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2025-11-21

anond:20251121032628

経済理論文脈だけで見れば、高市氏の「サナノミクス」と「サッチャリズム」は水と油ほど違います

サッチャーフリードマンマネタリズム小さな政府)」という理解に基づけば、積極財政を掲げる高市氏がサッチャーを名乗るのは、経済学的には大きな矛盾を孕んでいます

そして、最後の「お前はトラスだよ」というツッコミは、現在金融市場財政規律懸念する視点から見ると、非常に鋭く、かつ痛烈な皮肉として成立しています

なぜそう言えるのか、そしてなぜ高市氏はそれでもサッチャーを自認するのか、その「ズレ」と「トラス氏との類似点」について整理します。

1. 経済理論の決定的矛盾フリードマン vs 積極財政

ご指摘の通り、サッチャー首相が信奉したミルトン・フリードマン理論マネタリズム)と、高市氏の主張は真逆の要素が強いです。

項目 サッチャリズム (英国 1980s) サナノミクス (日本 2020s)
基本理論フリードマンマネタリズム ニュー・ケインジアン的 / MMT的要素
財政スタンス緊縮財政歳出削減小さな政府積極財政危機管理投資国債発行)
インフレ対抗 金利引き上げ・マネーサプライ抑制現在デフレ脱却・成長重視のため緩和継続
政府役割市場介入を減らす(民営化規制緩和国家主導産業育成(セキュリティ国防

まり経済政策ベクトル蛇口を締めるか開けるか)は正反対です。

2. なぜ「リズ・トラス」なのか?(核心の指摘)

「トラスだよ」と嘆く理由は、財政規律無視した積極財政市場債券市場為替)に何をもたらすかという懸念にあると推察します。

リズ・トラスの失敗(2022年

インフレが高進している中で、「減税」と「エネルギー補助金」という大規模な財政出動(バラマキ)をぶち上げました。

結果: 市場は「英国財政破綻する」「インフレ悪化する」と判断国債暴落金利急騰)、ポンド暴落し、年金基金危機に瀕して、わずか49日で退陣しました。

サナノミクスへの懸念

高市氏の「必要なだけ国債を発行して投資する」という姿勢は、市場から見れば「財政規律放棄(悪い金利上昇)」と受け取られかねません。

市場が「日本円や日本国債は危ない(トラスの時の英国と同じ)」と判断すれば、「サッチャーのような改革」ではなく「トラスのような市場クラッシュ」を引き起こすのではないか

 

この点において、「お前はトラスだよ」という指摘は、「経済リアリティ市場の反乱)を軽視しているのではないか」という非常に本質的批判になっています

結論

高市氏がサッチャーを名乗るのは「政治的キャラクター」としての憧れであり、経済政策の中身(フリードマン理論)は継承していません。

しろ財政規律よりも財政出動を優先し、それを成長で賄おうとする姿勢は、市場との対話を失敗した時のリスクも含めて、ご指摘通りリズ・トラス氏の短命政権が直面した構造リスクに近い側面があります

保守の剛腕リーダー」を演じようとして、経済の足元をすくわれる(トラス化する)のではないかという懸念は、今の日本債務残高や円安基調を考えると、決して杞憂とは言えない鋭い視点です。

2025-11-19

高市さんが首相になるって聞いて、まぁ自民党だけど、

しかしたら男性中心的な社会価値観企業の儲けばかり重視してケアを軽視するような社会、が見直されるんじゃないかとほんの少し期待してた。

けれど、新総裁高市早苗さんの就任スピーチで飛び出した言葉は、それとは正反対だった。

ワークライフバランスを捨てる」

「働いて、働いて、働く」

自民党員には馬車馬のように働いていただく」

そして数日後、ニュース速報流れる

厚労相労働時間規制緩和検討を指示。

やっぱり本気なんだ。

働き方改革」の時代は、もう過去形になったのかもしれない。

家庭、育児介護

そうしたケアの営みは社会の根っこそのものだ。

それを軽視する政治は、結局のところ女性にその負担を押しつけることになる。

もしかして高市さんは、女性を家庭に戻したいんじゃないか

夫婦別姓にも反対だし。

そんな不安がどうしても頭を離れない。

2025-11-11

anond:20251111213119

手取りが増えないのは高齢化社会保険料負担増&働き方改革残業削減のせいなので

社会保障削減して労働時間規制緩和するのが最適解なんだよなあ

それでQOLが上がるかどうかは別として

2025-11-07

弱者男性が『竹中平蔵派遣を解禁した』と主張してるけど調べたら全く関係なかった

この前職場ランチミーティングをしてる時に

30を過ぎてるのになぜか会計年度任用職員をしてる眼鏡をかけた弱者男性が「竹中平蔵派遣を解禁して日本ダメになった」と主張していた


みんなスルーしたけど調べてみたらただのデマだった


まず派遣を完全解禁することになった1997年ILO民間職業仲介事業所条約1999年6月締結で

その時の総理大臣小渕恵三外務大臣高村正彦厚生大臣宮下創平


次に偽装請負等で社会問題が起きていたので

労働者保護のために工場派遣等を規制緩和した2004年

派遣法改正では

その時の総理大臣小泉純一郎、厚労大臣坂口力

竹中平蔵先生関係が無かった


2004年の時は竹中先生閣僚金融担当大臣)だったので内閣先例の派遣法改正の全会一致の原則により賛成したことをもって竹中平蔵派遣を解禁したと主張してるのかなあって思ったけど

同じ内閣にいてた石破茂総理とかが派遣を解禁した扱いされてるとは寡聞にして聞かないので

そういうことでは無いんだと思う


なんで弱者男性って人前で嘘をつくの?

そんなんだからいい歳して底辺なんだよ

2025-11-06

https://anond.hatelabo.jp/20250424114813

ご指摘のように、資本主義経済民主主義政治体制の間には、「相性の良さ」と「相性の悪さ」の両面があるため、複雑な議論存在します。

一般的に、歴史的論理的観点から資本主義経済民主主義を実現しやすい(あるいは親和性が高い)とされることが多いです。しかし、現代においては、その両者の相性の悪さが顕在化しているという見方もあります

🧐 民主主義と相性が良いとされる経済体制

多くの学者や論者は、他の経済体制と比較して、「修正された資本主義(混合経済)」、または**「社会民主主義的(福祉国家型)な制度バランスを取った資本主義」**が、民主主義の実現に最も適していると考えています

1. 資本主義経済親和性一般的見解

* 個人自由権利: 資本主義保障する私有財産権や経済活動の自由は、民主主義が重視する個人自由権利概念論理的通底しています

* 権力分散: 自由市場経済は、国家権力とは独立した経済的な権力資本)を生み出し、これが国家権力の集中を防ぎ、権力多角化を促すため、民主主義の基盤となりやすいとされます

* 中間層形成: 経済発展を通じて豊かな中間層形成やすく、この層が安定した政治的基盤(政治参加リベラル価値観)を提供することで、民主主義が定着しやすいとされてきました。

2. 「修正された資本主義」が最適とされる理由

純粋自由放任資本主義では、ご指摘の通り格差の拡大や貧富の差が生じやすく、これが民主主義を脅かす要因となります

* 格差是正必要性: 極端な経済格差は、裕福な層による政治的な影響力の増大(ロビー活動など)や、貧困層政治的無関心を招き、「一人一票」の原則に基づく民主主義形骸化させます

* 社会保障による安定: 社会民主主義福祉国家の要素を取り入れた混合経済体制は、税制社会保障制度を通じて格差是正し、国民生活基盤を安定させます。これにより、すべての国民政治健全に参加できる環境が整い、民主主義の安定性を保つことができるとされます

⚠️ 現代における「相性の悪さ」の背景

近年、「資本主義民主主義は相性が悪い」と感じられる背景には、「新自由主義的」な資本主義の行き過ぎがあると指摘されています

* 格差の拡大: 金融化の進展や規制緩和により、富の偏在が極端に進み、経済力が政治を動かすという現象ポピュリズムの台頭やエリート層への不信感)が顕著になっています

* 短期的な利益追求: 資本主義短期的な利益追求偏重することで、地球環境問題や持続可能社会の構築といった、民主的議論と長期的な視点必要問題への対応が遅れることがあります

したがって、民主主義を実現しやす経済体制は、純粋資本主義ではなく、市場効率性と社会的な公正・平等国家の介入によってバランス良く両立させる**「修正された資本主義(混合経済)」**であるという見方が有力です。

2025-11-04

anond:20251104222730

総裁選公約労働時間上限規制緩和を言ってる時点でワイの中ではアウト判定やったで…😟

労働時間規制緩和

労働時間規制緩和労働者時間を奪うことで政治参加を低下させ国民監視原則を弱めるという意図もあるのではないかと思う。もちろん、人手不足解消もあるだろうけど。

旭日大綬章には、元総務相竹中平蔵さん(74)や元農林水産副大臣高市早苗首相の夫の山本拓本名高市拓)さん

ニコ

前者は派遣規制緩和とかした人だっけ

後者は何した人だっけ

2025-11-03

改革利権派という新たな私企業派閥グループ

――この二十数年、日本社会を覆ってきた「改革」という言葉ほど、

その実体理念乖離した概念はないだろう。

コイゼミ政権下における構造改革は、当初「既得権益を打破し、市場の透明性を高める」ことを目的としていた。

しかし、その過程で生まれたのは「市場化による新しい既得権益」であった。

まり既存官僚業界利権破壊したように見えて、

実際にはその空洞の中に「改革名目にした私企業政治家の共栄圏」を築いたのである

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一、構造改革という名の「官の民営化

バケナカヘイゾー氏の理論は、自由化競争を通じた経済活性化を唱えるが、

実際には「官による資金配分のルートを、民間経営者層へ委譲する仕組み」に過ぎない。

郵政民営化労働市場自由化、そして運輸業界の規制撤廃

これらは一見すると“民の力を引き出す政策”に見えるが、

制度的には「国家税金を経由して企業補助金契約を投下する新たな官製経済」を形成している。

その典型が、後年の運輸自由化である

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二、軽井沢バス事故に見る「自由化帰結

2016年1月長野県軽井沢町で発生したスキーツアーバス事故は、

この政策思想の最も悲劇的な帰結だった。

規制緩和により、バス業界は参入自由化され、

多くの中小零細事業者が乱立した。

競争の名のもとで価格は切り下げられ、

人件費安全コストが削られた。

この時点で、事故の“種”はすでに撒かれていた。

国交省担当者は「競争原理によって非効率事業者が淘汰される」と述べたが、

淘汰される前に犠牲になったのは、人間の命である

まり政策立案者の頭の中では「企業」が単位であり、

労働者」も「乗客」も、単なる経済活動の変数だった。

この発想の非人間性こそが、構造改革根底にある冷たさだ。

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三、維新政治と「地方構造改革

コイゼミバケナカ路線は、のちに地方政治に転写される。

その最も典型的な形が大阪ニシンの会である

彼らは「身を切る改革」「二重行政の打破」を掲げたが、

実際には「民営化の名による公共部門の再配分装置」を構築した。

大阪万博IR統合型リゾート計画に見られる通り、

民間委託・特区指定外資誘致という政策群は、

実質的に「税金私企業化」である

ここに流れる思想系譜は明確だ。

コイゼミ構造改革の“理念的後継”として、

効率」「市場」「自己責任」をスローガン化し、

その背後で公共性の私物化が進行する。

まりコイゼミバケナカ―ニシンという線は、

20年にわたる“日本型ネオリベラリズム”の系譜であり、

その終着点が、現在大阪万博象徴される

夢洲税金還流実験場」なのである

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四、改革の“倫理的空洞”

構造改革理念が致命的に欠いているのは、倫理的中核である

経済合理性のみに立脚した制度設計は、

必ず「効率のための犠牲」を内包する。

そして、政治家経済学者たちはその犠牲を「避けられない副作用」と呼ぶ。

だが、軽井沢坂道で失われた命を、

果たして副作用”と呼べるだろうか。

あるいは、万博に投入される数千億円の公費を前にした自治体疲弊を、

それでもなお「改革の成果」と言えるのだろうか。

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五、結語 ― 「改革」という語の終焉

改革」という言葉は、戦後日本において最も多用され、

そして最も空洞化した政治語彙である

明治維新以来、この国は「変えること」に道徳的価値を与えてきた。

だが、変化そのもの正義とする思考は、

いつしか“誰のために変えるのか”という問いを失わせた。

コイゼミ構造改革国家を、

軽井沢バス事故労働現場を、

大阪ニシン都市行政を、

――それぞれ「効率」という名の坂道に乗せた。

そして、いまもその坂は下り続けている。

誰もハンドルを握っていないまま。

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給与所得者が高市を支持してる理由がわからない

労働時間規制緩和とか言って高市早苗

しがないサラリーマンのワイは高市早苗という政治家はありえない選択だ。資本家なら支持してたけど

でも支持率80%台らしい

からない

みんな過労死とか怖くないのかな

anond:20251103052309

コメ自給率はある程度大事から慎重にやる必要があるとは思う

からこそ国内産業競争力強化と輸入規制緩和バランス見ながら段階的に行うべき。

そうすることで売り手と買い手の公正な取引をめざしつつ、自給率安全ラインに維持できる。

国内海外農業機械の処理能力自動化レベル全然違うよ。完全無人コンバインも出てきてる。日本のが複葉機だとしたらあっちはA380

https://www.youtube.com/watch?v=rsO_yuPcO70

また機械自動化が真価を発揮するには収斂による大規模化必須。高度で高性能な機械は超高価だしね。

2025-11-01

anond:20251101164411

ジェミニと話し合っていたんだけど、東北は、首都圏に近い千葉埼玉、平地が多い北海道という強力なライバルに囲まれている。

そして、山が多くデバフが多い。どんな施設しろ東北に作るメリットがない。それなら千葉に作るわとか、それなら北海道に作るわとなってしまう。

これを何とかするアイディアがあるとしたら、大胆な規制緩和を行いカジノを作ることだろうと。

何もないネバダ砂漠ギャンブルを元に娯楽の町に進化したラスベガスとか、お金持ちの遊園地を作ったドバイみたいにやろうと。

そのために土地カジノ開発業者に売ってカジノホテルとかを大々的に開発させる。

ひたすら自由やらせて、お金持ちと大人遊園地みたいに好き勝手開発させる。

デバフであった険しい山は、ホテルの窓から見える映える風景になれるかもしれない。

これって大国に囲まれ小国が取る理想的戦略の一つであるタックスヘイブン政策とかと似てる。

千葉埼玉北海道という強力なライバルに囲まれている土地なんだから、それと似たような大胆な規制緩和を行って、あとは民間主導で好き勝手開発させるというのがいいんじゃないかと思う。

人が来れば他の商売も来るし、従業員の住居を中心に街もできるだろうしね。

からあった自然豊かな風景は失われるだろうけど、役に立たない土地をなんとかするなら、これくらいやらないとダメだと思う。

2025-10-30

労働規制緩和して一体どうしたいの

奴隷強制労働させて作った粗悪品で勝負できる時代ちゃう

高市総理トランプ大統領に対する媚びた態度が批判されてるけど、今の日本は媚びないといけない弱い立場なのわかってる?

日本アメリカの国力が逆だったら、全く媚びずに済んだだろうに。

労働規制緩和批判してる暇があったら、その分働いて日本の国力増強に貢献しなよ。

2025-10-29

やっぱりはてなって高市支持者は少ないよね

お米券や労働時間規制緩和まで擁護できるホンモノは全く見ないな

2025-10-28

anond:20251028115257

労働規制緩和によって労働時間が1時間増えるとしたら、始業時間が1時間早くなるのと、終業時間が1時間遅くなるのとどっちが良い?

anond:20251028092314

実際人手不足からでしょ

移民入れたくない、せや、労働規制緩和しよう」は一応理にかなっている

2025-10-27

残業時間の上限

今の残業時間の月当たりの上限は45時間まで。ただし6か月までであれば、その上限を突き破って80時間まで残業して良いことになっている。

労働時間規制緩和の話が出てくるけどさ、今でも普通に多いぞ?

月80時間って、ほぼ毎日4時間残業から仕事が終わるのは22時。そこから帰る時間もあるし、帰ったら飯食って風呂入ったらもう終わり。寝て起きて会社に行ったら、また22時まで残業

仕事でクソ忙しいとき、この月80時間残業を3か月続けたか毎日ピリピリしてたな。問い合わせや質問が来るたび、余計な仕事を増やすんじゃねええええええええええってな。

休日出勤もこの残業時間カウントされるうえに、会社では休日出勤したら代休をとれって方針で、忙しいか代休なんかなかなか取れるわけないから、休日出勤はするだけ損。平日の残業時間だけで80時間達成してたわ。今思えば、土日はしっかり休んでたから、なんとか保ってたかもしれんけど。

そのクソ忙しいときから上司側も残業時間の上限は気にしていて、45時間を超えるなら極力限界ギリギリまで働けって言われるし、45時間を超えない月も45時間ギリギリまで働けって言われるしな。

 

あと残業80時間生活になれると45時間なんか短く感じるけど、感覚がマヒしているだけで、45時間でも普通にいからな。45時間の月はノー残業デーはしっかり定時に帰るけど、それ以外で割るとだいたい1日当たり残業時間が3時間からさあ。21時まで残業なんよ。常識的に考えて、しんどいだろ。

誰やねん、労働時間規制緩和を賛成しとるやつは。おまえも3か月間80時間残業やって、毎日ピリピリしてろ。

2025-10-26

中国勢の高市批判怖い

その結果、はてなー高市批判もすごいな。

どうしても進次郎にしたかったらしいけど、現在進行形防衛省やばい

進次郎の環境大臣時代売国

環境破壊太陽光パネル利権



農林水産大臣時代売国

農協問題

東大鈴木宣弘教授による発言全農アメリカカーギルが買収するために日米合同委員会全農株式会社化しろという命令が出た。

そこから馬鹿小泉進次郎らの農協攻撃が始まった。カーギルがほしいのは全農商社部門である全農グレインであり、これが巨大な商社機能を持っている。

カーギルがそこがほしいだけなので、全農物流中国国営企業に売り飛ばそうとしている。

日本技術提供

シャインマスカット栽培権、農水省がNZへ供与検討 小泉氏に山梨県抗議

https://jp.reuters.com/markets/commodities/A3L2SAAGXVLHBMTL6KBUMK4PAY-2025-09-25/

防衛大臣時代売国

これから利権傀儡の進次郎に中国が近づかないはずがない。何を破壊するかはこれから

2025-10-25

俺が『リベラル』を追い求めたのは『俺に生きていていいと言え』と問い詰めたか

人付き合いが苦手だったし、嫌われやす人間だった。必死になってやり取りをしてもすぐに自分コントロールが効かなくなって、馬鹿をやっては嫌われてを繰り返して無力感ばかりが募った。

生きている理由がわからなかったし、誰とも仲良くなれる気がしなかった。誰も味方なんかにはならないだろうと自分でも思ったし、思っている。

から、それでも生きていていいと言ってくれる何かを探していくうち、一番最初リベラリズムに触れたのはロールズの『正義論』あたりだったと思う。

『この前提を置けば、誰一人として不利にならないようにルールを作ることができる』『自分がその他者であったら受け入れられない差別排除しなくてはいけない』

自由人権正義という言葉の裏側に積み重ねられた様々な概念に救われた気になって必死になって追いすがって、あちこちで言われるあらゆる何かに反論ちゃんとできるのかどうかを試しては自分がここに居ても殺されないで済むのかをずっと探し続けていた。

吊られたくない、他人迷惑をかけることしかできないけれどそれでもどうにかどうか自分を殺さないでほしいと説得するがためだけの論理自分にとってのリベラリズムだった。

当然ながら、それは理論だった。俺も理論が好きだったから、少なくともそれ以上を求めなかった。

でも思ったより世間の『リベラル』はリベラリズム関係が薄かったし、理論いくら束ねても人間は思っていたよりも説得されてはくれなかった。レトリックで誤魔化して生きていく方法もあったのかもしれないが、俺にそういう実力はなかった。

何度も何度も繰り返し考えていくうちに逆に、逆説的に、俺を生きていていいと言ってくれるものが何も無いとするならやはり俺はいつかそのうち吊られてしまうし殺されてしまうし苦しむことを望まれて丹念に追い詰められて殴られて痛めつけられてしましかないということになるから辛くて怖くてなんとかしてほしいからずっとそう考えて理屈必死に追い求めているのに、誰も本当は、そんなことをどうでもいいと思っている人達ばかりが『リベラル』の話をしているような気がしてならなくて仕方がない。

ものすごく最近の具体的な話に落とし込むと、例えば労働時間規制緩和の話。

緩和に吹き上がるのは俺もそうだけど、労働時間が長くなると体力が少ない俺は余計に苦しむから嫌なんだけど、でもその『働き方改革関連法』をやり抜いたのは第2次安倍内閣だってことを解ってるんだろうか? 平成20年ごろからまともな上限規制のなかった労基法改正したのがそうだってことを解ってるんだろうか? (後で骨抜きにするつもりだったのかもしれないけれど)高プロ使用率が凄まじく低いままで、結局あの改正は素直に見て労働者に有利という点で、(新自由主義的な話はともかく)『リベラル』として決して否定するべき要素ではないし、むしろどうしてあれが過去にできなかったのかというのはあまりに恥ずべき話なんじゃないのかって思うし、それを否定することも(緩和を否定するのであれば当然に)すべきじゃないだろう。

でもするんでしょ。党派性からって、仲間のためだからって。俺は仲間なんて作れないか自分理論が間違っていないかだけしか興味がないからずっと自分の言うことが矛盾してないかいつも怖いし、実際いつも矛盾しているのがすぐにわかる。いろんな内容を見ているうちに自分の考えることが感情だけで理屈が立たなくてその感情で殺されるしかないんだから必死にそれを止めるしかないのにうまくいかなくて今もまともに頭が整理できないままこうやって書いてるんだけど。

わかるんだよ。信頼できないメディアがどっちにも大量に溢れかえって、情報価値がとんでもなく重たくなったくせにそれを吟味するだけの余裕も余暇普通人達にはない(それは生活のための必然であって罪なんかじゃない)んだから、そうなれば人は信じたい方を信じるっていう積極的相対主義みたいな有り様になってるってことだからさ。

でもだとしたらあまりにも俺が救われない。俺のことしか興味ないもの。俺は吊られるしかないと思うと怖くてなんとかならないかって必死理屈を探しているのにそれでもどうにもならないっていう結末ばっかりが目に入るし眼の前でそれを振るおうとする人たちばっかりで俺は怖くて何も言えない。

どうして俺は生まれしまったんだろう。

anond:20251025100151

結局作られた「市場」なんだよね

当然それはわかって言ってるところがね

労働時間規制緩和もね

国民馬鹿にしすぎじゃねって思うわ

人達人間押し出して誤魔化したとしても、ついてくるのは一部の人達だけだろうね

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