「祝詞」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 祝詞とは

2025-08-15

anond:20250815101758

 国会議員当選した2期目、ずっと来てくれなかった母が、やっと東京観光に来てくれた。芝居でも、歌舞伎でも、ごちそうでも何でももなすつもりだったが、「靖国にお参りしたい」とだけ言われた。

 

 喜んでもらおうと、昇殿参拝して、祝詞(のりと)をあげようと言ったが、母はかたくなに断った。「父に会えればそれでいい」と言っていた。

 

 ――母親はどういう思いだったのか。

 

 軍人でもない父は、赤紙一枚で、国のためにと戦地にかりたてられて、命を落とした。それを命じた人と、父が一緒にお祀(まつ)りされているということは、母の心に何かしらわだかまりがあったんだろう。母だけではなく、遺族の多くが同様の思いを持っていたと思う。

2025-04-16

田舎っていまだに珍獣いるよなぁ。

最近割と生まれた町の役職を引き受けてる。

結構な歳になってきてて爺さんが見えてるけど、

最近になるまで仕事の都合とかで町の仕事からは縁遠かった。

勿論、町長みたいなのは農家だったり退職済みだったりの、ある程度年配者がやるもんだけど、

下っ端の役とかは現役会社員比較若い人でも順繰り回ってきて軒並み経験済みだったか

俺もそろそろやっとかないと世間様に顔向けできんなぁ、というところで引き受けてる。

今は隣組の副組長やってる。

先日春祭りがあって、副組長はのぼり旗と吹き流しを上げる役目だった。

それで早朝に公会堂に行って人が集まるのをまってたんだけど、

何となく知ってる顔の人が来たので子供の頃の記憶を辿って『確か、Tさんだったよな…』と思い、

Tさんおはようございます」みたいに挨拶をした。

そしたらそいつふっと無表情になったと思ったらぷいっとそっぽを向いて前を素通りし、

顔も合わせずに煙草をふかしながら「私はTさんじゃないです」とぶっきらぼうに言い放った。

「あ、そうでしたか、すいません勘違いしてました」と謝ったら

「私はIです」とまだ怒っていて

『全く知らん人だったか…』と思ったんだけど、そいつその後に続けて

本家です」

とか聞いてもいない事を突然口走るの。

うちの町ではIって苗字それなりに居るんだけど多くても十数戸とかそんなもんだと思うし、

Iって別に名家でもなんでもないし、

そもそもうちの町ってクソ田舎の川べりにある農村の延長だし、

そいつ農家だし、

本家が一体何ですのって?って話なんよね。

ほんと、『はい?』って感じで流石に呆れてしまった。

そんなショートコントが一幕あった後春祭りの準備を終えて

お祭り本番になったんだけど、また度肝を抜かれるわけ。

うちの町、どういう理由かは知らないけど昔から風習で副組長たちの方のお祭り

宮司さんではなく和尚さんが祝詞をあげるんよね。

組長さん達のお祭りの方が本祭りみたいな感じで宮司さんが取り仕切る。

で、和尚さんの指導にしたがって供物を社の前に備え始めたんだけど、

から来たIが「それ違う、供物の向き逆」とか言って勝手にひっくり返して社側に向け始めるの。

それで和尚さんが「あ、それはこの向きで良いんです」とやさしく訂正しようとしたんだけど、

「いや、これは神様が食べるんだから神様の方を向けるのが正しいんです!」

と言い張って聞かない。

少し口論ぽくなって「うちの家ではこうしています!」とか言ってるわけ。

いや、お前の家の事なんか知らねぇよと。

今までずっとその和尚さんにお願いして来てもらっててそれでずっとやってきてんのに、

なんでお前の家の風習を町の神事に持ち込んでくるわけ?

和尚さんやさしいから笑ってすましてくれてるけど怒って二度と来てくれなくなったら責任取れんのかよ?お前。

ほんと、バカ田舎者って手がつけられないんよ。

どこの世界祭主のやり方に逆らう信徒が居るんだよ。

それでもお祭りが何とか無事に終わって午後は直会と懇親会。一応神事なのでスーツ着用。

途中で、子供の頃にお世話になった自転車屋さんのお爺さんと出会ってお話しながら一緒に公会堂に向かった。

この自転車屋さん、町の子供たちの自転車をあらかた面倒見てくれた人なのでほとんどの人が孫みたいな感じらしく

恵比須顔の時の大滝秀治みたいな感じで俺に接してくれるのよね。

ステレオタイプには一般的田舎の爺さんって頑固でぶっきらぼうってイメージがあるけど、

うちの町の長老たちは大体人間味が丸い。

強面に見える人でも話してみるとすごい穏やかだったりしてギャップ凄いなぁと思う事もある。

勿論ぶっきらぼうな人もいるけど、基本的にはみんなやさしい。

逆に言えば、定年近辺はかなりトゲやカドがある人も居る。

まぁ酒みたいなもんでそういうのも歳を重ねると灰汁が抜けて丸くなるってことなんだろうな、とは思ってる。

で、公会堂に行ってみんなが来るのをまってた。俺1組なので一番上座なのね。

そしたらIが来たんだけどさ、

一応スリーピースなんだけど、明らかに上下生地が違うわけ。

身体にも全然あってなくて上着が随分デカい。

本家が何ですって?』ってなるわけ。

別にね、普通農家さんはスーツなんか着ないから間に合わせの物で全然良いと思うんよ。

農家さんは作業着スーツみたいなもんだもん。

でもね、聞かれてもいないのに自分から本家だ」って威張ってる人間がそんな身なりでええの?とはどうしても思っちゃうよね。

でIが俺を見るなり「どうしたの?」とか怪訝な顔して言うわけ。

「一番上座座椅子に座ってるから偉い人かと思ったよ」って。

めんどくせぇ奴だなぁと思いながら

「座り仕事なんで股関節が固まっちゃってるから、胡坐をかくと痛めちゃうんですよね…」くらいまで話したら

「あー、いいよいい」とか遮って来て『なんだこいつ?』と呆れてたら

「股が開かなくなっちゃうんだろ?医者には行ってるの?行った方が良いよ治らなくなっちゃうから」と一人でペラペラとしゃべり始める。

『いやだから股関節が固まってるから“胡坐をかくと痛めちゃう”ので普段は痛くも痒くもないんだから医者がどうしたいう話じゃねぇだろ』

とか思うんだけど、Iはもう反対側の人と話始めてて聞いてないの。ほんと頭抱えたくなってくるわけ。

しばらくしたら自転車屋さんも近くに来てIと談笑が始まったんだけど、

自転車屋さんが「この後の片づけって…どうなるのかねぇ…」って戸惑った感じで言って少し間が開いたから俺が、

「あ、お祭りの後片付けの事ですか?それだったら…」と話し始めた途端、

突然Iが顔を真っ赤にして「それは違う、君はお祭りの後片付けの事ばっかり考えてる!」とか声を荒げて訳のわからん事を言って来て

『なんだコイツ!?』とびっくりしているところに自転車屋さんが

「そう、お祭りの後片付けの…」ってボソっと言ってるんだけど、

Iはもうそれも聞いてなくてまた勝手に一人で気分よくしゃべってんの。

『なんなんだこの珍獣は…』と本当に呆れ果てちゃった。

アホらしいからそれ以上関わらんようにしてたんだけど、なんか聞こえてくる会話を聞いてると

自分本家からしょっちゅう檀家行事があって色々とやらなきゃいけないから大変だ、

世話役の人たちはたまにだからいいけどうちは毎週だからさぁ、お寺に包む金も多いしさぁ、

みたいな事を自慢げに語ってるのね。

逆や。

それ、普通世話役の人が言う事なんよな、

うちらはたまの事だからいいけど、本家のお家は毎週のようにやらなきゃいけない事があって大変ですよね」

って。

もう、人としての美学もめちゃくちゃなんよ。

『I家はどえらいのが本家の跡取になっちゃったんやなぁ…』とちょっとI家のみなさんが可愛そうになってきた。

直会が終わって懇親会が始まったらIは組長さん達を差し置いて宮司さんの前を陣取って

気分良さそうに話し込んでて、人間性丸出しやなぁ…と横目で見ながら

俺はできればめんどくさい事はしたくないのでお隣の組の副組長のおばあちゃん登山とか犬とかの話して過ごした。

実は、のぼり旗と吹き流しを上げる時も色々とあって、

基本的にIって仕切りたい人間らしく、自分の思ってる通りで無いと我慢がならないみたいなんよね。

自分のペースでしか物事を進められないのでペースを乱されるとめちゃくちゃ怒る。

自転車屋さんとの話も、自分が気分よく話してる時に横から割って入ってこられたか瞬間湯沸かし器みたいに吹き上がったらしい。

寄合いの趣旨意味すら分かってないのね。

もうほんと、どんだけ狭い世界で生きてきたんだって呆れかえってる。

夜それとなく父親に「Iさんって知ってる?」って聞いてみたら

「ああ、I家の本家だな。うちでいうところのNさんのおうちみたいなもんだ。お父さんはIさんのお父さんに昔世話になったんだ」

とか言うので、

『そういう事ならしょうがねぇなぁ…、あんま波風立てないようにすっか…』と思った。

ただまぁ、あんな感じだから何か悶着起こしそうな気もするので、そしたら

「Iさんは自分の考えてる通りでないと我慢ならないみたいなので、町の仕事も今後はIさんに責任持ってやってもらう事にしましょうよ」

つって丸投げしようかとは思ってる。

町の役職とか出来ればやりたくないしね、給料あるわけでもないし。

仕切り屋さんに勝手にやっててもらった方が楽ちん。

2025-03-18

anond:20250318105341

別に悪くはない

しろ無宗教なのにどういうお葬式になるの?

わいのお葬式参列の経験だと

だったから誰が祝詞を上げてくれたのかに興味があります

2025-01-10

なんで道真死んじゃったのォ

あの声で聞く祝詞が最高だったのに

2024-12-17

頑張ってキラキラネーム考えたので採点よろ

紫陽花あじさい)の『紫』と如月(きさらぎ)の『如』と祝詞(のりと)の『詞』で『紫如詞』と書いて「あきと」です

2024-10-13

裏金議員選挙の出陣式見てたら神主祝詞上げてた

統一協会排除はみんな言うけど神道排除は誰も言わないのなんで?

統一協会はいろいろ問題起こしてるから

いや神道結構問題起こしてますよね?

2024-08-01

金持ちのガキが「うちは別に裕福な家庭じゃない」って言ってんのホント魂がしょぼい

高身長人間が「バスケ身長で決まらんよ」って低身長プレイヤーに言うか???????魂が貧しいだろ、それ言うやつ。

身長が「バスケ身長で決まらんよ」って言うのはわかるよ、自分を奮い立たせるための気合だよ、言い訳を捨てるための祝詞だよ。高身長がそれ言ったらクソダサだろ、低身長コテンパンにやられたときにそれ言ったら相手へのリスペクトっていう言い訳は通るが、それを自分がしょぼいだけのときに言ってたら生まれで有利取ってんのにその有利すら認めずに私は決して恵まれてないんですぅ~~~なんて言い始めるの何一つ真面目になったこともない魂が悪い激しょぼ人間じゃん。

激しょぼ金持ちクン、自分が恵まれてるって自覚をもてよ。

2024-07-22

anond:20240722200531

でもVLOOKUPできゃっきゃ言ってる人たちもいるけど、世の中はどこでもAI使ってるからね。反AIに言いたいことは下記ですわ

考える苦手な人、具体的には『検索が得意じゃない人』は、

キトーAIプロント集みたいなの買うか、ネット動画のまとめ見てAI練習した方がええで

AIって尋ね方や条件の与え方で答え変わるんよ

 

フツーに検索できる人は興味持ったタイミング必要になったタイミング問題ないと思うけど、

そうじゃない人は今度は遅れを取らないようにしよう

言霊でも呪言でも祝詞でもいいけど、基本的言葉って人を縛るから

増田にとって言葉空気よりも軽くて、トラバで遊ぶ以上の意味絶対に持ち得ない、あらゆる記憶感情を秒で置き去ることが可能

そんなタイプなら特に問題ないけど、そうじゃないなら、おれわたしAI絶対に使わないって、とんでもない縛り、とんでもないデバフだと思うの

 

インターネットなんて邪悪だ!おれはわたし検索エンジンを使わない・PCスマホ使わない!って人って

ゼロじゃないけど、現代ではかなり少ない。全世界スマートフォン契約数が約67億件だから

増田がやってることはこれと同じことだよ?

 

そもそも増田立場ってAI仕事を奪うなんでしょ?

AI好き好き大好きになれとかAI驚き屋に慣れとは言わんけど、出来るだけフラット気持ちで早いとこ触れて、使いこなせる側に回った方がええど

2024-07-20

anond:20240720125417

言霊でも呪言でも祝詞でもいいけど、基本的言葉って人を縛るから

増田にとって言葉空気よりも軽くて、トラバで遊ぶ以上の意味絶対に持ち得ない、あらゆる記憶感情を秒で置き去ることが可能

そんなタイプなら特に問題ないけど、そうじゃないなら、おれわたしAI絶対に使わないって、とんでもない縛り、とんでもないデバフだと思うの

 

インターネットなんて邪悪だ!おれはわたし検索エンジンを使わない・PCスマホ使わない!って人って

ゼロじゃないけど、現代ではかなり少ない。全世界スマートフォン契約数が約67億件だから

増田がやってることはこれと同じことだよ?

 

そもそも増田立場ってAI仕事を奪うなんでしょ?

AI好き好き大好きになれとかAI驚き屋に慣れとは言わんけど、出来るだけフラット気持ちで早いとこ触れて、使いこなせる側に回った方がええど

2023-12-24

anond:20231224220058

>みんな知らなさすぎるよ

そーなん?

(これの一個上の文章でもそう思われたのか)

で、全然関係ないけど、知らない繋がりで、そーいやお宮参りって、誰にお願いするのだろう? 氏神様か?

って思ったら、氏神様なのかやっぱり。

なんか儀式一般化? みたいなので、氏神専用神格みたいなのできてそう。

祝詞がそれぞれ違ったりするのだろうか。優しい人にはただお願いして、そうでない人にはほんとに下からお願いするみたいな

知らん事ばっかりだし鎮守との違いもどうせ忘れるんだろうな

2023-11-21

紅葉もみじ:こうよう」 静寂「しじま:せいじゃく」 祝詞「のりと:しゅくし」 

これの前者って完全に「そうは読まんやろ」って感じだけど、当て字ならぬ当て読みなんかね。

2023-04-20

剣と魔法世界はみんな異世界転生してしまった

異世界転生せずに残ったのは和風ファンタジー

霊幻道士のように剣を構えながらお札を飛ばしたりかしこかしこももうすと祝詞を唱えたり臨兵闘者皆陣列在前と九字を切ったり腕時計から式神召喚したりすると雰囲気が出る

2023-04-11

地鎮祭をやらないなんてもったいない

コスパ教の信者からは真っ先に削られる上棟式。けれど、せっかく頑張って注文住宅を建てるのだから、よっぽど宗教的ダメとかじゃない限り、地鎮祭ケチらずしっかりとやった方がいい。

なぜか?

注文住宅においては、家を建てるプロセス自体商品であり、建売を購入する時には経験することのできない「ならでは」の体験を捨てることはもったいないと思うからだ。地縄が張られた自分土地に祭壇が建てられる。祝詞意味解釈しながら頭を垂れ、すこし恥ずかしい思いをしながら鍬入れでエイエイと声を出す。多くの人にとっては一生に一回の経験だろう。だからこそ、これからずっと暮らす自分の建てた家の起点として、この日の思い出は心に残る。

また、起点となる地鎮祭で、関係者が一同に集う意味も大きい。ああ、これから家を建てるんだ!という気持ち地鎮祭をしたからこそ味わえるんだと思う。

から、今注文住宅検討中の人には、目先の3万円を削るより、地鎮祭をやることをオススメする。やらないともったいないよ。

・・・地鎮祭やらない人のうち、一定の人は上棟式もやらない。現場の定期的な挨拶差し入れもあまりしない。こっちは自分たちの住む家を建ててくれてる人にリスペクトが感じられず、もったいないではなく、信じられないというのが感想になる。それはもはやコスパ追求というかただの愚かなケチである。周りにそういう人を結構みてきたが、なぜか共通して家の外観がダサい自分たちが住むのは家の内側なんだから、外は別に良いでしょとでも言いたげな面構えのお家からは、施主のケチしみったれ根性が透けて見えるようで、残念な気持ちになる。

2023-01-10

坊主神主は今すぐにでもAI代替可能

その場にふさわしい経典から、適切に引用したり、適切な祝詞を唱えたりするのはAIの方が得意

万一間違っても、一切の悪影響がないのもよい

2022-11-14

すずめの戸締まり ネタバレ感想

草太といい芹沢といいイケメンばっかで女子なって見てえ〜と思ったのが第一印象ですはい

草太の印象

先祖代々家業を継いで全国歩き回る旅人か?と思いきや普通に東京大学生教師志望って固えなオイ〜

鈴芽の安全位置にいさせたいから躊躇なく危険に飛び込むから自己犠牲タイプかな?と思ったけど普通に生に執着してるから人間味があっていいキャラに仕上がってる。愛媛で泊まる時後ろ向いて大人しくしてたのも紳士的で良い。

しかしまあ鈴芽が恋に落ちるのは分かるけどお前相手は一応高校生からな〜?条例〜?そんなに踏まれたのが良かったんか〜オイ?

芹沢の印象

芹沢と草太が並ぶシーンはほぼ無かったけど、見なくてもこの二人なら間違いなく仲良いいだろうな〜というキャラだった。チャラそうに見えるけどかなり草太のこと真剣心配してるのが分かったし、選曲昭和なのは実はおばさんに合わせるためだとしたら気遣いもできるいいやつだ(でも多分おばさん小室くらいの世代だぞ)。草太が閉じ師の都合で芹沢迷惑かけることもあっただろうけど、芹沢はまたかよ〜仕方ねえな〜で簡単に許してくれそう。助手席に草太乗せてドライブとかしてそうだよね〜。彼女もいるだろうけど、草太乗せた回数の方が多い(確信)

でもガムテープで車直すような性格なんだよな…

新海誠にしてはファンタジー寄り

今回はだいぶ作風ファンタジーに寄せてきたな〜というのが全体を通しての印象。

廃墟に出現する後ろ戸は常世に繋がっていて、それを閉じる閉じ師と彼が持つ特別な鍵、要石は神様で姿を変えて猫になる、日本の地下にはみみずがいて、昔から震災を起こす元凶で、後ろ戸をくぐったことある人だけが姿が見える…まだ挙げられるけどファンタジーのパーツがかなり多い作品だったと思う。

というかジブリ的?

あと、日本縦断する道中に会う人々がみんな鈴芽のことを肯定したのはジブリ的だなと思った(ジブリは大きく二つにわけて人間美と肯定感を意識した作風だと思ってる)。「異なる世界に迷い込んだ少女が道中出会う人に祝福を受けながら目的のために前に進む」話は自分の中では千と千尋特に印象強いんだけど、新海誠は今回のは魔女の宅急便意識してると感じた。作中BGMはもちろん、最後男の子を救うところとか、おばちゃんキャラ立ち位置とか、途中で同世代女子出会うとか、小さい相棒連れてったりとか

あとダイジンみみずまどマギだなあとか、天災祝詞が天気の子君の名はだなあとか、ちょっと鈴芽の心象変化が早いなあとか

後ろ戸とは忘却されつつある過去

後ろ戸には災害元凶という役割が当てられているけど、廃墟にそれは存在してるという設定から自分忘却されつつある過去象徴してるのだと思った。

3.11から10年経って、ようやくこういう映画が世に出せるというのは、傷が癒えてきたという証左であり、それはつまり悲しみを忘れつつあるということでもあるのだろう。

ひょっとして、将来の自分の顔と自分の母を勘違いしてるあたり、鈴芽は母親の顔を忘れかけてるのではないか震災後に残ったのは形見椅子だけで、写真すら残ってない可能性がある。作中でも最後まで母の顔は出てこなかったのはそういうことかもしれない。いやでも流石におばさんとか親類が出産とか結婚とかの写真を持ってるか…。

そもそもダイジン

めっちゃ野暮だけど、この話、結局はダイジンが逃げ出さずすぐ要石に戻れば良かったって話じゃね?なんで最後に「開く扉の場所を教えてくれたのね…」っていいことをしてたみたいなことになってんの。西の要石が無くなったのが全ての原因じゃないの?あれ?なんか違う?

左大臣わからん

おばさんが鈴芽に言いすぎたのって左大臣の影響?乗り移られたから?なんで?ちょっと突拍子なかった展開なので疑問。

好きなシーン

好きなシーンは船の中で「歩く椅子見た?」に対して平然と「知りません」って答えたところとJKに乗られて足踏みされてるところと尻に敷かれてる(物理)の3点です

過去作のBGM

糸守高校とK&AのBGM全くわからんかった。多分クラブの店内BGMとかかな?

×タイムループ ○過去の閉じ方

タイムループものという見方もあるみたいだけど、単純に扉の中で過去現在が交差しただけで、ループものとは違うのではないかなあ。先に触れた通り、扉は過去象徴であって、この話は「過去の閉じ方」を描いたものだと思う。

過去の閉じ方を描いた他作品

過去の閉じ方を描いた作品として、鑑賞中は緑のルーペ青春のアフターを思い出していた。あれほど過去の後始末に苦心する話はない。

あと、天気の子好きな人世界に対して次作で世界好きな人のアンサーをしたのが、こいのことばの待ち続けて戻ってきた人に対する青春のアフターの待ち続けて戻って来なかった人のアンサーだった点も

無くなった椅子の脚は?

ところで無くなった椅子の脚がキーになると思ったけど全く出てこなかったな。喪失事実として残り続けるという示唆かな。

全年齢向けアドベンチャーゲーム「すずめの戸締まり

2周目からどっかで分岐して草太を助け出すのを一旦諦めてダイジンと一緒に閉じ師として全国を周りながら草太を救う方法を探し、草太と同い年くらいになってから皇居地下の扉に戻ってくる…みたいな

2022-07-23

カソリック系の保育園に入ったところから信者生活スタートした

クリスマスにはお遊戯会キリスト誕生の劇をやるんだぜ

ちなみにワイは宿屋の役やった

産気づいたマリっさんにお泊めできませんなホホホって言う役

脇役オブ脇役

でもロバの役とかもいたからな

 

遊戯時間には賛美歌を歌う

漕げよマイケルとか子供が歌うにはヘヴィな歌だろうが

オルガンに合わせてガキどもが賛美歌を歌う

 

食事の前には主の祈り(マタイ福音書6章9~13節)か天使祝詞(アヴェ・マリア祈り)を唱える

保育園の連中は3歳でも両方のお祈りを全員暗唱できた

すごいぜ

今でもこの二つだけは完璧に復唱できる

ただし、翻訳によって細部の言い回しが違うので注意が必要

 

その後、カソリック系の教会根城にするカブスカウトボーイスカウトに入った

アウトドアが好きだったんだな

活動日が日曜日だったんだが、なんと活動前にミサ強制参加させられていた

教会本拠地にする交換条件みたいなもんだったんだろう

その後、うっかり洗礼を受けてしま

実家は曾祖父の代からバリバリ浄土真宗なのに

 

収穫祭の時期やクリスマスには無償ボランティアとして教会を訪れ

教会が預かっているガキどもを喜ばせている

ガキは無邪気でよい

コロナになってからは中止されていたが今年はあるかもしれない

 

お金関連に関してはミサ参加のお月謝(2000円くらい)があるのと

なんかの時(教会の修復工事とかミサの貸し出し聖書更新とか)には募金系のイベントはある

洗礼基本無料だった(慣習としてお礼金みたいなやつは5000円くらい払った。学生割引込)

 

まぁ、最終的には浄土真宗の墓に入るんだろうけどな

2022-07-22

統一教会じゃないけど親が新興宗教にはまっていた話

宗教二世と言う単語が俄に話題になっており、そう言えば私もそうだったなと思い、なんとなく当時の思い出を振り返りがてら

父親がはまっていた崇教真光について記そうと思う。今までROM専だったので、至らない所があったら申し訳ない。


崇教真光との出会い、並びにどういった宗教であったか

かい時期は覚えていないが、確か小学校にあがったあたりで父親が入信。

ある日いきなり家族を車に乗せて連れて行かれたのが西千葉にあった真光の道場(真光は支部道場と呼ぶ)であった。


崇教真光と言うのは、神道系の流れを汲み、基本は教祖のもと真光大御神と言う神様を祀る新興宗教で、

一番の売りは、御神霊(おみたま)を言うものを装備して手を3回たたくと、手から目に見えない光が出て、

その光を当てると病気は治り食事は美味しくなり機械は治り悪霊は退治できると言う物であった。


この御神霊は初級中級上級などのランクがあり、初級はたしか5万円だか7万円だかを払い、

3日間泊まり込みの研修を受けたら誰でももらえるヒノキの棒のような物であった。

私も小学校2年か3年の時に受講させられてゲットした覚えがある。普段ネックレスのようにして首からさげ、

胸元に御神霊を入れるポケットがある専用のシャツを作ってそこにしまっていた。

から外す時は、水に濡らすなとか心臓より低い位置においては行けないとかなんか細かいルールがあったけど忘れちゃった。


とにかくこれで御神霊をゲットした者同士でお互い手かざしをして、病気煩悩などの悪いところを祓う修行をする場

と言うことで道場と呼ばれているようだった。


手かざしをする時の流れは、暇そうな人が集まる待機所に行き「すみません、○○をお願いしてもいいですか(なんて言ってたか忘れった)?」

と聞いて了承を得ると、二人で道場に行き、まずはお互い正座をして向き合って座り、

祝詞をパクったような呪文を唱えてから額に10分間照射するのが始まりだった。


その後は後ろをむいて肩首、うつ伏せに寝て背中腎臓のあたり、足裏の順で指圧をして硬い所を見つけたらしばらく手かざしをすると言う流れで、

体が軽くなったと喜ぶ人も居たが、たぶん指圧効果だったと思う。

たまに父親がなんだかんだ理由をつけて若い主婦の鼠径部あたりを執拗施術?してたのは今思うと普通に痴漢セクハラの類だったんだなとは思う。




■真光との付き合いや家族の事

宗教との出会い上記の通り。典型的モラハラDV親父だったため、母親を始めとして兄2人と妹を含めた4人兄弟は誰も逆らえずに入信。

定期的に道場に行っていたが、おそらく父親含めて誰1人信仰心から行っている者は居なかった。

逆らったり不満を漏らしたりすると、分厚いガラスの灰皿やゴルフクラブが飛んできたり、良いと言うまで正座もしくは町内をランニングなどさせられた。

母親は朝から晩まで会社で無給の事務員をやらされ、空いた時間道場いかされ、家事をやるものは居なく家の中は荒れ放題であった。

やっていた時期は自分小学校1年から6年生ぐらいまで


おそらくは父親自身さびしさの穴埋めと承認欲求のために家族全員入信と信仰を強いられたのだと思う。

「○○さんのお家はご家族ですごいのね」

今思うと全てがこの一言をもらうためにやっていたように思える。


例えば真光では、体調を崩して熱が出るのは体の自然状態なので、なるべく解熱剤などを使わないようにし、

手かざし自然治癒で治そう。ただし本当にやばい時はちゃんと使わなきゃダメだよみたいな教えがあった。


これを先の一言をもらうために、熱が41度出ようが右足に古釘がささって切断寸前までいこうが家族病院と薬の使用禁止し、

無理やり病院に連れて行ってくれた先生を呼びつけ罵詈雑言を浴びせ殴るけるをし、自身経営する会社の金を横領

道場に高級車や多額の献金をし、子供学校を休ませて道場にかよわせ、真光一の子供が集まるキャンプに参加させ、

岐阜総本山での大集会に参加させてってここまで書いて思ったのですが、宗教と言うか父親の話ですねこれ。



これだけでは何なので、普段道場での過ごし方について少々


大体土日ともに朝6時ぐらいに起こされて父親の車に乗せられて道場に連れて行かれる。

この時献金用(なんかお金を紙につつんで2礼2拍手かなんかしながらうやうやしく神前に置いていた記憶が)の100円と

昼飯代などを渡され、妹と二人でおいて行かれる。

母親会社につれていかれて無給で仕事の残務処理を、父親ゴルフなどをしにいっていた。

父親目的は「○○さんのお子さんは熱心ですごいわね」と言われる事で、

信仰心を満たすためでは無かったためこれはすごく理にかなった行動だと思う。


そして私と妹は、道場内にある託児所のような場所で、布教用の新聞を折る内職をしたり、信者同士で手かざしをしたり、

マイッチングまちこ先生の絵の人が書いた布教用?の漫画を読んだり、道場長(支部長)が幹部候補生(無給で道場雑務を処理する青年奴隷)に

パワハラしてるのに怯えたりしながら、ゴルフ帰りの父親が迎えに来るまで時間を潰していました。


当時の数少ない娯楽で楽しみにしていた事が2つあり、1つ目は手かざし中にたまに憑依した霊が手かざしの光を嫌がると言う設定で、

普通のおばさんが「ワシは武士だ!」とかいい始めたりする突発イベントだった。私は2回しかたことが無かったが、

最初は「まぶしい!やめろ!」とか言って目をつぶったまま光を避けようと抵抗してたが、

最後は「あたたかい…」とか言いはじめて最終的にはなんかお礼とか言ってた。

もう1回はなんか頭揺れてうーうー言ってただけ。今思うと後者寝不足な人が眠気に抗ってただけなのかもしれない。


もう1つは布教(?)に連れて行かれる事であった。これ自体面白くもなんとも無かったが、外に出られるってだけで嬉しかった。

主婦が5人1組ぐらいのPTをいくつか組んで、ワゴン車で移動して死亡事故があったところを皆で手かざしをしたりしたのだが、

たまーに「手がピリピリする!」とか言う人が出てくると、そこにどうやら成仏できない霊がいるみたいな設定で皆で集中砲火をするのが面白かった。

その浄化作業の後は阿佐ヶ谷姉妹玄関開けると居る人たちってネタそのままの行動をしてた。


これのために子供会の野球もやめさせられたし、友達全然遊べなかったのが辛かった。


当時一番嫌だったのが、金曜日から日曜日にかけて行っていた総本山での大集会(なんか名前がついてた気がするが忘れた)。

金曜日の夜に背もたれを倒せない古いバス10台ほどに分乗して千葉道場を出発し、皆で寅さん映画などを見ながら金曜日の夜を過ごし

土曜日の早朝に岐阜総本山へ到着。全国、というか外人さんのために通訳とかもあったからおそらく世界中から数ヶ月に一度ここへ集まり

手かざしのおかげで病気が治った、事故にあわずにすんだ、なんかしらの災いから逃れられたなどの今で言う嘘松体験のような物を

泣きながらやる発表会や、ありがたいお話を聞いたり、青年会かなんかの歌や踊りを見たり、みんなでお祈りをささげたりしながら、

集会1番の売りである教祖様手ずから信者に向けての一斉手かざし(※通常は1on1でやるものだが、教祖様は凄いので大ホールに集まっている

全員に一斉に、しかも両手で光を浴びせることができた)を受けて良かったねと言ってまたバスで1晩かけて帰る。

2夜連続で狭く揺れるバスでの宿泊は車に乗ると確実に酔う私には拷問に等しかった。マジで2晩中吐いてた。


たこ集会にはアントニオ猪木をはじめとした国会議員が数名来ていた。その他芸能人も何人か来ていたが、覚えているのは丹波哲郎のみ。

大霊界とか言う映画撮影総本山を使ったらしい。

小学校低学年だったため、子供でも知ってる猪木と、映画を見させられた丹波哲郎以外は名前を知らなかったし覚えていない。

全国から岐阜に集まっちゃうぐらい言う事聞いちゃう信者に顔を売ると言うのは、政治家や人気商売有名人にとって計り知れないメリットがあるんだろうね。

教団側も内外への広告塔として利用価値あるし、統一教会政治家がずぶずぶなのも何を今更としか思えなかったし、

参加している芸能人はともかくとして、政治家がどこまで本気で信仰しているのかは怪しい所だと思う。



■その後というか話の締めくくり的な物

父親はその後、思春期を迎えた兄2人を暴力支配できなくなり、母親には小学生だった私と妹を連れられて離婚され、

会社銀行没収され、すっかり存在を忘れられていたが、数年前に膵臓がんにかかり長男に会いに来た所、玄関の扉も開けずに追い返されたとの事。


とっぴんぱらりのぷう



追記

読んでくれてありがとう自分の中ではとっくに整理がついてたつもりだったけど、改めて文章にしてみると無視してただけで

100%飲み込んだわけじゃなかった感情とかが見つかって良かったと思う。

全部じゃなくて申し訳ないけど、いくつか適当に返信を


最後ググったけど秋田の話?

上には書いてなかったけど、私が小学2年生の時に母親に連れられて秋田に逃げた事があった。

その時は確か3ヶ月ほどで見つかり連れ戻されたんだけど、そこの児童館かなんかで聞いたフレーズでやけに記憶に残っていた。

当時は個人情報にそれほどうるさくなかったから、学校への問い合わせで見つかったっぽい。

その失敗を踏まえて数年後にまずは母親が単身で家出して、生活基盤を整えてから私達を迎えると言う計画に出たが

場所計画などがバレないように私達には内緒にして行った物だから、妹と2人でお母さんに捨てられたと絶望したのはまた別の話。

(※兄2人は知らされていた)


崇教真光勧誘には会ったことないけど、勧誘に連れてく子供他人の子供だった(そういうケースもあった)というのは新鮮な驚きだったわ

勧誘基本的主婦積極的に狙ってた。主婦を釣ればほぼ確実に子供がついてくるし、財布を握っているケースも今より多かったからだと思う。

結果として託児所みたいなところがあって、そこに子供を預けて行くシステム千葉道場にはあった。他の道場宗教はわからないけど

どんな宗教でも主婦を狙うのは基本っぽいから、似たようなケースはあると思う。


経営者の親父は親父で経営者同士の会合とか政治家もいる会合とかで出会った人間に言いくるめられて入ったんだろうな

これはわからないけど、私個人見立てとしては、めちゃくちゃお金を稼いで社会的には成功したのに人に好かれない寂しさからはまったんだと思っている。

でもさ、反対意見を言った社員を角材でぶん殴ったり、泣き止まないからって理由子供を3階のマドから吊り下げたり、雪の降る夜に裸で追い出したり

高速道路に捨てていったり、今だったら即懲役になるような事をやるような人が自分を変えないまま新たな居場所を見つけようとしても、嫌われたり避けられる体験が増えるだけなんだよね。

離婚以降は真光をやめて新興宗教転々としてたって噂に聞いた。


>結局、信仰宗教って最強の弱者ビジネスに思える。経済的身体的、精神的な弱みに漬け込みお金と人を集め、それを目当てに寄ってくる人間を利用する。

これはめちゃめちゃ居た。ガンなどの医師からさじを投げられた人たち、今思うと自閉症だったんだなって人のご両親が熱心にお祈りしてた。あと家庭内不和あたりは本当に

石を投げたらあたるぐらい居た。上得意だったと思う。日常解決できない問題の救いを求める場所って言う意味では良いと思うんだけど、

割りと強引な勧誘がね…。


2021-08-29

書きなぐって寝よう

休日からなんか文章とか小説とか書こうかなと思っていたが、集中できず、ずっとyoutubeを見ながらゲームをしてしまった

だらだらとしゃべるyoutuberやタレントの耳障りの言いだけの会話劇を聞き流しながらゲームをしていると

僕のちっぽけな脳は自身の悩みや社会情勢や妬みみたいな感情の入るスキマもないくらいにギッチギチに情報で埋まって、

軋みながら走るジジイ自転車みたいに悲鳴上げながらもなんとか情報を整理して指先に返す

Aボタン入力した画面上の選択肢は新たな悩ましい選択肢を呼んで、youtube勝手に次のおすすめ動画を選んでくれる

喉が渇いたら600mlの午後の紅茶美味しい無糖を飲んで、姿勢が苦しくなったらリクライニングを倒す

腹が減ったから外へ出たら、田んぼの稲の緑と空の青が映えていたけど、『ウォーターボーイズ』の登校風景みたいだくらいのしょうもない感想しかかばなかった

田んぼ横の用水路はどぼどぼと水を運んで、国道からこっちに吹く風は排気ガスのにおいを含んでいてとても不快

夏は今日も明るくまぶしく陽気にしか見えない

写真として切り取ったらばっちりと決まるくらいの夏の風景毎日見ているとどうしようもなく抜け出したくなる

ただ県下には緊急事態宣言が敷かれていて、僕はそれを破ってまで出かける用事を持ち合わせていない

職場掃除に来ているシルバー人材センターのおばちゃんはもう三か月くらい市内から出ずに生活していると言っていた

今週末、孫が遊びに来ると言っていたけど、それもやめてもらったらしい

自分別に出かけたいところもないけど、若い人は色々我慢してつらいんじゃないかねえと世を嘆いてもいた

おっさんな僕もおばちゃんの中では若いカテゴリーにいたらしい

そうですねえと僕はあのときまらない相槌を打ったけど、僕は別におばちゃん我慢してもらいたくねえけどなとも思っていた

くっそ暑い日にショッピングモールに連れて行ってもらって騒ぐがきんちょと慌てながらそれを追いかけるジジババはわざわざ語るまでもないくらいのつまらない風景として僕の中にある

ただこの週末にあったかもしれないそんな風景は一つ消えたらしい

そんな面倒くさい感傷関係ない中年男性の僕にどおんとぶつかってきたよ

少年にとっての夏休みってさ、だって親にどっか連れてってよの夏休みなわけだろう

ここじゃないどっかって10代後半くらいか歌手以外使用禁止ワードに入るけど、小学生が親に駄々る「どっかっていったらどっかだよ」くらい正直で鮮明で許されるべき宣言ないよね

別にガキの話がしたいわけでもないけど、夏の昼過ぎに誰も歩道を歩いていなかったんだよ

田んぼの畔を新興住宅街のガキが勝手侵入して歩く姿も1カ月くらい見ていない

まあそれは暑いからだよなとは思う

なんかここんとこハム太郎の飼い主のガキがいつもアニメ最後に言っていた「明日もっといい日になるよね、ハム太郎」という戯言呪いの様に思い出してる

無邪気で明るい希望的観測に満ちた祝詞でかつ、製作者のこんな世界観で今後もこのアニメ続けますんでよろしくっすみたいなメタ視点代理宣言

本当に毎回に近いくら最後にこのシーンを挟むから、ガキの頃から時間無駄感があって大嫌いだった

文章ってなんでテーマを決めて書くと書けないのに、適当に書きなぐろうと思うと書けるのだろう

あああ、つまんねえ愚痴みたいな文書いちまった

また月曜日が来るよ

明日もっとFUCKな日だよ、ハム太郎

へけっ

2021-05-19

たまに見る「感想貰えないので筆を折る」にモヤるという話

またの名を、昨今の「感想絶対送るべき! 送ろう!! ていうか送れよ!!」風潮にもモヤるという話。

う〇こです。とぐろが巻けるほどの凄く長いう〇こです。読むならそのつもりで。

  

前提として。

私は某ジャンル腐向け二次創作をしている字書きだ。イベントは諸事情で参加していないが、年に2~3冊ほど新刊を出しては自家通販をしている。また、オフだけでなくオン活動もやる。

それなりに同人女歴の長くなってきたBBAなので、ありがたいことに、部数・発行スパンが大したことない割には、そこそこの頻度でご感想をいただいている。

そしてこのご感想は、本当にいつも大変うれしく頂戴している。絶対に何かしらの形で御礼をするようにしているし、次の作品への大きな原動力にもなっている。ありがとうございます

書き手であると同時に読み手でもあるので、自分比較的よく感想を送る。「萌えた!」「性癖です!」「たまんねぇ」などを拙い語彙力をどうにか駆使して書いているのだが、結構喜んでいただけるのでこれも嬉しい。

  

で、そうやって、感想をいただく側でも送る側でもあるから、思うのだ。

たまに見かける「感想貰えない、つらい。かく意味がないので筆を折ります」っていうかき手に、とても露骨な言い方をすると「は? お前何言っちゃってんの?? 何様のつもり???」と。

  

いや、感想貰えたらうれしいし、いただけるものならぜひいただきたいし、貰えなかったら「あーウケなかったのかなぁ」って地味に凹むのもわかる。凄くわかるけど、わかるからこそとてももやもやする。

  

理由は次の通りだ。

まず第一に、書き手立場から。例えば同人誌として有料頒布したものなら、「お代を払ってまで自分作品を手に取ってくれた」、それだけで充分に対価は受け取れているんじゃないのか。印刷負担という建前とはいえ、訳わからんアマチュアの本にお金払ってくれてるんやぞ? そのお金がなかったらオフ活動続けられんのやぞ? 充分ありがたいだろうが??

その本を手に取ってもらう対価としてその金額を設定したのだから、それ以上のもの要求する、というか、「それ以上のもの(≒感想)も貰えるはず」みたいに考えるのは何だか筋違いだと思うのだ。はっきり言って図々しくないだろうか。

もちろん、無配やオン作品はこの限りではないけれど、でも、これだって作品を読むことに対価を設定しない選択をしたのはあなたでしょと思う。閲覧数が伸びるだけで少なくとも誰かには届いているし、ブクマいいねがつけば御の字じゃないんだろうか。ブクマは「また読もう・後で読む」とか「お気に入り」とかの証みたいなもんだし、いいねなんて「いいね!」だぞ。いいねだぞ!? 悪いねじゃないんだぞ!?!?

  

そしてこの第一を踏まえて、第二に、今度は読み手立場から

あのね、感想を送るのって、ぶっちゃけボランティアみたいなもんなんですよ。いやそうじゃない??

別に送ったからって、同人誌と違って便箋代を払ってもらえる訳じゃないし、いやそんなのいらんけど、だったらせめて神のモチベーションに少しでも繋がれば……と思って送っても、次作が保証される訳でもない(どころか、迂闊なこと書けば逆に筆を折ってしまいかねないというリスク付き)。

場合によっては返事も貰えず、喜んでいただけたか、最低限ご迷惑ではなかったかもわからないことだってざらにある。

下手をしたら「作品への感想が来ない」こと以上にリターンが少ない行為、それが「感想を送る」なんだってことを、「筆折り宣言」をするかき手はわかってるんだろうか? と思う。

そんな、自分の神がワンチャン喜んでくれる(かも知れない)以外には読み手にとって何のメリットもない感想を、無償で書いて寄越せっていうのは、普通に考えて割に合わない話だとは思わないか? それこそ「愛がなきゃできない」ことだ。

  

割に合わないと言えば、送る以前の問題で、多くの人は「感想を書く」段階で物凄いハードルがあるんだということも、かき手は理解しておいた方がいいと思う。

漫画にせよ小説にせよ、同人作家は「表現する」ことに慣れているから、感想を書くくらい何てことはないかも知れない。だが、多くの読み専門の人はどうやらそうじゃないと聞く。「いい……」「神……」「萌え……」「やばい……」だけでもよいとかき手は言うが、そんなつまんねぇ言葉を己の神にかけられるか? というのは、神を神と崇める多くの読み手普遍的な悩みではないだろうか。いや無理だわ。神には祝詞を捧げなきゃと思うだろ。

ところがそれで「語彙力がなくて悔しい、申し訳ないです」の言葉が出てくるならまだ語彙力がある方で、感想って、どんなに感動してたって書けない人には本当に書けないんです。マジで

まり、「感想を送れない・書けないからと言って、感想が『何もない』訳ではない」場合も往々にしてあるということ。そこを、かき手はわかっておく必要がある。

愛があってもできないことはあるんよ……。鳥じゃない私に空は飛べないし、身体を揺すっても鈴みたいな綺麗な音は出ないの。(突然のみすゞ)

  

感想はほぼ好意100%ボランティアで、ましてや「義務」でなどある訳がない。加えてしたためるにはかなりの時間と労力がかかる。だから、「感想は貰えて当たり前のものじゃない」「むしろ来ないことの方が普通」。

  

というかまず、感想が来ないから筆を折るという人は、本当に自分とその作品感想を貰うに値すると思っているんだろうか? 感想を貰えるだけの、全ての努力手段を尽くしたんだろうか?

まずは作品の出来。巧拙という話ではなく(それもあるけど)、そのジャンルやカプでウケる作風と内容か? どんなに上手くても、シリアスがウケないジャンルシリアス絶望的に読まれないし、萌え絵がウケるジャンル劇画風は評価されない。そういう、読み手ニーズは掴めてますか?

そもそもの話、あなたジャンルやカプに人はいますか? 斜陽ジャンルマイナーカプでかいてたって、感想はおろかまず読まれ確率からして低いんだけどそこのところはご承知でしょうか? あと、界隈が感想を頻繁に送るような雰囲気かどうかも結構関係しているよ?(マイナーゆえに感想が盛んとかいう界隈もあります

感想が欲しいことは主張していますか? 絡みやすそうな雰囲気ツイッターで醸していますか? 鬱ツイートばっかしてる奴に絡もうとはなかなか思わないからな? 交流してると義理だとしてもお友達から感想いただけるようになるけど、来る者拒まず的な交流してます? 感想を送りやす匿名ツールはわかりやすいところに置いてる? 毒マシュには一応気をつけような?

  

感想欲しけりゃジャンル移動しろとか、媚びたものをかけとか言いたい訳じゃありません。のであしからず

そういう作風ジャンルやカプ、作家としての芸風(?)で活動しているなら、感想が貰えないのもやむを得ないと自覚しような? そこんとこわかっておこうな? と思うんです。という話です。

  

そうやって、かき手としての自分の身の程も弁えず、感想をくださる読み手さんの事情や心境も酌まずに、「感想が貰えないので心が折れた。筆折ります」と言う人は、申し訳ないけど、じゃあ折れば? って感じ。(過激派

  

私は、同人即売会に「お客様はいない、かき手(サークル)も読み手一般)も等しく「参加者である、という話がとても好きです。

かき手と読み手は対等な立場読み手がかき手を神と崇めるなら、私は読み手さんにも神読者はいると思う。感想をくださる人。言葉はなくとも毎回本を手に取ってくださる人。オン作品ブクマいいねをしてくださる人。ていうかまず読んでくださる人。それだけで神!

感想をいただけることは普通じゃないんですよ。めちゃめちゃレアケースなんですよ。神と崇めてくださる方こそ類稀なる神なんだよ!

  

あと、とばっちり的な関連の話題として、「感想は送れ。ぜひとも送れ、絶対に送れ」みたいな最近の風潮もあまり好きではない。

さっきも言ったけど、感想を書くのって凄く労力と時間がかかるものから。そりゃかき手としては、貰えたら嬉しいけど、読み手さんの大切な生活必要以上に削ってまで欲しいとは思わない。申し訳なさ過ぎる。

感想は、熱い思いが溢れて書けちゃったならぜひ送ればいいと思うけど、義務でも何でもないし、同人誌と同じで「書きたければ書く、送りたければ送る」でいいと思うんだよな。

感想は書くべきムード、息苦しい。

  

感想は、送るも送らぬも自由

受け取るも受け取らぬも自由

内容も自由、それを読んでどう思うかも自由

それで折れるような心と筆ならそこまでの話。どーぞどーぞ折れてください。

  

というのは、実はでも、半分は自戒です。

日新刊を出したんだけど、前と比べてサンプルのブクマは伸びないし、頻繁に感想をくださってた神読者さんも今回はまだ何もくださってないし……で、あーこれはやっちゃったパターンかな……もう書くのやめよっかな……と図々しくも凹んでしまったので。

てめぇはそんな、感想貰えて当たり前みたいなタマかよ!? 身の程を知れ身の程を! とセルフ往復ビンタのつもりで書きました。あーすっきりしたぁ。

  

って、今更「感想来ない 筆を折る」でググったら、似たようなブログ記事とか色々出てきて、こんなん私が書くまでもなかったか……って思いました。まる。

  

言いたいこと言ったらすっきりしたって、マジう〇こじゃん。

だし、めっちゃ長いな!? 読んでくれた人ありがとう感想はどうぞご無用にてお願いいたします。

2021-02-12

必読書コピペマジレスしてみる・海外文学編(2)

(1)はこちら。anond:20210212080317

キャロル不思議の国のアリス

好き。ただし、当時の人にしかからないパロディジョークが多く、というかこの本を通じてしか残っていないのもあるので、純粋に笑えるかどうかはわからない。とはいえ、わからないなりにナンセンスさは楽しく(「ぽっぺん先生シリーズにも引き継がれている)、トーベ・ヤンソンなどいろいろな人の挿絵も楽しめるし、こじらせ文学少年文学少女とも仲良くなれるかもしれない。大学時代読書サークルは楽しかったなあ。

ドストエフスキー悪霊

ドストエフスキー小説基本的に頭がおかしい。ドストエフスキー自身ギャンブル依存症ユダヤ人嫌いのヤバいやつだし。

登場人物基本的自己主張が激しくて感情に溺れやすく、数段落数ページにまたがって独白する。プライド無駄に高くて空想癖がひどく、思い込みが激しくて人の話を聞いちゃおらず、愛されていないのに愛を語る。そしてそんな奴らが大好きだ。

ぜひとも増田ロシア文学沼に落としたいのだが、いかんせん「悪霊」を含む五大長編から挑戦するのはハードルがあまりにも高いので、「永遠の夫」か「賭博者」か「地下室の手記」か「白夜からおすすめロシア文学はいいぞ。

ところで、高校時代の友人曰く「ドストエフスキーにはまるのは自己愛自己嫌悪の衝突を必死プライドで支える人間、言い換えるとモテない」とのこと。ひどい。

チェーホフ桜の園

こっちはスマートなほうのロシア文学一家が没落して家や土地を売らないといけないのに、家の経済状態をわかっておらず(認めず)すぐに物乞い金貨を上げちゃう現実の見えていないお母さんのキャラが強烈。ギトギト描写するドストエフスキーに対し、勘所をびしりと抑えるチェーホフ

実家のお母さんと(特にお金関係で)うまくいっていない人におすすめ

チェスタトンブラウン神父童心

未読。怪作「木曜日だった男」は読んだんだが。ミステリはあまり読んでいないのでそのうち読む。

プルースト失われた時を求めて

誰もが冒頭のマドレーヌの香りから想起されるママンとの思い出についてしか語らず、たぶんみんなちゃんと読んでないかなのだが、実は無職マザコン自分の性の目覚め(野外オナニーを含む)やソープ通いや失恋の思い出について延々と語っている話で、何度語り手に向かって「働け!」と言いたくなったことか。

しかし、実のところ登場人物の九割がLGBTという当時としては非常に先進的な小説で、さらに当時炎上していたドレフュス事件という両陣営を真っ二つに分断した冤罪事件ネタにもしているので(今でいえばMeTooやBLMに相当する)、実は差別反差別についていろいろ語っている増田たちにすごく刺さる内容だと思う。俺差別してないし~、あいつは〇〇人だけどいいやつだよ~、的な態度もぐさりとやられている。最高でしかない。

ちなみに、金に苦労しないボンボンがうだうだ恋愛で悩む小説が好きになったのはこの本のせい。「アレクサンドリア四重奏」とかね。

カフカ審判

不条理ギャグすれすれで訳もわからずひどい目に合う小説。いきなりこの小説チャレンジするのはしんどいので、まずは「変身」か岩波文庫短編集を読んで、カフカのノリが気に入ったら読むといいんじゃないかな。

読んでいるとカフカがお父さんのことめちゃくちゃ苦手だったってのがびりびり伝わってきて気の毒(カフカは線の細い文学青年、父は叩き上げビジネスマン想像できるでしょ?)。お父さんとの関係がこじれている人におすすめ

魯迅『阿Q正伝』

最高のダメ人間小説精神勝利法なることばはどこかで聞いたことがあるんじゃないだろうか。作者は当時の中国人意識の低さを批判したつもりらしいが、万人に刺さる内容。

ちなみに自分ダメ人間、情けないやつ、どうしようもないやつが大好きなので「指輪物語」のゴクリ(ゴラム)だとか、「沈黙」のキチジローだとかが大好きです。

ジョイスユリシーズ

さえないおっさんが妻の浮気を知りながら一日中ダブリンの町をウロウロするだけの寝取られ小説で(途中で女の子スカートをのぞいて野外オナニーもする)、このリストの前に出てきた「オデュッセイア」のパロディでもある。

これだけだと何が面白いのかよくわからないのだが、実は当時の反英的な機運の高まっているアイルランド空気活写している。それだけではなく小説の様々な実験手法の見本市みたいになっており、和訳もすごい。たとえばある章では英文学の様々な文体歴史順に真似て英文学の発展をパロるのだけれど、和訳ではその章は祝詞に始まって漢文になり、漱石芥川文体を経て現代小説になるという離れ業で訳している。これがもっと無茶苦茶になると「フィネガンズウェイク」になるのだけれど、すでに言語の体をなしていないのでまだ読めてない。

上記説明ドン引きしないでください。「ダブリン市民」をお勧めします。

トーマス・マン魔の山

結核療養サナトリウム小説北杜夫ファンの間で有名な「ねーんげん的」の元ネタ。あらゆる知識を山のサナトリウムで吸収した主人公運命いかに! 「ノルウェイの森」で主人公京都山中精神病院にこの本を持っていくのは村上春樹なりのジョークか。

ただし、やっぱり長いので美少年萌えな「ヴェニスに死す」か陰キャの悲哀「トニオ・クレーゲル」にまずチャレンジするのがおすすめ

はまったら「ブッデンブローク家の人々」や「ファウストゥス博士」を読もう。

ザミャーミン『われら』

洗脳エンドのディストピア小説なんだけど、増田で「一九八四年」が古いと言われてしまうんだったらこれはどうなるんだろ。読むんだったら他の「すばらしい新世界」とか「ハーモニー」とかと読み比べて、ディストピア概念現実社会の変化に合わせてどんな風に発展してきたからを考えながら読むと面白いのかも。

ムージル特性のない男』

未読。長すぎる。

セリーヌ『夜の果ての旅』

未読。

フォークナーアブサロム、アブサロム!

文学サークルの友人に勧められて読んだんだけど、とんでもない小説だった。あらすじとしては、野望に取りつかれた南部人種差別主義者自分帝国を作るために理想女性結婚するが、その女性黒人の血が混じっていたために離婚して別の女性結婚することから始まる、二つの家系因縁なのだが、時系列しっちゃかめっちゃかなのでとにかくその男の妄念とその子孫の不幸ばかりがじりじりと迫ってくる。あまりにもすごかったのでフォークナーの他の作品は読めておらず、黒人差別を扱った小説も怖くて読めていない。

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』

未読。

サルトル嘔吐

読んだがよくわからなかった。うつ状態ときには時間の経過さえも苦痛で、それを救ってくれるのは音楽だけだ、的な話だったか。とにかく本を読み漁っていたころ、新潮文庫サルトル短篇集を意味も分からず読んでいたのを思い出す。わけもわからないままヌーベルヴァーグを観ていた頃だ。さっき出てきた高校時代の友人曰く「フランス映画のあらすじはセックスして車で逃げて殺されるだけだ」とのことだが、起承転結還元できない小説を楽しむようになったのはこの頃からだった。

ジュネ『泥棒日記

未読。

ベケットゴドーを待ちながら

短いのですぐ読める。ゴドーはいまだに再臨しないキリストアレゴリーだという説もあるが、実際のところはよくわからない。意味の分からない話だけど、僕らの人生結構意味不明だよね、みたいな感じか。

ロブ=グリエ嫉妬

未読。「消しゴム」は数年前に読んだが理解できなかった。

デュラス『モデラートカンタービレ

未読。「愛人」は読んだが記憶のかなた。まだ幼くて没落する富裕層とその爛れた愛を十分に楽しめなかった。

どうでもいいが自分が年上萌えに目覚めたのは「海辺のカフカ」のおねショタシーンです。

レム『ソラリスの陽のもとに』

レムの作品の中では一番好き。たとえ出てくる科学技術描写が古くなっても(SFだとこういうことはよくある)、理解できない対象として立ちふさがるソラリスという惑星描写は古びない。

SFは考えうるあらゆる可能性を検討し、人類の達成しうることや宇宙の中での意味について想像力の境界をどこまでも遠くまで広げていく文学だ。中には人類がろくでもない理由で滅亡してしまったり、人間など取るに足りないという悲観的なヴィジョンに至ってしまったりするものであるが、それでさえ美しい。なぜなら、想像力がヒトという種の肉体に縛られまいと羽ばたいた結果なのだから

最近SFをろくに読んでいないが、元気が出たらまた読みたいものだ。

ガルシアマルケス百年の孤独

初めて読んだラテンアメリカ文学。起こりえないことが起こり、名前がややこしいので誰が誰だかすぐに混同され、しかもそのすべてが意図的である。混乱してもとにかく読み進めてほしい。目の前で起きる不可解な出来事をまずは楽しもう。

慣れてきたら、これが不条理しか言いようのない南米歴史の縮図だとかそんなことを考えてみるのもいいかもしれない。この本のおかげでボルヘスに、バルガスリョサに、ドノソに出会うことができた。

一説によるとこの本が文庫化されるとき世界の終末が近づくという本の一つ(未確認情報)。新潮社がなぜか頑なにハードカバーしかさない。ちなみに「薔薇の名前」にもそうした風説がある。

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

インド独立の瞬間に生まれ子供たちが全員テレパシーの使い手だった! こんな話があの岩波文庫に収録されるんだから世の中わからない。

主人公は裕福な家で育つが、じつはそれは出産時の取り違えによるものであり、誤って貧しいほうで育ってしまった子供復讐にやってくる。それも、真夜中の子どもたち全員を巻き込む恐ろしい方法で。

インドパキスタンの分裂、人口抑制政策、そういったインド歴史ちょっと頭の隅っこに入れておくと面白いが、昼ドラ的な入れ替わりの悲劇の要素のあるSFとして娯楽的に読める。権力を持った強い女性に対する嫌悪感がほんのりあるのが難点か。

ちなみに、「悪魔の詩」も読んだが、(亡くなった訳者には本当に申し訳ないが)こっちのほうが面白かった。あれは当時のイギリスポップカルチャーがわかっていないと理解が難しい。

ブレイクブレイク詩集

独自神話的なヴィジョンで有名らしいんだが、邦訳あったっけ?

ベルダーリンヘルダーリン詩集

未読。

ボードレール悪の華

卒業旅行パリに持って行った。たぶん時期的には最高だったと思う。とにかく血だとか死だとか堕落だとか退廃だとかそういうのに惹かれる人生の時期というのがあり、まさにそのときに読めたのは幸せだった。もっとも、所詮自分はそれらを安全から眺めていただけだったが。

ランボーランボー詩集

同じく卒業旅行パリに持って行った。残念ながらフランス語はわからないのだが、フランスサンドイッチは最高だった。当時はまだピュアだったのでキャバレーフレンチカンカンは見に行っていない。

エリオット荒地

未読。

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

未読。

ツェランツェラン詩集

未読。詩をあまり読んでいなくて申し訳ない。

バフチンドストエフスキー詩学

ドストエフスキー作品カーニバル的、つまり一斉にいろんな出来事が起きてしっちゃかめっちゃかになって、日常価値観が転倒する、みたいな内容。確かにドストエフスキー作品爆弾抱えた人間が一か所に集まってその爆弾が一斉に大爆発、的な内容が多い。

ただ、これ以上のことは覚えていない。実はあまり文芸批評は読まない。

ブランショ文学空間

未読。

以上

疲れたので続編をやるかは不明日本文学哲学思想海外文学ほど読んでないし。まとめてみて、遠ざかっていた文学に久しぶりに手を伸ばしたくなった。

皆様も良い読書ライフを。

2021-01-02

ことしのお賽銭祝詞

メシ代を削ってはらへってんだ

俺のメシ代の100円200円

命よりもお金が大切だろう受け取るがいい この200円があったら米が食えた

その200円を受け取るがいい。

200円あったら、人が1日生きている

200円やるから、200円分俺を殺してだれかを1日いきのびさせたまえ

2020-11-25

anond:20201125145316

次は京大卒の上野さんあたりを関大入学式に呼んで祝詞をあげてもらいたい

関大生がいか下駄を履かされてきた特権層なのかを上野さんに喝破していただく

関大生もさすがに京大卒に叱られたら立つ瀬もないだろう

2020-07-14

anond:20200714064240

責任取るってどうやって?

東京アラートだの大阪アラートだのつけてるのに有耶無耶にしてるのに?

ケイドンドンで、中国講和受け入れを蹴倒したトラウトマン和平工作満州朝鮮も失う未来があるのに、イケイドンドン中国との戦争続行した政府血脈受けついどるよ。

経済重視というのなら、それは感染拡大を許容するということだ。

感染拡大を許容するのなら、検査体制と、何より中症重症病棟を大量に作らないとならない。かつ中症重症病棟コロナが終わったら無駄になるから医療機関補填もしないとならない。スタッフも即席で育てられる範囲で育てないとならない。

今の政府は、インパール作戦敗戦が見えてるのに、毎日祈社にこもって祝詞を唱えてた牟田口廉也雁首並べとるよ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん