と思い込んでる女性と容疑者である俺しかいなかったんだよ?
倒れたのが男性同僚だったら、そんな心配しなくていいから迷わずすぐAED使うよ。
仲間だし助けたいから。
もちろん女性の同僚でも見捨てて逃げ出したりはしないよ。ただ二人きりだと痴漢冤罪のリスクを考慮に入れてすぐAED使わずに他の人や救急車呼ぶだろうね。
それで倒れた女性は実際に心室細動で、すぐにAED使ってれば何の障害も残らずに日常生活に戻れたのに、
俺がビビッて人を呼んでる数十秒か数分のあいだ血流が止まり続けたせいで脳細胞が死滅して仕事に復帰できない障碍者になったり死んでしまったりしたとしたら、
AEDを使う状況についてみんなもっと想像してみるべきなんだよな。
酔い潰れたのかもしれないし、貧血や熱中症かもしれない。てんかんの可能性もある。
AEDは賢いので心室細動以外の人に使っても害がないようにできている。
だがそれには鎖骨と脇腹に電極をあてなければ不要かどうかもわからない。
女性の場合、服の形状が複雑だったりワンピースだったりして服をハサミで切ることになる可能性が男性よりもずっと高い。体の線を出す密着した服も多い。
ワンピースを下からまくりあげれば一瞬だが、配慮を求める文を思い出しながら、もしかしたら全く的外れな失礼なことをしているのかもと思いながら、体を傷つけないように慎重にハサミで服を切っていたら1分は余計にかかるだろう。救命率10%の低下だ。
AEDが通りすがりの素人にも使えるように設計されているということは、逆にいうと自信を持ってAEDを使えるような人は少数派なんだ。
いい質問で答えは「やるべき」
もしそれで助かって助かった事を喜ぶのなら科学によって助けられた命できっとその人には他にやる事があるし、
もしそれで助かって助かった事が自分の信条に逆らうなら、自分で心室細動もう一回起こすなりなんなりしてとしか。
普通にブルカ被っててもちゃんと現代の医療は同じように齎されている国はイスラム圏でも存在するので
こう言う場合は戒律よりも医療を優先するというのを聞いた事がある。全然発展していない国については知らない。
今の時期に日本に来て住んでいるようなイスラム教徒は、コスプレしてても
普通に教育を受けて先進的な視野があるから日本人と同じように扱われない事にむしろ苦しみを覚えるとおもう。
追記:
中東圏だって、宗教の戒律 < 医療系科学 の事象だって普通にあるんだよって事で。
ただ。ここのコメントに出てる日本のふっつーの人たちの認識を見るとイスラム圏の人が日本に旅行する時はブルカ外せ心臓発作起こした時AED使ってもらえないから死ぬぞ、ってガイドブックに書くのは必要かもね。
ホンマや
心房細動なんやね
心室細動のシグナルみたいなのはApple Watchで検知できないのかな?
それ見れるならApple Watch新しいのにしようと思ってるんやけど