はてなキーワード: 拳児とは
メジャーやけど抜けてるのもあるやろうけどそこは勘弁してな
格闘漫画の金字塔というか日本で「格闘漫画」と言えばまずはこれ
刃牙シリーズはその後も続くけど個人的には作画も話もこの頃が一番好き
古流武術の継承者が様々な異種格闘技と戦って地上最強を証明するために戦っていく漫画
ありとあらゆる格闘漫画の中でもこの修羅の門の蹴り技描写が一番カッコええと思ってる
ちなみに「修羅の門」ってタイトルは恐らく夢枕獏先生の格闘小説「獅子の門」から取ってると思われる
主人公の先代達の戦いが描かれる歴史スペクタクル巨編・修羅の刻も面白いで!
前述の刃牙や修羅の門と比べると青年誌のヤンジャン掲載という事もあってか絵柄も内容も劇画っぽい
他の格闘漫画で扱いが悪い事が多いムエタイがめちゃ強かったり寝技や組技の描写に力が入ってるのが印象的
厳密には格闘漫画というよりはボクシング漫画やけどこれも面白い
修羅の門が蹴りやとすると一歩はパンチの描写が滅茶苦茶カッコええ
最近は掲載ページが少なかったり休載が多い事で読者の不満が多いけど
鷹村VSホーク戦と戦後編まで数十巻以上熱さと面白さをずっと保ってたのはほんま凄いと思う
純粋な格闘漫画として読むにはギャグの描写が多すぎてノイズになるんやけどそこを加味しても滅茶苦茶面白い
他の格闘漫画と比べると絵柄がリアル寄り?なのと「戦いが始まるまでの駆け引き」が重視されてるのが珍しいかも
ベルセルクで有名なヤングアニマルで連載していた路上格闘物の漫画
前述した漫画と比べると登場するキャラの強さがどちらかというと現実寄りで路上での戦いに重点を置いてる
登場する人物の殆どがアマチュアという事もあって「プロの格闘家キャラ」が作中最強格だったりするのが面白い
はじめの一歩もそうやけど後世のボクシング漫画に多大な影響を与えたんやろうなと今読んでも分かる
途中でダレるパートもちょっとあるけど大体全編に渡って面白いから読んでも損は無いと思う。
設定的にもグラップラー刃牙の影響を多大に受けてるんやろうな…って感じやったけど実際に刃牙とコラボやった
アニメが二期まで製作されてるけどCGの出来がええしバトルも迫力あるし視聴出来るなら見て損は無いと思う
原作は絵柄が大分人を選ぶけどマンガワンのアプリで基本無料で読めるから興味があるなら是非読んでほしい
ちなみに続編のオメガは現在も連載中やけど、個人的に新主人公がアシュラの王馬さんと比べると魅力無いかな〜って思った
これぞ名作、これぞ日本の異種格闘技大戦物漫画の元祖ちゃうやろうか?
空手家・大山倍達がヤクザと戦ったりプロレスラーと戦ったり牛と戦ったり熊と戦ったり…
とにかく現代の「格闘漫画」でお馴染みの要素は大体この漫画でもうやってる
作画はホラーの名手つのだじろう版と劇画漫画家・影丸譲也版があるけどどっちも面白い
格闘漫画?と言われるとジャンルを断言出来んけど空手家の主人公が色んな分野に手を出したり様々な相手と戦う漫画やった気がする
40年くらい前の漫画という事もあって最初の方は絵が粗いけどとにかくアクション描写がええ
個人的に格闘漫画における「噛みつき」の強さとそれに対する対策描写はこの漫画の終盤に描かれたバトルが一番スマートやった気がする
面白かった記憶はあるんやけど長くて昔の作品って事もあって詳細はよく覚えてない…
続編のコータローが柔道の世界で戦う「新コータロー」、忍者との戦いに巻き込まれる「コータローL」も面白いで!
ほんま未完なのが惜しまれる…
超人的な身体能力のキャラも必殺技も登場しないしとにかくリアルな「MMA」を描いてるんやと思う
「リアルな格闘技の試合」みたいなバトルを見たい人向けの漫画やないかな
同じ人が描いてる無敗のふたりってMMA物もコミックDAYSで読めるけどそっちも面白いわ
親指を隠す独特の握り「鉄菱」を真似たジャンプ読者を数多く生んだと言われているらしい
面白いんやけど主人公が空手の大会に参加して戦うパートが長かったという事もあって「柔術家」としての面は全体から見ると控えめやったのが惜しい
打ち切りという事もあって中盤~終盤の展開が駆け足気味でラストも尻切れとんぼやけどLINE漫画とかで無料で読めるしオススメしたい
夢枕獏の格闘小説をグラップラー刃牙の板垣恵介が漫画化した作品
グラップラー刃牙と比べると登場する格闘家の強さがどちらかと言えば現実寄りなのが特徴的
刃牙が好きなら間違いなくこっちも合うと思う
刃牙で言うならグラップラーからバキくらいの時期の面白さをキープしてたのはほんま凄いと思う
刃牙がピクル編とかの時期でちょっと失速したかな…って時でもずっと面白かったの凄い
特にトーナメント編とかあれ原作から改変しまくっててほぼ漫画オリジナルみたいなもんやったのに殆どの試合が面白い
日本で一部の世代に八極拳ブームを巻き起こしたと言われる拳法漫画
これも間違いなく面白いんやけど途中から失速したような印象が今でもある
仁・義・礼・智・信の尊さが作中で説かれてるのにそこら辺一切守ってない李書文先生が間違いなくブッチギリ最強キャラなのに少し皮肉な物を感じる
嘘喰いの作者が描くマフィア・アウトロー要素強めのヤンジャン系カポエイラ漫画
この漫画読んでからそれまでの格闘漫画でかませ犬扱いが多かったカポエイラに対して見る目が変わった
主人公がカポエイラ使いやけど仲間に様々な格闘技の使い手が揃ってるから実質異種格闘技物の漫画やと思う
ちなみに嘘喰いもギャンブル漫画やけどキャラの格闘描写が最高に素晴らしい
バトルシーン目当てに読むのも全然有りなくらい
人を手にかけてしまったボクサーの主人公が宿命のライバルとの対決を夢見て海外で傭兵として戦い抜く漫画
ジャンルとしては格闘漫画というより超人バトル漫画寄りやと思うけど主人公での戦場での暴れっぷりが刃牙の範馬勇次郎みたいやった
【ここから加筆】
とりあえず3巻…いや5巻までは読んでくれ!滅茶苦茶面白いから!と言いたくなる漫画
同じ相撲漫画の火ノ丸相撲と違ってこちらは学生相撲ではなく中学卒業後プロになった力士の戦いを描く
バチバチBURST、鮫島最後の十五日と続くけど個人的には無印バチバチが最初から最後まで一番好きやったかなあ…
どんどん人間として成長した鯉太郎の姿が描かれるBURSTと十五日もええんやけどね
他の漫画で言うならジョーがパンチドランカーになった後のあしたのジョーがずっと続いてるみたいな感じで読んでて辛かった…
主人公鮫島が一戦する事に命削ってるのが見てて伝わってくるし…
作者の佐藤タカヒロ先生が急死した事もあって物語半ばで未完に終わったけど、
「ここで完結でも問題ない」と言われる奇跡的なタイミングやったのは本当神がかってたと思う
柔道部あるあるを描く日常漫画…かと思いきや途中から全国大会日本一を目指す本格柔道漫画になった
小林まこと先生の代表作と言えばブームになった「ホワッツマイケル」やろうけど、
柔道漫画の不朽の名作として語られる柔道部物語の方が今やと読んでる人も多いかも?
この漫画全11巻という事もあって非常にテンポが良く、主人公以外のキャラの試合は絶対に回を跨がない
主人公の先輩キャラ鷲尾さんははじめの一歩の鷹村さんやバチバチの仁王さんにも影響を与えたと思われる
ちなみにこの漫画のラスボスはラーメン才遊記の登場人物ラーメンハゲにかけて柔道ハゲと呼ばれる事もあるらしい
今勢いがあると言われている格闘漫画
オールラウンダー廻や無敗のふたりのようにMMAを題材にしてるけど、今MMA漫画ブームが来てるんかもしれん
史上最も"暗い"主人公というキャッチコピーの通り主人公が暗い
性格的にはミステリと言う勿れの主人公や鬼滅の刃のインフィニティ一郎に近いかも。
暗くてネチネチしてるけど変な所で割り切りが良くてカラッとしてるのが変な感じ。
この漫画ほどいじめられっ子といじめっ子が何の確執もなく仲良くなってる漫画他に見た事無いかもしれん
【その他の漫画】
ダンベル何キロ持てる?の作者がダンベルを休載してから始まった裏・女子格闘技物の作品
読んだけど女子が主役の格闘漫画か…って感じでワイは個人的にはあんまり乗れんかった
男同士の殴り合いは好きなんやけど
ケンガンアシュラと同じ作者・同じ世界の作品という事もあってどんな強そうなキャラ出てきても拳願会の闘士に勝てへんのやろなあ…とか思ってまう
ダンベルの人が描いてるから女性キャラは皆可愛いしキャラデザも個性があって魅力的
アントニオ猪木本人は言ってないとされる(アントニオ猪木・談)が梶原一騎節全開やな…ってなる
これ読んでると全然世代じゃない昔のプロレスラーについて詳しくなれたような気がしてええよね
バトルシーンがスピーディーやし見易くてええよね
ワイはまだ序盤の方しか読んでないけど天才拳法家の筈のチンミ先生より強い武闘家が沢山出て来る不思議
これはファンタジー・オカルト要素が強すぎて「格闘漫画」では無いような気もするんよな…
「三国志の時代にタイムスリップした主人公が仙人から学んだ拳法で戦い抜く三国志版北斗の拳」みたいな漫画やと思っとる
途中までは面白かったけど途中で原作者が居なくなってからワンパターンな展開になった漫画って印象があるな…
めっちゃ序盤の瓶で自分の脛を叩き続けて硬く鍛える描写とかは今でも覚えてるで
主人公が仇敵である兄を追い求める王道漫画やったような記憶がある
全5巻で打ち切りという事もあって最後の方かなり駆け足やった記憶があるなぁ
以上やけど今回ワイが挙げた漫画が今の時代やったら殆どスマホのアプリで読めるんやからええ時代よね
TOUGH単品なら結構良い漫画やと思ったけど続編の龍継ぐで前作で積み重ねた事は何やったんや!?ってなったのは正直好きやない
という条件で自分が全巻所持している漫画のタイトル一覧を書いてみる。
本棚を眺めて目に入った順番から書き出しているので、作品タイトルや作者名で50音順になっていない事はどうかご容赦ください。
魔殺ノート退魔針 全11巻 作者 菊地秀行 斎藤岬 (※幻冬舎コミックス)
魔殺ノート退魔針 魔針胎動編 全6巻 作者 菊地秀行 斎藤岬 (※幻冬舎コミックス)
MMR マガジンミステリー調査班 全13巻 作者 石垣ゆうき
GetBackers-奪還屋- 全39巻 作者 青樹佑夜 綾峰欄人
コータローまかりとおる! 全59巻 作者 蛭田達也
新・コータローまかりとおる! 柔道編 全27巻 作者 蛭田達也
コータローまかりとおる! L 8巻 作者 蛭田達也
デトロイト・メタル・シティ 全10巻 作者 若杉公徳
花さか天使テンテンくん 全17巻 作者 小栗かずまた
Mr.FULLSWING 全24巻 作者 鈴木信也
ライジングインパクト 全17巻 作者 鈴木央
ペナントレース やまだたいちの奇蹟 全14巻 作者 こせきこうじ
新ジャングルの王者ターちゃん♡ 全20巻 作者 徳弘正也
ジョジョの奇妙な冒険 全63巻 作者 荒木飛呂彦
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 全17巻 作者 荒木飛呂彦
スティール・ボール・ラン 全24巻 作者 荒木飛呂彦
機動警察パトレイバー 全22巻 作者 ゆうきまさみ
最強!都立あおい坂高校野球部 全26巻 作者 田中モトユキ
最遊記RELOAD 全10巻 作者 峰倉かずや (※一迅社)
バイオレンスジャック 全31巻 作者 永井豪(※日本文芸社)
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 全3巻 作者 千葉智宏 ときた洸一
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R 全4巻 作者 千葉智宏 戸田泰成
機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY 全2巻 作者 千葉智宏 ときた洸一
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 全4巻 作者 千葉智宏 ときた洸一
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY 全2巻 作者 千葉智宏 ときた洸一
機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYSスペシャルエディション 全1巻 作者 千葉智宏 ときた洸一 (※メディアワークス)
真月譚月姫 全10巻 作者 佐々木少年 (※メディアワークス)
MELTY BLOOD 全9巻 作者 桐嶋たける
MELTY BLOOD X 全2巻 作者 桐嶋たける
以上となりました。
こうやって改めてタイトルを並べて見ると、自分は少年漫画ばかり集めて少女漫画には殆ど触れてないんだなあ…と思った。
秋田書店系209冊、白泉社系102冊、集英社系609冊、小学館系397冊、少年画報社系37冊、スクウェア・エニックス系58冊、その他38冊、角川系37冊で計算違いが無ければ合計1487冊です。多分。
【追記】
講談社系378冊が抜けていました。計算違いが無ければ合計1865冊です。多分
【追記2】
が抜けていました。合計1902冊です。多分
【追記3】
サンデーはこの中で売上が下の方らしい、そして
今のジャンプははっきり言ってマガジンサンデーよりも書ける人が揃っていない、でもジャンプのほうが売上が大きいらしい。
読める作品を思い出してみると
サンデーは、龍と苺、コナン、MAO、シブヤニアファミリー、白山と三田さん、舞妓さんちのまかないさん、この漫画のヒロインは森崎あまねです、ラストカルテ、BeBlues、君は008、魔王城でおやすみ、レッド・ブルー、第九の波濤、十勝一人ぼっち農園、あおざくら、葬送のフリーレン、古見さんはコミュ症ですの17作品
チャンピオンは、弱虫ペダル、ゆうえんちバキ外伝、あつまれふしぎ研究部、ディエゴ、ハリガネサービス、SANDA、ヤンキーJKクズハナちゃん、もういっぽん、メイカさんはおしころせない、木曜日のフルット、グラップラー刃牙、BEASTARS、バチバチBURST、Gメンの14作品
マガジンは、はじめの一歩、ダイヤのA、黙示録の四騎士、シャングリアフロンティア、カッコウの許嫁、カノジョも彼女、それでも歩は寄せてくる、幼なじみとはラブコメにならないの8作品
ジャンプは、ワンピース、WitchWatchの2作品 (Dr.STONE終わったのが痛い)
Web漫画アンテナ登録作品は(現在更新されてないのが多々ある)
2.5次元の誘惑
38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記
47歳、V系
Artiste
DYS CASCADE
GROUNDLESS-アリストリア改国戦記-
Helck
MANGA Day to Day
New's Network
SPY×FAMILY
あそこではたらくムスブさん
アニメタ!
アルテ
イジらないで、長瀞さん
おちたらおわり
おとなりに銀河
お下がりのオンナ
カナカナ
クマ撃ちの女
ゲーミングお嬢様
コーポ・ア・コーポ
こういうのがいい
この世界は不完全すぎる
コワモテ後輩が一日一回好きって言ってくる
サバエとヤッたら終わる
ざんげ飯
それでも歩は寄せてくる
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド A.S.O
ドルフィン
ドンケツ
なれの果ての僕ら
ぬけぬけと男でいよう
のボルダ
はぐれアイドル地獄変
ひとりでしにたい
ブスなんて言わないで
ペイル・ブルー・ドット バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!
ぽちゃこい
マイ・ブロークン・マリコ
まいまいまいごえん
マチネの終わりに
マリッジグレー
ミドリノバショ
やり直し姫は夫と恋したい
ラーメン赤猫
ロリータ飯
悪の糸
囲の王
宇宙の卵
俺たちつき合ってないから
家が燃えて人生どうでも良くなったから、残ったなけなしの金でダークエルフの奴隷を買った。
家性婦とシタ 2
怪獣8号
間くんは選べない
帰ってください! 阿久津さん
境界のエンドフィール
君の心を漢字たい
拳児2
言えないことをしたのは誰?
公爵令嬢の嗜み
好きなオトコと別れたい
高嶺のハナさん
佐倉は私を好きすぎる
最果てから、徒歩5分
三十路病の唄
子供になった俺を妻がめちゃくちゃ愛でてくる ~曜路と乙菜の夫婦生活~
私と夫と夫の彼氏
灼熱カバディ
純猥談
女の解体新書
傷だらけのピアノソナタ
新しいきみへ
推しが辞めた
青とオレンジ
青に、ふれる。
青のオーケストラ
戦争は女の顔をしていない
創世のタイガ
早朝始発の殺風景
誰かのことを好きなだけ
蜘蛛ですが、なにか?
都合のいい果て
東独にいた
独身貴族は気づかない
美木さん、大好きです!
片喰と黄金
僕が夫に出会うまで
僕たちは繁殖をやめた
僕の心のヤバイやつ
僕の生徒はオトナギャル
僕より目立つな竜学生
万引きGメン たつとら!!
夢中さ、きみに。
明日の恋と空模様
綿谷さんの友だち
木根さんの1人でキネマ
柚子川さんは、察して欲しい。
幼馴染とはラブコメにならない
踊れ獅子堂賢
龍と苺
隣のお姉さんが好き
隣のガキに懐かれた話
恋とゲバルト
恋人以上友人未満
凛子ちゃんとひもすがら
鬱ごはん
罠ガール
というより、他の格闘技のほうが圧倒的に少ない。
実は総合格闘技の漫画はないわけではなく、有名所で『オールラウンダー廻(格闘団体『修斗』の空気感を強く反映している)』、マイナーで古臭い『格闘太陽伝ガチ(『PRIDE』時代の空気を色濃く反映している)』などがあり、未読のものでも『鉄風』、『ハナカク』等があるらしい。しかしほとんど無名でしかも数が少ない。
例えばなぜ総合のスタンディングは間合いが遠いのか、という視聴初心者にはまるでわからない問題から、テイクダウン(相手を倒す所作)タックルの入り方、入ったあとの攻防でどう立ち続けるか、などスタンディングから寝技に入るまですらいくつかの段階がある。寝るともっと細かい。しかしこれだけでは理由にならない。何故ならボクシング漫画にも細かな攻防が散りばめられてるし、こうした細やかさは『はじめの一歩』を皮切りにしてその後の漫画で通例となっている。例えば右ガードを上げっぱなしにして直ぐに左の返しを打つ、縦拳でねじ込むなどの試合を見るだけではわからないテクニックが盛り込まれる。
特に初心者の場合、総合で寝技に入ったあと困惑しがちだ。「この人達なんで抱き合ったまま動かんの?」が一般的な感覚だろう。漫画にする際に一番問題なのがこの地味さだ。ともかく総合のグラップリング(組技)のビジュアルは地味に尽きる。よほどの実力差がないときれいに腕とったかと思ったらそのまま頸動脈を締めてフィニッシュ、なんてことにはならない。ダラダラと抱き合って時々ポンポンと叩いたかと思ったらまた起き上がる、の繰り返しだ。人気が出にくいのも無理はない。しかしその地味な中で選手は常に目まぐるしく考えている。ハーフガードから足を抜いてサイドを取って、裸絞か腕十字の二択をかけながらバックチョークを狙い、更にこの中間にパウンドを挟んでゆく、という思考ゲームを繰り広げる。故に柔術は才能や瞬発力より学習と反復であると言われており、特に能力のうち努力の比重が高い(もちろんフィジカル面において足が長いほうが有利、体重差は関係するなどの条件は一応ある)。こうしたほぼ見えてこない攻防は柔術教習系のYouTubeを何度か見ることによって初めて理解されるものであり、そうでない限りはまるでわからずに試合が過ぎてゆく。漫画でこれを再現するには動きのないシーンをずっと続けなければならない。つまり決定的に漫画やアニメに向いていない。総合を漫画やアニメにする場合、両者が軽量級で締めや関節の攻防がスピーディーに繰り広げられるという目まぐるしい展開を技と作らなければならない。
ボクシング漫画は効能がわかりやすい。こう殴ればこう効く、こう殴ればジョルトカウンターだ、といったビジュアルでの説明がそのまま通用する。ボクシングが思考ゲームではない、頭は使わないと言ってるわけではなく、見た目がわかりやすいのだ。
しかし総合は微妙な違いを上手に絵として伝達しにくい。試合ですらわからないのに、同じビジュアル重視の漫画・アニメで十全に理解されるわけもない。
実は今日のYouTube界ではもはやボクシングのほうがマイナースポーツ扱いである。畑山・竹原・渡嘉敷のご三方が出演するチャンネルも総合格闘家の朝倉未来をゲストに迎えてやっと跳ねるという具合で、井上尚弥以外は完全に下火だ。京口紘人の防衛など一般人はほぼ知らない。
が、いわゆる格闘技と言って未だに思い浮かぶのはボクシングないしプロレスである。なぜなら総合格闘技興行である『PRIDE』が外資に買い叩かれて空中分解し、『K-1』が財政破綻で解体された後、日本の格闘シーンには長い空白期間が存在したからだ。後にキックボクシングなどが日の目を見ることはなかったし、K-1の再生と『RIZE』や『KNOCKOUT』と神童・那須川天心の訪れを待ち、更には『THE・OUTSIDER』『RIZIN』の登場を待たねばならなかった。一般市民がプロレスとボクシングが格闘技だという認識を持つほどに、格闘技は忘却されていたのである。
総合格闘技の知名度は『RIZIN』次第になってしまったが、これからというところでコロナが襲いかかってきた。試合は国内の選手だけに限定され、海外の強豪と試合をするチャンスは潰えた。また、同時に国内のバンタム級王者マネル・ケイプが海外の総合格闘技団体大手の『UFC』で連敗するという事態が起こり、今もまた危機的状況にある。
こうした浮き沈みの激しさから題材化する事が大変難しい。キックの場合でも再生した現『K-1』の安定からメディア化の波が起こってもおかしくはないが、ルールがいわゆる肘ありと首相撲ありのムエタイルールとは程遠く、漫画化するにしてもキックの代表格として扱うには難しく感じられる。
総合は細かすぎる技の数々、見た目の地味さとわかりにくさ、競技人口の少なさとマイナーさなどが相まって漫画家が難しい分野である。キックはボクシングと同じく題材化しやすいものの、マイナースポーツ感がさらに強い。
ちなみにタイトルからして『メガロボクス』を思い浮かべた人も多いだろうが、ボクシングと言うよりボクサーの生き様が焦点であり、今回は語らなかった。『メガロボクス』単体なら長文を書けるほどに好きだが。
追記01:競技として完成されつつある総合格闘技と古き良き異種格闘戦はだいぶ毛色が違う。細かく言えば総合の始まりであるバーリトゥードと今日のMMAは別物と言っていいし、ストリートファイトと総合格闘技もだいぶ違う。そんな意味で刃牙は異種格闘戦あるいはストリートファイト的だし、総合の範囲を広く取りすぎると述べたいテーマから逸脱する。『エアマスター』はストリートファイト的な上にファンタジーが多く、リアリティよりも勢い重視なので総合漫画とは言えないし、修羅の門もファンタジー(技についての意味)武術漫画で総合とは無関係だったり。
けして上記漫画がつまらないと言ってるわけではなく面白いと思う。ただ総合じゃないよねと。あと『史上最強の弟子ケンイチ』に触れてなかったけど、詳しくないのに言うのも気が引けたし、『ツマヌダ格闘街』は読みたいけど読んでなかったのでほんとすまん。
追記02:柔道漫画を上げる人がいるけど、柔道と柔術じゃグラウンドの攻防がまるで違う。そしてMMAの柔術と競技柔術でも全く違う。競技漫画として柔術と柔道が比肩するという意見は的が外れている。
いや、拳児やエアマスターとかの、まともに描こうとしてるのじゃなくて、動き分からないけど何となくこのポーズしたら人が飛んで行っていいんでしょ見たいに書かれてる謎の鉄山靠。
その足と動きではダメージでないし、それは鉄山靠じゃないし、インパクトの部位が違うし、とかいろいろな突っ込みどころのある謎鉄山靠。
あれ、鉄拳とかやってない世代には全く動きが伝わらず、マンガのお約束みたいな感じで、ポーズと人が飛ぶことだけが受け継がれて、記号みたいになってるんだろうな。
良く分からずに雰囲気だけで描かれてる謎鉄山靠見ると、どう勘違いして鉄山靠を描いているのか違いがあって結構楽しい。
追記