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2025-09-30

バーウイスキーを注文するならこんなふうに

客が店に入ってくる

バーテンダー(以下、バ)「いらっしゃいませ。お一人様ですか?こちらへどうぞ」

客が案内されたカウンター席に座り、バーテンダーおしぼり差し出す

一杯目

バ「当店はシングルモルトウイスキー専門店となっております今日はお目当てのボトルはありますか?」

客「シングルモルトって全然からないのですが飲んでみたくて。おすすめを教えてもらえますか」

バ「ウイスキーは何か飲んだことはありますか?」

客「居酒屋ハイボールなら」

バ「それならまずハイボールで飲んでみるのがよろしいかと思います

バーテンダーカウンターに3本のボトルを並べながら

バ「グレンリベット12年、グレンフィディック12年、グレンモーレンジ12年。このあたりがハイボールに合います。3本ともスコットランドシングルモルトウイスキーです。当店ではハイボールではグレンモーレンジ12年を召し上がる方が多いです」

客「じゃあ、そのグレンモーレンジィのハイボールを」

二杯目

バーテンダーがグラスのハイボールほとんど無くなったことを確認しながら

バ「次を何か御用意しましょうか?」

客「アイラって癖があって美味しいと聞いたことがあるのですが」

バ「スコットランドアイラ島のモルトのことですね。燻したようなスモーキーさを特徴とする銘柄が多いです。人によっては飲みづらいと感じることもありますが」

客「ものは試しで飲んでみたいです」

バ「それでは典型的アイラモルトで、ブレンデッドウイスキージョニーウォーカーにも使われているカリラ12年をストレート、もしくは少し飲みやすくするためにロックで飲んでみるのはいかがでしょうか。濃いお酒が苦手でしたら先ほどのようにハイボールにも合いますが」

バーテンダーカリラ12年のボトルカウンターに置く

客「ロックで飲んでみようかな」

三杯目

客が氷だけになったグラスを持ちながら

客「もう1杯何か飲みたいのですが」

バーテンダーがバックバーを見ながら少し考えて

バ「そうですね…1杯目のグレンモーレンジィやグレンリベット熟成年数がもっと長い18年…、2杯目と同じカリラですが蒸留所ボトルではなくボトラーと呼ばれる瓶詰め業者ボトリングしたもの…」

そう言いながらバーテンダーグレンモーレンジィ18年、グレンリベット18年、ベリーブラザーズ&ラッド(BB&R)のカリラ12年をバックバーから出してカウンターに並べる

バ「蒸留所オフィシャルボトルほとんどがボトリングの際に水を加えてアルコール度数を調整するのですが、ボトラーズ物では樽から出したそのままの度数ボトリングされるものも多くてこのBB&Rのボトルも樽出しそのままの度数です。カスクストレングスと言います。このボトルは58.1度です」

バーテンダーがまた少し考えて

バ「あとは…シェリー樽で熟成したものもいいかもしれません。スコッチウイスキー熟成に使われる樽はほとんどがバーボン樽とシェリー樽です。今までの2杯は主にバーボン樽で熟成したもの柑橘系果実や青リンゴバニライメージする香味がありますが、シェリー樽で熟成したものベリー系の果実レーズンチョコレートイメージする香味があってバーボン樽で熟成したものシェリー樽で熟成したものは大きな違いがあります

客「そのシェリー樽のを飲んでみたいです」

バーテンダーがグレンアラヒー12年とアードベッグ ウーガダールボトルを客のそばに並べる

バ「グレンアラヒー12年は主に辛口オロロソシェリーと甘口のペドロヒメネスシェリーの樽を使って熟成していますアードベッグ ウーガダールアイラモルトバーボン樽とシェリー樽の両方が使われていますカリラ12年よりもスモーキーさが強くまたカスクストレングス度数が54.2%と高いです。どちらもノンチルフィルタードといって冷却濾過をしていないボトルなのですがこういうボトルはできればストレートで飲むのがおすすめです」

客「じゃあ、グレンアラヒーをストレートでお願いします」

追記

ブコメ

ledsun 「初心者に段々高い酒をすすめるバーテンダーはたちが悪いな」と、思いました。「シェリーで」とかわしてくるあたり、お客さんは初心者のふりしてる玄人っぽいので、なるほど、タイトル回収!(ハードル高くない?)

読み返してみたら確かにうなっちゃってた。これはミスでそういう意図はないので各ボトルについて値段もちゃんと伝えていると脳内で補完しておいて下さい。

最後

ウイスキーに興味を持ったらこの辺も読んでみて 「バーウイスキーを飲もう」(長いけど)

https://anond.hatelabo.jp/20240122183330

あとこれも(こっちは短い)「バーで飲むウイスキー好きがすすめるシングルモルト入門ボトル5本」

https://anond.hatelabo.jp/20241017200351

ブコメ見てバーでのウイスキーの値段について書いた

https://anond.hatelabo.jp/20251003215239

2025-09-09

ジョニーウォーカー ブラックルビーが美味い

ジョニーウォーカー ブラックルビーというブレンデッドウイスキーが今年の4月販売開始されたけど販売好調ですぐ出荷停止となった。

それが出荷再開されたと聞いたこともあり最近バーで飲んでみた。

ストレートで飲んでみたけどけっこう美味い。自分はいつもシングルモルト単一蒸留所モルトウイスキーだけで作られたウイスキー)を飲んでいてブレンデッドウイスキー複数蒸留所モルトウイスキーとグレーンウイスキーで作られたウイスキー)はもの足りなく感じることが多いけど、このブラックルビーちゃんシェリー樽を使ったウイスキーの味がして満足感がある。

ボトルには

MATURED IN PX & Oloroso SEASONED RED WINE CASKS AND BOURBON CASKS

と書いてある。

これは「PXシェリー(Pedro Ximenez ペドロヒメネス シェリー(甘口))とオロロソシェリー辛口)で樽に風味付けされた赤ワイン樽とバーボンウイスキー樽で熟成された」ということなのだけど飲んでみると飲みやすいながらも明確にシェリー系の樽で熟成された甘めのウイスキーの味がする。

シェリー樽感をゴリゴリに感じられるシングルモルトと比べるとあっさりしているけどその分、ある種のシングルモルトでたまにある硫黄ゴムのようなネガティブ要素を感じることもなく万人受けすると思う。

あっさりとはいえジョニーウォーカーブラックベル(ジョニ黒)やサントリー角などとはかなり違う。

また熟成年数はよくわからないどブラックベル(熟成年数12年)と同程度のまろやかさに感じる。

自分ストレートで飲んだけど、バーテンダーによるとオンザロックハイボールにも良いそうだ。というかオンザロックハイボールメーカーが主に想定する飲み方だと思う。

700mlのボトルで実売価格で約4千円とサントリー角の倍くらいだしブラックベルと比べても千円くらい高い。でも同程度の満足感を得られるだろうシングルモルトはだいたいもっと高いことを考えるとそんなに高いとは思わない。

シェリー樽で熟成されたウイスキー入門にこのブラックルビーは良いよ。

2024-10-17

バーで飲むウイスキー好きがすすめるシングルモルト入門ボトル5本

以前、オーセンティックバーに行こうという記事を書いた者なのだトイアンナ氏のウイスキー記事「5000円以下でおすすめできる10本」や「2000円以下でおすすめできる8本」を読んだ。いろいろ思うところがあったが文句をつけるよりも新しいおすすめウイスキー記事を書いた方が建設的だろうと思った。そこでウイスキーの中でもスコッチシングルモルト入門のおすすめを書いてみる。

簡単説明しておくとスコッチスコットランドで作られるウイスキーシングルモルト単一蒸溜所で作られるモルトウイスキー大麦麦芽のみを原料として単式蒸留器で蒸留されるウイスキー)のみで構成されるウイスキーのことである

なおウイスキーに関するもう少し詳しい説明は以前、バーでウイスキーを飲もうという記事に書いている。

どのような基準で5本選んだか

  1. オーセンティックバーで置いてあることが多いメジャーボトル
  2. 多くの酒販店で1万円以下で買うことができる(=バーで飲むとしてもシングルモルトとしてはそんなに高くない。オーセンティックバーならシングル(30ml)でやや高めのカクテル1杯くらいの値段のことが多いと思う)
  3. ウイスキーの味に影響を与える要素のひとつ熟成に使われる樽の種類があるがシングルモルトに多く使われているバーボン樽熟成バニラハチミツのような香味という表現が使われることが多い)とシェリー熟成ベリー系やレーズンのような香味という表現が使われることが多い)のもの両方を含めた
  4. ウイスキーの味の違いにスモーキーさ(麦芽乾燥させる燃料のピートに由来するいぶしたような香り正露丸のようなヨード香)の有無があるがスモーキーさがあるものと無いもの上記の樽の違いと組み合わせた

色々なボトルを飲んで自分の好みを見つけることや好みと似たような傾向の他のボトルを飲んでみるということがバーでのシングルモルトの楽しみ方の例である

なおウイスキーの味に影響を与える要素である熟成年数については上記2番の基準のため1012年となった(熟成年数が長い方が高い)。主観的表現増田がそう感じていることを書いているだけなので他の人は違っても許してほしい。

以下、5本を紹介する。

グレンモーレンジィ オリジナル

バーボン樽熟成。スモーキーさは感じられない。

トイアンナ氏はこのボトルがクソミソに言われていると書いているがそのようなことは寡聞にして知らない。昔のボトルの方が良かったというのは残念ながらスコッチウイスキー全般の話でありグレンモーレンジィに限らない。一方で初心者向けという評価は(初心者以外にもすすめられるという注釈付きで)そのとおりで増田が行く複数バー銘柄指定しない「シングルモルトハイボールで」という注文にグレンモーレンジオリジナルが使われている。

グレンモーレンジオリジナルはつい最近日本では2024年8月頃)モデルチェンジがあり年数表記10から12年に変更になった。バーで新旧ボトルを飲み比べてみたのだけど旧ボトル10表記)の方がより甘さを感じて好みだったのだが何も言われず新ボトル12年)だけ出されたら自分にはどちらかわからないだろうなという程度だったのでおすすめとするのに問題はないと思う。

バーボンを熟成した樽を使って熟成しているためほんのりとしたバニラ香とハチミツを思わせる甘さがある。シングルモルトを初めて飲むのに適したボトルだと思う。

バルヴェニー12ダブルウッド

バーボン樽熟成の後シェリー樽に詰め替えて熟成している。スモーキーさはあまり感じられない。

グレンモーレンジオリジナルと比べるとどっしりとした味というイメージバルヴェニー蒸溜所大麦を発芽させる工程フロアモルティングという伝統的な方法で行うということでも知られていて人気がある。またバルヴェニー蒸溜所シングルモルト販売トップクラスグレンフィディック蒸溜所と同じ資本で同じ敷地内にある姉妹蒸溜所である

増田はこの5本の中でもっとバランス良く感じるため、この5本の中で1本手元に置いておくならこれにすると思う。

グレンドロナック12

シェリー熟成。スモーキーさはほぼ感じられない。

シェリー樽のみで熟成されたスコッチウイスキー。この記事を書くためにシェリー熟成代表的スタンダードボトルと思われるグレンドロナック12年、マッカラン12シェリーオーク、グレンファークラス12年を飲み比べてみた。

マッカラン12シェリーオークは2024年10現在で1万円以下で買うことは難しいのだが知名度が高い銘柄であるので比較用に飲んだ。ちなみに2024年現在で(ウイスキーマニアに)ボロクソ言われているボトルというとこの(現行の)マッカラン12シェリーオークのイメージである。薄いとか言われることが多いのだが久しぶりに飲んでみたがそんなに悪いと思わなかった。ただシェリー熟成モルトウイスキーによくあるのだがこのマッカランボトルにほんのり硫黄臭を感じたため価格を抜きとしても初心者向きとしてはすすめない方が良いかなと思った。

グレンファークラス12年も悪くはないのだがグレンドロナック12年の方がシェリー熟成モルトウイスキーとして典型的と思われる香味だと思った。グレンファークラススタンダード商品としての17年くらいまではそれほど強く印象に残らないのだがファミリーカスクなどの特別ボトルになると数段階強い印象を受けるというイメージがある。

シェリー熟成ウイスキーの味がよくベリー系と表現されるが、このグレンドロナック12年に感じる香味をモルトウイスキー界隈で「ベリー系」というと増田理解している。

グレンドロナック12年のラベルにはペドロヒメネスシェリーオロロソシェリーの樽で熟成されていると書かれていて特に甘口のペドロヒメネスシェリーの樽が良い影響を与えているのかなと思う。

ベンロマック10

シェリー樽とバーボン樽が使われているらしいがシェリー樽の影響を強く感じる。そこそこスモーキー

ベンロマック10年に使われる麦芽フェノール値(スモーキーさの目安になる値)はそれほど高くないようなのだけれど飲んでみるとスモーキーさをけっこう感じる。またシェリー熟成の原酒とバーボン樽熟成の原酒を合わせたあとさらシェリー樽で熟成してあるようでシェリー樽の影響が強い味となっている。

最初、別のシェリー熟成のかなりスモーキーものおすすめに入れようと思ってたけど、この記事を書くために久しぶりに飲んでみたらベンロマック10年がシェリー樽感もスモーキーさも記憶より強かったのでベンロマック10年だけにした。

ラフロイグ10

バーボン樽熟成でスモーキー

バニラのような香味とスモーキーさの後ろにグレープフルーツのようなやや苦い柑橘系の香味を感じる。

アードベッグTENとどちらにしようか考えたが薬品香はラフロイグ10年の方が感じるのでアイラウイスキーらしいと思ってラフロイグ10年をおすすめとした。アイラウイスキー代表銘柄といっていいと思う。ただアードベッグTENの方が煤っぽいという意味のスモーキーさは強いと思う。増田はどちらも好みだ。

バーで飲むとき

多くのバーに置いてあると思われるボトルを挙げたつもりではあるがひとつバーですべてを置いてあるとは限らない。そのようなときは上に挙げたボトルと似たようなボトルバーテンダーに勧めてもらおう。またはじめからバーテンダーに「シングルモルト初心者から色々な味を試してみたい」と伝えればそのバーテンダーのセンスで良い提案をしてくれると思う。

あと飲み方はストレートでもロックでもハイボールでもなんでもいいと思う。トイアンナ氏は「ヲタクであればあるほど「ストレートでそのまま飲め!」という方が多い」と書いているけど増田観測範囲では「自分ストレートで飲む。他人はどうでもいい」という人ばかりなので誰かにとやかく言われるなんてことはないと思う。

  

2024-01-22

バーウイスキーを飲もう その1

以前オーセンティックバーに行こうという記事を書いた増田だが今度はウイスキーのことを書く。

オーセンティックバーでバックバーに並ぶ酒のボトルを種類毎に数えたとしたらほとんどの店でウイスキーもっとも多いと思う。どんなウイスキーがあるかは店によって違いがありウイスキーの品揃えはバー個性ひとつとなっている。

ところでバーではウイスキー1杯(シングルショットとかシングルと言う)は日本では一般的に(ストレートで)30mlである。その1杯のバーでの提供価格を700mlのボトル市販価格と単純比較するとかなり高く感じるかもしれない。それにもかかわらずバーウイスキーを飲むことの最大の利点と楽しさはバー豊富ウイスキーの品揃えの中から色々なウイスキーを飲めることにあると増田は思う。前回のカクテルと同様にバーテンダーと相談してどのウイスキーを飲むか決めるのが一番であるウイスキーにはどんなものがあるか、どんな違いがあるかを理解するために役に立ちそうだと増田が思うことを書きたいと思う。

と思って書き始めたら3つに分割する必要があるほど長くなってしまった。この「その1」のスコッチウイスキーの「「シングル」という言葉と「ブレンデッド」という言葉」の項目の後はその3 まで飛ばしても十分である。あとはバーテンダーに聞こう。(もっとも何も知らず何も聞かなくても飲んで美味ければそれで十分ではある)

 

 

ウイスキー生産国ごとの分類

サントリー等のサイトではスコットランドアイルランドアメリカカナダ日本の5ヶ国で作られるウイスキースコッチウイスキーアイリッシュウイスキーアメリカウイスキーカナディアンウイスキージャパニーズウイスキー)を世界の5大ウイスキーとして紹介している。 https://www.suntory.co.jp/whisky/flight/about.html

この5大ウイスキーという分類のしかたが的を射たものなのかはよくわからないがとりあえずこの分類を出発点とする。

 

そして今回はこの中からアメリカウイスキースコッチウイスキージャパニーズウイスキー説明する。カナディアンウイスキーについては増田バーで見かける銘柄カナディアンクラブクラウンローヤルくらいだし増田としてはアメリカウイスキーと合わせて北米ウイスキーいいんじゃないかというイメージということもあって省略する。またアイリッシュウイスキーは主にブレンデッドウイスキー増田がよく行くバーにも置いてあるのだが増田があまり飲んでいないので省略する(詳しい人向けに書いておくとアイリッシュでもボトラーズやティーリングが出している中・長熟のシングルモルトはいつも行くバーで抜栓されたら一度は飲むという程度)。

 

アメリカウイスキー

アメリカウイスキーにはライウイスキーコーンウイスキーもあるがアメリカウイスキーといえばなんといってもバーボンウイスキー(単に「バーボン」とも言う)である

アメリカ法律ではバーボンウイスキーは主に以下の条件を満たす必要がある。

このチャーされた樽によりウイスキーにはバニラのような風味がつき主原材料コーンであることと相まってバーボン独特の甘さがもたらされている。

ポピュラーバーボンのボトルの例としては

が挙げられる。ここに挙げたバーボンについては入手が容易であり200mlボトルコンビニスーパー販売されているので自宅でも試しやすい。

なおジャックダニエルテネシーウイスキーとされるがテネシーウイスキーバーボンウイスキーの条件も満たすのでバーボンウイスキーに含めて間違いではない。


スコッチウイスキー

まずいくつかの言葉について説明する。用語は国によって定義が異なることがあるのでこの説明はすべて"スコッチウイスキーにおいては"という前提が付く。ただし日本ウイスキースコッチウイスキーからの影響が大きいため法律に基づくことを除くとスコッチウイスキーと同じ意味用語を使っていると考えて良い。またここでの説明は対比する別の用語区別する部分を主に書いていて定義としては網羅しておらずかなり省略している。なおスコッチウイスキーは単に「スコッチ」とも呼ばれる。(特にこのスコッチウイスキーの項がかなり長くなってしまった。面倒なら最初の2つ(「モルトウイスキー、~」と「「シングル」という~」)だけでも読むと「シングルモルト」という言葉意味がわかって役に立つと思う。)

 

モルトウイスキー、グレーンウイスキー

 

シングル」という言葉と「ブレンデッド」という言葉

なおスコッチブレンデッドウイスキーはいくつもの蒸溜所モルトウイスキーとグレーンウイスキーブレンドしているがその中で中核的なモルトウイスキーキーモルトという。例えば現在バランタイン17年のキーモルト(の一部?)はスキャパミルトンダフ、グレンバーギー、グレントファースということである https://www.ballantines.ne.jp/products/17years.html

 

言葉説明に飽きたり面倒になって飲む話に行きたくなった人はここからその3 へ )

 

樽について

アメリカウイスキーの項で説明したがバーボンの条件のひとつが「新品のオーク樽で熟成すること」である。ということは一度バーボンを熟成したオーク樽はもうバーボンの熟成には使えないことになる。このバーボンの熟成に使われた樽はスコッチウイスキージャパニーズウイスキー熟成用の樽のひとつとして使われている。バーボン樽によって熟成された原酒にはバニラ香やハチミツのような甘さ、洋梨リンゴのようなフルーツ感がもたらされていることが多いとされる。

またスコッチウイスキージャパニーズウイスキー一般的に使われる樽には他にシェリー樽がある。シェリースペイン生産される酒精強化ワインである歴史的にはこのシェリーがオーク樽に詰められてスペインからイギリスに輸出されその樽をスコッチウイスキー熟成に利用したと言われる。ただ1980年代に樽の状態シェリーを輸出することができなくなった(瓶詰めまでスペイン国内で行わなければシェリーを名乗れなくなった)ため現在ウイスキー熟成用の樽を作るためのシェリーを詰めて(シーズニングという)ウイスキー熟成用のシェリー樽が作られ、その樽が輸出されている。シェリー樽によって熟成された原酒にはベリー系のフルーツ感がもたらされるとされるがタンニンの苦みや硫黄臭のようなくせが感じられることもある(そのくせも必ずしも悪いことではない。それが好みの人もいる)。ウイスキー熟成に使われるシェリー樽のシェリーは種類が明示されている場合オロロソシェリーが多いが甘口のペドロヒメネスシェリーも見かける。ペドロヒメネス(Pedro Ximenez 略してPXシェリー樽の場合ウイスキーも甘口であることが多い。

他にもポートワインやマデイラワインなどのシェリー以外の酒精強化ワインラムなどに使われた樽や新樽もスコッチウイスキー熟成に使われる。

一般的に、特に大量生産されるウイスキーは色々な樽で熟成された原酒がブレンドされて製品となるが、途中で熟成に使う樽が変えられる場合もある。例えば16年バーボン樽で熟成最後の2年をシェリー樽で熟成するということがある。この場合最後の2年の熟成追熟という。最初と別の樽で熟成することで複雑な香味が与えられる。追熟した樽についてはラベルに○○ Cask Finishと書かれることが多い(例えばシェリー樽で追熟されていればSherry Cask Finish)。

樽がウイスキーに与える影響は樽が熟成に使われた回数と樽の大きさによっても異なる。当然ながら最初スコッチ熟成に使われたときファーストフィルという)が一番影響が大きく2回目、3回目…(セカンドフィルサードフィル…(セカンドフィル以降をまとめてリフィルとも言う))と影響が小さくなっていく。また樽の大きさが小さい方が樽と原酒が触れる割合が大きく影響も大きくなる。いずれも影響が大きければ良いとか悪いとかではなくて原酒や熟成年数等を含めたバランスウイスキーの味が決まる。なおスコッチウイスキー熟成に最もよく使われる樽の大きさは220L~250Lのホグスヘッドと呼ばれる大きさである

 

熟成年数について

ウイスキーは樽の中で熟成され樽の影響をうけながらまろやかになっていく。スコッチウイスキーを名乗るためには最低3年の熟成必要であるスコッチウイスキー熟成年数は満年齢で数えるため例えば9年364日熟成された場合熟成年数は9年となる。一般熟成年数が長いほど高価になる。またウイスキー一般に味を均一化するため多くの樽をブレンドして製造されるがスコッチウイスキーでラベルに書くことができる年数はそのボトル製造に使われている原酒のうち最も若い原酒の熟成年数だけである。例えば熟成年数60年という超長期熟成の原酒が含まれていたとしてもそのボトルに使われている一番若い原酒が15年であったらスコッチウイスキーでは15年としか書いてはいけないことになっている。

スコッチウイスキースタンダードクラス1012年の熟成年数のものが多い。また10年未満の原酒が使われていると思われる場合は年数の表記がないものが多い。この年数表記の無いものをノンエイステイトメント(NAS)もしくはノンエイジ(NA)という。ノンヴィンテージ(NV)という言葉を使う人もたまにいるがウイスキーヴィンテージと言えば蒸留年(いつ蒸留たか)のことだろうと思うので増田は使わない。

ウイスキーは樽熟成している間に少しずつ蒸発して減ってしまう(気候に左右されスコッチで年1~4%と言われる)。この蒸発分をエンジェルシェア天使の分け前天使の取り分)と呼び長熟のウイスキーが高価である理由ひとつである

なお蒸留であるウイスキーは樽の作用により熟成されるものであって瓶詰め後は熟成されない。ただ瓶詰め後にアルコール分が蒸発する等のために味の変化はありうる。この変化が好ましい変化だと感じる場合にその変化を瓶内熟成と言う人がいるのも言葉の使い方として理解はできる。ただ例えば熟成年数12年のボトルを買って6年保管しておいても熟成年数18年の味には絶対にならない。

 

 

その2へ続く

2023-09-05

なぜ学歴厨は内容を軽視し、人を見下すのか

1980 年代心理学者のリチャード E. ペティとジョン T. カシオッポは、説得がどのように機能するかを説明する「精緻化尤度モデル」を開発した。ここでの「精緻化」とは、その情報をどれだけ注意深く考えるかという意味である。人々に注意深く考える意欲と能力がある場合、「推敲可能性」は高くなる。これは、人々が関連情報に注意を払い、メッセージ議論の利点に基づいて結論を導き出す可能性が高いことを意味する。

他人を説得するには少なくとも2つの方法がある。最初方法は「中央ルートと呼ばれ、聞くメッセージを注意深く熟考することから生まれる。中央ルートが関与している場合提示された情報積極的評価し、それが真実かどうかを見極めようとする。一方で「周辺」ルートが関与している場合、実際の情報メッセージの内容以外の手がかりにさらに注意を払う。たとえば、誰かのメッセージの実際のメリット考慮せずに、その人の魅力や教育を受けた場所に基づいてその人の主張を評価する可能性がある。

周辺ルートを通じてメッセージを受け入れる場合中央ルートを通じてメッセージを受け入れる場合よりも受動的になる傾向がある。

有名な心理学者スーザン・フィスクシェリーテイラーは、人間を「認知守銭奴」と特徴付けている。彼らは「人間情報処理能力には限界があるため、できる限り近道をするのです。」と書いている。

動機議論を処理する能力が低下するにつれて、説得には周辺的な手がかりがより重要になってくる。

議論(中心ルート)の実際の利点を比較検討して信念を更新すると、周辺処理を通じて信念を更新する場合比較して、更新された信念は持続する傾向があり、反論に対してより堅牢になる。慎重かつ思慮深い検討を通じて何かを信じるようになると、その信念は変化しやすくなる。

まり、周辺ルートを通じてより簡単操作される可能性がある。周辺ルートを通じて何かを確信している場合操作者は周辺ルートをもう一度使用して最初の信念を変えることに成功する。

心理学者レオンフェスティンガーは、社会的比較プロセスに関する影響力のある理論の中で、人は自分意見他人意見比較することによってその意見の「正しさ」を評価すると示唆した。他の人が自分と同じ信念を持っているのを見ると、その信念に対する自信が高まる

これらの考えを総合すると、人間の心の中には何らかのメカニズムがあることが示唆される。たとえそれが真実であっても、自分地位を下げるようなことを言わないようにする。そして、たとえそれが嘘であっても、自分地位を高めるようなことを言うように彼らを駆り立てる。

さらに、自身の評判がどうなるかという考慮私たちの信念を導き、私たち社会的地位を維持または強化するための一般的見解採用するように導くこともよくある。暗黙のうちに「この信念を保持すること(または保持しないこと)が社会にどのような影響をもたらすだろうか?」と自問する。

説得の周辺ルートに戻ると、多くの人がそれを信じている場合だけでなく、その信念の提唱者が権威ある人物である場合にも、何かを信じるかどうかを決定する。

オックスフォード心理学者セシリア・ヘイズは、著書『認知ガジェット』の中で次のように書いている。彼らは、同じ年齢と性別の同じくらい身近な人よりも、大人社会的地位が高いと考えるモデル、たとえば学校校長模倣する可能性が高い。

それでも、私たちが高い地位を持つ他人を真似するのは、彼らを模倣することで自分地位が向上することを期待しているからだけではない。権威ある人ほど有能であると信じがちであるが、プロミネンススキルヒューリスティックである

研究者アンヘル・V・ヒメネス氏とアレックスメソウディ氏は、威信に基づく社会学習に関する最近論文で、能力を直接評価することは「騒がしくコストがかかる可能性がある」と書いている。代わりに、社会的学習者は、モデルの外観、性格物質的な所有物などから推測することによって、ショートカット使用できる。

ここで、次のような疑問が生じる。周辺的説得による操作の影響を最も受けやすいのは誰か? 教育を受けていない人々のほうが操作されやすいと信じるのは直感的に思えるかもしれないが、研究によると、これは真実ではない可能性がある。

心理学教授キース・スタノビッチは、「マイサイド・バイアス」に関する自身研究について論じ、次のように書いている。「あなたはそれに属しているのは、それらはあなた気質生来心理的傾向に適合しているからです。」

一流大学学生卒業生は、自分側の偏見に陥りやすい。彼らは「自分自身の以前の信念、意見、態度に偏った方法証拠評価し、証拠を生成し、仮説を検証する」可能性が高くなる。

アメリカジャーナリストであり、『第三帝国の興亡』の著者であるウィリアムシャイラーは、ナチスドイツ従軍記者としての自身経験をこう語った。シャイラーは次のように書いている。「ドイツの自宅やオフィスで、あるいは時にはレストランビアホールカフェで見知らぬ人と何気ない会話をしているときに、一見教養があり知性のある人たちの突飛な主張に出会うことがあった。彼らがラジオで聞いたり新聞で読んだりしたナンセンスオウム返ししているのは明らかでした。時には同じことを言いたくなることもあったが、まるで全能者を冒涜しているかのような不信感を抱かれた。」

同様に、ソ連崩壊に関する研究では、大学教育を受けた人々は高卒者よりも共産党を支持する可能性が2〜3倍高いことが研究者らによって判明した。ホワイトカラーの専門労働者も同様に、肉体労働者に比べて共産主義イデオロギーを支持していた。

今日米国内のパターンはそのような調査結果と一致している。政治アナリストデビッドショールは、「高学歴の人々は、労働者階級の人々よりもイデオロギー的に一貫した極端な見解を持つ傾向がある」と述べている。これは、問題に関する世論調査イデオロギー的な自己認識にも見られる。大卒有権者穏健派であると自認する可能性がはるかに低い。

この理由の 1 つは、時間場所関係なく、社会富裕層の方が地位を維持したり、地位さらに獲得したりするために正しいことを言う可能性が高いためであると考えられる。

カリフォルニア大学バークレー校キャメロン・アンダーソンが主導した最近の一連の研究では、社会階級が社会的地位への欲求積極的に関連していることが判明した。より多くの教育を受け、お金を持っている人は、「他人意思決定に影響を与えることを楽しんでいます」や「名声や社会的地位を得られたら嬉しいです」などの発言同意する可能性が高かった。

ケイト研究所がYouGovと協力して行った調査では、全米を代表する2,000人のアメリカサンプルを対象自己検閲についての質問を行った。

その結果、高校教育以下の学歴を持つ人の25%が、政治見解のせいで解雇されたり、雇用の見通しが損なわれることを恐れているのに対し、大学院卒の学歴を持つ人の割合は44%であることが判明した。

政治学者のジェームズ・L・ギブソンとジョセフ・L・サザーランドによる「口を閉ざす:米国における自己検閲のスパイラル化」と題された最近論文の結果は、Cato/YouGovの調査結果と一致している。彼らは、自己検閲が急増していることに気づいた。マッカーシズム絶頂期だった1950年代には、アメリカ人の13.4パーセントが「以前よりも自分意見自由に言えなくなったと感じている」と報告した。2019年までに、アメリカ人の40%が自分意見を気軽に言えないと回答。ギブソンサザーランドは、「自分意見を言うことを心配している民主党員の割合は、自己検閲を行う共和党員の割合とほぼ同じで、それぞれ39%と40%である」と報告している。

この増加は特に教育を受けた層の間で顕著である研究者らは次のように報告している。「自己検閲に従事する人々が限られた政治資源を持った人々ではないことも注目に値し、おそらく予想外である自己検閲は最高レベル教育を受けた人々の間で最も一般的である…この発見は、以下のことを示唆している。社会学習プロセスであり、教育を受けた人ほど、自分意見表現を妨げる社会規範をよりよく認識している。」

興味深いことに、教育自分権力意識マイナスに関連していることを示す示唆的な証拠がある。つまり教育を受けていればいるほど、「自分意見を表明しても、自分意見ほとんど揺るがない」「自分の考えや意見無視されることが多い」といった意見同意する可能性が高くなる。

ミュンスター大学のリチャード・ラウ氏が率いる「他者の最良または最悪の見方一般化された他者認識尺度」というタイトル論文を考えてみる。

研究者らは参加者に、ソーシャルメディアプロフィール動画に登場する人物評価するよう依頼した。参加者は、「この人が好き」「この人は冷淡だ」などの発言にどの程度同意するかを尋ねた。その後、参加者自分自身についてのさまざまな質問に答えた。

高等教育は一貫して、人々に対するあまり肯定的見方関係していなかった。この論文は、「人々の感情、行動、社会的関係理解するには、彼らが他者に対してどのような一般的見方を持っているかを知ることが非常に重要です…人々がより良い教育を受ければ受けるほど、他者に対する認識肯定的ではなくなります。」と結論付けている。

したがって、裕福な人々はステータスを最も気にし、自分にはほとんど力がないと信じており、仕事や評判を失うことを恐れており、他人に対してあまり好意的見方をしていない。

まり意見は、その真理値に関係なく、ステータスを与えることができる。そして、自分地位を維持したり高めたりするために特定意見を表明する可能性が最も高い人は、すでに社会はしごの上位にいる人でもある。

2014-12-31

ボクシング観戦記 2014年末 テレ東

http://anond.hatelabo.jp/20141229205000

http://anond.hatelabo.jp/20141230221445

http://anond.hatelabo.jp/20141231224951

田口

田口の出来が素晴らしかった。井上戦でも見たけどこんなにいいボクサーだったっけ?

日本人しからぬフットワークと目の良さが素晴らしい。ストレート系のパンチをスウェーやバックステップで躱す技術が上手い。

フットワークに関しては、突っ込んでくる相手をバックステップで躱すだけじゃなくて、左右でポジションを変えながら戦える辺りもいい。

スピードのある左ジャブや威力のあるロングの左ボディもいいし、上下の内訳もできる。

基本ボクサー気味の選手なので、ガチャガチャの打ち合いよりも中長距離で自分ボクシングができれば今後はかなり固い勝負ができる。

ほぼ文句なし試合だった。

河野

ボクサータイプなら距離詰めるときに頭振って入らないと左で狙い撃ちされる。これは昨日の八重樫でも同じことが言えるけど。

あとヒメネスの横の動きに対応できてなくて、ロープ際まで圧力かけても横に逃げられるから、貼り付けるための動きがいる。

コーナーでも体入れ替えられて逃げられてるし。

この横の動きと横の動きとへの対応日本人ボクサーに欠けている部分だと思う。

メイウェザーはそれが格段にうまいし、ファイタータイプと呼ばれるパッキャオでも横の動きは相当上手い。マルガリート戦とか見るとよく分かる。

今日のリゴンドーでもそれは顕著だった。世界トップレベルに行くならボクサーでもファイターでも必須技術だと思う。

内山

攻撃に関してはやっぱり凄い。

課題ディフェンス面か。ほぼガードで捌く攻防分離型の選手で、アルツールアブラハム的なボクシングをする。

解説も言っていたように打ち終わりにガードが下がるのはガードディフェンス型の選手としては注意したい。

もうこれから攻防兼備型にスタイルを変えるのは無理だろうから、今のスタイルでいかにやっていけるか。

年齢的にも三浦戦とか言わずビッグマッチ路線を見たい。

Sフェザーってあんまりスター選手いなくて、サリドも微妙だし、ガンボア上下階級クロフォードウォータース、ロマチェンコ辺りがスターかな。

サリドに勝てるかは際どい。

総評

解説はまあ良かった。TBSの後で見たので。

マッチメイクは他局に比べるといまいち盛り上がりにかける感じがあったけど、良かったと思う。

田口が良かったのが収穫か。

 
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