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はてなキーワード: 死産とは

2025-09-27

anond:20250927113011

子供が欲しくてもできない夫婦の苦悩や妊活の苦しみや死産堕胎で苦しんでいる人の日記などを読んで、自分マインドセットを変えるのが吉。

2025-09-11

anond:20250911152331

妊娠検査薬→即産婦人科確認、くらいのタイムラインだと数週間で化学流産とか普通にあるから

そうでなくても数ヶ月で死産とか平気であるのに

妊娠初期に喜び狂ってるのいかにも"初心者さん"って感じで笑えるよなw

2025-09-05

もう10年前のゲームだしHer Storyの核心的なネタバレも含めた思い出語りをするよ

一応10行あけるよ

Her Storyは、空欄に自由単語入力し、ワード検索で出てきたショート動画を眺め、時系列に並べ直して事件真相を解くゲーム

ある男性失踪事件について、男性の妻から複数回にわたって事情聴取している時の動画という設定で、実写だ

日本語にも対応しており、妻や取調官が会話の中で気になるワードを言ったらそのワード入力することで、同じワードが出てくる別の動画を発掘できる

このゲーム制作者Sam Barlowは今作で大絶賛された後に、似たような「大量のショート動画を探すことで真相がわかる」という造りのゲームを発表している

2作目は役者が増えてリッチになったものストーリー面で1作目より評価が悪く、しかし3作目で再評価された感じ

名作とされるHer Storyなのだが、見方が悪いせいで楽しめなかった

核心部分のネタバレをすると、この動画に出てくる「妻」は実は二人いる

双子姉妹一人二役で夫の死を隠蔽しようと入れ代わり立ち代わり事情聴取を受けているのである

妻ではない「片割れ」の方は生まれてすぐに死産と偽られ実両親から引き離れ、戸籍すらも持たない身

紆余曲折あって夫を共有していたが、妻が衝動的に夫を殺してしまい、片割れの方が夫の子供を妊娠しているため、その子を守るために姉妹共謀して事件隠蔽しようとしていた

姉妹役者は一人の女優がやっており、「全く同じ顔の二人だが微妙に違う部分もある」という部分を見事に演じきっていた

だが演じすぎていたとも言えるのかもしれない

増田は「演技の違い」に敏感に気づきすぎていたため、最初の方から「二人の女性容疑者なんだ」「外人の顔ってよくわからんが似てる気がする」「この二人って双子ってことかなー」と思ってしまっていた

「えっ!実は二人いて双子だったなんて!!」というこのゲームの一番の驚きを得られなかった

驚きたかった!!!!!!

2025-08-17

公園じゃなくて土葬墓地に埋めていれば

土葬扱いになってなぜだか逮捕されなかった可能性は?

もしくは自宅に安置していればベトナム人女性最高裁判決と同様に無罪になるの?

【速報】公園赤ちゃん遺体見つかった事件 23歳のアルバイト従業員の女を逮捕「土を掘って赤ちゃんを入れ土をかけました」発見の3日前に出産説明 大阪府警

https://news.yahoo.co.jp/articles/978fc110f045c56d5061b0e51feb0facbf32967a

勝手墓地へ埋葬する「闇土葬」について死体遺棄なのではという反応と衛生問題事件性を指摘する声

https://togetter.com/li/2589015

ベトナム人技能実習生孤立出産事件

https://w.wiki/F3bB

死産した子どもを自宅に安置

最高裁判決

>「他者遺体発見するのが難しい状況を作り出したが、場所遺体の包み方、置いていた方法などに照らすと、習俗上の埋葬と相いれない行為とは言えない」として死体遺棄罪は成立しない

2025-06-20

anond:20250620085346

死産した上に社会保障費全部撤廃される女性がいると思うと悲惨すぎだけど

でもそういうのを推進したいのが増田やもんな

鬼かと思う

2025-06-18

ジークアクスはカプ厨絶対殺すアニメ

全体の傾向と「爆破」の背景

このアニメは「カプ厨絶対殺すアニメ」と評されており、カップリングに対する期待を裏切る展開が繰り返されているようです。
「正解カプとバカカプみたいなくだらん揉め方をする余地がないほど全て爆破された」と表現されています
男女カップリングほどダメージが大きく、キャラクターAがBを好きでCに振り向かないといった「確定事項」が提示されることで、希望が断たれると述べられています
要人物の多くが恋愛感情によって動いているものの、そのほとんどが「片思い」であり、カップリングとして成立していないと指摘されています
キャラクター間の感情が「一方通行であることが多く、話し合いによる相互理解が欠けている点が、関係性の破綻に繋がっていると考えられています
作品カップリングファン一時的な「餌」を与えつつ、すぐにそれを「殺す」というサイクルを繰り返しているようです 。
本作では人間関係描写自体が不十分であるため、カップリングが成立しないのはそれ以前の問題だという意見もあります
ニュータイプNT能力に頼りすぎた結果、相手気持ち考慮せず突っ走るキャラクターが多く、NT恋愛観が当てにならないという結末に至っているようです 。
物語主題恋愛ではなく、一方的感情押し付け否定や、対話を通じた相互理解にあると解釈されています

具体的なカップリングの「爆破」状況

シャアシャリ (シャアシャリア)
シュウマチュ (シュウジとマチュ)
シュウニャア (シュウジとニャアン)
シャアキシ (シャアキシリア)
キシニャア (キシリアとニャアン)
エグニャア (エグザベとニャアン)
シュウララ (シュウジとララァ)
シャアララ (シャアララァ)
シャリエグ (シャリアとエグザベ)
  • 一時は「真実だった」とされましたが、「来週爆散しそう」と予測されています
マチュニャア (マチュとニャアン)
ギレンとセシリア
シイコと旦那

これらのことから、本作は伝統的なカップリングの成立を徹底的に避け、登場人物感情の「一方通行性」や、対話の欠如をテーマとして描いていることが伺えます

2025-06-14

育児って趣味だよな

ノリノリで子供作ったのに、親の趣味時間がないよぉとか

もうお母さんやめたいよぉとか(※私は2児の母親です)

子供からしたら親の気持ちがほんまわけわからんよな

お前(両親)が勝手にはじめた物語だろって話

辻ちゃんみたいに育児疲れた子供達を親に預けて太陽くんと京都旅行とか行って息抜きできたらいいけど 

子供を泊まりで預けられるところもそんな金もない

児相子供預けてる母親もいるようだが

育児苦痛という理由母親たちが次々と子供児相に預けだしたら

児相は早々にパンクするよな

育児という趣味を楽しませてもらえてるだけめ幸せ

世の中、いくら不妊治療しても授からなかったり、死産したり、

育児したくてもできない人たちたくさんいるんだから

幸運にも子供を授けられた私の立場としては育児という趣味を全力で楽しまなくちゃいけないんだけどな

2025-04-25

anond:20250425140638

今叩かれているのは元々子供欲しくないと言ってたのに夫にお願いされて妊娠して死産した女性にやっぱり子供欲しいってお願いしたのが発端なんだけど、その夫は養子は嫌なんだそうですよ

2025-04-24

男は子供を望んじゃいかんのか?

ここ数日、「男は子供を産んで欲しいなどど言ってくれるな」、という論調がXで散見される。

おいおい、勘弁してくれよ。残念ながら、男は卵子も卵巣も子宮も膣も持ってないんだ。それは性染色体の定める掟であって、男は逆立ちしても天地がひっくりかえっても出産できないんだ。

それなのに「産んで欲しい」という意思表示すら摘み取ろうってのか?そりゃあまりにも横暴だろ。

かに妊娠出産母親胎児にとって一大イベントだ。つわりが来れば嘔吐もするだろうし、お腹が大きくなれば階段の乗り降りも気が気じゃないだろうし、栄養状態にも気を使わないといけない。着床の位置によっては大量出血母体が危うくなる時もある。新生児がなんらかの障害を背負って生まれてきたり、不幸にも死産になったりする可能性もある。そういう背景を踏まえると、男が無責任中出しレイプ決めて出産強要するってのは非人道的で、これは決して許されない。

だけどさ、お願いするっていう選択肢くらいは残してくれてもいいじゃないか。どんなに高収入で、どんなに献身的な男であっても、できるのは出産育児環境を整えることだ。自身出産するってのは、絶対的不可能なんだ。

それでも子供を欲しがるのは生物として極めて当たり前の欲求だ。だからこそ、妊娠出産というのは夫婦間の深い深い話し合いの末に結論を得なきゃいけないテーマなんだ。

だというのに、お願いすら許されないとしたら、それは話し合いではなく妻側の一方的裁定じゃないか。最終的な決定権は妻側にあってもよいだろうが、最終決定に至るまでのプロセスに一切男を介入させないってのは酷いぜ。

男は子供を望んじゃいかんのか?

2025-04-15

anond:20250414210044

生物としては厳密には出産時まで可能死産って事だな。ただ医者がそれをやってくれるかは別の話だが、やってくれるならば、まあ、可能

2025-04-01

anond:20250401121306

こないだのYoutuberが「死産したのは前世悪人だったから」ってネタで笑い取ってた件もファンは「こういうのを素直に笑えない人って可哀想」って言うんだよな。

善悪基準が一致しない人といるのはお互い不幸だ。

2025-03-29

大正天皇って妾の子だったんだな

明治天皇の子死産夭折多過ぎだろ。

5人の側室との間に5男10女をもうけて(正室との間には子無し)、死産夭折しなかったのは1男4女だけ。なんか白粉のせいとか言われてるけど薬屋かよ。

それに比べて大正天皇はすごいな。側室を持たず、正室との間に4男をもうけてる。タバコの本数を減らせと言われて、長い特注タバコを作らせたエピソードとか最高じゃん。

あと、大正天皇Wikipedia読んでたついでに宮中某重大事件に行き当たったけど、昭和天皇妃って色弱家系だったんだな。薬屋かよ。

2025-03-22

anond:20250321131849

俺一応長男だけど俺の上に本当なら姉が2人いるんだよな

1人は死産で1人は生まれてすぐ死んだらしい

2025-03-19

anond:20250319182933

お前もその時代に生まれて、その他大勢のように死産しておけば良かったのになあ

今の時代に生まれたばかりに

2025-03-11

豚丼って言ってる奴がどんな奴か透けて見えすぎる蔑称から死産なんだと思う

やっぱチー牛ってすごいとしかならない

2025-03-08

anond:20250308144347

ええ、出来損ないが生まれたら首を折って死産したことにするとか、床下に埋めて無かったことにするとか

いろんなことを学べました

2025-03-07

anond:20250307155426

人間の赤子は他の動物に比べてかなり未熟な状態で生まれてくる。 これを生理的早産という。

主要因は胎内できちんと成長するまで待ってから産むのだとデカすぎるからだ。 母体が耐えられない。

医療の助けがなければ四割は死産 (に加えて母体もそこそこ死ぬ) と言われるほど出産は難事なので本当にギリギリバランスなのだと思う。

2025-02-17

健康保険不正請求に加担してしまった

花粉症耳鼻科にかかっている。今年は花粉が飛び始めるのが早いと聞いて早めに耳鼻科にかかり、飲み薬、点鼻薬点眼薬を処方してもらった。

 

もらった薬が切れたので今日もう一度耳鼻科に行ったら、窓口で「薬だけ下さい」と言ってる人がいたので試しに同じように言ってみたら、事務職からその場でOKと言われ、そのまま処方箋診療明細が出てきて「再診料」「処方せん発行料」450円(3割負担)を払った。

今日は代診の先生とのことだったが、診察室には入ってないし、医師の顔は見ていないし会話もしてない。問診票などで症状を伝えることもしていない。

 

この季節、耳鼻科は大混雑だし、もらう薬はどうせ同じだとわかっているから、払う金が同じで待ち時間節約できるならもちろん私にとっては得だ。

しかし、会計待ちの間にググったところでは、医師が診察せずに処方箋を出すのはそもそも違法のような感じがする。

第二十条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せん交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。 (https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000201#Mp-Ch_5)

そもそも、診察せずに診察料を保険請求するのは健康保険不正請求じゃないか?

 

窓口で料金支払い時に保険請求合法かを数度確認したが、「他のクリニックもそうしてるし、合法」との答えでそのまま支払いをし、処方箋を受け取った。

しかし、後でやはり気になって所管の厚生局電話確認すると、やはり違法だし不正請求だとの回答。医師20条とか知ってるのにそのまま処方箋を受け取るなと怒られた。ただ厚生局から電話で報告されても何も対応しないとのこと。

 

診察なしで処方箋が出てきたら、患者は同負担時間節約でき、クリニックは事務作業だけで診療報酬が稼げるけど、健康保険の適正利用から言えばおおいに問題だ。

そもそもこんなカジュアルな処方をして問題ないような薬はOTC化(ドラッグストア処方箋なしで販売)するべきだよね。

 

高額療養費制度問題で皆保険制度が揺らいでいるところなのでかなりモヤモヤしているが、少額だし、患者医者win-winだし、「厚生局違法との見解だぞ」と言ってクリニックを問い詰めるまでするか迷っている。

2024-11-27

誰が女を殺すんだ?

「女が殺される」って文章、Xでバズっていた事があったけれど、

その犯人は誰だ?誰が女を殺したんだ?

そりゃあ全体の数としては男が殺す場合の方が多いかもしれない。

でも母親による娘殺しって、けして無視できない存在なんじゃない?

兵庫県母親が自宅に放置して死に追いやったのは8歳の『女児』。

たん吸引の必要な8歳娘を放置し外出、翌日帰宅し「息をしていない」…保護責任者遺棄致死容疑で母逮捕

https://www.yomiuri.co.jp/national/20241123-OYT1T50146/

54年前に横浜市母親が殺したのは2歳の『長女』。

「思い出さぬよう生きてきた」 50年前の横浜障害殺害家族告白 介護担う妻の疲弊に気付かず 

https://www.sankei.com/article/20200922-DRAZAEDLKRPFLNP4QIPZW32T7A/

愛知県母親パンケーキを与えてから殺したのは三人『姉妹』。

手にかける前にパンケーキ食べさせる…「最後子ども喜ばせたかった」娘3人殺害事件で母親

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240611-OYT1T50095/

また、アジアをはじめとする各国で、胎児が女ならば率先して中絶する事により男が余るという現象が起きている。

「消えた」1億人の女性たち-アジア蝕む男子偏重社会

https://jp.wsj.com/articles/SB11911181872401054173104581387042072333436

(偶然かもしれないけれど、最高裁逆転無罪になったベトナム人技能実習生死産した子供双子の『女児』なんだよね……)

これだけ男児ママによる女児人権軽視が猛威を奮っている世の中だもの

殺す母親だって子供男児である場合よりも女児である場合の方が殺害へのハードルが下がる傾向があったりはしないか

仮に比率が半々だったとしても、やっぱり多数の女児母親によって殺されているのは事実だよ。それを無視しないでほしい。


日本語主語をぼかす。

「女が殺される」とき、「女を殺す」のは誰だ?誰が女を殺すんだ?殺すのは全て男か?女は女を殺さないのか?

2024-10-11

大山のぶよ亡くなったか

エッセイ読むと私生活も壮絶でドラマ化とかできそうよね

母親高校生の時に亡くなり、進学も就職もせずに家のことやれと父親要求される

家出同然で飛び出して女優を目指し、小さい劇団座長アパートに住まわせてもらいつつ俳優座養成所に通う

座長セクハラパワハラされまくり愛人にされるが生活費など座長が出してくれているので逆らえない

食っていけるようになり座長と縁を切り、別の男性結婚

子供は一人目は死産、二人目は病気で生後まもなく死亡

また子供ができても死なせてしまうかもと恐怖してセックス恐怖症に

まだ若い夫がそれでは辛いだろうからと他の女性セックスすることを公認

やがてドラえもん声優になり忙しくなる中で、夫の世話をあまりできなくなったことに悩み、

夫の愛人の同居を許し、愛人に家庭のことをやってもらうようになった

のぶ代が売れっ子になったことで旦那はほぼニートと化し、のぶ代が旦那愛人を養った

泥沼のようではあるが愛人は人柄がよく、のぶ代も愛人と仲良くなり頼り姉妹のようだったという

愛人高齢から今どうなってるかわからんが、のぶ代を看取ってあげたのかな

2024-09-29

anond:20240929083327

実際殺人罪じゃないっていう

 

日本において、妊娠中の女性に対して暴力を振るい、故意流産させる行為犯罪とされます。具体的には、刑法において「堕胎罪」や「傷害罪」として処罰される可能性があります

日本刑法第212条から第216条には「堕胎に関する罪」が規定されており、自己堕胎他者による堕胎行為違法とされています。具体的には、以下のような規定があります

特に妊婦に対する暴行傷害流産させた場合は、故意にせよ過失にせよ「傷害罪」や「傷害致死罪」に該当することがあります。これは胎児が法的に「人間」かどうかという問題とは別に妊娠中の女性やその胎児に対する保護が強く認められているためです。

したがって、日本においても、胎児人間でないという理由流産させても問題がないという考えは法的に通用しません。流産させる行為は厳しい処罰対象となります

2024-09-06

名作といわれるドラマおしんをみたので感想を書く

6月から見始めたおしん。ついに最終回に到達した。全297話を一気見して感慨深い。おしん明治に生まれ大正昭和と激動の時代をたくましく生き抜いた女の一代記である

これまでも2019年頃に再放送された際に断片的にはみていたのだが、フルバージョンで通してみたのは今回が初。全篇を通してみて、いろいろと誤解していたことも多いことに気が付いた。

おしん」に対する誤解、それはおしんは辛抱する女であり、苦難に耐えて自らの努力と才覚で成功する立身出世物語であるという誤解である

全く違った。もちろん困難に負けないといった不屈の精神みたいなテーマもあるし、海外ではむしろそこが受けたのだろう。しかし、おしん本質はそこだけではないというのが全話みた感想である。豊かになるにつれ老害化してゆくおしんの姿は、立身出世物語ありがちな主人公聖人化とはむしろ逆行していた。

辛抱する女であるという誤解。

いや、もちろん少女時代奉公先での過酷な試練は、おしんイメージともなっているし、全編通して苦労が絶えなかったのは確かである。それに耐えようとする根性もみせた。しかし、おしん最初奉公である材木問屋からは逃亡しているし、佐賀豪農の嫁となってからは、姑の嫁いびりに耐えきれずに幼い一人息子を奪うようにして家出している。7歳のおしんが座木問屋で受けた仕打ちにしても、24歳のおしん佐賀の田倉家で受けたイジメにしても、視聴者から見るに堪えないとのクレームがあったほどのもので、おしんが耐えきれないのも無理はないものである特に壮絶だったのは、妊娠したおしんに対する佐賀の姑の仕打ち。まかり間違えば自分が命を落としかねない危険死産経験したおしんはついに、佐賀の家を離れ東京行きを決意する。朝ドラとしては、佐賀時代は1ヵ月以上もあり、視聴者にとってもきつかっただろう。なにせ毎日いびられ、佐賀時代おしん笑顔を見せることはなかったのだから。朝から気持ちを明るくさせるという朝ドラの使命を真っ向から放棄した凄まじく理不尽な展開だった。

後年、佐賀の姑・清を演じた高森和子は、こんなことを言っている。

佐賀編で、田中裕子さん演じるおしんをいびる田倉家の姑・清を演じた高森和子さんも「私はさほど厳しいと思っていなかった。きついといえばきついけど清から見たらおしんのことを我慢できない部分も当然あっただろうし。だからまれ役のつもりはなかった」という。ところが、まず舞台地の佐賀からどっと清に対する反発の声が上がった。「役者冥利に尽きるとも言えるけど、そんなに怒られると思わなかったので、最初は少し落ち込みましたね(笑)」。とはいえ高森さんもおしん役の田中裕子さんの熱のこもった演技に、いびる立場でありながら「あまりにかわいそうで」思わずしたこともあったようだ。(NHKアーカイブより)

さほど厳しいと思っていなかったという回想は、放送から40年後に、おしんを視聴した私にとってはむしろ衝撃である。なるほど、あの姑・清の行動にリアリティがあるのはそのためか。清の役柄を完璧理解してこその発言であるプロしかいいようがない。おしんの娘が死産した際、ほぼ同時に出産した娘・篤子には乳が出なかった。困った清はおしんの乳をもらえないかと頼む。清は授乳するおしんの姿に慈母観音をみる思いだと感動し、死産した娘に愛と名付けていたことを知った清は、自分の孫に愛という名前をもらうことにした。もとはと言えば、おしん死産は田倉家での嫁としての過酷な日々により体力が奪われていた結果である自分の孫に愛と名付ける姑の無神経さもさることながら、こんなところにいたら殺されてしまうという思いがおしん東京行きを決意させた。その際、一粒種の息子・雄を清の手から盗み取って、自立しようと家出するおしんを手助けしてくれたのは、田倉家長男の嫁・恒子。恐らく当時の日本全国の農家の嫁たち(視聴者)は恒子の行動に大きな共感をもっただろう。誰しもおしんのように行動はできない。つらくても長男の嫁として根を張って生きてゆくしかない。真の意味で辛抱する女は恒子である

おしんに対する二つ目の誤解は、自らの努力と才覚で事業家になった、というもの

これは半分は正しいが、半分間違っている。確かにおしんは、9歳から16歳にかけての酒田の米問屋加賀屋奉公した際、大奥から見込まれお茶料理裁縫などありとあらゆる花嫁修業のみならず帳簿の分析の仕方など商いのイロハを徹底的に仕込まれた。これは加賀屋を継ぐことになる孫娘加代が商売に何ら関心がなく、将来とても加賀屋を任せられない不安から、加代をバックアップしてくれる存在としておしんに期待していたかである

しかし、全編通してみると、おしんの才覚はむしろ夫の事業や息子の事業サポートするために発揮されていることがわかる。10代の頃に加賀屋奉公時代に培った経験は、のちに田倉商会の旦那結婚し、田倉商店を支えようとするときに力を発揮する。帳簿をみて夫の田倉竜三の経営能力の弱さを見抜いたおしんは、そのを不安を源じいと相談する場面がある。源じいは佐賀本家から三男・竜三のお目付け役として東京で同居していた使用である。夢ばかり膨らみがちな竜三の経営には源じいもハラハラしており、おしんの商才を見抜いていた源じいは、おしんが竜三坊ちゃんを支えてくれるもの安心していた。しかし竜三は甘く世間知らずだった。田倉商店詐欺あい、あっけなく倒産してしまう。

田倉の再起をかけておしんは自ら稼ぐことを考えた。おしんは手先も器用だった。17上京した当時、日本髪に弟子入りした経験から、出前の洋髪を始めるとたちまち客がついた。一方、竜三は堕落した。会社員の月給の何倍も稼ぐようになったおしんしり目に、竜三はカフェを飲み歩く日々。完全に髪結いの亭主化してしまう。日本髪のお師匠さんに相談すると離婚してしまえと助言を受けるが、ここでおしんのとった行動がすごい。夫を再起させるために、自ら稼ぐことをやめてしまうのであるおしんが働くのをやめ、ついに貯金がつき、明日の米を買うお金も無くなった。お金が尽きたとお師匠さんに報告した際にいったタカ言葉ダメは男はどこまでいってもダメなんだよ」は自分の胸に突き刺さっていたい。どん底理解した竜三はプライドを捨て勤め人として働きだす。それからおしんは、再び商売を始める竜三に対して、どんなに商売センスがなくても温かい目で見守ることにした。先行きに不安でも、それを表には出さずヨイショを欠かさなかった。夫と一緒ならどんな苦労でもすると明るく振舞う。黙って俺についてくればいいんだと竜三に言わせることで、おしんは夫の背中を押していた。やがて子供服需要に目をつけ、竜三は工場建設に乗り出すも、関東大震災で多額の投資をした工場は瓦解、田倉商店の夢も泡と消えた。失意の竜三は佐賀に帰ろうと言い出す。そもそも三男坊である竜三は実家資金東京事業を始め、失敗し、夢破れて、太い実家をあてにして舞い戻ってしまうような根性なしだった。前述のおしん佐賀地獄はここから始まる。

それから数年、佐賀地獄から幼い息子を連れて脱出したおしんは、東京山形転々とし、最終的に伊勢に落ち着き、魚屋として地道に商売をする日々が続いた。いずれ夫と家族ともに暮らせる日を夢見て。最初の3年は一人で魚屋を切り盛りしていたおしんっだったが、夫の竜三から手紙を出せどなしのつぶて。そんな折、有明海干拓の夢破れた竜三が、満州で一旗揚げると別れの挨拶にひょっこり伊勢に現れた。渾身のタックルで、逃げようとする竜三をつかまえるおしんの演技は、天才女優田中裕子のすごさがわかるシーンである。竜三は自分には甲斐性がないことを承知していた。おしん行商した金で店を開くのに亭主面して乗り込めるかと、あくま干拓に拘っていたのであるしかおしんには会いたい。干拓の夢破れた自分を恥じて、おしんに顔を向けられない。おしんに見つかった途端に逃げ出してしまう竜三。そんな旦那にしがみついて、プライドを捨てて魚屋から一緒にやり直そうと説得するおしんの行動には、ある意味、全篇通して変わらないおしん本質がある。田中裕子の猛烈なタックルをみるだけでも「おしん」を見る価値がある。マイベストシーンといってもいい。

やがて伊勢根付いて20年が経ち、この伊勢の小さな魚屋軍部お抱え業者としての水産加工工場にまで事業拡大させたのは竜三の手腕である

しかしそれも敗戦でなにもかもを失い、夫は自殺する。

竜三と長男・雄を戦争で失い、おしんはもう一度魚屋として再出発する。魚屋を手伝い始めたおしんの息子たちはやがて魚屋アメリカ式レジを導入したセルフサービスの店に転換しようと奮闘する。それがのちのたのくらスーパーの出発点となった。今日ではどんな店でも当たり前のレジによる精算が当時は画期的な仕組みだったというのも興味深い。それまでは品物の中央に座りザルをぶら下げて、商品の受け渡しと代金の受け取りをするのが一般的だったのである

魚屋として地域に根差し、身の丈に合った商売をしたかったおしんは当初は反対していたくらいであり、事業原動力となったのは次男の仁であるおしんは夢ふくらむ仁の行動に不安を覚えつつも、その後の事業拡大を支えていたのは間違いなくおしんであった。しかし、情熱をもって会社リードしていたのはおしんというより次男の仁であったというのは間違いない。

こうしてみてくると、おしん実業家として全く野望を持っておらず、本心は堅実に地域根付いた商売をしたかっただけである

おしんに対する三つ目の誤解は、おしん立身出世成功物語であるという誤解である

極貧の小作の娘から、女一代でスーパー16店舗をかまえる地域実業家になった、というのは筋としては間違ってはいない。しかし、大正戦前戦後とその時代時代おしんがしてきたことは、成功しようと夢見みて危険なかけにでる夫や息子の行動を冷静に分析し、正しく軌道修正しようとすることであった。事業拡大をしようと竜三や仁がいうときおしんはいつも反対してきた。これまで大切にしてくださったお客様など義理人情を捨ててまで商売をしようという考えはおしんには全くない、ある意味とても保守的人間であり、実業家によくある野心家では全くなかった。野心家は夫の竜三であり、その血を引いた次男の仁のほうだった。

もちろん、おしんにはおしん商売に対する信念があった。それは人のつながりを大切にすることであり、恩を大切にすることであるおしんは昔から自分を育ててくれたり支援してくれた人たちへの恩を忘れず、いつでも義理人情に生きようとする人なのである

大正時代に縫製工場を拡大したときも、従業員をこき使おうとする竜三に、社員健康福利厚生の大切さを説いていたおしん。ここにはかつて製糸工場結核になったおしんの姉・はるが使い捨て同然に実家に戻され亡くなった経験がにじみ出ている。伊勢魚屋店舗を構えることになったときおしんはお世話になったお客様を忘れず、なかなか行商をやめようとはしなかった。

またおしんをめぐる当時の関係人物にはそれぞれやはり、一宿一飯の恩義という観念がつよく働いていた。それを象徴するのが、息子・雄の戦友である川村である。雄は南方戦線で亡くなってしまうが川村は戦友に報いるために自分が取得した駅前土地を田倉家に譲渡するという行動に出る。そしてなんといってもおしん人生最大の恩人は16歳のとき初恋相手・浩太である。浩太にとってもおしんは恩人であり、かつ激動の時代を共にしてきた戦友のような存在だった。

おしん物語は、事業家としての成功の一代記というより、ひとの縁と恩を大切にする人生観がより胸に迫ってくる物語である。いってしまえば浪花節である。いやそもそも成功などせず、ほぼ失敗して物語は終盤に向かう。その失敗についても、その救済についてもいろいろと誤解していたことがわかった。

https://anond.hatelabo.jp/20240908082812(その2)へ続く

https://anond.hatelabo.jp/20241010224911(その3)へ続く

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