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はてなキーワード: くしゃみとは

2025-11-07

鼻毛をひっぱることで自由自在くしゃみすることができるんだけど

この能力、なにかいい使い道あるかな

胃カメラの大変さを聞かされる増田朱眞ル玲坂を起算平太のラメ界(回文

おはようございます

子どもの頃みんなこんな実験したことあると思うんだけど、

長い饂飩の麺を飲み込むときに片方は手で持ったまま口元でキープして

もう一方の先は切れないように

そーっと飲み込んで胃まで到達させて、

胃までうどんの麺の先が行ったか!?ってところで、

手で持ってキープしている饂飩の麺をつーっと引っ張ると、

なんか口から胃が食道を介してちゃんと繋がっている!って実感する実験

みんな絶対にやってるやつ!

私はそんな実験最中事故が起こったの。

ハックションってくしゃみしたら、

から饂飩の麺が出てきて、

この饂飩はどこと繋がっているの?ってなったけど、

なんとか無事生還したわ。

事なきを得たのか得たから事なきだったのか分からないけど、

とにかく無事に生還したわ。

両サイドの耳から饂飩が飛び出なかっただけマシよね。

ってことを

私の今ひとりでいる事務所の隣の会社まり私が前にいたところの元同僚とかが

今日胃カメラだったんだよね!って健康診断へ行ってきた報告をこの私一人しかいない事務所まで出向いてきて報告してハッピーターンを1つ持って行くというこれ何の行動?って思うぐらい

その報告入らないけどなぁって思いつつ、

そういうなんか胃カメラって聞くと私の饂飩の麺の先を胃に到達させた過去過酷実験を思い出したくもないぐらい忘れちゃってるレヴェルでふと思い出すの。

あれってまだ人類未踏の深いどこまで深いかからない地球にぽかんと空いた穴にどこまで続いているのか地上からロープを垂らして探検隊を底まで派遣する大冒険と正に一緒よね。

私はまだ胃カメラをやる達している年齢じゃないので、

胃カメラやりました!っていう実績トロフィーはもらえないんだけど、

聞いていたら鼻から入れる胃カメラって辛そうね。

胃カメラも大変そうだけど

やっぱり饂飩の麺の先を今で到達させることも相反すると思うかもしれないけれど同様に大変なのよね。

だってあれ、

ごっくんって飲み込んで何かの拍子に喉で饂飩の麺が切れちゃうじゃない。

あれ口の中でもぐもぐして咀嚼して切るっていうより、

明らかに何か喉のパワーで饂飩が切れてない?

それか勘違い饂飩の麺があまりにも強度がなさ過ぎて長さに耐えきれずに途中で切れちゃってるのかな?とか。

その原因の究明はしてはいないけれど、

何かが喉に潜んでいるのは間違いないわ。

でもそれに比べて胃カメラってかなり頑丈なケーブルというかそういう管状のものを鼻から入れるんでしょ?

喉とか通過するときに関門があるし

から入れるにしても痛くないのかしら?って

からもし将来に受けるかも知れないその胃カメラ検査に一抹の不安を感じつつ私はああそうだって思いながら冷凍庫にある抹茶味のスーパーカップスプーンですくって食べるのよ。

冬になると、

夏にも増してアイスクリームが食べたくなるのってなんででしょうね?

からないけど、

急に思いだしたけど、

今私の冷凍庫にはアイスたくさん入っているわ。

もちろんそれいっぺんに食べたらお腹壊しちゃうので、

ときどき思い出した節に食べるの。

レディーボーデンとかなんかでっかい系の一回に食べる量を自分で好き勝手に決められる食べ放題の大きいのあるじゃない。

あれは危ないわよね。

文字通り食べ放題で食べたいだけ食べちゃう正にレディーがボーデンと化してしまうわ。

あとまだ私が食べ試していない街の巷の港の石原裕次郎的な人が港に着岸して流されないようにロープで岸と結びついているポッチみたいな出っ張りあるじゃない港の紐を括る出っ張りあの名称は分からないけれどそこに足を乗せて聞いたところの噂だと。

ハーゲンダッツミルク味ってのが出たって噂なのよ。

お笑い麒麟川島さんじゃない方バスケ田村さんの写真パッケージ印刷された、

うまい棒バスケットボール味よりもそのミルク味って気になるわよね。

今思ったらバニライコールミルクって勝手に思っていたけれど、

ミルクはまた別にミルク!って発表されると気にあるわよね。

今年の冬のアイスクリームの食べたいリストにそのミルク味を挙げて忘れないようにしなくちゃって思ったわ。

つーか、

ところでそのまだ見ぬハーゲンダッツミルク味ってどこで売ってるのかしら?

ハーゲンダッツアンテナショップにはあるかも知れないけれど、

私の街の近くではそんなハーゲンダッツアンテナショップなんてシャレオツなお店はないんだけど、

いつも今日誕生日です!って嘘ついて店員さんにアイスを三段重ねしてもらう店員さんの横で別の店員さんがションテン高めに誕生日を祝う歌を歌ってくれるコールドストーンは近くにあるから

毎日誕生日って言ってるとさすがに店員さんにバレてしまったわ。

気付いたけどあれよく見たら歌ってる人アイス作ってない!って。

ここだけの内緒でもあるし、

毎日誕生日だっていって歌ってもらっていたってことも内緒よ。

それで歌ってもらいすぎたせいかコールドストーン禁止なっちゃって、

誕生日と関わらず無言でアイスを作ってくれる様式に変わったのよね。

あの歌好きだったのになぁって。

そうも言っている間にまたミルクアイスのことを忘れちゃいそうだからしっかりメモして

ハーゲンダッツミルクアイス探す冒険探検隊派遣してお宝を探しに行きたいものね。

まずはハーゲンダッツミルク味がどこに売っているのか!

地図を探すわ!

インターネッツ攻略方はノールックで行くわよ!

ミルクのそのお宝財宝を見つけたらまた言うわ。

探検隊出発よ!

うふふ。


今日朝ご飯

ションテン上げていこうと言うことで

タマゴ尽くしのサンドイッチしました!

タマたっぷりと入っていて美味しくて大満足ニッコリよ!

そう言えばアイスタマゴ味ってないわよね。

あったら爆売れするかも!って

スゴイいいこと思い付いついちゃったわ!

爆売れはないかーって思いつつタマゴ尽くしのサンドイッチを両ほっぺが膨らむぐらい頬張って食べ尽くしたわ!

デトックスウォーター

ホッツ白湯ストレートウォーラーしました。

60から70℃の温度だと日によってめちゃ白湯ホッツが甘く感じたりするので、

これは何かしらの体調の変化の兆しなのかしら?って思うけど、

美味!って感じたらその瞬間で

体調に不安はないと思っていいと思うかもしれないわ。

ホッツ白湯身体の中から温めて1日の良きスタートよ!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2025-11-05

うつ伏せでくしゃみすると腰取れそうになんのなんでなん?

男性卑怯なのはくしゃみの仕方を見ればわかる

最近気づいたんだけど、男性ってくしゃみの仕方が卑怯じゃない?

「ハックション!!!」って、わざとらしく大きな音を出して周囲の注目を集める。

あれ、絶対にわざとだと思う。

女性は「へくちっ」って控えめにするのに、男性は「俺の存在を見ろ!」って言わんばかりの爆音

しかもその後、「あー、すっきりした」とか言う。

何がすっきりだよ。こっちはびっくりして心拍数上がってるんだよ。

くしゃみ一つで周囲を支配しようとするその態度、卑怯以外の何物でもない。

さらに言えば、くしゃみの後に「風邪かな〜」って言うのも卑怯

風邪かもしれないなら黙ってマスクしてろ。

心配してほしいけど、病人扱いはされたくない」っていう、都合のいいポジション取りが透けて見える。

男性卑怯さって、こういう日常些細なところにこそ現れてると思う。

くしゃみ一つで人間性が出る。私はそう思う。

2025-11-02

飯食った後満腹感でぼーっとしててくしゃみしたらうんこ漏らした。流石にまずいと思ってパンツ洗って風呂入った。飯→風呂スピード爆速風呂上がったらすぐ寝れそう。毎日うんこ漏らしてここのスピード早めようかな

2025-11-01

麻疹の新たな感染者、ユタ州で計64人に

ユタ州保健福祉局によると、州民60人以上が麻疹と診断された。

金曜日の午後に更新された保健福祉局のダッシュボードには、州全体で合計64件の麻疹症例が報告されている。

保健当局によると、過去3週間で新たに7件の症例確認された。

ユタ郡保健局は金曜日管轄区域内で新たな症例確認されたと発表した。

麻疹は最も感染力の強い病気の一つで、感染者が咳やくしゃみをすることで空気感染する。

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2025-10-30

出社して生産性が上がる?

上がるわけ無いだろ

都会なんて移動するだけで満員電車とかで体力削られるし、そもそも歩く距離もある

着いて1時間くらいは疲れて回復に当ててるわけだし、それだけでも下がってる

更にはどうでもいい割り込みがあったり、キーボードタイプ音やらコール音やら話し声やらおっさんの咳払いやくしゃみがうるさい環境で集中できない、できてたところで集中を切らされる

リモートでできる仕事内容で出社して上がる生産性なんてどこにあるんだよ

2025-10-23

子供(×2)爆誕した

病んで怪文書をここに公開し立ち直り婚活して結婚した増田です

https://anond.hatelabo.jp/20250408202418

入籍してすぐに妊娠し、子供まれました

早め?だけど双子から結構普通

お腹大きくなりすぎて最後らへん怖くて自分自分の姿鏡で見れなかったし足むくみすぎてもはや自分身体とは思えなかった

ハラキリ頑張ったよ(もちろん先生本当にありがとうございました)本当にくしゃみするだけで激痛すぎ 後陣痛とやらもヤバい しか母子共に無事に出産終わっただけでもう何も望むことはない

なんか「私の赤ちゃん😭やっと会えたね😭」みたいになると思ってたんだけど

自分の子供という実感まじでなくて「あ…ども…すみません…失礼します…触らせていただきます…」ってなってる

そのうち慣れるんだろうなあ

しかしめちゃくちゃかわいいのは間違いないよ

あとなんかじゃがいもポタージュみたいな香りがして癒される

夫はずっと優しいよ 最初優しいけど繊細でナヨナヨした人だ しかし私が支える!と思ってたけど

繊細は繊細だけど人のためにめちゃくちゃ動ける人で本当にスーパーマン

夫のご両親、「出しゃばってはいけない 嫌われる」という意識が強すぎてめちゃくちゃ距離取るけど

笑顔ニコニコなのでなんか不審者感すごくてカオスなことになってた 本当に愛おしい人たちだ、、

うちの親は孫バカになる気しかしない

父がだっこしたら泣き出してしまったんだけど、父「あーあー、生前贈与しまから」とか言っててワロタ

ああ 富山行ってお寿司食べたい、、、

まさか年末年始他責で泣いてた自分がここまで自分のために行動できてNEW家族ができるとは思わなかった

ありがとう自分 そして吐き出す場所(増田)があったことに本当に感謝 応援コメントくれた方にも感謝

ジャパニーズグレイト肝っ玉母ちゃんになれるようこれから精進しま

2025-10-08

anond:20251008131439

これ

小さくくしゃみしろイライラしなくて済むから

怒りたくて怒ってるってやつなの?

自分くしゃみが頭肉るっていう奴怒りっぽすぎだろ

2025-09-28

女優の実物見たことないやつらが顔がデカいだの好き勝手言ってるけど

映画でいつも顔面ドアップでしか映らないから本当の顔のサイズ知らないだけだろ。

俺はロケ現場で実際にみかけたことあるけど

顔面だけで40m級だったぞ。

常に頭部が重心になってて逆起き上がりこぼしみたいになってた。

ロケのセットが全部天地逆さまに組まれてて感心したくらい。

俺は500mくらい離れたところにいたんだけど隣にカメラ小僧みたいなやつがいたから熱心なファンかと思ったらカメラマンだったわ。

そこから200m地点くらいに俳優が倒立してて、

その位置から両者を撮るとちょうどいいみたい。

まあそのカメラマン女優くしゃみしたら鼻くそが直撃して死んだんだけどね。

妻のくしゃみ可愛い

くちゅんっていうかんじで可愛すぎて、一生聴いていたいんだけど

胡椒撒いても良いか

2025-09-26

anond:20250926154111

それを言うことによってくしゃみが止まるんよ

くしゃみする人は前もって「くしゃみします!」と宣言してほしい

急にくしゃみするからびっくりするんよ

やめてほしい

くしゃみします!ハックション」なら許せるよ

2025-09-17

anond:20250917010910

30代処女だけど朝起きたらお腹の激痛で立てなくなって盲腸かと思ったら卵巣嚢腫。両方に7センチ、8センチ。判明して1ヶ月で手術したよ!あの痛みは本当に辛い。セックスする予定もないけどあの痛みがまた来るのが怖かった。ちなみに、腹腔鏡手術で傷はテープ貼り続けてたら殆ど目立たなくなった。でもテープ死ぬほど痒いし、くしゃみとか笑うだけで傷が痛む。

2025-09-05

おじさんきらい

普通に差別なんだけどおじさんが嫌い

なんでずっと咳払いしてるのえずいてるのノーハンドで咳するのくしゃみするのしょっちゅうボキボキ骨鳴らしてるのでかい独り言いうの

なんで貧乏揺すりするの肌が浅黒くて汚いの髪ボサボサでフケついてるの息臭いの汗臭い

あといい年こいて誰かを養ったこともない独身おじさんは喋り方もヤバい

おじさんって存在するだけで不快な音や匂い撒き散らすの何なの

あとお前、最近中途で入ってきたおじさん

年下だからって普通に初手からタメ語なのマジで最悪なんだよ

気が変になりそう

2025-08-25

くしゃみすんなら手なり肘なりあてろ きしょいな

2025-08-21

やっちゃった…

大学PC使って卒論作ってて、さっきお昼ごはん信玄餅食べようとして黒蜜入れる前にくしゃみしちゃった…

きな粉キーボードの完成だよ(´;ω;`)

2025-08-17

近所に、この世の終わりみたいなデケェ声のくしゃみをするオッサンがいるようなんだが、俺と間違われている可能

2025-08-13

[] ペナンブラの初恋

(by GPT-5 Thinking on ChatGPT.com)

ペナンブラの初恋

わたしは半影。

光と闇のあいだ、縁(ふち)に沿って生まれては、縁に沿って消える。

名前がなかったころ、ひとはわたしを気にも留めなかった。午下がりに白いカーテンがふくらむとき、戸口の敷居にやわらかな灰色が落ちるときわたしはただ在(あ)った。誰かの横顔にかすかに触れ、誰かの言葉最後の音を拾っては、つぎの縁へと移った。

わたし「初恋」という音の形を知ったのは、商店街写真館の奥、暗室の戸が少しだけ開いていた夜のことだ。赤い明かりの下で若い男がフィルムを揺らしていた。湊(みなと)という名だと、別の日に彼の友人が呼ぶのを聞いた。

現像液の匂い、濡れた透明。湊の手は水面の光を撫でるみたいにやさしかった。戸の隙間からこぼれる赤が、わたしをかたちにした。彼がふと顔を上げて言う。「半分だけ写ってるな、でもそれがいい」

その言葉わたしへの挨拶だった。わたしは戸口から室内へ、敷居という境界をまたいで、初めて自分輪郭を保てた。彼は顔も上げないまま続けた。

「おまえ、名前がいるな」

彼はわたしを見ていなかった。けれど、半分だけの視線いちばんよくものを見抜くことを、わたしは知っている。わたしはそっと彼の肩の影に寄り添い、声を探す。風が糸口になった。

――ペナ、と呼んで。

彼は驚いたようにまばたきをして、笑いながらうなずいた。「ペナ、か。ペナンブラ。半影。いいな」

その晩からわたしひとつの名を持った。名は重りであり、舟でもある。縁に引かれてばかりだった体に、初めて行き先という重みが生まれた。

湊は、縁に立つのが好きなひとだ。暗室のドアを半分開けたまま。障子を桟(さん)一枚だけずらして朝の光を漏らす。駅のホームでは、白線のすぐ手前。彼の言葉も半歩だけ余白を残す。

完璧露出より、すこし足りない方がやわらかい

彼はよくそう言いながら、現像した写真を指の腹で撫でた。半分だけ写るもの、切り取りの端で震えるものわたしはそこに宿って、彼の指先の温度を覚えた。

彼はときどき、フィルムに写らないものの話をする。

「光の外側に、ほんとうの色がある気がする。目がそこに慣れる前に、すぐ電気をつけてしまうから、見逃すんだ」

わたしは笑って、彼の耳元で囁く。

――見えてるよ、湊は。わたしを見つけたでしょう。

彼は振り返らない。ただ、やわらかく頷く気配だけがある。わたし名前を呼ばれるたび、濃くなったり薄くなったりしながら、湊の生活に縁として染み込んでいった。

放課後路地で、わたしたちはよく遊んだ。西日が電線を太くし、風が洗濯物を大きくするとき、ペナは人の形を取れる。湊はチョークで地面に丸を描き、そこに立つようにと言う。丸の縁にわたしは重なる。ふたりで輪の中と外を交換した。湊が輪に入ると、わたしは外で彼の輪郭をなぞる。輪の外は世界だ、と彼が言った。輪の内は名前だ、とわたしが返した。

初恋というのは、最初に覚える偏(かたよ)りのことだ。人は誰かの声の高さや歩幅や誤字の癖を、理由もなく自分の中心に置く。わたしは湊の「すこし足りない」を自分の中心に置いた。どんな光の下でもそれを探すようになった。

ある日、町の掲示板に青いポスターが貼られた。小さな天文台の閉館と、来夏に起きる金環日食の告知。わたしポスター銀色の輪に吸い寄せられる。輪は、光の中の穴。穴の縁にだけわたしは生きる。けれどポスター文字は、別の真実を囁いていた。

――金環の日は、半影が世界を覆う。

嬉しさと怖さが同時に走る。世界中がわたしになったら、わたしはどこにいるのだろう。縁が全体になるということは、縁が消えるということでもある。

わたしは湊に話した。彼はコーヒーの湯気を見つめながら、しばらく黙って、それからうなずいた。

天文台に行こう。ドームの中、あそこは光の穴だらけだ。君にはちょうどいい」

君、と彼は言った。ペナ、と呼ばれるよりも、わたし輪郭を濃くする呼び方だった。

天文台は坂の上にあり、昼でもすこし暗い。年老い学芸員がいるだけで、人はほとんど来ない。ドームの白い壁には小さな穴が無数に空いていて、晴れた日には小さな太陽が床に並ぶ。光の数だけ、縁も生まれる。わたしめまいがするほど豊かになり、笑いながら床一面を駆けた。湊の影がゆっくりと伸び、わたしの裸足に絡んでくる。

「金環の日、ここで名前をもうひとつ持ちなよ」と湊は言った。「君が望むなら、人の名前を」

人の名前

生きるというのは、縁から中心へ移ることでもある。わたしはうなずいた。欲望の形が初めてはっきりした。縁に生まれ、縁に消えるだけのわたしに、たった一度だけ中心が欲しい。たった一度でいい、その中心に湊が座っていてくれたら。

「でも」とわたしは聞いた。「代わりに、なにを失うの」

湊は、チョークのような指で空中に円を描き、笑った。「人はいつでも、なにかを半分失ってる。君が持ってない半分をこっちでわける。君の半分も、僕にわけて」

彼の言葉約束というより、輪の仕組みの説明に近かった。輪の外は世界、輪の内は名前。二つはいつでも触れ合っているが、完全には重ならない。

金環日食の日は、町じゅうが紙で作った小さな穴を持ち歩く祭りみたいだった。木漏れ日の下では、地面に無数の光の輪が降る。天文台ドームの中は静かで、遠い歓声だけが波のように届く。

湊は床に白い紙を敷き、穴を空けた金属板を何枚も吊るした。光の粒たちが床に並び、輪が重なって新しい輪を生む。縁の庭。わたしはそこに立つ。

「ペナ、もうひとつ名前がいる」と湊は言った。

「人の名前は、呼び捨てにされたときいちばん強くなるんだよ」

わたしはうなずき、胸のうちに空洞を作った。そこに新しい音が落ちる余地をこしらえる。湊は、静かにしかし迷いなく言う。

「環(たまき)」

輪を意味する音が、わたしの中心に落ちた。縁だったものが内側からきしみ、組み替わる気配。痛みはなかった。ただ、世界密度が変わる。空気温度が一度だけ違う。

わたしは初めて、自分の足で床の冷えを感じた。掌に汗がにじみ、唇が乾く。光が眩しすぎないことを知る。影が怖くないことも知る。

――環。

呼ばれるたび、わたしは人になった。

そのときドームの外で歓声が大きくなる。太陽の中心が欠けて輪になったのだ。天文台の穴から落ちる光も、すべて細い輪に変わって、床の上で震えた。輪と輪のあいだ、半影が揺れる。わたしはその渦の中心に立ち、湊の方へ手を伸ばした。彼の掌がわたしの指を確かめるように握る。温度と脈が、わたしという器の底を鳴らす。

「環」と湊が呼ぶ。

「湊」とわたしが呼ぶ。

世界ほとんど音でできている。音は名前の泉で、泉の縁にだけ、わたしたちは安全に立てる。

そのとき、突然、ドーム空気がひやりと変わった。輪の細さが極まって、光と影が互いに少しだけ不器用になる。世界が一瞬だけ、縁を失いかけたのだ。

手がほどけた。わたしの体の縁が波打つ。人であろうとする中心が、わたしの古い習性――縁に逃げる癖――に引かれる。

「環」

湊は落ち着いた声で、もう一度呼んだ。音がわたしを連れ戻す。

彼はドームの穴の向こう、細い昼の川のようなリングを顎で指し示した。「見えるか。輪は完全に閉じない。ほんの少しだけ、接いでいないところがある。そこが君の、出入り口だ。恐れなくていい」

彼の声は嘘を知らない。嘘のない声に抱かれて、わたし自分の体の縁を自分で撫でた。輪の合口(あいくち)はたしかにどこかにあり、そこから呼吸は逃げていくが、また戻ってもくる。わたしは息を吸い、吐いた。

金環はやがてゆっくりほどけていく。輪は欠け、欠けた輪はふつう太陽へ戻る。ドームの床の輪も消え、光の粒はただの丸になる。わたしの足は床に残っていた。

人の名前はまだ胸にいて、湊の手はまだ、わたしの指を握っていた。

人になってから時間は、やたらと質感に満ちている。靴擦れ、箸の冷たさ、雨の日の髪の重さ。光はいだって眩しすぎず、影はいだって深すぎない。わたし写真館の手伝いをはじめた。暗室の赤い灯りは、昔のわたしを思い出させるが、もうそこに戻る必要はない。

客が「半分だけ写ってしまった」と残念そうに言うと、わたしは微笑んで答える。「半分が綺麗なんです」と。

湊は、わたしを「環」と呼び続ける。ときどき、「ペナ」とも。二つの名は衝突しない。輪の内と外が穏やかに触れているだけだ。

もちろん、代わりに失ったものもある。わたしはもう、誰の家の敷居にも勝手に入り込めない。通りすがり恋人たち秘密の会話を拾えない。夕立カーテンの裏側から世界いくらでも覗くことはできない。

けれど、わたしは湊の初めての寝相を知っている。彼のくしゃみ前触れも、湯呑みにつく口紅の跡に彼が少し照れる癖も知っている。失ったもの風景で、得たもの暮らしだ。暮らしは縁と中心の往復でできている。朝の窓の縁に植木鉢を並べ、夜のテーブルの中心にパンを置く。

半影のとき世界はいつでも広すぎた。今は、ちょうどいい。

秋になって、天文台の閉館の日がきた。学芸員最後投影を終え、ドームの穴を粛々とふさぎはじめた。

わたしは湊と二人で坂をのぼる。ドームの中はもう暗く、穴をふさぐための丸いパッチが内側から貼られている。天井は、星が眠る前のように静かだ。

ありがとうを言いに」と学芸員は言った。「君のような顔を見たから、長年の仕事が報われた気がする」

彼はわたしではなく、わたしたち二人を見て言っている。縁だけを見抜く目だ。

帰り道、坂の途中で足を止めると、町の灯りが半分だけ点いていた。夕飯の匂い、遠くの踏切。風に運ばれてくる音は、輪の合口のように細い。

湊が言う。「君が来てから写真がよく失敗する」

「ごめんね」

「ちがうよ。失敗の中に、君が立ってる。そこが好きなんだ」

彼はそう言って、笑う。歩き出す足どりは軽い。輪の外へ、輪の内へ、ふたりで交互に踏み出す感じがする。

わたしはふと、世界じゅうの縁にむかって心の中で挨拶した。ドアの隙間、カーテンの波、踏切警報機の影、傘の中で湿った髪。わたしを育ててくれたすべての縁へ。

――わたしはここにいるよ。

――ここは、中心と縁が触れあう場所名前世界の合口。

――わたし最初の偏りは、今もやさしく続いている。

初恋は、治らない。

治らないというのは、傷のことではなく、習慣のことだ。わたしはこれからも、少し足りないものを愛し、少し余っている部分を目で追うだろう。湊は、完璧の手前で笑い、わたしはその笑いの縁に寄り添うだろう。

帰り道、わたしたちはコンビニアイスを買った。レジの上の蛍光灯が、湊の横顔に薄い陰を作る。わたしはそこに自分を見つける。それはもう、かつてのような居場所ではない。けれど、愛着は、住むところよりも、寄りかかるところに生まれる。

外に出ると、夜が来ていた。はっきりした影が地面に落ちる。かつてのわたしがそこにいる気がして、わたしはしゃがみ込む。地面の黒を指でなぞり、笑う。

「こんばんは、ペナ」とわたしが言う。

「また明日ね」と影が言う。

湊が隣で首をかしげる。「誰に挨拶してるの」

「昔のわたしに」

「そうか」

彼はなにも問わない。

わたしたちはアイスを齧りながら、家へ帰る。縁が暮れて、中心が灯る。灯りの縁では、いつでも半影が揺れている。そこからわたしはやってきて、ここにいる。これがペナンブラの初恋の、その後の話だ。初恋は終わっていない。ただ、暮らしになっただけ。輪の肌ざわりは、今も指先に残っている。

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