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2025-10-27

「青の純度」はおそらく原田氏の研究を参照していないんじゃないか

記事(anond:20251027134053)では、篠田氏が明言しているとおり「青の純度」はラッセンに着想を得たがラッセンモデル小説ではなく、篠田氏がラッセンモデル小説であることを否定した点をもって同氏が嘘つきであるかのように非難するのは的外れである旨を説明した。

さて、そうだとしても、「青の純度」は原田氏の研究を参考にしたにもかかわらずそれに言及しておらず不誠実でないか、という主張がある。なお、著作権侵害ではないこと(したがって表現剽窃が無いこと)は原田自身も認めるとおりであるから前提としてよかろう。

ここから先は出題編だけでなくオチまで含めた全面的ネタバレがあるので、ネタバレを読みたくない未読者にはブラウザバックを推奨する。

 

原田氏が「青の純度」が自分の業績の盗用であると主張する主な根拠は次の4点である

悪徳商法と切り離して美術評価検討するという視点自分が言い出したことである

②「インテリアアート」という用語自分たちが世に出したものである

日系人の墓が西を向いているという話は自分が現地で伝え聞き紹介したものと同じである

④偽ラッセンが8年前の嵐で自宅を被災したという設定は、ラッセン2023年ハワイ島大火災で一時行方不明になったという自分発見した事実酷似している。

 

このうち②は原田氏のラッセン展(2012)よりも前からインテリアアート」という用語が広く使われていたこと、③は原田自身も現地で伝聞した旨を述べているとおり原田氏の独創ではないこと、④は「8年前の嵐」と2023年火災は似ても似つかず、8年前の嵐は物語重要小道具であり、2023年火災エピローグで軽く触れられていることなから、いずれも牽強付会と言ってよかろう。

重要なのは①のラッセンの再評価という視点である

そして、この点でも、以下の理由から原田氏らの研究を参照したとは考え難いように思う。

なおこの先には物語重要ネタバレを含みます

 

まず原田氏らの研究について、ラッセンを再評価してみるというアイデアだけなら、永野の「ゴッホより普通にラッセンが好き」というネタを掘り下げれば容易に行き着くアイデアであって(それにしても「普通に」を入れた永野は慧眼である。)、研究成果とは言えない。研究価値があるのはその先の、再評価するとどうなるかという部分だ。

それでは原田氏らの研究ラッセンをどう再評価するのか。これについては原田氏らの論考集に対するAmazon読者コメントがよくまとめてあるので引用する。

1.美術界がラッセン無視した理由純粋美術ラッセンの属するインテリアアートを一段と下に見ていた。アートの美意識理解しない層に支持されていて、大きなマーケットを獲得していることへの反発があった。また、芸術には必ずあるはずの作家自己投影がない「空っぽ」の作品としてラッセン排除していた。ラッセン以前にも美術界は古くは藤田嗣治岡本太郎草間彌生バブル期にはヒロ・ヤマガタ等に対して無視の態度をとってきた。

2.ラッセン作品への評価マークマッカイやロバートネルソンなどのマリンアート模倣であって彼のオリジナルではない。同じ素材(イルカクジラ、星、波など)の組み合わせを替えて使い回す自己反復が顕著である。特徴は圧倒的な情報量と人工的な空虚である。「調和」「エコ」「静寂」「浄化」などのイメージを散りばめることでリラクゼーション効果を発揮している。ラッセンはいわばアロマキャンドルである

3.日本人ラッセンを愛した理由バブル期に豊かになった市民百貨店で自宅の装飾用に絵画インテリアアートを買うようになった。それはアールビバン(株)がヒロ・ヤマガタラッセン展示会を地方都市巡回して売りまくる素地となった。ラッセン作品は、過剰であり、大衆であるリアルで過剰な演出バブル期の人々の心性と符合した。見た目がカラフルでわかりやすい、専門知識がなくても理解できる。1作品1000枚単位で刷る大量生産によって全国で強引に売りまくった。

4.ラッセンプライベートハワイ工房100人従業員を雇って作品制作している。公式サイトでの肩書き画家詩人作家音楽家ラッセンが愛好するものとして海、サーフィン、高級車、有名ブランド品、美食、マウイの豪邸などの徹底した成金趣味。彼が出しているCDアルバムの収録10曲のうち自作は2曲のみで他の8曲はカバーであるしかし、自作を装っているところにラッセンという人物本質が窺える。

これに対し作中の偽ラッセン作品評価や背景は次のようなものである

絵の特徴点とされるものが軒並み先行研究に表れていない篠田氏の独創である特にその技巧的特徴や日本人に受けた理由画家日本人の血で説明している点は、本作のテーマに関わる重要な特徴だろう。そうなればこそ本作はハワイ在住日系人に関する参考文献を多数掲載した、現代日系人と在ハワイ日本人物語なのだ

そして、作品の特徴を日本人の血に求める以上、本作の画家ラッセン評価は全く無関係だ。本作はラッセンの再評価などまったく目的としておらず、ラッセンの再評価についての文献を参照する必要に乏しい。というか、もしラッセン研究での再評価を借用したならば、「青の純度」の物語は全く成り立たない。

原田自身が、「青の純度」と自身研究類似性研究成果ではなく再評価というアイデアしか挙げることができていないように、これで篠田氏が原田氏の研究剽窃した、不道徳だと言うのは、無理があるのではないか

「青の純度」はラッセンモデル小説ではない(読書感想文

篠田氏がラッセンに着想を得て執筆した小説「青の純度」であるが、篠田氏がラッセンモデル小説ではないと述べていることについて、篠田氏がラッセンモデルしたこと否認しているという誤解が広まっているようだ。

「青の純度」はラッセンに着想を得た画家の話ではあるが明らかにラッセンモデル小説では無い。

なのだが、この事を説明するには、人によっては「ネタバレ」と言うようなところを説明する必要があるので、多くの謙虚読書家の感想からは未読の者がそうと理解しにくい形になってしまっている。

私としては、物語の半分よりも手前(5分の2ほど)で明かされるそれは「出題」部分(探偵ものであれば死体発見)であってネタバレではないと思うのだが、まぁそう思わない人もいるだろうから駄文を挟みいささか猶予を置いてからその部分の説明に入るので、出題部を含めてネタバレを嫌う人はこの先を読まずにブラウザをバックすると良い。

ラッセンに着想を得たがラッセンモデル小説ではない、とはどういう意味か。

そもそもモデル小説という語の意味が若干の広がりがある上に、モデル小説という概念を持たない人は誰かをモデルにしたキャラが出ているだけのものまでモデル小説と呼び、しかも「青の純度」の偽ラッセンはそれですらないのだ。

モデル小説というのはある理想(モデル)を小説の形にした小説というのがおそらく最もインターナショナル定義だが、日本語場合はある実在人物テーマにした小説を指すことが多いように思う。篠田氏がいう「モデル小説」も後者意味である

モデル小説テーマとなった人物は、少なくともその行動の主要な部分がモデルにされた人物に沿ったものとなる。テーマとはそういうものからだ。

篠田氏がラッセンモデル小説では無いと言ったのは、作中の偽ラッセン(私が架空人物名前を覚えるのが苦手なので「偽ラッセン」と書くが、「青の純度」の読者なら納得してくれるのでないか)はラッセン人物像を作中に顕現させようとしていないからだろう。証明は後述。

なお、作中の登場人物実在人をモデルにしているというだけではモデル小説とは言わない。モデル小説とは小説自体の分類なので、個々のキャラモデルの話とは別次元の話だからだ。言うならば、グラップラー刃牙アントニオ猪木モデルにしたプロレスラーが登場したからといって、グラップラー刃牙アントニオ猪木モデル漫画ではない。

これを前提に「青の純度」の中身に触れよう。

 

バブル後に一世を風靡し、印刷物限定品と称して高値で売るエウリアン悪徳商法問題となって消えた偽ラッセン

出版社に勤める主人公は、たまたま飾ってあった偽ラッセン風景画を見つけ、かつて馬鹿にしていたそれが琴線に触れた。

そこで調べると、今(2023年)になって再び偽ラッセン印刷物の新作展示販売会が活発になっている。その主催者は、かつてエウリアン商法をしていた会社の元従業員である

しかし偽ラッセンの絵は、当時を知らない若者にも好評らしい。

出版社勤めの主人公ラッセン大衆人気に関する本を出すことを思いつき、本に絵を載せる許諾を得るために、ハワイ島暮らしているという偽ラッセン訪問すべくハワイ島に飛んだ。

しかしそこで、偽ラッセン10年くらい前に既に死んでいたことが判明した。

 

と、ここまでがいわば出題編である

10年くらい前に死んだ人物の新作が2023年に出てきているのだから、読者は当然、ゴーストペインターを疑うわけだが、この先は君自身の目で確かめてみてくれ。

 

現実ラッセンは存命だし、近年の再評価2012年ラッセン展に始まる原田氏のラッセン研究による正統評価の流れである

10年くらい前に死に、令和最新版エウリアン商法としてリバイバルされている作中の偽ラッセンとは似ても似つかない。

したがって「青の純度」はラッセンの「モデル小説」ではないことは明白なのだ

 

ちなみに作中で、主人公は当初、「犯罪的な商法と、作品作家を切り分け、その販売手法言及した後、ジャンピエール・ヴァレーズの作品のものを取り上げ、そこにある芸術大衆性のせめぎ合いについて語る」ことを企図して偽ラッセン本を企画ハワイに渡った。

しかしその結果、偽ラッセンは、マリンアート巨匠Robert Lyn Nelson(→Wikipedia(en))の流れを汲む1人に過ぎないことを知り、ただその中では技巧が卓越していたという評価に至った。

また、偽ラッセン絵画原画ではなく印刷物を最終成果物と想定して描かれており、原画より印刷の方が良いという。

そして何より10年くらい前に死んでいたことと現在の売り出し方。

結局のところ、主人公ハワイ渡り様々な事実を知ったことで、当初の目論見とは異なる結論に至った。

したがって、偽ラッセンラッセンモデル小説では無いのと同じく、主人公についてもまた、近年の再評価者のモデル小説ではないということになろう。

2025-10-05

キズナアイとANNIN

この記事ファンの一人である個人が「大人の事情」とのケリをつけ、事実関係考察を整理する為に書いている。決してサクラではないことを記しておく。

キズナアイ実在する」の記事と、2020年以降の一部の活動から現在に至るまで一貫している「最先端技術方面活動を見ると、当時運営意見が真っ二つに分かれていたのではないかと推測できる。オリジナルの声の主を公表するかについても議論がなされたはずだ。そういったゴタゴタに埋もれたのもあり「キズナアイKizuna AI Inc.という個人事務所所属していて、完全親会社のActiv8(旧所属先)がバックアップしている」という事柄が意外と知られていないのかもしれない。

AIAIAIなどで、中田ヤスタカCAPSULEとして所属するアソビシステムの方にも人脈ができたようだ。復帰後にそことエージェント契約 (仕事獲得のための営業活動とギャラの交渉など、仕事の獲得に関する部分だけを事務所に代行してもらう契約形態*) を結んでいる。仕事獲得を他事務所にやってもらうことで、Kizuna AI Inc.に関わるクリエイター作品制作技術向上に集中できるためと考えられる。因みに上記引用にもあるように、マネジメント契約のような「所属」ではない。

ANNINのオーディション商法はActiv8とアソビシステムが結託しており、アソビシステムの一事業という位置づけである。そしてKizunaAIきゃりーぱみゅぱみゅ・FRUITS ZIPPERCAPSULE・YuNiの宣材写真の端にActiv8やASOBISYSTEM業務提供記載した上で、あたかも彼らがANNINに所属しているかのような広報活動を行っている。この中でもキズナアイ広告塔として最も知られているだろう。

だが、KizunaAI本人からANNINに関する宣伝行為が行われたことはない。広報用のWebサイトには旧立ち絵ラストライブ動画が物言わぬ状態で設置されているだけである

キズナアイ所属する事務所に受かった」という報告を見かけたこともあるが、冒頭に書いた通りキズナアイはANNINに所属していない。なので彼女には接触できない。強い言葉で言えば、その人物Webサイトを見て「キズナアイ所属している」と勘違いしてしまった状態だ。ただこの記述をしたのは、これまで引っかかってしまった人物貶める目的ではないことを明記しておく。

こういった悪徳商法に引っかかってしま理由として情報の精査不足はよく言われる。この件に当てはめるなら「キズナアイは、本当はどこに所属しているのか」を精査しなかったのが一つの原因ということだ。

ネットにはANNINに関する注意喚起質問が多く流れており、私も一応、様々な情報を基に総合判断した結果を記している。しかしそれでもなお毎日のようにANNINへの所属を決める人はいるわけで、そこはどうすることもできない。

キズナアイ名前と旧立ち絵を使って何をする!」という意見は必ずあるだろうし、彼女に対して愛があるならそう思うのが正当だと思う。私もその一人だ。

ただこの怪しげな広報活動と引き換えに、コラボしたいアーティストに声を掛け、やりたいことをどんどんやっていけるシステムだとすれば、持ちつ持たれつの関係なのだろうと思い私は諦めている。音楽的な人脈を広げれば、彼女が新たな形でビッグ存在になれるかもしれない、という希望もあってのことである

これが個人事務所単体なら、規模の小ささから活動に再び限界を迎えるだろう。だからこそ規模がやや大きく、以前から所属アーティストとの付き合いがあった事務所の助けを借りるのだと考えられる。

そして最後に、私が「悪徳商法擁護肯定している」と糾弾されてもおかしくはないという覚悟はしている。怪しい資金ゼロ企業業界社会に大きなインパクトを与えているかと問われると、そうではない気がするのだ。急成長を遂げた企業のバックでは身元の変な大出資者パトロンがいるだろうし、普段その存在は見えにくい。

ただ確固たるものとして悪徳商法は由々しきものであるし、消費者が不当な損害を被るようなことはなくなってほしいと本当に感じている。逆に言えば、私はバタフライエフェクトが極めて困難な (=怪しい資金なしに影響を与えることができない) 社会を嘆いている。

出典:https://kai-law.jp/agreement/agent-contract-and-private-office-establishment/

2025-05-15

元祖ヨッピーヒーローだった

ヨッピーって、ある一時期までは確実にネットヒーローだったと思う。

2016年PCデポ告発で、高齢者からボッタくる悪徳商法ガッツリ暴いて、みんなからヨッピーすげえ!」「正義ライター!」って持ち上げられてた。

あの頃はオモコロバカ記事と合わせて、なんか応援したくなる奴だった。

でもさ、最近Xとか増田見ると、ヨッピーのこと叩いてる人がめっちゃ増えてる印象。

特にフローレンス絡みやステマ疑惑、暇空への刑事訴訟とか、ヤバい方向で目立ってる。

なんでこうなったのか、PCデポの輝いてた時代から今叩かれる流れをちょっと整理してみる。



2016年PCデポ高齢者20万超の解約金とか請求して、サポート契約搾取しまくってたのを、ヨッピーが現地取材して記事にした。

店舗突撃して、店員に「これ詐欺じゃね?」って詰め寄るスタイルめっちゃスカッとした。

結果、PCデポ謝罪契約見直し株価もガタ落ち。

ネットは「ヨッピーGJ!」「消費者庁動け!」って大盛り上がり。

オモコロのふざけたイメージだったヨッピーが、急に社会派ライターになった瞬間だった。

あの頃、増田でも「ヨッピーすげー」みたいな投稿めっちゃあったと思う。



でもその後、ヨッピー記事広告とかが「ステマじゃね?」って言われ始めた。

2019年くらいに、PR記事タイトルに「PR」入れるか問題で、ヨッピーが「隠してねえよ、ちゃんと書いてる」ってスタンスでバトル。

まあ、消費者庁ガイドライン的にはセーフだったけど、なんか「ヨッピー記事宣伝臭くね?」ってモヤモヤする人が増えた。

天才タオルとか、自分会社商品ゴリ押ししてるのも、ちょっと押し売り感あったし。

PCデポとき「正義の味方」だったのに、広告絡むと「金儲け優先?」って見られちゃって、イメージが揺らいだんだよね。



で、近年の暇空茜とのゴタゴタで、ヨッピー評価さらに下がってる。

暇空が「ヨッピーステマライター」って絡んできて、ヨッピー訴訟起こして2024年に勝訴、55万円ゲット。

これには個人的にかなり驚いた。普通に棄却されると思ってたから。


正直、「天才タオル」とか「フローレンス」の件って、かなりステマに近いよなってずっと思ってた。

暇空の言う「ダイレクトステルスマーケティング」ってのも、言いえて妙だな、とすら思っていた。

なんでかっていうと、まず「天才タオル」。

ヨッピーって一般的には「ライター」として知られてるけど、そのヨッピー商品紹介してたら

一般的には「あぁ、なんか面白いタオル見つけたから紹介してるんだな」くらいにしか思わない。

でも実際は、自分たちで作ってる商品なんだよね。

俺もこの話知るまでは、「天才タオルってネーミングちょっとダサいけど、ヨッピーとどっかがコラボでもしたのかな?それならPRって書けばいいのに」って思ってた。

まさか自社製品だとは思わなかった。これ、普通にステマっぽく見えるでしょ。


で、フローレンスの方も似たような感じで、「代表友達から」「イベント手伝ってもらったから」って理由宣伝してたらしいけど

それってもはや「無償じゃない形の見返り」があるわけで、もしそれで「これはステマじゃない」って通っちゃうなら、何でもアリになっちゃうよなと。実質得してるじゃん?って思った。



まあ裁判控訴されて続くみたいだから現段階ではどうこう言うのは置いておくにしても

その後の対応が本当にグダグダで、判決文公開しつつイキった勝利宣言noteを書いたは良いが、そこで暇空の住所晒しちゃって、1時間マスク忘れてた。

「わざとだろ」「脇甘すぎ」って叩かれて、ヨッピー賠償金放棄して謝罪したけど、謝罪投稿消したり、暇空や一般ユーザーレスバ続けて「暇空は嘘つく」とか言い出して、なんかダサいムーブ連発してた。

PCデポときはキレッキレだったのに、なんでこんな軽率ミス連発するんだよって思った。

謝罪して悪かったとかでも暇空は嘘つきだからカンパ止めろとか煽りつつ、裏では刑事告訴進めてたってのも

よっぽどステマと言われたのが腹たったのか、クリティカルだったんかなぁ…としか思えなかった。

まああれが「ステマ認定されたら、似たような事やってる他のライターやらインフルエンサーが、軒並みアウトになるから、仕方ないのかも知れないけどね。



個人的に一番モヤるのが、ヨッピーフローレンス関係

ヨッピーフローレンス寄付事業かめっちゃ応援してて、2023年とかXで「フローレンス養子縁組、いいことやってる!」みたいな投稿してた。

でも、フローレンスが関わってた日本こども縁組協会に、一般社団法人ベビーライフって団体もいたのね。

で、ベビーライフ2020年に突然廃業して、300人以上の養子、半数以上が海外に渡って所在不明って事件が発覚。

これ、ネットじゃ「人身売買じゃね?」って大騒ぎ。

フローレンスは「ベビーライフとは別、関わってない」って言うけど、イクメンライターとしても売ってて、子供好きアピールしてるヨッピーがこの件スルーしてるのには正直違和感があった。



で、一番ヤバかったのが、ヨッピーがこのベビーライフ事件について、暇空とのスペース対談で

海外養子に行って所在不明でも、幸せ暮らしてるかもしれないからいいじゃないですか!」みたいなこと言ったって事。

いや、マジで!?子供出自とか、安否確認とか、めっちゃ大事問題なのに、なんでそんな軽いノリで言えんの?

フローレンス応援してるからって、ベビーライフのヤバさ見て見ぬふり?

フローレンス忖度したとしても、単純にヨッピー個人意見としてアレが出たとしても、どちらにしろヤベーだろ。

PCデポPR表記に噛みついていた時の、あの正義感どこ行った?

この件に関してだけは、中年独身小梨の暇空の方がマジでまともな見解してたよ。

小梨中年独身にすら劣るイクメンヨッピーって…自称イクメン以下では…?とすら思ってしまった。

こんな発言PCデポヨッピーなら絶対しなかったよな……



PCデポときは、ヨッピーの「弱者の味方」感がバッチリハマったけど、今は「自分の保身優先?」って見られちゃってる。

ステマ批判する側だったのに、自分疑惑かけられると「セーフ!」って開き直るのとか、正直ダサい

フローレンスベビーライフの件で、子供の命に関わる話で軽い発言したのが、特にガッカリした。人間として見損なったレベル


(暇アノンのせいで)会社株価が下がった!とか愚痴ってるみたいだけどさ…それ、多分あん関係無いと思うんだよね。

ぶっちゃけ年代的にいわゆる暇アノンヨッピーアノン普通に被ってると思うし、どちらに利があるかを検討した結果、前者を選んだ人の方が多かっただけの話だと思うし

というかアノン云々なんてごく一部で、大半のどちらでも無い中間層が、ヨッピーヨッピー信者攻撃的な言動ドン引きして離れていった、ってのが答えだと思う。

自分もこのスタンスにかなり近いわ。



以前のヨッピはー好きだっただけに、なんか本当にガッカリなんだよね。

今のヨッピーインターネットヒーローじゃなくて、ただのネット炎上おじさんに見える時あるよ。

2025-04-16

職業に貴賎は無いので、生前スパイ拷問してた人も嘘の証言を取ってた人も天国に行ってるんちゃう

働いてないより全然マシということでしょう

悪徳商法で食ってた人も死後はそういう仕事もありますよねと天国和気あいあいとしているだろう

政治家を呪っても天国の元政治家は憎まれ役は辛いよな、日本ナイス増税!って言うよ

2024-12-18

ガーシーや暇空に投票ちゃう奴って普段何考えて生きてるの?

何も考えないで生きてるの?そんなんじゃそのうち悪徳商法に引っかかっちゃわない?

2024-10-20

anond:20241020011915

良くも悪くも人間関係希薄で同質化しているのかなって思った。

自分学生寮とかサークルとかで治験についての話とか悪徳商法とか宗教団体かについての話とかを聞いていたけれど、

バイトするような学生さん自分が当時触れたようなものに触れる機会がもしかしてないのかもしれないと思った。

そうはいっても騙す側は地方から出てきた何の経験もない若者を騙すなんて赤子の手をひねるようなものなのだろうけど。

治験には行かなかったけれど、悪徳商法の感じがする人からは何度も訪問を受けたし、某英会話塾は事務所まで行って契約までして、クーリングオフしたくらいなのだけれど。

学内で行われたゴスペルコンサートに行ったら、教会でもするので来てほしいと言われて、行ったら、ばりばりハングル文字の飛び交う世界だった。

熱烈な歓迎を受けたけれど、カトリック系の私学に通っていた自分には違和感しか感じない空間だったので丁重お断りした。

いやー、カトリック系の清貧雰囲気がある教団だったら入信してしまっていたかもしれない ^^;

あとはカトリック系の学校に通っていたのでそういう話をするのはそんなに嫌いではなかったから、自宅に某宗教の人が来たとき普通に話していたら、

気があると思われてしまって、「聖書のお勉強しませんか?何曜日が都合がよいですか?」と言われたので丁重お断りしたこともあったな。

訪問に来ていた信者の方よりも圧倒的にカトリックに対する知識があって、それを楽しく披露していただけで、知識不足のあんたらから習うことなんて何もないんだな。

...とまあ、経験はつめたので、空気やばい人たちなのかはなんとなくわかるようにはなったんだよな。

2024-09-16

学費の安い一部の通信制大学を除けば、Fラン大は不要というより社会悪なんだよね

大学卒業さえすればまともな職業に就けるよって若者やその親を騙して大金を貢がせてる

悪徳商法に近い

2024-08-30

はてブきもちわるいなー

どこが気持ち悪いって、結構な人数が参加してるのにホッテントリネタがすごく狭いトコ。

狭い上にジェンダー炎上とか悪徳商法とかITツール初心者向けTIPSとか女性セクハラされたとか萌え絵の乳が不快からゾーニングしろとか司書様とか学芸員様とかそんな話題ばっかりなとこ。

2024-06-08

旦那さんと同じタイプかも。力になれれば。

anond:20240606113439

注意

(2024/06/09 追記

本文

旦那さんは躁鬱かも。自分も5~6年前までは旦那さんと同じく短気だった。電車から降りる人より先に乗ろうとする人、傘の先端を後ろに振って歩く人、横断歩道無視する車、政治家汚職不倫ニュースなどを見るたびにイライラして、文句を口にしていた。今思うと、これは躁鬱の症状だったと思う。自分が躁鬱だと自覚改善するきっかけになったものを書いていく。今はイライラと上手く付き合えるようになり、人生が楽しくなった。それから、付き添ってくれた妻には本当に感謝している。あなた旦那さんが自分と重なってしまい、自分もあの時気づけてなかったらと思うと、いてもたってもいられずに書いた。少しでも力になれれば。

※以下で紹介する情報は数年前に触れたので、うろ覚えでテキトーな部分があるかも。あくまで今の自分解釈なので、鵜呑みにせず、旦那さんの心の準備ができたら精神科受診オススメする。

ツレが鬱になりまして

この映画きっかけで鬱だと気づけた。鬱のイメージが変わった。「鬱はぐったりと元気のない精神病。気弱な人がなるもの」と思っていたが、実際は「些細なことにイライラしがちな人がなりやす病気で、イライラと元気のない状態を繰り返すもの(=躁鬱)」だと知った。まさに主人公自分もそういう人間で、共感しすぎて見終わったら泣いてた。特に、妻に辛く当たった後に自己嫌悪に陥るシーンは、自分にとってはあるあるだった。見終わった後、妻に改めて感謝し、改善していきいたいと思えた。ちなみに鬱は 「完治させる」のではなく「改善していく。上手く付き合っていく」 と考えた方がいいみたい。焦って治そうとすると、治らないことにイライラして再び自己嫌悪

嫌われる勇気

この本が改善きっかけ。特に学びになったのが 評価は人の居場所を奪い、感謝は人の居場所を作る」 こと。

評価とは、人間に良し悪しをつける行為愚痴ネットでの誹謗中傷がそうだし、あなた旦那さんや私が、待ちゆく人やテレビに対して言う文句もそう。他人評価することは、相対的自分評価することになる。例えば、電車マナーの悪い人にイライラするのは、その人を悪く評価してる反面、マナーを守ってる自分を良く評価してることになる。評価を繰り返すうちに、理想のみが高かまっていき、自分が追いつけなくなると居場所を失う。居場所を守るために自分に厳しくしてると、許容量を超え、次第に矛先が他人に向き始める。余計に他人イライラする。負のスパイラル。また、意外だが「褒める」ことも評価であり、人の居場所を奪う。「あの人は優秀」とか。優秀な人を見ると自分ダメに思えて悲しくなるのは、勝手自分評価して居場所を無くしてるから。また「お前に褒められても嬉しくねーよ」って感じるのは、自分より下だと思ってる人間に居場所を奪われる不快感だと思う。

感謝は逆に人の居場所を作る。だから、居場所を得たければ、他人感謝をされること(他者貢献)をするといいらしい。本にはここまでしか書いてなかった。それを知ってからは、いろんな場面で親切を心がけるようにした。ただ、だんだん感謝されないとイライラするようになった。そこで気づいたが、自分は「感謝されたい」という気持ちでいっぱいになっていた。逆に、世の中には自分と同じように「感謝されたい」人がたくさんいるんじゃないかとも思った。そして、感謝を伝えることは誰かの居場所を作れるということであり、それ自体他者貢献 になるのでは?と考えた。それ以来、一切の評価を辞め、些細なことにも感謝するよう心がけた。例えば、今日も飯が食えることとか。生きてることとか。他人を褒めそうになったときは、感謝に置き換えた。例えば、活躍するスポーツ選手ニュースを見たら「すごい」じゃなく「頑張ってる姿を見ると、自分も頑張ろうと思えるな。ありがたい」とか。次第に、悪いことより、ありがたいことに目が向くようになり、「自分人生、恵まれてんじゃん」と幸福度が増した。イライラも減った。

また、人間は良いことよりも悪いことに敏感らしいので、気づくと感謝を忘れてイライラが再発した。なので、感謝を習慣付けるため、以下の2つに取り組んだ。

寝る前に夫婦感謝し合う

自分は3つ言うようにしてる。少なくとも1つは言う。些細なことでいい、「洗い物ありがとう」とか。ただ、厳格にルール化するとしんどいので、もちろん忘れちゃう日があってもいい。次第に、寝る前以外も自然感謝が言えるようになる。小っ恥ずかしいけど、互いに居場所を作ることができ、それが夫婦円満に繋がる。

感謝日記をつける

日記といっても毎日しんどいので、誰かに何かしてもらったときだけスマホメモるくらいでいい。メンタルがしんどくなったときに見返すと「そーいや、こんな嬉しいことあったっけ」とマシになる。家族や同僚のミスも「こんだけありがたいことしてもらえてたんだよな」と許せるようになる。あと、この日記は意外な場面でも役立つ。記念日や友人の結婚式、同僚の退職時など、メッセージを考えるのに困らない。

「次また同じことやったらどうするつもりなの?」への返し

自分だったら「二度としません」だけじゃなく、

を言ってほしいかも。そうしないと、何度も「二度としません」を繰り返すことになる。自分と妻がそうだった。旦那さんは、きっと 安心や信頼が欲しい んだと思う。旦那さんに一緒に考えてもらうのもいいと思う。自分も妻と一緒に具体的な再発防止策を考えるようになってから感情的口論が減った。

アンガーマネジメント

アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング [図解 (特装版)] 

自分も読み途中だが、怒りを抑えるだけではなく、そもそも怒りづらくなる方法や、怒りを上手く伝える方法なども書いてある。ちなみに、自分は今まで以下の考え方で怒りを鎮めてきた。

HSP

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本

旦那さんは、ひょっとしたらHSPかも(病気じゃなく性質)。HSPだと細かいことに気づきやすい。いい意味でも悪い意味でも。もし、飲み会など大人数の集まり後にグッタリしたり、光や音に敏感だったり、お腹すくとすごいイライラしたりする場合は、その可能性あるかも。ちなみに自分HSPで、この本を読んだら楽になった。自分の妻は非・繊細さんなのだが、繊細さんと非・繊細さんの上手い付き合い方が載っていて、互いに勉強になった。

不眠対策

もし、体調不良が不眠から来るものだったら、以下が効くかも。


最後

わかってらっしゃるとは思うが、上記を本人に無理矢理、読ませるのは逆効果自分会社アンガマネージメント講座を強制されたときはキレた。本人が知りたいと思ったときに、そっと差し伸べる程度で。ただ、本人に任せてたら状況は変わらないので「評価は居場所を奪い、感謝は居場所を作って、イライラを抑えられるんだって〜」くらいのノリで、 奥さんから日頃の感謝を伝えてみる のがいいのかも。相手は変えられないので。結婚はしたのだから、きっと旦那さんにも素敵なところがたくさんあるはず。楽しかった思い出を振り返ってみて。人生をつまらない文句イライラではなく、楽しいことで満たしたいよね。

しばらくはしんどいと思うけど、峠を超えて、旦那さんがあなたが付き添ってくれたことに感謝してくれる日が来ることを願う。ただ、他人を変えるのは相当大変なことなので、ヤバくなったらあなた自身人生を最優先してくださいね。長文失礼。

2024-02-17

ホストしろキャバクラしろ、明らかに知的障害があるような客を騙しておいて「夢を売ってる」って居直るのやめた方がいいと思う。そんな悪徳商法続けてたらそりゃ殺傷事件かにもなるよ。

2023-11-01

最近悪徳商法って本当にネット対策バッチリだなと感心した

親父あてにン十万円のネックレスが送られてきた

本人いわく「しばらく貸すって言われただけ」というが、

最近はいろいろとコソコソ仲良しグループに遊びに行くので本当のとこはわからない)

箱の中にはばっちり親父の住所氏名電話番号記載され「契約完了のお知らせ」が入ってる。

 

会社名でぐぐると「マルチ商法勘違いされるけど、違いますよ」という記事で埋め尽くされ、検索機能しない。

ツィッタで検索すると漠然とした話は引っ掛かるが、殆ど何もわからない。

 

一方、消費者相談センター電話して名前を言うと

「ああ、あの会社ですと、こういうやり方ですね」

名前も手口も把握済み。

このネット利用者ネット利用者の間に横たわる圧倒的な情報格差よ。

こういう書き込み検索に引っ掛かったらすぐ消されるんだろうね。

2023-10-26

anond:20231026093509

この種の「同意至上主義者」みたいな人っていなくならないね

契約書に隅にちっちゃいけど書いてあるじゃん、みたいな

ホストしろ霊感商法しろ悪徳商法しろ、正常に判断できない状況に追いこんだり誤認させたりして同意を取るようなビジネスが横行しているから、規制が求められ実際に様々規制されてるわけで

2023-10-24

anond:20231024115410

悪徳商法ネットワークビジネス被害者を救おう、と隣り合わせの話だよ。

あれも少なくとも「契約意思を見せたんだからお前が悪い」とは言われないでしょ。

2023-10-20

anond:20231019211707

・逆ナンしてみたがヤるほどでもなかった

マルチ悪徳商法勧誘系で呼び出したけど引っ掛から無さそうだった

まぁ、このどちらかだと思われ。

2023-10-04

今の大学がやってるのって、大卒資格を数百万とかで売り捌く資格商法だよね

若者やその親を借金漬けにする日本一悪徳商法と言っても過言ではない

2023-08-12

anond:20230812082749

あんだけ細かくて小さい字で書いた文章一言一句ちゃんと読んでる奴が世の中にいるのか?

悪徳商法にもほどがある

2023-07-30

anond:20230730011606

案外あるんだねえ。

武富士→七年後だから関係いか

船場吉兆役員吉兆避難

山一證券不祥事赤字を隠すことだからばれて潰れた。不祥事関係なさげ

雪印→これは廃業してるかな。ただ雪印グループ解体後また復活してるから、どういう扱いか難しめ。

はれのひ勝手廃業したことが原因で炎上不祥事が原因ではない。

タカタ→これは炎上というかシートベルトのかわいそうな企業じゃん。海外訴訟が起きて経営難で潰れ。

ミートホープ→これは不祥事が原因で潰れてるね。その後の赤字が原因。

イトマン商号変更と吸収合併、潰れてないね

こっから悪徳商法

ジー・オーグループ→下3つはそもそも詐欺からばれて潰れた。

安愚楽牧場

ココ山岡

暇だから調べたけど、企業が潰れるのは赤字になるから不祥事が原因ではなさそう。

から訴訟がたくさんおこって赤字にならんと潰れんね。屋号かえるかもしれんけど。

ここら辺見るとビックモーターは潰れなさそう。

2023-07-12

弱男は悪徳商法しがちな企業採用しないだろうよ

パワーがない

2023-06-06

アンチ-ミソジニー立場からアンチマン溝口感情を出来るだけ同情的に読み解いてみる

一応断っておくが、本稿は岡田索雲によるwebアクション掲載アンチマン』( https://comic-action.com/episode/4856001361287348513 )のネタバレ論評であるネタバレが嫌な人は先のリンクから漫画を読んでからお進みください。



妄想範囲(前提として)

父親介護しながら食品会社に勤務する溝口。彼は、日常で蓄積した鬱憤を“ある方法”で発散していた……。『ようきなやつら』の岡田索雲が描く、アンチの哀歌。

公式のこの紹介文のなかの“ある方法”がダブルクオーテーションで括ってあるのは、それが妄想である事の示唆となっている。その妄想現実境界線をどこに引くか、実はそれは本作においてあまり重要ではない。溝口ポジションが少し変わるだけだからだ。

だが、一応妄想現実区別を付けておこう。妄想範囲を広く取りすぎると発散してしまうので、できる限り狭くとる方向でいく。

強姦妄想

1回目ヘルパー、2回目同僚田山への描写妄想である事に異論はそうないはずだ。実際に手を出すまでのマッサージ依頼や、ジャスティスブレードマグカップの部分を妄想に含めるか否かは本稿ではあまり問題にならない。個人的感想としては、田山ジャスティスブレード好きと言うのは都合が良すぎるように思えるので、妄想だと思う。

ぶつかり&スマホ破壊

こちらははてブ内では結構割れているようだが、どちらともとれるよう曖昧描写に留めているようにみえる。それでも、スマホ破壊100%ウキウキでぶつかり3連発があまり現実描写には思えない事と、本稿の前提である溝口に同情的に」という前提のもと、妄想であるという前提で進めていく。その方が溝口悪質性が弱まるからだ。

この場合も、1回目の妄想対象を見つけて横目で追いかけるコマまでは妄想ではないとする。漫画では描かれていないが、対象を決めて尾行を実際に行いながらぶつかり妄想をしたとしておく。3回目で、ぶつかりターゲットストーキング中に田山を見つけ、尾行対象を変更しているからだ。

レスバトル

こちらもそこそこ割れているように見えるが、正直どちらでも良い。レスバトルに完全勝利していない事から、紹介文での「鬱憤解消」には当たらない。なので、現実であってもおかしくはない。しかし、特にここが溝口感情読み解きにかかわる事はないので、好きな方を採用してほしい。2回とも父親のうなり声で中断される所が、目覚ましで中断される強姦妄想と似ているな、とは思う。

見舞客

同僚、結果的通り魔から庇った女性母親の3組が溝口の見舞に来るが、こちらもレスバトルと同様、溝口感情読み解きにはかかわらないので、好きな方を採用してほしい。

残りの他全て

現実に起こったものとする。

溝口感情

母親

まず、溝口の心に一番重くのしかかっているのが、幼少期に自分を連れずに去って行った母親である事に異論はそうないだろう。

それを埋める代償行動として、溝口女性嫌悪、ミソジニーに嵌ってしまう。これが如実に表れるのが、2回目のレスバトルでの「女は戦えないから逃げる」(女性ヘルパーも入るかもしれない)、そして直後父親に言い放った「あんたがあの女殴って愛想つかされなかったら」というセリフのなかの「あの女」だ。「母さん」や「母親」じゃなくて「あの女」と呼んだ所にミソジニーの染みつき方が垣間見える。

母親への執着は、父親葬式後、戸口の方を眺めるコマでも強調される。来るはずのない(恐らく連絡もしていない、そもそも知らないかも)母親を期待する視線だ。

田山にお礼を言われて浮かれる

2回目の会議後、「繊細さは女性ならではのものじゃない」という発言にお礼を言われて溝口は浮かれる。ただ、これは田山フォローしようという意図はなく、直後に描写されるように、自分父親介護をしていたり、ジェンダーロールの押し付けをつらいと思っているから出てきた言葉だ。だからお礼を言われても第一声が「へ?」となる。

溝口の目に目にハイライトが2つ入るのは全編で2回あるがその内の1回が本件である。なお、お礼を言われた直後は何のことかわかっていない様子で、その後も本当に分かったのかは不明瞭だが、「溝口に同情的に」ルールで、分かったという事にしておく。

その後スキップのような軽い足取りでぶつかり3連妄想に繋がる。上機嫌なのに何故、鬱憤発散行為であるぶつかりをするのか?という疑問が沸くが、自分はこれは妄想の習慣化と考える。電車事件の前段階だ。

ジャスティスブレード女主人公

溝口の目にハイライトが2つ入る2か所の2つ目が、ネット情報仕入れて実際にスマホ女性ジャスティスブレードを観た瞬間だ。ミソジニーを忘れた、女性主人公への純粋好意の表れ。しかし、ネットの声ですぐにミソジニーが戻ってくる。

マスク象徴意味合いと、溝口の考える"ライン"

溝口他人が居るスペースでは基本的マスクをしている。自宅でもヘルパーを迎える時はマスクONだ。これは、社会的な望ましさに合わせようとする意図の表れで、やったらまずい事・言ったらまずい事を出さない様に自制している事の表れでもある。

社内会議1回目での、女性モデルの胸の強調をマスクON状態で「気にしすぎ」と言ったのも、溝口が考える社会的望ましさのラインを越えていないという事だ。

また、喫煙所ではマスクをあごに寄せて口を出し、眼鏡の同僚にあまり望ましくない「狙ってんの?あの女」などというセリフはいしまう。

溝口の考える社会的望ましさのラインは恐らく一般社会が考えるそれよりも低い。

まず、女性ヘルパーをジロジロと眺めて嫌がられ、男性に交代されてしまう。男性ヘルパーへ「急に変わるものなんですか?」と質問しているが、自分行為によるものだという自覚があるか否かは特に描写されない。同情的ルールに基づいて、本稿では質問の時点で気づいた(それが出来るだけの知恵がある)ものとする。

また、この件の前には、電車内で女性を盗み見するコマがある。「見る」事が加害行為になりうる事は分かっていなかったのだ。

スマホ歩き女性へのストーキングも、毎回ターゲットを変えているから発覚・問題化しないだけで、少なくとも一般社会では褒められた行為ではない。これに溝口が気づいているかは明確ではないが、先ほどの盗み見と同様に、気づかれなければ問題ないと思っていたのだろう。

壊れていく溝口

父親の死後、栄養ドリンクの空き瓶の山が、ハードワーク・オーバーワークの忙しさで気を紛らわせようとする溝口の心情がうかがえる。

父親は、母親を失う原因であり、憎む対象であってもおかしくないのだが、基本的には社会的望ましさに従ってか、無言で介護をする。

2回目のレスバトルで劣勢だった怒りに任せて本音をぶつけはするが、その後もすぐに介護を続ける。

微妙関係性ではあれど、自分言葉父親自殺に追いやった事は溝口にとってつらい事実だったんだろう。

結果、残業のしすぎで上司に「最近厳しくなってる」と残業禁止される。そこで1回目の会議で「女性の体の強調」を問題視した田山眼鏡に目をやり、ハイライトの無い目のコマの後、「そうやって男の仕事も奪っていくんだよなぁ…」「お前たちは…」というセリフ。これは父親死亡前までなら出さなかったセリフだ。上司大丈夫か?と違和感を示している。

溝口はここではマスクをしている。先ほど示したとおり、本稿ではマスク溝口社会的望ましさへあわせる態度の象徴として考えるのだが、ここでのセリフはそれに合致しない。ここに歯車の狂いが見える。自分自分制御しきれなくなってきている描写なのだ

その後、ぶつかり妄想対象公園でみつけた溝口は、その対象尾行中にスマホを見ながらすれ違う田山に気づく。尾行対象田山に変更するが、これはぶつかり妄想対象としてはないように思える。その後、田山眼鏡と会い、2人で車に乗り込んで走り去るのを目撃する。

溝口にとってこれは不倫現場で、喫煙所での眼鏡の「狙ってませんよ、結婚してますし」というセリフが嘘だったという認識になっているのだろう。

通り魔事件電車

電車の中で、溝口はだらしなく寝込んでしまう。この際、マスクが片耳にかかっているだけの状態になり、それを両脇の女性が嫌がっているコマが挟まれる。

これは溝口本人がマスクを外そうとして外したものではないと考える。片耳は残っているので、寝ぼけて意図せず「外れて」しまったと考えることが出来る。

これは直後の事件関係する。目の前でコケて四つん這いになった女性の尻を見て、襲い掛かってしまった事だ。マスクと同じく、これはきっと溝口意図せずやってしまったのだ。いつもしている妄想だと思い込んで乗り掛かってしまったのだ。それを補強するためのストレス父親の死、過労による疲労、同僚の密会だ。

意図せず女性に襲い掛かってしまった瞬間に通り魔に後頭部を刺されてしまう。

入院以降

最初確認したとおり、見舞客が妄想か否かは本稿では問題にならない。同僚達や庇った女性たちは、ただ淡々と見舞に来る様子だけが描かれ、溝口感情が動く様子はみられないからだ。どうでもいいのだ。

だが、死の間際(飛び立つトンボ、落ちる最後の一葉飛行機雲の3重の示唆がある)に母親が見舞に来て、手を添えられた時に溝口の目からは涙がこぼれる。結局溝口が欲していたのは母親だけだったという事だ。余りに単純すぎる解釈だと思うかもしれないが、であればこそ溝口の哀れさが際立つ。

溝口がバッドエンドを免れる方法

ここからはIFの話だ。母親を失った悲しさで得たものは偽の名誉であり、それは溝口にとって何の意味も無かったことは言及した。

何が溝口を不幸に追いやったのか。私見ではそれは「孤独」だ。

孤独は闇の感情を加速させる。孤独な以上、「ケア」される機会もない。ネットレスバトルはネットで完結してしまい、その先に居る個、溝口を慮ることは無い。

割れスマホとのレスバトルで、溝口は一端の真実を話してもいる。「(ぶつかり)被害者は女だけじゃない」「役割押し付けられて辛いのは女だけじゃない」。ただ、それは加害の理由にはならないのだ。内心の自由はある?ただの妄想私見では本作ではそれが現実に結びつく危険性が示唆されている。

一方で、割れスマホから流れてくる溝口敵対する意見にも論点ずらしやただの悪口になってるのも多い。

大前提として、レスバトルで人は考えを変えないのだ。カルト悪徳商法に嵌った人は、ただ事実を突きつけられても意固地になって更に悪化する事がある。そこから抜け出させるためには、親身になって付き合ってあげる人が必要になってくる。近年の反ワクチン問題カルト問題でもそういう記事をたくさん見た。

作品中には溝口が心を許せる相手は一人も出てこない。友達の影すらない。同僚とすら付き合いは希薄だ。助けが必要な人ほど助けて!と言いづらい構造もある。

朝日新聞記事に、『「死刑囚の元同僚」ツイッター実名発信 孤独な人の相談に乗る理由 (https://www.asahi.com/articles/ASR655CM1R65UTIL015.html)』というものがあった。

最後アクセルを踏むか迷った時に、頭に浮かぶ人になりたい」そうだ。溝口アクセルを踏んだのではなく、うっかり道を踏み外したわけだが、彼に必要だったのはこういう人の存在だったんだろう。時には赤の他人の方が悩みを打ち明けやす場合もある。チャンネルは多い方がよい。ただ、こんな重い事自分に出来る気は全くしない。

孤独による不幸を減らすために出来る事を考えてみよう。

2023-05-14

PFASの入ってない消火器に交換するらしい

これ悪徳商法

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