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2025-09-01

オルカンについてお勉強

https://anond.hatelabo.jp/20250827130939 の元増田です。

いくつかご意見いただいたのですが、なかなか有用なご意見をいただけなかったので自分なりに調べてみました。

(実際は目論見書をよく読んだのと運用報告書確認しただけに近いので、当然知ってるぜ!ってことを書いてあるだけです。

というわけで、何も見ずに買ってるひとはまず https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253425.htmlアクセスして目論見書運用報告書確認しましょう。)

以下、本文

そもそもオルカンとは

正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー)」  〈愛称オルカン

三菱UFJアセットマネジメント株式会社が投資家から委託を受けて運用(指図)しているインデックス型の投資信託のことを指す。(ETF上場投資信託とは違う!)

世界株式分散して投資できるので近年個人投資家大人気♪

分散投資リスクヘッジにいいんだ!なんてよく聞きますよね?)

運用益もあるが資金流入も続いており、2025年7月31日時点で総資産純資産総額)は6兆8583億700万円を誇っている。


世界投資するっていうけどどういうこと?

オルカン世界有数の世界株式市場網羅した株式指数であるMSCI ACWI指数ベンチマークとして運用されている。

世界への分散投資のための便利ツールMSCI ACWI指数

MSCI ACWI指数とはMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタルインターナショナル )incが算出する指数の一つ。

MSCI All Country World Index(ACWI)は先進国23市場新興国24市場から選ばれた大型株、中型株2524銘柄から構成されている。なお、構成銘柄時価総額合計は全世界市場購入可能株式時価総額の85%である。(単純な株式時価総額比率にしているのではなく浮動株比率考慮されている)

構成銘柄は年4回見直されており、入れ替え時期は対象個別株に対して上昇下降圧力がかかる。

指数自体価値は無いが、指数ベンチマークとしている投資信託などが買入・売却するため入替の前後の時期に株価が変動する。一気に入れ替えてしまうと株価がとんでもなく上下するので、ある程度の期間を設けて買入・売却をしているらしい)

なお、MSCI incのプレスリリースよると、MSCI ACWI指数に連動している資産2024年10月31日時点で約4.9兆ドル資金流入株価上昇により現在さらに増加しているものと思われる。

2025年7月末の世界株式時価総額は136.8 兆ドル(岡三証券レポートより)らしいので3.5%程度はMSCI ACWIに連動して動く資金となっている。


オルカンに話を戻すと

MSCI ACWI指数」に連動するよう設計されている「オルカン」だが、実際の購入銘柄保有数は運用報告書を見れば書いてある。

購入されている銘柄がどこまで指数と一致しているか確認まではできないが、指数との乖離率は概ね1%を切っており、大きな差はないものと思われる。

オルカンの中身はマザーファンドと呼ばれる3種類のファンドが合わさった形となっている。

新興国株式インデックスマザーファンド

日本株インデックスマザーファンド

外国株式インデックスマザーファンド

(なぜ別々のマザーファンドがあるかというと、三菱UFJAM社が組成している別の投資信託にも流用できるようにするためだと思われる。ファンドは大きければ大きいほど管理コストが下がる。外国株式インデックスマザーファンドを組み入れている投資信託100以上ある。)

わずかだが、上記マザーファンド以外の資産もある。


個別銘柄は莫大な数があり書ききれないのと運用報告書確認すればわかるので割愛するが、

 国別だとアメリカ64.1%日本4.7%、イギリス3.2%、、、

 業種別だと情報技術26.2%、金融17.4%、資本財・サービス10.7%、、、

 銘柄別だとNVIDIA5.0%、Microsoft4.2%、Apple3.6%、、、

といった国・業種・銘柄へと投資している。(上記は全て2025年7月31日時点)


で、結局リスクって?

実はこれも目論見書に書いてあり

価格変動リスク

一般に、株式価格は個々の企業活動や業績、市場経済の状況等を反映して変動するため、ファンドはその影響を受け組入株式価格の下落は基準価額の下落要因となります

為替変動リスク

組入外貨資産については、原則として為替ヘッジを行いませんので、為替変動の影響を大きく受けます

信用リスク

組入有価証券等の発行者取引先等の経営財務状況が悪化した場合またはそれが予想された場合もしくはこれらに関する外部評価悪化があった場合等には、当該組入有価証券等の価格が下落することやその価値がなくなること、または利払い・償還金の支払いが滞ることがあります

流動性リスク

有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要供給がない場合取引規制等により十分な流動性の下での取引を行えない場合または取引不可能となる場合市場実勢から期待される価格より不利な価格での取引となる可能性があります

カントリーリスク

新興国への投資は、先進国への投資を行う場合に比べ、投資対象国におけるクーデターや重大な政治体制の変更、資産凍結を含む重大な規制の導入、政府デフォルト等の発生による影響を受けることにより、価格変動・為替変動・信用・流動性の各リスクが大きくなる可能性があります

といったリスクがあげられている。

(その下に「上記は主なリスクであり、これらに限定されるものではありません。」とも書いてあるが、、)


過去出来事の振り返り

オルカン自体比較最近組成されたので10年以上前価格推移は存在しないが、ベンチマークとしているMSCI ACWIは2008年以降に作られ、それ以前の指数は同条件のもので試算されたもの1999年より確認することが可能

MSCI ACWIの過去の月次推移を見て、下落局面にどのような動きをしていたか確認する。

リーマンショック(2008年9月)

 リーマンショック前の高値2007年10月31日に647.47であった指数は、リーマンショック後の2009年2月27日には294.13と高値より50%上下落している。

仮に2007年10月に当指数連動型の投資信託を購入した場合2013年4月30日に651.83をつけるまで、5年以上含み損を抱えることとなっていた。(流動性枯渇により指数から乖離している場合があるので異なる可能性もあり)

コロナショック(2020年2月)

 2020年1月31日に1168.29であった指数2020年3月31日には929.98と約2割下落。2020年7月31日には1169.50とコロナショック前の水準に戻している。

ウクライナ侵攻(2022年2月)

 ウクライナ侵攻前高値2021年12月31日に1642.38であった指数2022年9月30日には1226.23と25%程度下落。2023年12月29日に1654.71をつけるまで指数が戻るのに2年間かかった。

結論

オルカン買っておけばよい

2025-07-28

岡三証券CMがとても不快

岡三証券CM最後の方で「頑張る人の一番近く」というナレーションが入るんだが、この「頑張る人」を労働じゃなくて不労所得生活者や利殖の意味で使いまくったのが竹中平蔵だった。

それでゼロ年代ネットでは、給料が上がらないとかライフプランが建てられないと嘆く人の所に竹中に感化されたガキみたいな奴らが押しかけて「投資しなかったのでは?」とか「起業しなかったあなた責任」とか理不尽な難癖を付けまくっていた。思い出すのも不快だ。

不労所得や利殖する人が世の中心であるべきで、キャリアアップや社内出世ライフプランを持つ労働者は自己責任から口噤めと。

岡三証券CMは「人生貢献」を謳い、あなたライフプランのお役に立ちます、という意味で流してるんだろう。積立NISAとか投資信託とかの比較安全商品を長期に亘り取引する客層にリーチして、保険商品相同のイメージを流したいんだと思われる。

だったらなんで竹中ネオリベ背伸びキッズの恥垢が付きまくったような「(不労所得を)頑張る人」というフレーズを使っているんだろうか?保険会社がその言葉を使っても労働者や経営者サポートという意味しかならないが、証券会社が使ったら歴史的文脈から意味が違ってくる。

なんであんな印象が悪い言葉を「誠実そう」に見せるCM中で使うのか意味が分からぬ。証券会社広告代理店両方のセンスが大きくズレているのではないか

https://www.okasan.co.jp/about/movie/

 
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