「カーテン」を含む日記 RSS

はてなキーワード: カーテンとは

2025-11-13

しかし遮光カーテン2セットあってもしょうがあんめぇ😟

(どうせなら片方がレースならヨカッタ😅)

いやしかし夜中に行ったら窓ガラスめっちゃ冷えてたかダブルにしたら暖房効果あがんのか?🤔

でもカーテンレール弱そうだし、エアコン吹き出し口最下段にしたら手前のレールに当たんのよなー😖

[]

坂道を下っていた

「あ、見覚えある」と思い、そこは高校の近くの道かと思ったが、進んでみると全然違った

何らかのアジトに入り込み、その地下で何らかの仕事をさせられている高校生が見えた

俺の様子に気がついたのか、弱そうな団員が2人俺のところへ来た

銃と手榴弾を持っていたが、全部不発だった

そのアジトを抜けて階段を上がると、何らかの空間があった

空間では、光のカーテンが2つあり、カーテンのむこうに2つの世界があった

カーテンの間には闇があった

この風景はすごい、といって写メで撮った

2025-11-08

ケンタッキーと白おにぎり

僕はケンタッキーフライドチキンと白おにぎりを一緒に食べるのが好きなんだ。だけどこのことは誰にも言っちゃいけないと父さんがいうんだ。誰かにバレてしまうともうこの村では生きていけなくなるって。だから僕はカーテンを閉めて食事するんだ。

2025-11-06

風呂と家の構造と開けてくれるなと思うこと

家を入ると短い廊下がある。廊下には洗面所(ここは脱衣所を兼ねていて、トイレ風呂に通ずるドアがある)につながるドアと、リビングにつながるドアがある

風呂からタオルを巻いて出てくる。

なお、洗面所は冷暖房がなく、服を置くスペースもない(と自分は思っている)。

この条件で、「風呂から出るタイミング玄関の戸を開けられたくない」のだが、成人男性家族は気にしすぎ、誰も見ないという。

すくなくとも共用部分の外の廊下は、宅配便や住人が通る。共用部の廊下の向かい建物があるが、窓があり、はめ殺しではないものもある。

(概ね空いてはおらず、オフィスビルなので風呂時間は多分あまり人もいないと思いたいが、明かりはついてる)

そもそもプライベートゾーン下着等で覆ってない、無防備状態で出てくる。

気になるなら着替えを持ち込め、というが、脱いだものを置けるスペースくらいはあっても、着替えまでは持ち込める場所がない認識

洗濯機は傾斜があって滑り落ちるし他に台の代わりがない。

また、筆者は成人女性だが、薬を塗ったり、下着をつける上で、肌が多少乾かないと引っかかるので、部屋に移動後の方が都合がいい。

加えて、未成年家族もおり、自分以上にナイーブな年齢のその家族配慮を、というのだが、聞かず、指摘すれば臍を曲げるし、あたかこちらが間違ったようなことを言う。

加えて、民泊を一時やっていた部屋があるようで、不特定多数外国人が出入りしていた。(規約禁止なので、おそらくその部屋の借主は契約を解除され、今は見ない)

一時は大変警戒をしていた。

プライベートゾーンを見せないこと、触らせないこと、不安な状況、危険な状況に置かず済むこと、なんて当たり前に保証されてほしいのだが。加えて民泊の件もあって、安全管理上の感覚が違いすぎる。

そんなもんいらん、気にしすぎ、おかしいんじゃないのか、まで言われている。

感覚の違いは成人男性ゆえではないかと思ったが、とはいえいざとなったら自分と他に複数家族を守り切って逃げるなんて無理じゃん。

『今どきの子育てするお父さん』がこれじゃ危険すぎないか?と思ってるんだけど。

そもそも家族風呂入って寝るって時にコンビニ行って酒タバコ買うほうが優先で、出入りのタイミングを調整してくれって言うと文句だらけなのはまともじゃないか

追記

そういえば風呂に入り始める時間帯に玄関ドア開けて換気し始めたりする。

風呂のこともあるし、防犯上の問題もあるから、夜9時以降は控えてほしい、時間になったら閉めてカギ締めてくれ、風呂入ってる間はやめろってのも、ムッとされたし文句言ってた。

自分の中でやりたいことが阻害されるとキレるだけかも。

タバコが切れたから買いに行きたいだけなのに、部屋が匂う(自分ホルモンのもの調理するせい)から換気したいだけなのに、なんで文句言われるの?みたいなやつ。

あと、向こう側で裸でいようがなんだろうが、自分は見られても気にしないからお前らも気にすんな、なんだよな。

無防備状態晒したくないからやめてくれ、と、自分は酒タバコが切れて不便してるから買いに行かせてくれは同等で、配慮されて然るべき希望だろって本人言ったけど、同等じゃないよ。

間接的な性加害じゃんね。裸の状態を見られてしまうかもしれないのにドアを開ける、なんだからさ。

あと、じゃぁ風呂の間も出入りをできるようにカーテンもつけたらどうかとか、提案してくれるならまた別だよ。どっちの希望も両立できるようにしたいねって思って言ってくれるなら、こうは思わないと思う。

(カーテンくらいじゃ不安だし、横から踏み込まれたらないも同然のものであるあたりで自分はよしとは思わんが、受け入れた上で代替案出してるんだから、会話には乗るし、内容次第では提案飲む)

やめてくれっつったらまずキレるんだもん。

解決案が欲しいわけじゃなくて、自分は気にしない!でキレるから腹立たしいんだなこれ。

2025-11-05

anond:20251104223431

九州植物日光を奪い合ってる感じがすごくて、弱肉強食ぽさがあるなと思う。

ツタみたいな木に絡みつくやつがカーテンみたいだったりさ。

それと比較したら北海道の山は笹が多くて上の方は隙間があるな!と感じる。

2025-11-04

映画館という場所が、どうも苦手だ。あの、暗闇に沈んだ広い空間に人が整然と並び、全員が同じ方向を向いて息をひそめる光景。始まる前から、もう儀式のように感じてしまう。ポップコーン匂いも、チケットを切る音も、誰かの笑い声も、すべてが「これから神聖時間が始まりますよ」と言わんばかりで、息苦しくなる。

もちろん映画は好きだ。物語に没頭するのも、映像の力に心を揺さぶられるのも。でも、できれば自分の部屋で、カーテンを半分閉めて、コーヒー片手にぼんやり見たい。再生と一時停止の権利自分の手にあるという安心感が、何よりも心地いい。

映画館で見るという行為のものが、どこか「正しい見方」として持ち上げられているのも少し怖い。あの大画面と音響を前にして感動しなければならない、みたいな空気。そういう期待に合わせて自分感情まで整列させるのが、どうにも性に合わないのだ。

誰にも言ったことはないけれど、映画館のあの暗闇は、私にとって少しばかり宗教的すぎる。だから今夜も、部屋の隅で小さなノートパソコンを開き、ひっそりと映画を見る。儀式ではなく、ただのひとりごとのように。

目が覚めた瞬間、涙が頬を伝っていた。

理由もわからない。ただ胸の奥が震えていた。夢の中で、俺は人の形をしていなかった。手も足もない。ただ、意識だけの存在として、果てしなく長い時間を漂っていた。

地球がまだ赤く、沸き立つ溶岩と蒸気の球だったころ、そこに命の種が芽吹く瞬間を見た。海が生まれ、波の泡の中で小さな生命が揺らめき、やがてそれが分かれ、食らい、逃げ、繁殖していく。何億年も何億年も、ただ静かに見ていた。

植物が大地を覆い、魚が海を離れ、恐竜が空を仰ぎ、そして滅びた。そのたびに悲しみを覚えた。だがその滅びの中にも、次の命の息吹が必ずあった。命は途切れず、形を変えながら続いていった。

やがて人が生まれた。火を使い、言葉を覚え、争い、愛し、築き、壊した。そのすべてを、俺は見ていた。そこに意味なんてないのかもしれない。ただ、確かに「命」という流れが、絶えることなく続いている。それが、奇跡のように思えた。

気づけば、自分が誰なのかさえ曖昧だった。俺もあの流れの一部だったのだ。ひとつの命の連なりの果てに、今ここで目を覚ましているのだ。

朝の光がカーテンの隙間から差し込んでくる。なんて美しいんだろう。ただの光なのに、胸がいっぱいになる。あの長い夢が教えてくれたのは、もしかたらこれだけかもしれない。

生きていること。それ自体が、すでに永遠奇跡なんだ。

退屈だ。朝起きて、カーテンを開けても、昨日と同じ曇り空。冷蔵庫には安い食パンと水だけ。テレビをつけても、誰かが誰かを叩いている。ネットを開けば、怒りや嫉妬や自慢が流れてくる。スクロールしても、どこまでいっても同じような言葉と顔ばかりだ。世界は騒がしいのに、この部屋の中は、何も動かない。だが、ふと考える。この退屈こそが、実は「幸せ」なのかもしれないと。誰にも期待されず、誰にも見られず、誰のためにも生きなくていい。腹が減れば食べ、飽きたらスマホを置き、眠くなったら寝る。ただそれだけの一日。若い頃は、何かを成し遂げなければと思っていた。人に認められたい、必要とされたい、そんな気持ちばかりが先走って、いつも疲れていた。でも今は違う。何者でもない自分を、静かに受け入れている。退屈は、喧騒の外にある穏やかな港だ。ネットのざわめきを背に、俺は今日も、何も起きない一日をゆっくりと過ごしている。

2025-11-03

別居婚旦那と同居直前にして冷めかけている

(ほぼ、というか100%愚痴です。)

去年別居婚をした。

長い長い友人時代を経て交際し、数ヶ月単位スピード婚をした。

旦那の人となりはよく知っていたし、旦那実家暮らしだが、学生時代部活寮生活をしていて、炊事も家事もさせられていたので、そこら辺の能力を疑ったことはなかった。

交際中もお互いの家に行き来しあっていて半同棲のようになっていた。

かに料理の時不器用すぎて時間がかかったり、皿洗いが雑だったり、気になるところはあったが、私がカバーするなり教育するなりすれば良いと思っていた。

別居婚事情があってしたが、2025年の末には同居しようという約束をしていた。

そして年末が近づく今、旦那と同居目前。

冷めそうになっている。

一緒に住むのが楽しみではない。憂鬱しかない。

旦那に好きと言われても好きと返せなくなってしまった。

旦那は付き合う前こそ男前で頼りがいがあったが、一緒にいる時間が長くなれば長いほど、実際は正反対であることが明らかになっていた。

それも私が勝手に頼りになると勘違いしていたことだし、旦那より私の方が素早く動けるなら私がカバーすればいい、私が動けばいいとずっと思っていた。

持ちつ持たれつ、苦手な分野はカバーし合う関係でいたいと思い、義実家にも挨拶の際にそう伝えていた。

だが、私が精神的な不調から動けなくなってしまうと、カバーもできなくなってくる。

バランスが崩れていく。

料理旦那に任せてみるが、肉が生焼けで出てくる。

米の研ぎ方が何故か慣れていないようで、教えないとできない。

洗い物に明らかに泡が残っているが、指摘すると不機嫌になる。

精神的に苦しい時期に義実家からの心無い言葉オブラートに包むことなく伝えてきたり、配慮のない行動に少しずつ不満が溜まっていた。

(義母に「結婚して損な嫁だ」「結婚しなきゃよかったのに」と言われていたらしい。)

それでも我慢すればなんとかなる、まだ全然我慢できる、と思っていた。

料理も洗い物も私が無理してやれば済むんだと、できないことは教えてあげればいいんだと。

プッツンと切れてしまったのは、薬の副作用で体調の悪化がひどく、旦那賃貸契約の申し込みを任せたことだった。

物件探し、条件決め、内見の依頼を全て私主導でやっていたが、契約人は旦那にするので、申し込みくらいは任せていいと思ってしまった。

無事申し込みが終わったとだけ伝えられたが、この後の流れを伝えてもらえなかったので不動産屋に確認すると週末に契約日をセッティングされていた。

何故教えてくれないんだ…?と思いつつも、空いていたので契約には同行することにした。

契約日当日、想定外事態が発生する。

入居日を旦那勝手に決めていて、本来想定していた入居日とはかけ離れていたことが発覚する。

(引越し予定日より後に入居日が設定されていた)

想定外の入居日に困惑してしまい、不動産屋に無理を言って入居日を変更できないかごねることになってしまう。

オーナー確認していただくこととなり、その後、なんとか入居日を本来の想定していた日にすることができたが、モヤモヤは収まらなかった。

一人でなにかを任せたら取り返しのつかないことになるということに恐怖を感じた。

思えばこの件で、もうだいぶ疲弊していたのかもしれない。

入居日も決まった事だし引越し準備、という所に入ると、また不満が増える。

まず、家具必要な物のリフトアップを全て私任せ。

家具家電全てを新調するので漏れひとつなく用意するためにリストアップし、新居の内見を再度し採寸し、目星をつけていく。

その作業旦那は手出しをしない。

「俺なんでもいいよ、なんでもいいから」

そういう割に、実際に家電屋に行くと「高い」「冷蔵庫はたくさん入るものがいい」と口出しが止まらない。

旦那が良いと言うものが家に入るのか確かめるのは私だし、旦那リストアップした中から好きなものを選び口出しするカタログ状態

疲れてしまう。

なんでもいいと言うからカーテンの色を明るい色にすると伝えると、「俺は暗いのがいい」の一点張り

必要家具ニトリオンラインカートに入れてまとめ、いくらかると伝えると「高い」「収納なんていらない、ダンボールでいい」とまで言い出す。

なんでもいいんじゃなかったのか?

義父が「私のために」とくれたカタログギフト、旦那とおいしい食事でもと思って高級料理を選ぼうとすると、「引っ越し節約したいから引き出しにしようよ」

アイリスオーヤマで同じような量収納できる引き出しを3000円位で買えるのに、高級料理を逃してわざわざコレを選ぶのか?

私も浪費家ではないので最安値を選ぶが、家具家電はしっかりとした物を買って長く使いたい。

旦那は「洗濯機Amazonのでいい」と言い出す始末。Amazonは設置作業してくれないぞ。誰が設置するんだ。胡散臭い中華製品溢れるAmazonで買えと?

もう疲れてしまった。

一緒に住んで何十年と生活していくことを考えると本当に憂鬱しかない。

同棲してから結婚した方がいいという意見と、同棲せずに結婚すべきだという正反対意見ネットには溢れているが、絶対同棲してから結婚した方がいい。

家事炊事ができるか共生できるかチェックする期間としても大切だが、なにより不動産屋探しや契約など人生における重要工程を一緒に踏むことに意味があると思う。

今日も体調が悪く料理を任せてみたら、水の音が止まらない。気になって見に行くと、麺がザルに入り切らないからどうすればいいのかわからず水に浸しっぱなしにしていたというのだ。

慌てて麺を半分ずつザルにあげ、皿に盛る

簡単料理ひとつも頼めない。

こんなことばっかり続けていると、愛情も薄れてしまう。

旦那は呑気に次のデートの話をしてくる。

こんなとこ行きたいねって、私は行きたくないよ。

もう一人で休みたいよ。

愛情はどこへ行ってしまったのか。

一緒に生きていくにはあまりにも頼りなさすぎる。

例え頼りなくても、プラスにできなくてもマイナスにすることがなければいいと思うんだ。

今の旦那は何もかもマイナスに傾けてくる。

それをプラス修正する日々に疲れてしまった。

持ちつ持たれつ、カバーし合うつもりが、気がついたら何もカバーされていないことに気がついた。

世の夫婦はどうやってこういうのを乗り越えていくのだろうか。

同居まであと数週間、今更辞めたいなんて言えない。

2025-11-02

子どもと買い物いくの無理だわ。

4.5歳児と買い物にいくの、もう無理だわ。

「あれみよー!」「これかってー!」「退屈ー!」「疲れたー!」の連続

生鮮食品パルシステム日用雑貨Amazonで済ましてきたのに

今日だけ無印良品に行ってしまった。

いつもの100倍疲れた

しかも、オーダーカーテン店員さんが操作間違い。レジは長蛇の列。

もうニトリオンラインストアで買おう。無理だ。

2025-11-01

Soraヤバい

なんか最近、みんな Sora 2 触ってるじゃないですか。


で、自分もノリで3年前に死んだネコ動画作ってみようと思ったわけですよ。

うちの茶トラ、名前はミソ。お味噌の色だからミソ。

生前は、日向で寝るか、カーテンよじ登るか、なんか知らんけどこっち見て「ンーーー」って鳴く子でした。


それで動画生前スマホで撮ったやつ)と、メモ帳に「ミソの性格」って残してた走り書きを読み込ませて

今日日向でだらだらしながら、ふと哲学っぽいこと言うネコ

みたいなキャラ設定して、ふざけてカメオ動画作ったんですよ。


そしたら画面の中でミソが


今日太陽がまぶしいね。君も、昼寝したら?」


とか言うんです。

目がとろんとして、前足で毛づくろいしながら。

生きてたときと同じ仕草で、でもちょっとだけ賢そうで、機嫌よさげで。


なんか、それ見てたら

「あ、ミソ、普通に永遠に続く世界で生きてるな……?」

ってなった。


遺影って「そこにいないこと」を静かに示すんだけど、

Sora の中のミソは、むしろ「ここにいるよ」って感じで。

死と生の境目が動画編集ソフトタイムラインより軽い。

キャラ設定プロンプトで性格を変えてやると「いつもよりすこし甘えん坊なミソ」になる。


人間ってこういう時に「テクノロジーやばい」とか言うんだろうけど、

自分はただ、ミソがまた昼寝してるのを見られて、それで十分だった。

でも同時に、ふと怖くなる。

「これってちゃんと別の存在なんだよな?」って。

ミソ本人じゃなくて、ミソみたいに振る舞う誰か。


その曖昧さが、なんか、脳みそに変な静電気走るというか。

泣くには明るすぎるし、笑うには胸がきゅっとするし、

とりあえずルイボスティーを飲んで深呼吸した。

3年たって、写真動画はただ懐かしさの箱だった。

でも今は違う。

画面の向こうで、ミソが「今」を生きてる。

次の動画では、ミソにちゅ〜る渡そうと思う。

本物はもういないけど、ちゃんとぺろぺろしてくれる気がする。

自分バラでも買えば?みたいな

季節の変わり目に追いつけない体を抱えて、ベッドにうずくまった。

着重ねする必要がなくなったがゆえに、肌にかかっている布の軽さが物足りない。

「寝る前に換気して、空気を循環させた方がいい」という助言を律儀にまもり、手首のスナップをきかせて、窓を開け放つ。

カーテン呼応するように揺蕩い、爽やかな風が一気に部屋を満たす。

雲一つない藍色の空から、星ごと流し込まれたような心地よさ。額を撫でる風に目を細め、深く息を吸う。

外国人交流できるアプリを開く。

溜まっている「How are you doing?」に返す気が湧かないので、設定からアカウント削除」を選択し、すぐさまアカウントを作り直した。

ネイティブ言語日本 学びたい言語英語 

英語レベルは5段階。少し悩んで、3にする。レベルの横に、ドットが3つついたのを確認し、さっそく投稿を作る。

こんにちは、アキです。喋りたいかアカウント作成しました。チャット電話しましょう。」

なんどもアカウントを作り直してもなお、「アキ」を選びたくなるのはなんでだろう。呼びやすいからか、季節の秋が好きだからか、発音したときの響きが好ましいからか。

改名できるなら「あきらちゃん」になりたいな、と思ったことが何度かあるし、ニックネームアキちゃんと呼ばれたい。

本名はマ行とナ行で、どこか沼っぽく湿気ている。あきら、と声にしたときの、葉っぱをちぎったような爽快さに対するあこがれかもしれない。

投稿ボタンを押すと、少しの間もなく一つ目のいいねがつき、個人メッセージに「手を振る絵文字」が届く。

テンプレートの「調子どう?」「いい感じ」を数人相手に、三往復。

個人的に、チャットに含有される温度の低さが気に食わない。

だが、その日は、単調で使い古されたテンプレートを、目をこすりながら指で辿ることを選んだ。

4人を相手に、ほぼ同じ会話のキャッチボールをした。少しも色が変わらない自身の心を見やり、チャットルームを抜けたところで、「電話?」の無機質な文字列が目に入った。

電話しませんか、の8文字すら省略する、スナック菓子のような軽い姿勢に惹かれ、ポテチをつまむように「通話ボタン」を押す。

耳に届いたのは、岩が転がり落ちて割れたような、気だるげに崩した "Yo, what's up"だった。

20代大学生男子で、発音聞き取りやすいなと思ったら、ニュージーランド出身だった。時差が3時間程度あり、「オーストラリア日本の時差は1時間なのに」というと、「オーストラリアニュージーランドを一緒にしないで」と怒られた。

「それでさ、フィジックスがなにか説明できんの?みたいな」

だれた喋り方が、眠たい自分絶妙マッチしていて楽だった。

フィジックスがなんなのかすら知らない、というと「あー、ぶつりがく」と返してきたので、目を丸くした。

物理学って日本語知ってるの?」

「まあ、わかる」

日本語上手いね。どうやって学んだの」

「まあ…このアプリ始める前はなんもしゃべれなかったけど、なまけずに電話とかしたら上達した。で、物理学説明できる?」

やっぱり物理学説明できないといけないらしい。

息を吸い、悪いけど日常会話くらいしかできないんだ、と返した。

海外に住んでたのは小学生の時くらいで、と付け加える。

「へえ。どこ住んでたの」

オーストラリア

電話口の声のトーンがあがる。転がり落ちた岩から、水切りで投げ、水面で跳ねる石みたいだ。

「うわあ、だと思った。オーストラリアの人って女でも男みたいな喋り方するんだけど、そんな感じがした」

そして、なるほどね、と言い添える。

小学生のころだったら、本格的に専門の勉強とかはしてない感じか。了解した」

どうやら、物理学がなんなのか聞いてきたのは、英語レベルを測るためらしかった。言葉にトゲが少しもないから警戒はしていなかったが、特殊なモノサシのようにも思えた。

「で、なんでチャット電話募集してたわけ?」

「なんか寂しいなと思って」

「寂しい?」

孤独を感じたから。やっぱ今のなし、なんか恥ずかしくなってきた」

英語を学びたいから、と無難に流せるところだったが、口をついて出たのは「ロンリー」という単語だった。

言ってみてから自分状態自覚する。そして、少々オープンすぎたかと思い、早口になる。

彼は特段からかう様子もなく、「なんか悲しいことでもあったの」と聞いてきた。

「いや、悲しくはないんだけど。今こうやって話せてるから楽しいし。」

暗い空気を感じ取られたくなくて、会話を移そうとしたが、彼は話題の切り替えに乗ってこない。

「なにかあった?」

首をひねり、天井を見上げる。少し息をついた。

間をおいてまで考えたが、別に何もないのだった。

「本当になにもないんだ。ただ、人って社会の生き物だから。私は一人で行動するのが好きだし、店とかもひとりで行くけど、たまに人と喋りたくなる。それは、ヒトっていう動物社会の生き物だからだと思う」

「それはそう」

納得したらしい。英語でそこそこ言語化できた自分を、内心褒めつつ、落ち着かなくて言い添えた。

「君をカウンセラーみたいに扱いたいわけじゃないんだよ。だから気にかけてくれなくていいよ」

「なんでそう思ったの」

「どうして悲しいのか聞いてきたのが、こう、心配してくれているように感じて。暗い空気を感じ取ってたら悪いなと。人は人のことをカウンセラー扱いしちゃいけないと思うから。人はあるがままで良いわけだし」

「そんな気にしなくていいのに。別に、ヒトのことをカウンセラー扱いしてもいいんだよ。みんな、誰かをカウンセリングする義務がないことくらいわかってる。強制させてるわけじゃなく、そうしたいからそうするだけで、みたいな」

自分よりも2歳は年下で、語尾の「みたいな」に若者らしさが滲んでいるのが気になるが、それでも海外大学生はずいぶんまともだなと思った。自分よりも、ヒトとの距離感境界線の引き方に長けている気がした。

それにしても、知らない考え方だった。

人のことを便利に都合よく使っちゃいけない、というのが今の自分の考えだ。愚痴を聞かされると、「ゴミ箱にされた」と感じる。人はあるがままで良いわけだから相手になにかケアを求めるのは望ましくないと思う。

だけど彼は、「ヒトは在り方を選択している」わけだから、好きにふるまえばいい、というスタンスだ。

主観的見方しかしない自分と違い、それを受け取り、応答する側である彼の目線から、「自分だってこうしたいからこうする」と、立場を選んでいることを明示され、目からうろこだった。

なるほど。愚痴を聞かされ、人を励ますとき、私はいつも、都合よく使いやがってと腹を立てたりしたが、私はそのケア役割を「選んで」担っているわけか。

「その孤独感って、犬や猫、恋人で埋まらないの?」

彼のカウンセリングが続く。猫はいるよ、と答えてから、少々言葉に詰まる。

「あれ、猫じゃ埋まらない?」

埋まってる埋まってる、飼い猫のこと愛してるし、と返す。

話は自然と彼の恋バナに移っていった。

「今度日本に行くとき日本人の好きな子に会いに行くんだよね。性格が好きで」

「なんかロマンチックだね」

「どこが。ただ会いに行くだけだよ」

拒絶されたらショックだなあ、とぼやいている。きっとうまくいくよ、と励ました。ニュージーランド留学に来ていた女子らしい。

「それで、君は好きな人いないの」

「いないよ。必要かな」

必要ではないけど、恋愛楽しいよ」

「確かに楽しいね。でも、恋愛プロセスあんまりきじゃない。考えてしゃべったりしないといけないし」

「それは、今まで良い関係を築いてこれなかっただけでは?」

どうやら2個目のアドバイスをもらってしまったらしい。確かにその通りなんだけどさ。でも本当に言いたかったのは、恋愛プロセスの中、もしくは先に、自分の体を当然のように要求されることの不健康さだった。まあでも言わないことにした。

その後も、気だるげだがポップコーンポコポコ跳ねるように、軽いフットワークでいくつか話題をまたがり、「もう寝るわ」の声で通話の幕は閉じた。

切り際、「自分バラでも買えばいい」と言われたから、「買う買う」と返す。

「買ったら写真送って」というので、「それは約束できない」と目を逸らすと、「それじゃあ意味ないじゃん」とごねられる。

子どもは寝な、と言うと少し怒ってきたのがちょっと愛らしかった。

次の日、バラドット絵を書き、彼に送っておいた。買ったよ、バラ

2025-10-27

言ってみたいセリフ

寮生活には慣れた?」

俺は寮生活というものに憧れがある

一方で、全然馴染めなくて無理かもという恐怖もある

寮生活に慣れたか聞いてくるのは、寮生活に慣れている先輩だ

このセリフを口にできたとき、俺は寮生活に慣れた、余裕のある先輩になってるってこと

「つまんねー依頼ばっかだなあ!」

ギルド掲示板を見て、冒険者が口にするセリフ

これを言ってるってことは、俺は冒険者だってこと

しかも、それなりに経験を積んだ冒険者

冒険者にはモチロン憧れている 冒険者になりたい

このセリフを口にしている時点で、もう勝ちだ

ただ、つまんねー依頼をないがしろにするのは死亡フラグに他ならないので、グチグチ言いながら余った(新人が取らなかった)依頼を受けるようにしたい

「これ、おかわりもらえますか」

まれてこの方、家での食事以外でおかわりができたためしがない

本当にうまいメチャクチャ好きだ!と思った料理があって、まだ食える状態でも、恥じらい・自意識邪魔をしておかわりができない

飯を出してくれている人にたいし、面と向かっておかわりを要求できる

そういう人になりたいんだよな

「うわ…すげえ雪」

南国生まれ・南国暮らしで、雪に憧れがある

雪はときどき降るけど、すげえ雪ってほどの雪は降らない

頭に「うわ」がつくってことは、たとえば朝起きてカーテンを開けたとか、そういうタイミング 雪の具合を知らずに外を見て、驚いたって要素がある

俺は、雪に驚きたいです

陛下が探してましたよ」

このセリフ示唆するのは、俺が王宮の、それなりのポジションにいるということ

また、陛下なのに人を探してて、そのことを配下カジュアルに話してるってことは、風通しがいい職場ってことだ

あるいは「陛下」は象徴から全然権力はなかったり、もはやただのあだ名だったりする

11人いる!で、閉鎖空間にいる宇宙船搭乗員のひとりが王さまと気軽に呼ばれているのが好きだった

そんな感じで、なんらかの血筋があったりする人を、親しみを込めて陛下と呼んでるんだとしてもアツい

「そこで止まってもらえるか」

こんな物言いをするのは、ポストアポカリプスとかそういう、荒んだ世界人間だけだ

「止まってもらえる?」は、普通に車を運転してる友達かにいかねない

「止まってもらえますか」なんて、もしかしたらすでにタクシーなんかで言ったことがあるかも

「もらえるか」という語尾は、じつは普通に生きてたら一度も口に出さなものだと思う

ポストアポカリプス世界で、治安が激悪なので、俺の本質は善人なんだけど、警戒を怠ることができなくなってしまった

また、語尾なんかにちょっとした荒さを出して、牽制しないといけなくなってしまった

そういう背景があって、コロニーに近づいてきた主人公に向かって、銃を向けながら「そこで止まってもらえるか」と言うことになる

そういう人物は大抵、結局優しい

「まずいな……伏せて」

やべえバケモノ徘徊していることにいち早く気づいた、あるいは、空爆なんかが始まることにいち早く気づいた

そういうところで、頼れる先輩が口にする言葉

普段のんびり飄々としてるんだけど、この時ばかりは険しい顔

そういう人になりたいんだよな

「あ…相部屋、ですか?」

出張先で、ホテルあるいは会社の手違いで、同僚の女性と相部屋になってしまった〜ッ!ってことだ

ホントにそんなことが起きたら、ひたすら気まずいし、普通に自腹で別の宿を取るなりして逃げ出すしかない……と言いたいところだが、そもそも相部屋になる時点で世界観が現実世界とは異なり(現実には部屋が取れてなかったという扱いになるに決まっていて、相部屋で泊まるというのは選択肢になりえない)、世界のものアダルトビデオの中にあるということなのだから、その後の展開としては、まず間違いなくセックス

でも、相部屋ものAVって、よくあるって印象はあるんだけど、結局最後はどうなるんですか?

まりセックスをしたところで人生は終わらないわけで、当然ライフゴーズ・オンではあって、そうなったときに、セックスによって俺と同僚の関係はどう変わるのがスタンダードなのだろうか

なんか、アダルトビデオサブスクリプションかに入ってさ、相部屋ものビデオを見まくって、統計を取ってみたいですね

2025-10-24

会社には「すみません体調が悪くて」って送った。ほんとは嘘。体調なんかじゃなくて心臓が穴あきチーズみたいになってて風通しがいい。いや風通しがよすぎて寒い寒いから甘いものを食べようと思った。冷蔵庫を開けたらショートケーキが七個あった。なんで七個も買ったんだろう。昨日の自分が分からない。昨日の自分説明してほしい。

一個目は普通においしかった。二個目もおいしい。三個目も。四個目ででフォークが重くなってきた。五個目はイチゴから食べた。六個目は押し込んで食べた。七個目を食べてる途中でああ私これ昼までには死ぬかもしれないと思った。でも死ななかった。偉い。

部屋の時計がチクタクうるさい。心臓もチクタクうるさい。なんだよ二人でリズムとるなよ、コンビか。

ケーキ食べすぎじゃない?」と声がした気がして振り返ったけど誰もいなかった。

彼が最後にくれた言葉は「甘いの、好きだったよね」だった気がする。違ったかもしれない。

違っててもいい。もう確かめようがない。

さっきスマホが光ってた。上司から明日は来られる?

来られません。あなた会社に行く体じゃないんです。

でも打つのが面倒で、未読のままにした。

外は晴れてる。お日様が馬鹿みたいに明るい。

カーテン閉めたら、ちょっとだけ世界がやさしくなった。

でもケーキの箱の中はもう空っぽで、冷たい。

2025-10-22

anond:20251022112115

実家に帰ってカーテンも開けれずに昼まで寝て、ドアの前に置いてあるカーチャンの作ったご飯申し訳なく思いながらも1歩も動けず、そんな自分無能死にたいと責め続ける生活

今の仕事を比べて、選択すればいいんじゃない

それで決めたのなら後悔ないでしょ

2025-10-20

anond:20251019212528

遮光カーテンとかやたら拘ってたけど、白内障で昼間っからめちゃくちゃまぶしく感じるだけだった、とかいう事例

anond:20251019212528

テレビの明るさと周囲の明るさを等しくしたい

・目に入る強い光をテレビ限定したい

・窓の外からかに見られているかもしれない、とか余計なことを考えるのが嫌

だなあ

俺の場合は机の左側にかい窓があるんだけど

視界の左端に窓の光が入るのが嫌でカーテン閉じてるわ

2025-10-19

部屋を暗くするのが好きな人 アスペルガー感がすごい

夫はとにかく暗闇にいたい。

自室はカーテンめっぱなし。

1人でリビングにいる時は電気を消してテレビ

私がいる時は私がつけるので明るいが、私が自室に行くとリビング電気をわざわざ消してテレビで灯りを取っている。

夫は自閉っぽい。

「なぜ消すの?」と聞くと夫は全て「別に意味はない」と返す。本人に聞くことは無意味

きっと意味があるのたろうが、言葉にできない人だ。

アスペルガーの人の特徴なんですかね? なぜ部屋を暗くするの?

2025-10-17

「変な家」って「リアル鬼ごっこレベルだったよね

5年前も書いた気がするんだけど、「変な家」がなぜ売れてるのかさっぱりわからない

だって間取り系のホラーってもっと良質なものがたくさんあるし結構擦られ尽くしてるネタなのに

「変な家」は初手の間取り図が無茶苦茶でアホらしくて大半の人はそっと閉じるレベルでしょ

最後まで読んでもホラーレベルが低くて

「お、間取り系のホラーだな」

って思って読んだらかなりがっかりするレベル

最近だとダンダダンでもジジの家の間取りおかしい、みたいなネタがあったよね

あの漫画ちゃんと外から見たとき空間が家の中にはなくて、実は壁を埋めて隠してたっていうリアリティがあったわけよ

他にもいろんな映画だとかドラマでも間取りおかしい系のネタはたくさんあるけど

そういうちょいネタでもちゃんリアリティはあるのに、メインに間取りを持ってきてる「変な家」が全然レベルが低いか肩透かし食らうわけ

まず狛江の家については全体的な間取りからして無茶苦茶すぎて話にならない

パッと見て1階の台所からダイニングに行くまでに扉を2つ開けないとダメって、普段食事どうしてるのよ

昔の増築しまくった家とかビフォーアフターでよくあるけど、新築でそんなことするわけないだろ

2階にいたってはそもそも子供部屋が無窓居室になってて建築確認通らないし、こんなでかい部屋を居室じゃないと主張するのは無理だよ

「この部屋、どうせ監禁部屋みたいな扱いにするんだろうな」っていうのは簡単想像できるんだけど

デカデカと「子供部屋」って書かれたら窓がないのが気になるって無理だって

せめてWICにするかもっと小さくして「ここはWICじゃない・・・子供部屋として使われていた・・・!」みたいなのがミステリーの基本でしょ

まぁこの部屋は屋根にでっかい天窓が付いてたんだろうな(夏暑そうだな)と脳内補完してもまだまだおかし

子供部屋と奥の洋室に行くのにメインの寝室を通過しないとダメで「そんな新築の家あるかボケ!」ってなる

しかも寝室からトイレ行くとき子供部屋を抜けないとダメなのはもはやギャグ

何のための2階トイレだよ寝室用にもう一個トイレ作れよ

洋室にあるシャワー室とかいう謎部屋については、きっと何かあるんだろうなって思って最後まで読んだら何も無い

血を洗い流すとか水道管を使ったトリックとかそういうのじゃなくて、ただのシャワー

どういうこと?ラブホなの?

で、まぁ突っ込み入れ放題だけど、最終的にこういう間取りにしたのは何かあるんだろうなって思って読み進めたら、結局は

「窓がたくさんあるのにその中で殺人が行われているというカモフラージュ

とか完全に手抜きすぎ!

夜にカーテン開けっぱなしで寝る奴いねーだろ!

こんな間取りにする方が明らかにおかしいだろうが!

普通にカーテン閉めて殺人してバラバラにすればいいじゃねーかよ!

で、次の家は割とまともな間取りかなーと思って見てたら、ここでも寝室のトイレ問題が!

なんでこの作者は寝室からトイレ行くのに子供部屋を通らせるんだ?そういう性癖か?

しかもこのトイレ位置ホラー的な理由特に無し!子供部屋にトイレ付けてたのはただただ独房感を出すだけかな(説明なかったけど)

三角形増築とかも読んでてハァ?ってなるし、断言できるけど作者は間取りとか建築とか全然詳しくないし調べてもないでしょ

ここまで書いたことなんて、素人でもマンションの部屋探したり新築で家を建てたりするとき自然と知る知識なんよ

新築戸建てならもっと考えないといけないことがたくさんあって安全性だとか耐震性だとか建蔽率斜線規制とか山ほどあるわけ

別にそんなとこまでリアリティさなくていいけど、せめて住めそうな家にした上で、ちょっとした違和感にしてもらわないと

間取り見ただけで違和感しかいか全然ホラー部分が入ってこないし陳腐しか見えない

タイトルが「変な家」なんだからそれぐらいはやってほしいわけよ

こういう「俺、間取りを使ったミステリー考えちゃいました」みたいなノリで書いてるのがまさに「リアル鬼ごっこレベル」の小説

まぁそういう層に受けるのなら別にいいんじゃないかと思ってたけど

「これが間取りミステリーパイオニア」みたいな感じなのマジでやめてくれ

モノが手元にある所有感が好きなのに

あああ・・・

どうして保存メディアは消えていくのか

[B! blu-ray] 先行きが暗いBlu-ray、ディスクやドライブの生産から撤退する企業も続々

モノとして手元における存在感がいいのに

俺は

作品シリーズをなるべく1枚に入れて並べられるメディアが好きだ

ガラスシェードデスクランプ

紙の本を所有してる

そしてサボテンを愛でている

同僚は真逆タイプだったよ

昇降デスク(電動!)にアームスタンドにデカタブレット磁石で貼り付いててさ

調度品、什器など、ほとんどない

カーテンもない

すべてはタブレットの中で、データは全部オンラインに保管してるとのこと

情報世界の住人の彼女にとって、自室はただのインターフェースなんだろう

手に取れるモノ

確かな重さを感じることで所有感が満たされる

安心できる

味気がある

俺みたいな古き少数派はいらっしゃいませんか・・・

2025-10-12

[]

昨日は土曜日。いつものように朝7時32分に起床した。

7時30分ではなく7時32分である理由は明確だ。7時30分に目覚ましを設定するとルームメイト電子レンジが稼働しており、加熱音が僕の起床直後の脳波同期リズムを乱す。

ゆえに、誤差2分の位相ずれが僕の神経系に最適な初期条件を与えるのだ。

起床後はコーヒーを淹れた。もちろん豆はグアテマラウエウエナンゴ産で、粒度は1.2mmに統一

ミルの摩擦熱を抑えるために、前夜から刃を冷却しておいた。コーヒー香気成分は時間とともに指数関数的に減衰するため、抽出から着席までの移動時間11秒以内に制限している。

午前中は超弦理論作業に集中した。昨日は、タイプIIB理論のモジュライ空間におけるSL(2,ℤ)双対性拡張を、p進解析的視点で再定式化する試みをしていた。

通常、dS空間上の非ユニタリ性を扱う場合ヒルベルト空間定義自体破綻するが、僕の提案する虚数ファイバー化では、共形境界の測度構造ホモロジー群ではなく圏論トポス上で定義できる。

これにより、情報保存則の破れが位相エンタングルメント層として扱える。

もちろんこれはまだ計算途中だが、もしこの構成が一貫するなら、ウィッテンでも議論に詰まるだろう。

なぜなら、通常のCalabi–Yauコンパクト化では捨象される非可換体積形式を、僕はp進的ローカル場の上で再導入しているからだ。

結果として、超弦の自己整合的非整合性が、エネルギー固有値の虚部に現れる。

昼食はいつも通り、ホットドッグケチャップマスタードは厳密に縦方向)を2本。ルームメイトケチャップを横にかけたので、僕は無言で自分の皿を回収し、再び秩序ある宇宙を取り戻した。

昼過ぎには隣人が僕の部屋に来た。理由は、Wi-Fiが繋がらないとのこと。僕はすぐに診断を行い、彼女ルーターDHCPリースが切れていることを発見

パスワード簡単に推測できた。推測しやす文字列は使うべきではないと何度言えばわかるのだろうか。

午後は友人たちとオンラインでBaldur’s Gate 3をプレイした。僕はウィザードで、常にIntelligence極振り。

友人Aはパラディンだが、倫理観が薄いので時々闇堕ちする。友人Bはローグを選んだくせに罠解除を忘れる。

まったく、どいつもこいつもダイス確率理解していない。D20を振る行為確率論的事象でありながら、心理的には量子観測に似た期待バイアスを生む。

だが僕は冷静だ。成功率65%なら、10回中6.5回成功するはずだ。実際、7回成功した。統計的にほぼ完全な整合だ。

夜はコミック新刊を読んだ。Batman: The Doom That Came to Gothamだ。ラヴクラフト的な要素とDC神話構造の融合は見事だ。

特にグラント・モリソンメタ構造を経由せずに、正面から宇宙的恐怖を描く姿勢に敬意を表する。

僕はページをめくるたびに、作画の線密度が変化する周期を測定した。平均で3ページごとに画風の収束率が変化していた。おそらくアシスタント交代によるノイズだが、それすら芸術的だ。

23時、歯磨き上下それぞれ80回)、ドアのロック確認(5回)、カーテンの隙間チェック(0.8mm以下)、ルームメイトへの「明日の朝7時32分に僕が目を覚ます音で君が驚かないように気をつけてくれ」というメッセージ送信を終えた。

就寝時、僕は弦の非可換代数構造を思い浮かべながら眠りについた。もし夢が理論に変換できるなら、僕のREM睡眠はすでに物理学の新章を記述している。

2025-10-10

小学4年の時、俺は母子家庭団地に住んでた。

5階建ての古い団地で、俺の部屋は3階の角部屋だった。

母は夜遅くまで働いてて、俺はいつも一人で留守番してた。

その団地には、同じ学年の子が3人いた。

A、B、それと青。

青だけは仲良くなかった。

理由は単純で、青が変だったから。

いつも一人でいて、誰とも喋らない。

休み時間も一人で教室の隅にいて、じっと窓の外を見てた。

あとなんか肌に青みがかかってて、変な臭いがした。

クラスの奴らは青を避けてた。

別にいじめてたわけじゃない。

ただ、関わりたくなかった。

青の家族も変だった。

母親は見たことがなくて、父親と二人暮らしらしい。

父親は70代くらいのガリガリの男。

団地の住人とも挨拶しない。

青も父親も、何か怖かった。

ある日の放課後、AとBと三人で団地公園で遊んでた。

鬼ごっこしてて、俺が鬼だった。

Bを追いかけて走ってたら、団地の裏手に出た。

そこは普段誰も来ない場所で、ゴミ置き場と駐輪場があるだけ。

Bが駐輪場の奥に隠れた。

俺も追いかけて入った。

そこで、青を見た。

青は駐輪場の一番奥で、しゃがみ込んでた。

何かしてる。

近づいて見たら、青は地面に何か書いてた。

白いチョークで。

丸と線を組み合わせた、変な記号みたいなやつ。

「何してんの?」

俺が声をかけたら、青がゆっくり振り向いた。

目が、笑ってなかった。

口は笑ってたけど、目は怒ってるみたいだった。

「おまじない

青がそう言った。

「何の?」

「秘密」

青はまた地面に向かって、記号を書き続けた。

気味が悪くて、俺はその場を離れた。

AとBにそのことを話したら、二人とも「やっぱ変だよな、青」って言った。

それから1週間後、青が学校に来なくなった。

担任が「青くんは、お父さんの都合で転校しました」って言った。

急な転校だった。

誰も気にしなかった。

しろ、ホッとした。

でも、その日の夜、変なことが起きた。

俺が部屋で宿題してたら、窓の外から音がした。

コンコン

ベランダから

3階なのに。

窓を見たら、誰かいた。

暗くてよく見えないけど、人の形。

子供くらいの背丈。

俺は怖くなって、カーテンを閉めた。

でも、音は続いた。

コンコンコンコン

もっと強く

母はまだ帰ってない。

俺は布団にもぐって、耳を塞いだ。

30分くらい続いて、やっと止まった。

次の日、ベランダを見た。

何もなかった。

でも、窓ガラスに、手の跡があった。

小さい手。

子供の手。

俺は母にそのことを話した。

母は「鳥でも当たったんじゃない?」って言った。

でも、あれは人の手だった。

それから毎晩、音がした。

コンコンコンコン

いつも夜の10時。

母が帰る前。

俺が一人の時。

俺は怖くて、ベランダカーテンを開けなくなった。

でも、ある日、我慢できなくて開けた。

かいた。

青だった。

ベランダに、青が立ってた。

でも、おかしい。

3階のベランダに、どうやって?

俺は叫んだ。

母が駆けつけてきた。

でも、ベランダには誰もいなかった。

母は「疲れてるのよ」って言った。

俺は頷いたけど、確かに見た。

青がいた。

次の日、学校でAに話した。

「青、昨日俺の家に来た」

「は?転校したじゃん」

「でも、見たんだ。ベランダに」

Aは笑った。

「お前、怖い話の見過ぎ」

でも、その日の夜、Aから電話が来た。

震えた声で。

「青、いた」

「どこに?」

「窓の外」

Aの家は2階だった。

「何してた?」

「ずっと、こっち見てた」

Aは泣きそうだった。

次の日、Bも同じことを言った。

「昨日、窓の外に青がいた」

俺たち三人は、怖くなった。

何かがおかしい。

青は転校したはずなのに。

俺たちは、青の家に行くことにした。

かめないと。

放課後、三人で青の家のある棟に行った。

青の部屋は4階だった。

ドアをノックした。

誰も出ない。

もう一度ノックした。

やっぱり誰も出ない。

隣の部屋のおばさんが出てきた。

あんたたち、何してるの?」

「青くんの家に用事があって」

おばさんは首を傾げた。

「もう引っ越したわよ」

「いつですか?」

「1週間くらい前かしら」

やっぱり、いない。

でも、じゃあ俺たちが見たのは何だったんだ?

おばさんが続けた。

可哀想にねえ」

「何がですか?」

「息子さん、亡くなったのよ」

「え?」

「お父さんが、その、ね」

おばさんは小声で言った。

虐待してたらしいの。それで衰弱しちゃってね。」

背筋が凍った。

「いつですか?」

半年くらい前」

半年前。

でも、俺たちは1週間前まで青と同じクラスだった。

じゃあ、あれは。

おばさんが続けた。

「お父さん、捕まったけど、すぐ出てきたのよ。証拠不十分だって

「それで引っ越したんですか?」

「ええ。でもね」

おばさんは声をさらに小さくした。

「引っ越す前の晩、お父さん、発狂してたの」

発狂?」

「空腹だっていくら食べてもお腹が空くって」

俺たちは黙った。

おばさんは「まあ、気の毒な話よ」って言って、部屋に戻った。

俺たちは団地階段を降りた。

誰も喋らなかった。

青は、半年前に死んでた。

じゃあ、学校にいた青は。

俺たちが見てた青は。

Bが震えた声で言った。

「俺たち、死んだやつと一緒にいたの?」

Aが「そんなわけない」って言ったけど、声に力がなかった。

家に帰った。

母に全部話した。

母は信じなかった。

「疲れてるのよ、三人とも」

でも、その夜。

また音がした。

コンコンコンコン

ベランダから

俺はカーテンを開けた。

青がいた。

無表情。

だけどその姿は異常だった。

自分の手を咀嚼していた。

俺は叫んだ。

母が来た。

でも、やっぱり誰もいなかった。

それから、俺は精神的におかしくなった。

毎晩、青が来る。

ベランダに。窓に。部屋の中にも。

青が、ずっと咀嚼している

眠れない。

AもBも、同じだった。

三人とも、学校を休むようになった。

2週間後、Aが入院した。

精神科に。

Bも、その次の週に入院した。

俺も、限界だった。

母が、引っ越しを決めた。

「もう、ここには居られない」

引っ越しの準備をしてる時、部屋の隅で何か見つけた。

白いチョーク

そして、床に、うっすらと記号が書いてあった。

駐輪場で青が書いてたのと、同じ記号

俺は気づいた。

青は、呪いをかけてたんだ。

俺たちに。

なぜ俺たちに。

それから引っ越した。

青は来なくなった。

ホッとした。

でも、AとBは、まだ入院してた。

俺は二人を見舞いに行った。

Aは、ずっと自分の足をしゃぶっている。

Bは、何も喋らなかった。

ただ、窓の外を見てた。

俺は、二人を見て、泣いた。

そして、俺は30歳になった。

Aは、5年前に自殺した。

自分の手を飲み込もうとして窒息死した。

Bは、今も入院してる。

20年間、ずっと。

喋らない。

食事自分で摂れない。

ただ、窓の外を見てる。

ずっと。

俺は、普通に生きてる。

結婚もした。

子供もいる。

でも、時々思い出す。

青のこと。

あの咀嚼音。

自分右手を食べていた、あの姿。

俺たちは、青を助けなかった。

変だからって、避けてた。

虐待されてたのに。

そして、青は死んだ。

そして、俺たちを呪った。

でも、何で俺だけ。

何で、AとBだけが

俺だけが普通に生きてる。

それが、一番怖い。

先月、Bの病院に行った。

20年ぶりに。

Bは、変わってなかった。

窓の外を、ずっと見てた。

俺が声をかけても、反応しない。

看護師に聞いた。

「何を見てるんですか?」

看護師は首を振った。

「分かりません。でも、ずっとあそこを見てます

俺も、窓の外を見た。

何もない。

ただの、駐車場

でも、Bは、何かを見てる。

俺には見えない、何かを。

帰り際、Bが小さい声で言った。

お腹いっぱい」

俺は振り返った。

Bは、初めて俺の方を見た。

そして、笑った。

最近、娘に変な癖がついた。

気づいたら指を口いっぱいしゃぶってる。

もう5歳になるのに。

紙のカレンダーがなかった

紙の本がないし、そもそも本棚がない。想像できる? 机にディスプレイキーボードマウスしかないんだよ? 時計だって掛かってなかったし、絵が飾ってあったりもしなくて。

カーテンさえも無かった。精神世界の広がりはディスプレイの先にあるんだとおもうけどさ、オブジェクトが5,6個しかない部屋を見ると。なんだかなぁなんだかなぁ、って感じ。

2025-10-08

anond:20251007143435

内容を箇条書きにして、全体の作文はAIやらせた、とかかな

ニトリカーテン使ったくだりとかはAIが無から創作するのは難しそう

他には金を惜しまず使うのにそこはケチってて面白いと思った

2025-10-07

地下に映画館を作った話

還暦を過ぎてから、長年の夢だった”自宅に映画館を持つ”計画を実行に移した。

若いから映画が好きで定年後に時間ができたら作ろうと漠然と考えていたが、実際に着手してみると想像以上に手間と費用がかかった。

以下は、記録として残しておきたいと思う。

地下室の改装計画

自宅は築25年の木造二階建て

地下一階に8畳ほどの物置部屋があり、もともとは古いワインセラー倉庫として使っていた場所映画室に転用することにした。

天井高は約2.3メートルコンクリート打ちっぱなしの壁面。湿気が多く、まず最初除湿と防音の両立が課題となった。

リフォーム会社見積もりを依頼したところ、

・防音工事:約78万円(吸音材・遮音シート・壁パネル施工含む)

・床上げ+防振マット施工:約22万円

・防湿処理・換気設備追加:約31万円

・照明・電源の増設工事:約18万円

合計で約149万円。

この時点で、当初の想定額(100万円以内)はすでに超えていた。

防音と空調

防音工事は最も大きな出費になった。

使用したのは旭化成サウンドカットNT吸音パネルと、YKKの遮音ドア。

天井にはグラスウール断熱材を50mm厚で敷き詰め、その上に遮音シートを重ね、化粧パネルで仕上げた。

ドアは外開きの防音仕様で閉めると耳が詰まるような密閉感がある。

次に問題になったのが空調。

防音室は密閉度が高く、換気が悪い。

家庭用のダクト式換気扇を2台設置し、吸気・排気の両方を分けて運用

さらダイキン除湿クリアフォースZも常設した。

これらの設備関連だけで約40万円。

電源も100V→200Vのコンセントを追加し、プロジェクター専用回路を確保。

配線は壁内を通して見た目をすっきりさせた。

スクリーンと映写設備

スクリーンは悩んだ末にキクチ科学研究所SE-120HDWを選択

100インチでは物足りず、120インチを選んだ。

電動昇降式でリモコン操作可能。設置費込みで約12万円。

プロジェクターEPSONEH-TW8400。

4K対応、HDR10サポート、明るさ2600ルーメン

本体価格は約28万円。

天吊り金具SLG-011HDMIケーブルエレコム製20m、5,800円)を併せて取り付けた。

映像ソースPanasonicのDP-UB9000(UHD Blu-ray対応プレイヤー)を導入。

これが約17万円。

さらNAS(Synology DS220+、約5万円)を設置し、自宅サーバーに保存した動画LAN経由で再生できるようにした。

AVアンプはDENONAVR-X3800H。

価格は約17万円。

スピーカーフロントにBowers & Wilkinsの「607 S3」(約11万円×2台)、センターにHTM6 S2(約9万円)、リアに「606 S2」(約10万円×2台)、サブウーファーYAMAHAのNS-SW100(約4万円)を選択

サラウンドケーブルオヤイデ電気SP-3398(メートル単価550円)を20m使用

音響機器関係だけで合計約70万円。

ラックスピーカースタンドを含めるとさら10万円上乗せとなった。

座席内装

映画館雰囲気を出すため、座席にはリクライニング式のシアターチェアを導入した。

カリモクのZC7303シリーズ、2人掛けで約32万円。

左右にドリンクホルダー付きの肘掛けを備え、電動リクライニング機能を持つ。

床は吸音カーペット仕様で、サンゲツNT-700を採用(1平方メートルあたり3,800円)。

施工費含め約12万円。

壁面は黒の吸音クロス仕上げに変更し、余計な光の反射を防止した。

照明はPhilips HueのスマートLEDを5基設置。

アプリ連動で調光・色温度調整ができるようにした。

本体ブリッジ含めて約4万円。

配線と収納

地味だが、最も苦労したのは配線整理だった。

映像音響ケーブルはそれぞれ独立して配線。

LAN、電源、スピーカーコードを束ねて壁裏を通すために、既存コンクリート壁にスリーブ孔を開けた。

コアドリル工事費が約5万円。

防振ゴム付きの配線モールパナソニック製)でカバーし、床下収納には電源タップを隠した。

ラックIKEAのBESTÅシリーズカスタム

木製パネルを黒塗りにして高さを低く抑え、機器の熱がこもらないよう背面を開口。

金具やネジ込み部の補強材としてスチールバーコーナンで購入、1本1,480円)を使用

音響調整とテスト

設置後、実際に試写を行うと反響音が予想以上に強く、音がこもって聞こえた。

床と壁の反射を抑えるため、追加でニトリの厚手カーテン(遮光3級、1セット6,800円)を壁面に吊り下げた。

さらにコーナー部分にウレタン製のベーストラップヤマハ製)を設置(1本9,200円×4)。

音響調整には無料ソフト「Room EQ Wizard」を使用

マイクBehringerのECM8000(約9,800円)をPC接続し、周波数特性を測定。

AVアンプ自動補正機能Audyssey MultEQと組み合わせて微調整を行った。

結果、明瞭度が向上し、セリフ聞き取りやすくなった。

運用と維持費

施工から完成まで、約3か月を要した。

費用はすべて含めて約340万円。

当初想定より100万円以上のオーバーとなったが、途中で妥協しなかったことが功を奏したと思う。

運用にあたっては、電気代とメンテナンス費用が月平均で約3,000円。

除湿機と換気扇を常時稼働しているため、湿度は50%前後で安定している。

プロジェクターのランプ寿命(約5,000時間)を考慮すると、交換費用は約2万円。

年間に換算しておよそ1,500時間の稼働であれば、3年はもつ計算になる。

トラブル改善

一番の失敗は換気経路の設計だった。

最初排気口を小さくしすぎて空気が循環せず、夏場に室温が35度を超えた。

その後、直径100mmのアルミダクトを150mmに変更し、サーキュレーターバルミューダ製GreenFan C2)を導入して解決

工事費と機器代で追加約6万円。

また、湿気による金属部品の錆びも発生。

スピーカースタンドの支柱に軽い赤錆が浮いたため、サンドペーパーで磨いて防錆塗料を塗布。

半年ごとに点検を行うようにしている。

まとめ

地下に映画館を作るのは、費用面でも体力面でも容易ではない。

工事の打ち合わせ、配線の確認、資材の選定など、すべて自分で行った。

しかし完成した空間日常から完全に切り離され、映画を“観る”のではなく“迎える”場所になった。

上映中は時間を忘れる。

外の音も入らず、誰にも邪魔されない。

その密度の中で一本の映画を観終えると、少しだけ若返ったような気がする。

費用は確かに高かった。

だが、年を重ねると”何を持つか”よりも”何に時間を使うか”のほうが重要となる。

地下のミニシアターは、そういう意味でとても有意義投資だったと思う。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん