写真撮ってもらえますか 同志社大学教授・前学長・植木朝子
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学生の頃から、外を歩いていると、しばしば写真撮影を頼まれた。のんびりしていて依頼を決して断らないように見えるのか、一人の時はもちろん二人連れでいても、相手は迷いなく私の方に進んできて「写真撮ってもらえますか」と言うのである。
かつてのフィルム式カメラでの撮影は、緊張はしても、ある意味、気楽であった。不出来であってもそれがわかるのは現像後であり、私のあずかり知らぬことだからだ。
「富士には、月見草...
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