はてなキーワード: 留守電とは
まず、やりとりが全てコールセンターに集約されてる。最初はそこに電話する以外の選択肢がない。
契約することになって、必要事項がメールで送られてくるという話に。
届いたメールを見ると、専用URLが記載されてて、また別のメールで送られてくるパスワードを入れると入力フォームみたいなのが開く。確認書類のアップロードとかあって、まあこれくらいまでは想定の範囲。
申込みが成立したあと、日程調整が始まるのだけど、これが電話でしかできない。
こちらにかかってくるのだが、日中はなかなか出られず留守電に入ってるので折り返し、コールセンターで担当は別件対応中です、でまた折り返しかかってくる、のループ。
この電話での調整がなかなか大変だったのだけど、なんとか終わった。
ところが後日変更が必要な項目があって、またコールセンターしか窓口がないので折り返しループの再調整。
ようやく話がまとまったと思ったら、先方からこちらへ確認書類を送りたいという。
メールしてくださいと伝えたら「FAXで送ります」とのこと。 ここでFAX???
どうもこのプロセスではメールが使えない決まりのようだった。コールセンターの人を詰めてもしょうがないので、めったに使わないFAX番号を伝える。
そうすると今度は、コールセンターとは別のところからまずテスト用FAXを送って、届いたかの確認電話が入ります、とのこと。
その確認がとれたら、本来送りたいFAXをあらためて送って、また確認電話しますと。
ちょっと面白くなってきて全部わかりましたって言って、結局また電話折り返しループを何度か経由したけど、どうにか手続完了。
セキュリティのためとかそういうことなんだろうけど、ちょっとここまで意味不明な方法なのは初めてでカルチャーショックだった。
俺、アリババ。シルクロードの反対側の異国情緒あふれる字面だけど、親がキラキラネームつけただけの、名前がちゃんと漢字で書ける28歳の日本男児だ。ちなみに、最近は楽天とか尼存など漢字2文字の名前が流行っている。
俺が遣唐使の1人として踏んだ大陸の地に、村を荒らす46人の盗賊団(乃木坂)の首領Fidoの電磁的な魔の手が迫った。そこで俺は急遽、うまいと噂の職人のピザ屋にピザを重複注文した上で、遣唐使の使命を終え、ピザを受けとらずに帰国した。いま最先端の学問、仏教学(禅専攻)を修めたからだ。知見を生かして、自己啓発の市場をターゲットに、現在コンサルタントの見習いをしている。
俺も登場人物の1人らしいのだが、詳しいことは直接には知らない。対Fidoのピザ屋連盟らしいが、ポストバベルの塔状態で、私利に走って統一感に欠けるらしい。
これは村の話で対乃木坂の戦線だ。村人の大半はこれに無自覚だろうと思う。
西部戦線と東部戦線をリンクさせることでFidoを追い詰める作戦らしいのだが、俺には関わりないことなので、早く平和な状態にしたい。俺は博愛的な平和主義者なのだ。そこで、俺は亜米利加のドナルドトランプ氏も顔負けの和平仲介者として奔走した。西部戦線を、IL(イスラエルとレバント)とUA(ウクライナとアングロサクソン)の二つに分け、Fidoが技術上劣勢のIL方面で手打ち式の運びとなった。これには6月の爆撃がFidoの心を強く和平へと後押ししたらしいが、俺もFidoに村で会うたびに禅問答をもちかけ「その心は?」と問うた。Fidoは仏教博士ではないし俗物なので一見馬の耳に念仏だが、盗賊のくせに教養があるかそう見せたい男なので効果はあったと思う。
もっとも、Fidoが規約違反をすればいつでも和平は反故になる虞があり、Fidoを仕留めたいかより譲歩を引き出したいが単独ではそれができないUA方面の作戦司令部はそれを扇動する動機がある。
実は、ピザのただ食いの科でFidoを取り締まりたいと「ブリタニカ」を名乗るピザ屋から電話があったのだが、この遣唐使の時代にブリタニカが国の体をなしているか俺の知識ではわからず留守電に返事をしないでいた。するとなにかと俺にちょっかいをかけてくるので、俺はFSET Securityという盗賊除けのソフトを導入した。
「ブリタニカ」は東部戦線を攻略してFidoに圧力をかけようと村にエージェントを展開し、村の溜まり場である居酒屋で宣伝工作を仕掛けている。
1人、日本人で名前が不詳なのでここではチャーリーと呼んでおこう。彼は頭がよく金持ちで見た目もセンスもいいので、村人の1人、田中花子の射倖心をくすぐった模様だ。花子はその昔、ブランド品に興味はなく金がかからない女ですよと公言していたが、実は男に関してはブランドものが好きなのだ。もっとも、急いで付け加えるが、ここで俺は花子の悪口を言うつもりはまったくない。花子も本性では村思いのいい人で、ただ資本主義的な欲があって悟りを得ないだけである。それにFidoを村で牽制するにあたり、花子の勇気と協力には感謝と尊敬をしている。花子や一部の高年齢層の村人たちはこの頃とんと見かけなくなったが、NHK chやツ痛ァー等で策動しているものと思われる。ただし、貴族趣味のチャーリーはヒエログリフの読めない庶民の村人にはまだ浸透できていないようだ。
もう1人、これはエージェントではない独立の戦士で村人の、木村本子がいる。本子は骨のある正義の人なのだが、最近静かになり、残念ながら俺は彼女の動きを把握できていない。おそらく、村の安全保障についてFidoと個別に話をつけたものと思われる。
昨今では村人の間で自警団を組織しようとする人も現れてきたようだが、まだ人々の意思を統一できるに至ってはいない。
続報はない。
話はまだまだ続く
三年前、渋谷の桜丘町にある古いマンションの一室で月に一度だけ開かれていた読書会があった。
「Books & Beyond」とか「本と珈琲」みたいなカフェが並ぶあの界隈で、オーナーが趣味でやってるようなサブカル風の空間。壁にはカフカのポスターが貼られ、スピーカーからボサノヴァが流れていた。
六畳ほどの小さなスペースに八人くらいが座りそれぞれが持ち寄った本を紹介し合う。それが俺と彼女の出会いだった。
俺がその日持っていったのは『呪術廻戦』の第八巻。ほかの人たちが『中動態の世界』とか『そして誰もいなくなった』とか『サピエンス全史』とかを並べる中で、俺だけがジャンプコミックスを机に置いた。
でも当時の俺はそれを承知の上で、ある種の逆張り的勇気みたいなもので挑んでいた。会社では誰にも話しかけられず、Slackのアイコンもずっと初期設定のまま。それでも自分を注目して欲しいという欲求はあった。
「呪術廻戦のテーマは、“死の受け入れ”よりも“存在の肯定”にあると思うんです」
俺はそう言った。
それに対して、口を開いたのが彼女だった。白いマスクを外して冷静な目で俺をまっすぐに見た。
「でもそれって、“他者を媒介にしない存在”ってことですか?」
唐突にそんな言葉が出てきた。返す言葉に詰まった。彼女の声は低くて落ち着いていた。大学院で哲学を専攻していると言った。
その瞬間、空気が変わった。
みんなが「へえ〜」と頷いて、俺は笑ってごまかした。その笑いが妙に引きつっていたのを今でも覚えている。
そのあと彼女が言った。
「でも、面白いですよね。呪いって、社会の圧みたいなものですし」
その一言に、俺は救われた気がした。
彼女は俺を笑わなかった。
それどころか俺の話を拾って補足し、言語化してくれた。その会の後、俺たちは駅まで一緒に歩いた。
外は冷えていてコンビニの前のホットコーヒーの湯気が白く漂っていた。
「行く」と俺は答えた。
新宿御苑の近くに住んでいて、大学はお茶の水。彼女の持ってくる本はいつも背表紙が硬かった。
『悪について』
対して俺の持っていくのは『チェンソーマン』や『ブルーピリオド』。
彼女はよく笑った。
笑うときに、指先を口元に添える癖があった。
その仕草が上品で、俺はそれを見るたびに自分がどれほど下卑た生き物なのかを思い知らされた。
付き合うようになったのはその年の秋だった。
彼女が修論で忙しくなってから俺の存在が息抜きになったらしい。
「あなたと話してると、時間を忘れちゃう」と言われた夜、俺は人生で初めてコンビニの帰り道が輝いて見えた。ファミリーマートの青い光がネオンのように見えた。俺の中でなにかが初めて肯定された気がした。
イルミネーションが飾られてSNSでは「#冬の光2021」というタグが流行っていた。俺は寒くてポケットに手を突っ込んでいた。彼女は小さな紙袋を下げていて中には文房具店で買ったモレスキンのノートが入っていた。
彼女はそう言って笑った。そして突然立ち止まって空を指さした。
「ねえ、見える?オリオン座」
俺は空を見上げた。
そこには三つの星が斜めに並んでいた。
「……あれか?」
俺は正直何もわからなかった。
星はただの光の点にしか見えなかった。
俺の住んでいた葛飾区の夜空では、星なんてほとんど見えなかった。中学の帰り道、空を見上げてもあるのは街灯と電線だけだった。だから星座の名前なんて知る機会がなかった。
彼女がそう言った。
本当は行ったこともなかった。そんな余裕のある家庭じゃなかった。週末は母親がスーパーで特売の鶏むね肉を買って帰るのが恒例で、俺はその肉を味噌マヨで焼いて弁当に詰めてた。
星よりも肉の値段を見てた。だから空を見上げるという行為が俺には贅沢に思えた。
彼女は俺の顔を見て、少し笑った。
「かわいいね。知らないことがあるって」
それがなぜかすごく悔しかった。笑われたわけじゃないのに馬鹿にされた気がした。
俺は「そうだね」とだけ言って視線を落とした。
地面に落ちた枯葉を踏みつけた。カサッという音が、やけに大きく聞こえた。俺はあの夜自分が一生星座の名前を覚えないだろうと悟った。
通勤電車の窓に映る自分の顔は相変わらず冴えなかった。イヤホンからはYOASOBIの「群青」が流れていた。「夢を描くことが全ての始まりだ」なんて歌詞を聞きながら俺は窓の外を見た。
見たのは空じゃなく、線路だった。
陰キャは夜空を見上げない。
星の位置を覚えられる人間は、いつだって上を見て生きてきた人間だ。
図書館に通い、正しい敬語を使い、誰かに恥をかかされないように育てられた人間だ。
俺はそうじゃない。
俺の星座はコンビニの防犯カメラの赤い点滅と、タワマンの最上階で光る部屋の灯りでできている。
これは遺書だ。
俺はもう彼女と会っていない。
バレンタインだった。俺はその日会社で義理チョコすらもらえなかった。彼女からのチョコを待っていたわけじゃないけど期待してた。
「ねえ、今年はどんな本読んでるの?」
その一言が来るだけで救われたと思う。メッセージはもう既読にならない。
仕事帰りの山手線、品川から田端までの間イヤホン越しに呼び出し音が虚しく鳴った。ワンコール目、ふたつ、みっつ、……留守電に切り替わる。
録音された「この電話は現在使われておりません」という機械音声。それがまるで彼女の声に聞こえた。その瞬間息が止まった。ほんの数秒で胸が焼けた。
どうして?
俺のスマホには彼女の写真がまだある。表参道の青山ブックセンターの前で撮ったものだ。彼女は黒いコートを着て、手に『ロラン・バルト/恋愛のディスクール』を持っていた。俺は同じ日カバンの中に『チェンソーマン』の最新巻を入れていた。
その夜二人で神宮外苑のいちょう並木を歩いた。イルミネーションの下で彼女が「あなたはどんな未来を望むの?」と訊いた。俺は「普通に働いて普通に暮らせたら」と答えた。
俺は夢を語る勇気がなかった。陰キャは、夢を語ると笑われると思ってる。
それでもあの頃の俺は必死だった。休日には「丸善丸の内本店」で彼女が好きそうな本を探した。
『夜と霧』
『哲学の慰め』
表紙をめくっても内容の半分も理解できなかった。けど読んでるフリをすることに救われた。カフェ・ベローチェでブレンドを飲みながらマーカーで引いた単語をスマホで調べた。
「内在性」
「超越」
「主体性」。
どれも俺には関係ない言葉だった。それでも彼女の世界に近づける気がした。
夏になっても連絡はなかった。彼女のTwitterアカウントは鍵がかかりInstagramは削除されていた。
唯一Facebookだけが残っていた。プロフィール写真は変わっていなかったけど交際ステータスの欄が消えていた。俺は夜中の三時渋谷のファミマでストロングゼロを買って歩きながらそのページを何度も更新した。酔いで画面が滲み青白い光が夜風に揺れて、まるでオリオン座みたいだった。
俺は空を見上げた。
もしこれを読んで俺のことだと気づいたのなら、どうか連絡をして欲しい。俺はおまえが好きだ。おまえがいないと俺はもう駄目みたいなんだ。
たくさん本も読んだし勉強した。今なら話にだってついていけるし、楽しませることだって出来る。
これを俺の遺書にはさせないでくれ。
続き
そもそも増田は裁判所やメディアに嫌われてるらしいが、第〇生命や〇村不動産の顧客らに容疑がかかりそうな殺人を追及しているためだろう
尼では身に覚えのない定期便が追加されており(注文時刻のブラウジング履歴もなかったが)、回収業者に来てもらって玄関で応対したら、靴箱の上に置いたスマホが消えた、という事件が発生した。
回収業者が不審な動きをしたことはなかったように思うが、スマホにコールしても電源入ってないし、すっぱり姿を消して気味悪い。
野村證券でパス盗難が発覚とか、大本営発表のいうセキュリティがどう信じられるというのだ。誰が狙われてるやらだ。
鍵穴レントゲンでも取れば、合鍵だって作れるだろうし。福島原発を爆発させて、ガイガーカウンターの値を高くしておけば、放射線使ってもバレないよな。
<追記>
スマホは床にあった書類箱の中で、メモリいっぱいの状態で発見された。留守電が動かなかったということである。
書類箱は常に棚に置かねばならないことが分かった
This is NTT docomo Inc. Since We will be terminate our 3G mobile phone network service, Your 3G feature phone will become unavailable on March 31st 2026. It would be highly appreciated, if you want to upgrade your phone to a new model, so that you could continue using our services.
FOMAで電話すると流れるサ終ガイダンス。留守電の設定を英語にしてるとガイダンスも英語になる。高校中退の英語力しかないんで、最初ドコモインクって何よ?アップグレードってOSを書き換えれば動くんか?とよく分かんなかったけど、一ヶ月ほど聞き続けてるとそれなりに聞き取れるようになってきた気がした。過去形とか、細かいところは間違ってるかもしらん
月曜から夜ふかしを見ているのだが
「若者は留守電が苦手」というテーマで、高校生に「親の留守電に吹き込んでみる」という実証をさせていた
すると「レスポンスが無いのに、人に話しかけるような話し方」をしている。そして要件に到達しないまま終わる
若者に限らず留守電というのは苦手なものだが「短時間に要件を吹き込むもの」ということが分かっているのだから
「名乗って、主たる要件を述べる」もしくは「折返し連絡をくれと述べる」のが妥当だろう
電話がつながってから留守電だと判るものだから「瞬時に手短に要件を組み立てなければならない」というスキルが必要ではあるが
そもそも電話をかける際はそういった組み立てを前もって脳内で行うものではなかろうか
暇つぶしにかける場合はその限りではないが、用事があってかける際は仕事の報告と同様に「事前に要件の組み立てを行う」のが筋だろうし、その方が無駄がない
本当ならお留守番サービスにつながって伝言が残されているはずだった。けれど今日に限っては留守番になると切って連続してかけてきていた。
「スマホがこわれちゃって。いつこっち帰ってこれる?」
なんだよ。そんなことなら留守電に残してくれればいいのに。こっちは夜勤明けで疲れてたのに。と内心苛立った。
「いつか帰れる日に帰るよ。」
と強引に切ろうとすると
「お姉ちゃんがね。」
切ろうとしたその瞬間滑り込んでくるような早口で母が言った
「癌って。乳がんって」
私は驚かなかった。多分それは医療職で私がオペ室の経験もあって癌患者を受け持ってきた看護師だったからだと思う。
この時の会話はあとあととても後悔した。なぜここで「お姉ちゃんは大丈夫?」って聞かなかったのだろう。
「とにかく悪い。だから」
幸いにも実家まで30分ほどで着く距離に住んでいたため夜勤明けの体を起こしながら実家に向かった。
30分の道のはずなのに無限にも思える長い長い道のように感じた。
たくさんの手術に入ってきた。もちろん乳房全摘術だって。患者さんがオペ室に入ってきて落ち着くまで寄り添ったことだってある。泣いて泣いて涙が止まらないままの患者さんだって見てきた。それに。もう手遅れだった手術もあった。
実家につくと姉の車はなかった。
「姉ちゃんは?」
「仕事に行ってるよ」
「それで?ステージは?」
「何も何もわからない。聞いたけど意味がわからなかった。とにかく悪いってだけ覚えてる。でも早く見つかってよかったね?って話してたよ。」
「そう。」
「だからね。早く見つかって良かったってお母さんは思う。ね?そう思うよね?あんたも。」
「うん。」
「毎年検診に行ってたからね。それで見つかってね。手遅れにならなくてよかった。早く見つかってよかった。ほんとそう思う。」
「そうだね。」
「ほんと。昔から、昔から、あの子はついてないのよ。昔から。」
私は母の話を聞きながらファンクの危機モデルを必死に思い出していた。いやここではションツか?コーンかな?なぜかそんなことが頭の中をぐるぐると回ってた。
看護師になって10年はたった。手術室にいた期間はそんなにながくなかった。3年ほどだったか。
とても忙しい病院だったけれど患者さんには寄り添えていたと思っていた。
でもあの涙を流した患者さんの家族は今どおしてるだろう?手遅れといわれた家族は?教えて。こんな時どんな言葉をかければいい?こんな時私は家族としてどうしたらいい?
私はただただ涙を流しながら話す母の話を聞くしかなかった。