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読む政治
見えにくくなった政治の舞台裏。重要な政治判断や政策決定にはどんな思惑と駆け引きがあったのでしょうか。
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高市首相側近の閣僚、担当多すぎ? 手腕未知数も舌禍で前途多難
2025/11/16 11:00 1457文字高市早苗内閣で初入閣した黄川田仁志地方創生担当相の担当の多さに注目が集まっている。内閣府特命担当相としての担当事項は、地方創生以外にもこども政策や沖縄・北方対策など多岐にわたる。海洋政策に造詣が深い黄川田氏だが、担当する分野には専門外も多い。黄川田氏からは政治家として資質が問われかねない発言も飛び
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「派閥解消」早くも形骸化 人事と「決別」明記も「露骨な論功行賞」
2025/11/14 18:00 1723文字自民党政治を象徴する派閥は結党翌年の1956年、決選投票で石橋湛山氏が岸信介氏を破った総裁選を機に確立した。当時の8派閥のうち、安倍、茂木、岸田、二階の4派は代替わりして令和の時代まで継承された。 派閥は領袖(りょうしゅう)が総裁を目指すため、国政選挙の候補者擁立と支援▽政治資金の調達と提供▽ポス
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自民「コバホーク」が政調改革に本腰 維新との協議主導も続く難局
2025/11/14 11:00 1582文字高市早苗政権で、自民党が政務調査会(政調会)の改革に乗り出している。 野党の要求に振り回されがちだった前政権の反省を踏まえ、高い内閣支持率も追い風にして政策立案力をアピールする狙いだ。 少数与党の国会で対決姿勢を強める野党とどう折り合いをつけるか、実行力も試されることになる。 ◇「自民党再起動」チ
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政調会長アポで100万円 「鉄の三角形」で外資系コンサルが台頭
2025/11/14 07:00深掘り図解あり 1847文字自民党の結党以来、官僚、財界の3者と協力関係を築いてきた「鉄のトライアングル」が、派閥裏金事件を機に変わりつつある。 「まるで解けていくようだ」(総裁経験者)ともささやかれる中で迎える結党70年。政官財の関係は転換期を迎えている。 <関連記事> 「政策はタダでは…」と迫る自民秘書 裏金事件後もカネ
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主張貫く「ペン入れ」、手堅い分野も 見えてきた高市流答弁スタイル
2025/11/13 18:31 1644文字7日から土日を除き連日開かれる予算委員会は、高市早苗首相にとって一問一答形式での論戦デビューで、発する言葉の一つ一つに注目が集まった。日本維新の会との新たな連立政権樹立や、日米首脳会談などの外交日程を立て続けにこなし、ドタバタで臨んだ予算委だったが、論戦を重ねるなかで首相流の答弁スタイルが見えてき
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自民と財界の「蜜月」に裏金事件で変化 「透明性」求める経団連
2025/11/13 18:02深掘り 796文字自民党の結党以来、官僚、財界の3者と協力関係を築いてきた「鉄のトライアングル」が、派閥裏金事件を機に変わりつつある。 「まるで解けていくようだ」(総裁経験者)ともささやかれる中で迎える結党70年。政官財の関係は転換期を迎えている。 自民党と財界の関係は伝統的に「蜜月」と表現される。 しかし、近年は
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自民議員パーティーで官僚が「サクラ」に 今なお政官財「結束」の場
2025/11/13 18:01深掘り図解あり 1631文字自民党の結党以来、官僚、財界の3者で協力関係を築いてきた「鉄のトライアングル」が、派閥裏金事件を機に変わりつつある。 「まるで解けていくようだ」(総裁経験者)ともささやかれる中で迎える結党70年。政官財の関係は転換期を迎えている。 <関連記事> 「政策はタダでは…」と迫る自民秘書 裏金事件後もカネ
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「政策はタダでは…」と迫る自民秘書 裏金事件後もカネ集めに奔走
2025/11/13 18:00深掘り 1471文字2024年12月下旬、東京駅構内の韓国料理店で自民党旧安倍派(清和政策研究会)の閣僚経験者の秘書、後援会関係者、大手港湾・倉庫会社の役員らの会合が開かれた。 閣僚経験者は特定の分野の政策決定に影響力を持つ「族議員」でもある。役員は港湾事業の補助金拡充などを訴えるため、この議員の後援会関係者を頼った
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政権入りの維新、支持率上昇も評価割れる「絶対条件」 懸念の声も
2025/11/13 07:00図解あり 2797文字自公連立政権から離脱した公明党に代わって日本維新の会が連立政権に入り、自維政権が誕生した。政権の枠組みが大きく変わったことについて、有権者はどのようにとらえているのか。維新の支持率が上昇する一方、懸念も拭えないようだ。世論調査から有権者の本音を探った。10月の世論調査から各政党の支持層の変化などに
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「改革のセンターピン」定数削減協議 自民と維新、早くも温度差
2025/11/12 20:24図解あり 1492文字自民党と日本維新の会による衆院定数1割削減の本格的な議論が12日、スタートした。両党は臨時国会中に法案を提出し、成立を目指すことで合意しており、12月17日の会期末まで約1カ月間の「短期決戦」に臨む。維新は定数削減を「政治改革のセンターピン」として最重視するが、少数与党下で法案成立が確実ではない中
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「ライン越えた」 高市首相の台湾有事答弁、にじむ「安倍路線」継承
2025/11/12 17:09深掘り図解あり 1152文字高市早苗首相が国会で、中国が台湾を海上封鎖した場合は、自衛隊が集団的自衛権を行使する「存立危機事態」になり得ると答弁したことに波紋が広がっている。台湾有事が起きれば日本への攻撃がなくても「参戦」する可能性を示唆したと言えるが、具体的な判断基準は不明確なままだ。事態認定の拡大解釈への懸念も残る。 ◇
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台湾有事で「存立危機事態」、どう判断? 高市首相答弁に残る曖昧さ
2025/11/12 16:58深掘り図解あり 1370文字高市早苗首相が国会で、中国が台湾を海上封鎖した場合は、自衛隊が集団的自衛権を行使する「存立危機事態」になり得ると答弁したことに波紋が広がっている。台湾有事が起きれば日本への攻撃がなくても「参戦」する可能性を示唆したと言えるが、具体的な判断基準は不明確なままだ。事態認定の拡大解釈への懸念も残る。 ◇
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自民「高市人気」で支持率上昇も うつろう“かたまり”に見えた課題
2025/11/12 12:00図解あり 2209文字自民党の支持率が上昇した。毎日新聞が10月に実施した全国世論調査で前回9月より7ポイント増の26%。大敗した昨秋の衆院選直前の水準(昨年10月、29%)にまで回復したことになる。高市早苗首相(党総裁)の下、内閣支持率も65%と高水準で好スタートを切った形だが、分析すると課題も見えてきた。10月の世
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公明の自公政権離脱、支持層は高く評価も 今後に「危惧」や「迷い」
2025/11/12 06:00図解あり 2276文字公明党が自公政権から離脱した。26年に及ぶ自公の協力関係に終止符が打たれ、政界に大きな衝撃を与えたが、有権者はどのように受け止めたのか。世論調査から見えてきたのは、離脱への高い評価と、野党として振る舞うことへの「迷い」だった。10月の世論調査から各政党の支持層の変化などについて分析します。国民民主
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国民民主の「武器」が一転、支持率低下に 玉木氏「二枚舌」発言でも
2025/11/11 06:00図解あり 2074文字国民民主党の支持率が下落した。毎日新聞が10月に実施した全国世論調査では9月から5ポイント減の5%と半減した。昨秋の衆院選では、「手取りを増やす」と主張して支持を急伸させたが、選挙前の水準まで一気に低下した。支持層に何が起きたのか。10月の世論調査から各政党の支持層の変化などについて分析します。公
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“高市改憲”は内閣主導? 「原案の提出権ある」首相発言が波紋
2025/11/11 06:00 1895文字憲法改正を巡り、高市早苗首相が衆院本会議の代表質問で、内閣が改正原案を国会に提出できると答弁したことが波紋を呼んでいる。 憲法は改正手続きについて「国会が発議する」と定めているが、その原案を内閣が提出できるか否かについては見解が割れる。 質問したのは日本維新の会の藤田文武共同代表。自民、維新両党の
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高市首相、異例の午前3時出勤「ほとんど寝てない」 番記者ルポ
2025/11/8 05:00 1623文字首相就任後、初の衆院予算委員会を迎えた7日、高市早苗首相の「出勤時間」は異例の午前3時4分だった。初の本格論戦に備える責任感の表れと前向きな評価がある一方、「ワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる」との発言が物議を醸しただけに、首相の健康や、官邸スタッフの働き方への影響を懸念する声も上がってい
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高市首相、踏み込んだ発言目立つ 答弁に見えた危うさ 衆院予算委
2025/11/7 21:05深掘り図解あり 1444文字高市早苗首相が7日、一問一答形式で議論する衆院予算委員会に初めて臨んだ。事前に用意した答弁書を読み上げる代表質問とは異なり、立憲民主党議員の追及に対し、踏み込んで答える場面が目立った。首相就任前と同じく自身の考えを率直に語る姿勢は分かりやすさの半面で、従来の政府見解との整合性の問題が生じる可能性も
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予算委は与党優位に 連立組み替えで逆転現象 野党は戦略見直しも
2025/11/7 18:43深掘り 898文字公明党が自民党との連立政権から離脱し、新たに日本維新の会が与党入りした影響で、これまで野党側が多数だった衆院予算委員会で、与党側が多数となった。衆院の委員数は会派の所属議員数をもとに割り当てられるが、公明(24議席)の代わりに維新(34議席)が与党入りしたことで、予算委の与党側委員も増えたためで、
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何でも反対ではないが…公明、「野党色」鮮明に 潮目を変えた政策
2025/11/5 19:00 1680文字連立政権を離脱した公明党が「野党」としての立ち位置を鮮明にしている。長年にわたって与党として「骨太の方針」や予算案などの策定に関与した経験から、離脱当初は「何でも反対の野党にはならない」と表明していたが、自維政権が衆院議員の定数削減で合意したことを機に態度を硬化させた。名実ともに「野党化」に大きく
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