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2025-07-27

著書の一部「中國窪地:一部內亞主導東亞的簡史」

劉仲敬(リウ・ジョンジン)の著書《中國窪地:一部內亞主導東亞的簡史》は、漢族中心の「中国史観」を根底から問い直し、「中国」とは本来「窪地(デプレッション、Basin)」であり、その上に覇権を打ち立てたのは内陸アジア(內亞)の諸遊牧帝国だった――という挑戦的な視座から書かれた歴史解釈書です。

この書は、彼の「文明圏多元論」「諸夏主義」「脱中華思想の根幹をなす理論著作ひとつです。

概要

書名の意味

「中國窪地」とは、地政学的に見た「中国盆地中原」のことであり、東は山東半島と海、北は長城・蒙古高原、西は黄土高原、南は山岳地帯に囲まれた“低地”です。この地理的な「くぼみ(窪地)」が、周辺からやってくる外来征服者モンゴル女真満洲契丹など)にとって統治やす空間だったという発想です。

基本構図:

従来の中国史は「漢族が外敵から文明を守った」という中華中心史観だが、実際には:

内亞(中央アジア北アジアモンゴル高原)の勢力が主導し、

漢族は被支配者・被同化者の役割に留まり

中国王朝の多くは「征服王朝」だった。

構成(簡略):

地理文明相互作用:なぜ中原は「文明の中心」ではなかったのか。

周辺文明=内亞勢力連続性(匈奴鮮卑契丹→金→元→清)

征服王朝中華概念政治的利用

清帝国の版図と中国ナショナリズムねじ

中原文明の周辺従属性と「脱中華」の可能

詳細なポイント解説

1. 中国は「文明の中心」ではなく「窪地」である

黄河流域は人口密度が高く農耕は発展していたが、防衛的には極めて脆弱で、常に外部勢力侵入を受けやすかった。

文明の重心」は周辺(北西のオルドス草原モンゴル高原満洲チベット高原)にあったとする。

特に乾燥気候遊牧民は、動員・軍事組織力に優れ、常に中原の静態的農耕社会凌駕していた。

2. 征服王朝連続性:中國=内亞の代理政権

漢人王朝」はむしろ例外であり、主な統一王朝外来起源

鮮卑北魏

契丹(遼)

女真(金)

蒙古(元)

満洲(清)

これらの王朝は、内亞の軍事遊牧構造を基盤に「中國窪地」を包摂し、自らの征服構造正当化するために「中華文明」の装飾を用いただけ。

中華」は本質的に「支配の飾り」や「便利なツール」に過ぎず、征服王朝文化的正統性演出するための道具だった。

3. 清と中華ナショナリズムの逆説

清朝は史上最大の版図を築いたが、それは「大中華」ではなく、「大内帝国」として理解されるべき。

辛亥革命以後、漢民族ナショナリズム清朝多民族帝国遺産を奪い、「中華民国」という名前で引き継いだが、実態としては「満洲帝国の皮をかぶったナショナルステート」だった。

民国中共も「満清の版図」を正統と見なし、それを守ることが国家の使命であると信じたが、これは歴史的には極めて不自然

4. 「中国史」とは「中原支配された歴史

中原(=窪地)は一貫して政治軍事的に無力で、常に外来勢力軍事力に従属していた。

その歴史を「一体的な文明発展史」として語るのは、近代以降に発明された「ナショナルヒストリー国家史)」であり、虚構である

書籍学術的・思想的意義

項目 内容

目的中国漢族国家ではない」という主張の体系化

方法 地政学文明史的視点で再解釈

主張の強さ 「中国」という国家概念が内亞の帝国的秩序によって形作られたという、極めて挑発的な歴史

思想的貢献 「諸夏主義」「脱中華」「多文明的再編」論の土台を提供

国際的含意 チベットウイグル内モンゴル満洲雲南などの「非漢族地域」の分離独立文明的に正当化できるという論理的土台

まとめ:なぜこの書が重要か?

劉仲敬は《中國窪地》を通じて、「中国国家正統性幻想である」「中華文明の中心は常に“外”にあった」と論じ、現代中国ナショナリズムの基盤を根底から覆しています

この本は、以下の読者に特に重要です:

中国史地政学的に再解釈したい人

漢族中心史観を相対化したい人

東アジア多民族史に関心がある人

台湾香港ウイグルチベット問題の背景理解を深めたい人

「なぜ中国は一つの国であり続けるのか?」という問いを根底から問い直したい人

https://anond.hatelabo.jp/20250727140855

2025-06-26

ある程度、幸せから自殺する

「そこそこ幸せそうなのに自ら命を絶つ」――は、どのくらい起きているのか?

1. そもそも幸せから死ぬ”わけではない

自殺単一理由で起きることはほとんどなく、背後には心理的な痛みや危機が隠れているケースが大半です。

から見ると「順風満帆幸せそう」に見えても、内面では うつ症状や深い孤独、突発的な危機失恋・法的トラブル経済不安など)を抱えていることが多いというのが専門家共通認識です。 

2. 診断が付かない/周囲に気づかれないまま亡くなる人は意外と多い

未診断・隠れた症状が多いことを示唆しています。 

まり

「本当に何の苦しみもなく、ある程度幸せから自殺する」ケースはごく少数派で、“幸せに見えるけれど内面は苦しい” という隠れたグループ統計を押し上げています

3. “スマリングデプレッション”や“ハイファンクショニングうつ

4. “幸福度が高い地域ほど自殺率が高い”という社会レベルパラドックス

統計を国や州レベルで見ると、平均自己申告幸福度が高い北欧諸国米国の「ハッピー州」で自殺率が相対的に高いという逆説が報告されています研究者は

などを要因として挙げています。  

ただしこれは「幸せな人が死ぬ」よりも「周囲とのギャップを痛感する人が死を選びやすい」という相対効果と考えられています

5. まとめ 〜 どれくらい一般的か?

見かけ上の状態推定される自殺割合コメント
:----------------------------- :------------------- :-----------------------------------------------------
**明確な精神疾患が診断済み** 約40〜90 %(研究方法で幅) 伝統的に最も多い層
**未診断・隠れた症状**(スマリングデプレッション等) 推定10〜50 % からは“普通”“幸せそう”に見えることが多い
**真に「そこそこ幸せ」なまま** ごく少数(推定5 %未満) 例外的ケース。しばしば衝動的・哲学的動機が絡む

結論

幸せから自殺する”という純粋パターン統計的には稀 です。

多くの場合幸福そうな外見の裏側で未診断のうつや強いストレスが進行しており、それが周囲から見えにくいことが問題の核心となっています

2019-06-26

人生デプレッション

人生って基本つらいことしかなくて、その中でごくまれに嬉しいことがあったり、その嬉しかたことに思わぬタイミングで裏切られたりする

2016-08-15

セロトニンデプレッション

セロトニンが出ないと鬱病になるとか言って薬を処方しているけど、何だよ。

鬱病なのにセロトニンちゃんと出てる人とか、逆に出ていないのに鬱病じゃない人とかもいるらしいじゃん。

じゃあ、セロトニンって何なんだよ。鬱病関係ないんじゃないか

SSRIを飲んで鬱病が完治(寛解)する人って服用者の半分もいないのか。意味不明じゃん。

2008-01-15

http://anond.hatelabo.jp/20080115110003

>「また失敗したらどうしよう」、「みんなの足を引っ張るくらいなら何もやらないほうがいい」、「自分は何もできない、生きてる価値がない」

まさにデプレッションの典型w まんまだなあ。

>「自分には何だってできる」、「自分が変われば、世界が変わる」みたいな呪術的思考を指すようになってしまっている。これがポジティブ教っていうことだと思う。

これ、確かオノヨーコが言ってた。「あなたにはできないことは何もないのよ」とショーンを育てたらしい。限界のない子に育ってほしかったからって。アメリカの、あの世代の特徴なのかもしれない。だけど

「でもママどんなに頑張ってもパパを生き返らせることはできなかったじゃないか」

といわれたときは、ほんとに辛かった、と言ってた。

>「自分が変われば、世界観が変わる」

というよりは、自分が自分であることを確信するということじゃないかな。

欠点は誰にでもあるし、どうしても直してもらいたい、という人もいる。傷つける人もいる。償いはする。努力もする。でもどうしてもできない、納得できない、あるいは短期間にできないのであれば、それを受け入れるしかない。とても、悲しいのだけど。

>「自分を大切にできる」感情

難しいけれどね。自分の人生は自分の人生だから。納得できなきゃ一歩も前に進めない。他人の問題じゃないから。

 
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