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2025-02-17

関税貿易について復習しようず

トランプ関税で「日本自動車関税ゼロなのか」って言ってる人が多くて気になった。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20250215/k10014723331000.html

自動車だけじゃないよ、日本工業産品全て輸入関税ゼロだ!

ある時期まではそれでも勝ってきたのだね。というか、勝ってきたので関税を下げていったのだ。

いつからゼロに?遥か70年代前半からだ。

誰の指導で?そりゃ勿論アメリカさ。

 

長ったらしいからよ結論先に書くぜ。

1.日本工業産品関税ゼロ

2.世界的にも工業産品は関税撤廃に向けてすすんでいた

3.農産品関税撤廃で紛糾したのがグローバリズム批判嚆矢

 

日本復興経済成長というのは相当とんでもないもので、焦土から25年くらいで世界トップレベル工業力を持つに至った。

そうなると今度は工業保護政策必要いから税率下げなさいとアメ様より指導を戴く。優等生路線に切り替えた戦後日本はそれに従い、70年代には税率ゼロになったってわけ。

この「指導」は日米貿易協定で対米関税失くせっていう要求だけじゃなくて、他の国とも貿易協定EPA)を結んで関税無くして行きなさいというのも含むわけ。

別に毎度直接そう言われたわけじゃないが最早それが戦後常識だったからそうやって来た。

 

関税の一覧は税関が公開しているんで暇な時に見るといいぜ。

https://www.customs.go.jp/tariff/2024_04_01/index.html

工業産品はあら方ゼロ。数パーセント掛かってる品もあるが、日本と良く取引があるASEAN諸国EU環太平洋中韓台などは協定ゼロとなっている。

色々調べると戦車とか野戦砲とか兵器だけには高関税掛かってるのとか発見できるぞ。でも兵器買うのって国家しかいないので関税意味いね

 

ウルグアイラウンドまで

こんな風に輸入障壁撤廃しようという流れで来て、先進国は大抵どこも工業産品関税ゼロになっている。

工業部門障壁撤廃出来た。それじゃ今度はIT頭脳労働などサービス農産品の輸入障壁撤廃して関税ゼロにしようず!となったのが、GATTウルグアイラウンドだ。WTO世界貿易機関)もこの時の合意で出来た。

だけどウルグアイラウンドはGATT史上初のつまずきになった。農業部門などで妥結出来なかったのだね。

 

なんで妥結出来んかったのよ?

農業ってのは国の根幹だし付加価値が低い産業なのであんま儲からない構造の所が多いのよ。それで補助金出して買い上げたりと各国保政策を採ってる。

それに農家ってのはどこも保守的。なので保守政党支持層なわけだ。

その農家不安定状態にしてしまうと政治不安定になるってわけ。ぶっちゃけ自由化ちゃう個人事業主農家が全滅して国際農業メジャーが全部かっさらって各地の農場プランテーション、みたいな事になりかねない。

から各国反対で農業部門の合意流産。これが現在までの経緯。

 

戦後パックスアメリカーナと呼ばれていたわけ

第二次大戦の原因は

1.ドイツ日本のようなならず者国家本質的特性にある

2.直前の保護貿易にある

連合国の総括は2.だった。1だったら日独分割占領したままで二度と復活しないように主権制限すればよいな。

でも2だと民生中心の工業国として立て直す支援をすべし、となる。

また戦勝国側も同じ轍を踏まないように経済ブロック化を防止しよう、という事で貿易協定国家のものから多国間一般協定にしようず、という流れになったわけだ。

ここで大事なのは植民地争いを復活させる意図はないか産業未発達の途上国は除外された。工業未発達なのに外国製品と競争しろ!とかは言わないってこと。

 

人民元ってどういう意味やろな

急に話が変わるが、中国人民元ってあるじゃん?なんで人民って付くんやろな?

それは以前は旅行者用の元ってのがあったかなのだ

社会主義では生産量も価格国家が決めていた。そこで海外から旅行者勝手通貨を使うと不安定要素になってしまう。そこで旅行者には普通通貨と違う通貨を持たせたの。そのレートも国家が決める。

個人会社輸出入独自で出来ない。輸出入出来るのは国家だけ。

ところが鄧小平以後の開放政策では市場経済を導入したので旅行者用元を発行する必要が無くなったわけ。旅行者が持ち込むカネは不安定要素じゃなくて市場の調整に任せるから。だから旅行者にも人民元持たせて法人人民元他国と決済出来るってなった。

 

脱線するが元は略字であって元は圓。日本の円も韓国のウオンもベトナムドンも圓を各国読みしたものなんよな。人民元日本円の通貨記号が¥で同じなのはこういうわけ。

 

まり共産勢力貿易自由化協定に参加したんだけど国家運営の都合上かなり制限があった。そして冷戦激化によって自由陣営共産陣営の2ブロックに分れてしまっていた。

その共産陣営の方は行き詰って統制経済放棄自由主義陣営の旗振り役は?アメリカだ。

から改革開放、ドイモイペレストロイカパックスアメリカーナは決定的になったってわけ。

 

日本復興西欧の没落

日本世界最大の鉄鋼輸出国。知ってた?日本は鉄の国なのだ

日本工業力が復興して急成長した原因は、朝鮮戦争特需なんかもあるが、元々のスターター軍港解体なんだな。

横須賀、呉、佐世保戦前の主な軍港だったが、その規模は今と全然違う。

例えば横須賀だと今なら街があって海の方が自衛隊米軍基地になっているが、戦前だと駅前から始まって全てが軍港ドック、宿舎、軍需工場、軍需工場工員向け宿舎/飯屋、軍に関係が無いものは一切ない。

敗戦後に軍は解体されるんで軍港都市であった3港はどうするかね?って事になった。そこで海沿いの海軍基地民間船の造船ドック、製鉄所に転換されることになったわけ。

因みにこん時に旧軍港市転換法という法律を作ってやったわけだが、施行されたばかりの日本国憲法には95条:一の地方公共団体のみに適用される特別法住民投票での同意必要とするって項目がある。そこでこの3市では住民投票を行ったわけや。

 

こういう感じで軍港廃止して造船所と製鉄所に転用した事が起爆剤になって各地い造船所が林立。日本は一気に造船と鉄鋼の国になったわけ。鉄は工業の基礎だからな。ここを押さえておいたのは強い

GHQプロパガンダ戦艦などの兵器を溶かしてビル鉄道などの民需品になるっていうポンチ絵があるがその通りになったてわけ。

その後家電や自動車などの民生品、エレクトロニクスといった軽薄短小産業シフトして行って造船トップの座は韓国に移った。因みに極東アジアは韓中日と造船トップ3国が密集する異常地帯なんだな。この三国世界の船の9割を造ってるんだぜ、いかれてるよな。

 

こうやって産業シフト成功した日本工業産品輸出量をメキメキ伸ばし、70年代初頭にはかなりとんでもないレベルになった。世界港湾扱い量のランキングの上の方が全部日本の港って具合だ。1位横浜、2位神戸、3位門司みたいに日本の港がずらっと並びその下にアメリカのが出てくるって具合だ。日本スゴイとか嫌いなんだが、20年前は焼野原なんだぜ?イカれた復活具合だよな。

 

一方この頃アメリカ欧州はっていうとかなり停滞していた。アメリカ世界一の経済大国ではあったが国内疲弊し、ベトナム戦争長期化で病んだ若者が増え、日本製品に国内産業が負けつつあった。

欧州では植民地独立問題で揉め、労組抵抗産業転換が進まなかった。植民地独立したら産業構造が変わって国内経済ダメージがあるのは当然。それを引延ばして軍事介入などを続けていたので建て直しに時間が掛かった。

一方日本は負けてとっくに植民地を手放していたのでこういう問題に拘わずに済んだ。

もう一つは吉田ドクトリン憲法9条があるから武装できません~と紛争に一切拘わず防衛費負担も軽く、一方で日米安保防衛力は確保しておくという良いところ取りで全てを経済発展に注力するって算段。吉田吉田

ヨシオじゃなくて吉田茂だぞ。ただ吉田茂は経済発展が出来た後の日本再軍備して海洋国家として海軍力を高めるべしって考えだったけど。

同様に西ドイツも異常な発展を遂げていたので戦後は「負けるが勝ち」だったんやな。戦争を仕掛て負けたせいで信用されないという条件を奇貨としたってわけや。

 

で、現在

欧州の方はいつまでも停滞してグダグダやってたんやが、EU前身ECのせいで持ち直していった。EU発足後は急成長。70~80年代貧乏臭いヨーロッパはどっかに行ってしまった。

なんで、無関税障壁貿易自由化が全体の利益になるっていうのは前提なんだな。だがそのせいで国内矛盾が出るからやり方考えた方がいいぜっていうのがちょっと前まで各国が立っていた立ち位置

因みにEU圏内では無関税どころか税関自体がないんだが、域外からの輸入には工業産品で10%の関税を掛けている。

 

今のアメリカのアレは全方面おかしいけど、関税関連で言えば、そもそもこういう前提で今まで国際社会がやってきたって事を政権中枢が判ってねえんじゃね?ってところなんだ。国益の為に関税掛けたくても、それをやると国益を棄損するからやらなかったってこと判ってるのか?ってことやな。

関税合戦になると貿易が冷え込むから巡り巡って国益に反するしアメリカ場合パックスアメリカーナによる国益を失うという問題もある。

いや、共和党のやつらは判ってるよ。だって対外的に先頭に立ってやってきたのだから。だが新しい共和党人士、バナナリパブリカン達はそこを判ってないか反米的な政策国益と信じてしまうし、古いリパブリカンパージが怖くて言えないって状態じゃね?

この辺、昔オバマ対立するまで安倍さんが「戦後レジーム打破」を連呼していたのと被る。戦後政治やって作ってきたのって自民党なのに、その内容分ってないんじゃね?という疑念しかなかったな。

 

特に農業産品自由化で紛糾」のところを判ってるのか?というのも疑問で、例えばイーロンマスクが全連邦政府廃止すると言ってるがそうなると農産品市場原理で取引されて補助金は無くなる。穀物メジャー農家より強いか買取価格も引き下げられるだろう。農業はお天気商売から価格バッファ必要だが資本がそれをやるつもりはないだろう。そうなると農家は窮乏して小作化するんじゃね?

 

よくある質問

自動車関税報復関税掛けなくていいんですか?

アメ車って日本で売れてないっしょ?掛けても余り効果が無いんじゃね?

そもそもこの関税のせいでアメリカ自動車メーカー潰れるんじゃないんですかね?原料費跳ね上がるわけで。

それにトランプ政権の「信用の無さ」のせいで効果が無いと思われ。関税掛けると国内産の方が価格優位性が出るから国内工場が作られ、ラストベルトは救われるわけです。

でもさ、工業っていうのは原料を加工して利益を乗っけて売る訳だけど、工程の下の方ってその付加価値って極小なわけですよ。つまり製鉄業の利益率は低い。一方プラントは数百億円と超高額なわけで、20年くらい稼働させて元取るって感じ。

この時途中で需要が止まってしまうと投下資本が回収出来なくなって借入の場合倒産ちゃう。だから先行き不安な件では設備投資しない。

Amazon荷物で飽和してる時、ヤマト運輸物流拠点やす投資しないで仕事断ったじゃないですか。あれってAmazonがいつでも他社に乗り換える可能性があるから投資出来なかったわけです。

本件でも同じで、トランプ関税がずっと続くと考える人はいないわけ。すると製鉄メーカーは新製鉄所を建てる事が出来ない。

しゃーないか関税払って同じ鋼板を2.5割増しで買うか、もっと安い地域の鋼板に切り替えるかってなる。安い鋼板に切り替えて失敗した例は70年代イタリアにあって、フィアットと新たに半国営化したアルファロメオの鋼板を安いソ連製に切り替えたら防錆処理されてなくてあっというまに車は錆で腐ってブランド価値低下となったことがある。

商売に信用が大事なのは国家も同じ。経済的信用って「履行してきた」ことで蓄積されるものでしょ?急に政策を変更する、前の政策の影響、意味を判ってるか疑問となればネットナードは騙せても商売人は無理なんじゃ?

から鉄鋼メーカー設備投資して増産出来ない→自動車メーカーコスト高解消できないって状態が続くと思います

 

日本の特長っていうのは天才の芽は出にくいけど底上げされてる事ってよく言われる。文盲いないし教育程度が満遍なく高い。アメリカ高校まではかなり緩いし街中で常識問題出して何も知らないのがネタにされたりする。

自分のいる場所社会的にどうやって構成されているか、直情的以外に利益判断できる基礎を叩き込むという思想社会科教育課程は作られている。

から基礎的な社会構造無視して自尊心鼓舞するような旗振りが現れた時の耐性は日本の方があるんじゃないかと思うんだ。グローバリズム批判しながら農業補助金カット農家瓦解みたいな未来提示された時に「そっち行くわけないだろばかかお前」と言えるってことだ。野菜なっちゃう人もいるけどな。

反グローバリズムにもちゃん意味はあるんよ。だがそれが言葉が遊離して農業保護に反する事をしようとしても気が付かずに、DSだのウォークだのというように成ったら義務教育意味がないじゃん。

あっちは光の速さでもう26世紀を生きているが日本は順当に500年掛けて行けばいいと思うのだ。野菜栽培にはスポーツドリンクじゃなくて水上げればいいという知識重要なんだ。

今の工業関税率がほぼセロ農業分野で紛糾して止まってるという知識は水だ。水はつまら飲み物だ。

だが水を大事にしないと関税競争仕掛ければ国内保護というスポーツドリンク栽培法に飛びついてしまうってこった。

2018-02-26

anond:20180226005258

知識不足ですいません。

わかりません。

以下は推測です。

すでにベトナムドイモイ以降、資本主義経済を取り入れており

基本的には近代経済学を元に政策を組み立てています

マルクス経済学については、基本的資本主義理解という意味では有用しょうが

大学現場ではそんなに重用されていないのではないでしょうか。

ベトナム中国科挙を元にした官僚制度を続けています

公務員試験のために勉強する、というのは、あるかもしれません。

本当のところはどうなのか。

明日、仲の良いベトナム人に聞いてみますね。

2018-01-08

再び深圳に行ってみたがやっぱり深圳というか中国本土ディストピア

以前下記の記事を書いた増田です。

https://anond.hatelabo.jp/20171203113520

前回のオイラ記事に思いのほか大きい反響があったのに非常に驚いてまして、こりゃあオイラ勉強不足で認識違いも多分にあるんだろうなと思ったので、機会があれば再度深圳に行って見ねばと思っていたところ、年末年始に友人とベトナムに行くことになったので、帰りの便をオイラだけ香港経由にしてもう一回深圳に行って見たのでありました。前回のコメントでいただいた意見を参考に事前準備をしっかりして行ったが、やはり今回も深圳というか中国社会違和感を覚えたので忘れないうちに感想を記しておく。

1. We chat payのシステム設計が謎

QRコード決済を利用可能にするために、会社中国人エンジニアに頼んでWe chat payのアクティベーションをしてもらった。試しに前回の旅行で余った100元を送金してもらったのだが、実に簡単に出来た。ところがアクティベーション用に登録したクレジットカードで追加のチャージしようとすると、 “Credit card is invalid”とエラーが出て課金不能。協力してくれた中国人エンジニアに話を聞くと、中国国内銀行口座と紐づけないとチャージは無理じゃないかとのこと。しかも彼曰く、政府国民資金移動を監視するためじゃないかな的な話もしていた。これってシステム的にどうなんだろう…

2.やはり中国移動の自由微妙でないか

今回、We chat payを準備していたので深圳地下鉄で使おうとしたがダメだった。どうやら地下鉄のみ別のQRコード決済システム採用しているようで互換性がないとの事だった。結局現金で払うか深圳の地下鉄カードを使うしか無く、外国人視点から見ると利便性に劣る。地下鉄用のQRコードアプリ登録には中国身分証必要みたいで、監視社会連想せずにはいられなかった。香港台湾のように単一交通カードで街中どこでも決済できるのに比べると、やはり外国人視点では利便性に難ありと言わざるをえない。なお、飲食店コンビニでは日本で準備したWe chat payが普通に使えたことを明記しておく。

また前回、香港経由で深圳に行くと楽的な話があったので今回は香港国際空港からフェリーで深圳入りしたのだが香港 から深圳に移動する際には指紋採取があるのに逆は無かったりする事から中国本土社会自由度香港より一段低いように思えた。

3.中国通信自由はやっぱり怪しい

前回の旅行通信自由の無さに辟易したので、今回はコメント欄アドバイス通り香港Simを事前に準備して行った。結果、中国本土でもGoogle, Twitter, Facebook, Line等の西側Webサービス自由に使えることを確認。でもこれって世界的には当たり前のことなんだよなと、香港の前に立ち寄ったベトナムの事を思い出してしみじみと感じた。ベトナム中国と同じ社会主義国で、報道の自由ランキングなんかでも下から数えた方が早いくらいの閉鎖社会と言われている。しかしそれでも空港普通に買ったSimで何の工夫もせずにGoogleをはじめとする各種Webサービスを使うことができていた。(例外的Bitcoin関係Webサイトベトナムでもブロックされている事を確認。)中国改革開放路線1978年ベトナムドイモイ政策開始が1986年ベトナムの方が後から海外に門戸を開いたのに、圧倒的に外国人フレンドリーな国になってるんですわ。やっぱディストピアだよ。中国は。

2010-11-13

日本ラッキーだっただけ。

「銃・病原菌・鉄」って本がある。

ヨーロッパが他の地域に比べて栄えた理由は何か。

この分厚い本の答えを要約して言えばこうだ。

それはヨーロッパ人が他の人種に比べて優れていたからじゃない。

キリスト教労働観が他の宗教に比べて優れていたからじゃない。

単純に地理的要因。ユーラシア大陸が横に長いとか。そんだけ。

これにならって言えばこうだ。

日本戦後、他の地域に比べて栄えた理由は何か。

それは日本人が他の人種に比べて優れていたからじゃない。

日本人労働観が他の人種に比べて優れていたからじゃない。

単純にラッキーだった。そんだけ。

第二次大戦後の日本の周りの状況を見てみればわかる。

中国毛沢東の大躍進、文化大革命で超大混乱。

韓国軍事政権やらクーデターで大混乱。

ベトナムは対フランス戦争、対アメリカ戦争で大混乱。

インド社会主義政策やら暗殺やら戦争で大混乱。

東南アジア独裁政治で大混乱。

じゃあ日本は?

アメリカに安定要因をアウトソーシングしてた。

とりあえずアメリカ政治やら軍事やら難しいことはまかせておいた。

で、利益分配自民党政権+安保の超安定システムのもとで

他の国が不安定な中で経済に邁進すれば日本だけ圧倒的成長できた。

終身雇用公共事業専業主婦。超安定。超ラッキー確変状態。

でもラッキーは逆にアンラッキーだったりする。

73年のブレトン・ウッズ体制崩壊官僚・福祉システムが通用しなくなってきたのに

日本はなまじ上手く行ってたからこの超安定システムに乗っかり続けた。

その間に他のアジア諸国が自由化をガンガンしだす。

中国は鄧小平1978年に改革開放。1989年天安門事件を経て南巡講話が1992年

韓国1987年民主化1997年アジア通貨危機を経て新自由主義政策へ。

ベトナム1976年に南北統一。1986年ドイモイで改革開放。

インド1991年経済自由化。

要は日本にとっての確変が終了。

で、21世紀日本

超安定システムが崩れてるのは20年の不況を経てようやく分かりはじめて

小泉新自由主義にいったり政権交代してみたり基地移転してみたりしようとした。

だけど次のビジョンが何なのか分からずに、さまよいまくってる。

というかまだ超安定システムがどっかにあるんじゃないかという幻想すらまだある。

ねーよ。

つーわけで、各自生き延びられるものは生き延びよ。

 
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