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はてなキーワード: ロマンチストとは

2025-10-31

セフレ

今1年以上続いている人がいる。

所謂セフレと言われる部類だけど、セックスする回数より遊びに行く回数の方が多い、友達割合が高い人だ。

月1.2回会う時もあれば、仕事で2ヶ月以上会わない時もあったりまちまちだけど、不規則ふわふわした関係は楽だ。彼とは趣味も合うし性癖も合うし、ありがたい存在だなと常々思う。

彼はマメな人で、知り合った当初からLINEが続いている。お互いの体調が悪かったりして途切れた事はあったけど、ほぼ毎日やり取りをしている。

会うと必ず褒めてくれるし、セックスの時はいじわるもされるけど、基本的にゆるゆる甘々で優しい。

そういうことを会う度にされていると、普通に好きだな〜と気持ちが湧く。

でもその瞬間に、今私は浮かれているな…と我に返る。そして、優しくされたから好きだと感じるなんて浅はかだな〜と思い、なんとか平熱に戻る様に努力する。

冷静な目で見ると、彼が私に優しいのはロマンチストからだ。女性を猫可愛がりするのが好きな人種で、毎日LINEをするのも、優しいのも、彼の主義

多少私への好意はあるけど、どっちかというとペットとかそれこそ抱き枕位の位置なんだろう。

彼はバツイチ子なしの36歳。

本当かどうかは分からないけど、もう彼女結婚もしないと決めているらしい。

私は逆に、身をかためないといけないから、そろそろこの関係も潮時だ。寂しいけど、さよならけが人生って詩もあるし、そんなもんだよな。

今日は金曜だし、日本酒がぶ飲みするぞ。

2025-10-14

映画】キル・ボクスンを見た

前に見た時はうーん60点くらいかなと思ってたんだけど、スピンオフの「カマキリ」を見た後に見返したら、意外とっていうかかなり頑張ってて72点に上方修正した。

 

スピンオフカマキリは「殺し屋はつらいよ会社編」で、既存大企業とそこに振り回される中小零細企業、そして新興のテック大企業という世界中で繰り広げられている仁義なき企業バトル、を殺し屋再現した感じだったけど、キル・ボクスンは「殺し屋はつらいよ社会人編」って感じの映画だった。

バリキャリエリート殺し屋シングルマザーのボクスンは娘とはちょっと険悪で、格下の同僚とセフレ関係にあり、社長からは寵愛され社長の妹の理事からはなんか嫌われてる。他社の殺し屋仲間と定期的に集まって酒盛りをするくらいには社会性があるけど、エリート世界が違いすぎてみんなからちょっとずつ疎まれている。またシゴデキすぎて後輩の育成をサボっておりそこも会社からまれている。属人性が高すぎるのだ。

な~んか居心地悪いし忙しすぎて娘とはうまくいかないので契約更新しないで退職しようかなと思ったところで、絶対受けないと宣言していた仕事理事陰謀で受けさせられまんまと失敗(拒否)。社長理事からは示しがつかないと叱責を受け、その仕事セフレの同僚に。さら理事陰謀飲み会仲間全員から命を狙われ返り討ちにするも、他社の人間に手を出したことでより状況が悪く。ブチ切れたボクスンは理事殺害し、社長との決闘に挑むのであった。

ここにセフレの同僚はボクスンを寵愛する社長に目を付けられて仕事を絞られてたり、娘はレズビアン学校すったもんだりあったりと人間関係が複雑に絡み合い、ボクスンはうんざりする展開が続く。

 

よかったところはまずアクションカマキリアクションインフレーションについていけてない感があったけど、ボクスンは今見てもやっぱり頑張ってた。多対多のアクションもいいし、一対一のアクションもいい。壁を挟んでぐるぐる回りながらボクスン組2人と飲み仲間3人がアクションを繰り広げるところはフレッシュだった。

読みの鋭いボクスンが「先の展開が読める」のを実際にアクションをしてそれが巻き戻る、という手法自体はまぁありがちではあるがそれが「永遠に手を読んでも読んでも勝てない」という圧倒的な戦力差の表現に使っているのもアクション一つ一つが頑張っているのもあって見ごたえがあったし、そこまでして最後には「お前私のこと好きだろ、いつからだ?」とめちゃくちゃ俗な心理的さぶりをかけて勝つという展開もバリキャリ実務屋のボクスンらしくてよかった。

ボクスンは徹頭徹尾、冷酷な実務屋で勝つの美学というのが冒頭のヤクザとの決闘シーンから貫かれており、同じように実務屋でありがならもある種のロマンチストである社長と対を成していてよかった。これも社会人あるあるかもしれない。

 

逆に娘のレズビアンパートは正直、まぁ、興味深くはあったけど別にいらんかったかな。

お互いに秘密がある親子っていうのはテンプレでそれ自体面白くはあるし、最終的に娘を守るために弱さを見せることで娘の信頼を勝ち取るボクスンという構図は美しくはあるけど、でもやっぱ「殺し屋」と「レズビアン」を同じ秘密があるといするのは倫理的にどうなんだという気持ちもある。

 

カマキリは正直あんまハマらんかったけど、キル・ボクスンを見直してみたらやっぱりこっちはよくできてた。

作中でカマキリのことや、カマキリヴィラントッコ爺さんのことも話だけは出てきていて、そこもニヤリとさせられたのもよかった。

カマキリ見けどキル・ボクスンは見てなかったって人は見たほうがいいと思う。面白いよ。

2025-09-21

中野プラネタリウム

祖父の5回忌があって、物凄く久々に中野へ行った。

法事自体問題なく終え、1泊して帰るまでに少し時間があったので時間を潰せる場所を探していたら見つけたのが中野プラネタリウムだった。

まだ小学生だった頃、夏休みの間は共働きだった両親の負担を減らすために私は母方の実家である中野へ預けられていたのだが、よく祖父が連れて行ってくれたのがそこだった。

もう30年以上、ギリギリ40年経たないくらい前の話である

何だかとても懐かしくなり、ふらりと訪れてみたプラネタリウム

入口券売機チケットを買って中へ入る。

大人200円子供100円という破格の値段で驚きながら中へ入ると、おぼろげな記憶だが当時とまったく変わっていないように見えた。

部屋の中央へ据え付けられた大きな鉄アレイみたいなフォルム投影機械

これも記憶の中にあるものと一緒だった。

…夏の暑い日、祖父に手を引かれて入場した記憶がよみがえり、ちょっと涙ぐむ。

しばらくして上演が開始された。

説明を聞いていて驚いた事に施設使用されている機械は三十数年前、つまり私が祖父に連れられて来たあの日と変わっていないらしい。

「最新の機械だと星々を線で結んだりする機能が付いていたりするのだけれど、出来なくて申し訳ない」と解説員さんがちょっとだけ申し訳なさそうに言っていたが、とんでもない。

──つまり私は、祖父と観たあの日と同じ夜空を、同じ場所で、眺められているのだ。

そう感じたら空を見上げながら涙が溢れてきた。

偶然の思い付きで数十年ぶりに訪れたプラネタリウムでこんな追体験ができるなどとは思っていなかった。

少しだけ滲んだ星空を眺めながら、私は亡き祖父を偲ぶ事ができたのだ。

絶対にまた来ようと、そう誓い私は施設を後にして母方の実家へ戻る。

そしてこの話をしたら母が思い出したようにこう言った。

「あー…そう言えばおじいちゃん、『安いし涼しいし暗いから昼寝するのにプラネタリウムは最高』って言ってたわ」

なんと、かなり頻繁に連れて行ってくれてたのはそれが理由だったらしい。

おじいちゃんも意外にロマンチストだったんだなぁ…とか思ってたよ。

しろリアリストだったわ。

笑いながら昔話に花が咲いた。

ありがとう中野プラネタリウム解説員の方。

出来たら古い投影機械が完全にダメになるまではあの頃と同じ夜空を映し出して欲しいな。

2025-07-04

チー牛が父を母だと言い始めた

ある日の夕食だった。

部活帰りでヘロヘロだった私は、完全に思考停止で、すき家突入

三色チーズ牛丼特盛、温玉付き。さら味噌汁つけて自分を甘やかしMAX

今日くらい贅沢してもええやろ……」って思いながら、家に帰って食卓に置いたんだよ。

その瞬間。

「……我が母よ……」

?????

牛丼から声。

いやマジで。容器から声。

しかも低音ボイスでやたら哀愁漂ってるやつ。

次の瞬間、湯気の中からぬるっと登場。

学ラン、メガネ、ギトギト前髪。

全身から濃厚チーズ香りを撒き散らしながら、現れたその男

チー牛(実体化)、爆☆誕。

しかも、そいつ……まっすぐ父に向かって両手を広げながら言ったんだよ。

「ようやく……巡り会えた……我が母にして、我が妻よ……」

情報量、飽和。

精神バグる

父、完全に停止。「……俺、何役なん?」って真顔。

私「知らんがな」

でもチー牛は止まらない。

胸に手を当てて、愛を語り出す。

「私は性別種族・年齢・調味料すら超越し、全生命体と繁殖可能存在……」

あなたとのチーズボンバーな愛は、何度生まれ変わっても、とろけ続ける……」

何が“チーズボンバー”だよ!!!

冷蔵保存しろその愛!!!

父は無言で味噌汁すすってたけど、私の怒りゲージはMAXに到達。

そして発動したよ。

オーライーターッッ!!!

――説明しよう。

オーライーターとは、敵の魔力を吸収し、自らのパワーに転換する魔法

すなわち、チー牛の“恋愛魔力”を逆利用してぶん殴る、禁断のチーズカウンター

ドゴォォォン!!!

チー牛、5メートル吹っ飛んで壁に突き刺さる。

その衝撃で湯気がスローモーションで舞ってた。

まるで、敗北したロマンチストの残り香。

壁の中から、かすれた声が聞こえた。

「……オーライーター……なんて甘美な魔法……我が子の拳……最高……」

父「なぁ……俺……ほんとに妻顔なのか?」

私「うるせぇ、黙って牛丼食え」

それ以来、我が家では“チーズ”も“母”も“妻”もNGワード

すき家チーズ牛丼は、冷蔵庫の奥に封印された。

オーライーターの力をもってしても、あの愛は……溶けきらなかった。

2024-12-10

anond:20241209172537

こういうクソキモ俺様中心うんこロマンチストよくいるんだよな。

もう一度言う。よく居るんですわ。

すごく一般的

こういう戯言は、まずはじめに離婚してから言えって話なんだが

離婚もしねーでどれだけ好きだったのか

なんて言われて誰が信用すんだよ。

アホか。うんこ

2024-09-05

anond:20240903195034

弱者男性現実恋愛経験を積めないロマンチストなので、身の丈に合った相手を選ぶということが出来ないんだよ!!

2024-08-17

本好きはリアル書店で本を買うべきか?

まあ、本好きの人なら、「リアル書店で買うべきだ」って胸を張って言うんだろうけど。

便利で手軽な電子書籍ネットショッピング時代に、わざわざリアル書店に行くのは、どうなのよ?確かに、紙の本には独特の匂いとか、ページをめくる感触とか、いろいろ情緒的な要素があるってのは認めるよ。でも、それってただの懐古主義じゃない?

 

「いや、リアル書店雰囲気がいいんだ」「本との偶然の出会い大事だ」とか、ロマンチストたちが言いそうだけど、現実を見ろよ。リアル書店での品揃えは限られてるし、欲しい本がないこともある。その点、ネットなら何でもすぐ手に入るし、サンプルやレビューも見放題。時間節約できるから積読も減らせる。そんな時代に、わざわざ足を運んでまでリアル書店で買う必要があるのか?って疑問は、どうしても湧いてくるよね。

 

「でも、リアル書店がなくなったら文化が廃れる」とか言う声もあるだろう。それはわかるよ。文化的な拠点として書店機能しているのは事実だし、独特の空間提供している場所もある。でも、文化の保存ってのは、個々の本好きが肩に背負うべき義務じゃないんじゃない?書店が潰れたら困るなら、経営者もっと工夫しろって話だろ。なぜ消費者が罪悪感を抱えながら「リアル書店で買うべきだ」って思わなきゃいけないのか。

 

結局、本好きがどこで本を買おうと、その本を大切に読むことが大事であって、リアル書店で買うかどうかなんて、ただの手段の違いでしかない。

2024-06-16

コロンブス映画のこと

コロンブスアメリカ大陸500周年を記念した映画1992年当時、すくなくとも2本公開されている。

どちらも大作指向作品だ。

1本は、元増田が書いてるリドリー・スコット監督の『1492 コロンブス』。(原題 “1492: Conquest of Paradise)”)

もう1本はジョン・グレン監督の『コロンブス』(原題Christopher Columbus: The Discovery”)。

ジョン・グレン監督というのは馴染みのない名前かもしれないが、1980年代から90年代007シリーズを手掛けている人。

実はこの2本の映画、少なから因縁がある。

自分は見たのは前者(以下『1492』と略記)だけだが、後者(以下『コロンブス』)についてもいろいろ悪い意味話題になってたよなあと思い出したので、wikipedia英語版その他を手がかりに書いていく。正確性は必ずしも保証しない。

元増田は『1492』を“盛大にコケた”と評してたが、もっと目も当てられないコケ方というか、製作時点からトラブル続きだったのは後者の方。興行成績も『1492』のほうがよほどマシだったはず。

コロンブス』は米・英・スペイン合作の、アメリカ大陸到達500周年記念大作として、スーパーマンシリーズでも有名なサルキンド親子のプロデュースで動き出した企画だった。

実はリドスコ、こっちの監督としてオファーされていたのだが蹴ったあげく、ライバル作品である『1942』を監督を受けてしまう。

こっちのプロデューサーは当時は若手のフランス人で、脚本はその人の奥さんが書いてるのだが、たしか脚本に惚れ込んだとかいう話だった記憶が、うっすらあるような、ないような。

これが訴訟沙汰になってリドスコは訴えられてしまい『コロンブス』サイドによればリドスコ側が脚本アイデアを盗んだとかなんとか。

脚本は似てないってことで損害賠償は認められなかったようだが、リドスコ版の原題が“Conquest of Paradise”となっていてコロンブスのコの字もないのは、そういう大人の事情が働いていたようだ。

コロンブス』は大作にふさわしく、原案脚本マリオ・プーゾ(あのゴッド・ファーザーの)、キャストにはマーロン・ブランドも名を連ね、リドスコに蹴られた監督オファーをまず受けたのは、イタリア出身ギリシャ人監督ジョージ・P・コスマトス

っていわれても知らねえよってのが普通の反応だが、『カサンドラ・クロス』『ランボー怒りの脱出』『コブラ』等々の作品は知ってる人もそこそこいるか

ところがこの人も、「創作上の相違」を理由降板した上、製作サイドに訴訟を起こしており、あとを続くようにティモシー・ダルトン(4代目ジェームズ・ボンド)やイザベラ・ロッセリーニ(あのロッセリーニイングリット・バーグマンの娘)も降板

マーロン・ブランド異端審問官役だったらしい)はクレジットの削除を要求したらしい。

詳細は不明だが、勝手に推測するに、“とにかく500周年に合せてデッカイ映画を!”が先走って、いろいろグチャグチャだったことがうかがえる。

映画自体は観てないから内容は知らないが、あらすじをみる限り、こちらはあくまで“アメリカ大陸到達まで”を描く娯楽大作だったようだ。

ということはコロンブス像はわりと“英雄”のまま?

『1492』の方も見るには見たのだが記憶曖昧だ。元増田同様、長くてつまんなかったというのは良く覚えてるけど。

ネットでいくつか感想や評のようなものを見かけたが、わりと人によって違う印象で、これはつまり、ダラダラ長い割に焦点の定まらない映画だったということかも。

ネット情報を参考にしつつ自分記憶とあわせて再構成してみると、

  • インド(と、本人は思ってる)に到達。そこは楽園みたいなところで、住んでる人も文明は発展してないけどいい人たちで、根が悪人というわけでもないコロさん仲良くなる。
  • でも思ったほど金とか銀とか見つからない。とりあえず拠点をつくるため、何十人か部下をそこに残してコロさん本人は一旦帰国
  • 帰国しても信じる人もいれば“デマ野郎”というやつもいる。とにかく航海は儲かると言った以上、成果を出さなきゃいけない。また出港。
  • 現地に残してきた部下は全滅してる。“現地人にやられたに違いないか復讐を!”となるのをコロさんは抑えようとするのだが、そうもいかず“異教徒は許さん!”の宣教師や“非文明人は搾取して殺してナンボ”な人たちが主導権にぎって、あとは地獄絵図。

みたいな感じか。

で、当時たしか“なんだかコロさんがどういう人なのかも、監督がなにを言いたいのかよく分からん”と思った記憶がある。

山師なのか夢見がちなロマンチストなのか。結局は儲けたくて航海やってんのか。

いやまあ色んな面を持ってるのが人間だよねーで納得できる感じでもなかったと思う。

で、最後になんか取ってつけたように“人生にはロマン必要だよね”みたいなこと言い出して、いや、これそういう映画だったっけ?みたいな。

コロンブスがきたせいで南米大変なことになっちゃったねー、それまで楽園みたいだったのに、ってのはかろうじて伝わったが。

しかしたら当時、コロンブス像の転換というのが行われている最中で、それを反映していろいろ多面的な捉え方をしようとした脚本だったのかもしれないが、それが作品には投影されてなかったのだろう。多分。

まあ配信もされないってことは、もう歴史の闇に葬り去られていく映画なんだろうけど、あの年にコロンブス映画が失敗したことで、その後のエンタメテーマとしてはとりあげにくくなったのかなぁ?という気はするな。

結論 コロンブス鬼門なので安意にエンタメで扱わないほうが良い。

え?違う?

https://anond.hatelabo.jp/20240615222935

2024-05-15

anond:20240515104217

童貞意見だわ。

まあ男はロマンチストっていうからね。

 

問題恋愛か否かの問題じゃないのよ。

恋愛が上手いか下手くそかの問題なのだ相手より多く与えないと得られないみたいな交渉の話。

2024-04-09

親友が狂ってきてる

俺と親友出会い就職新卒の時に面接で知り合って、入社式でも顔をあわせて、そのまま同じ支店になった。

それから親友が異動になっても俺が転職してもちょくちょくラインしたり飲んだりする仲だ。

俺は勝手にこいつを親友と呼び、そして俺にとって親友と呼べる男はこいつだけだった。

 

結婚前は、親友も俺も遠距離恋愛をしていて、彼女居住地が近かったので、一緒に長距離ドライブ彼女に会いに行ったりした。

当然、親友彼女結婚式も出席した。

俺はその頃、もう彼女と別れていたけど、目一杯親友人生の門出を祝った。

 

親友は、あまりかしこくはないが、まじめで、要領が良くて、人当たりがよくて、どこか気品があって、それでいてなんだかミステリアスで、男女ともに人気があるタイプというか、なんだか華がある男だった。

でも同時に、どこか他人に心をひらくのが苦手で、他人に対していつも批判的で、本音のところで素直じゃなくて、人を慕ったり、こびたり、大事にしたりするのがヘタだった。

かまってほしいのに、かまってもらうのがヘタ。

愛されたいのに、愛することはできない。

第一印象がとてもいいぶん、親しくなればなるほど欠点が目立つタイプで、よくトラブルを起こしては「人間関係リセット」をやってしまうやつだと知ったのは、最近だった。

そんな男だったので、親友にとっても、親友と呼べる友人は俺だけだった。

 

コロナ禍でも釣りに行ったりしていた親友と、昨年の夏頃から連絡があきらかに薄くなっていった。

先月ひさしぶりに会うと、近況報告もそこそこに、奴はビジネスバッグから封筒を取り出した。その封筒には、筆文字で書かれた屋号のようなもの電話番号や住所が記されている。そこから降りた畳まれA3よりすこし大きいくらいだろうかといった紙が出てきて、ビール枝豆のとなりに広げられた。

「数年前に、一緒に担当だった●●さん、覚えてる?占い師がいたろ。いっしょに四柱推命を占ってもらった。」

それを聞いて思い出した。そういえばそんなことがあった。言われてみたら、その筆文字で書かれた屋号も、なんだか見覚えがある気がした。

「ほら、俺が33歳の年。運命的な出会いがありって。このときはお前と笑ったよな。俺指輪してたのに、占い師のくせに不注意だって。」

そう、親友結婚していた。俺は結婚式にも出席したし、親友はずっと指輪をつけているタイプだった。真面目な男だ。遊んだりしない。

「いたんだよ。ほんとうに。運命の人が。」

そういう親友の目はとろけていて、なんだか別の人みたいだった。

ふと親友の手元を見ると、指輪を外していた。

その晩の親友は、今までの、人当たりがよさそうにふるまいつつどこか2面性があって、ドライだったり斜に構えたりするところが完全になくなり、素直で純情でロマンチストで、恋愛に夢中で他に何も見えないといったような、気持ち悪い生き物に見えて、とてもつらかった。

 

そう言えばかつて、「俺も結婚したいなあ」なんていうと、親友から子供がほしいならいいとおもうけど、そうでないならしなくていいと思う」と言われたのを思い出した。

親友は早くに結婚し、その頃は結婚7年目とかだった。結婚7年目というのが、実際どういうものか俺はわからないが、親友のところに子供はいなかった。

まり親友はいわゆるDINKS的なものを目指していると勝手に思っていたので、つまり好きで子供が居ない夫婦関係でいると感じていたので、そのせりふに違和感を感じたものだった。

 

親友から嫁さんの話、ぐちものろけも、聞いたことはない。

こちから、本気やノリや茶化しや冷やかしでその話題を振っても流されるので、いつからか触れなくなった。

家を買ったことは知っていた。

からそれなりに関係が良いのだと思っていたのだが、これよりあとになって、「家を買ったのは快適な家庭内別居のためだった」と知らされた。

 

親友の嫁さんと3人で会ったこともかつてあるし、俺はそれなりに嫁さんのことも知人であるつもりでいた。親友と嫁さんは、大学時代サークルの先輩後輩で、甘い雰囲気というよりも、仲間としての連帯意識が強い夫婦関係に感じていた。

親友にとったら初めての彼女だったのが今の嫁さんで、そんな嫁さんがそんな関係だったもんだから

からまり、もしかしたら今の不倫相手との恋は、

自分を失うような恋は、初めてなのかもしれない。

ふつう10代かそこらで済ませて、あとから青臭すぎて痛くて恥ずかしい思いでとして振り返ったり蓋をしたりするような恋は、親友にとって初めてだったのかもしれない。

 

まるで10代の少女のように占いなどを真に受けて、運命なんて言葉を甘く利用して。

「俺は離婚するつもりだ。不倫相手といっしょになりたい。お前は応援してくれるよな。結婚してなかったことにするつもりだから学生時代の友人や、今の職場人間とは関係を切る。転職もする。でもお前だけは応援してくれるよな」

 

俺が親友だと思っていた男はこんな邪ないきものだったのか。

恋愛感情ってのが人をそんなに狂わすのか。

それとも、そんなになるまで嫁さんとの不仲を抱え込んでしまって狂ってしまったのか。

俺はこいと親友で居続けたいのかな。

今まで親友と思っていた男とこいつが同じ人物と思えない。

でも、親友ならこんなとき正しい道に導いてやるべきだ。

でも離婚って正しくないのかな。

離婚って間違ってんのか?

こいつは本当は子供が欲しかったのかな。嫁さんに拒まれていたんだろうか。それなら、乗り換えたい気持ちもわかる。

 

頼んでもいないのに親友が見せてきた今の"恋人"の写真が頭にこびりついて離れない。

どこにでも居そうな、特段ブサイクではないが決して美人ではない、無理やり褒めるなら、きれいというよりは可愛らしい女の子だった。

親友にとっては絶世の美少女らしい。その魔法が解ける日も怖いが、不倫相手は嫁さんといわゆる正反対の見た目をした女だったのも、また怖かった。

2024-03-23

anond:20240323222001

いやーそんなら早く次の彼氏見つけて幸せになってほしいんだが

なんかsnsいつまでもぐちぐち言ってる(って友達から聞いた、怖いから俺はみてない)らしいから俺のことは忘れてほしい

なんならこれ拡散して元カノの目に留まってほしい

俺は元カノのこと会いたいって思わないし、話したいとも思わない、マイナス気持ちからとかじゃなくてただの他人からなんの感情もない、多分元カノはこの感覚わかんないと思う、ロマンチストから

2024-03-06

anond:20240306003728

いい年こいてタダイタダイケって言ってる男はな

別にからイケメンになってモテたいわけじゃないんやで

モテ経済力あん関係なかった中高生時代モテなかったことを引きずってるんやで

しか社会に出るまでは男のモテ顔面比重が高いからな

ネット民はなんだかんだロマンチストから

ジジイになってから金ばらまいて女にモテたところでそれは甘酸っぱい恋愛と程遠いのが分かってて苦しいんや

あの時学校女子モテイケメン同級生に抱いていた嫉妬が一生消えることはないんやで

2024-01-27

anond:20240127131437

結局日本みたいな国でテロリストになるようなやつはそういうロマンチストクズということなんだろうな。

同じクズでもテロを起こさな弱者男性のほうがよっぽどマシなんだから犯罪者に憧れなんてもつのはよしなさい。

2024-01-11

やっほー!わたしロマンチスト

ロマンチストなんだけど、こわい人の話もいっぱい見たから一応現実も見るようにしてるの!

でもでも、そうしてたら自分の色んな理想幻想だった!?とか、実現するのは不可能なんじゃない!?って思うようなニュースばっかりなの!

辛い時にはキラキラとした理想の世界にいつかたどり着けることを考えて頑張ってきたのに、それが無理だってなったら、わたし一体どうなっちゃうの〜〜!?!?

次回!

放送は未定です

2023-10-26

増田民ロマンチストから

金持ちになってマチア婚活無双して若い美女結婚しました!

よりも

高校時代にできた彼女とそのまま続いて結婚してますみたいな方が強者扱いされます

2023-10-05

結婚競争で獲得するのは違うって長らく思ってた

諸々の婚活競争の印象しかなかった

夢見がちなロマンチストであった

大前提コミュ障の臆病ものだったから、単に怖かったのもある

けど婚活以外には機会がないんだよ本当に

職場に異性がいたところで、距離をいい感じに詰めるなんてコミュ障にできるものではない ということを理解したのはずいぶん経ってからだった

2023-09-20

anond:20230920125326

5000万人規模の同時多発暴動には現組織では対応できないと思うからあいつの主張に一理はある

だけど民を力で抑えられないのに警察という武力必要との矛盾について説明できてないか

あいつは頭でっかちロマンチストなだけと思うわ

2023-09-07

anond:20230907161033

男性ロマンチストなので、妥協じゃなくて、気にしないんだわ。

五代さんは、相手未亡人である点について妥協したんじゃなくて、気にしないと言ったわけ。

2023-08-13

なんだかんだ男のほうがロマンチスト何やろなぁ

独身男が多いところでは婚活理不尽さ汚さの話で盛り上がることが多いな

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