はてなキーワード: ベイルとは
今日もまた、僕のルーティンは完璧なシンメトリーを保っていた。7時00分に目覚ましが鳴る前に自然に目が覚め、7時01分に歯を磨き、7時10分に電子レンジで正確に85秒温めたオートミールを食べた。ルームメイトはまだ寝ていた。いつも思うが、彼のサーカディアンリズムはエントロピー的崩壊を起こしている。朝の段階であれほど乱雑な髪型が可能だということは、局所的に時間反転対称性が破れている証拠だ。
午前中は超弦理論のメモを整理していた。昨日の夜、AdS/CFT対応を一般化する試みとして、非可換幾何の上に定義された∞-群oid的対称性構造を考えた。従来の高次圏理論的定式化では、物理的可観測量の定義が局所的モデル圏に依存しているが、僕の新しい仮説ではそれをKan拡張ではなく、∞-トポス上の(∞,1)-層として扱う。これにより、M理論の11次元多様体上でのフラックス量子化条件を、デリーニュ‐ベイルン加群による層コホモロジーに書き換えることができる。ルームメイトに説明したら、彼は「君が言ってることの3単語目からもう分からない」と言った。僕は丁寧に言い直した。「つまり、我々が重力を感じるのは、実は∞-圏の射が充満埋め込みでないからだ」と。彼は黙った。いつも通りの知的敗北の沈黙だった。
昼食は隣人がくれたタコスを食べた。彼女は料理が下手だが、今回はまだ化学兵器レベルではなかった。ちなみに僕はタコスを食べる際、具の位置を中心から平均半径1.7cm以内に収めるように計測している。乱雑な配置は僕のドーパミン経路を不安定化させる。彼女は「そんなの気にしないで食べなよ」と言ったが、僕にとってそれは、ボーズ統計の粒子にフェルミ縮退を強要するような暴挙だ。
午後はオンラインで超弦理論のセミナーを視聴したが、正直、発表者の理解は浅かった。特に、彼が「E₈束のゲージ異常はスピノール構造で吸収される」と言った瞬間、僕は思わず笑ってしまった。そんな単純な話ではない。正しくは、E₈×E₈異常はString(10)構造のホモトピー群に依存し、実際にはTwisted Fivebrane構造の非可換層に束縛される。ウィッテンすらここまで書いていないが、僕の計算ではその層は∞-スタック上のドロップトポスとして扱える。つまり、物理的次元が11ではなく13.25次元の分数次元空間に埋め込まれるということだ。もっとも、僕以外にこの議論を理解できる人間は地球上に存在しないだろう。
夕方には友人たちとオンラインで『Baldur’s Gate 3』をプレイした。ハードコアモードで僕のウィザードがパーティを全滅から救ったのだが、誰もその戦術的優雅さを理解していなかった。僕は敵AIの経路探索を事前に計算し、Dijkstra法とA*の中間的ヒューリスティックを手動で最適化していた。彼らはただ「すげえ!」と叫んでいたが、僕にとってそれは数式の勝利にすぎない。ゲームの後、僕は『ワンダーウーマン: デッドアース』を読んだ。アートはDaniel Warren Johnson。筆致が粗いのに構図が完璧で、まるでFeynman図のトポロジーを手書きで描いたような迫力がある。コミックを読んで心拍数が上がるのは久しぶりだった。
夜になってルームメイトがNetflixを見始めた。僕は同じ部屋でノイズキャンセリングヘッドホンを装着し、Lagrangian多様体上の安定性条件についてノートを書いた。明日は木曜日のルーティンとして洗濯と真空掃除をする日だ。もちろん洗濯機は奇数回転数(今日の予定では13回)で設定している。偶数だと宇宙の安定性が崩れる気がするからだ。
この日記を書き終えたのは20時20分。シンメトリーの美がここにある。時間も数字も、理論も習慣も、僕の宇宙ではすべて整然と並んでいる。もし誰かがその秩序を乱すなら、僕は黙ってこう言うだろう。「君の世界はまだ正則圏ですらないね」。
カルロフもイクサランも肌に合わないせいでまたエルドレインやってる。だって勝てるんだもん。2や3勝だった最新二つと変わってブロンズ・シルバーだけど今、7勝7勝3勝(途中)だもん。そりゃエルドレインやるよ。
それで3参戦の気付きなんだけどぉ…。
緑やるというのは前回意識したから固定ピックだったが、今回は白緑固定にした。最初、白緑で7勝して似たようなデッキで10勝してるからこりゃ白緑かなと。むしろ前回書いた緑より白に勝たせてもらってる気がする。
というか、白というか…
これだけのために白してる気がする。
まずこれが沢山流れてくる。3,4枚来る。CPUに嫌われてそう。
で、やっぱり環境は雑な赤黒アグロが多いから、祝祭のlifelinkがハマる。
祝祭は赤白だけど役割と熊多めに組むと緑でもいける。
そもそもアグロ対策に除去より肉という方針がまず祝祭とあっている。
>地上を固め、白のコモン飛行とドラゴンでスカスカな空を攻めると勝利数が増える。
と前回書いたけど、これ白青だけの話じゃなくて緑でも勝ち筋。
緑だけの勝ち筋だと巨人を使うことになるんだけど、なんかこれがえらく人気で一枚も取れないことが多い。その点、こっちは三回参戦して8,9枚取れたんだから安定してそう。取れなかったら最悪魅せられた衣服商で代用だけど、緑だと代用が出来事のワームでかなりパワーに差があるからまだマシだし導き手が白に入る理由だから他の色行っちゃえばいいのでは。
lifelinkはダメージレースをぶっこわす。基本の基本ですな。
緑の強いのちゃんとピックできるかどうかで悩んでいた前回よりは導き手取れたから地上弱くてもなんとかなるかとメンタルの支柱が増えたのは嬉しい。
そしてエルドレインはピックも実戦もやることが単調で楽なんだー!
そして低ランク赤黒ネズミ使いの初心者さん、本当にありがとうございます。マルチよりエンチャばっかり見かけて着地ダメージもやっぱりしんどいけど、やっぱりテンポが殺がれるのは猶予もらってる感じです。生贄エンチャも結構使ってくれて、盤面のネズミ減るならワンドローに1ゲインも全然苦じゃないなと思います。
というので調べてみた。
仮面ライダーの数:16人
変身ベルト:7(セット含む)、プレミアムバンダイ限定5 合計12
変身アイテム(プログライズキー&ゼツメライズキー&ユニット各種):30(セット含む)、プレミアムバンダイ限定18(一般からの再販含む) 合計48
ソフビ:13
仮面ライダーの数:14人
変身ベルト&聖剣:12(セット含む) プレミアムバンダイ限定5 合計16
変身アイテム(ワンダーライドブック):34 プレミアムバンダイ限定9 合計47
ソフビ:9
RKF:10
変身ベルト:3(セット含む) プレミアムバンダイ限定5 合計8
変身アイテム(バイスタンプ):18 プレミアムバンダイ限定(クリムゾンベイルを含む)7 合計25
ソフビ:6
RKF:なし
他:6
なるほどどんどん減っていってる。リバイスも来月で終わるというのにドンキやモール等の玩具コーナーでは現在もセイバーの玩具が多く置いてある。あれらを捌くのは困難なのではないだろうか。
リバイスドライバーも他のベルト陣が人気過ぎてリバイスのベルトの中ではダントツの空気。女性ライダーにはリバイスドライバーを与えるべきだった。
ネタバレと他の人の感想で先入観を持ちたくなかったのでなるべく早く見ようと土曜日の朝一に行きました。
一番好きな作品はぼくらのウォーゲーム、次点が時かけ、その次がサマーウォーズ。
サマーウォーズは昨日の金曜ロードショーで久しぶりに見たのですが、12年前というだけあって今見ると結構キツイ部分もあって少ししょんぼりしました。
好きなシーンはいっぱいあるんですけどね。
典型的な細田監督が脚本を手がけるようになってからの作品があまり好きではない人間です。
おおかみこどもで「う〜ん」となり、バケモノの子で盛大にがっかりしました。
それはわたしが作品のターゲットから外れてしまったということなので、それ以降は少し寂しく思いながら劇場に見に行くことはありませんでした。
それなのに何故、今回劇場に足を運んだか。
一つは、描きたいと思っている作品の題材被る可能性があり、それがないかチェックしたいと思ったこと。
もう一つは、主人公のアバターであるベルのデザインをディズニーのジン・キムが手がけたという情報を目にしたからです。
細田作品でよく言われている「ヒロインへの興味の無さ」が、一部他者に委ねることで、もしかしたら今回は解消されて好きになれるかもしれないと期待したのです。
それ以外は流れてくるCMくらいで、ほぼ事前情報なしで見に行きました。
前置きが長くなりましたが、決してアンチがアラを探しに行った訳ではなく、むしろ「おもしろかった!」と思いたい気持ちで見に行きました。
がっつりネタバレしていくのでご注意ください。
仮想空間という3Dと相性のよい舞台設定もあり、2Dと3Dの違和感も少ないです。
映画の一つの見どころでもある竜の正体探しなんですが、これは細田作品今まで見てきた人はすぐわかっちゃうんじゃないでしょうか。
わたしも早々にわかってしまって、もうちょい誰なんだろうって楽しみたかったのが正直なところです。
それはさておき、主人公すずのAsの名前「ベル」からも分かる通り竜そばは美女と野獣のオマージュが多く登場します。
オマージュ自体は別にいいのですが、ただ単に竜と女の子の二人が美女と野獣っぽいから表層的になぞっただけいう印象を受けました。
同じ美女と野獣をオマージュしたシェイプ・オブ・ウォーターは、野獣がハンサムな王子にはならず最後まで野獣のまま二人が結ばれ、本家を踏襲した上で独自のストーリーになっていました。
ですが、竜そばはそれが出来ていません。
そもそも竜が作中で醜いと言われてますけどかっこよくないですか?
怖いかもしれないけど醜くはないでしょう……。
人間だらけの中なら浮くかもしれないですけどUの世界みんな色んな格好ですし。
竜の野獣である要素が薄く、本家でも言われているルッキズムの助長がむしろ強化されてしまっているようにも感じられました。
Uならまったく別の人生を生きることができると謳っているのに、アバターは生体情報から自動生成で自分の意思では自由に出来ない。
そして見た目で差別を受ける。
仮想空間は理想の世界ではなく現実の地続きで、ある意味リアリティはあるのかもしれません。
竜のあざやベルのそばかすが現実とリンクし、すずに竜の正体を気にさせ、探せるようにするために必要だっただけではないでしょうか。
細田監督はこういったシーンを描きたい!といったところからストーリーを膨らませていくタイプに見えます。
その手法は全然アリだと思うんですが、キャラクターやストーリーがそれを実現するための駒に収まってしまっています。
特に脇役はひどいです。
ルカちゃんはすずとベルとのギャップが際立つよう、現実での立ち位置を対比で表すため。
ヒロちゃんはすずをUの世界でスムーズに活躍させるための便利屋。
しのぶくんに手を握られて学校中の女子から叩かれ炎上する際のゲームのような演出も力が入っていましたが、あまり必要性を感じずやりたかっただけのように見えました。
敵役の魅力も乏しいです。
明らかな噛ませ犬だと竜の強さが伝わらず、バトルシーンにも緊張感が生まれません。
自警団とのバトルはストーリーの本筋ではないですが、アンベイルという重要な能力を持っています。
そんなキャラクターの作りが蔑ろなのはマイナスでしかありません。
何故Uの管理者でもない彼らが、キックやブロックや削除ではなくAsのオリジンを暴く能力を持っているのか。
権威がある印象をつけるためスポンサーが多数いる描写がありましたが、それでは説明になっていません。
おそらくストーリーが進めるため、ベルがすずになって歌うシーンを作るために作られたのだと思います。
それでも説得力のある設定を付随してあげればいいのですが、それがなされていません。
描きたいシーンとシーンの間をとりあえず大きな齟齬が出ないように埋めているだけのストーリー。
とりあえずでは見せ場に行く前に気持ちが躓き、せっかく力を入れて描かれたシーンが空虚に感じられてしまいます。
メインストーリーであるはずのすずの成長はこれでもかと言うほど分かりやすく描かれています。
母が死んで歌えなくなった
↓
Uの世界なら歌えるようになった
↓
↓
母のように他者を救えるようになった
他者との関わりから閉ざされていた心が開いていく王道のストーリーを美女と野獣でオマージュし、今までやってきた得意なものを詰め込んだ今回の作品。
新しい試みは何かあったのでしょうか?
でもそれ以外は既視感のあるものがほとんどで驚きがありませんでした。
唯一あるとすれば音楽へのこだわりでしょうか。
それもライブシーンに至るまでのストーリーで白けてしまうのがあまりにも勿体ない。
わたしにはケモとショタとクジラと電脳世界でのライブが描きたかったことしか分からなかったです。
結論としては前置きで書いたものと変わらず、細田監督は脚本を他者に任せるか、共同にした方がいいと言うものになってしまいました。
残念ながら今回もやはりわたしはターゲットにはなれなかったようです。
あくまでわたしのものさしがストーリーに重きを置くのでこういった評価になってしまうだけで、他の評価軸で見れば全然楽しめる作品であると思います。
まだ他の方の感想を読んでないので、どれくらい自分との感じ方どれくらい差があるのかちょっと楽しみです。
書き慣れていないので読みづらかったかと思いますが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
そんなにっていうのは、バロンドール・世界一っていうほど、なのか?っていう意味
クラブワールドカップの決勝の試合見ている
改めて思うけど、現在のクリロナって周りより突き抜けた実力の選手なのか本当疑問
ディフェンダーをドリブルで外すこともできてないし、フリーキックは最近は(今日の前半も)外してばかりだし。
(クリロナがオフザボールの方が優れている選手なら教えてほしい)
実力では、ベイルの下位互換ではないかしら(怪我で今比較できないことが残念
レアルの一員には納得できるけど、レアルを背負うレベルに本当にあるのかな?
追記
延長のクリロナの二本のゴールはすごかったわ
書く場所が無いのでここに書く。
なお、ここに書く内容は海外サッカーのファンには常識と言って良い内容だが、サッカーファンじゃなければ知らない事も多いようなので。
過去の経緯とか見たらエア移籍とか言いたくなるのは分かるし狼少年状態になってるのも分かる。
だが、今冬は(移籍先がミランであるかはともかくとして)移籍すること自体は間違いなくできる。なぜならば、CSKAモスクワとの契約が切れるからだ。
欧州サッカーは契約社会だ(もっとも、給料の未払いは珍しくないが、最終的には支払われる)。そして、サッカーのプロリーグは世界中にあるので、野球(アメリカと日本と韓国で制度が違うが、国をまたいで移籍するときのルールをプロ組織同士で決めておいて何とかなる)などとは違い、「どこの国でも通用し、分かりやすい」ルールが求められる。
1.契約期間を満了したら、選手は旧所属クラブに気兼ねすることなく好きなクラブに移籍できる。移籍金(クラブ間のお金のやりとり)も基本的には発生しない。
1-附則.なお、契約満了の6ヶ月前から、選手は所属クラブを気にせず他クラブと交渉できる。
2.他クラブと契約期間中の選手を獲得する場合は、原則として移籍金(というかむしろ契約解除料)が発生する。
2-附則.2で書いた『他クラブからの選手の獲得』ができるのは、リーグが定める移籍期間のみである。(欧州はだいたい、『シーズン終了から8月最後か9月最初の月曜日まで』と『1月一杯』)
これだけだ。1.を見ると著しく選手に有利、クラブに不利なルールのように思えるが、かつて実際にEU裁判所で裁判になって認められたルールなので仕方がない(気になる人は「ボスマン判決」でぐぐって下さい)。ともかく、契約が切れた選手はどこにでも移籍できる。本田も例外ではないので、1月にCSKAモスクワと契約が切れたら本田を欲しがるどこのクラブにも移籍できる。1月という中途半端な時期に契約が切れるのはロシアプレミアリーグのシーズン移行(2,3年前に春開幕を夏開幕に変更した)の影響だと思うが詳細は知らない。
逆にこれまでは、ラツィオにせよ、ACミランにせよ、他のクラブ(どこまで具体的に動いていたのかは不明だが)にせよ、本田とCSKAモスクワとの契約期間中である以上は、本田と合意するだけでなくCSKAモスクワがyesと言わない限り本田を獲得できなかった。それだけの話だ。極端な話、10億ユーロ用意してもCSKAがノーと言ったらそれまで。「この金額ならCSKAもyesと言うだろう」という読みを間違えたに過ぎない。
せっかく本田という良い例があるので、移籍に関する実態をもう少し解説しよう。
俗に『育てて売るクラブ』と言われるクラブがいくつもある。そのような『選手の移籍金は重要な収入源』なクラブではない、『まず国内リーグやチャンピオンズリーグで勝つことが優先』なクラブであっても、選手を売るときの移籍金を気にしないでいられるクラブなど両手の指の数ほどしかない。
つまり、極一部のクラブを例外として他のクラブにとっては、『契約を満了して移籍金なしで移籍されると損』となる。そういう大多数のクラブにとって『シーズン終わったら契約切れる選手』は言うまでもないが、『契約が残り1年以内の選手』も大きな地雷だ。
「来年になれば移籍金発生しませんよ? それよりは今売った方がトータルでお得でしょ?」と、買い手から値切りにあう(CSKAにミランが使った手がこれ)。そしてたいてい、確実に移籍金を取れる機会は限られているのでそこで売る事が多い。
クラブは対策として、早めに契約を延長すればいい……と言いたいところだが、これで選手が売れないと大変なことになる。どこのサッカークラブも最大の支出は人件費であり、そして人件費のメインは他クラブに払う移籍金ではなく、選手本人に払う給料だ。契約を延長しておいて選手が大けがをしたり不振に陥ったりしたら痛手だ。延長するかはクラブと選手が合意することなので、若くて脂ののった選手に『今までと同じ安い金額で』では断られる。
なので『契約延長オプション』というのがよく使われる。「2年契約だけど、クラブが希望したら年俸○○ユーロで3年目も契約することとする」というものだ。これを使えば低リスクで長期間選手を確保することができる。
だが最近では選手も対策するようになり、「契約解除料があらかじめ設定されている」契約を結ぶ場合も多い。この場合、決められた契約解除料を支払えば他クラブはその選手を獲得できる。ドルトムントで香川の同僚だったマリオ・ゲッツェがバイエルンに移籍する時にはこれが使われた。クラブは「契約で決められたことである以上文句は言えない」とコメントし、文句を言いたそうにしていた(笑)
これ以外には、南米のクラブが有望な若手選手と長期契約を結ぶ時に使う「移籍金が発生する形で移籍する場合、移籍金の何%かを選手に支払う」という契約の形態もある。欧州ではあまり聞かない。
そうでなくとも。ファルカオが6000万ユーロだベイルが1億ユーロだという金額を聞いていると感覚が麻痺してくるが、そういう高額移籍は滅多にない。大多数の選手はそのような高額移籍とは桁が違う金額だったり、移籍金ゼロだったりで移籍している。それを考えれば、2年前にラツィオが本田に1400万ユーロの値をつけたというのは中心的なリーグでのプレー経験が無い選手にとっては最大級の評価だ。
そのような場合、「もうこんな1000万ユーロ超えるような値段がつくこと無いんとちゃいます? なら今のうちにこの値段で売った方がそちらもお得やろ。ほら、早よせんと移籍期間閉まってまうで~」という値下げ交渉になることも多い。マドリーのベイル獲得がもつれたのもそうだし、ラツィオがCSKAに使ったのもこの手だ。
なぜラツィオやミランは失敗したか? それはCSKAがクラブの規模の割には資金に恵まれているからだ。単にオーナーが石油関係で金持ちだというサッカーに関係のない理由だ。ラツィオが1400万ユーロを一括払いで出していたら本田はラツィオに移籍できたのだろう。今夏は何が原因だったのか、よく分からないがオーナーがここまで書いた事情を分かっていて、「数百万ユーロで売るよりは、我がクラブがチャンピオンズリーグのベスト16に進むのを見たい」という夢を取ったように見える。