ドイツ株30日 反発、貿易巡る米中対立懸念が上値抑える
【NQNロンドン=蔭山道子】5月30日のフランクフルト株式市場でドイツ株価指数(DAX)は3日ぶりに反発し、前日比64.25ポイント(0.26%)高の2万3997.48で終えた。前日の米株高を背景に投資家心理が改善し、ドイツを含む欧州の主要な株式市場には買いが先行した。
だが午後に入りトランプ米大統領によるSNSへの投稿をきっかけに、貿易問題を巡る米中の対立が再び激しくなりかねないとの警戒感が広がると株式には売りが増え、DAXは上昇幅を縮めた。独シーメンス・エナジーなど電力関連の一角が買われた。保険株が上昇したほかソフトウエアのSAP、ファッション通販大手ザランドが上げた。一方で独ポルシェをはじめ自動車は売りに押された。半導体のインフィニオンテクノロジーズが下げた。
フランスの株価指数CAC40は4日続落し、前日比0.35%安で終えた。