はてなキーワード: アポクリン汗腺とは
金額にして40万円を失い、不自由な生活が1ヶ月続き、腕の違和感が3ヶ月残った。
1年後、ワキの臭いは半分以上残った。
皮膚が壊死しなかったので「大失敗」ではないのだろうが、金を失い、健康を損ね、時間を無駄にし、リスクを背負い、ほとんど何も手に入らなかったのだからして、失敗以外の何物でもないだろう。
ネットで腕自慢の医者共が「ワキガ手術をするなら剪除法(直接ハサミでアポクリン汗腺を切る方法)一択であり、それ以外は時間と金の無駄」と語っていたのをただのポジショントークだと切り捨てた僕が間違っていた。
少なくとも某クリニックでやってる「根◯◯ぎベ◯◯ーシェー◯◯グ」は完全に金の無駄。
「両腕の自由を2週間奪われ、開いた皮膚の大きさに比例しただけの合併症や壊死のリスクを背負う手術を受ける」
もしくは
「デオナチュレで誤魔化せているという思い込みの中に引きこもり、人々から文字通り鼻をつままれながら暮らす」
ないしは
「自殺」
この3つしかない。
ほかは全てまやかしなんだ。
以下蛇足。
僕の名前は「脇 薫」(偽名)。
当時、僕は30歳のサラリーマンだった。
僕がワキガを自覚したのは大学生時代のある日、自分のワキからスパイシーな香りがすることを突然発見したのであった。
ネットを駆使して10種以上のワキガ用デオドラントを世界中から取り寄せ、最終的にはデオナチュレに落ち着いた。
本当はパースピレックスが使いたかったけど、脇毛の剃り跡に転がり込んだ粒子が激痛と共に出血を引き起こすので諦めた。
僕はこれで十分な対策が出来ていると信じていた。
風呂場でも滅茶苦茶洗って毎週ワキ毛も剃って、その上からデオナチュレを濡ればほぼ臭わなかったんだ。
でもある時から職場で僕の周りの人が僕のことを避けるようになった。
横を通る人が臭いと言ってくる小声が聞こえたり、僕が部屋に入ると大声で「くっせーくっせー」と叫びだす輩(高校中退)まで出てきた。
そこでは「まあワキガなのは間違いないっすね。手術するほどかっつーと・・・まあもっと酷い人もいますしねえ・・・」と濁されてしまうのだった。
手術をすることを考えてネットで調べると様々な情報が出てくる。
ミラドライは多汗症にしか聞かないだとか、剪除法をしたあとの後遺症で緊急入院したとか。
その中で僕が気になったのは「超音波吸引法」だ。
超音波を当ててから脂肪吸引機でアポクリン汗腺を除去するこの方法は「90%の治療度」をほこり、術後1年たっても全く臭いが消えたという報告が多数あるらしい。
外から超音波を当てるだけのミラドライや、熱針を適当に指すだけのビューホットとは治療のレベルが段違いだそうだ。
切る必要はあるがダウンタイムも大幅に改善され、術後の生活で苦労することもほぼないとか。
一方でブログで腕自慢院長ニキなお医者様達からは「また脂肪吸引機でワキガが治ると思ってる馬鹿な医者と患者がいた。金の無駄」「ちょっとは切る癖にビューホットっと本質的に差がないんだからリスクが増すだけ」「名前だけちょっと新しくして最新の治療みたいに言ってるけど30年前からあるし、結局は切る方法の方がいい」「保険適用にならないのも当然の欠陥手術」「結果として2回切ることになるから患者が一方的に損して悪徳医師だけがボロ儲け」などと散々に書かれていたのだ。
全く正反対の二つの意見が飛び交う中、僕は何を信じるべきだったのだろうか?
決め手になったのは、「仕事の忙しさ」だった。
転職をしようにも「ワキガなんてどこも雇ってくれないよ・・・」という不安に心が縛られ動けないでいたのである。
ようやく掴み取った夏の連休(連休が欲しいなら有休を使えばいい?毎年10日以上捨ててるのに?いつどうやって?)、その長さの中で収まる手術の選択肢に剪除法(ハサミで切る方だよ)は入ってこなかった。
短い夏休みを終えて帰ってきたあとで腕を縛られた状態で風呂もロクに入れずに出社する選択肢を選ぶ勇気がなかったのだ。
大声で人の悪口を言うようなイキリカス(中卒)さえ黙らせてくれないクソ職場のために人生の重大な選択肢を間違えてしまったのが悔しい。
夏休みに入る少し前に僕は某クリニックに向かった。
遠くのイキリ腕自慢医師より、駅チカの超大手という選択が正しかったのかどうかさえ分からない。
まあカスの手術を平然と売ってる時点でカスのクリニックなんだろうなと今は思うよ。
大手クリニックで「うちの整形外科は凄いですよ」とアピールするためなのか量産型な顔つきのネーチャン達に案内されながら、どこかぶっきらぼうな医師からアレコレ説明を受けた。
「ま、わざわざ切る必要とかないんすよね。ベイザーシェービングで全然治るんで。昔からある方法でパターンも確立してますし。つーかガッツリ切ると壊死のリスクとか大分増えますよ?んで、切ります?」と聞かれた。
いや、誘導尋問。
このときの僕は「ゆーて保険適用だろうがなかろうが医者に入る金はそこまで差はねーわけだし、この説明が我田引水ってこともねーやろ」と思っていた。
「保険抜きで計算しても単価が高く、装置も脂肪吸引装置をそのまま使うだけなので(医者側の)コスパが高い」「手術時間が短いので(医者側の)タイパが高い」「合併症リスクが下がることは医者側にも旨味がある」「臭いが半分消えれば効果ありになるため無料再手術のリスクは小さい」「ダメ押しでエクリン汗腺の手術をしてもらえる可能性もある(剪除法の場合両方ジョキジョキするので両方に効果があるが、超音波吸引法は片方のみなのでエクリン汗腺が残る)」と向こう側の旨味一杯なのである。
手術当日、僕は全身麻酔を打たれ全身麻酔を打たれたことによるリスクを背負った。
術後の患部はごっそりとなにかが削がれた実感があった。
「僕の中にあったアポクリン汗腺でちゅよ~~~」と血の中に浮かんだ黄色い塊を見せてもらい僕は満足してしまったが、僕の脇に残置されたアポクリン汗腺の量は誰も知らないのである。
脇だけじゃなくて脇に近い二の腕の当たりもごっそりと何かが吸われたような感じなのだ。
ふと見ると皮膚にアザがばぁ~~~~~っと広がっている。
無差別放射されたベイザーと、無差別吸引を繰り返す吸引器が、余計なところまで肉を削ぎ落としてくれたあとなのである。
「剪除法はアポクリン汗腺ごと根本から皮膚をぶった切るから毛細血管ブチブチで危ないよ」と言っておいてコレかよ!!!!
まあ、これで効果があるなら・・・とその時は考えたのだが、結果は「腕壊され損」である。
はぁ~~~~~~~
ワキガ手術なんてはてなーの億万長者からすればたかが40万円の買い物なんだろうけどさ、俺のような年収中央値な人間からすれば結構痛い出費だったよ。
クソみたいなソシャゲにハマって毎月3万溶かす生活を1年続けたのと同じだって思えばまあ諦められるのかな。
辛い。
今でも俺は毎日職場で「(くっさ・・・)」「くっせ~~~~~マジくっせ~~~~~~」と言われてる。
助けてくれ。
それともこのクソ共から何を言われてもガン無視する鋼の心を鍛えるか。
死を選ぶ気はまだないけど、そろそろ気が狂いそうな気配はする。
本当、なんでこんな職場で働いてるんだろう。
そもそも半月ぐらいサクっと休めるなら普通の手術でワキガも治せたのにな。
ほんまクソやわ。
ワキガの手術はしたんだけど、やっぱ夏になると少しだけ臭う。
まあ大部分はアポクリン汗腺の臭いじゃなくてエクリン汗腺による臭いなんだけどね。
(ワキガ注釈:カレーや鉛筆削りを思わせる臭いは減ったけど、レモンや腐敗臭を思わせる臭いは結局残るよねってことね)
ワキのエクリン汗腺だけ除去しても背中や首筋から垂れる汗が結局同じ匂いだから体質改善しかないんだろうなってソッチは手術してない。
運動不足解消のためにHIITは3日に1度するようにしてるけどこの程度じゃあんま効果がないっぽいね。
魚臭症も気になったから無料で出来るっていう検査に応募したけど結果が帰ってきてない。
洗濯の時には臭い専用って名前に入ってる洗剤と漂白剤を使うようにしてるし、外干しもしてるけどまだまだ駄目だね。
これらをやった上で駄目なのはこれらが効果がないってより、これもやらなかったらもっとエグかったってことだろうから辞める気はないけど、こんだけじゃまだ駄目なのねって絶望があるのね。
夏場なんかは風呂上がりに溜まった洗濯物の匂いを嗅ぐとふと雑巾の臭いだなって自分でも感じてしまう。
俺が安心して過ごせるのは1人の時だけなんだよね。
たとえ自分がどんなに臭くても匂いを嗅ぐ他人がいなかったら問題ないわけだから。
俺にとって他人が近くにいるってことは「自分が加害している可能性を感じ続ける」ってことなんだよ。
ゆーてそれを過剰に気にしだしたら、他者を加害するだけの他のすべての人間が許せなくなって正義マンとして私刑を繰り返すようになるから「人間は人に迷惑をかけて生きているんだ」で割り切ってるけど。
本当なら仕事だって完全テレワークがいいけど、俺が長年勤めていた会社は「テレワークは駄目だ!出社が正義だ!」って考えなんだけど、だからって「俺は自分が臭いことに耐えられないのでテレワーク出来る会社に移ります」は流石に無理があるかなと。
俺にとって家ってのは自分の周囲に人がいないが故のセーフゾーンなのよ。
自分の家に他人がいるってことは、家の中においてさえ「臭い」って思われるリスクを常に抱えるってことだろ?
俺にとってもストレスだし、相手にとっても臭いやつと暮らすのはストレスじゃん?
それって結局はお互いの人生に余計なストレスを増やすだけじゃね?
俺達、結婚しない生き方を選んだ人間にはさ、それぞれの結婚しない理由があるんだ。
俺は先祖代々引き継いできた臭い身体が現代社会の求める無臭レベルの中では徹底排除される現実を前に結婚しないことを決めたんだよ。
他の人にはきっと他の人なりの理由があるんだと思う。
コミュニケーションを取ることが物凄く苦手だっていう理由で側に他人がいることに常に強いストレスを感じる人もいるだろう。
異常な小児性愛欲求の持ち主で万一にも子供ができたら絶対に手を出すという確信がある人もいるだろう。
結婚至上主義を押し付けられたことへの苛立ちが人生観を形作ってしまった人もいるだろう。
まとめて「ようは結婚できないだけでしょ?」で終わらせるのはそれぞれの人生を馬鹿にしてると思うよ。
俺は馬鹿にされて生きることに慣れてはいるけど、逃げ場のない怒りが心のなかに溜まっているのも事実だからさ、余計な茶々を入れられすぎると偶然堪忍袋の緒が切れて人生数十年の憎しみがいきなりお前に襲いかかる可能性だってあるからね。
安易に他人の人生を「まあコイツは何度も同じネタで馬鹿にされてるだろうから俺が今更やっても一緒でしょ」で虚仮にしないようにね。
死ぬよ。
50万円近くした。
脇の下に超音波式の脂肪吸引装置をぶっ刺して肉を内側から破壊したらしい。
吸引したあとのアポクリン汗腺を看護師が見せてくれたが、オレンジ色の汚い何かが浮いていたので、恐らく効果はあったのだろう。
いや、あったんだよ。
ワキ毛を剃ってデオドラントを塗らずに寝た次の日、明らかに臭いが減ったんだから。
0にはならなかったが、明らかに減った。
部屋のカーテンに染み付いたワキガの臭いに気づいて、絶望しながら買い替えられる程度には嗅覚も回復したのだから。
それでも駄目だった。
チェック結果で「服の匂いを減らす薬を使え」と言われて売り込まれた洗剤も使った。
意味がなかった。
どうなんだ?これはどっちだ?なんなんだ?俺のレビューでショックを受けて修行することにしたのか?うん?
とにかく俺は今、人生が詰んでいる。
毎日囁かれる「臭いんだよ」は俺の中の悪魔が世界を滅ぼさせるために流した悪意ラジオか?
でもそれにしてはハッキリ聞こえすぎる気がする。
俺に出来ることはあるのか?
医者か?
「精神科」
はぁ?お前も俺を狂っていると?
まあいい、次は精神科だ。そして俺はデパス漬けのキチガイになるんだ。
躁転したあとの行動を間違えないように冷静なうちに「やるべきもの」を整理しておくか。
助けてくれ。
腕がまともに動くまでに3ヶ月かかった。
バキバキに破壊されたワキの内側が膿んだように痛いのが一月続いた。
その間まともに動かせなかったせいで二の腕がカチカチに固まってまともに動かせなくなっていた。
それが治るのに全部合わせて3ヶ月。
こんなにも苦労して何も起きなかった。
50万だぞ?
詐欺なのかも分からん連中から謎の石鹸を買い続けたのはいくらになるんだろう。
まあ、まあ、まあ。
部屋中に無香料の消臭剤を置きまくった日々、日当たりのいい家に引っ越すための費用、全部でいくらかかった?
そして駄目だった。
もう駄目だ。
俺は世界を憎まないことが出来ない。
でもな、「世界や自分の人生に何も期待しない感覚」は最高に鍛えられた。
ふふふ、この感覚を定年後に慌てて身につける羽目になって、間に合わずに気が狂って小学生の群れを殺しに軽に乗り込むようなクソジジイにはならずにすんだぜ。
ガキ殺して何の意味があるんだろうなあ?
殺すべきはよお、いい年こいて他人が何でも自分の思い通りになるべきだと言い張り続けるクソガキオジサン共だよなあ!?
そうさ俺も死ぬべき!テメーはどうだ!
待ってろ!
先祖代々のワキガ(少なくとも祖父母と両親の6人がワキガ)である我が一族に伝わるワキガ三大奥義を悩めるワキガに伝授しよう。
みっつ、体を洗ってから15時間が外出のタイムリミットだと思え
まず大前提として、毛を剃れ。
パースピレックスやワキガードも塗ってるのに全然臭うと悩んでいる奴ら、大体ワキ毛を剃ってない。
ワキ毛を剃らないとそもそも皮膚に薬を塗れてないので意味がない。
特に塩化アルミニウム系の汗腺を塞いで汗を止めるタイプのものは、汗腺に直接触れないと何の意味もない。
わずかなワキ毛でも薬を塗るのに多いに邪魔なので最低週1、肌が頑丈なら毎日剃る方が良い。剃ると肌が荒れるなら脱毛クリームという選択肢もあるのであった方を選ぼう。脱毛するのもいいぞ。
ワキガに産まれた人間の人生は三択しかない。「ワキと陰毛をまっさらにする」「手術を受ける」「臭いと陰口を叩かれながら暮らす」このどれかだ。一番無難なのは陰毛を除去すること。手術をしても臭いを取りきれてない場合は結局陰毛を除去して薬を塗って暮らす人生も存在する。
そもそも「スソワキガ」というものを知らないワキガもいるかも知れない。スソワキガは股間のワキガだと知っていても、どこにアポクリン汗腺があるのかちゃんと分かってない人もいるだろう。
俺はちゃんと場所を知らずに2年ぐらいずっと太ももにだけ薬を塗っていた(腕の付け根がワキなら脚の付け根はふとももだから)。ある日それを見た父親に「お前、何も分からずにワキガ対策をしているのか?」と言われ、スソワキガの正しい場所と上の三原則を伝授されたわけだ。
スソワキガの場所は陰毛が生えている場所だ。「Iライン、Oライン、Vライン」で画像検索をしてみてくれ。文章だけでイメージするよりもいくつも画像を見てちゃんと知るべきだ。
毛を剃ったら薬を塗るんだ。
手術をするという選択肢もあるが、手術はリスクがあるからやる時は医者とちゃんと相談して、薬を塗って収まるなら薬で凌ぐことも考えて欲しい。
最近はやっているミラドライとビューホットは技師の能力や相性にもよるが、50万払って全く何のいみもなく終わることも多いのでオススメしない。
手術をするなら切る以外の選択肢はないと思ったほうがいい。
というわけで無難に済ませる手段として薬があるのだが、薬には3つの種類がある。
まず最も効果が高いのが汗そのものを出なくする塩化アルミニウム液だ。雑菌の栄養源や湿気の原因となる汗自体を防ぐのでかなり直接的に効果が出る。ただし肌へのダメージが強いので剃毛後の肌にすり込むと激痛が走ることも。
次に効果があるのがミョウバンだ。これは肌を酸性にすることで菌の繁殖を防ぐ効果と、汗腺の機能を押させる効果が期待できる。完全に汗を止めるわけではないから、汗が多いと少しずつ流れ出してしまう欠点がある。
最後に臭いそのものを減らす消臭剤だ。ワキガの強烈な臭いの前では余りにも脆弱。基本的には上の2つと併用するオマケだと思っていい。
ワキガの薬は国内外で多数出ているので色々試して体にあったものを使うのがいいだろう。臭いが消えているかどうかは一日着ていたシャツのワキ部分を嗅いで見れば大まかに分かるはずだ。全然効いてないときは全然凄い臭いがする。
そして効果の有無より重要なのが肌に合うかどうか。新しい薬を買うときは最初の量は少なめにしておこう。そもそも痛みが強すぎて使えない薬も多いからだ。
最後になるが、ワキガ人間は長時間の外出はしないほうがいい。出かける前にシャワーを浴びておくか、アルコールティッシュ程度でいいからワキガ部位を拭いて乾かしてから薬を塗るのも忘れるなよ。
ワキガグッズは「24時間ずっと効く!」なんて言ってるが、あんなのは効果が完全に消えるまでが24時間ということであって、数時間もすれば効果はすでに半減している。
程度にもよるが、強いワキガ人間は朝シャワーで脇を洗ってから薬塗っても終電の時間には完全にワキガが臭っている。ちょっと残業をするだけでもすでにかなりヤバくなっていると思っていい。終電ギリまで飲み会とかは絶対に避けるべき。やるにしてもどこかで一度ワキを洗うタイミングを作ったほうがいいだろう。
軽く拭いて延命は出来ても体感15時間ぐらいでリミットが来る。自分の体感なので実際には12時間ぐらいでもう駄目かも知れない。朝シャワー→定時退社を基本で生活を設計するべきだろう。人生設計そのものをテレワーク中心で考えるべきかも知れぬ。
昔は日本中にバキュームカーが走っていてそこらじゅうウンチ臭かったおかげでワキガも多少はごまかせたが、今の生活な町並みでワキガ臭は十二分に排除の対象となる。ワキガに産まれた人間は正しい知識を身に着けなければ生き残れないぞ。
間違っても「切らないワキガ手術のミラドライしたから一生ノーガードでもいいはずなんだが?」みたいな勘違いだけはするなよ。切らなきゃ治らず、切っても残るがワキガの基本だ。切らなくても薬と自己管理である程度解決できるし、切った所で自己管理を怠れば全然臭うのがワキガだ。
自己管理の話をしてしまったので、裏奥義である「体臭の強くなる食生活を辞めろ」も話しておくか。
ワキガはアポクリン汗腺から出る脂っこい汗が、よく分からんクソキモい雑菌の餌になりそいつらが意味不明な化学反応で臭い物質を作り出すことでおきる現象だ。
虫歯菌が砂糖から酸を作り出して歯を解かすのと似たようなことが起きていると思って欲しい。虫歯の場合は甘いものを控えると菌のはた迷惑な生態を抑えることが出来るが、ワキガの場合も汗の脂成分を減らせば菌の繁殖や臭いの発生を抑えられる。
ワキガ菌の餌になりやすいのがニンニク・ネギ・動物性タンパク質・脂質だ。
腸内環境を整えるとワキガが減ると言われているが、正確には腸内環境を荒らすような食べ物とワキガの原因になる食べ物の一致率が高いということなんじゃないだろうか?(個人の空想です)
ジャンクフードや肉の食べ過ぎは良くないと言われているが、何より危険なのがネギ科の食べ物だ。ネギやニンニクは美味いので色んな食べ物に入っているので注意が必要だ。外食や弁当でネギが入っていたら残せとまでは言わないが、調理する食材を自分で選ぶときや冷凍食品を買うときなどは極力ネギ科を避けるようにしたほうがいい。自炊しない人でも成分表示を見てニンニクを避けるだけで摂取量はかなり減らせるはず。
実際、俺が連休中だし引きこもるから大丈夫と焼き葱を一晩に2本食べた時は次の日自分の体臭で目が痛かったからな。マジでヤバイぜ。犬がネギ食うと死ぬのは自分の臭さに耐えられなくて死を選んでいる可能性さえあるなと思う臭さだった。
ワキガに生まれ落ちることは対策の出来ない不幸だけど、ワキガそのものは対策のしようが無数にある病気だ。体質的に太りやすい人間よりかは辛いかも知れないが(食生活的にワキガも高カロリー食は控える必要があるが、デブなだけならネギは食えるので)、糖尿病や癌に比べればまだマシだと思って頑張ろう。とりあえず、毛を剃れ。陰毛もだ。剃るべき陰毛の場所はちゃんと調べるんだ。自信がないなら医者に聞くんだ。そして薬を塗れ。手術をしても完全には消えないので一生付き合っていこうな。
社会が求める「真人間のハードル」は昨今ますます伸び上がりを見せている。
平成に入るまでは「毎日風呂に入る」ということを達成できない社会人もそこそこにいたが、現代においてはそんな人間は精神疾患を疑われて病院を紹介される。
そんな中でもオタク達は未だに「毎日風呂に入っているのに臭いと言われるのはおかしい」と言いながら、漂白剤を使わずに洗濯して部屋干しした服を着て、汗や雨の臭いが染み付いたリュックを背負って出勤してしまっている。
生活における常識のアップデートをする機会がオタクにはないのだ。
社会で普通に生活をしていれば、他人ときちんとコミュニケーションしていれば少しずつ求められるハードルが上がっていっていることに気づく機会もあるだろうが、オタクにはそれも難しい。
オタクが生活というものについて情報を仕入れる最大の機会はインターネットとなるが、そのインターネットでさえも「コミケの前には風呂に入ろう!入ってきた!ヨシ!」を未だに繰り返していて周回遅れも良い所だ。
アニメを通じてオタクに「ちゃんと殺菌されてない生乾きの服を着てはいけないし、汗をかきやすかったりワキガ体質ならデオドラント製品を使うべきだし、靴は二足を使いまわして毎日脱臭処置をするべきなんだ」と伝えてやる必要があるんだ。
オタクが未だに「野原ひろしの足が臭いのは外回りのサラリーマンだから仕方ないとクレヨンしんちゃんに書いてあった。つまり、オッサンの足が臭いことについて文句を言うやつは働いたことのない子供かニートなので無視していいんだ」という感覚で生きているのは、オタクの周囲に新しい感覚を教えてくれるコンテンツがないからだ。
無臭もしくは素晴らしい体臭を設定された美少女たちを描いた作品ではオタクを啓蒙できない。
特別に体臭を描くときでさえ「アポクリン汗腺!」と冗談めかしているようでは、オタク達に正しい社会人生活というものを教えることも出来ない。
小学校で習ったはずの裁縫さえまともに出来ない自分を「俺はママ属性のキャラじゃないからなあ」で済ませている彼らに、生活力を身につける機会を与えてあげなければいけない。
そういった使命感を持った作品が社会に求められているのではないだろうか?
・洗濯
・入浴
・掃除
・整理整頓
・契約
・金銭管理
・筋トレ
・勉強
・教科書で習う科目
・音楽
・美術
・戦史
・性教育
ワキーガを手術しようと思う。
職場の皆には悪いけど、ゴールデンウィークは10連休取って入院したいと思ってる。
思ってた。
調べた。
え、辛。
術後次の日に出血→血腫→皮膚壊死。
1週間の安静=風呂不可。
2.3週間の間は腕を上げられずワイシャツも着れない。
匂いは指数的なのでアポクリン汗腺が1/10になっても体感は半減するかどうか。
そして医者が優秀でも取り過ぎのリスクを考えたら(癌の手術をイメージしてね)そこが限界。
え?
2週間安静にしてリスクありありで半減するかどうかだと?
え?
嘘?
やだ?
ビューホットとかいう奴なら30万だけどすぐに風呂入れるらしい。
ふーん。
でも8割しか取れないとかなんとか
え?
じゃあ匂いは4割引ぐらい?
は?
ボトックスとミラドライとかゆーのはアポクリン汗腺には効かないらしい。
は?
ただの汗っかき用かよ〜。
かぁ〜〜〜。
まあ俺は両方やし、こっちも検討か?
まあこっちも20万円するが。
うーん。
うーん。
デオナチュレで誤魔化そ。
結局は半減なんやろ?
必須やん?
かー。
死ぬかー。
ガンなのかニキビなのか分からねえイボがワキに出来ることもしょっちゅうだ。
「臭い奴は存在そのものが犯罪である」という全体主義じみた理論の元、ワキガの人間は必死に誤魔化すことを強要される。
スプレー式の消臭剤でワキガの臭いをピンポイントで消せるものは存在しない。
対処療法は効かないので発生前にミョウバンを塗りたくることしか臭いを回避する方法はない。
ワキガ手術は調べれば調べるほどにその成功率が決して高くないこと、成功したとしても効果が完全でないことが分かるはずだ。
最も古典的なアポクリン汗腺切除手術であっても取りこぼしの可能性はある。しかも最悪なことに失敗するとワキの可動に影響が出る。
吸い出し機も結局ワキを小さく切って物理的に吸引するので条件はあまり変わらない。
ビューホット(高熱の針)やミラドライ(マイクロ派による遠隔加熱)といった手法も存在するが、これらは100%の効果を保証するものではない。
手術をするレベルの人間がワキガ手術をして得られるのは、1日4回塗っていたミョウバンが1日2回になる程度のものだ。
それでも炎症のリスクはかなり下がるのでまだマシではある。
だが「薬で誤魔化すことなく社会がワキガを受け入れた状態になる」には程遠い。
それこそナチスのホロコーストのようなことをしても、隔世遺伝で突然ワキガになってしまう人間がいるのだから。
それはもう仕方がない。
だって現代社会における「臭いの良し悪しのテンプレート」においてワキガは「悪臭」としてカテゴライズされているのだから。
「デブ」が「リッチでカッコイイ」から「貧乏で不潔」へと転落していった歴史を逆行させるのは不可能に近いのだから。
だが社会はワキガにそのような努力を強要していることに対して「産まれた持った体臭で自分たちが相手を差別している」という認識を持つべきだ。
「差別は絶対悪なので自分たちは差別をしていません。なぜなら自分たちは絶対悪ではないので」といった意味の分からん無辜妄想に走るのをやめろ。
ワキガ人間の臭いを「そういう体臭もあるよね」と受け入れようとしない。
それに対してワキガは「殺されたくないから臭いを減らそう」と努力し、リスクのある手術をしたり、炎症を引き起こすような薬を塗ったりして必死に暮らしている。
この状況を「差別ではない」と言い張るな。
「差別です。でも仕方ないでしょ?」とも開き直るな。
「差別です。ごめんなさい。でも今の社会を生きている人間の知能ではこの差別を辞める方法が思いつきません」と正直に言え。
そうしたら許してやる。
そうじゃないなら許さんぞ。
それがいつどのように引火してしまうかの責任だってちゃんと俺が取る。
だがコントロール出来る保証までしてやるる気なんてサラサラない。
「ワキだけにサラサラってか?」←ころすぞ?
遺伝により体から悪臭を放出してしまうというだけで悪人にされてしまう悲しい存在それがワキガ。
夏場なら誰しも多少は汗臭いのにそれが一切許されず、処理しようにもいくらスプレーをしても無意味であり、デオナチュレやラヴィリンを使用するも夏場の汗の勢いによって少しずつ臭いが出てきしまう誰も止められぬ歩く公害それがワキガ。
手術によってアポクリン汗腺を取った所で今度は足や首筋から臭いが漏れだすという呪われた血族それがワキガ。
なぜ神はこんなにも悲しい存在を生み出したのか。
ただ生きるだけで人から蔑まれるその姿は手術前のアルジャーノン、いや彼には人も優しさを向けるがワキガが言われる言葉はただ一つ「風呂にはいれ」だけ、しかし本人は普通に毎日風呂に入っておりこれ以上入れば肌が痛みかえって臭いが悪化する生きることすら許されぬものそれがワキガ。
どうしてこんな連中が生存競争を生き延びたのか今となっては理解できないが、それでもワキガは今日も生きづらい世界を生きているのです。