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はてなキーワード: WTOとは

2025-11-22

レアアース止められたら即死になる?レアアース界的には全く問題ない

実際に2010年尖閣沖の漁船衝突をきっかけに、中国側の対日レアアース輸出が事実上激減した時期がある。

その時に起きた現象をさっくり言うと

中国輸出禁止日本国内レアアース価格高騰→別の国のレアアースが採算ラインに→さら価格高騰→中国レアアース業者が謎に元気になる→なぜかレアアースがどこからともなく手に入る」

みたいなことが起きるので全然大丈夫

考えてもみろ。ごく最近水産物を禁輸したのになぜか中国ではホタテが手に入ったりしてた。フェンタニルの原料も相変わらずアメリカに筒抜けだ。要するに中国輸出入管理はそれなりにザルなのだ

そして世界の総需要がそこまで急増しない以上、レアアース代の高騰も時間が経てば落ち着く。

その間にWTO提訴したり他国鉱山出資したりを頑張ればよい。

ちなみに現在レアアース全体の中国依存は6割くらいだといわれている。2010年当時は9割だったので中国から調達可能にもかかわらずかなり依存度は下がっており、新規他国鉱山についてもいくつも出資して開発を続けている。

レアアースの中には中国100%依存している鉱物もあるが、それは密輸対応するor加工済品を他国から調達する等で対応可能なのではなかろうか。いずれにしても経済即死するわけではない。

2025-11-21

日本の対中国政策って、この50年でほんとガラッと変わってきてて、大きく分けると「友好 → 警戒 → 経済安保」という三段階の流れがある。2000年代以降は特に依存リスク」をどう扱うかがテーマになってきた。

 

最初の1970〜90年代友好ムード。国交正常化して、日本ODA中国インフラ整備を長年支援天安門事件で一時ギクシャクしたけど、日本はわりと早く関係改善に動いた。90年代後半は中国の成長がすごすぎて、日本企業も一斉に進出。「世界工場」化で経済の結びつきは一気に深まった。

2000年代に入ると、この依存さらに加速しつつ、政治的対立も増えていく。WTO加盟で中国は巨大市場化、日本企業ガンガン投資。だけど小泉政権靖国問題政治関係は冷え込み、「政冷経熱」という言葉が定着する。改善ムードが出たのは2006〜08年で、「戦略的互恵関係」なんて言われていた。でも2010年尖閣事件で全部吹き飛ぶ。中国レアアース止めたり、反日デモが広がったりして、日本側の対中警戒モードが一気に高まる企業もここでチャイナ+1東南アジアへの移管)を本気で始めた。

2013年以降はさらに「安全保障」が中心テーマへ。安倍政権日米同盟を強化して、集団的自衛権限定容認尖閣周辺では中国海警船が常態化して、海保自衛隊負担が増え続けた時期。経済依存が続くけど、安保は完全に警戒へ振れた。

2017〜2020年は米中対立が本格化して、日本立場も難しくなる。トランプ政権中国貿易戦争を始めたから、日本アメリカとの整合性を取らざるを得ない一方、中国との経済関係は維持したい。だから「協力するところは協力、リスク部分は握らない」という二正面作戦みたいな時期。

2021年以降はもう完全に「経済安全保障」の時代。岸田政権経済安全保障法を通して、重要物資インフラを国がチェックする仕組みを作り、対中依存制度的に減らす方針が明確になった。世論も対中不信がピークで、7〜8割が「中国は脅威」と答える状態。2023〜25年は防衛費の倍増、台湾有事を想定した日米計画TSMC誘致など、抑止と供給網再編がセットで動いている。企業投資先も、中国からASEANインドへ大きくシフト

 

今の日本にとって中国は、「巨大マーケット」でもあるし「最大のリスク」でもある。

この二つをどうバランス取るかが、これから対中政策の中心なんだと思う。

2025-10-25

日本レアアース規制されたらヤバいんじゃねーの?

尖閣で揉めてレアアース規制くらったときは、「腹いせで輸出規制ダメ!」とWTO仲裁してもらえたけどさ、安全保障上の理由で輸出できないって言われたら誰も止めらんなくない?

同じ理由中国に売れないもの山ほどあるだろ?

わかりやすいとこだとnvideaのチップとかさ。

防衛省武器納めるメーカーレアアース輸出なんか絶対無理だと思うんだけど。

2025-10-14

いよいよアメリカ中国に跪く瞬間が見れそうな気がする

米中の関税合戦、どうやっても中国の勝ちっぽい。

簡単に今までの流れをまとめると、「中国に追加関税だ!」と吠えるものの、「しょうがいから、待ってやるからな」と頼まれもしないのに温情を見せて延期を繰り返してるアメリカ

で、いよいよ追加関税の期限が迫る中、レアアース輸出規制という切り札が出てくる。

尖閣諸島漁船衝突事件があって、そのとき日本が食らいそうになったやつ。

あのときは、WTOに泣きついて、「そんな他の国を虐めるみたいな目的で輸出規制なんかダメ」って言わせて事なきを得たけど、今度は安全保障上の懸念があるからっていう理論武装

さんざん、「安全保障上の問題で最新のチップ中国には売るな」をやってきたアメリカが、同じロジックで窮地。

台湾適用しちゃえばTSMCが止まる。

オランダ適用すればASMLが止まる。

トランプ、例によってブチ切れて、

関税100%追加!習近平と話すことはない!会談なんかない!」

と騒ぐものの、その数時間後には

「いや、キャンセルはしてない。現地には行くさ!だから会談だって行われるよ!」

さらにその数時間後には

中国のことは心配しないで、すべてうまくいくよ!非常に尊敬されている習近平国家主席はただ一時的調子が悪かっただけだ。彼は自国不況を望んでいないし、私もそうは思わない。アメリカ中国を傷つけるのではなく、助けたいと思っている!!!

もう習近平に対して

Highly respected president Xi

という全力のよいしょが出てくる。

で、そのさらに数時間後、オランダ中国半導体メーカーが突然オランダ接収される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa8d38b7b69dccfcc2b3bfd724c03e633060f921

巨大な爆弾の導火線に火がついて爆発秒読みってのに、可燃物を投げ込むオランダ

このままでは、どう考えても報復レアアース輸出規制が炸裂からの、ASMLが停止。

ASMLが停止からの、ASMLの露光装置を使う半導体メーカーも止まる最悪の事態

これは、あれか、中国米国が「ナンバー1,2で仲良くしようぜ」とくっついてEUを捨てられたりしないように、捨て身の作戦か?

で、このタイミング日本政治的空白

やったね!

追記

副大統領米国の持ち札のほうが多い…中国理性的な道を選ぶよう望む」https://news.yahoo.co.jp/articles/e90b705b1e4fc0a50508ca7e922cc6f890dbb815

なんか北朝鮮国営放送無慈悲な鉄槌っぽいトーン。

本当に持ち札が多いやつは自分から俺はたくさん持ってるぜなんて言わないと思うんだが、小物に見せる心理戦なのか?

2025-09-25

中国は「途上国」としての地位は変更しないが、将来のWTO交渉では「特別かつ差別化された待遇(SDT)」を求めないWTO途上国に対して適用している優遇措置中国として放棄する

って話なんだけど

見出しが「優遇措置放棄」だけの記事より「途上国地位変更せず」を先に持ってきた記事の方がブクマいっぱいついてんね

見出しの書き方参考になるー

2025-09-01

参政党が政権取ったらどうなる?」

仮に参政党が政権取ったら、まず間違いなく「教育」から手を付けるやろな

教科書の内容ガラッと変えて、スピリチュアル徳育とか入れてくるで

 

 

愛国心を育む」とかい名目で、道徳教育宗教化する未来が見えるわ

日本神の国」って書いてある教科書とかマジで出てきそう

 

 

文部科学省が「参政省」に改名されそうで草

 

 

それに加えて厚労省が「波動省」に改名

医療西洋医学禁止で、全部波動療法と食育になる

 

 

科学技術予算が削られて、代わりに「宇宙とつながる研究」みたいなんに振り分けられそう

日本古代文明世界を導く鍵」とか真顔で言いそうで怖い

 

 

地球平面説までワンチャンあるで

国立天文台が「陰謀に加担している」とか言われて襲撃される未来

 

 

外務省国連とは距離を取るべき」

防衛省地震兵器に備えよ」

財務省金本位制復活」

内閣「神示がすべての判断基準

 

 

そのうち「日本世界の中心」って本気で宣言しだすぞ

安倍ちゃんの「美しい国」がついに完成や

 

 

自衛隊→「大和魂防衛隊」に改名

制服白装束

精神訓話が朝礼で始まる

 

 

精神修行として「富士山で滝行」が義務

昇進試験チャクラの開放

 

 

マスコミは全部「国益に反する報道は謀反」とされて粛清

残ったテレビ局が「大和チャンネル」「真理放送」「感謝NHK

 

 

そのうち「5次元報道」に進化して、ニュースキャスターオーラで話すようになるぞ

 

 

LGBTは魂の乱れ」とかいう謎理論教科書に載って、国連からボコボコにされる未来

それを「グロバリストの攻撃」として信者が喜ぶ地獄絵

 

 

最終的に、選挙のたびに「神意に基づいて候補者を決めました」って発表されて、

実質的民主主義終了やろな

 

 

その頃には国民の半分が「神意って何かすごい」って信じとるから誰も逆らえへんというオチ

 

 

ほんで海外からは「オルタナ右翼×スピ系×反ワクの混合国家」ってガチで警戒されて、

外交孤立待ったなし

TPP脱退→WTO脱退→ついに国連脱退

 

 

でも意外と一部の欧米極右にはウケるやろな

日本を見習え!」ってトランプ系が騒ぎ出すまである

 

 

その後アメリカにスピ系政党誕生して「全世界波動連合設立

人類終わりや

 

 

これ冗談っぽく言ってるけど、

参政党が政権取ったらマジで民主主義仮面かぶった集団洗脳国家」が爆誕すると思うわ

ド直球のディストピアやろ

 

 

笑えんけど、想像すると意外と現実味あるのが一番怖い

今の日本、怒ってるやつ多すぎて「極端な言葉」にハマる土壌できてもうてる

 

 

最終的に「神の国・日出づる波動帝国 日本爆誕して、

国旗の代わりに謎のマンダラ模様になるんや…

 

 

国歌も「君が代から感謝祈り」に変わって、斉唱じゃなくて全員で合掌になるで

 

 

それでも多分、3割くらいの国民は「これでいいんだ」とか言ってそうで草生えん

2025-07-24

Q.

日米の関税交渉について、日本保守派特に自民党に不満を持っている保守派)を中心に、
「日本国内消費税撤廃していれば、米国が課すとされる「相互関税」を0%にできたのに、それをしない政府無能である」
という主張が流行しています。
この主張の大元確認できますか?
また、この主張は妥当であると考えられるでしょうか?

A.

1. 主張の大元確認
日本保守派特に自民党に不満を持つ層を中心に、「消費税撤廃していれば日米関税交渉相互関税を0%にできた」という主張が広まっているとのことですが、この主張の明確な「大元」を特定するのは難しい状況です。以下、提供された情報調査に基づいて、その背景や起源を整理します。主張の出どころX上の投稿: 提供されたXの投稿(,,)を見ると、2025年7月2324日に投稿された内容で、以下のような意見確認されます:「最初からアメリカ要求通り、消費税廃止すれば、関税は下がるし、国内の景気は上がるし、良いことばっかりだったはず。自民党国民ではなく、消費税財務省経団連を守った。」()消費税を守るための日本人の被害額は80兆円と相互関税の15%」「市場も開放で特に農業に大打撃」()消費税廃止してりゃこんな不利な条件必要無かったのにね。財務省自民党公明党日本潰し」()
これらの投稿は、消費税廃止関税交渉の有利な条件に繋がったはずだという不満を反映していますが、具体的な情報源や根拠は示されていません。

メディア公式発表: 提供されたWeb情報(~)には、トランプ米大統領日本との関税交渉合意し、相互関税を25%から15%に引き下げ、自動車関税も15%としたこと記載されています(,,,,,)。しかし、これらの情報には「消費税撤廃相互関税0%に繋がる」という主張や、米国消費税撤廃交渉条件として提示したという記述は一切ありません。

保守派の言説: 日本保守派特に自民党批判的な層は、消費税国内経済中小企業負担をかけていると長年主張してきました。今回の関税交渉日本が譲歩(相互関税15%、5500億ドル対米投資、米産コメ輸入拡大など)を強いられたことを受け、「消費税撤廃していれば交渉でより有利な条件を引き出せたはずだ」という不満が、SNSオンライン保守派コミュニティで増幅された可能性があります。この主張は、トランプ政権日本消費税問題視しているという憶測や、消費税日本経済の足かせになっているという保守派既存の不満が混ざったものと考えられます。

主張の起源の推測トランプ政権貿易政策: トランプ大統領は、貿易赤字削減を重視し、日本に対して自動車農産品市場開放を強く求めてきました(,,)。しかし、消費税のもの交渉の主要な議題として取り上げたという公式報道は見られません。保守派の主張は、トランプ氏が日本貿易慣行全般を「不公平」と批判した発言()を、消費税に結びつけて解釈した可能性があります国内政治的不満: 自民党財務省に対する保守派の不満は、消費税増税経済政策優先順位に対する批判として根強いものがあります関税交渉での「譲歩」が報じられたタイミングで、消費税を維持する政府姿勢が「国益を損なう」と結びつけて語られた可能性があります根拠の欠如: 現時点で、米国が「日本消費税撤廃」を関税交渉の条件として提示したという証拠はなく、X上の投稿も具体的な情報源を示していません。この主張は、保守派の間で感情的な不満や憶測拡散した結果、流行している可能性が高いです。

2. 主張の妥当性の検討
この主張が妥当かどうかを評価するため、以下に経済的・政治的観点から分析します。(1) 消費税撤廃相互関税0%の関連性米国側の交渉スタンス: トランプ政権は、貿易赤字削減や米国産品の市場開放(特に自動車農産品)を主な交渉目標としており(,,)、消費税のもの交渉の焦点としたという証拠はありません。相互関税は、米国貿易赤字が大きい国(日本を含む)に対する一律の追加関税(当初10%、後に25%を提案)であり(,)、これを0%にする条件として消費税撤廃議論されたという記録は存在しません。

消費税役割: 日本消費税国内間接税であり、輸出品には課税されず、輸入品には一律に課されますWTOルールに基づく)。したがって、消費税は日米間の貿易障壁や関税交渉の直接的な議題になる可能性は低いです。米国日本消費税問題視した場合為替操作非関税障壁(例:規制認証手続き)の方が焦点になる可能性が高いです()交渉結果の現実: 日米交渉の結果、相互関税は25%から15%に引き下げられ、自動車関税も15%に設定されました(,)。これは日本側にとって一定の譲歩(当初の10%から上昇)ですが、自動車関税の大幅な引き下げ(25%から15%)や数量制限回避は成果とされています()消費税撤廃がこの結果を劇的に変える(相互関税0%)というシナリオは、米国側の交渉姿勢貿易赤字削減の優先度から見て非現実的です。

(2) 消費税撤廃経済的影響国内経済への影響: 消費税現在10%)は日本の税収の約3分の1を占め、2024年度の一般会計税収で約23兆円(総税収73兆円のうち)が見込まれています撤廃した場合、歳入不足を補う代替財源(例:所得税法人税増税歳出削減)が必要となり、経済全体への影響は複雑です。短期的な消費刺激効果は期待できるものの、財政赤字の拡大や社会保障財源の縮小が懸念されます関税交渉への影響: 消費税撤廃国内消費を刺激し、米国産品の輸入増加につながる可能性はありますが、これが相互関税0%に直結するという主張は根拠が薄弱です。米国関税政策は、日本の内政(消費税)よりも、貿易赤字や市場開放の程度に強く影響されます(,)。

国際比較: 米国自身連邦レベル消費税VAT)を採用しておらず、州レベルの売上税(sales tax)が存在しますが、これが日米交渉の議題になったという記録はありません。消費税撤廃交渉の「切り札」になるという主張は、国際貿易文脈では現実的でないと考えられます。

(3) 保守派の主張の背景と妥当政治的動機: 自民党に不満を持つ保守派は、消費税を「国民負担」「経済の足かせ」と見なし、財務省政府経済政策批判する傾向があります。この主張は、関税交渉での「譲歩」を政府無能さの象徴として捉え、消費税スケープゴートにした感情的な反応の可能性があります経済妥当性: 野村総合研究所の試算では、相互関税15%と自動車関税15%により、日本GDPは約0.55%押し下げられるとされていますが、25%の場合の0.85%に比べれば影響は軽減されています()消費税撤廃がこの影響をゼロにするという主張は、経済モデル交渉現実無視した過度な単純化です。

政治的妥当性: 消費税撤廃は、国内政治的合意形成(特に財務省与党内の慎重派との調整)や財政健全化観点から極めて困難です。仮に撤廃したとしても、米国相互関税を0%にする保証はなく、むしろ日本財政悪化経済不安定化を招くリスクの方が高いと考えられます。

3. 結論主張の大元消費税撤廃相互関税0%が可能だった」という主張は、X上の投稿保守派の不満から広まったものと考えられますが、公式報道交渉記録にはこの関連性を示す証拠がありません。トランプ政権貿易政策日本消費税に対する批判が、保守派既存の不満と結びついて増幅された可能性が高いです。
妥当性: この主張は経済的・政治的妥当とは言えません。消費税国内税制であり、関税交渉の主要な議題になる可能性は低く、撤廃相互関税0%に直結するという根拠は見られません。米国側の交渉目標貿易赤字削減と市場開放であり、消費税撤廃がこれを劇的に変えるシナリオは非現実的です。また、消費税撤廃財政経済に大きな影響を与えるため、安易解決策として提示するのは問題があります。
背景: この主張は、自民党財務省への不満、関税交渉での「譲歩」に対する苛立ちが背景にあり、保守派感情的な反応として広まった可能性があります。ただし、交渉結果(相互関税15%、自動車関税15%)は、日本にとって最悪のシナリオ(25%や数量制限)を回避した点で一定の成果とも評価されています(,)。

4. 補足今後の注意点
保守派の主張がSNS拡散される場合根拠のない憶測世論を過度に刺激するリスクがあります政府メディアは、交渉内容の透明性を高め、誤解を防ぐ努力必要です。
情報源の限界: 提供された情報調査では、米国消費税撤廃を求めたという証拠は見つかりませんでした。さらなる一次資料(例:交渉議事録や米政府公式声明)があれば、より明確な検証可能ですが、現時点では主張の根拠は薄弱です。

もし特定投稿情報源についてさらに詳しく調べたい場合や、関連する経済データ分析を深めたい場合は、追加で指示をいただければ対応します。

2025-07-13

トランプ50%関税ってどんだけやばいんだろ

なんかたまたまニュース一覧に出てきて目に付いただけなんだけど

トランプ氏、ブラジルに50%の関税発表 ボルソナロ氏の裁判終結要求

https://www.bbc.com/japanese/articles/c89eq24djx0o

え! ご、ご、50%!?ってびっくりした

半分じゃん!(それは小学生でもわかる)

 

経済勉強なので

この50%のヤバさがわからんのだけど

どんだけやばいんだろう?

  

ってここに書き込んで有識者を待つよりもチャッピーにきけばいいじゃんってなった

 

🔥関税50%ってどれくらいやばいの?

50%関税経済戦争レベル攻撃

💰普通関税ってどれくらい?

品目にもよるけど、WTO加盟国間ではたいてい0〜10%くらい。

から50%ってのは本当に「ほぼ禁輸に近い」インパクトを持つ。

🤔トランプ氏の目的は?

記事にある通り、関税目的はただの経済政策じゃなくて:

裁判終わらせろや」→「じゃないとお前の国の鉄鋼は買わん(というか潰す)」

っていうメッセージ

 

わかりやすい!ありがとうAI、こんな日が来るなんて

2025-07-08

anond:20250708171446

アメリカとしては、条約趣旨は公平な貿易の実現のために結んだものであり、

公平な貿易が行われず、一方的アメリカが損している現状は、諸外国条約を踏みにじったのだと主張するわけよ。

それで、中国は、約束約束やろ。条約違反するなら、世界貿易機関WTO)に提訴してシロクロつけてやるって言ってる。

2025-05-22

備蓄米の入札以外の方法って法的にできるの??

なんか専門家意見割れてなかったっけ

法改正すりゃ良いんだけど時間無いしな

 

ChatGPTに聞いた

 

結論 ― 固定額による放出法律上例外的に”可能

1. 原則は入札(競争契約

政府保有する備蓄米の売渡しは、

主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律平成6年法律113号、いわゆる「主要食糧法」)30条と、

これを受けた省令・要領により 一般競争入札(又は指名競争入札) が基本ルールです。 

2. 例外として“随意契約”(=実質的に固定価格交渉価格)が認められる条項がある

• 主要食糧法施規則農林水産省令29条などは、

「法29条の買入れ又は売渡しを随意契約で行う場合は、需給状況を参酌して相手方を定める」 

随意契約を使える条件は、会計法29条の3第4項(国の契約例外規定)に準拠し、

1. 供給不足時など“緊急の必要”がある場合

2. 国際約束・食料援助など政策目的を達成するため必要場合

3. 相手限定される(買戻し条件付売渡し等)場合

などです。農水省の内部要領も同旨を明記しています。  

随意契約では見積合わせや交渉価格を決める仕組みが用意されており、事実上一定の固定額」で売渡すことができます

 

4. 制約と留意

主食用として市場放出する場合は、価格操作市場ゆがみを避けるため “入札が原則” という省令告示ベース運用が強固に存在します。

• 固定額放出常態化するには、施行規則農水省告示の“原則入札”部分を改正する必要があり、政省令改正場合によっては法律改正) までは求められませんが、事実上政治的ハードルが高いです。

WTO協定の「輸出補助金市場歪曲」規律念頭に置く必要があります恣意的低価格放出国際的問題視され得る)。

2025-05-19

anond:20250519223319

WTO違反ダンピングのための消費税は即刻廃止でいい。

その分消費が増加するから収入税で十分補える

2025-05-01

anond:20250430155153

そもそもBYDは中央政府地方政府補助金ジャブジャブ出して国内大量販売して生産技術ノウハウ習得させた後で、廉価で海外洪水のごとく輸出してシェアを取る戦略なんで、こんなの不公正競争以外なにものでもない。造船と同じパターン

今のWTOはこれを止める力がないからこそ、トランプは力尽くで関税をかけているわけで。

2025-04-15

anond:20250415134826

おい、その屁理屈寝言は寝て言え。

国民収入は増やせない?」「パイパイは限られてる?」

だったらお前、江戸時代農民か。21世紀貨幣経済に生きてんだろうが。

1.「パイは限られてる」って? 

お前の脳内パイ冷蔵庫にあるチーズケーキか何かか?

現実経済活動フローflow)なんだよ、ストックじゃねぇ。

今日経済は、明日技術革新いくらでも生産可能性曲線が外側にシフトする。

冷蔵庫の中身の取り合いしかできねぇって?

いや、俺たちはその冷蔵庫自体デカくして、工場物流拡張して、さらにその上でフードデリバリーも展開してんだよ。

取り合いしかできない詐欺師は、経済という名のゲームから降りてもらおうか。

2. 「全員の収入を増やすのは無理」って?

その前提、完全に脳死状態

一人一人の生産性が上がりゃ、総所得は上がる

君の思考停止な“定数”設定が間違ってる。

経済は動くんだよ。技術革新・人的資本投資資本蓄積・制度設計によって「分母」も「分子」も拡大できる。

要は、お前が“無理”って言ってんのは、

「俺には理解できない」

「俺にはできない」

って言ってるだけ。無能自己紹介乙

3. 「GDPが増えてもグローバルゼロサムだろ」?

出たよ、浅っい国際経済観。

グローバル経済ゼロサムゲームじゃない、プラスサムゲームだ。

各国が比較優位に基づいて取引すれば、全体の効用所得も拡大するのはリカード貿易モデル小学生でもわかる話。

世界全体のGDP右肩上がりに伸びてんの、見たことないのか?

国連でもIMFでもいい、統計表の一つでも見てみろ。

もし本気で「世界ゼロサム」と思ってるなら、グローバリズムWTO存在してる意味がねぇだろうが。

4. 「国債刷ってパイやす」?バカか?

刷ってるのは政府債務証書だ、金の出どころは中央銀行だ。

そして財政出動とは、デフレ下の経済に血を通わせる一時的な輸血。

でもな、それが常態化したら“経済糖尿病”みてぇなもんで、いずれ血管(国債市場)が詰まる。

使う場面と量を見誤れば、インフレ通貨安・国債暴落三重苦だ。

結論論破完了

お前のロジック

経済の動態性無視グローバル構造の誤解、金融メカニズム誤読、そして何より、自己肯定のための無根拠悲観主義

要は全部:

無知×諦め×勘違いお笑い経済

2025-04-14

anond:20250414121803

WTOは使いにくいってことが分かってしまってからは、

貿易で協力関係ができそうな国同士で、

環太平洋経済連携協定(TPP)

欧州自由貿易連合(EFTA

みたいな同盟を結んでやるとりするのが主流になったから。

最近WTOって聞かないね

中国広報官?の記者会見を見たら、アメリカWTO規定違反してウンヌンみたいなことを言ってた。

昔は貿易で揉めたらWTO提訴してどうこうみたいな話になってたのを思い出したわ。

トランプさんの横暴さに、いまさらWTOじゃねーなって空気で、だれも口にしないんだろうな。

2025-04-09

米国の「自由貿易は本当に機能していたのか?」

世界への10%関税トランプ個人の思いつきではなく、Oren Cass率いるAmerican Compassという組織などからレポートが出ている。

大統領選挙間中から言っており、トランプ個人としては選挙公約を実行しているという認識だろう。

多くの人がトランプのディールとして高い球を投げるためのものだと思っていたら実行に移されてしまった。

今、ニュースコメントで駆け巡っている関税かけたら価格が上がる、米国消費者コストを払うといったことも、大統領令選挙から反論されていたことであり、トランプ陣営からすると折込済みなのだろう。


トランプ周辺はどう考えているのか知らないことには、どうにもならんと思い調べてみた。


自由貿易は本当に機能していたのか?」

彼らは自由貿易米国に必ずしも利益にならなかったという認識にいる。

グローバル経済で、海外の安い人件費の国で生産して米国に輸入すれば、安い価格商品を手に入れられ、消費者は豊かな生活ができると一般的には考えるが、そうではない。

一部の多国籍企業投資家には当てはまるが、米国労働者地域社会には貢献しなかったと彼らは考える。

一時的には利益があるように見えるが、10年、20年の単位ではダメだったと。

1人が働いた収入子供数人が養えるような社会崩壊し、移民依存して地域コミュニティは変わってしまったと。


各国が得意な物に特化し自由貿易で物をやり取りすればというが、中国が全て取ってしまった。

自国生産するだけでは、中国でパクった安い品物に負けてしまう。

価格で負けないために、中国工場を立て、中国生産価格競争してきたが、米国製造業空洞化してしまった。

いくつかの品目であれば貿易で交換すればいいが、中国総取り構造となっている。

グローバル企業投資家利益をあげるが、米国コミュニティには再分配されなかった。


そのような認識から自由貿易への不信感、WTO不支持につながっている。

(なので、自由貿易観点で今のトランプの行動に反論した所で意味がないだろう)


製造業の衰退によって、軍需産業も影響を受けている。

民生品から軍事転用も出来ずにコスト高になる。造船もできなくなった。

軍事用の半導体TSMC製造しなければならなくなった。

第二次世界大戦時の物量で攻めることができるアメリアはもうない。

逆に中国世界工場であり、物量勝負ができる。人口も多い。

製造業の衰退が安全保障を脅かす状況になった。(大統領令安全保障絡みでないといけないが、その根拠



なぜ関税

グローバル企業は税回避を行う。法人税などで税の取り立てが困難だ。

関税であれば入口が決まっており、徴税やすい。


産業保護


関税で得た資金政府系ファンド設立インフラ産業への投資や再分配の資金とする

(グリーンランドウクライナ資源での収入ファンドへの資金に含む)

世界経済より米国労働者地域コミュニティ優先。消費より生産重視。


迂回路が出来ないように全部の国に適用

関税生産国内に戻す「リショアリング」を促進



なぜ10%か

第一トランプ政権時に中国への関税をかけたのを分析した結果、10%がそのまま価格上乗せされるのではなく、2%~3%。

そのまま上乗せされなかった理由は、輸出企業による負担、他の代替商品選択など。

2%~3%であれば、通常の経済成長の範囲内。

また関税ブーストされるのは1度のみ。関税適用で消費の落ち込みに財政出動必要だが、それ以降は収入増。

10%関税で最貧困層へ再分配すると実質所得10%押上


(10%は根拠があるが、それ以上の値はどうでもいい)



その他

米国財政米国依存があり、どこから収入を得る必要がある。



今後は?

人民元切り下げ?

人民元切り下げで関税増分を補填関税原油価格下落すると、中国国内インフレへの影響が少なくなり、人民元切り下げしやすくなる

円高

2025-04-05

トランプ関税政策、次の動きがよくわからん

グローバル10関税について、何かしらの政策検討したレポートあるのではと思って調べたがよくわからん


以下、Grokでのやり取り

Oren Cass、シンクタンクAmerican Compassが、相互関税後の米国がどのようになるか想定しているでしょうか?

Key Points

研究は、Oren CassとAmerican Compass相互関税後のアメリカ国内製造業が強化され、高品質雇用が増加し、貿易赤字が縮小した状態想像していることを示唆しています

彼らは関税国内生産奨励し、アメリカ労働者コミュニティを優先するツールと見なしています

消費者価格の上昇や他の国から報復関税可能性も考慮されますが、具体的な未来像は議論余地があります

相互関税後のアメリカ想像

Oren CassとAmerican Compassは、相互関税アメリカ経済ポジティブな影響を与えると信じています。具体的には、国内製造業保護され、工業部門での雇用が増加し、貿易赤字が縮小する未来想像しているようです。特に中国との競争に対抗するために関税有効ツールと見なし、アメリカ産業基盤を強化したいと考えています

予想される影響

このシナリオでは、国内生産が増えることでアメリカ経済的自立度が高まり労働者生活水準が向上する可能性があります。ただし、輸入品価格上昇により消費者価格が上がるリスクや、他の国から報復関税による輸出への影響も指摘されています。これらの影響は複雑で、経済全体に波及効果をもたらすと予想されます

予想外の詳細

興味深いことに、American Compass関税収入主権財産基金投資し、インフラ医療研究に使う提案検討しているようです。これは、単なる貿易政策を超えた長期的な経済戦略示唆しています


https://www.spectator.co.uk/podcast/was-free-trade-really-working/

ここのポッドキャストの内容を要約してください

https://www.spectator.co.uk/podcast/was-free-trade-really-working/」のポッドキャストの内容をさらに詳しく要約し、具体的なポイントを掘り下げて説明します。この対談は、2025年2月19日に公開され、The SpectatorのFreddy Grayがホストを務め、American CompassのOren Cassをゲストに迎え、ロンドンARC会議で収録されました。以下に詳細を述べます

詳細な内容

1. 相互関税の背景と目的

ポッドキャストは、トランプ大統領2025年初頭に発表した「相互関税」(reciprocal tariffs)の話題からまります。これは、アメリカ他国から課される関税率に合わせて自国の輸入関税を設定する政策で、特に中国やその他の貿易相手国との不均衡を是正する狙いがあります。Freddy Grayは、この政策最近ホワイトハウス方針(例えば、2025年2月カナダメキシコ中国からの輸入に対する関税引き上げ)に結びついていると指摘し、その意図をCassに尋ねます

Oren Cassは、この関税が単なる保護主義ではなく、アメリカ経済的自立と労働者保護を強化するための戦略ツールである説明します。彼は、過去数十年の自由貿易政策アメリカ製造業空洞化させ、貿易赤字を拡大させたと考えており、相互関税国内生産を再活性化させる一つの方法だと主張します。

2. 自由貿易への疑問

対談の中心的なテーマは、「自由貿易は本当に機能していたのか?」という問いです。Cassは、1990年代から続いてきた自由貿易への政治的合意が、アメリカ経済に必ずしも利益をもたらさなかったと批判します。特に中国WTO加盟(2001年)以降、アメリカ製造業が衰退し、多くの労働者低賃金サービス業シフトした点を挙げます

具体例として、中国電気自動車EV)の台頭を取り上げます。Cassは、中国補助金付きEVアメリカ市場流入することで、国内自動車産業投資家が競争力を失っている「現実生活」を強調します。Grayが「自由貿易グローバル経済の成長を促進したという主張はどうか」と尋ねると、Cassは「それは一部の多国籍企業投資家には当てはまるが、アメリカ労働者地域社会にはほとんど恩恵がなかった」と反論します。

3. 関税の影響とアメリカ企業への波及

Grayは、相互関税アメリカ企業にどのような影響を与えるか質問します。Cassは、短期的には輸入コストの上昇による混乱が予想されると認めつつ、長期的には国内生産奨励し、製造業雇用を増やす可能性があると楽観視します。例えば、関税によって中国から安価輸入品が減れば、アメリカ自動車や鉄鋼産業が再び競争力を取り戻すかもしれないと述べます

しかし、彼はリスク認識しており、他の国から報復関税アメリカ輸出産業特に農業技術分野)に打撃を与える可能性を指摘します。それでも、「自由貿易幻想にしがみつくよりは、現実的な政策国家利益を守るべきだ」と主張します。

4. 政治的経済文脈

Cassは、トランプ関税政策政治的な支持を得ている背景にも触れます2024年選挙で、労働者階級の有権者貿易赤字製造業の衰退に不満を抱き、保護主義的な政策を支持したことを挙げます。彼は、これが共和党内の経済政策の転換を示しており、American Compass提唱する「労働者優先」のアジェンダと一致していると述べます

Grayは、ヨーロッパ視点からこの政策をどう見るか質問します。Cassは、ヨーロッパ諸国も同様に中国との貿易不均衡に直面しているが、アメリカのような大胆な関税政策を取る政治的意志が欠けていると分析します。

5. 意外な視点結論

意外なポイントとして、Cassは関税収入活用についても言及します。彼は、American Compass提案するように、関税で得た資金主権財産基金に投入し、インフラ教育に再投資する案に触れます。これは、単に貿易制限するだけでなく、経済全体を強化する長期的なビジョン示唆しています

対談の最後で、Grayが「自由貿易時代は終わりを迎えたのか」と尋ねると、Cassは「少なくとも、アメリカではその前提が再考されるべき時期に来ている」と締めくくります。彼は、相互関税完璧解決策ではないものの、現在グローバル経済におけるアメリカ地位を再定義する一歩だと結論付けます

2025-04-04

トランプのいう「相互関税」が意味不明だったので調べた

はじめに:貿易における「相互主義」の理想現実

国際貿易議論において、「相互主義(Reciprocity)」や「公平性(Fairness)」は、しばしば重要原則として掲げられます。これは、自国相手国に市場を開放する見返りとして、相手国にも同程度の市場開放を期待するという、直感的には理解やすい考え方です。国内産業保護を求める声や、単純な公平感への希求がその背景にあることも少なくありません。

しかし、この「同程度の開放」を客観的に測定し、実現することは、現実には極めて困難な課題です。国境で課される関税率比較比較的容易ですが、現代貿易における障壁はそれだけではありません。各国には、国内規制製品技術基準安全基準環境規制、衛生植物検疫(SPS)措置、輸入ライセンスや許認可制度政府調達における国内企業優遇など、多種多様な「非関税障壁(Non-Tariff Barriers, NTBs)」、あるいはより広く「非関税措置(Non-Tariff Measures, NTMs)」が存在します。

これらの非関税措置は、その種類が非常に多く、意図的貿易制限しようとするものか、正当な国内政策安全確保など)の結果なのか判別が難しい場合もあります。また、その影響は特定産業製品限定されることが多く、経済全体への影響を正確に定量化し、他国措置比較可能な形で示すための標準的手法確立されていません。データ不足の問題も深刻です。

こうした複雑な現実があるため、全ての障壁考慮に入れた完全な意味での「相互主義」を達成し、それに基づいて関税を調整することは、実質的不可能と言わざるを得ないのです。

提案された算出法:「貿易赤字 ÷ 輸出額 ÷ 2」の意味

このような背景の中で、貿易不均衡、特に慢性的貿易赤字に対する国内の不満や政治的圧力を背景に、より単純化された形で「公平性」を実現しようとするアイデアが提起されることがあります。そして今回、以下のような計算式に基づいて相手国への関税率一方的に決定するというアプローチ採用されました。

(相手国との貿易赤字額 ÷ 自国から相手国への輸出額) ÷ 2 = 課税すべき関税率

この計算式が意図するところは、二国間貿易収支における「赤字」という分かりやす指標を用い、その大きさを自国の輸出規模との相対で評価し、それに応じたペナルティ関税)を課すことで不均衡を是正しよう、というものです。赤字が大きい、あるいは輸出額に対する赤字比率が高いほど、課される関税率自動的に高くなる仕組みです。

この手法の持つ「単純明快さ」は、複雑な経済問題を分かりやす二項対立自国被害者赤字相手国=加害者)の構図に落とし込みやすいため、政治的アピールを持つ側面がありますしかし、計算式の「÷2」という部分に見られるように、その算出根拠には経済学的な理論に基づいた裏付けが乏しく、恣意的な要素が含まれがちです。

貿易赤字の原因:相手国の障壁だけではない複雑な要因

しかし、このアプローチの最大の問題点は、二国間貿易赤字の原因を、相手国の貿易障壁という単一の要因に短絡的に帰着させてしま危険性があることです。経済学的に見れば、貿易収支の不均衡は、より多くの要因が複雑に絡み合った結果として生じます

最も基本的な要因として、一国のマクロ経済構造特に国内の総貯蓄と総投資関係(貯蓄・投資バランス)が挙げられます国内の貯蓄が投資需要を下回る場合、その不足分は海外から資本流入によって賄われ、経常収支貿易収支を含む)は赤字になる傾向があります。これは、相手国の障壁とは直接関係なく、自国経済全体の構造に根差す問題である可能性があります個人家計に例えれば、収入以上にお金を使ってしまう傾向があれば、特定の店のせいにする前に自身の収支を見直す必要があるのと同じです。

さらに、為替レートの変動も貿易収支に大きな影響を与えます自国通貨の価値が変動すれば、輸出品や輸入品の相対価格が変わり、貿易の流れが変わります。また、両国経済成長率の差や、それぞれの国が持つ産業構造技術水準、国際競争力なども、貿易パターンと収支を左右する重要な要素です。

したがって、貿易赤字という結果だけを見て、それを直ちに相手国の不公正な障壁証拠とし、関税という対抗措置根拠とすることは、経済実態を見誤るリスクが非常に高いと言えます

見過ごされる非関税障壁計算式が捉えない貿易実態

もう一つの重要論点は、この計算式が、現代貿易において重要性を増している「非関税障壁(NTBs / NTMs)」の影響を全く評価対象としていないという点です。GATT/WTO体制下で度重なる多角的交渉の結果、世界の平均関税率歴史的に低い水準まで引き下げられましたが、その一方で、非関税措置貿易の流れを阻害する要因として相対的重要度を増しています

例えば、製品技術的な仕様安全基準(TBT)が国ごとに大きく異なり、輸出企業が各国の基準を満たすために多大なコスト時間を要するケース。あるいは、食品の輸入に際して、科学的根拠が必ずしも明確でない厳しい衛生植物検疫(SPS)基準適用されるケース。これらは、事実上特定の国からの輸入を困難にする障壁として機能し得ます

提案された計算式は、あくま貿易収支尻というマクロな「結果」の数値のみに依存しており、その背景にある具体的な障壁の種類や程度を分析評価するプロセスを含んでいません。極端な話、多くの非関税障壁を持つ国であっても、マクロ経済要因から貿易黒字であれば、この計算式では低い関税しか課されないことになります。逆に、市場比較開放的でも、自国事情赤字となっている相手国に対し、不当に高い関税を課す可能性すらあります。これでは、貿易障壁問題に取り組むという本来目的から逸脱してしまます

この関税措置日米関係にもたらす影響

では、この計算式に基づいて米国日本に対して一方的関税を課した場合、どのような影響が想定されるでしょうか。

国内経済への波及(消費者企業

まず、日本から米国へ輸出される製品自動車電子機器産業機械など)に算出された関税が一律に上乗せされると仮定します。

貿易戦争国際ルールへの挑戦

このような一方的関税措置は、ほぼ確実に相手から報復を招きます

結論提案された関税算出法の妥当性とリスク評価

以上の詳細な分析を踏まえると、「貿易赤字額 ÷ 輸出額 ÷ 2」という計算式に基づき一方的関税を課すという政策は、その魅力的に見える「単純さ」とは裏腹に、理論的・実践的な観点から見て極めて深刻な欠陥とリスク内包していると結論付けられます

1. 理論根拠の欠如: 貿易赤字の発生メカニズムを過度に単純化・歪曲しており、経済学的な合理性を欠いています

2. 問題すり替え: 真に取り組むべき非関税障壁問題無視し、的外れ処方箋となっています

3. 甚大な副作用: 自国消費者や多くの企業不利益を与え、経済全体の効率性を損なう可能性が高いです。

4. 国際秩序への脅威: 報復合戦を誘発し、ルールに基づいた多角的貿易体制崩壊させかねない危険アプローチです。

したがって、この算出法は、貿易不均衡問題に対する有効かつ適切な解決策とは到底言えず、むしろ多くの不利益リスクをもたらす可能性が高い政策である結論付けられます貿易に関する問題は、二国間及び多国間対話交渉を通じて、国際的ルールに基づきながら、地道に解決を図っていくことが、経済学的な合理性観点からも、国際関係の安定性の観点からも望ましい道であると考えられます

2025-03-16

ミニマムアクセス米、SBS米に関税はかかっていないというご論法

危機的なことなのにあまりにもデマが多かったからか、大手マスコミでも解説されるようになってきました。

コメ高騰で外国産米の民間輸入が急増、高い関税払っても「十分に採算取れる」

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250315-OYT1T50048/


デマを流してるブクマカから削除申請されて消えましたが、切実なことなので修正して書き込みます

ミニマムアクセス米、SBS米に関税はかかっていないとデマを流す人がいますが、マークアップという関税相当の手数料がかかっています

店頭に並んでいる海外米、輸入米の価格関税相当を上乗せされた後の価格です。

関税がかかっていても国産米より一段安い、これは関税バリアが破れたことを意味しています

ご存じの人も多いと思いますが、WTO協定に基づいて日本海外から毎年最低限輸入しなければならない米をミニマムアクセス米といいます

日本が米に対し異常に高い関税をかけることと引き換えに譲歩した仕組みで、毎年77万トンを輸入しています

77万トンのうち主食用に輸入できるのは最大10万トンで、この最大10万トンの枠で輸入された米をSBS米と呼んでいます

SBS米は次のような仕組みで価格が決まります

このようにマークアップとは、政府買入価格政府売渡価格の差額のことで、国内価格と国際米価格の差を反映しており実質的関税役割果たしてます

そして2024年11月の入札では、初めてマークアップが上限の292円に張り付くという事態が発生して業界では大騒ぎになりました。

先週末22日に行われた今年度第3回目のSBS入札で、なんとマークアップ(売渡価格から買入価格差し引いた輸入差益)が最大のkg292円に張り付いてしまったのだ。1996年ミニマムアクセス受入れ以来、上限張り付きは初めてのことである裏返してみるとkg292円という高額の関税を支払っても海外からコメを輸入して国内販売してもビジネスが成り立つことを意味している。

https://www.jacom.or.jp/column/2024/11/241126-77911.php

昨年の11月で既に、kg292円の関税相当額を支払っても輸入米の方が安い状況になっていました。

輸入米 民間企業の輸入量急増 先月1か月で昨年度1年分上回る

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250220/k10014728351000.html

米を民間輸入 卸「関税払ってもペイする」 背景に深刻な不足感

カルローズ米国ではキロ150~160円で、関税を載せても500円ほど。港からフレコンで上がる米をクリーニングして5キロ10キロの袋に詰め納品するまで、加工、保管、輸送などのコストはかかるが、国産米より一段安い。

https://www.jacom.or.jp/kome/news/2025/01/250108-78742.php

SBS米の上限である10トンでは足りないということで、kg341円の関税を払っての輸入が増加しているというニュースも増えています

関税がかかっていても国産米より一段安い、これは関税バリアが破れたことを意味しています

インフレが進もうと関税は変わらない為、価格の大半が関税である輸入米は価格が安定する点も国産米に不利に働くでしょう。

そして当たり前ですが民間輸入に上限はなく、いくらでも入ってきます

この先、米の関税が下がることはあっても上がることはないので、とても先行きが厳しくなったと感じています

デマのように、ミニマムアクセス米、SBS米に関税がかかっていないならまだ猶予はあったでしょう。

でも残念ながら、デマデマしかないのです。

2025-03-06

ミニマムアクセス米、SBS米に関税はかかっていないというご論法

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店頭に並んでいる海外米、輸入米の価格関税相当を上乗せされた後の価格です。

関税がかかっていても国産米より一段安い、これは関税バリアが破れたことを意味しています

ご存じの人も多いと思いますが、WTO協定に基づいて日本海外から毎年最低限輸入しなければならない米をミニマムアクセス米といいます

日本が米に対し異常に高い関税をかけることと引き換えに譲歩した仕組みで、毎年77万トンを輸入しています

77万トンのうち主食用に輸入できるのは最大10万トンで、この最大10万トンの枠で輸入された米をSBS米と呼んでいます

SBS米は次のような仕組みで価格が決まります

このようにマークアップとは、政府買入価格政府売渡価格の差額のことで、国内価格と国際米価格の差を反映しており実質的関税役割果たしてます

そして2024年11月の入札では、初めてマークアップが上限の292円に張り付くという事態が発生して業界では大騒ぎになりました。

先週末22日に行われた今年度第3回目のSBS入札で、なんとマークアップ(売渡価格から買入価格差し引いた輸入差益)が最大のkg292円に張り付いてしまったのだ。1996年ミニマムアクセス受入れ以来、上限張り付きは初めてのことである裏返してみるとkg292円という高額の関税を支払っても海外からコメを輸入して国内販売してもビジネスが成り立つことを意味している。

https://www.jacom.or.jp/column/2024/11/241126-77911.php

昨年の11月で既に、kg292円の関税相当額を支払っても輸入米の方が安い状況になっていました。

輸入米 民間企業の輸入量急増 先月1か月で昨年度1年分上回る

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250220/k10014728351000.html

米を民間輸入 卸「関税払ってもペイする」 背景に深刻な不足感

カルローズ米国ではキロ150~160円で、関税を載せても500円ほど。港からフレコンで上がる米をクリーニングして5キロ10キロの袋に詰め納品するまで、加工、保管、輸送などのコストはかかるが、国産米より一段安い。

https://www.jacom.or.jp/kome/news/2025/01/250108-78742.php

SBS米の上限である10トンでは足りないということで、kg341円の関税を払っての輸入が増加しているというニュースも増えています

関税がかかっていても国産米より一段安い、これは関税バリアが破れたことを意味しています

インフレが進もうと関税は変わらない為、価格の大半が関税である輸入米は価格が安定する点も国産米に不利に働くでしょう。

そして当たり前ですが民間輸入に上限はなく、いくらでも入ってきます

この先、米の関税が下がることはあっても上がることはないので、とても先行きが厳しくなったと感じています

デマのように、ミニマムアクセス米、SBS米に関税がかかっていないならまだ猶予はあったでしょう。

でも残念ながら、デマデマしかないのです。

2025-02-26

ミニマムアクセス米、SBS米に関税はかかっていないというご論法

デマを流してるブクマカから削除申請されて消えましたが、切実なことなので修正して書き込みます

ミニマムアクセス米、SBS米に関税はかかっていないとデマを流す人がいますが、マークアップという関税相当の手数料がかかっています

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関税がかかっていても国産米より一段安い、これは関税バリアが破れたことを意味しています

ご存じの人も多いと思いますが、WTO協定に基づいて日本海外から毎年最低限輸入しなければならない米をミニマムアクセス米といいます

日本が米に対し異常に高い関税をかけることと引き換えに譲歩した仕組みで、毎年77万トンを輸入しています

77万トンのうち主食用に輸入できるのは最大10万トンで、この最大10万トンの枠で輸入された米をSBS米と呼んでいます

SBS米は次のような仕組みで価格が決まります

このようにマークアップとは、政府買入価格政府売渡価格の差額のことで、国内価格と国際米価格の差を反映しており実質的関税役割果たしてます

そして2024年11月の入札では、初めてマークアップが上限の292円に張り付くという事態が発生して業界では大騒ぎになりました。

先週末22日に行われた今年度第3回目のSBS入札で、なんとマークアップ(売渡価格から買入価格差し引いた輸入差益)が最大のkg292円に張り付いてしまったのだ。1996年ミニマムアクセス受入れ以来、上限張り付きは初めてのことである裏返してみるとkg292円という高額の関税を支払っても海外からコメを輸入して国内販売してもビジネスが成り立つことを意味している。

https://www.jacom.or.jp/column/2024/11/241126-77911.php

昨年の11月で既に、kg292円の関税相当額を支払っても輸入米の方が安い状況になっていました。

輸入米 民間企業の輸入量急増 先月1か月で昨年度1年分上回る

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250220/k10014728351000.html

米を民間輸入 卸「関税払ってもペイする」 背景に深刻な不足感

カルローズ米国ではキロ150~160円で、関税を載せても500円ほど。港からフレコンで上がる米をクリーニングして5キロ10キロの袋に詰め納品するまで、加工、保管、輸送などのコストはかかるが、国産米より一段安い。

https://www.jacom.or.jp/kome/news/2025/01/250108-78742.php

SBS米の上限である10トンでは足りないということで、kg341円の関税を払っての輸入が増加しているというニュースも増えています

関税がかかっていても国産米より一段安い、これは関税バリアが破れたことを意味しています

インフレが進もうと関税は変わらない為、価格の大半が関税である輸入米は価格が安定する点も国産米に不利に働くでしょう。

そして当たり前ですが民間輸入に上限はなく、いくらでも入ってきます

この先、米の関税が下がることはあっても上がることはないので、とても先行きが厳しくなったと感じています

デマのように、ミニマムアクセス米、SBS米に関税がかかっていないならまだ猶予はあったでしょう。

でも残念ながら、デマデマしかないのです。

2025-02-19

トランプによってドル崩壊アメリカ覇権を自ら崩壊させていくのを解説

アメリカ覇権歴史とその背景

1. 第二次世界大戦後の覇権確立1945年〜)

第二次世界大戦後、アメリカ世界最大の経済大国となり、国際秩序形成に大きな影響を与えました。以下のような取り組みが覇権を支えてきました。

経済的リーダーシップ:

ブレトンウッズ体制の構築により、ドル基軸通貨となり、国際貿易の中心に。

世界銀行やIMF設立を主導し、経済援助を通じた影響力を確立

軍事的優位:

NATOを中心とした軍事同盟形成

世界中に軍事基地を展開し、グローバルな警察役を担う。

ソフトパワー活用:

ハリウッド映画ポップカルチャー文化的影響力を拡大。

民主主義自由主義価値観世界に広める。

2. 冷戦後の単極的覇権1991年2000年代

ソ連崩壊後、アメリカは「唯一の超大国」となりました。

経済グローバル化推進:

WTO創設やNAFTA締結で自由貿易を加速。

IT革命によりアメリカ企業が世界市場を席巻。

軍事介入の積極化:

湾岸戦争イラク戦争軍事的影響力を行使

国際機関での影響力維持:

国連G7での主導的立場を維持。

3. トランプ政権覇権の「自己破壊」傾向(2017年2021年

トランプ大統領の登場は、従来のアメリカ覇権スタイルに大きな転換をもたらしました。

外交政策の転換

• 「アメリカ・ファースト」主義:

同盟国への防衛費負担増を要求し、NATOとの関係が緊張。

環境問題消極的で、パリ協定から離脱

ウクライナ対応:

ロシアに対して従来より融和的な態度を見せ、東欧諸国の不信を招く。

ウクライナへの軍事支援外交的サポートを縮小し、ヨーロッパ安全保障バランス不安を生じさせた。

経済政策の転換

保護主義の強化:

中国に対する関税引き上げで「貿易戦争」が勃発。

日本EUにも自動車・鉄鋼への関税をちらつかせ、経済的緊張を高めた。

多国間主義から離脱:

TPPから離脱アジア太平洋地域での経済的影響力を自ら縮小。

WHO国連に対する拠出金削減で国際的信頼が低下。

なぜ「自己破壊」と感じられるのか?

1. 同盟関係の弱体化

長年築いてきた同盟国との信頼関係が損なわれることで、アメリカ国際的立場が弱まっています同盟国は中国ロシアとの関係強化を模索し、アメリカへの依存を減らし始めています

2. 経済的孤立の加速

関税政策一時的国内産業保護には有効でも、長期的には報復関税を招き、アメリカ企業の国際競争力を低下させますTPP離脱により、アジア市場での影響力が中国に取って代わられる結果を招きました。

3. ソフトパワーの失墜

国際協調から離脱は、「自由民主主義守護者」というアメリカブランドイメージを傷つけています文化的影響力も相対的に低下してきています

なぜこのような政策が取られたのか?

1. 国内の分断とポピュリズムの台頭

中間層の没落と地方経済の衰退により、グローバル化への反発が強まりました。トランプ政権はこれに応え、「国外より国内優先」というメッセージを前面に出しました。

2. 覇権維持のコスト負担問題

世界警察役を続けるコスト国民にとって過重であるとの認識が広まりました。トランプ政権短期コスト削減を優先し、長期的な覇権維持の戦略を後回しにしました。

今後の展望

覇権復活の可能

• 次期政権多国間主義回帰すれば、同盟国との関係再構築は可能

ソフトパワーの強化を通じ、影響力を回復できる余地は残されています

多極化の進行

中国EUロシアの影響力が増し、アメリカが「一強」ではない多極化した世界が到来。ウクライナ対応EU軍が創設されたら決定的になるでしょう。

アメリカ覇権を維持できたとしても、過去のような絶対的優位は期待しにくいでしょう。

結論

アメリカは長年、経済力、軍事力文化的影響力を駆使して世界覇権を維持してきました。しかトランプ政権下での外交経済政策は、その基盤を自ら弱体化させる結果を招いています。背景には国内の不満や覇権維持の負担増といった要因がありましたが、短期的な国内向けの成果が長期的な国際的影響力を損なったのは否めません。

今後、アメリカ覇権回復するには、国際協調国内再建のバランスをどう取るかが鍵となります。さもなければ、覇権の座を多極化する世界に譲ることになるでしょう。

2025-02-17

関税貿易について復習しようず

トランプ関税で「日本自動車関税ゼロなのか」って言ってる人が多くて気になった。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20250215/k10014723331000.html

自動車だけじゃないよ、日本工業産品全て輸入関税ゼロだ!

ある時期まではそれでも勝ってきたのだね。というか、勝ってきたので関税を下げていったのだ。

いつからゼロに?遥か70年代前半からだ。

誰の指導で?そりゃ勿論アメリカさ。

 

長ったらしいからよ結論先に書くぜ。

1.日本工業産品関税ゼロ

2.世界的にも工業産品は関税撤廃に向けてすすんでいた

3.農産品関税撤廃で紛糾したのがグローバリズム批判嚆矢

 

日本復興経済成長というのは相当とんでもないもので、焦土から25年くらいで世界トップレベル工業力を持つに至った。

そうなると今度は工業保護政策必要いから税率下げなさいとアメ様より指導を戴く。優等生路線に切り替えた戦後日本はそれに従い、70年代には税率ゼロになったってわけ。

この「指導」は日米貿易協定で対米関税失くせっていう要求だけじゃなくて、他の国とも貿易協定EPA)を結んで関税無くして行きなさいというのも含むわけ。

別に毎度直接そう言われたわけじゃないが最早それが戦後常識だったからそうやって来た。

 

関税の一覧は税関が公開しているんで暇な時に見るといいぜ。

https://www.customs.go.jp/tariff/2024_04_01/index.html

工業産品はあら方ゼロ。数パーセント掛かってる品もあるが、日本と良く取引があるASEAN諸国EU環太平洋中韓台などは協定ゼロとなっている。

色々調べると戦車とか野戦砲とか兵器だけには高関税掛かってるのとか発見できるぞ。でも兵器買うのって国家しかいないので関税意味いね

 

ウルグアイラウンドまで

こんな風に輸入障壁撤廃しようという流れで来て、先進国は大抵どこも工業産品関税ゼロになっている。

工業部門障壁撤廃出来た。それじゃ今度はIT頭脳労働などサービス農産品の輸入障壁撤廃して関税ゼロにしようず!となったのが、GATTウルグアイラウンドだ。WTO世界貿易機関)もこの時の合意で出来た。

だけどウルグアイラウンドはGATT史上初のつまずきになった。農業部門などで妥結出来なかったのだね。

 

なんで妥結出来んかったのよ?

農業ってのは国の根幹だし付加価値が低い産業なのであんま儲からない構造の所が多いのよ。それで補助金出して買い上げたりと各国保政策を採ってる。

それに農家ってのはどこも保守的。なので保守政党支持層なわけだ。

その農家不安定状態にしてしまうと政治不安定になるってわけ。ぶっちゃけ自由化ちゃう個人事業主農家が全滅して国際農業メジャーが全部かっさらって各地の農場プランテーション、みたいな事になりかねない。

から各国反対で農業部門の合意流産。これが現在までの経緯。

 

戦後パックスアメリカーナと呼ばれていたわけ

第二次大戦の原因は

1.ドイツ日本のようなならず者国家本質的特性にある

2.直前の保護貿易にある

連合国の総括は2.だった。1だったら日独分割占領したままで二度と復活しないように主権制限すればよいな。

でも2だと民生中心の工業国として立て直す支援をすべし、となる。

また戦勝国側も同じ轍を踏まないように経済ブロック化を防止しよう、という事で貿易協定国家のものから多国間一般協定にしようず、という流れになったわけだ。

ここで大事なのは植民地争いを復活させる意図はないか産業未発達の途上国は除外された。工業未発達なのに外国製品と競争しろ!とかは言わないってこと。

 

人民元ってどういう意味やろな

急に話が変わるが、中国人民元ってあるじゃん?なんで人民って付くんやろな?

それは以前は旅行者用の元ってのがあったかなのだ

社会主義では生産量も価格国家が決めていた。そこで海外から旅行者勝手通貨を使うと不安定要素になってしまう。そこで旅行者には普通通貨と違う通貨を持たせたの。そのレートも国家が決める。

個人会社輸出入独自で出来ない。輸出入出来るのは国家だけ。

ところが鄧小平以後の開放政策では市場経済を導入したので旅行者用元を発行する必要が無くなったわけ。旅行者が持ち込むカネは不安定要素じゃなくて市場の調整に任せるから。だから旅行者にも人民元持たせて法人人民元他国と決済出来るってなった。

 

脱線するが元は略字であって元は圓。日本の円も韓国のウオンもベトナムドンも圓を各国読みしたものなんよな。人民元日本円の通貨記号が¥で同じなのはこういうわけ。

 

まり共産勢力貿易自由化協定に参加したんだけど国家運営の都合上かなり制限があった。そして冷戦激化によって自由陣営共産陣営の2ブロックに分れてしまっていた。

その共産陣営の方は行き詰って統制経済放棄自由主義陣営の旗振り役は?アメリカだ。

から改革開放、ドイモイペレストロイカパックスアメリカーナは決定的になったってわけ。

 

日本復興西欧の没落

日本世界最大の鉄鋼輸出国。知ってた?日本は鉄の国なのだ

日本工業力が復興して急成長した原因は、朝鮮戦争特需なんかもあるが、元々のスターター軍港解体なんだな。

横須賀、呉、佐世保戦前の主な軍港だったが、その規模は今と全然違う。

例えば横須賀だと今なら街があって海の方が自衛隊米軍基地になっているが、戦前だと駅前から始まって全てが軍港ドック、宿舎、軍需工場、軍需工場工員向け宿舎/飯屋、軍に関係が無いものは一切ない。

敗戦後に軍は解体されるんで軍港都市であった3港はどうするかね?って事になった。そこで海沿いの海軍基地民間船の造船ドック、製鉄所に転換されることになったわけ。

因みにこん時に旧軍港市転換法という法律を作ってやったわけだが、施行されたばかりの日本国憲法には95条:一の地方公共団体のみに適用される特別法住民投票での同意必要とするって項目がある。そこでこの3市では住民投票を行ったわけや。

 

こういう感じで軍港廃止して造船所と製鉄所に転用した事が起爆剤になって各地い造船所が林立。日本は一気に造船と鉄鋼の国になったわけ。鉄は工業の基礎だからな。ここを押さえておいたのは強い

GHQプロパガンダ戦艦などの兵器を溶かしてビル鉄道などの民需品になるっていうポンチ絵があるがその通りになったてわけ。

その後家電や自動車などの民生品、エレクトロニクスといった軽薄短小産業シフトして行って造船トップの座は韓国に移った。因みに極東アジアは韓中日と造船トップ3国が密集する異常地帯なんだな。この三国世界の船の9割を造ってるんだぜ、いかれてるよな。

 

こうやって産業シフト成功した日本工業産品輸出量をメキメキ伸ばし、70年代初頭にはかなりとんでもないレベルになった。世界港湾扱い量のランキングの上の方が全部日本の港って具合だ。1位横浜、2位神戸、3位門司みたいに日本の港がずらっと並びその下にアメリカのが出てくるって具合だ。日本スゴイとか嫌いなんだが、20年前は焼野原なんだぜ?イカれた復活具合だよな。

 

一方この頃アメリカ欧州はっていうとかなり停滞していた。アメリカ世界一の経済大国ではあったが国内疲弊し、ベトナム戦争長期化で病んだ若者が増え、日本製品に国内産業が負けつつあった。

欧州では植民地独立問題で揉め、労組抵抗産業転換が進まなかった。植民地独立したら産業構造が変わって国内経済ダメージがあるのは当然。それを引延ばして軍事介入などを続けていたので建て直しに時間が掛かった。

一方日本は負けてとっくに植民地を手放していたのでこういう問題に拘わずに済んだ。

もう一つは吉田ドクトリン憲法9条があるから武装できません~と紛争に一切拘わず防衛費負担も軽く、一方で日米安保防衛力は確保しておくという良いところ取りで全てを経済発展に注力するって算段。吉田吉田

ヨシオじゃなくて吉田茂だぞ。ただ吉田茂は経済発展が出来た後の日本再軍備して海洋国家として海軍力を高めるべしって考えだったけど。

同様に西ドイツも異常な発展を遂げていたので戦後は「負けるが勝ち」だったんやな。戦争を仕掛て負けたせいで信用されないという条件を奇貨としたってわけや。

 

で、現在

欧州の方はいつまでも停滞してグダグダやってたんやが、EU前身ECのせいで持ち直していった。EU発足後は急成長。70~80年代貧乏臭いヨーロッパはどっかに行ってしまった。

なんで、無関税障壁貿易自由化が全体の利益になるっていうのは前提なんだな。だがそのせいで国内矛盾が出るからやり方考えた方がいいぜっていうのがちょっと前まで各国が立っていた立ち位置

因みにEU圏内では無関税どころか税関自体がないんだが、域外からの輸入には工業産品で10%の関税を掛けている。

 

今のアメリカのアレは全方面おかしいけど、関税関連で言えば、そもそもこういう前提で今まで国際社会がやってきたって事を政権中枢が判ってねえんじゃね?ってところなんだ。国益の為に関税掛けたくても、それをやると国益を棄損するからやらなかったってこと判ってるのか?ってことやな。

関税合戦になると貿易が冷え込むから巡り巡って国益に反するしアメリカ場合パックスアメリカーナによる国益を失うという問題もある。

いや、共和党のやつらは判ってるよ。だって対外的に先頭に立ってやってきたのだから。だが新しい共和党人士、バナナリパブリカン達はそこを判ってないか反米的な政策国益と信じてしまうし、古いリパブリカンパージが怖くて言えないって状態じゃね?

この辺、昔オバマ対立するまで安倍さんが「戦後レジーム打破」を連呼していたのと被る。戦後政治やって作ってきたのって自民党なのに、その内容分ってないんじゃね?という疑念しかなかったな。

 

特に農業産品自由化で紛糾」のところを判ってるのか?というのも疑問で、例えばイーロンマスクが全連邦政府廃止すると言ってるがそうなると農産品市場原理で取引されて補助金は無くなる。穀物メジャー農家より強いか買取価格も引き下げられるだろう。農業はお天気商売から価格バッファ必要だが資本がそれをやるつもりはないだろう。そうなると農家は窮乏して小作化するんじゃね?

 

よくある質問

自動車関税報復関税掛けなくていいんですか?

アメ車って日本で売れてないっしょ?掛けても余り効果が無いんじゃね?

そもそもこの関税のせいでアメリカ自動車メーカー潰れるんじゃないんですかね?原料費跳ね上がるわけで。

それにトランプ政権の「信用の無さ」のせいで効果が無いと思われ。関税掛けると国内産の方が価格優位性が出るから国内工場が作られ、ラストベルトは救われるわけです。

でもさ、工業っていうのは原料を加工して利益を乗っけて売る訳だけど、工程の下の方ってその付加価値って極小なわけですよ。つまり製鉄業の利益率は低い。一方プラントは数百億円と超高額なわけで、20年くらい稼働させて元取るって感じ。

この時途中で需要が止まってしまうと投下資本が回収出来なくなって借入の場合倒産ちゃう。だから先行き不安な件では設備投資しない。

Amazon荷物で飽和してる時、ヤマト運輸物流拠点やす投資しないで仕事断ったじゃないですか。あれってAmazonがいつでも他社に乗り換える可能性があるから投資出来なかったわけです。

本件でも同じで、トランプ関税がずっと続くと考える人はいないわけ。すると製鉄メーカーは新製鉄所を建てる事が出来ない。

しゃーないか関税払って同じ鋼板を2.5割増しで買うか、もっと安い地域の鋼板に切り替えるかってなる。安い鋼板に切り替えて失敗した例は70年代イタリアにあって、フィアットと新たに半国営化したアルファロメオの鋼板を安いソ連製に切り替えたら防錆処理されてなくてあっというまに車は錆で腐ってブランド価値低下となったことがある。

商売に信用が大事なのは国家も同じ。経済的信用って「履行してきた」ことで蓄積されるものでしょ?急に政策を変更する、前の政策の影響、意味を判ってるか疑問となればネットナードは騙せても商売人は無理なんじゃ?

から鉄鋼メーカー設備投資して増産出来ない→自動車メーカーコスト高解消できないって状態が続くと思います

 

日本の特長っていうのは天才の芽は出にくいけど底上げされてる事ってよく言われる。文盲いないし教育程度が満遍なく高い。アメリカ高校まではかなり緩いし街中で常識問題出して何も知らないのがネタにされたりする。

自分のいる場所社会的にどうやって構成されているか、直情的以外に利益判断できる基礎を叩き込むという思想社会科教育課程は作られている。

から基礎的な社会構造無視して自尊心鼓舞するような旗振りが現れた時の耐性は日本の方があるんじゃないかと思うんだ。グローバリズム批判しながら農業補助金カット農家瓦解みたいな未来提示された時に「そっち行くわけないだろばかかお前」と言えるってことだ。野菜なっちゃう人もいるけどな。

反グローバリズムにもちゃん意味はあるんよ。だがそれが言葉が遊離して農業保護に反する事をしようとしても気が付かずに、DSだのウォークだのというように成ったら義務教育意味がないじゃん。

あっちは光の速さでもう26世紀を生きているが日本は順当に500年掛けて行けばいいと思うのだ。野菜栽培にはスポーツドリンクじゃなくて水上げればいいという知識重要なんだ。

今の工業関税率がほぼセロ農業分野で紛糾して止まってるという知識は水だ。水はつまら飲み物だ。

だが水を大事にしないと関税競争仕掛ければ国内保護というスポーツドリンク栽培法に飛びついてしまうってこった。

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