はてなキーワード: 責任分界点とは
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「My Job Went To India」の改題改訂版が「情熱プログラマー」なんだ!ありがとう発注したわ。(たぶん達人プログラマーと混同して読んだ気になって読んでないパターンだわ)
俺の悪文のせいで意図が伝わらなかったであろうブコメがあったので、要旨だけ書き直しておくな。
ただ忘れないで欲しいんだけど、TerraformメンテしてAWSとかGCPで立ち上げてサービス公開するまでの速度は、相見積取って稟議通して部材調達から入ってた時代に比べると爆速だけど、人間の技術屋の需要は増えてる。
俺は、「マスタリングTCP/IP 入門編」を人間が読んで理解するのは古いよね、という時代にはならないと思ってる。
Slerが自前で手元で試すようになるから~ってのも懐疑的。SIerやメーカーが内製すると必ず子会社作って分離、ぼく発注者きみ受注者にしたがるので。これは技術じゃなくて感情とか経営の問題。
(ただし、Slerが7payみたいなことやらかすのでは?って疑問なら同意。たぶんそういう生成AIで俺たちでプロダクトなんか簡単に作れるじゃんよギークいらね(仕様バグあり)は一時は増えるだろうね)
追記ここまで
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VibeCodingでIT技術者は不要になるのか?という話題が花盛りなのは理由があります。
ギーク(現場でコードを書いていたい人)が分かる話から、スーツ(人を集めたりお金を集めたり営業をする)が分かる話になってきたからです。
具体的に言うと、OpenAI社をはじめ続々とTDD(テスト駆動開発)でやってますみたいな、具体的な開発スタイルの話が出てきたから。
そうすると、現場の座組チョットワカルという強めの経営者が理解して判断し始めるんですね。
でもね、その道はもう15年も昔に我々は通り過ぎました。前回のブームと何が違うでしょうか?
技術者なら電子も機械も強電も弱電もお世話になったことのあるオーム社が過去に出していた直球の本の話から。
「My job went to India : オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド」という書籍、何と発行年は2006年です。
かいつまんで話すと、インターネットが整備され、輸送コストがほとんどかからないソフトウェア開発では、アメリカのエンジニアは給与の面でオフショアに歯が立たない、だって、1/10の給与でインドのエンジニアは働くんだぜ?という本です。
そうした、価格競争力で負けるアメリカのソフトウェアエンジニアは、如何にして今後サバイブすべきなのか、という本になっています。
(普通に面白いしAIコーディング時代に通づるものがあるので復刊を希望したいところですが、まあ直球過ぎる題名を何とかしないと再販は無理でしょうな)
そして、JTCや外資問わず、過去にオフショア開発を経験された技術屋のみなさんははてブにも多く生息されているでしょう。
では、ジュニア開発者は不要になりシニア開発者のみになって、いまのソフトウェア開発は主に安い給与で働いてくれるところに遠隔で作業してもらって、レビューだけすれば良い環境ですか?
そうはなっていません。なぜでしょうか。
さて、今普通にXと連動する中古品売買プラットフォームを開発しようと思ったら、どうやってつくるでしょうか?
この文脈に埋め込まれたいくつもの情報「今」「普通」「連動」「中古品」「売買」「プラットフォーム」「開発」を解釈し、すり合わせ、未来の運営者も含めた全員に伝えるためのコストが、コミュニケーションコストです。
そうなると、「ちょっと良い感じにラフでいいからプロトタイプ作って持ってきてよ」で話が通じるのは、受注者マインドがしっかりした日本の受託開発現場の精鋭たちになるわけです。
テストケースだけを通過するように、内部テーブルを持たせた関数を大量に持ってこられてレビュー時に頭を抱えた経験が無いひとは、とても幸運なのです。
とは言え、これは何も文化の違いに起因するだけではありません。仕様とは、環境によって定まるものだからです。
例えば、うるう年判定の関数は、1581年以前をエラーにしますか?1873年以前をエラーにしますか?(ヒント:明治六年)
テスト駆動開発、古い言い方で言えばテストファーストの考え方は、成功したすべてのプロダクトで例外なく、ただの一つの例外もなく、必ず最初から取り入れるべきだったものです。
品質は最後に振りかける粉砂糖のようなフレーバーではなく、最初から設計に組み込むべきだからです。
ありとあらゆる趣味において、最初から良いものを使えば時間を無駄にせずに済んだ、と言われるような初期投資の大切さが説かれます。
果たして本当でしょうか?
そうです、その趣味にハマって生き残りサバイブした人から見れば、過去にその時点で投資をすべきだった、というのは正しいのです。
その趣味にハマれなかった人からすれば、少ない投資で自分に合わないことが分かったという合理的な選択であることと矛盾しません。
そのため、全ての失敗したプロダクトは、テストケースを書く時間でプロダクトを作り上げて、さっさと世に問うべきだったわけです。
少し昔話をしますが、オフショア開発において重要なのはドキュメンテーションとテストケース、それにレビューでした。
他の部署で失敗しつづけていたオフショア開発のやり方は、端的に言えば"教化"でした。
具体的には書けませんが、グッとお安い単価の国に出す仕事を、日本の会社に出すのと同じようにすべく、相手の会社のメンバーを教育して仕立て上げるブートキャンプの仕組みを作り上げていました。
発注側を変えずに済むように受注側を教育して、日本の会社に出すのと同じように単価の安いところに出せたらお得ですよね?でもこれは必ず失敗します。
何故か。だって、日本の会社と同じように働けるようになったら、日本の会社に就職するじゃないですか。少なくとも価値は上がったんだから単価を上げるように交渉しますよね?
結局のところ、当初言われていたような劇的な節約にはつながらないわけです。それなら下手に転職されるよりも自前で現地工場でも立てて地元に貢献しつつ雇用を創出した方が喜ばれるし持続可能です。
小なりとも成果が上がった方法は、フィードバックを相手ではなくドキュメントにした場合でした。
例えば先ほどの例で言えば、テストケースは通るが意図したコードにならなかったとき。
「普通はこういう意図でコードを書くから、テストケースを通るにしても、関数は次からこう書いて」というのが、相手に対するフィードバック。
「関数を書く前に、関数の意図をコメントで残して、レビュー時にはそれを見ましょう」というプロセスの修正が、ドキュメントへのフィードバック。
こうすると、担当者が退職していなくなっても、次の担当者はその方法を参考にすれば良いわけです。
これ、何かに似てませんか。現在のAIコーディングのベストプラクティスと呼ばれるものに非常によく似ているんです。
つまり、オフショア開発というのも、設計と実装が分離できるという前提に立って動いていたんです。
そして、実装しながら設計しても問題ないとする場合、それは「技術的な問題」ではなく「組織構造」に起因します。
つまり、プロダクトの構造を分割して、オフショア開発側に設計と実装とを委譲して、実装しながら設計を変えてもらうことが許容できるのは、契約や責任分界点、輸出入の法規を含めた法務の領域です。
少なくとも当時、諸々をクリアにして相手側にプロダクトの一部を荒い設計と共に切り出して、コーディングしながら再設計してもらい、テストケースを完備したコードとドキュメントを共に完成までもっていってもらったことは、大きな成果であったはずです。
(当時日本側と仕事をしたという実績があると大きな実力があるとみなされたと聞いたので、今はより良いところで良い仕事をされていると思います)
(あと、コミュニケーションコストと輸出入の関連法規が複雑だから)
少なくとも、納期までに契約したこれを納品してください、という枠組みの中では、実装作業だけ切り出すことはできない、というのが教訓として残ったはずです。
少なくともあと数年、場合によっては10年スパンで、日本ではほとんど変わらないと予想しています。
これは技術の話ではなく組織構造や、もっと言えばお仕事の進め方と契約の話だからです。
そうは言ってもジュニアエンジニアの簡単な仕事が減って成長機会が失われているのは事実では?と思うかもしれませんが、そもそもの前提が誤っています。
未経験(弱経験)者を雇って戦力まで鍛え上げる必要があるなら、AIに仕事渡してないでそのジュニアエンジニアにやらせるべきなんです。
ジュニアエンジニアとAIと両方にOJTさせて、その違いをレビューの場でフィードバックしてジュニアを育てるわけです。
もし、そんな時間は無いというなら、元々ジュニアエンジニアをOJTで育てていたというのは幻想です。
(たまに、失敗が経験になるとして、会社に損害を与える方法でジュニアを"教育"しようとする人がいますが、商習慣的にも信義則違反ですし言語道断です)
シニアエンジニアだけで事足りるとしてジュニアエンジニアを雇わなかった企業は、シニアエンジニアが抜けてガタガタになります。
これは中核エンジニアがゴッソリやめた会社が傾くなんて言う話で、昔からそうです。(たいてい、もっと人雇ってくれ待遇上げてくれみたいな悲鳴を圧殺した結果だったりします)
昔から、中堅がやれば手早い仕事を新入社員にやらせて鍛える、その代わり質は悪いし時間もかかるしフォローも必要だったわけでしょう。
AI時代が到来するとしても全く同じです。AIが出力するコードレビューで悲鳴上げてる場合じゃないんですよ。
レビューできるシニアエンジニアが足りなくなると予想されるなら、当然、ジュニアエンジニア雇ってレビューできるようにする必要があるんです。
そしてそれは、技術的な問題点ではなく、組織的・経営的な決断です。
国産LLM開発の文脈でもそうなんですが、ハードウェアの進歩を無視して話をする方が多いのが気になります。
現時点のコンピューターパワーは、10年後には手の届く価格になる可能性が十分高く、もっと言えば20年後には個人が所有する可能性すらあります。
いまから20年前の2005年は、Youtubeが誕生した年です。その時に、誰もがいつも手元にビデオカメラを持ち、即座に動画を世界に公開できるようになるとは思っていなかった頃です。
今もそうだと思いますが、ある分野で必要な性能にはもう十分という期待値があり、10年経てばある程度大きな会社の部署単位で現在最先端のコーディングAIがローカルで動くようになると想像するのは容易です。
そうなったときに、果たして営利企業が、エンジニアを育成するというコストを支払うかといわれると、疑問です。その時点で今後のリアルなコストと比較対象可能になるので。
だって、筆耕担当者とか、清書担当者を雇わなくなった企業って、多いでしょう?
My job went to AI として、じゃあ残るものは何?というのはオーム社の本を読みましょう。再販しないかなあ。
今後数年は変わらないでしょと書いたら今現在進行形で変わっとるわいと突っ込みが来そうなんで防衛的な意味で書いておくんですが、あなたは過去数年間同じ仕事してたんすか?
仕事のやり方とか内容とか、言語とかライブラリとか、毎年のように変わってたでしょ。
レビューの比率が多くなったとか、コード書かなくなったとか、そういうの、たぶん管理職になった人が嘆いてたのと同じっすよね?
少なくとも、ジュニアエンジニアが低品質なバイブコーディング結果を寄越すようになってレビューが大変とか嘆くのなら、まともなコーディング規約一つ作れていない組織の脆弱さを嘆くのが先では?
手癖でバイブコーディングしてヒットしたプロダクトに、あとから品質上げるように大工事するリファクタリングと言うよりリビルディングな仕事って、別に今もありますよね?
散々テストケースを書かなくて良いプロダクトなんて無いという講演だけ聞きに行って、自分とこでテストケースが自動で走るようになって無いなら、そこが問題でしょ。
https://laziness.works/posts/90dad698-1d04-4a6d-beed-88e2036325a7
Level-4 Proficient
担当する範囲は「システム全体のデザイン」に加え「システムのうち特に難易度の高い部分」になることが多いです。このレベル帯からはシステムのデザインに時間を割くことが多くなり、必然的にコーディング量が減る傾向が強いです。
このレベル帯の方は、概念レベルの設計や責務分担・責任分界点などを考慮してシステムをデザインすることができ、概念レイヤなどシステムの動作に直接関係のない部分のソースコードが必要になるため、Level-3 以下のプログラマを育成しながらコーディングしていることが多い印象です。
次のレベルに向けて
弊社のサービスの内部的に使われているMySQLという言葉をどこかで見聞きしたんだろうね
「御社の社員データがMySQLに入っていると、それを手入力やWebAPIを用いてやるのは難しいと。MySQLは弊社でも使っておりますので、御社のMySQLを受け取れますので、社員データ連携はご心配なさらずに」
ふぅぅ…はぁ…
出来る出来ないで言えばできるが、受託じゃねーんだよ。
自社サービスで、ほかのお客さんも使っているサービスなわけだ。何か障害でもあったら弊社ビジネスの危機なので、システムの裏口みたいなものを気軽にやってはいけない。
そのお客さんが求めているものは、
①ダンプでの取り込みか、
③それともお客様の社員データの加工業務も含めて弊社へやってもらいたいなのか
①は弊社の社員テーブルと当然違うので、どこかにお客様のデータと合わせたDBを作って、それを加工して、弊社のお客様アカウント用にデータを直接入れこまなければいけない。
②も弊社からお客様の閉塞されたDBにつなぐのどうやるの?って話だ
③が本当の真意なのかもしれない。弊社ではAPIを用意しているのでそれに合う形でお客様データをお客様にて加工して連携してほしい。
そもそも前出の①と②にもかかわるが、連携の加工を弊社でやる業務はやっていない。責任分界点を定めていて、弊社のサービスの提供までが弊社の責任なので、今の契約でお客様の業務を委託できないし、やらない。
どちらにしろだ、お客様の真意を整理してお客様にヒアリングに行くことになるだろうし、マイナスから苦労してゼロに戻すだけなので本当にため息しか出ない。
だいたいお客様は「そうですよねー」ってことになって納まるけども、中には「話が違うじゃないか」ということになるので、とにかく諦めてもらう材料と譲歩条件も出さなければならない。
③の加工までをやってとか言われるかもしれないが、受託開発じゃないんだよ。お客様の業務にまで責任を持てないのでそこはどうにかして説得しなければならない
ahamo発表時、ウッキウキで事前エントリーを行い、契約可能となった3/26になった段階で早速契約申し込みをした。
申し込みは順調に進んでいったが、この時、間違いを犯していた。
ネットワーク暗証番号を設定する欄があるが、何気なく設定してしまい、完全に失念してしまっていた。
よし、早速開通だ!流れるような作業でiPhoneのケースを外し、SIMスロットを抜いて、ahamoのsimカードに差し替える。
...通信できない。なるほど、開通作業をWEBから行う必要があるのか。
を入力してください。。。
ahamoのサポートは電話連絡ができないようなので、チャットからか...
「ただいま大変混雑しております。しばらく経ってから、再度お試しください。」
つながらない。そしてこの状況は3日経った今も続いている。
仕方ない、次を探そう。
サポートのページにネットワーク暗証番号を忘れた場合というのがあった。これだ!
「チャットにてお問い合わせください」
は?それがつながらないんだが?
別のページを見るとdアカウントの設定変更というページがあったのでクリック。
dアカウントのページに飛んだ。その中にネットワーク暗証番号を忘れたという項目があるではないか。
ほぅほぅ、ドコモインフォメーションセンターへ連絡するかドコモショップへ来店することで変更可能なのか。
すぐ変更したいし、ドコモインフォメーションセンターへ連絡してみよう。
自動音声での案内が始まる。指定される番号にはなかったので、「6」を押して要件の音声認識を試す。
は?つながらないのはお前らの都合だろうが、なぜ一方的にぶち切りするんだ。順番におつなぎしろや
数回試したが、埒があかない。
おっ、ドコモショップとインフォメーションセンターは予約ができるのか。
じゃあ、パパ、インフォメーションセンターの予約しちゃうぞ〜🌟
入力しよ...
「インフォメーションセンターの予約にはdポイントクラブに登録する必要があります」
は?dアカウントで確認すると登録されていると出てくるが?ポイントカードを持たずに電子手続きしている状態だと
できないのか?
ドコモショップの予約はdポイントクラブ有無は関係なさそうだ。
4/7なら近所のドコモショップが予約できた。長いが、待つか。。。
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「すみません、予約してるんですけど」
「ありがとうございます、確認いたします」
「ネットワーク暗証番号をahamo契約時に設定したけど、忘れてしまったので再設定したいんですがこちらで大丈夫ですか?」
「はい、ahamoのご契約ですが、ネットワーク暗証番号はドコモのサービスなので大丈夫です」
待つこと数分、自分の整理番号が呼ばれ、席に通される。
18号に頭燃やされたトランクスみたいな髪型をした茶髪が出てくる。
「ahamoへのMNP時に暗証番号忘れてしまったんですけど変更可能ですか?」
改めて要件を伝える。
「えっ、可能かはわからないので一応確認します。電話番号をおかきください」
不穏な空気が漂い始める。
「確認したんですが、今この端末からは一切操作が不可能な状況です。ahamoのサイトで問い合わせいただく必要があります」
いや、そこがつながらないのとサポートページに記載があったから予約して来たんだが?
「ahamoのサポートチャットがつながらないのと、サポートページにドコモショップで変更できると書いてあるので予約したんですが?」
実際にahamoとdアカウントの当該ページを見せながら説明する。
待つこと数分。
「やはり、ドコモショップでは対応できないのでahamoに直接問い合わせてもらう必要があります」
「サポートページに記載の内容はドコモ契約中の方向けの情報で、MNPの新規ユーザー向けではありません」
どこにもそんなこと書いてないやろが!
もう一度、確認してもらったが結果は変わらず。
筋違いかと思ったが、この場合MNP期限が来ればahamoの契約は破棄されるのかを確認したが、明確な回答は得られなかった。
最初の契約申請時点で暗証番号を忘れたことは自分の瑕疵であるがそこからリカバリする方法が全く用意されておらず、
そもそも契約の入り口で入力すべき内容を保持しているかに関して普通、一番最初にチェックするであろう内容が
どこにも情報が無いことに非常に落胆した。
そして、ドコモショップ内でも店員が言っていることが違うという教育レベルの未熟さ、
どこからがahamoでどこからがショップサポートの対応なのかの責任分界点が設計されていない点を見ても、
一旦、今回のタイミングでの契約は諦めて改めて検討することになるが、ahamoを契約するモチベーションが非常に下がってしまった。
IT業界に身を置く一員として、サービス動線を適切に用意、検証できていないことがいかに人に害悪を与えるかの良い反面教師となった。