北陸電気工業、26年3月期純利益16億円に 円安で減益幅縮小

北陸電気工業は10日、2026年3月期の連結純利益が前期比27%減の16億円になりそうだと発表した。従来予想は12億円。為替相場が円安に推移していることを考慮した。通期の想定為替レートは1ドル=147円と、従来予想から7円円安方向に見直した。売上高は2%減の423億円で、従来予想から15億円上方修正した。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比35%増の10億円だった。データセンター向けの電子部品や抵抗器など付加価値の高い製品の販売が増加したほか、米国の関税引き上げに伴う駆け込み需要などが寄与した。売上高は4%減の206億円だった。電気自動車(EV)向け製品の販売が落ち込んだことなどが影響した。
米国の関税措置については米国向けの売上比率が低いため、大きな影響はなかった。下坂立正社長は「日本企業の米国輸出が減ることでの間接的な影響を懸念していたが、想定していたほどではなかった」とした。同社は米国経由で中南米地域に輸出していた製品を直接輸出する経路に切り替えるなど関税対応も進めている。
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