KちゃんのBAR 俳優・佐野史郎
[会員限定記事]
Kちゃんは、いわゆる団塊の世代の女性。20代で新宿ゴールデン街に店を持ち、その後、夫婦で1960年代から続く新宿二丁目のBARの看板を受け継いだ。文筆家や映画、演劇関係者が集う店で、私は座長、唐十郎の傍にいて、劇団状況劇場にいた頃からその先輩たちの後をついて廻(まわ)っていた。
そこで交わされる言葉、佇(たたず)まい……酒場は学びの場でもあった。
その中の一人に、元『現代詩手帖』編集長、作家の桑...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り461文字

























