自動車依存は限界に 「次の飯のタネ」へ米国の頭脳を獲得せよ
トランプカオス 日本の選択 (2)
地中海に面する南仏マルセイユに、米国の研究者が大西洋を渡って我先にと駆け込みつつある。
科学者にとって安全な場所を提供する――。エクス・マルセイユ大学は3月、3年間で1500万ユーロ(約24億円)の予算を確保し、米国から15人程度の研究者を受け入れると打ち出した。蓋を開ければ、想定を大きく上回る300人近い応募が殺到した。
トランプ米政権は意にそぐわない米国の大学を締めつける。ハーバード大学には...
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トランプ米政権の高関税政策が世界を揺さぶっている。日本は国内市場の縮小を巨大な米市場への輸出や投資で補ってきただけに影響は大きい。超大国が自身で築いた国際秩序の見直しを迫る未曽有のカオスをどう乗り越えるか。日本の選ぶべき道を探る。