魚も「ハイブリッド」の時代 おいしさ追求、養殖ベンチャーの新技術

東京海洋大が飼育しているカイワリ。さかなドリームはカイワリと近縁の魚を掛け合わせてハイブリッド魚の開発を進める考えだ=千葉県館山市の同大水圏科学フィールド教育研究センター館山ステーションで2023年9月16日午前11時3分、山下貴史撮影
東京海洋大が飼育しているカイワリ。さかなドリームはカイワリと近縁の魚を掛け合わせてハイブリッド魚の開発を進める考えだ=千葉県館山市の同大水圏科学フィールド教育研究センター館山ステーションで2023年9月16日午前11時3分、山下貴史撮影

 異なる種類の魚を掛け合わせて、世界で唯一のハイブリッド魚(雑種)を開発・生産・販売するベンチャー企業「さかなドリーム」(千葉県館山市)が発足した。養殖界を活気づける救世主として期待されている。

 日本近海には約4000種の魚が生息しているが、その大半は漁獲量が不安定などの理由で市場にはほとんど出回らない。一方、養殖対象は限られており、ブリ類▽マダイ▽サケ・マス類▽クロマグロ▽ウナギ――だけで生産量全体の9割を占めている。

 さかなドリームは、魚の生殖に詳しい東京海洋大の吉崎悟朗教授が共同創業者となった。養殖の第1弾となるのは、味が絶品とされながら、入手・飼育が困難なため養殖向きではないとされてきたアジ科のカイワリを使ったハイブリッド魚だ。カイワリと近縁の魚を掛け合わせることでカイワリと同等のうまみがあり、かつ飼いやすく養殖に適している魚になった。来年にはテスト販売を始める予定だ。

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