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はてなキーワード: リアル書店とは

2025-08-26

つーかBLとかリアル書店で買うの学生とかだろ?

社会人だったら普通に通販使うだろ。しらんけど

2025-08-25

やっぱりゾーニングは死なんだよね

結局書店から18禁コーナーはほとんど消えて、18禁してないBLはやりたい放題というのがわかったしまった

ゾーニングは結局死を意味していた

ゾーニングしたものは少なくともリアル書店からはどんどん消えている

やっぱ女って人間未満のカスだわ

2025-05-04

図書館リアル書店の良さは他人選書をしてくれるところにある。

https://anond.hatelabo.jp/20250502191629

を書いた増田です。

コメントで「図書館別に本いらんくね? スマホパソコンをいじれるフリースペースであればいいだろ」って書かれてあったので「いやいや、図書館には本が必要なんだよ!!!!」と思う理由を、図書館に5年間近く毎日通い、本が割と読めるようになった自分勝手に語っていきたい。

このエントリーは誰かに何かを伝えたい記事半分、ただの一人語りである

なので適当に書いて適当に締める。

前提として

自分は5年前まで全くと言って良いほど本が読めなかった。仕事が終わったらパソコンの前に座って朝から晩までインターネットをしていた。大体はエロ動画オナニー。まぁそれは今も変わらないが。

その頃は読書初心者で、最初は100ページ無い本とか、写真集とかしか読めなかった。5年経って、今は哲学社会学宗教学や、もろもろの新書くらいなら読めるようになった。なお、岩波新書は今でも嫌いである。理由文字が細かいので。

そういう意味で、当時「ネットサーフィン」「ギャンブル」「女」という、日本中どこにでもいそうな「クズ男」だった自分に、「教養」という世界の扉を開けてくれた図書館、ならびにリアル書店の方々にはマジで感謝しかない(このまえ一人にはお礼した)。

なお、どうでもいい話だが増田高卒です。

図書館司書書店なら書店員)さんによる選書とは。

ちゃんとした図書館書店には選書スキルのあるスタッフ図書館なら図書館司書書店なら書店員)が選んだ本が並んでいるはずだ。書店は売りたい本が並ぶことも大いにあるが。

これは世の中にある有象無象の本達から、客先に出せるものだけを彼ら(彼女たち?)が我々のためにピックアップしてくれている。言い方を変えれば「ハズレ本、インチキ本」を除外してくれている訳である

試しに今度、大型書店の「政治」や「宗教」の棚にでも行って見て欲しい。装丁がピカピカで、いかにも怪しそうな主張の本がそれなりに置いてあると思う。ああいう本は、特定の層にしかさらない、いわゆる「ハズレ本(その人達にとってはアタリ本)」だ。要するに良書ではない。なぜなら体系立った次の勉強に繋がらないからだ。

書店員や図書館スタッフさんはそれらに対する選球眼があるため、そのような「ハズレ本」を事前にフィルタリングしてくれた上で、店頭、もしくは図書館に出してくれているのである

このスキルはなかなか表面化することはない。この選書スキルファッションに似ていると思う。だが、本の選書スキルファッションよりも目に見えない。でも俺は正直選書スキルの方が凄いと思っている。

しかも本には昔から読み継がれている「古典」なんかもある。なんとなく読む順序が決まっている本(分野)なんかもある。初級者向け、中級者向け、上級者向け。巻末についている読書案内なんかかそれにあたるが。

そしてこの技術素人がそう簡単に身に付けられるものではない。素人そもそも「いい本」と「悪い本、ハズレ本」の良さを選別できない。これはファッションに似ている。ファッションセンスがないやつが、上下あべこべの服を着るように、本にも選ぶセンスというものがある。少なくとも俺はそう考えている。そして、本はファッション以上に表に見えにくい。そして一朝一夕に身に着くものではない。だから自分図書館司書さんと、書店員さんをめちゃくちゃ尊敬している。

例えば料理の本を探したい。疲労回復の本を探したい。糖尿病の本を探したい。そんな時にj自分にとっての良書、悪い本。見極められるだろうか。amazon読書メーターの評価と実際の良しあしは真逆だったりすることは往々にしてある。最新の本が必ずしもいい本とは限らない。1980年代の本が良い本だってこともある。そしてそれが自分に合うかどうかは、さらにわからない。

図書館不要論者はこのご時世どの程度いるのかは知らないが、リアル書店不要論者はこの視点が圧倒的に欠けている。彼ら(不要論者)は「良い本は選べて当たり前」 「悪い本、インチキ本は自らの選球眼でしっかり見極められてアタリマエ」と思っているが、そうじゃないんだよ。自分は5年間図書館リアル書店に通い続けてなんとなく本の選び方がわかるようにはなったが、5年前は「メンタリストDaigoが選ぶおススメBooks」を何の疑いもせずに買ってたぞ。

結局本を選ぶ能力がつくまでは、誰かに選んでもらうことが必要なんだ。そして、それが図書館であり、リアル書店だと思う。その能力amazonメルカリ楽天では絶対に身につかない。だってあそこは本棚じゃないから。レコメンド機能では選書能力は身につかないと思っている。


選書能力が身に付いて初めてamazonなり楽天なりでお買い物が出来るようになると思っている。服を通販で買える女子と構図は似ている気がする。

ということで、今後も本よむぞ。

2025-01-02

anond:20250102073706

俺がカズオイシグロ楽しめたのは明らかに土屋政雄のおかげなとこがあって、原文のクイーンズ英語が美しすぎて感動するって家族の言い分を聞き入れて挑戦したのも彼の翻訳あってこそだった。土屋が訳してない作品品格が足らなくて微妙な気がしたしな。駄作度が上がったと言ってもいいというか。そのおかげで土屋翻訳には金を払いたいって気持ちになってる。

 

俺はそもそも現代は「紙の本」「リアル書店自体が贅沢品だと思っていて、装丁や紙の質感という付加価値を得るために不便なそれらを買い求めてる。電書でないと読み切るのも大変だから労働感もあるし。でもそれだけの価値がある本ってのは確実に存在するしかたちになった敬意が書店なり自室なりに鎮座してるのはそれだけで満たされるものがある。

 

そういえばみくのしんっているけど、あいつのおかげで多少は本の価値ってのは物語の全体構造がどうなってるかだけでなくて、言い表し方のテクスチャ音楽的な部分にもテキストの味わいってのはあってそこにも楽しみがあることが広められていると嬉しいんだが別にあいつら羅生門とか読み直さないか無意味かな。チューバーのゲーム配信見てやったつもりになってるだけのやつらと変わらん。それでも全く知らんよりはマシな方なのかクソみてえな知ったかぶりが増えるだけなのかはまだよくわからんけど。

2024-08-24

anond:20240824102113

Amazonで買ってる本好きも、リアル書店体験を求めてないわけではないんだよなあ。

分かる

Kindleが便利すぎるし本を買いすぎて処分に困ったりしてたか電子化進めてるけど

書店で読んで選んで買う方が好みなんだよね

地元から本屋が完全消滅したけど

ほぼAmazonしか買わない本好きなんだけど

書店流通のアレコレを見て。

Amazon配送先として「書店受け取り」やってくれないかなあって思う。

書店は好きだけど、小さい書店趣味に合う本があるかわからないし、独特のカルチャーがありそうで入りづらい。結局ふらっと寄るのは大型書店になってしまう。

Amazon受け取りっていう用件があれば寄りやすいし、店内ぐるっとは見ると思うし、気に入った本があれば一緒に買うと思う。

Amazonで買ってる本好きも、リアル書店体験を求めてないわけではないんだよなあ。

2024-08-21

ブックサービスのいま 又は ネット書店大手書店の仲卸事業

昔、クロネコヤマトブックサービスというのがあったのを覚えているだろうか。

まだインターネットが普及するずっと前から電話FAXで本を注文できるというサービスだった。

実は楽天になっている

その後、どうなっているかというと、実は楽天に買収されている。さら楽天が取次の大阪屋と栗田を買収して合併させ、今は楽天ネットワークという会社になっている。

ただ、楽天ネットワークリアル書店向けの取次から事実上撤退をしていて、ネット書店向けの取次業務専業になっている。


さて、その中で旧ブックサービスサービスはどうなっているかというと、一般向けに事実上楽天ブックスに統合されているのだが、実は出版社向けのサービス現在も生き残っている。

そのサービスというのが、出版社書店向けの急配サービスである出版社の代わりに注文を受けて、出版社から本をピックアップし、宅配便配送網で届けると言うサービスだ。

手数料は高いし送料がかかるのだが、仕入れ価格での販売になること、代金引換による発送ができるため取引ハードルが低い。

さらに、現在楽天ブックスの在庫と一体化されているようなので、楽天在庫(≒大阪屋栗田の在庫)も利用でき、事実上楽天ブックスを客注専門取次として利用できるシステムになっている様だ。

ただ、あくまでも出版社向けのサービスなので、対応している出版社キーになるようだ。例えば光文社 https://www.kobunsha.com/purchase/ の様に、一般向けにブックサービスを案内しているようなところであれば書店向けにも出してくれるようである

Amazonによる仲卸機能

また、Amazonが取次をやったらいいのではないか、と言う話もちらほら目にするが、実は既に行われている事はあまり知られていない。

https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=7620588051

アマゾンビジネスという、企業向けアマゾンの仕組みがあるが、その仕組みを応用した物で、書店として登録すると、本来再販制度のため、割引が出来ない書籍を割引価格で購入できるというものである

その他のサービス、例えばプライムなどは通常通り利用できると思われ、アマゾン並みの即応力で注文を出すことができるというものだ。

ただし、利率は厳しい。市販価格の5%から7%なので、書店には利益ほとんど残らないだろう。なにしろこれは、アマゾン学生向けサービスAmazon studentや、ヨドバシカメラ書籍購入時のポイント還元率よりも悪い利率なのだから。ただ完全赤字自爆仕入れをするよりは相当にマシではある。また、書店であるかどうかの審査は取次ほどは厳しくないため、これを活用し、本業のお店の一角で、店のブランディングとして、あるいは副業として本業に関わる本をセレクションして販売する、と言う様な事をやっている所もあるようだ。

色々なサービス活用してお客さんの信頼を勝ち取ろう

とはいえ、客注に対応する場合、あるいは何か事故があった場合リカバリとしては使えるサービスは確実に増えている。

色々なサービスをうまく使って、お客さんに、あそこに頼めば間違い無い、と言う信頼を勝ち取っていきたいものだ。

書店は本のプロであると同時に書籍流通のプロであるのだから。もちろん利益も大切だから納期に余裕がある場合一般配本を待つと言う方法もある。どの場面でどのサービスが最も使えるサービスであるか、適切に選んでやっていきたい。

2024-08-17

anond:20240817193608

リアル書店は置いてる本だけ買えるものと思うほうがいいよね。

私も前に取り寄せましょうか?って言われてどれくらいかかるか聞いたら最低2週間とか言われて断った経験あるし、Amazonだと翌日に届くこの時代にさすがにない。

一応立ち読み出来たり、色んな本や表紙だけだが一気に見れるのがリアル書店の利点かな。

補足:趣味より儲かる本屋を残す必要性について

タイトル簡単に言えば「趣味的な本屋販売量だけでは、現在システムを維持出来ず書籍文化崩壊するから」という事になる。

これは他の経済活動でも同じで、趣味で採算度外視、あるいは薄給でもやりがいだけでやっています、と言うようなもの蔓延ってしまうと、後は滅ぶしかない。

一度滅んだ後に残存者利益が出てくると、改めて採算が取れるようになるのだが、その時は今の豊富で豊かな出版文化はなくなっているだろう。

と言うわけで、いただいた反応の中からいくつか補足としてワイの考えを述べておく。

何故客注を大事にする必要があるのか

上客、太客だから

書店顧客は、他の小売店と違い、売上の8割を2割の客が買っている、と言う極端な構造がある。色々な調査でひとりあたりの本の購入量の統計を取ると、左に大きなピーク、右に小さなピークの崩れたM字型になることが知られている。一つ目が年に数冊しか本を買わないライトユーザ。そしてもう一つが欲しい本があれば、後先考えず際限なく本を買ってしま病人である。つまりワイら。

そして、わざわざリアル書店で客注を出すような顧客というのは、大抵後者なのだ

「 客注は最速でも2,3日かかるのならば、ネット書店に勝てないのではないか」という話もあったけれども、こう言う後者顧客は、あえて意識的リアル書店を使っている。そしてお願いした本を仕入れてくれるという体験を求めている。

客注は儲からないのではないか

かに単体では儲からないが、その先にある最も儲かる「コンスタントに本を買ってくれる客」を育てる事に繋がるから


客注というのは今も昔も単体で儲かる仕事ではない。しかし、顧客サービスとしてはコスパが良いのだ。

日本書店委託販売という仕組みであり返品が自由在庫リスクがない一方で、利益率がかなり低くなっている。概ね売価の7割から8割ぐらいが仕入原価で、20%~30% ぐらいが小売店の取り分になる。ここから店の運営経費を賄うことになり、概ね原価率は9割を超える。一般食品スーパー利益目標が2割以上を指向することを考えると、利益率は低い。

そのため、一冊売る程度では全然からない。文庫本1冊注文されても仕入原価-売価が100円であり、客注対応の為に店員をひとり増やしたりすると赤字、と言うレベルである

が、当然ながら、人件費固定費に近い性質を持つのでこんなにシンプルではない。例えばコンビニ郵便はがきを売る・宅急便サービスをするのは、それらを利用するお客はついで利用を促すことが主だが、似たような性質と言えばイメージやすいだろうか。


さて、ネットの方が早いし面倒がない、と考える方の意見が多く見られており、これは事実である増田をみる様なユーザであれば尚更だろう。しかし、ネットリアル書店の間の配送期間というハンデがほぼ同じになる瞬間がある。

それが「新刊である新刊の発売日は統制が進み、現在ではネット書店ではフライング発売はほとんどない。

習慣的に本屋に行き、あるいは新刊が出ると、とりあえず自店で購入してくれる顧客をどれだけ確保できるかが店の成否に繋がるのである

そして、たくさんある書店の中から自店を選んでもらうには、価格統制がされている書籍では「体験」を育てるしかなく、客注とはそのための重要な機会なのだネットで買えばすぐに届くし、そうでなくてもコンビニコピー機で注文すれば早い事を知りながら、あえて書店を使う顧客を捕まえるチャンスなのだ

物流ではネット書店に勝てないのだからイベントやフェアを重視するべきだ

これはほとんどの場合間違っている。利益はでない。と言うのは、以下の様な性質があるためだ

この状況で、店頭型のフェアを増やす

  • 「本」という括りでは指向が広すぎて「フェア」などを開いても販売数量はほとんど増えない
  • 特定作家激推しフェアなどを開いても、その店に来る顧客の数は決まっているため、全体の販売額に繋がらない。
  • しかし、物流には負担をかける。例えば○○フェアをするからそのフェアに関する本を集めてくれ、というような依頼になるのだが、上記の通り販売量は期待できない中で結局返品になるからである。そして、データ的に今までフェアをやるからとたくさん仕入れても返品されていると言う実績が積み重なると、発注拒否されることが起きる。
    • こういった状況を「フェアをやろうと思ったのに取次が入荷させなかったからできなかった」と言うように言われがち。しかし、まずはその前に売上げの実績を立ててください、と言う事になる。今の取次は出版社はシビアデータを見て、返本やロスが出ないように配本するためこういうミスマッチが増えている。さら書店ちゃんデータを見て自店が持つ強みを伸ばすフェアをやるならば入荷されると思われるのだが。

またイベントを開くと

しかし、これらを承知の上で、上客を得るために実施するのは悪い事ではない。

が、それはいつもちゃんと本が買える、要望に応えてくれるという基礎があってこそであるので、そこを蔑ろにしたままやってもよくない。


さらに言うと、いつもちゃんと本が買える、と言う事に対して、イベントを開催するというと言うことは対立してしまうことがある。

本屋とは、ものすごい指向に幅があることを扱っているのが通常だから指向に合わないイベントをやっていると邪魔に感じることすらあるので結構気をつけなければならない。イベント顧客をゲットと繰り返したら、そのイベント指向自分にあわないと、居心地が悪く感じて顧客が離れてしまうと言うとは、残念ながらよくある話なのだ

大手書店が専用のスペースを設けるなどして、かなり気を遣っているのはこのためである

出版社や書店がフェアやイベント消極的だ、という事ではない。売れない事が問題なのだ。売れずにやりがいだけを消費してしまって持続性がないことが問題なのだ

Amazon楽天ヨドバシがあるから書店はいらないだろ

これはそう。

でも、Amazonの一番早い便でも半日であることに比べると、本屋店頭で買うのは見てすぐ実物を手に取れるので最速だし、本を読みたい欲を一瞬で満たしてくれるのはメリット

ん?電子書籍?  んん?ヨドの店頭受け取りだと30分でいける?  まぁそれはそう。

即配サービス使っても2,3日かかるの時間かかりすぎじゃね?

Amazonやヨドと比べられるとそれはそうなんだが、これでも他の小売業界向けの卸としてはめっちゃ早い。

Amazonやヨド、紀伊國屋などが取次在庫ありの場合、即配サービスより早いのは、彼らは自社で取次の倉庫まで取りにいっているからです。そこまでの出荷は一緒です。

それから大都市圏だと、午前中に出した客注が当日出荷になって翌日に届くことも仕組み上あります

パターン配本うんぬんかんうん

新刊の配本のうち8割以上が既にパターン配本でなくなっているので、認識がだいぶ古い。

パターン配本の批判が強まり出版社が指定した配本が行われるようになった。

が、結果から言うと、返本率が増加し出版社も在庫を抱える事になった。

そこで現在、取次は出版社や書店積極的データを開示し、配本を支援するシステムを用意して提供するようになった。取次のパターン配本だけに頼るのではなく、自分たちでも判断してもらおうと言う事である

これによって、中小出版社側もその注文に乗っかって大丈夫かと言うことをシステム的に判断するようになりつつある。


この状況で本が来ないと言うのは、出版社が数を減らしていると言う事だ。

結局は自分の店で売れるものは入荷するが、売りたいだけで売れそうにない本は入荷しないというだけ。出版社はベストセラー倒産などしたくはないのです。


ただ、最近買い切りの条件で注文数そのまま出荷する取り組みをやっている所も無いわけではないが、広がってはいない模様。

取次各社が、生き残らせる書店の取捨選択をやっている可能

これはもう間違い無い。

一般小売で考えると、趣味でやっていてきちんと経営していない店相手であると、卸売業者普通ここまで付き合わないが、取次という業態、あるいはその出自から考えて、半公共団体のようになっている面があるから今まで付き合ってたわけだが、それが限界に達しているのが今だ。


利益率という点では、実は取次の取り分(仕入原価-卸売価格)は書店よりもさらに低く、5~10%程度だと言われている。ここから経費が引かれて利益率になるとすると、一般卸売業者利益率の半額程度になってしまうと言う状況だ。

統計に寄れば、書店販売額は立地と坪数でほぼ決まると言われている。好立地の所では、ひと坪あたりの月商が13万円だという。仮にこれで15坪の小規模書店とすると、約200万円の売上げになる。さて、この書店から取次が得られる粗利(諸経費を一切含まない)は20万円が最大と言う計算になる。アルバイトひとりも雇えない金額だ。ここから人件費運送費、配達比、様々なリスク費用システム費用などを支払って利益になる訳がない。


取次が利益を上げるには、仕組み的に規模の商売を追求する一方で、流通コスト削減(これには返本率を下げる、と言った活動も含む)ぐらいしかやりようがない。小さな書店商売できる様に支えるのはほとんどボランティアである

儲かっていたころは良かったが、限界が近付く中、少なくとも黒字になること、自社が用意したサービス(即配や、データリブ経営を行うシステム提供など)をきちんと使いこなしてくれる事を条件に、それ以外の自然淘汰を止むなしと考えているのはそうなのだろうと思われる。


この取次の利益率が固定されている中で、一般流通流通スピードを上げろと言うのは無理だ。物流コストが上がりすぎているからだ。中小書店への配送を維持しつつコストをどう下げるか、そのためにはサービス水準を下げることもやむを得ないだろう。

そのような状況下で、その代わりに用意した早く配達するサービスも、追加で送料を負担せよと言うことも難しいと言われ、さらに即配サービスについて暴利を貪っているかのように言われるなどの状況で、手の打ちようがないことも理解してほしいところだ。

取次は多くの書店親会社でもないし、経済的合理性を考えた時には付き合う必要は全く無いのだから純粋に儲けるだけなら小規模書店を全部捨てた方がよいぐらいの状況だ。

電子書籍になるから印刷書籍はいらない

そう考えている人は少数派でかもしれない。市場の動きは違うようだ。

まず、ユーザー数、習慣的に有料の電子書籍を購入するユーザは30%~40%ぐらいが限度で、これ以上は伸びないことが知られている。

日本統計も、アメリカヨーロッパなど先に普及した統計などを見てもこの傾向で、電子書籍市場はほぼこれで大きな変動なく推移すると言われる。

また、販売量としても、雑誌を除く印刷書籍販売量はじわりと減っているが大幅な減少がみられない。特にコミックスを除くと、ここ10年ほどは横這い程度だ。

電子書籍が増えている、好調だ、という事の正体は、雑誌の減少と、それを補う電子コミックの伸びによるもの電子書籍印刷書籍を置き換えると言う動きにはなっていないのだ。もちろん数十年単位ではわからないが、ワイは現在の話をしているつもり。

志がある書店に対してこのような言い草は失礼ではないか

具体的にどこの書店のことを言っているのか分からないのだけれど(少なくともワイの文章特定書店念頭に置いたものではない)

勝手にどこかの書店を想定して、事実説明に対して、勝手に怒る方がよほど失礼では?

結局取次が問題だ・取次こそが癌だ

おそらくはちゃんと内容を読んでいないし、構造理解できてないからこういった結論になるのだろうと思うのであまり説明しても仕方が無いのかなと思いながら、なのだけれど、以下は一応認識しておいていただきたい。

趣味でやっている・やってないにかかわらず、取次が消えたのに、中小書店が残ると言うことはない。

同時に出版社の多くも吹っ飛びますこちらは中堅どころまで存在できなくなる。

Amazonヨドバシ紀伊國屋も維持できなくなります特にAmazonは取次を通さなイメージを持っている人も多いようだが、実際には取次在庫への依存度は高いまま。

もちろん数十年単位での緩やかな変化の先にはありうると思うが、この話は現在の話をしているつもり。

出版業界なんて残さなくていい、町の書店なんていらない、滅ぼしてしまえばいいと言うなら、Not for youですね。それこそ客じゃないのでお呼びじゃないです。客目線で話をしているので。自分が客じゃないと言う認識をしてほしい。

取次を挟まず、委託販売を外して買い切りで買えばいいじゃない

それは、そう。

ただその場合でも- 出版社側にそれに対応するリソースがないので

  • 物流コスト、送料が無茶かかって利益が飛んでしまう(取次の物流コストは徹底的に下げられている)
  • 出版社側が想定していない動きである為、結局売価が一緒になったりする
  • 小規模書店がやる程度の規模では、結局出版社側で行動を変える要員にならない。

と言う事で、基本は大手に頑張ってもらうしかないと思っています

本好きはリアル書店で本を買うべきか?

まあ、本好きの人なら、「リアル書店で買うべきだ」って胸を張って言うんだろうけど。

便利で手軽な電子書籍ネットショッピング時代に、わざわざリアル書店に行くのは、どうなのよ?確かに、紙の本には独特の匂いとか、ページをめくる感触とか、いろいろ情緒的な要素があるってのは認めるよ。でも、それってただの懐古主義じゃない?

 

「いや、リアル書店雰囲気がいいんだ」「本との偶然の出会い大事だ」とか、ロマンチストたちが言いそうだけど、現実を見ろよ。リアル書店での品揃えは限られてるし、欲しい本がないこともある。その点、ネットなら何でもすぐ手に入るし、サンプルやレビューも見放題。時間節約できるから積読も減らせる。そんな時代に、わざわざ足を運んでまでリアル書店で買う必要があるのか?って疑問は、どうしても湧いてくるよね。

 

「でも、リアル書店がなくなったら文化が廃れる」とか言う声もあるだろう。それはわかるよ。文化的な拠点として書店機能しているのは事実だし、独特の空間提供している場所もある。でも、文化の保存ってのは、個々の本好きが肩に背負うべき義務じゃないんじゃない?書店が潰れたら困るなら、経営者もっと工夫しろって話だろ。なぜ消費者が罪悪感を抱えながら「リアル書店で買うべきだ」って思わなきゃいけないのか。

 

結局、本好きがどこで本を買おうと、その本を大切に読むことが大事であって、リアル書店で買うかどうかなんて、ただの手段の違いでしかない。

2024-04-21

コミックホットミルクって

今定価1100円なのな。

雑誌サイズとかページ数とか違うんだろうけど、2019年9月号までは500円で、その前は長く400円だった。

はいわゆるコンビニ売りのエロ漫画雑誌ってのがあってこういう値段で売られてたわけなんだけど、それがダメになったおかげで値段が倍以上にになったわけだ。

今かなりリアル書店での販売ルートが限られている状況でむしろよく生き残ってるよなとおもう。それはたぶんエロのパワーなわけなんだけど、そうじゃないのは気がつきもしないうちに消えてるんだろな。いろんな意味世界キレイになってるんだろうけどそれでなんかよくなってるのかな。

2024-04-05

anond:20240405100509

全体戦略で考えるとむしろ追い風として使えるんだけど、リアル書店に限ると在庫10とか100の単位で置いても平気な大型書店じゃないと伸び足を活かせない

そうなると脅迫があるという状況下では予想被害規模考えたら「警察が止めてる」可能性はある

対して通販なら荷物の中身は秘匿が基本なのでどうとでもできると思う

問題は取次系通販全然広告チャネル持ってないこと

今回の件と関係なくシンプルに取次の戦略が弱い

2024-03-11

リアル書店の大切さ

書店倒産しまくってるってYahooニュースで、やってた。

読書好きとしては書店が無くなるのは本当に残念でならない。

ただ、こうしてみんなが読書から離れて、スマホに夢中になるほど、ほぼ毎日本を読んでいる俺勝ち組

youtubeにあるインフルエンサービジネス系の情報だけで世の中渡って行けると思った?

そんなに甘くないぞ?

考える力動画じゃ身につかない。

あれは受身コンテンツからね。

見るにしてもある程度自走出来るくらいの思考力が無いと、自己啓発本を読んだ時みたいな地獄が待ってる。

Amazonなどの、ネット書店で本を選ぶんだって、ある程度の知識経験必要なんだよ(服だって最初からZOZOで買うの難しいだろ)

知識経験も無いのに、どうやってネットで適切な買い物が出来るんだよ。 そうして今夜も大勢の人がレコメンドに流されて、メンタリストDaiGoが勧めていた意味不明な難しい本を買うんだろう

ネット通販で自分知的レベルに合った本が買えるようになるまでは、書店なり図書館で多くのリアル本棚に触れる経験必要だ。自分は3年かかった。

30年後には「止まらない! 日本人思考力低下!」とか、ワイドショーで言ってそうだぜ。

がんばれおまえら

2024-02-27

anond:20240224105939

そういえば本屋って時給1500円に耐えられる?

バイト経験を思い出すと厳しそう。リアル書店ほとんど閉店しちゃうのかなぁ。

2023-12-25

紙の本でないとできない事

積読派だからリアル書店で紙の本を買って積読している。

ネットで買ったり、電子書籍では積読にならないことに気づいた。

2023-10-10

anond:20231010133247

Amazon等で買うだけじゃなくて、たまにはリアル書店にも足を運んでみると、普段とは違う発見があったりするんだよね。それもまた楽しい

anond:20231010125107

レコメンド豊富やし、タグでの分類とか、作者ごとの一覧とかもすぐ見れるやん。

そもそも平積みできる数に限界があり、入荷しない新刊も多いリアル書店と比べたら、電子書籍のほうが明らかに出会いは多いで。

anond:20231010065155

積読派だからリアル書店で紙の本を買って積読している。

ネットで買ったり、電子書籍では積読にならないことに気づいた。

2023-07-06

例えばリアル書店ラジオなんかは知らないトピックス(本、アーティスト、曲、…)と出会えるからいいなあと思うんですよ

けど次々に話題が流れてくるさまがそれと同じかっていわれると…うーん?

2023-07-05

いまどきリアル書店wで本を買う人情弱すぎる件

書店員待遇が悪すぎる

拘束時間が長く重労働(本を移動させるの腰痛めるらしい)の割に薄給って

当たり前だろう。書店で定年まで働けるか?生活できるか?

もっといえば書店で本を買う人で何なの?コレクターなのか?それなら分かる。

kindleいいよ~いまキャンペーン中で3か月無料無料の時しか使わないが。

キンドルだけじゃなくて情弱ていろんなところで損してるよね。

2023-04-25

anond:20230425135812

目的なく立ち寄ったときに買おうと思ってなかったいい本に出会うのも電子書籍のほうがいいぞ

リアル書店は品揃えが制限されてるしリコメンドも貧弱だから

もうリアル書店は潰したほうがいい

出版業界にとってリアル書店が完全にボトルネックになっている。

新刊が増えすぎて書店の棚に並べきれない。

初速の悪い作品はすぐに返本されるからジワ売れもしない。

書店員がこだわりを持って選書する文化も消えた。

本を読まない店員がただ取次に言われるまま売れ筋を並べてるだけ。

から一生懸命つくった作品が読者の目に留まることすらなく消えていく。

多産多死の非効率的状態になっている。

一方で、電子書籍なら品切れはないし、読者に対して新刊の通知もできる。

出版社主導のキャンペーンなんかもやりやすいし、

コメンド機能を工夫して読者に多くの作品アピールすることだってできる。

これまでの義理かいろいろあるんだろうけど、

出版業界は総力を挙げて電子書籍に移行すべきだよ。

anond:20230424182234

わかるーーーーーー!!!!!

ネットでバズってるからさすがにあるやろとおもった漫画、軒並み「ない」んよ

やっぱりスマホがもてないつかえない層(子供とその親、および老人)のものリアル書店はなりつつある

せっかく徒歩範囲漫画の買える本屋が3軒もあるとこに住んでて発売日にはでかけたりしてたのに1軒(一番でかいビルの)とうとうつぶれた

2023-03-21

anond:20230321105208

BLネットだと厳重にゾーニングされているから、自分からアクセスしようとしないと見れないんやで

リアル書店だと逆だけどな!

2022-11-04

anond:20221104083439

俺も前にエロリアル書店で買うとかもう少数派過ぎない?って言ってるんだけどスルーされてる

よくわからんけど触れない方が良い話みたいだ

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