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2025-02-16

アスファルトにも目を向けてくれ

コンクリートニキが人気らしいので尻増に乗らせてもらおう。

https://anond.hatelabo.jp/20250215115750 因みに増田は尻相撲専攻とかではない。

 

若い読者諸兄は雨の日に車に水を掛けられたり、車でスリップしたりした事があるだろうか?多分無いと思う。

でもそれって日本含む少数の国だけの事なのだ。そして日本でも道路に水が溜まらなくなったのは1990年代後半からなのだ。それはアスファルト舗装が変わったせいなんである

 

アスファルト合材

アスファルトの原料は言うまでもなく原油原油を縦に長い蒸留塔の下で沸騰させる。するとガスとなって蒸発する。

そのガスは上から軽い順に滞留するから塔の途中に管を入れてそのガスを取り出し冷やすと、上からプロパンガスガソリン灯油軽油重油鉱油…と分離出来る。その最後に残ったドロドロのカスみたいなのがアスファルトだ。

こいつは熱すると流動性が出るが冷えると固くなってしかも頑丈だ。そこでこれを道路舗装に使おう、となった。

ただアスファルトだけだとまだ柔さがあるんで、砂利と砂(骨材という)と混ぜたものを熱して道路に撒くのだ。

これを「アスファルト合材」というが、現場では単に合材と呼んでる。

 

コンクリートミキサーガラガラ回しながら90分以内に届けるという縛りがあるそうだが、アスファルト合材の場合は冷えるまでに届けるという縛りがあるからもっとシビアだ。

チチ状態ダンプに載せたら断熱シートを被せて急いで現場に持っていくのだね。

現場では急いで均した上でロードローラーによる転圧という作業を行う。

押しつぶされた合材は水を通さなアスファルト舗装になる、と言うかなっていた。

 

水性アスファルト

アスファルトに石と砂を混ぜたものを押しつぶしたら水通さない地面になるのが当たり前。だから雨になれば水が溜まる。

ところが1990年頃にアメリカ会社がこの当たり前を打ち砕く合材を開発したのだ。それが今使われている「透水性アスファルト」で、日本では合材メーカーがこのライセンスを取得、90年代後半から道路工事に使われる様になり、いつの間にか道路に水が溜まる事が無くなってしまったのだ。

 

この合材は石と砂の他に木工ボンドみたいなプラスチック接着剤を混ぜる事で、アスファルトが砕石に「纏わりつく」ような状態になっている。キーマカレーみたいな状態だ。

で、それを転圧すると雷おこしみたいになって隙間が沢山出来る。ここから水が通ってしまうから水が溜まらないという仕組み。

で、実際施工されてみると水たまりが無くなるだけに留まらない利点だらけで、エポックメイキングゲームチェンジャー革命的と言って差し支えないほどの特徴に満ちていたのだった。

 

ロードノイズがない

車のタイヤには排水の為の溝が沢山刻まれている。なので舗装路を走るとこの溝の角が路面を叩く。

その為に車が走るとゴーッ、とかザーッというロードノイズが発生していた。この為に幹線道路沿線はとても五月蠅かったのだ。

ところが透水性舗装では穴が沢山空いているからこの騒音殆ど穴の中に吸収されてしまう。故に舗装工事が終わったら無音でビックリ!となったのだった。

 

雨で滑らない

路面が塗れると滑る特に雨の降り始めは路面のホコリが濡れてグニャグニャになるので格段に滑りやすかった。

から教習所でも免許の講習でも「雨の降り始めは特にスリップ注意」と口を酸っぱく言われていた。

ところが透水性舗装ではホコリなんて穴の中にすぐに落ちてしまうので全然スリップしない。

 

雨じゃなくても滑らない

表面がごつごつした構造なのでタイヤゴムがよく路面を掴み、そもそも雨じゃなくてもグリップ力がやたら高い。

 

雨で光らない

雨が降ると路面の水が対向車のヘッドライトを反射して光りまくるので、車線のペイントなんか全然見えなかった。ドライバーは勘で走っていた。

水性舗装では水が溜まらないので雨でも視認性が悪化しない。

 

照り返しが無い

夏のアスファルト路面は太陽を反射して余計に暑くさせた。

だが透水性舗装ではゴツゴツ路面が光を乱反射させて照り返しが無い。

 

暑さの抑制

土の中というのは割と温度一定。つまり夏は涼しく冬には暖かい

その土の中への穴が沢山空いてるから夏の暑さがかなり抑制される。またその穴からは水蒸気が出ているので気化熱でも路面の温度を奪う。

 

暑さに強い

普通アスファルトは夏になると熱で緩んでしまっていた。緩んだ状態で重量車が停車するとその部分が凹んでしまう。だから交差点の停止線付近は轍だらけ。バイクなどはハンドルを取られて危なかった。

特に酷いのはバス停で、バスタイヤ位置が4つ凹んでしまう。バスがその穴ぼこにハマって前後に揺らしながら脱出、とかが日常茶飯事だった。またその穴に水が溜まり、そこを車が通る時に水はね、バス停の人がびしょびしょなんて事も多かった。

水性舗装は夏でも流動性が上がらないのでそんな悩みとも全てオサラバ

 

なんつーか、それまでの悩みは何だったの?というくらいの優秀さなのだ。

 

アスファルトの下

路面に見えるのはアスファルトだけだが、舗装というのはその下の構造も含めて舗装なのだ。ここをきっちりやらないとあっというまに道路が破損してしまう。

 

まず、1m以上掘下げてまずは砂を入れる。この砂は川砂(公園砂場の砂)じゃなくて土とブレンドされた黄土色のを使う。理由は川砂は高いから。

その上に45cmくらい砕石を入れる。その上の表面がアスファルトだ。

各資材はその都度締固めをする。この締固めマシーンランマーっていうよ。

昔はやぐらを組んで巨大丸太を引き上げてから落として締固めしていた。この時にロープを巻く号令に因んで「ヨイトマケ」と呼ばれていたよ。美輪明宏の『ヨイトマケの唄』はこの時に唄われる歌を唄ったものだ。「かーちゃんの為ならエンヤコラ」のアレ。

このヨイトマケに人数が必要なのでオバさんもやっていた。つまり女性のドカタって珍しくなかったのだね。

こういう風に砕石や砂を入れておく理由は、道路が沈まない為だ。

もう一つは流水対策八潮事故に見るように、水の流れが出来ると土が持っていかれてしまい空洞が出来てしまう。

砕石を入れると水の流れが分散する。その上で砂にしみ込むように流れるから空洞が出来ないのだね。

 

水性舗装では水がどんどん地下に浸みていくから、この砕石層を厚くしないといけない。なので合材代が高いだけじゃなくてその下の構築にもコストが掛かるのだ。

 

 

アスファルトトリビア

 

舗装は専門の会社がやる事が多い

アスファルトの扱いは上で書いたようにシビアだ。それにトラックが黒く汚れる。

なので舗装は「合材班」がやるようになっている会社が多い。その班は同会社の別チームの場合と、下請け会社がまるまる班という場合とがある。

学校でもあった班だが、実は班というのは旧帝国陸軍組織を参考にしている。少人数集団仕事する時に「兵隊時代のアレ」が参照されたってわけだ。

余談だが装備品の数チェックを「員数を当たる」という事もあって、こっちも陸軍由来だ。だがこっちの「員数」は頑なに使わない会社も多かった。

というのも、陸軍では始業時と終業時に装備品の数を必ず数えるのだが、ここで数が合わないと「天皇陛下よりお預かりした物を失くしただと!」と滅茶苦茶に殴られるのだ。

その為に数が合わないものを別の班から盗むというのが常態化していて、盗まれた班も盗み、その班もまた…とやっていてとても陰湿理不尽で「員数」だけは口にしたくないという人が多かった為だ。

 

組織的には舗装工事専門のゼネコンがあってその下請け会社が合材班として動いてるって感じか。その舗装ゼネコンゼネコンの下に組み込まれてるのでサブコンち呼ばれている。

多分汚れるが待機時間は長い仕事だと思う。

 

ビル屋上アスファルト

ビルなどの平たい屋上を陸屋根(ろくやね)と言うんだけど、この陸屋根アスファルトで防水されているのだ。屋上タイルコンクリートに見えるが、それはアスファルト保護なのだ

まず、コンクリ屋上コールタールを塗る。そこにアスファルトを塗って、ファイバーシートを張り、またアスファルト、って感じで仕上げる。

この時、雨の排水桝の境界アスファルトで埋めて、一滴たりとも漏れないようにする。

この工事アスファルト流動性上げる為にバーナーを使うし汚れるしでメチャきつい仕事だ。

アスファルト塗りが終わったら、スタイロフォームという発泡スチロールを敷き詰めていく。これは下の居室の断熱の為だ。

その上にコンクリートを流して完成だ。このコンクリートは押さえコンクリと呼ばれる。保護+重しだね。

 

ただ、アスファルトというのは経年でどんどん固くなってしまう。するとひび割れたりするし、地震建物が歪むと、その歪みが元に戻ってもアスファルトが切れてしまう。すると雨漏りだ。

経年では15~20年でそうなるが、上にコンクリが被さっているかアスファルトの方は直せないね

そこでコンクリの上からウレタンを被せて再度防水するのだ。屋上が緑や灰色なのはこのウレタンで防水し直したものだ。

ところで上の説明聞いて、「発泡スチロールコンクリが被さっていたら水分が完全に抜けるのって無理じゃね?」と気が付いた人もいるかと思う。

その通りで、その上にウレタンを被せたらその水分は永遠に出て来れない。そして夏になると水蒸気になって体積が1000倍になり…となってしまうと水ぶくれみたいにぷくーっと膨らんでしまうのだ。見た事ある人もあるかと思う。

google:image:膨れ ウレタン

そこで予めエア抜き煙突(脱気筒)を付けておくのだ。緑や灰色屋上によくある煙突はこの為にあるのだね。

 

ジャパニング

英語china中国だが、陶器磁器意味もある。

japan日本だが、同様に漆器をも指す。

 

戦前ミシンなどの工業用品は黒が多いが、そう云うものの中には「ジャパニング」仕上げのものが多いのだ。

漆器では漆を使うが、工業でのジャパニングアスファルトを使っていた。

具体的にはアスファルトテレピン油(松脂精油)で薄めて塗布する。場合によっては綺麗に仕上げる為に油絵用のメディウム(うすめ液)を混ぜる事もある。

ただ、このアスファルト一般的原油精製のやつじゃ上手くいかないのだ。石油が湧き出している所を油徴というのだけど、その中でアスファルトがぐつぐつと湧いている場所がある。そこで取れる「天然アスファルト」じゃないと無理なのだ

新潟で油が湧きだして困ってるらしいので https://youtu.be/xPAfFJ--vQQ?si=4w3QgifqjSs8Y4UX 

今度そこで天然アスファルト採取して古いミシンレストアをしてみたいなと考えているのだ。

 

あと、ジャパン漆器なんだが、実際は日本の古い陶器の方がアンティークとして人気らしいのだ。

特に敗戦SF条約締結までの製品には「made in occupied japan」(占領日本)と表記されているので珍重されているらしい。(made in occupied japanGHQ表記義務付けた)

 

発泡スチロールを基礎に

水性舗装は水を地下に流してしまう。すると仮令水抜きをしっかりしていても高速道路の築堤などは大雨、長雨などで緩んでしま危険もある。

ところがこれに最適なソリューションが開発されたのだ。

それはなんと、築堤の下の方を発泡スチロールで組んでしまうというもの

あんもの大丈夫なのか?と思うが、下の方は力が分散されるから大丈夫らしい。

それに地震に強いという利点も。土に振動を与えると密度が詰まって体積が小さくなる。このせいで路面が狂ったりするが発泡スチロールなら無問題

発泡スチロールは軽い。という事は基礎に掛かる力も少ないって事で、自重で沈んでいくのを防止できる。

そして発泡スチロールの上に砕石層→アスファルトとすれば水で土が流れて陥没という事故も無くなるという算段。

 

石油したら道路どうなる

現在道路は燃料税が中心になって維持されている。電気自動車勢は無税で道路走ってるわけで怪しからんですな。

もしEVシフトが進んでしまうと道路維持費の問題の他に、「アスファルトどうすんねん」問題が出てくるわけです。現在の燃料油取った余りみたいな扱いから、「アスファルトだけの為に原油精製する」となったらコスト爆上がりでしょう。

 

でも実際はEVシフトは然程進まないと思うけど。自家用車では進むだろうが、トラックバスディーゼルを置き換えるのは当分無理だと思われるので。

 

 

外国行った際には是非アスファルトにも注目して日本との違いを見て欲しい。水たまりロードノイズの差、照り返し、溶けて歪んだ路面のペイントなど。

冒頭に尻相撲って書いたけどそれはアスファイトか。これ以上書くとアスファルトが冷えるのでこの辺で。

2022-08-28

ガソリンスタンドガソリンに水混入の説明をする

ガソリンスタンドタンクに水が混入して給油した車が故障、っていうニュース世間を騒がせているが、自分が働いていたスタンドでも同じ事故が発生して騒ぎになった事があるので説明するよ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASQ8W6QFCQ8WULFA00P.html

 

なんでガソリンタンクに水が入っちゃうの?

一番大きいのはパッキンの劣化豪雨だよ。

ガソリンスタンドの貯蔵タンクは地下に置く事が義務付けられている。近所が火事になってもどうやっても引火しないようにする為だ。

でも地下って事は豪雨付近冠水したり洪水になったりすると水が入ってしま可能性がある訳だ。

地下タンクには

1.荷卸し用(勿論燃料油)のハイプ

2.エア抜き

3.給油機に繋がる吸い上げ管

が繋がっているが更に

a.残量センサコード取り付け部

b.直付け残量計

が付いている。b.直付け残量計はタンク直上にあって古い石油ストーブの燃料計みたいに針がゆらゆらして値を示すやつね。中にフロートが浮いててそのフロートアームの反対側が指針になってる簡単な造りだ。で、この直付け残量計の上にはマンホールがあって、水が入らないようにパッキンがはまっている

増田の働いてたスタンドは、古くてマンホール面の地面が不等沈下して歪みが出ていた上にパッキンが劣化していた。

更に残量計のケースに使われているパッキンも痛んでいた。因みにここはガソリン蒸気などに晒されるのでゴムが痛みやすい。大体のスタンドはそのままになっていると思われる(フッ素ゴムシリコンゴムなどを使うと痛まないがそれらの材質が一般化したのは20年くらい前の事だ)。

そこに大雨が降って冠水し水が入ってしまったのだな。

更に悪いことに、そのタンク増設した小さいタンクで、普段は管路を締めきって使ってなかった。だから何度もの大雨で水が溜まって行ってしまったのだ。

そしてそのスタンド夜勤危険物保安監督者は増田だけで、管路の切り替えも増田しか出来なかった。

って事で自動的増田がお客さんの車故障させた犯人なのだ

ただこの件では増田に落ち度が無かったので会社から叱られたりもしなかったが。

 

タンクローリーから荷卸しする注油口にもパッキンがあって、これが痛んでいてここから水が入るってケースもある、というかこっちの方が多い。

この場合は口が大きいので大事故に繋がる事がある。

例えば、付近冠水して注油口から水がドバーッと入ってしまったとする。すると水は重いので地下タンク内のガソリンを押し上げてしまう。それがエア抜きからバーっと吹き出ししまう。これは水面に乗って広がってしまうので火が付いて付近火の海になる可能性があるのだ。洪水のせいで大火災危険が生じるのだ。

 

水が入っても判らないものなのか?

判るよ。毎日計量してるから

スタンドには3つのメーターがある。

1.地下タンク残量計。タンクの実残量を示す。

2.計量器(スタンドの目に見えるところにあってガソリンを出すあれ)

3.給油ポンプアナログカウンター

スタンド店員毎日地下タンク残量を計量して記録する義務がある。

POSシステムは各タンクから出して販売した数量を記録していて、残量の推定値を表示する。

ローリー荷卸しがあったらそれも打ち込むので地下タンク残量とPOSの値は正確に一致するはずである

…が、一致しないとなったらなにか原因があるって事だ。増えてる場合は水の混入である

 

一般的にこれをやる意味は寧ろ「数字が足りない」場合に備えてだ。数字が足りない=配管かタンクどっかから漏洩で土中にしみ込んでしまっているという事で、非常に重篤状態である

勿論環境汚染でもあるのだが、土中にしみ込んだガソリン地下水に混じって暗渠(地下化された川)や下水道に流れ込むと、そこで蒸気が溜まって爆発事故になる。台湾高雄の大爆発事故は、パイプラインから漏洩した燃料がこうやって暗渠に流れて起きたものだ。

閉店間際のスタンド店員マンホール覗いてメモしてるのはこういう理由があるのである

 

水は入ったらすぐに車は壊れるの?

壊れないよ。だって燃料油には水が少量混じっている事が多いから。

 

スタンドの方ではパッキン類がちゃんとしてても地下タンクに水は入ってしまう。

ガソリンを売るとタンクの液面が下がる。すると負圧になってしまうので、エア抜き管が設置してある。スタンドローリーが来てる時に頭が痛くなったりきつい臭いがするのは卸したガソリンタンク内の蒸気混じりの空気エア抜き管に押し出している為だ。

ガソリンが減って液面が下がると逆に空気を吸い込む。夏であれば高温多湿の空気涼しい地下、しかガソリン気化熱で更に温度が下がったタンクに入るとどうなる?

そう、結露です。結露してそれはガソリンの下の方に溜まるのだ。そしてローリーの荷卸しがあった時には攪拌されてオイルタイプドレッシングみたいな混じり方をする。

その間に給油に来たお客の車に給油されるからモーマンタイである

 

なにそれひどい

でも車のタンクの方でも結露は起こっているよ。ガソリン使えば空気は吸い込むし、ブレーキガソリンが揺すられると気化が激しくなって気化熱温度が下がる。そしたら結露するのは当然で、給油する前に何度も何度も結露し、その水はガソリンの下に溜まる。それは車の揺れで燃料ポンプ吸い込み口に吸い込まれエンジンで燃焼されてしまう。

軽油場合は水との親和性が高いので下に溜まらずに「水っぽい軽油」になってこれもエンジンで燃焼されてしまう。

から相当量の水の混入じゃないと車の不調にはならないのだな。

 

水抜き剤が全てを解決するがスタンドじゃ買わない方が利口

水抜き剤はこういう理由必要とされるケミカルなのだ。どうしても水はタンクに溜まるから。一番の問題エンジンじゃなくて、燃料ポンプが錆びちゃう事なんよね。ある日急にエンストしてエンジンが掛からない、高速や山道を全開で走ってたらエンストとか。タンクが錆びてその錆で燃ポンが壊れるって事もある。

水抜き剤の仕組みは単純で、アルコールだ。アルコールは親油性親水性両方があるから水をアルコールに溶かしてエンジンで燃やしちゃえっていうケミカルだ。

からイソプロピルアルコールでも代用できる。酒用アルコールはだめだぞ糖分入ってるから

こんな単純ケミカルなのでホムセンでは100円くらいで売っているので、それを入れよう。ぼったくり価格スタンドのは原価40円くらいで同じ代物であるし、違いが出せようはずもない。

 

ウオーターハンマーとの混同に注意

元ブでもエンジン故障冠水走行でのウオーターハンマー混同してる人がいるが、それは空気を吸う所から水を吸い込んだ場合で、空気圧縮できるが水は圧縮できないのでエンジン物理的に破壊されてしまうってもの

燃料路からの混入では燃料:空気比率12:1程度になる上に気化した水は圧縮出来、すぐに排気されるので物理破損されない。

因みにハイオク車にレギュラー入れると調子が悪くなるのは、ノッキングが発生するから

今の乗用車ノッキングを感知すると点火時期を遅らせるので、ピストンが下降工程にある時に燃焼が起きて馬力に変換されないし熱効率も悪くなり燃費悪化する。ノックセンサーがない古い車ではエンジンがぐちゃぐちゃに壊れる原因であった。(経験あり)

 

水混入による修理と言っても燃料を入れ換えてリターンパイプを外してエンジンを空回しするだけのはず。

インジェクション方式では一定した燃料の圧力必要なので、エンジン側に調圧バルブがありそこで余分な燃料をリターンパイプ経由でタンクに戻している。

からタンク側のリターンパイプを外してエンジン回せば管路の燃料も全て抜けてしまう。キャブレター式ではキャブの分解が必要だが、インジェクション車は燃圧が高いので力で押しきりがしやすいのだ。

 

それからもし自分がこういうトラブルにあったとしてもスタンド会社がレッカー代から休業補償も払ってくれるから大丈夫だ。

その為の保険に入っているし、個人経営でも共済で弁済可能

その為に領収書は捨てずにとっておいた方が良い。

因みにタンクへの雨水混入も消防法抵触事件なので、タンクへの混入を認めなくても監督官庁である消防署巻き込むとスタンドは認めざるを得ない。書類や実際の燃料油の採取やパッキン状況等を有無を言わせず調べられるので。

 
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