はてなキーワード: ベルボトムとは
今から約30年前、私が大学生だった頃、コンサートスタッフのバイトをよくしていた。
武道館や東京ドームなどの大きな会場で、日雇いバイトとして警備や搬入・搬出を手伝う仕事である。
集合時間になると、数十名のバイト仲間が武道館の所定の場所に集まり、その日にどこの警備担当になるかが振り分けられた。
当然ながら、バイト側から「最前列の警備やりたいっす!」などと言えるような世界ではない。仕事なのだから、言われた通りに配属されるだけだ。
私はなぜか舞台裏に連れて行かれ、「ここにずっと座っていて。関係ない人が来たら入れないで」とだけ言われた。
そこは、武道館の中にある道場とライブ会場をつなぐ通路のドアの前。一般の人がライブとは別の目的で出入りしている場所だった。
「これじゃあ本番の音が聴けない……」と落胆しながら、パイプ椅子にただ座ってボーッとしていた。
すると突然、私の2~3メートル先に、徘徊する老人のように怪しくヨボヨボと歩くスウェット姿の男性が現れた。
よく見ると、それはオジー・オズボーンだった。人生で最も震えた瞬間だった。
オジーは近くにいたスタッフを捕まえ、私のすぐ右横にあった自販機を指差しながら、「ワンダ、ワンダ!」と、缶コーヒーのWONDAを買ってもらっていた。
その後、WONDAを手にしたオジーは、忙しく準備に走るスタッフの周りをウロウロしながらそれを飲んでいた。
想像してみてほしい。誰もが敬愛するヘヴィメタルの帝王が、ノーメイクのスウェット姿で、誰にも話しかけられることもなくうろついているのである。
ここまで“素”のオジーを目撃した日本人は、私以外にあと何人いるだろうか。
そこへ今度は、長いブロンドヘアにベルボトムジーンズの長身男が颯爽と大股で歩いて現れた。ザック・ワイルドだった。カッコよかった。
ザックはオジーを見つけると、何やら話しかけ、そのまま二人は私の視界から消えていった。
ここまで来て、「今日の配属先、最高の大当たりじゃん!」と、一人感動していた。
やがて開演時間が近づき、私はそのタイミングでトイレに行きたくなり、持ち場から少し離れたトイレへと向かった。
その道中、髪をなびかせて堂々とステージへ歩いていく一人の男性とすれ違った。オジーだった。
さっきの“徘徊老人”とはまったく別人。間違いなくそこには、ヘヴィメタルの帝王がいた。
私は“スター”という存在の本質を、この目でしっかりと見たのだ。
今でも忘れられない、貴重な瞬間だった。
そんな昔の思い出を、私は昨日(7月23日)の早朝、目が覚めた瞬間に急に思い出した。
その後、何気なくPCを開いてFacebookのタイムラインを眺めていると、何やら海外のアーティストたちが一斉にオジーのことをポストしていた。
「!?」と思って、オジー・オズボーンのニュースを検索してみた。
↓↓↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250723/k10014871841000.html
驚いた。前触れもなく、夢でもなく、ただ目覚めた瞬間に思い出したオジーとの遭遇話。
亡くなった飼い犬が夢に出てくる……なんて話はよく聞くが、それに近い、なんとも言えない嬉しさがあった。
帰省した時によく会う十年来の友人がいる。
帰省した時にはそんなに思わなかったけど、彼女の服装があまりにも垢抜けなくてちょっとビビる。
学生の頃に着ていた様なデザインの服で、もはやどこで買うのそれレベル。
ほんの10年前くらいまで地元には何もなくて、服を買いたいけど店がない、みたいな感じだった。
でも最近は駅ビルだアウトレットだとあれよあれよといううちに店が増え、大体メジャーなブランドの服は買えるようになった。
なのにその服のチョイス。
彼女は独身で正社員で、そして決して薄給ではない。話やSNSを見る限り、エステにお稽古に旅行にと日々忙しそうにしている。
なのに、ベルボトムのジーンズにチュニック、サマーニットのボレロ。
なんでそのチョイスなの。
カバンや靴もちょっとずつ古いデザインで、服装には合ってるけど時代にはあってない。
「やっぱり都会で売ってるものはオシャレだねー」と彼女は買い物中に言ってたけど、今日見て回ったお店だいたい地元にもある。
何がどうしてこうなったのか。
遊んだ時間は楽しかったけど、終始服装のことが気になって仕方なかった。
新着はてぶに載ってた記事↓
http://burusoku-vip.com/archives/1335818.html
を読んで思った事をちょっと書いてみる。
若い奴がスーパーカブ(以下、カブ)に普通に乗るようになったのは、
正確には覚えてないけど、今から15年ぐらい前からだったと思う。
オッサンなら誰でも覚えていると思うけど、
それ以前はバイト以外でカブ乗ってる若者なんか本当にいなかった。
例外的に、免許取りたてでバイク買えない奴が、どうしてもバイクに乗りたくて、
とりあえず家にあるカブを近所で乗りまわすぐらいだった。
当時、若い奴がカブ乗ってるのを見たら…今の奴にもわかるように言うと…どんな感じかな。
例えば中学生男子が、前後に子供載せるイスが着いたママチャリ乗ってるぐらいの
「それ絶対お前のじゃないだろ」っていう違和感。
それぐらい、カブからはぬぐいきれないオッサン臭がしていた。
それがほんの2~3年でスタンダードになってしまった。
つうか、むしろ流行ってた。
古いものが若い奴らに新鮮に映るのは、よくあることなのはもちろん知っている。
80年代は裾がちょっとでも広がったズボンなんて、ギャグでしかあり得なかったのに、
でもそれは70年代ファッションを馬鹿にし続けた80年代の感覚を、
知らずに育ってきた奴らの間で流行ったのだ。
そんな風に、裾が広がったズボンに対する価値観には、明確な空白期間があった。
自分は、この空白期間は絶対に必要なのだと思っていた。
しかしカブは違った。今と同じかそれ以上にそこら中で使われていた。
カブは連綿と配達orオッサン御用達の、カッコよくない乗り物で有り続けていた。
バイクを殆ど知らないオッサンやオバハンまで含めて、皆がそう思っていた。
うちの親なんか、とっつぁんバイクって呼んでたくらいだ。
(とっつぁん=父ちゃん、転じてオッサンの意)
そんなオッサンバイクの価値観がいきなり短期間で反対側にシフトした。
レッグシールド外してカスタムした奴らはちょっとだけオサレっぽくしたりしてたけど
やっぱりどう見てもカブ以外の何物でもない物に、若者がマイバイクとして乗り始めたのだ。
もちろん、漫画やドラマでカッコよく使われたとかでもなかったと思う。
自分の知らない、トリガーになった出来事があったんでしょうか?
未だにパラダイムシフトという言葉を聞くと、この事を思い出す。
他にも空白期間が無いのにいきなりダサダサ→オサレってのはあるのかな。
誰か知ってたら教えてください。
色々考えて脱オタしてて凄いなあ。触発されて脱オタから軽い服オタになった童貞を書いてみる。
まずファッション誌を数誌購読して穴が開くまで読み込んだ。
良いと思ったものを切り取ってスクラップブック作ったりもした。
メンノンとジョーカーの二つで良かったと思うけど、それに加えてレオンを好んで読んでいた。
周りからは笑われたけどこれ一番面白かったんだ。
載ってるのは大体高級なもので見てるだけで楽しかったし、落ち着いた格好が好みなのでおっさん向けのが性に合っていたんだ。
雑誌に飽きた頃、適当に服を買っていく。ブランドショップに入る勇気は無いから良くわからんパッとしない店で買ってた。
その頃買った服は今思うと信じられないくらいダサく、後に全てゴミに出した。
何故ベルボトムなんかに手を出したんだろう。レオンか、レオンの影響なのか。いくら無駄になったかわからない。
そのうち2chファ板に住み着いた。同時期にあ界のふぁっしょん板(今はもうない)にも住み着く。といっても読んでるだけ。
その空気に馴染み偏った知識が溜まってくると、基本的に全てを罵り嘲る風潮の中に比較的誰もが認める定番ブランドの定番アイテムがあることに気づく。
リストアップしたらそれを扱ってるお店に突貫。
定番のアイテムの定番の色のものを適当に試着して買って逃げ帰る。
定番を揃えてしまえば結構見られるようにはなった。
後はどんどんのめり込み、雑誌やネットで見て気になったものを実際に見に行って、気に入ったら買っていくだけ。
失敗を繰り返しながらも自分のスタイルを確立していき、女性にもお洒落と言われるようになった。
他人の相談に乗れるようにもなった。
今ではもうすっかり飽きているので服は殆ど買っていない。消耗が激しいものはgap無印ユニクロでなんとかしてる。
服にハマっていた頃に買ったものを大事に着ればしばらくは大丈夫。良いものは手入れすれば結構長持ちする。
ちなみある程度お洒落になってもコミュニケーション能力が致命的なので真正童貞。おおキモイ。