はてなキーワード: 寝坊とは
先延ばし癖と寝坊と汚部屋が酷くて大学中退してから精神科行ったらADHDの薬出してもらえた
ちなみにWAIS Ⅳは言語理解凸知覚推理凸処理速度凹凹だった
でも就労移行支援に通ってスタッフさんの意見を聞いたり自己分析したり障害特性を文章にまとめたりしたら自分はむしろ典型的なアスペルガー気質ってことに気付いた
主観としてはASD特性は高校生あたりで抑えられるようになったつもりだったけど、マシになっただけでまだまだ擬態には程遠いらしい
純粋なASDでも実行機能が弱くなるケースは全然あるみたいだし、それに頑張って朝普通に起きれるようになったし
とはいってもADHD特性ゼロだったとしたら、コンサータ飲み続けるのちょっと後ろめたいな
平日日中の眠気を食欲と引き換えに吹き飛ばすドーピング剤として使ってるもんなぁ、反動で土日は昼寝しまくりだけど
高校大学時代にもしコンサータ飲めてたとしたら劇的に成績上がっただろうと想像すると、やっぱり自分にとってはチートアイテムでしかないんだろうなぁ
ASD由来の実行機能の弱さも本当は認知行動療法とかで地道に変えていくべきなんだろうし
いつかは手放したほうがいいんだろうか?
何度も「今度こそ」と思っては、三日で終わる人生だった。
アプリを入れて、ノートを買って、最初の二日は完璧なのに、三日目の朝に寝坊して全部崩れる。
意志が弱いだけだ、と思っていた。
でも、あるとき気づいた。
最初はただの流行だと思っていたのに、なぜか毎日外に出ていた。
その半年後、気づけば習慣になっていた。
そのとき初めて、人は意志じゃなく仕組みで動く、ことを理解した。
会社の同僚に「歩くだけでポケモン捕まえられるらしいよ」と言われて、昼休みに外へ出た。昼のオフィス街、みんなスマホを見ながら歩いていてちょっと笑ってしまった。
歩いたら、成果が出る。
しかも小さいけど確実に。
その日から、昼休みに外へ出るようになった。最初は10分だったのが、気づけば昼と夜、合わせて1時間くらい歩くようになっていた。何かを決意したわけじゃない。ただ、次のポケストップを回したかっただけだ。
前の週よりも7,000歩以上増えていた。しかも、まったく努力した感覚がない。むしろ楽しかった。
あとから調べてわかったことだけど、人間の意志力には限界があるらしい。
脳科学では意志力は筋肉のようなものと言われていて、使えば消耗する。仕事で我慢して、家で我慢して、夜になるとスイーツを食べてしまうのは意志力の残量がゼロだからだ。意志が弱いんじゃなくて、もう残っていない。
「今日は走る?休む?」
こんな小さな判断が積み重なると、脳が疲れる。結果、やらないほうが楽という方向に引っ張られてしまう。
継続できる人は意志が強いんじゃなくて、意志を使わなくていい仕組みを作っている。
まず、報酬がすぐにある。歩けばポケモンが出る。捕まえればボールが弾けて、効果音が鳴る。脳が「やった!」と感じる。小さな達成感が、もう一歩を生む。これを脳の報酬系が刺激されてドーパミンが出る、と言うらしい。
通勤、昼休み、帰り道。スマホを開けば近くにポケストップがある。「どうせ通る道だし」と思って歩く。わざわざ時間を取らない。だから意志力を使わない。
そして、人が関わる。
最初は一人で黙々と遊んでいたけれど、のちにフレンド機能やイベント、チームバトルが加わって、誰かと関わる機会が増えた。会社の同僚が「レアポケモン出たらしい」と言うと、つい外に出たくなる。やらされ感がない。こうなると、やめる理由がなくなる。
そして何より、やることが簡単だった。
走るわけでも、準備をするわけでもない。歩くだけ。スマホを持って外に出るだけ。面倒がない。
やる気がなくても、できてしまう。これが続く最大の理由だと思う。
振り返ってみると、ポケモンGOが習慣化したのは、行動・報酬・きっかけ・社会の4点がセットになっていたからだ。これを生活に応用すれば、何でも続けられる。
例えば英語の勉強をしたいなら、朝のコーヒーを淹れたらアプリを1分だけ開く、と決める。
勉強したあとに、スタンプを1つ押す、でも、十分な報酬になる。
大事なのは、続けることを意志で支えないことだ。意志ではなく、流れに乗せる。自分の脳に「これは努力ではない」と思わせる。
でも意志に頼らないという考え方を知ってから、続くことが増えた。
夜の散歩はもう9年目だ。
最初はポケモンを捕まえるためだったけど、今はアプリを開かなくても外に出る。外の空気を吸うと落ち着く。帰る頃には、頭の中のもやもやが整理されている。
人は、頑張るために作られているわけじゃない。
仕組みに乗れば、自然に動くようにできている。
設計が足りなかっただけだ。
以前 anond:20250917090343 を書いたが、iOS 26.1にアップデートしたらより細かな設定ができるようになった。
なお、iOS 26であった体感上の動作速度が数値上のパフォーマンスにくらべてかなり遅いという問題は26.1でおおむね解消されているので、26にしてしまった人は設定変更の有無にかかわらずはやいこと26.1にするのがおすすめ。
以前の記事ではアクセシビリティの「透明度を下げる」や「コントラストを上げる」で調整できると書いたが、いやべつに透明度を下げたいわけではないという人も多かったのだろう、「設定」→「画面表示と明るさ」→「Liquid Glass」で「クリア」と「色合い調整」から好みのデザインを選択できるようになった。「色合い調整」にするとLiquid Glassは生かしながらiOS 18にちかい透明度になる。
ただしアクセシビリティの「透明度を下げる」とは併用できない。まあ透明度を下げるはほぼ完全に不透明になるからLiquid Glass自体がいらないなら透明度を下げるのほうを設定したほうがいいだろう。
これにより、Liquid Glassの透過パターンは以下の組み合わせから設定可能。
以前の記事で「ボタンの形」がほぼ意味をなしていないと書いたが、その不具合がある程度解消されて「枠線を表示」に名称が変更された。
まだ完璧な状態とはいえない (たとえばSafariは戻ると進むの個別でのタッチ可能範囲がわかりにくい) が、上記設定と併用すればボタンなのかコンテンツなのかわかりにくい問題はある程度解消されるはず。
iOS 26でアラームの「停止」があまりにも大きすぎて、寝ぼけて (スヌーズと間違えて) 押してしまいそのまま寝坊という問題があったが (自分はスマートフォンはある程度はなした距離においているからその問題はない) 、26.1はスヌーズはそのままだが停止はスライドしないと停止できないようになった。
ただし、「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「シングルタッチの操作を優先」を選択することで、26.0.1のようにワンタッチで停止する設定も可能。
いままでiPhoneが複数台ある場合、デバイスごとにアクセシビリティ設定が必要だったが、iOS 26ではiCloudにアクセシビリティ設定を保存できるようになった。
「設定」→「アクセシビリティ」→「アクセシビリティ設定を共有」→「iCloud に同期」をオンにすることで可能。
また、友達や公共端末 (モバイルオーダーなど) のiPhoneに一時的にアクセシビリティ設定をコピーして使用することも可能。自分のデバイス以外は使用が終了すると自動的にコピーした設定が解除される。
とくにLiquid Glassを「透明度を下げる」や「コントラストを上げる」の設定で使用しているなら、覚えておくと友達のiPhoneを借りて検索するときとかに役にたつかも。
iOS 26.0.1の時点ですでにできていたが書き忘れていたので。
電話の履歴表示をiOS 18以前のように「よく使う項目」「履歴」「連絡先」「キーパッド」「留守番電話」のタブで表示する「クラシック」と、各種タブを「履歴」にまとめた「統合」から選択できる。「履歴」タブを表示した状態で右上のフィルターボタンを押すと選択できる。なお、「統合」にすると検索も履歴や連絡先などからまとめて検索できるようになるほか、履歴の名前部分をタップしたときに電話発信をしていた部分は統合表示では詳細表示になりすぐには発信されない。クラシック表示では右端の詳細表示のアイコンだった部分が統合表示では発信のアイコンになっている。
なお、統合表示でも「履歴をタップして発信」をオンにすると名前表示のタップで発信するようにできるが、クラシック表示でこの設定をオフにすることはできない。これは好みの範囲だろう。
メールもGmailみたいな「カテゴリ」とiOS 18以前の「リスト表示」から選択できる。
メールアプリでフリーメールやプロバイダーのメールなどもつかっているなら好みだが、もっぱらキャリアメールを確認する専用アプリだというのであれば、クラシックなリスト表示に設定したほうが使いやすいだろう。
すべてのメッセージを1画面に表示したい場合は、右上のフィルターボタンから「フィルタリングを管理」を選択し、「不明な差出人をスクリーニング」と「迷惑メッセージをフィルタ」をオフにすると表示されるようになる。ただし迷惑メールがたくさんくる人は (番号指定でブロックできるとはいえ) この設定をオフにするのはあまりおすすめしない。
ちなみにFaceTimeも似たような手順でフィルタリング設定が可能。迷惑電話があまりかかってこないならお好みで。
iOS 26はデフォルト表示がダークモードになったが、「設定」→「アプリ」→「TV」→「外観モード」でiPhoneのモード設定にあわせるようにもどすことが可能。
これはデザインというより通知機能の問題だし、iOS 18でできたばかりの機能ではあるから気にする人がどのくらいいるのかというところだが、記入時間通知がスケジュール (曜日と時刻設定) 通知のみだったのが、「スマート」と従来の「カスタム」から選択できる。また、はてなブログ (およびいまはないがはてなハイク) には連続日数 (はてなブログの管理画面から確認できる) をかせぐために毎日書いているという人もいるが、ジャーナルを連続日数目的で毎日書いていたのであれば、連続日数が途切れる直前に通知する設定も追加されたので設定してみてほしい。
iOS 26では着信音の「リフレクション」(反射) のバリエーションが1種類から7種類にふえたほか、完全新規の着信音として「小鳥」が追加された。
までは別にいいのだが (これで終わりだったら書かなかった) 、なんとiOS 26ではカスタム着信音を専用形式 (m4r) に変換することなく直接設定できるようになった。30秒以内の音声ファイルをひらき、「共有」メニューの「着信音として使用」を選択することで設定できる。iOSは着信音が...。となっていた人はぜひiOS 26にして設定してほしい。
iOS 26では再生速度が従来の選択肢に加え、長押しすることで0.5倍速から3倍速まで0.1倍単位でこまかく変更することができるようになったほか、速度設定を番組単位で保存するか従来どおりアプリに保存するかを選択できるようになった。語学番組だけ毎回速度を固定しているというような場合には便利かも。また、従来Apple TVにあった「対話を強調」がiOS 26でようやくポッドキャストにも追加された。番組によって効果に差はあるが、対話が明瞭になりBGMは若干減少される。ただしApple TVとはことなり効果の強さは指定できない。
どうやらアラームをセットし忘れててたらしい
5分でよく着替えて出れたよ
https://pont.co/u/muadovietsubhd
https://pont.co/u/xemmuadofullhd
https://1link.jp/nhamaxofullhd
自分の月極駐車場に無断駐車されている場合の対応について「盗難の心配をしているふうに警察に連絡すると良い」という方法が賢いライフハックとして話題になる
その暇な知恵を練る時間で中学英語でもやってれば今頃地球に貢献できてたのにな
pico-banana-app 「盗難の心配してるふり」ってのがミソか。警察も無駄なリソース割かれて大変だな、かわいそう
そのとおり。最近(ここ1年)ブクマカの理解度というか知性が上がってる気がする
とはいえローカル住民で70年とか同じ場所に住んでるおじいちゃんがやたら地域の変化や外来の人間に神経質になる、というシーンは田舎も東京もどちらでも見てきたケースではある
加齢とともに世界の半径が狭まっていき許容度が下がるというか、周辺のものが許せなくなるんだろうな
おばあちゃんはそうでもないんだよな なんでだろ?
hateokami ここまで計算ずくにあれこれ考えなくても、遅刻してきた人に対して最初から寝坊だと決めてかかるより、何か相手の身に大事があったら心配だ、という精神と同じ。何が起きても猜疑心に苛まれないように生きたい。
LINEオープンチャット「はてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらにAIを使用し、試験的にまとめまています。
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今週のオープンチャットは、「身近な日常から社会全体までをつなぐ多層的な雑談」が中心でした。
食事や体調、旅行計画などの暮らしの話題がベースにありつつ、音楽や文化を通じて社会や政治への視点が自然に混じり合いました。
労働や経済の話では「ワンオペ」「広告だらけのSIer」といった現実的なフラストレーションが共有され、政治では制度やリーダーシップへの期待と不満が同居。
全体を通じて、参加者が「個人的体験と社会的テーマを行き来しながら共感を重ねる」空間となっていたのが特徴的です。
https://anond.hatelabo.jp/20240722084249
北海道の人しか分からない話でもうしわけないえけど、今放送してるSTVラジオで「明石のいんでしょ大作戦」で力士が寝坊で不戦敗になったニュースを取り上げていて土曜日のSTVって改めて変わったんだなと思った。
「日高晤郎ショー」がやってた頃だったらこういうニュースだとその力士を口汚く罵るような事を日高晤郎が言ってたと思うしラジオが流れている店とかの空気が悪くなったんだよな。
明石英一郎はその辺をユーモアに変えて全体的に聞きやすいようにその辺を配慮した番組づくりをしてくれてるのはありがたい。
ラジオは基本ながらで聞くことの多いメディアなので怒声がしょっちゅう流れてくるような番組から変わったというのはリスナーとしてはありがたい。
あの頃はアシスタントとかスタッフとか中継で出てもらった通行人に怒鳴るとかも日常茶飯事だからそういうのがなくなったのは助かる。
デートでふいにものすごい気合の入った格好をしてくる女の子が苦手なんだよ。あれ、なんなんだ?いきなり超ミニスカートで現れて、「どう?似合ってる?」みたいな顔されても、こっちは心臓バクバクなんだよ。
まず、あの異常な丈の短さを見ろ。太ももが半分以上露出してるじゃないか。歩くたびに見える肌に気を取られて、肝心の会話に集中できない。こっちは知的な話でもしようと思ってたのに、視線が完全に股間付近に固定される。お前らも一度経験しろ。目線の軌道を戻すだけで一苦労だ。
それに、ミニに合わせたハイヒールだろ?あの高さで歩くたびにガチャンガチャン音が響いて、まるでガラスの靴踊りでも見せられてる気分だ。デートと聞いていたのに、まるで舞台に上がる前のバレリーナを相手にしている気分になる。普通に歩いてくれよ。こっちはヒールに合わせて背筋伸ばして歩く気合はないんだ。
そして、気合の入ったインナーやストッキングの透け感だ。素材のツヤ感とか縫い目の位置とか、その辺のコーディネートの細かさに目が行くんだよ。お前、朝何時間かけているんだ?って思う。俺は朝寝坊体質で、せいぜい10分で服選んで家を飛び出すレベルなのに、デート相手がそのスピード感についてこれるわけないだろ。
さらに、あのテンションの高さ。ミニで足を出すだけで「キャッキャ」笑って、周囲の視線を無防備に集める。俺はシャイだから周りの人にジロジロ見られるのが恥ずかしくてたまらないんだ。デート中に他人の視線を意識しまくって、自分の存在感が消えそうになる。お前のミニが目立ちすぎて、俺は空気になってしまう。
それでもお前らは言うだろう。「好きだから可愛い格好してるんだよ!」って。じゃあ俺に「お前、そんなに視線浴びたくないならもっと目立たない服装しろや」とは言えないし、言いたくもない。けれども、次回デートのドレスコードはちゃんとすり合わせたいんだよ。
結論だ。突然の超ミニは、男の心臓を鷲掴みにすると同時に会話を殺す凶器だ。こっちの集中力と羞恥心を同時にぶち壊してくる。次に会うときは、せめて膝丈のワンピースくらいにしてくれ。俺の心臓と脳味噌を、もう少し安眠させてくれ。以上だ。
研究は地獄の周回、合コンは出会いなしのバグだらけ、就活イベントは即死トラップ。
ガチャは外ればっかで、せいぜい食堂のカレーが大盛りになる程度。
でもな。ある日突然イベント発生したんだよ。
ゼミの帰りに、意中の相手──ずっと同じ授業に出てたあの子──が、
え?俺?隣の陽キャじゃなくて?って思った瞬間、もう画面フリーズ。
まさかの告白イベント発動。「わたし、君のこと好きなんだ」って。
世界が反転した。
授業はスキップ、バイトはパワーアップ、深夜の対戦プレイも何もかも輝いて見える。
気づいたんだよ。
エンカウント率低すぎて萎えてた人生が、いきなりストーリー本編に突入。
ラスボスだと思ってた孤独は、ただのチュートリアルモンスターだった。
セーブポイントは彼女の笑顔、回復アイテムはLINEの通知音。
俺はもう完全にクリアまで走るつもりでいる。
──結論。
神ゲーだ。
欧州では仕事9-17時、春1w(イースター)、夏2w、冬2wの海外旅行をして、貯金も貯まる。
ある年の冬、オフシーズンのギリシャに行った。空港からの地下鉄はストライキをしていて、駅員に聞いて乗り換えた。アテネの建物は古く、中心部はあまりきれいではない。
とはいえ、地区によっては瀟洒なアパートやきれいなブティックもある。当時、ギリシャ経済は最悪だったが、丘の上から夜景を眺めると、確かに明かりはG7の国の首都に比べれば控えめだが、それほどでもない。
アテネでは観光客らしくパルテノン神殿(ホテルの屋上からも見える。夜はライトアップされる)やそこらに点在する遺跡、プラカ地区の店やカフェを冷やかして周ったあと、車で時計回りに国土の南三分の二を一周することにした。
コリントスの地峡を渡って(シーサイドの道中、橋の夜景が絵になる)水かきのついた手の形をしたペロポネソス半島に着くと、酒屋で赤ワインを買って宿でバッカスに乾杯した。なお、近所にバーはない。ギリシャ北部で作られる、クシノマヴロという葡萄品種の酒は、中重口で優美でおいしく、瓶熟成も期待できそうな、輸出できる味だが、伊仏のそれと比べて安い。
朝は煮出した濃厚なギリシャコーヒーで目を覚まし、近くの透き通った海で英気を養う。
この半島は、内陸部はオリーブしか生えないような岩と乾燥土の荒れ地で、岩山のてっぺんに砦があったりする。寝坊したので、古代遺跡に着いたらすでに入り口は閉まっていたが、柵を乗り越え中に入って古代競技場の観客席に腰掛けたりはしない。
半島の先端に行ってみたが、住人のいない迷路のような道の村に羊が歩いていた。
スパルタの町は、道路に信号がなく、交差点では左右の車を阿吽の呼吸ですり抜けた。外国人でも通じるらしい。博物館の彫像は、ことごとく首なしか鼻欠けだった。征服に来た古代マケドニア人の仕業らしい。
いくつか小さな町に立ち寄ったが、海に近いのでシーフードがおいしい。
国道は片側一車線だが、路肩を使って二車線になっている。
夜、給油すると、係が、20%の消費税をぼやいていた。「政府が俺らを殺しているんですよ、メリークリスマス」
風が強かったが、フェリーに車を乗せてザキントス島に着いた。イオニア海はきれいな青緑色をしている。ここは、夏場は欧州一円から来たパリピの若者が夜通し遊ぶところだが、冬はクラブも閉まって静かだ。何もないので、カフェバーでビールをゆっくり飲む。
翌日、浜辺に難破船のあるシップレックビーチまで、道を間違えつつ辿り着き、崖の上から眺めた。鮭の切り身のような形の岩壁が突き出し、ここだけ色がひと際鮮やかなエメラルドブルーの海を区切っていて、有名な写真スポットだ。晴天だが風が強く、帰りのフェリーは欠航まちがいない。島を一周して宿に戻る道すがら、レストランで久しぶりに鯛を食べた。
半島に戻ると、橋を渡って、本土西側イオニア地方の丘の上の遺跡を歩いた。この辺りの国道はなにもない丘と低木の生えた乾燥地を抜けていて、車は時速100km以上ですっ飛ばして行く。
実はギリシャ本土は北に行くほど山がちで、スキーリゾートがある。これを知らず、車はノーマルタイヤだった。なにしろ、比喩的な心筋梗塞に襲われ、旅行の前日に思い立って航空券を買ったのだ。
メテオラという、ビルほどの巨大な奇岩が連なっている天辺に修道院が乗っている所に来た。修道院には、ロープウェイで物資を運んでいるらしい。
その後、オリンポス山を見に行ったのだが、雪に煙って見えなかった。バーに入って酒をたのんで話をしたあと、覚えていない。
ギリシャのトイレの水道管は断面が狭いらしいので、トイレットペーパーは流さないでかごに捨てることになっているところが多い。
朝食では、濃厚なギリシャヨーグルトに特産の蜂蜜をかけて食べた。いろいろギリシャ料理があったが、名前は忘れた。
一方通行の路地の片側にはびっしり駐車してあり、しかも一台分の割り当てが短い。慣れずに苦戦していると、「きみ、出るのか入るのか、どっち?」
この日、神殿を見にデルフォイまで行くつもりだったが、途中、雪が散らつき車を飛ばせず、峠に向かうと夜になり、固く引き締まった雪道に空は吹雪いていた。実は、車屋の親父が調子のいいやつで、タイヤチェーンをトランクに入れてくれたのだが、サイズが合わない。峠で唯一のホテルの前で、明かりを頼りに苦戦していると、主が出てきて、中でコーヒーを飲ませてくれた。結局、諦めてアテネに戻ることにした。途中の高速道路は新雪と融雪が斑なシャーベットになっていて、一台だけ時速60kmで進んだ。アテネに近づくと、辺りは雪の気配さえない。真夜中、アパートホテルの場所を探すのに、手間がかかった。
結論として、今度ギリシャに行く機会があるとすれば、北部の都市テッサロニキを見てみたいが、気温40度になる夏、あるいはたくさんあるうちの島のいくつかのビーチで寝そべって過ごしたいかといえば、よく分からない。もしかすると、クレタ島もいいかもしれない。
夏が終わる
あと10日もすればもう終わる
でも今は違う
おれがガキの頃、夏休みにはたくさんの輝きがあった
まだボンボンがあった
こうして振り返ると少し偏ってるな
でも恵まれていたと思う
一つ一つが宝物のような思い出だ
今、おれにガキはいない
それでも、クソ暑い朝っぱらから駅のホームでニコニコしてる家族連れをみるのは好きだ
そんなガキどもはこんなところで駄文を読んだりしないだろう
それでも言いたいことがあるからとりあえず書き殴った
なあ、ガキども、プールに入れ、近所の祭りに行って割高な粉物を買ってもらえ、くじ引きで悔しい思いをしろ、ちょっと体に悪そうなものを食べてみろ、夜更かしして寝坊しろ、宿題に苦しめ、よくわかんないゲームを買え、池袋サンシャインシティで夏のイベントに参加してその興奮を絵日記に書け、スタンプラリーをやれ、午前中から遊び倒して少し昼寝しろ、そしてガキどもよ、お前の親が自分にしてくれたことを心のどこかに留めておけ