「農業部」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 農業部とは

2025-07-04

anond:20250702201042

 JAが昔から社員自爆営業させたりしてるロクでもない組であることには違いないんだけど、それはそれとしてなんで皆は金融分離をさせたがるんだろうか。

 金融が安定して金を生んでくれるから農業部分の赤字を受け止められるんじゃないの?朝日新聞新聞事業自体赤字だけど不動産収入があるからずっとやってこれたのと一緒で。

 今回のお米の件で金融事業を持ってることへのヘイトを向けさせて急ぎ話をまとめさせたい陰謀めいたなにかを勘繰ってしまうよ。

2025-02-17

関税貿易について復習しようず

トランプ関税で「日本自動車関税ゼロなのか」って言ってる人が多くて気になった。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20250215/k10014723331000.html

自動車だけじゃないよ、日本工業産品全て輸入関税ゼロだ!

ある時期まではそれでも勝ってきたのだね。というか、勝ってきたので関税を下げていったのだ。

いつからゼロに?遥か70年代前半からだ。

誰の指導で?そりゃ勿論アメリカさ。

 

長ったらしいからよ結論先に書くぜ。

1.日本工業産品関税ゼロ

2.世界的にも工業産品は関税撤廃に向けてすすんでいた

3.農産品関税撤廃で紛糾したのがグローバリズム批判嚆矢

 

日本復興経済成長というのは相当とんでもないもので、焦土から25年くらいで世界トップレベル工業力を持つに至った。

そうなると今度は工業保護政策必要いから税率下げなさいとアメ様より指導を戴く。優等生路線に切り替えた戦後日本はそれに従い、70年代には税率ゼロになったってわけ。

この「指導」は日米貿易協定で対米関税失くせっていう要求だけじゃなくて、他の国とも貿易協定EPA)を結んで関税無くして行きなさいというのも含むわけ。

別に毎度直接そう言われたわけじゃないが最早それが戦後常識だったからそうやって来た。

 

関税の一覧は税関が公開しているんで暇な時に見るといいぜ。

https://www.customs.go.jp/tariff/2024_04_01/index.html

工業産品はあら方ゼロ。数パーセント掛かってる品もあるが、日本と良く取引があるASEAN諸国EU環太平洋中韓台などは協定ゼロとなっている。

色々調べると戦車とか野戦砲とか兵器だけには高関税掛かってるのとか発見できるぞ。でも兵器買うのって国家しかいないので関税意味いね

 

ウルグアイラウンドまで

こんな風に輸入障壁撤廃しようという流れで来て、先進国は大抵どこも工業産品関税ゼロになっている。

工業部門障壁撤廃出来た。それじゃ今度はIT頭脳労働などサービス農産品の輸入障壁撤廃して関税ゼロにしようず!となったのが、GATTウルグアイラウンドだ。WTO世界貿易機関)もこの時の合意で出来た。

だけどウルグアイラウンドはGATT史上初のつまずきになった。農業部門などで妥結出来なかったのだね。

 

なんで妥結出来んかったのよ?

農業ってのは国の根幹だし付加価値が低い産業なのであんま儲からない構造の所が多いのよ。それで補助金出して買い上げたりと各国保政策を採ってる。

それに農家ってのはどこも保守的。なので保守政党支持層なわけだ。

その農家不安定状態にしてしまうと政治不安定になるってわけ。ぶっちゃけ自由化ちゃう個人事業主農家が全滅して国際農業メジャーが全部かっさらって各地の農場プランテーション、みたいな事になりかねない。

から各国反対で農業部門の合意流産。これが現在までの経緯。

 

戦後パックスアメリカーナと呼ばれていたわけ

第二次大戦の原因は

1.ドイツ日本のようなならず者国家本質的特性にある

2.直前の保護貿易にある

連合国の総括は2.だった。1だったら日独分割占領したままで二度と復活しないように主権制限すればよいな。

でも2だと民生中心の工業国として立て直す支援をすべし、となる。

また戦勝国側も同じ轍を踏まないように経済ブロック化を防止しよう、という事で貿易協定国家のものから多国間一般協定にしようず、という流れになったわけだ。

ここで大事なのは植民地争いを復活させる意図はないか産業未発達の途上国は除外された。工業未発達なのに外国製品と競争しろ!とかは言わないってこと。

 

人民元ってどういう意味やろな

急に話が変わるが、中国人民元ってあるじゃん?なんで人民って付くんやろな?

それは以前は旅行者用の元ってのがあったかなのだ

社会主義では生産量も価格国家が決めていた。そこで海外から旅行者勝手通貨を使うと不安定要素になってしまう。そこで旅行者には普通通貨と違う通貨を持たせたの。そのレートも国家が決める。

個人会社輸出入独自で出来ない。輸出入出来るのは国家だけ。

ところが鄧小平以後の開放政策では市場経済を導入したので旅行者用元を発行する必要が無くなったわけ。旅行者が持ち込むカネは不安定要素じゃなくて市場の調整に任せるから。だから旅行者にも人民元持たせて法人人民元他国と決済出来るってなった。

 

脱線するが元は略字であって元は圓。日本の円も韓国のウオンもベトナムドンも圓を各国読みしたものなんよな。人民元日本円の通貨記号が¥で同じなのはこういうわけ。

 

まり共産勢力貿易自由化協定に参加したんだけど国家運営の都合上かなり制限があった。そして冷戦激化によって自由陣営共産陣営の2ブロックに分れてしまっていた。

その共産陣営の方は行き詰って統制経済放棄自由主義陣営の旗振り役は?アメリカだ。

から改革開放、ドイモイペレストロイカパックスアメリカーナは決定的になったってわけ。

 

日本復興西欧の没落

日本世界最大の鉄鋼輸出国。知ってた?日本は鉄の国なのだ

日本工業力が復興して急成長した原因は、朝鮮戦争特需なんかもあるが、元々のスターター軍港解体なんだな。

横須賀、呉、佐世保戦前の主な軍港だったが、その規模は今と全然違う。

例えば横須賀だと今なら街があって海の方が自衛隊米軍基地になっているが、戦前だと駅前から始まって全てが軍港ドック、宿舎、軍需工場、軍需工場工員向け宿舎/飯屋、軍に関係が無いものは一切ない。

敗戦後に軍は解体されるんで軍港都市であった3港はどうするかね?って事になった。そこで海沿いの海軍基地民間船の造船ドック、製鉄所に転換されることになったわけ。

因みにこん時に旧軍港市転換法という法律を作ってやったわけだが、施行されたばかりの日本国憲法には95条:一の地方公共団体のみに適用される特別法住民投票での同意必要とするって項目がある。そこでこの3市では住民投票を行ったわけや。

 

こういう感じで軍港廃止して造船所と製鉄所に転用した事が起爆剤になって各地い造船所が林立。日本は一気に造船と鉄鋼の国になったわけ。鉄は工業の基礎だからな。ここを押さえておいたのは強い

GHQプロパガンダ戦艦などの兵器を溶かしてビル鉄道などの民需品になるっていうポンチ絵があるがその通りになったてわけ。

その後家電や自動車などの民生品、エレクトロニクスといった軽薄短小産業シフトして行って造船トップの座は韓国に移った。因みに極東アジアは韓中日と造船トップ3国が密集する異常地帯なんだな。この三国世界の船の9割を造ってるんだぜ、いかれてるよな。

 

こうやって産業シフト成功した日本工業産品輸出量をメキメキ伸ばし、70年代初頭にはかなりとんでもないレベルになった。世界港湾扱い量のランキングの上の方が全部日本の港って具合だ。1位横浜、2位神戸、3位門司みたいに日本の港がずらっと並びその下にアメリカのが出てくるって具合だ。日本スゴイとか嫌いなんだが、20年前は焼野原なんだぜ?イカれた復活具合だよな。

 

一方この頃アメリカ欧州はっていうとかなり停滞していた。アメリカ世界一の経済大国ではあったが国内疲弊し、ベトナム戦争長期化で病んだ若者が増え、日本製品に国内産業が負けつつあった。

欧州では植民地独立問題で揉め、労組抵抗産業転換が進まなかった。植民地独立したら産業構造が変わって国内経済ダメージがあるのは当然。それを引延ばして軍事介入などを続けていたので建て直しに時間が掛かった。

一方日本は負けてとっくに植民地を手放していたのでこういう問題に拘わずに済んだ。

もう一つは吉田ドクトリン憲法9条があるから武装できません~と紛争に一切拘わず防衛費負担も軽く、一方で日米安保防衛力は確保しておくという良いところ取りで全てを経済発展に注力するって算段。吉田吉田

ヨシオじゃなくて吉田茂だぞ。ただ吉田茂は経済発展が出来た後の日本再軍備して海洋国家として海軍力を高めるべしって考えだったけど。

同様に西ドイツも異常な発展を遂げていたので戦後は「負けるが勝ち」だったんやな。戦争を仕掛て負けたせいで信用されないという条件を奇貨としたってわけや。

 

で、現在

欧州の方はいつまでも停滞してグダグダやってたんやが、EU前身ECのせいで持ち直していった。EU発足後は急成長。70~80年代貧乏臭いヨーロッパはどっかに行ってしまった。

なんで、無関税障壁貿易自由化が全体の利益になるっていうのは前提なんだな。だがそのせいで国内矛盾が出るからやり方考えた方がいいぜっていうのがちょっと前まで各国が立っていた立ち位置

因みにEU圏内では無関税どころか税関自体がないんだが、域外からの輸入には工業産品で10%の関税を掛けている。

 

今のアメリカのアレは全方面おかしいけど、関税関連で言えば、そもそもこういう前提で今まで国際社会がやってきたって事を政権中枢が判ってねえんじゃね?ってところなんだ。国益の為に関税掛けたくても、それをやると国益を棄損するからやらなかったってこと判ってるのか?ってことやな。

関税合戦になると貿易が冷え込むから巡り巡って国益に反するしアメリカ場合パックスアメリカーナによる国益を失うという問題もある。

いや、共和党のやつらは判ってるよ。だって対外的に先頭に立ってやってきたのだから。だが新しい共和党人士、バナナリパブリカン達はそこを判ってないか反米的な政策国益と信じてしまうし、古いリパブリカンパージが怖くて言えないって状態じゃね?

この辺、昔オバマ対立するまで安倍さんが「戦後レジーム打破」を連呼していたのと被る。戦後政治やって作ってきたのって自民党なのに、その内容分ってないんじゃね?という疑念しかなかったな。

 

特に農業産品自由化で紛糾」のところを判ってるのか?というのも疑問で、例えばイーロンマスクが全連邦政府廃止すると言ってるがそうなると農産品市場原理で取引されて補助金は無くなる。穀物メジャー農家より強いか買取価格も引き下げられるだろう。農業はお天気商売から価格バッファ必要だが資本がそれをやるつもりはないだろう。そうなると農家は窮乏して小作化するんじゃね?

 

よくある質問

自動車関税報復関税掛けなくていいんですか?

アメ車って日本で売れてないっしょ?掛けても余り効果が無いんじゃね?

そもそもこの関税のせいでアメリカ自動車メーカー潰れるんじゃないんですかね?原料費跳ね上がるわけで。

それにトランプ政権の「信用の無さ」のせいで効果が無いと思われ。関税掛けると国内産の方が価格優位性が出るから国内工場が作られ、ラストベルトは救われるわけです。

でもさ、工業っていうのは原料を加工して利益を乗っけて売る訳だけど、工程の下の方ってその付加価値って極小なわけですよ。つまり製鉄業の利益率は低い。一方プラントは数百億円と超高額なわけで、20年くらい稼働させて元取るって感じ。

この時途中で需要が止まってしまうと投下資本が回収出来なくなって借入の場合倒産ちゃう。だから先行き不安な件では設備投資しない。

Amazon荷物で飽和してる時、ヤマト運輸物流拠点やす投資しないで仕事断ったじゃないですか。あれってAmazonがいつでも他社に乗り換える可能性があるから投資出来なかったわけです。

本件でも同じで、トランプ関税がずっと続くと考える人はいないわけ。すると製鉄メーカーは新製鉄所を建てる事が出来ない。

しゃーないか関税払って同じ鋼板を2.5割増しで買うか、もっと安い地域の鋼板に切り替えるかってなる。安い鋼板に切り替えて失敗した例は70年代イタリアにあって、フィアットと新たに半国営化したアルファロメオの鋼板を安いソ連製に切り替えたら防錆処理されてなくてあっというまに車は錆で腐ってブランド価値低下となったことがある。

商売に信用が大事なのは国家も同じ。経済的信用って「履行してきた」ことで蓄積されるものでしょ?急に政策を変更する、前の政策の影響、意味を判ってるか疑問となればネットナードは騙せても商売人は無理なんじゃ?

から鉄鋼メーカー設備投資して増産出来ない→自動車メーカーコスト高解消できないって状態が続くと思います

 

日本の特長っていうのは天才の芽は出にくいけど底上げされてる事ってよく言われる。文盲いないし教育程度が満遍なく高い。アメリカ高校まではかなり緩いし街中で常識問題出して何も知らないのがネタにされたりする。

自分のいる場所社会的にどうやって構成されているか、直情的以外に利益判断できる基礎を叩き込むという思想社会科教育課程は作られている。

から基礎的な社会構造無視して自尊心鼓舞するような旗振りが現れた時の耐性は日本の方があるんじゃないかと思うんだ。グローバリズム批判しながら農業補助金カット農家瓦解みたいな未来提示された時に「そっち行くわけないだろばかかお前」と言えるってことだ。野菜なっちゃう人もいるけどな。

反グローバリズムにもちゃん意味はあるんよ。だがそれが言葉が遊離して農業保護に反する事をしようとしても気が付かずに、DSだのウォークだのというように成ったら義務教育意味がないじゃん。

あっちは光の速さでもう26世紀を生きているが日本は順当に500年掛けて行けばいいと思うのだ。野菜栽培にはスポーツドリンクじゃなくて水上げればいいという知識重要なんだ。

今の工業関税率がほぼセロ農業分野で紛糾して止まってるという知識は水だ。水はつまら飲み物だ。

だが水を大事にしないと関税競争仕掛ければ国内保護というスポーツドリンク栽培法に飛びついてしまうってこった。

2024-11-27

職場で生き残れるか不安がある(地方公務員) part.2/2

(前回)

https://anond.hatelabo.jp/20241127205544

それでは、昔は問題職員をどうしていたか? 無理やり追い出していたのだ。

わかりやすいのが、今でいうパワハラである。昔はパワハラという言葉はなかった。すべて指導だ。

問題行動のレベルにもよるが、大声で怒鳴ったり、皆の前でつるし上げたり、罰として廊下や屋外に立たせたり、あえて仕事を与えなかったりしていた。

少なくとも、約20年前までは普通に実施されていた。私が入庁した頃だと、出張先の東京都庁庁舎内でも廊下に立たされている職員がいた。

以下、箇条書きにするとこんなところか。いずれも「職場あなた必要としていない。早く辞めるように」という組織からメッセージである

・失敗した時、足で蹴ったり、殴ったりする

・同僚全員の前で、はっきりと「信頼されてない」「無能力」「家に帰れ」と宣言する

・他の社員と切り離して、一人で作業をさせる

・大量の肉体労働をさせる。倉庫整理、イベント準備の物品運びなど

仕事を与えず、かつ声をかけても皆が自発的に「無視」する

追い出し部屋も当然あった。民間企業と同じである

例えば、業務上必要がなくなった支所・出張所を廃止せずに残しておき、定年を迎えるまで其処の勤務にする。

ほかのパターンも当然ある。問題職員の種類によって対応は異なる。

以下は、参考までに民間企業の例だ。

追い出し部屋」で1人勤務、飛び込み営業ノルマ1日100件 証券マンの悲哀…「退職強いる目的大阪地裁賠償命令 ※産経新聞大和証券の例

https://www.sankei.com/article/20150514-E4XGZ7MV7NPGLDATXXBGE2GFPM/

かには、

東京キャリアデザイン室(ソニー

プロジェクト支援センターNEC

パソナルームセガ・エンタープライゼス

サポートチーム(三越伊勢丹) など多数の例がある

パワハラダメ」というのが現代社会ルールなのは理解している。管理職研修でしっかと習った。今の社会の考え方はわかっているつもりだ。

しかし……昔のジョジョ漫画に出てくる、ジョージ・ジョースターⅠ世のように「逆に考えるんだ」という視点もある。

そう、逆に考えるのだ。パワハラ社会のために必要であるなら、「やっちゃってもいいさ」と考える。具体的には、状況に合わせて現代的な法令常識・慣習と、そうでないもの(パワハラ)を使い分けるということだ。

少なくとも、上位下達タイプ公務員組織においては、パワハラを根絶すべきではない。問題のある人間を片付けるための手段として残しておくべきだ。事前の見せしめ威圧という意味もある。

パワハラ根絶というのは、創造性を発揮するタイプ職場民間企業NPOなどで行うべきだと思われる。公務組織を巻き込まないでほしい。迷惑行為である職場の秩序を乱す人間は、どんな手段を使っても徹底的に追い出す。税金運営されている公務組織においては、必要な考え方だと信じている。

厳しいことを言ったが、視点を変えれば理解できる。あなたが住んでいる市区町村で、税金給料をもらっている職員が、私の故郷方言で悪いが「てれんこぱれんこやっている」のを目撃した場合、「辞めたらいいのに……」と思うはず。私が主張したいのはそういうことだ。

現実はこうはいかない。私は現在農政部局管理職を務めている。この部局は長い。もう約20年になる。私は問題職員に対して、パワハラを疑われるレベル指導は滅多に行わない。非常時に限ってのことだ。

パワハラは、周りがどう考えても正しいと感じるとか、黙認せざるを得ないとか、そういう時に限って行う。社会常識には反するけれど、正義を行わないといけない時にそうしている。



以下、【後述】の内容に入る。それでも大変よろしくない職員に対しては、人事部局も毅然とした対応を採る。

男性場合だと、反社や粗暴な言動をする市民業者相手にするタイプ職場に十年単位で配置する。例としては、道路関係農業福祉スポーツの分野である能力自体が有能である場合は、特にそうだ。

かには、総務省厚生労働省などから労働力提供の出向」を依頼された場合、何年でも其処に出向してもらう。その中央省庁が嫌と言うまでの期間である。最大で四年とされている。途中で転職してもらえるとありがたいし、むしろそういうタイプ職員を選んで出向させる。

女性場合は、上記に加えてだが、土木整備・下水道といった現場系の部署で、自分以外がすべて男性部署に異動させる。やはり、本人が辞めるまでずっと其処だ。

ただし、問題職員になったことに理由がある場合に限り、僻地にある閑散とした支所に配置して社会人としての余生を過ごさせる。病気やケガで仕事ができなくなったとか、人事部局の都合で職種転換をさせた場合など。



冒頭に述べたとおり、かくいう自分も将来の危機を感じている。ここまでお読みのあなたは、この私自身も問題のある職員として扱われていることに気が付いたのでは?

定年まであと十年以内だが、逃げ切れるかわからない。早期退職制度を使える年齢ではあるし、実家農業を継げば何とか生きていけるだろうが、そういう問題ではない。社会人としての「死」は、やはり怖い。

私は過去問題行動を起こした。元がやんちゃをしていただけあって、入庁後数年間は粗暴な行為をすることがあった。しかし、上司の指示には従っていた。粗暴な行為というのも、指示どおりに仕事を進めるためにやったことだ。

上司からはむしろ、温情をかけて可愛がってもらっていた。その上司のためなら多少の汚いことはやった。食事や飲みは、月に一度はおごってもらったし、ソープに連れて行ってもらったこともある。

……あれは、私が中年差し掛かった頃だ。当時、下水道部署にいた私や同僚は、とある市民に悩んでいた。(※すでに故人である個人情報保護法違反しない。念のため)

その人は下水道使用料が未納だったのだが、オフィスに来庁する度に罵詈雑言を吐いて帰っていく。そして、1期分だけの下水道使用料を払うのだ。

これ以上の滞納を発生させないためとはいえ、あれだけの迷惑行為をする爺を放っておくことは、当時の私にはできなかった。本当に口汚い爺だった。さりとて、水道とは違い、強制的下水道サービス停止させることはできない。

やろうとすればできるが、行政法上はほぼ無理である。いわゆる直接強制に該当する。水道事業者が給水停止をする場合、あれは民間企業扱いなのでセーフになる。

ある時だった。その爺がいつものように口汚い言葉を吐いてオフィスを出ていく時、ついに堪忍袋の尾が切れた。

その爺が、廊下エレベーターに乗る直前だった。その爺を思い切り、殴り倒したのだ。

あんた、言っていいことと悪いことがあるんじゃないのか、おいっ!!」と、この言葉だけは覚えている。それ以外も言ったと思うが、この最初言葉だけしか覚えてない。それくらい頭にきていた。

さらにひと悶着があって、同僚の女性警察通報した。その場でわかったが、その女性個人判断だった。上司許可は得ていない。

あっという間に警察が来て、別室で事情を聴かれて、私はそのまま警察署に連れて行かれることになった。私の上司警察官に、「こいつは反省してますから。ここだけにしてください。お願いします」と頼み込んだが、ダメだった。

あんたは、どうして市に協力しないのか。警察もうちも、お互いに無理を聞き合ってきただろ……堪忍してくれえ」という上司の涙ながらの声が記憶に残っている。あの顔は今でも覚えている。

警察署で、私は事情聴取を受けた。詰問ではなく淡々とした聞き方だった。最後に、年配の警察から説諭があった。「どんな時でも、人を傷つけたらいけないよ」という内容だった。

その後は、もう思い出したくもないが……結局は、その爺とどういう話・取引になったのか知らないけれども、不起訴になった。反省文も書いた。私の上司さらに上の上司も、警察署に取り合ってくれた。人事部局にも。



月日が経って、最終的に人事部から発せられた私への処分は、相当に重いものだった。

処分事由 傷害 人の身体傷害したこと

 処分種類 停職1か月」

処分の通知文は今も持っている。公務組織の中でも相当に重い処分である。私は反省して結果を受け入れ、それから市民暴力を振るったことは一度もない。

あの爺が下水道部署に来ることはもうなかった。支払いは家族の人がするようになった。警察通報した女性職員は、上司許可なく動いたためか、私に比べると軽めの処分を受けていた。

上司はその後も変わらずだった。たまに食事や飲みに連れて行ってくれたり、風俗店をおごってくれた。

次の年になると、私は今の農業部署に異動になって、そこで難しいタイプ農業従事者や、土木業者や、市議会議員、その他多くの対応困難なタイプ人間とやり合うことになった。

そして、その部署主査になり、係長になり、課長補佐になり、今では管理職だ。定年まで、ずっと此処に居続けるのだろう。正直辛い。

あの頃は若かったから、ブラックだとされる農業部局でも辛苦に耐えることができた。今では何度か手術をしている。病気もケガもある。日によっては体調が思わしくない。

仕事は毎年辛くなっていく。これ以上の昇進は望めない。不可能に近い。

ここまでストレスを抱えても早期退職に踏み切れないのは、この仕事が好きだからかもしれない。何十年とやってきた。適性はあるのだろう。

これからどうするか、まだ決めていない。ひとまずは肉体の限界くるまでは働き続けようと思う。私が最後までやり切れるように、どうか祈っていただけるとありがたいのだが。

2023-01-10

なぜ障碍者雇用代行に需要があるのか

「健常者と同じ職場で同じように働かせればいいのに」という無邪気なブコメが多数あるが、なぜそうならないのか、代行業に需要が発生するのか説明する。

現在は「障害者表記は避けられてるが、法や制度呼称が定められてる場合はその通りに記載する)

 

従業員が43.5人以上いる企業役所や省庁には、障害者雇用促進法で全従業員数に対して一定割合以上の障がい者を雇うことが義務づけられている。

雇うと助成金が貰えるし、割合に足りないと罰金(納付金)を払わないといけないが、金額はどちらも微々たるもので、それよりも違反企業名の公表によるイメージダウン批判を受けることのダメージが大きい。ちなみに企業よりも役所や省庁のほうが義務割合が少し高い。

 

障がい者には身体障がい・知的障がい・精神障がい(発達障がい含む)の3(4)種類あるが、雇用義務上は区別されずどの種類でもいい。(重度身体障害・重度知的障害は1人で2人分カウント等の特例もある)

オフィスワークでは、頭脳労働組織内の対人折衝が必要とされるため、必然的知的水準・調和能力の高い身体障がい者需要が集中する。障害者手帳を持つほどの知的障がいだと、「雇っても職場には任せられる仕事がない」ためだ。

知的障がい者のための特別業務(社内で使う封筒をのり付けさせるとか、始終情報収集という名で動画を見させるとか)を担う部署を作って入れても、隔離部屋として問題になるしできない。各部署に配置して作業させ(悪く言うと遊ばせておく)ればいいじゃないかと思うかもしれないが、各職場ごとに知的障がい者につきっきりで面倒を見る看護者(作業所でいうところの福祉作業指導員)をつけないといけないし、周囲社員へのモチベーション悪化という弊害が出る。

精神障がい・発達障がいについては認知能力や対人コミュニケーションに難があるため(だから障がい者なんだ、工夫次第で難をカバーできるレベルなら手帳は貰えない)、各職場に配置してトラブルメーカーとなり他の従業員へのマイナスの影響が出るのが怖い。

 

雇われる障がい者側としても、福利厚生給与条件の良いほうを望むので、オフィスワークができる身体障がい者労働意志のある者は、公務員大企業だけで吸収されてしまう。

特に目・耳・手・知能・内部が健常な下肢障がい者はひっぱりだこで、省庁や役場大企業で他の障がい者は見なくとも車椅子に乗った下肢障がい者の姿をほぼ必ず見られるのはそのためだ。(省庁役場はあまりに下肢障がい者に拘るので全く足りず、でも法的義務は満たさないといけず、かといって「雇用代行業」のような企業委託する裏技も忌むため、手帳所有に至らないレベル障がい者雇用実績に水増計上してたのが2018年に発覚し大問題になった。)

次に需要が高いのは心機能障害や腸機能障害等の内臓・循環器系の内部障がい者で、こちらは見た目では判らないがやはり公務員大企業に多くいる。

また精神障害の中でもてんかん知的能力調和力に問題がないため需要が高い。

それでも公務員大企業義務人数を満たせず、省庁では水増しや大企業では雇用代行に走ることとなっている。

  

従業員数が数十人・数百人程度で大企業というほど規模が大きくないが障がい者雇用義務が課されている中規模企業障がい者求人すると、身体障がい者の応募者はなく、知的障害者統合失調症感情障害発達障害等の精神障害者を雇うしかなくなる。

 

手帳を持つほどの精神障がい者知的水準が高くとも(てんかんを除き)対人コミュニケーションの点で日常生活にも支障がある例が多く、職場に決まった時間に出勤して、他の従業員コミュニケーションを取りながら決まった時間まで働き続けるという、「健常者と同じ職場で同じように働く」こと自体が困難な人が多い。企業側もそれをわかってるから採用したがらない。もしかしたら大丈夫かも、の当たるも八卦の賭けで正職員として採用するほどの経済的余裕がない企業が多いし、ダメ解雇したあとのトラブル告発され「障がいがあるとわかってて雇用したんだろう」との批判も怖い。

 

知的障害者については指導員がいれば単純作業可能だが、現代日本単純作業福祉作業所や、シルバー人材センターや、家庭内手工業的な小企業や、工場では機械が担っており、障がい者雇用義務が課された中企業オフィス工場知的障がい者ができる労働が無い。

よく福祉作業所ではパンアクセサリー・小物を作ってるが、パン屋は個人経営小企業なので雇用義務が課されないし、大きなパン製造工場では製造ライン工という位置になるため、やはり難しい。アクセサリー・小物製造に至っては個人経営ばかりだ。

 

そんな状況で、法的に課された雇用義務を果たそうとすれば、話題になってるような、知的障がい者作業指導員がつきっきりで農業という名の家庭菜園レベルの土いじりをさせている雇用代行業に頼るしかない。

委託するより義務違反して一人あたり5万円の納付金を払ったほうが安いとしても、社名公表によるイメージ悪化批判を恐れ、困窮した末の逃げ道としての需要が発生しているのが現状だ。

代行業を禁止すれば、大企業農業部門や農業専業の特例子会社を作って、赤字覚悟で(専業農家機械使って作る野菜に勝てるわけがない)直接雇用するだけで、当事者からすれば状況は変わらないだろう。

特別部署子会社を作る余裕のない中企業に至っては「どうやっても雇用は無理」と違反覚悟で開き直って、全体として雇用数が減るだけになるのは目に見えてる。

 

現実離れした理想論意味がないどころか、それが力を持って無理に現場押し付けられればかえって害にすらなる。

現状と実際の課題を把握した上で、どうしたらいいか改善策を考えて提言してほしい。

2022-12-05

FRBに憂慮すべきデータ賃金急増で金利ピーク引き上げ検討

金融当局者の眼前には憂慮すべきインフレデータが十分なほどある。投資家の予想以上に政策金利ピーク水準を引き上げることを検討するよう促すデータだ。当局は今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.5ポイントの利上げを実施した後、来年1月31日、2月1日両日の次回会合でも同じ幅で引き上げる必要が生じるかもしれない。

  11月の米雇用統計では、平均時給が前月比0.6%増と今年1月以来の大きな伸びを示し、非農業部雇用者数も市場予想を上回る増加となった。パウエル米連邦準備制度理事会FRB議長は先週、インフレ抑制には雇用市場の需給の緩みや企業収益率鈍化が必要になるとの認識を示しており、こうした統計懸念材料となる。

  ウィルミントントラストシニアエコノミストレアトーマス氏は「米金融当局政策金利ピーク水準を引き上げ、より長期にわたってその状態を維持せざるを得ない可能性がある」と指摘した。 

  セントルイス連銀のブラー総裁は、インフレを鈍化させるため金融当局政策金利を「最低」でも5ー5.25%に引き上げるべきだと述べている。KPMGのチーフエコノミストダイアン・スウォンク氏ら一部の識者は5.5%に達するとみている。

  スウォンク氏は「インフレはがんのようなもので、治療しなければ他に転移し何度も再発するような厄介なものになる」と指摘。その上で、利上げという「治療」によって「2023年は荒れた年になる」と予想した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-04/RMDJAEDWX2PU01

2022-12-04

市場FRB来年5%超に利上げとの見方強まる 雇用統計

[2日 ロイター] - 米連邦準備理事会FRB)がこれまで積極的な利上げを実施してきたにもかかわらず、2日に発表された米雇用統計では労働市場の冷え込みがほどんどみられず、市場ではFRB来年5月までに政策金利を5%超に引き上げると予想されている。

労働省が2日発表した11月の雇用統計によると、非農業部雇用者数は26万3000人増で予想を上回った。失業率は3.7%で横ばいだった。

ただ米雇用統計発表後も、FRBが12月13─14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅をこれまでの0.75%ポイントから引き下げるとの金利先物市場見方はなお70%となっている。

一方で、FRB来年も利上げを継続し、経済や財・サービス需要労働市場を減速させるとの見方を強めた。

金利先物市場CMグループのフェドウオッチによると、FRB政策金利現在の3.75─4.00%から来年3月までに4.92%に、5月までに5─5.25%に引き上げる可能性が高いとみられている。米雇用統計発表前のターミナルレート(政策金利の最終到達点)は4.75─5.00%だった。

https://jp.reuters.com/article/usa-economy-fed-rates-idJPKBN2SM1GR

2022-11-17

anond:20160822142804

新体制会社は藩に戻り自己資本経営を行い、農地農業部門と宅地を持ち食料自給率の増加に努めます

専門職も年1週間は農作業を命じられますが食えなくなることはない

給与はソコソコですが生活必需品会社半額負担の社内通貨で買えます

昇給昇進は投票で決めます

きたれグーグルを超える福祉コロニアル会社

株価関係ない自己資本主義時代

2021-06-01

政府東京都が率先して、飲食店農業にでも転換させる施策を半強制的に進めたらいいんじゃないのかなぁ。多摩地区にでも地代設備代を優遇して移転させて。どうしても都内がいいなら、店舗野菜工場改装してさ。そしたら休業じゃなくなるし、「食」にかかわるという意味では連続性があるし、自給率向上にも貢献できるぞ。

どうせ飲食でもブラック肉体労働なんだから、お日様の下で働いたほうがメンタルにもいいだろ。

ナントカ先進国おフランスデハー

農業部隊」求人20万人応募、フランス農相が失業者らに呼び掛け:AFPBB News

https://www.afpbb.com/articles/-/3277597

2021-03-09

エヴァ感想楽屋落ち感について ネタバレ

「生きろ」のもののけ姫に対し、「みんな死ねばいいのに」の旧劇場版。25年経った。

前半の再生意識した農業部だるく、後半のアスカマリ突入戦闘シーンもわかりにくいが、とにかくテレビからテーマを完遂していて本当に良かった。

そもそもありふれたフロイト的な親殺しの話で(槍を母親に突き刺そうとするなんて露骨では?)

それを衒学的なジャーゴンで装飾するのは初めからだったが、ここにきてマイナス地球だのゴルゴダオブジェクトだのの中二病全開なジャーゴンがもりもり追加されておりエヴァンゲリオンらしいフィクション感を増幅させている。

それらがシンジゲンドウが対峙する佳境において、露出するセット、書き割り、絵コンテ化するアニメあくまあなた方が見ているのはアニメで、フィクションですよ、といった表現を補強している。

このあたり旧劇場版悪乗り楽屋落ち感?を踏襲していて、ほんとにあれを無かったことにしないでくれてうれしい。穏当になって洗練したといえるが、それを不当に感じないほどにはこちらも大人になっている。

しかも旧劇に強かったオタク否定的文脈ではなく、現実想像区別しない人間肯定的接続していて、涙した。

ところでエンドテロップに「となりのトトロ」が出てきたけど、どこで使われてたんだ??

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん