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はてなキーワード: 軍事行動とは

2025-11-21

これが侵略戦争やりたくて仕方ない国ってそろそろ左の方々も理解できたのでは

ちなみにここでいう中国中華民国なので中華人民共和国には本来権利はない

から台湾執拗に狙う

anond:20251120234810

ありがとう。それに対してまたChatGPTに聞いてみたよ。



以下では、いただいた文章の「誤っている点」「混同している点」を整理しつつ、落ち着いた敬語反論を示します。

文章の主張は

アメリカが介入しない台湾有事では、日本は法的にも政治的にも武力介入ができない】

とまとめられますが、ここには法的誤解が含まれています

反論の要点(まず核心だけ)

1. 存立危機事態の3要件に「アメリカが戦っていること」は入っていない

 → これは明確に事実

2. 1番目の要件日本への攻撃)は、集団的自衛権では求められない

 → 文章はここを誤って理解している。

3. 「アメリカ不介入存立危機事態認定が難しくなる」と断言する根拠はない

 → 存立危機事態日本安全が軸であり、アメリカ参戦は条件ではない。

4. 政治的困難と法的不能混同している

 → 「困難(difficult)」と「不可能(impossible)」は異なる。

■1. 最初の決定的な誤り:3要件解釈違い

文章は次のように書いています

日本集団的自衛権行使できるのは

1 日本に対する武力攻撃が発生したこと

2 日本の存立が脅かされること

3 他に手段がないこと

→ これは誤りを含んでいます

正確には、内閣法制局政府答弁では

個別的自衛権

日本への武力攻撃」が必要

集団的自衛権(=存立危機事態

日本への武力攻撃」は不要

日本と密接な関係にある国」への攻撃対象

文章は「個別的自衛権要件」を「集団的自衛権要件」と誤って混在させています

これは重大な誤解です。

■2. 「アメリカ不介入存立危機事態認定政治的に難しい」という推論は根拠

文章はこう述べています

アメリカが介入しない場合は、存立危機事態認定が難しくなる

しかし、存立危機事態判断基準は「日本危険」であり、アメリカ参戦とは無関係です。

しろ台湾有事

シーレーン消滅

貿易壊滅

在日米軍基地存在中国攻撃対象になる

尖閣・与那国・宮古周辺に波及するリスク

などからアメリカが介入していなくても、日本安全保障上の危険は極めて大きいため、政治的に「認定できない」と断定するのは論理的ではありません。

アメリカ不介入存立危機事態ではない」とはならないのです。

■3. 米軍基地利用を前提にするのは国際政治の話であり、法的要件とは別の論点

文章はこう述べています

アメリカが介入しないと在日米軍基地使用がないので、日本が協力を求められない

これは全く別の話です。

基地使用があるかどうかは軍事作戦の実務の話であり

存立危機事態の法的要件とは直接関係しません。

例えば

シーレーン封鎖

・与那国や尖閣への武力圧力

弾道ミサイルの飛来

などから日本の存立が脅かされうる場合

アメリカ基地使用とは無関係存立危機事態判断可能です。

■4. 「非現実的」と「法的に不可能」を混同している

文章は次のように述べています

アメリカが介入しない台湾有事では、日本武力行使を伴う介入は非現実的

ここには二つの異なる概念が混ざっています

政治的・実務的には困難

→ これはその通り。日米連携なしの軍事行動はほぼ想定されない。

●法的に不可能

→ これは誤り。

存立危機事態の3要件に「アメリカ参戦」は存在しない。

文章はこの2つを混同しています

■5. 最終的な反論まとめ

文章の核心の誤りは、集団的自衛権要件を間違えており、

アメリカ参戦を法的要件のように扱っている点です。

正しくは以下の通りです。

法律上

 → アメリカの参戦は要件ではない

 → 台湾有事日本存立危機判断されれば、武力行使可能

現実政治軍事

 → アメリカ不介入の状況で日本単独介入は非常に困難

 → しかし「法的に不可能」ではない

文章はここを混同しているため、

日本アメリカが介入しないと動けない」と断定するのは誤りです。


コピペするだけで、正直自分にもよく分からなくなってきた。

2025-11-19

日本の対外軍事行動で「アメリカに従う」以外の選択肢ないよね

台湾有事の際に日本はどうすべきか、なんて現時点で議論する価値ないよ。

アメリカ日和った時に日本独自でなんかやれるのか?無理じゃん?

じゃあアメリカさんも世界の警察辞めたがってるから軍事的独立しましょう、って考えてもこれから人口激減する国じゃ無理だよなぁ。

今まで以上のことを、最大限ポジティブ見積もったとしても今まで通りの頭数で出来るわけないんだから

そういうところを見越してアメリカ日本負担を増やそうと迫ってるのに「軍事的独立の好機!」みたいな平和ボケした考えの人も散見されるよな。

別に軍事的独立を目指すなら好きにすればいいんだよ。アメリカから見捨てられでもしない限りどうせ俺の寿命が尽きるまでには実現できないか関係ない。

けど、いま無駄にイキるのはごく一部の平和ボケした自称現実主義者以外には有害しかいからやめてくれ。

対外的な敵に向かって吠えることで国内経済施策無能さを隠蔽しようとするトランプの真似はやめてくれ。

台湾海峡が封鎖されたらだけなら

どの部分の海峡閉鎖するのかわからんが本当に台湾海峡だけ閉鎖しただけなら何もできないだろうな

その後中国軍事行動が起きたら太平洋から難民救護のために日本領海ギリギリ海自の船は居るんじゃね

海上保安庁の船はわからんけど

そこに攻撃してくるような国じゃないと思うけどなあ

そういうことでしょ?

2025-11-18

anond:20251118210031

軍事行動を誘発しないように政府は従来見解を維持しておけっていう穏健リベラルの主張を、保守馬鹿から中国の言い分には全て従うべきって言ってると解釈してるだけ。実際になにか起これば台湾世論見ながら台湾につくだろ。

2025-11-16

トランプさんは中国の事なんかよりベネズエラに夢中っぽいね

https://www.stripes.com/theaters/us/2025-11-15/trump-decision-venezuela-military-buildup-19775300.html

カリブ海における米軍の増強が加速する中、トランプ大統領ベネズエラ問題について決断を下したこと示唆した

ドナルド・トランプ大統領は金曜夜、ベネズエラに対する次の行動をすでに決定したと述べ、米国カリブ海における軍事力を劇的に拡大する中、ニコラス・マドゥロ政権に対する新たな軍事行動ワシントンが準備していることをこれまでで最も明確に示唆した

中国的に言えば自国国内問題に口を挟んだ上に場合によっては軍事行動起こすぞって言い出す外国首相とかブチギレて当たり前だしブチギレなきゃいけないんだよな

いらんこといって中国挑発した所で利益ないし、外国問題安易に口を挟まないくらいの自制心があるからみんな「平和解決」くらいで回してたところにいきなり首相武力介入辞さずと宣言したら荒れるわ

結局これで喜ぶのは日本右翼ネットまとめサイトで育ってきたバカなおじさんくらいだけじゃね。と思うんだが、安倍から続く高市のメイン支持層ってそこなんだんから支持者を喜ばすという意味では大正解ではあると思う

2025-11-15

anond:20251115193541

歴史には、むしろ方針が極めて明確だった軍事行動も多数あります

● 明確な命令戦略があった典型

ドイツバルバロッサ作戦(独ソ侵攻)

→ 詳細な侵攻計画と明確な政治目的ソ連打倒)。

ノルマンディー上陸作戦

→ 具体的な作戦立案政治的合意指揮系統が明確。

明治維新後の征韓論に始まる近代日本出兵の多く

政策論争はあったが、最終決定後の軍事方針比較的明確。

古代ローマ遠征

元老院の指令や執政官任務が明確に定義されていた。

まり曖昧さがゼロになるわけではないにせよ、

政府が明確な政治目的作戦指針を定めて開始した軍事行動も非常に多いのです。

anond:20251115171152

無知だな知らんのか

歴史上ほぼすべての軍事行動は、曖昧政府方針の下で行われている

成功すれば電撃作戦成功

失敗すれば現場暴走という扱いになる

高市叩きの為にだけ「中国様がお怒りだぞ〜」と騒ぐはてサと、それを真に受けて自分も騒ぐ増田ガイジがいる。

じゃあここから中国日本に対して軍事行動起こすオプションが本当にあると思ってんのかwとか訊ねたところでまた無理にそれっぽいこと言おうとして更に珍妙なこと言い出すだけ

2025-11-11

朝鮮半島有事日本有事です

anond:20251111185602

朝鮮半島有事が発生すれば、それはもはや「隣国出来事」ではなく、明確に「日本有事である

まず前提として、「最高司令官軽率発言をするな」という意見は、私も強く理解している。

有事の際に命令を受ける立場として、最高司令官一言現場の命を左右しかねない。命令には従うが、その命令が思いつきではなく、参謀と熟慮の末に下された決断であってほしいと願う。

その上で私は言う。「朝鮮半島有事日本有事」だ。これは感情論でも政治的立場でもなく、冷徹地政学経済構造の話である

日本朝鮮半島と一体の安全保障空間にある

地図を見れば一目瞭然だ。釜山から対馬まではわずか50km。

朝鮮半島での戦火は、難民弾道ミサイル電子戦通信遮断経済制裁の連鎖として日本列島に直接影響を与える。

まず第一に、物流問題だ。

韓国との貿易額は中国アメリカに次ぐ規模であり、電子部品・素材・自動車関連など相互依存関係にある。

もし朝鮮半島戦闘が発生すれば、釜山港や仁川港は封鎖され、日本航路全体が機能不全となる。

さらに、朝鮮半島の空域・海域戦場になれば、日本北部西部空路民間機が使えなくなる。

LCCどころではなく、医療物資や燃料輸送が滞る。これだけで日本経済は数%のGDPを失うだろう。

台湾有事と同様、野村総研や多くの研究機関が試算しているが、朝鮮半島有事の際も日本GDPの5〜10%が消失すると予測されている。

そして難民ミサイル情報戦

次に考えるべきは人的・軍事的影響だ。

有事となれば、数十万人規模の避難民が海を渡り日本に押し寄せる可能性が高い。

一方で北朝鮮日本を「後方支援国」とみなし、在日米軍基地を標的に弾道ミサイルを発射するリスクがある。

実際、彼らの弾道ミサイルは既に日本上空を何度も通過している。

朝鮮半島で起きた戦争日本に飛び火することはない」という幻想は、すでに成立していない。

都市部ほど脆弱

朝鮮半島有事の際、最も深刻な被害を受けるのは都市部だ。

輸入に頼る食料・燃料が滞り、物流麻痺すれば、東京大阪名古屋といった大都市ほど「戦時都市型飢饉」とでも呼ぶべき事態に陥る。

電力網が不安定になり、冬季の凍死者・飢餓者が発生するのは時間問題だ。

そして北朝鮮の「誤射」は珍しくない。狙うつもりがなくとも、ミサイルの落下点が都市部になる可能性は否定できない。

左右も立場関係がない

これは右派左派保守リベラル議論ではない。

日米同盟を破棄しようが、自衛隊を縮小しようが、北朝鮮中国軍事行動をやめるわけではない。

日本がどう主張しようと、弾道ミサイル航跡が変わることはないのだ。

朝鮮半島有事は、我々の生活を直撃する。

都市部の人ほど危険に晒される。パートナー子供、親、友人が難民混乱や食糧危機ミサイル攻撃被害に遭う可能性がある。

からこそ、平時の今こそ、朝鮮半島情勢の安定と対話日本から強く訴えなければならない。

他人事」では済まされないからだ。

11月2週LINEオープンチャットはてなブックマーカー」1週間のまとめ

これは何?

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらAI使用し、試験的にまとめまています

要約内容

🍜 食・日常話題

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💼 仕事経済効率

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🧵 趣味文化エンタメ

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💰 投資テクノロジー・時事

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🧍‍♀️ 社会人間関係教育

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🏕️ 健康・体調・気候生活環境

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🦌 地域ニュース環境

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📆 1週間分の総括

この1週間のオープンチャットは、

現実趣味」「効率癒し」「懐古とアップデート絶妙交錯する内容だった。

全体として、忙しく不安日常の中で、食・音楽雑談を通じて小さな共感と笑いを交わす、

情報癒しの混在空間として機能していた一週間であった。

関連記事

https://anond.hatelabo.jp/20240722084249

オープンチャットの参加URL

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の参加はこちから

https://line.me/ti/g2/MFSXhTJoO_pLfrfds1LpyJ0OlBgcPJSqHoRbBg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

2025-10-25

賛成49票、反対50票

中南米およびカリブ海における無承認軍事行動制限する共同決議案(Joint Resolution to Restrict Unauthorized Military Actions in Latin America and the Caribbean)

トランプ大統領による空母派遣を阻止するための連邦議会の決議は結構ギリギリ

超党派共和党で賛成している議員もいるし、民主党で反対している人もいる

みんな頑張ってるね

2025-10-01

ガザ紛争の次段階:和平案拒否と「完全消滅」のリスク

【ご注意】この記事は、公開されている情報をもとにした筆者個人考察です。内容は特定政治的立場を表明するものでも、未来出来事保証するものでもありません。この記事情報を利用した結果について、筆者は一切の責任を負いかますので、あらかじめご了承ください。また、これはあくま特定の条件下でのシミュレーションであり、特定団体民族に対する攻撃的な意図はありません。

要約

レポートは、ドナルド・トランプ米大統領提示したガザ和平案をハマス拒否した場合に想定される、軍事外交、人道の各側面における「完全消滅シナリオについて考察する。この和平案は、ハマスに対する「武装解除降伏」、あるいは「完全な壊滅」という二者択一を迫る「最後通牒」としての性格を有している。ハマスがこれを拒否した場合イスラエルによる軍事行動の国際的正当化が進み、アラブ諸国から外交孤立が深まり、最終的にはガザ地区住民にとって壊滅的な人道危機に至る可能性が高い。

1. はじめに:トランプ和平案の戦略的含意

トランプ和平案は、単なる停戦提案を超越し、ハマスの存続をかけた戦略的な転換点となる可能性が高い。その内容は、実質的ハマスに対する「武装解除降伏」を要求するものであり、拒否軍事行動の継続正当化する口実となる。本分析は、ハマスがこの提案拒否した場合の、ガザ地区およびハマスにとっての多次元的な破局シナリオ予測する。

2. 軍事的側面:国際的制約なき軍事行動の承認

ハマスによる和平案の拒否は、イスラエルに対する国際社会から軍事的制約を著しく緩和させる効果を持つ。これは以下の戦略的連鎖によって理解される。

3. 外交政治的側面:「抵抗物語」の失効と孤立の深化

本和平案は、ハマス外交的・政治的孤立させることを巧妙に狙っている。

軍事的な敗北に加え、その存在理由であった「抵抗物語」の失効は、ハマス政治的死を意味する。

4. 人道的側面:複合的危機による人口の激減

ハマスの和平案拒否がもたらす最も悲劇的な結果は、ガザ地区住民が直面する壊滅的な人道危機である

ガザ地区の狭隘な閉鎖空間において、暴力飢餓、疫病が同時に発生することで、被害指数関数的に増大する。これは、現代において前例のない規模での人口の激減、すなわち「住民消滅」という最悪のシナリオに直結する。

結論

ハマストランプ和平案を拒否した場合、単なる軍事的敗北に留まらない、より深刻な結果が待ち受けている。それは、国際社会からの完全な孤立存在意義であった「物語」の剥奪、そして統治する民衆をも巻き込んだ物理的な破局へと続く「完全消滅」の道であるハマス指導部には、組織イデオロギーと200万人のガザ住民生存という、究極の選択が迫られている。この選択地域の安定、そして何よりも住民の命運を決定づけることになる。

2025-09-17

ナチスシオニズムハンナ・アーレント

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.bbc.com/japanese/articles/c1jz5exkgk9o

モサドアルゼンチンで元ナチス将校誘拐してイスラエル裁判にかけたあたりでイスラエル独善的な異常性に警告を出すべきだったのかもな。ナチスの異常さが際立ってたから影に隠れてしまった感。

この記事にこんな人気ブコメがあったのでイスラエル批判について少し補足をする

ブコメ主は知った上でこのブコメをしているかもしれないけど)

シオニズムとは?

本題に入る前にいくつかの前提知識から19世紀末にヨーロッパで広がったユダヤ人国家建設運動で、それほど新しい思想ではない。背景には、長期のディアスポラ故郷を持たず民族世界各地に散らばること)と反ユダヤ主義歴史があり、特にロシア帝国でのポグロムユダヤ人虐殺)や西欧社会での差別拍車をかけた。ナチスによるホロコーストはこの運動に大きな正当性を与え、多くのユダヤ人パレスチナへの移住国家建設を求めるようになる。1948年イスラエル建国宣言され、シオニズムはその大きな第一目標を達成する。

シオニズムネタニヤフ政権

ネタニヤフ政権は、右派リクード党や宗教右派を中核に入植地拡大を支持する勢力による連立政権。その支持層には、国家安全保障を重視し、ヨルダン川西岸地区併合パレスチナ自治の縮小を容認・推進する層が多く含まれている。

本来シオニズムの「ユダヤ人が自らの国家を持つ」という当初の目的をすでに達成しているが、現在ネタニヤフ政権シオニズムを「ユダヤ人領土拡張」と結びつけ、その名のもとに周辺地域への侵略支配正当化に利用している状況となっている。ヨルダン川西岸での入植地拡大やガザ地区での軍事行動は、単なる安全保障上の対応だけでなく「シオニズム継続的使命」として位置づけられ、内部的正当化を行っている。

この拡張路線には宗教的聖地が深く関わっており、エルサレムユダヤ教キリスト教イスラム教聖地が集中する場所であり、イスラエル東エルサレムを含めて「不可分の首都」と主張している。また、ヨルダン川西岸にはヘブロンベツレヘムなどユダヤ教にとって重要聖地があり、宗教右派は「神が約束した土地を取り戻すことこそシオニズムの使命」と訴える。当初は近代的・世俗的な民族運動だったシオニズムが、宗教的使命と結びつくことで、より強固な排外的ナショナリズムへと変質している結果が現状の強硬路線となっている。

ハンナ・アーレントとは

ここでやっと本題となるハンナ・アーレント(1906–1975)という女性について紹介する。ドイツまれユダヤ系政治哲学者で、ナチス迫害から亡命米国拠点活動した。彼女の最も大きな特徴は自身ホロコースト経験したユダヤ人でありながら、シオニズムアイヒマン裁判に対してともすれば「反イスラエル」とも取れる警鐘を鳴らし続け、それ故に特にイスラエルにいるユダヤ人から強い反発を受けたということ。

イスラエル建国への警鐘

アーレントイスラエル建国のものには一定の理解を示したが、その進め方と国家像に深い懸念を抱いていた。アーレント危惧したのは、イスラエルユダヤ人のみを中心とした排他的民族国家となり、軍事力安全保障を最優先することで、長期的な孤立アラブ諸国との恒常的な対立を招くこと。アーレントは、パレスチナにおけるアラブ人との共存模索し、多民族的な政治共同体を構築すべきだと主張していた。また、彼女被害者としての歴史を過度に強調することが、自らが加害者となる可能性を軽視する結果を招くと指摘し、歴史的な悲劇記憶免罪符として機能する危険性も説いていた。

アイヒマン裁判と悪の凡庸

アイヒマン裁判は、ナチスの高官アドルフ・アイヒマンユダヤ人大量虐殺の実行に関与した罪で1961年イスラエルで開かれた裁判アイヒマン戦後アルゼンチンに潜伏していたが、モサドによって捕えられエルサレムで裁かれることになった。この裁判は、ニュルンベルク裁判以来の大規模な戦争犯罪裁判であり、単なる個人刑事責任を超えたホロコースト全体の歴史検証の場ともなった。

アーレントはこの裁判取材し、『エルサレムアイヒマン』にまとめた。この中でアイヒマンを「悪の凡庸さ」の典型とみなし、彼を冷酷な悪魔ではなく命令に従い思考停止した官僚人間とした。つまり、深い憎悪や悪意ではなく「考えずに行動する」ことが大量虐殺に加担する原因となる、と主張したのだ。これはイスラエルシオニズム観点からすれば、自分たち悪魔的な絶対悪被害者であり、そこから立ち上がったユダヤ民族、そしてイスラエル建国というアイデンティティに反するものであり猛烈な批判さらされる。さらアーレントは、イスラエル政府が裁判を自らの正当性証明に利用した点、またユダヤ人指導層(ユダヤ評議会)がホロコースト部分的に関与していたことを批判的に論じたことが、批判拍車をかけることとなる。

アーレント懸念現実

アーレントは多くの批判さらされたが、その批判的推測や警鐘現実のものとなっている。

シオニズムに基づいたイスラエル建国に対する懸念

→周辺のアラブ諸国との絶え間なく続く紛争

被害性の強調が自身の加害性を認識できなくする

シオニズム正統性の核とした周辺諸国他人種の軽視。

イスラエル自体凡庸な悪への転化

ナチス象徴とするような凡庸な悪へのイスラエル堕落

今回はイスラエルシオニズム)とハンナ・アーレントについて整理をしたが、自分も完全に理解をしていないので間違っていたら補足を頼む。

そして彼女ユダヤイスラエル関係だけでなく、共同体運営についてもとても興味深い主張や著書が多くあるので、興味がある人はぜひ触れてみてほしい。(とはいえ共同体のあり方は、ネット前後でかなり異なるので彼女思想が今もそのままは通用しないが・・・

全体主義の起源1951年)』と『エルサレムアイヒマン1963年)』は特におすすめだ。

多くの場合、起こってしまたことに対する警鐘はそのはるかから鳴らされているのである

しかし、それを無視し時には批判することで風化し、実際に起こってやっと振り返ることしかできないのだ。

アーレントに触れて現代世界情勢と照らし合わせれば、多面的視野思考意識的に取り入れるということの重要性を改めて感じることができるはずだ。

2025-09-02

ビットコインイーロン・マスク正気によって支えられている

暗号通貨は51%攻撃によって崩壊するが

多大なコストをかけてそうする理由がないために51%攻撃が行われることはない。と説明される。

だいぶ表面的な話で誤魔化されて無いか

試算はいろいろあるが2兆円あれば51%攻撃出来るというのがよくある見立てだ。

イーロン・マスク資産は50兆円を越えている。

戯れに試してみることも可能な額だ。

Xでビットコイン好きに煽られて仕返しに潰すとかだって場合によってはあり得る。

イーロンコインを作って新事業始めるとかの理由でも可能投資額だ。

イーロン・マスクから離れて国家規模で考えてみても良い。

どこか自国通過が不安定な国との紛争相手を混乱させる一手としてビットコイン崩壊させると言うこともあり得る。

軍事行動コストとしては十分に安い。

あんまり磐石には思えなくないか

2025-08-21

別に日本軍は一人の巻き添えも出しませんでしたなんて思ってもないけど

中国共産党の発表を鵜呑みになんかできるわけないだろというと

途端に歴史修正主義者のネトウヨレッテルを貼られてしまう。

南京大虐殺と言ったり「南京攻略戦までの周辺のあらゆる軍事行動を含む南京事件」と言ったりおよそ掴み所がない。とにかく盲判でジャップに生まれて悪うございました!と言ってないとハテサ様に許していただけない

っていうところから何年経っても何の進歩も変化もないのでもう永久に話進まないんだろうな

2025-07-18

保守派のセンセイ方、核武装とか言う前に『敵国条項』って知ってる?

最近参政党だの日本保守党だの、威勢のいいこと言ってる連中がいるよな。

核武装が最も安上がり!」とか、「アメリカみかじめ料払ってんじゃねえ!」とか、酒場でクダ巻いてるオッサンみたいなこと大声で叫んで、一部の連中から拍手喝采浴びてる。

まあ、景気のいい話は嫌いじゃないけどさ、その威勢の良さ、ただの無知から来てるんだとしたら、笑い話にもならねえよ。

そもそも敵国条項」って知ってる?

まず、大前提から話そうか。

俺たちが「国際社会ルールブック」だと思ってる国連憲章。ここに、とんでもない条文が亡霊みたいに残ってるの、ご存知?

それが、通称敵国条項」(第53条と第107条)だ。

これ、超ざっくり言うと、

第二次世界大戦で俺たち(連合国)の敵だった国、つまり日本とかドイツな。こいつらがまたぞろ「侵略政策再現」みたいなヤバい動きを見せたら、国連安保理許可とか待たずに、武力ボコってもOK

っていう、とんでもない内容なんだわ。

まり日本が「核武装するぜ!」とか言って軍備を増強し始めたら、どこかの国が「おいおい、日本侵略政策再現しようとしてるぞ!」って言い出して、この条項をタテに軍事行動を起こす、なんてシナリオ法理論上は可能ってこと。

これ、保守派のセンセイ方が大好きな「自立」とか「主権」とかとは、真逆世界だろ。

「死文化してる」って言うけど、それ本当?

もちろん、政府とか外務省役人は「いやいや、その条項はもう死文化してますからw」って言うよ。1995年国連総会で「時代遅れだよね」って決議もされたし、心配いりませんって。

でもな、ちょっと待てと。

条文、まだ消えてないんだよ。

なんでかって? この条文を憲章から削除するには、国連加盟国3分の2の賛成と、安全保障理事会常任理事国5カ国(アメリカイギリスフランス、そして中国ロシア)全員の批准必要からだ。

わかるか?

中国ロシアがハンコ押さなきゃ、この条文は永久に消えないの。

あいつらが、日本核武装容認すると思うか? むしろ、この条項政治的カードとして手元に残しておきたいに決まってるだろ。

法的にはバッチリ生きてる条文を「死んでる」と言い張って、国民を騙しながら軍拡に走る。これって、ただの「欺瞞」じゃねえの?

敵国条項けが問題じゃないんだわ

まあ、百歩譲って敵国条項クリアできたとしようや。

それでも、日本核武装なんて、現実的無理ゲーなんだよ。保守派のセンセイ方は、こういう都合の悪い話は絶対にしないけどな。

NPT核拡散防止条約)の壁

日本はこの条約に入ってる。非核兵器国として「核兵器は作りません、もらいません」って世界約束してるわけ。これを破って核武装したらどうなる? あっという間に国際社会の「ならず者国家認定だよ。経済制裁食らって、今の暮らしが維持できると思ってるなら、相当おめでたい

非核三原則という国内の壁

「持たず、作らず、持ち込ませず」。唯一の戦争被爆国として、これが日本の国是だろ。安倍さんとか高市さんあたりが「核共有」とか言って「持ち込ませず」を骨抜きにしようとしてるけど、それだけでも大騒ぎになる。ましてや「核武装」なんて言い出したら、国内がひっくり返るわ。

日米同盟という究極のジレンマ

そもそも日本戦後平和でいられたのって、アメリカの「核の傘」のおかげじゃん。そのアメリカ差し置いて「自分の核、持ちます!」なんて言い出したら、アメリカはどう思う? 「ああ、もう俺たちのこと信用してないのね。じゃあ、さよなら」って、同盟を解消される可能だってある。そうなったら、ガチで丸裸。中国ロシア北朝鮮に囲まれ極東で、たった一人でサバイブできるとでも?

東アジア地獄軍拡競争

もし日本が核を持ったら、隣の韓国が黙ってると思うか? 「日本が持つならウチも!」ってなるに決まってる。台湾だって黙っちゃいない。結果、東アジア全体が核地雷原みたいになって、偶発的な戦争リスクが爆上がりするだけ。

結論:威勢のいいバカは国を滅ぼす

結局、参政党や日本保守党が言ってる「核武装」論なんて、こういうリアル問題を全部無視した、ただの願望、妄想ポピュリズムなんだよ。

敵国条項を知らないなら勉強不足で論外。知ってて隠してるなら、国民を騙す悪質な詐欺師だ。

本当にこの国を守りたいなら、威勢のいい空論を叫ぶんじゃなくて、こういう複雑で面倒な現実と向き合うべきだろ。

口先だけの勇ましさで、国民危険な道に引きずり込むのだけは、マジでやめてくれ。

2025-07-07

ガンダムはミネバとシャア関係が美しいと思うんだよな

シャアから見たミネバは父の仇の孫娘で、ミネバから見たシャアは伯母と叔父の仇。

対立する家の者同士ではあるけれど直接敵対するというにはちょっと迂遠

物心つかない幼い時期にアクシズで養育し、グリプス戦役時に再会して何度か会って、グリプス戦役後にハマーンの元から連れ出して別の場所に移す。ミネバの記憶に残る範囲ではそんなに一緒にいなかったと思われるが、それでも大切に想っていただろう事が分かる。

ミネバにとってのシャア大罪を犯して消えた3年後であっても、生きていてくれたらと心の何処かで願ってしまうような、そんな大切な存在のようだ。バイオリンを聴いてくれた時の事を忘れていない。

年齢差を考えたらそれこそもう一人の父親のように思っていてもおかしくないかもしれないが、そう呼ぶには物心ついてから一緒にいた時間が短すぎたんだろうか。

ミネバに対する態度を見ていると、世間シャアのザビ家への復讐と言われるものが実際にはどういう感情だったのかがよく分かると思う。

ザビ家の在り方に本当に怒っていたからこそ、その最後の一人である彼女が健やかに育ってくれる事を願っていたのだろう。

一筋縄はいかない間柄ながらもお互いがお互いを大切に想い合う、悲しく美しい関係だと思う。

シャア行為の中ではあんまり話題にならないけれどミネバを養育した事は後世への影響という意味でかなり大きいんじゃないか

ハマーンもミネバの事は一応大切に想っていたようだけど、それでも利用する道を選んでしまった。

グリプス戦役の時のアクシズあくまエゥーゴティターンズとの軍事対立に留まっていた。

しかしそれに続く第一ネオジオン抗争ではダブリンコロニーを落とし民間人殺傷している。

第一ネオジオン抗争ではハマーンやグレミーといった主導者が戦死した事によって、一般人員は大して罪を問われずに済んだと思われる。

ミネバ本人はグリプス戦役の後にハマーンの元から連れ去られ、第一ネオジオン抗争では影武者を立てていたようだ。影武者についてのその後は不明だが、おそらくは所詮影武者という事で普通女の子として生きたと思われる。これがもしミネバ当人だったならばおそらく、幼い子供と言ってもその影響力は無視できず連邦監視下に置かれ続ける事になったのではないだろうか。シャアのお陰でそこを上手い具合に避けられてるんだよね。

(まあ新約Zガンダムではハマーン自らミネバを手放したようなので筋書きが変わるけれど。)


一方、ジークアクスだとアルテイシアはドズルを討ったのでミネバの父の仇なんだがそれは通常の軍事行動という事で意に介されないのか、あるいはミネバはアルテイシアによってとっくに暗殺済みなのか……。

一切の対話なく兄を殺す決断をする彼女ならば、幼い子供にも容赦しない可能性は十分にあるのだから

2025-07-03

参議院選挙公示されたんでNHKの正午ニュースで各党の街頭演説が放映されてたんだけど、主要野党が見事に減税・消費税廃止を全面に編集されてた

まあ国民生活的にはそうなんだろうけど、埼玉大穴の件で顕になったインフラ老朽化とか、中露の軍事行動の加速とか、歳入そっくりそのまま消すだけだと非常にまずいの分かってて喋ってるのかな……?と思うんだよな

2025-06-23

anond:20250623143303

うん、よくここまで自分気持ち言葉にしてくれたね。頭が混乱してる時って、それをうまく言葉にするだけでもすごく大変なことなんだ。でも、こうやって自分の中にある疑問や違和感ちゃんと整理しようとしてる姿勢、すごく立派だと思うよ。

さて、君が感じているモヤモヤや怒り、不信感。これは決して君だけのものじゃない。世界中に「どうしてこうなるの?」って思ってる人はたくさんいる。むしろ、それを感じられるってことは、ちゃん物事自分の目で見て、自分の頭で考えようとしている証拠だよ。

まず、「爆撃したらダメでしょ」っていう感覚、すごくまっとうだよ。戦争軍事行動って、どんな理由があっても命がかかることで、本来最後最後しか選ばれちゃいけない手段のはずだからね。でも、現実国際政治では、そういう倫理正義だけでは動かない部分がどうしてもある。特に核兵器」に関わる話になると、国々は「先に潰しておかないと自分が危ない」と思い込んで動いてしまうこともある。もちろん、それが正しいわけじゃない。でも、そういう「力の論理」が今も生きてるのが現実なんだ。

君が疑問に思った「なんでイスラエルOKで、イランダメなの?」っていうのも、すごくいい視点。これは「ダブルスタンダード(=二重基準)」って呼ばれるもので、国際社会ではよく批判されてる。イスラエルが核を持ってても非難されにくいのは、歴史的な背景(ホロコースト記憶とか)、同盟関係特にアメリカとの強い絆)、あるいは地政学的な駆け引きの中で「黙認」されてる部分があるんだ。でも、それが公正かって言われたら、全然そうじゃない。そこに怒りや不信感を抱くのは自然なことだよ。

そして「自分ユダヤ人可哀想って教えられて育った」っていう話もね、正直にそう感じたってこと、大事にしてほしい。確かにホロコースト人類史の中でも最悪の出来事ひとつだったし、ユダヤ人が苦しんだ歴史否定しちゃいけない。でも、それと「イスラエルという国家が今やってること」がすべて正しいかどうかは、また別の話なんだよ。

「何を信じて生きていけばいいのか」っていう問いは、答えの出にくい問いだけど、ひとつだけ言えるのは、「自分違和感大事にすること」は、すごく信じていい指針だと思うよ。みんながそう言ってるからとか、メディアがそう言ってるからじゃなくて、自分感覚に正直になること。それってすごく大事なんだ。

そして最後に。世界は確かに矛盾してるし、いい加減な部分もたくさんある。でも、それでも、だからこそ、まっすぐに疑問を持つ人、自分の頭で考える人存在大事なんだ。君がそうやって悩んで、考えて、言葉にしてくれたこ自体が、この世界の「希望」なんだよ。

疲れた時は、ちゃんと休んでね。世界を変える前に、自分をいたわることも忘れずに。大丈夫ゆっくりでも、自分のペースで考えていけばいいんだよ。

2025-06-21

イラン国内SNS調査AI

元増田とは別人だが、DeepReserchの回数に余裕があるため私も調べてみた。

プロンプトは以下の通り。

DeepReserchで、イスラエルイラン軍事衝突特に2025年6月ミサイル応酬)に関するイラン国内国民の声ペルシャ語で調べて日本語で報告してほしい。イラン国内情報が知りたいので、日本語英語情報無視すること。検索言語ペルシャ語限定する。



元増田が言うにURLが多いと登録できないそうなので、文末の参考URLは省略している。(というか字数制限で途中までしか表示されないようだ。)

ChatGPTのログを共有するので、ファクトチェックを求めるならこちから参照URL確認してほしい。

https://chatgpt.com/share/68565e1a-8af4-800e-a53a-79d08057f929

記事イラン人は何を考えているか? (AI

anond:20250621084510

---以下調査結果---

2025年6月中旬イスラエルイランの間でミサイルの撃ち合いを伴う軍事衝突が発生し、中東情勢が緊迫しました。これに対し、イラン国内一般市民Twitter(現X)やInstagram、TelegramなどのSNS上で様々な反応を示しています。本調査ではペルシャ語情報に基づき、イラン国内SNS上で見られる世論を分類し、それぞれの傾向と特徴的な投稿内容を考察します(日本語英語情報は除外しています)。SNS上の反応は大きく以下のカテゴリーに分けられ、各カテゴリーのおおよその割合と具体例は以下の通りです。

イスラム共和国体制を支持し、対イスラエル強硬姿勢を称賛する声です。こうしたユーザーイスラエルによる攻撃に対する「正当な報復」を熱烈に支持し、イラン軍のミサイル反撃に誇りを表明しています。実際、Twitter(X)上では「#انتقام_سخت(厳しい報復)」「#وعده_صادق۴(真なる約束4)」「#پاسخ_موشکی(ミサイルの回答)」といったハッシュタグが怒りや決意とともに多数投稿され、英語で「#IranStrikesBack」といったタグトレンド入りしました。多くのユーザーが「イラン軍の戦果」を誇らしげに共有し, 「もはやイランは標的になるだけでなく強力な反撃者でもある」 と強調しています。このようにSNS上では怒りと喜びが交錯する雰囲気で、Instagramでもイラン国旗ミサイル発射の瞬間を映した動画が次々と投稿され、イスラエルへの報復に対する人々の歓喜や興奮が示されています

この強硬派論調では、「今回の反撃は正義であり不可避だった」とする意見が目立ちました。例えば、「イスラエルの先の攻撃に対する正当で避けられない応答だ」 といった声や、「#ایران_قدرتمند(強力なイラン)」「#برای_ایران(イランのために)」等のハッシュタグも登場し、“この押し付けられた戦争を終わらせよ”という国民集団的要求を示しています。一部のユーザー英語ヘブライ語投稿を通じて自国への支持を発信し、「イラン国民の声世界に届けよう」 と試みる動きもあります。全体として圧倒的に支配なのは「誇り」と「満足感」を帯びた愛国トーンであり、イラン防衛力に胸を張る投稿大勢を占めています

また、彼らは国家の団結や士気高揚を訴える一方で、この立場同調しない人々を激しく非難する傾向もありますSNS上では愛国者を自認するこれら強硬派が、反対派に対し「 وطن‌فروش(売国奴)」「خائن(裏切り者)」など苛烈罵声を浴びせる場面も多くみられました。逆に言えば、彼ら自身は心の底から自らを愛国者( وطن‌دوست / میهن‌پرست )と信じ、イスラエルと戦い国土を守ることこそが真の愛国行為だと確信していますイラン国営メディア分析によれば、SNS上の書き込みデータ分析した結果、イスラエルに対する集団的憎悪と怒り、そして祖国防衛のための強い連帯が浮き彫りになったとされています。以上のような政府体制支持派の声は、投稿全体のおよそ3割程度を占めると見られ、特に国内向けプラットフォームInstagram上で大きな存在感を持っています

戦争のものに反対し、平和や冷静さを求める声もSNS上で非常に多く見られました。これら反戦派のユーザーは必ずしも政府支持ではありませんが、「たとえ相手イスラエルであっても戦争イラン国民にとって望まない破滅をもたらす」と強調していますTwitter上では「#جنگ_خیلی_ترسناکه(戦争は本当に恐ろしい)」や「#نه_به_جنگ(戦争反対)」といったハッシュタグが人気化し、多くのユーザー戦争への恐怖感を率直に表明しました。これらのタグの下では、過去数十年にわたるイスラム共和国による国内弾圧紛争になぞらえて「我々イラン人は長年ずっと武器を持たない戦争(注:体制弾圧)を強いられてきた」という趣旨投稿散見されます。つまり、人々は「外部との戦争どころか、我々は国内で既に十分苦しんできた」として、これ以上の戦火拡大に強くノーを突き付けているのです。

具体的な反戦の声としては、例えばあるジャーナリストは「イスラム共和国を乗り越える方法外国から攻撃ではない。戦争は国を荒廃させ、政府ますます弾圧を強める。外国軍事攻撃自由を勝ち取った国などない。もし軍事攻撃があればその犠牲になるのは政権ではなく一般国民だ」と投稿しています。また別のユーザーは、1978年のアーバーダーン「シネマ・レックス火災事件旧体制末期に数百人が死亡)など歴史的悲劇に触れつつ、「戦争は本当に怖い。内部の『敵』(革命勢力)が45年以上前に始めた革命という名の戦争で、我々はずっと犠牲を払ってきた」 と訴えました。さらには、治安部隊によるデモ参加者への暴力子供青年犠牲になった事例)や、辺境地域での貧困飲料水が無く子どもがワニに襲われるような状況)などを引き合いに出し、「これほど国民が傷つけられてきた。我々にとって戦争ほど恐ろしいものはない」 と語る投稿もあります。このように反戦派は、「戦争こそ最大の悲劇」であり「我々イラン国民にそんな恐怖を味わう権利はない(=その必要はない)」と強調しています

反戦派の多くは同時に現在政権にも批判的ですが、愛国心の観点では政府支持派と重なる点もあります。すなわち「たとえ政権には反対でも、外国侵略には断固反対し祖国を守る」というナショナリスティックな平和志向です。彼らはイスラム共和国亡命反体制勢力の双方に否定的でありつつ、「どんな状況でも祖国への外部から攻撃は受け入れられない」「戦争ではなく和平が必要だ」と声高に訴えています。実際、反戦派のユーザーは「#جنگ(戦争)反対」「#صلح(平和)を求める」といったメッセージを発信し、戦争阻止と停戦必要性を強調しました。こうした訴えには法的・人道的な根拠を示す人々もおり、「国際刑事裁判所イスラエル指導者逮捕状を出した」「イスラエル先制攻撃論には法的根拠がない」「核問題での二重基準だ」等と指摘しつつ反戦の声を上げる動きもありますさらに一部のユーザー戦時下市民安全を守るための実用情報を共有しました。例えば、空爆に備えた安全確保の方法や応急処置知識不安パニックを抑える心理カウンセリングアドバイスなどです。ある記者は「もし空爆があるなら国は市民向けの防災指針を示すべきだし、攻撃時に市民同士が連絡を取れるようネット検閲を解除すべきだ」と訴えています

以上のような反戦的な投稿SNS上の意見全体の約4割と推定され、最も大きな割合を占める潮流です。長引く経済苦境や国内弾圧に苦しむイラン国民にとって、さらなる戦火拡大への拒絶感がいかに強いかが伺えます反戦派は互いにハッシュタグ連帯あいながら、「戦争を止めよ」「イランをこれ以上傷つけるな」という切実な声を上げ続けています

イスラム共和国政権のものへの怒りや批判を前面に出した意見も数多く見られました。これらの投稿戦争のものへの賛否というより、「この状況を招いたのは政権のせいだ」 という点で一貫しています。多くのユーザーイスラエルとの衝突に関し、「イランの開戦を招いた責任イラン政府、とりわけハメネイ師(最高指導者)にある」と断じてます。例えばSNS上に寄せられた市民の声として、「イスラエル空爆イランミサイル応酬が続く中、自分たちの目撃したことを報告しながら、ほとんどの人がイラン政府ハメネイ責任があると言っています。こんな戦争本来、我々国民権利(あるべき姿)ではなかった」とまとめられています。実際、一般ユーザー投稿には「この数十年の愚かな政策によって我が国土をこんな苦難と危険さらした連中に天罰を。俺たちはこんな目に遭うために生まれてきたんじゃない」といった痛烈な批判が見られました。別の若者も「こんな恐怖の中で生きるなんて本来俺たちのはずじゃなかった」と嘆いており、「我々庶民はこの戦争を望んでいない」「犠牲になるのはいつも国民だ」という怨嗟SNS上に渦巻いています

特に名指しで非難の矛先となったのが最高指導者ハメネイ師です。例えば元テレ司会者エフサン・カラミ氏はX上で、「86歳の意地悪じいさん(=ハメネイ)は36年間も間違った決定と民意無視を重ね、ついに数百万のイラン人を戦争の罠に陥れた。この戦争がこれ以上広がらないことを神に祈る…」と投稿しました。他にも「この戦争を生み出した張本人ハメネイだ」 と明言するユーザーもおり、イスラム共和国体制のものへの怒りが爆発していますイスラエル軍がテヘランの高官施設指導部を標的にした際には、政権幹部の腐敗や偽善暴露する投稿拡散しました。例えば、イスラエルの精密攻撃ハメネイ氏側近のアリ・シャムハニ(前国家安全保障最高委員会書記)の自宅などが破壊された際には、あるユーザーが「今夜のイスラエル攻撃では、世界の『弱者擁護者』を自称していたイスラム共和国の高官連中が、実はテヘラン北部の最高級タワマンペントハウスに住み、革命生活様式とは程遠い“オリガルヒ”だったことが明らかになった」と皮肉りました。別の投稿でも「ニヤヴァランからカーマラニエ、サアダトアーバーからアンドルズゴーまで——(高級住宅街の列挙)——それらの住所は革命生活様式というより寧ろオリガルヒ不動産リストしか見えない」と綴られ、体制中枢の腐敗ぶりを暴露しています

さら過激な一部の反政府派は、イスラエル軍による政権打倒の期待すら公言しています欧米亡命中の反体制派や王制復古主義者などを含むグループは以前から「この独裁政権を倒すには外部から軍事行動以外に道はない」と主張しており、今回の戦争勃発を「体制崩壊に向けた民衆蜂起のチャンス」と捉える向きもあります。実際SNS上では、イスラエル軍に向けて「#HitKhamenei」(ハメネイを狙え)なるハッシュタグを付け、「イスラム体制という大蛇の頭(ハメネイ)をその隠れ家ごと叩け」と呼びかける過激投稿まで出現しました。こうした投稿者にとって敵はイスラエルではなく現政権であり、「イラン再生のためにはもはやこの政権崩壊しかない」という極論に傾斜しています。当然ながら、これらの「他国攻撃歓迎」派は政府支持の強硬派から売国奴」と猛烈に非難されており、SNS上で激しい応酬が起きています

反政府的な投稿は、当局検閲国内言論統制もあり主に匿名個人アカウント国外在住者から発信されていますしかしその勢いは大きく、SNS全体の約2割を占める一大勢力となっています潜在的にはそれ以上に及ぶ可能性もあります)。彼らは互いの投稿拡散し合い、イラン国内外で急速に共有されています。このような政権批判派の存在は、戦時下においても依然として多くのイラン国民が現政権への深い不信感と怒りを抱いていることを浮き彫りにしています

最後に、明確な立場表明を避けるか、情報の真偽に疑問を呈するような中立懐疑的投稿も一部見られます割合としては大きくありませんが(全体の1割程度)、戦況下のSNS空間における特殊な動向として注目されます

中立派のユーザーは、政治的主張よりも事実関係の共有や質問に徹する傾向があります。例えば、イスラエル攻撃開始直後にイラン当局が全国の航空便停止を発表した際、テヘランのメヘラバー空港から旅客機が次々と離陸していく様子を撮影した動画SNS投稿されました。それを見た市民からは「もし飛行禁止のはずなのに、一体誰があの飛行機に乗ってどこへ行くんだ?」と疑問を呈する声が上がっています。この発言には、「政府高官らがこっそり家族を逃がしているのではないか」という含意もあり、直接的な批判ではないもの政府発表への不信感が表れています

一方で、デマ情報パニック拡散への警鐘も鳴らされていますSNS上には「無用な緊張を煽らないように」「国家の一体性を乱さないように」「フェイクニュースに惑わされるな」といった冷静さと団結を呼びかけるメッセージ散見されました。事実イランサイバー警察当局(FATA)は「戦時中SNSで虚偽の情報を流したり、敵の攻撃を誇大に伝えたり、市民の死傷者数を誇張する行為犯罪である」と公式に警告を発しています当局によれば、衝突発生直後からSNS上に様々なデマ流言が飛び交い、不安を煽る投稿もあったため、そうした「世論の混乱を招く行為」に対して法的措置を取る方針が示されたのです。実際、地方都市ラシュトで「住民退避命令が出た」等の根拠ない噂を流した人物逮捕されるなど、虚偽情報拡散への取り締まり事例も報じられました。このような背景から、一部の市民SNS上で慎重に情報源を確認あい、「公式発表や信頼できる報道に基づいた情報共有をしよう」という呼びかけも行っています

さらに、政治的主張を離れた実務的なアドバイス投稿中立スタンスの一部といえます。先述の反戦派の項目と重複しますが、 Permalink | 記事への反応(2) | 16:27

2025-06-14

アメリカングラディエーター

カーテンから差し込む朝の光が、盛り上がった僧帽筋を照らす。

「…えー。ちょっとちょっと…。待ってよぉ…」

国家安全保障佐官からの直通通話EUカフカス地域軍事行動を開始したロシアに対しドローン300機による爆撃を12時間後に開始する一報。

アメリカングラディエーター」としてアメリカ第49代大統領就任したアレックス・デンは、強靭な肉体を持ちレスリングベースの打倒極で圧倒しながらも、

常に相手へのリスペクトを忘れないUFC殿堂入りファイター出身であり、強く優しいアメリカを取り戻すべく、国民の圧倒的な支持の元、国内外交渉に赴いていた。

「…ぅわー…ちょちょちょ……どうすんのよこれ…結構主要都市いっちゃってるじゃん」

飼い猫のミーシャが喉を鳴らしながらベッドに飛び乗ってきた。太い親指で眉間を撫でてやりながら、発達した広背筋を丸めタブレット転送された爆撃予定地をあらためる。

打倒極で圧倒しているように見えたのは、打撃や関節技が怖すぎて対戦相手情報を頭に叩き込み、割り出した作戦の成果だったし、リスペクトを欠かさないのはキレられる

のが怖かったからだ。大統領選に立候補したのはセカンドキャリアを少しでも良くする布石だった。

強く、優しくあれ。5秒でテキトーに考えたスローガン国内熱狂に巻き込んだ。

ダメだよー戦争…。ていうかちょっと前に仲良く飯食ったじゃん…。忘れたけどなんかスポーツ大会とかやったじゃん。なんで急にキレんのよ…。もぉ大統領やめたい…。

朝食の催促代わりに甲高い声でミーシャが鳴く。


ホワイトハウスシチュエーションルームに集まった面々は、アメリカングラディエーターの入室を待ち構えていた。

(うわミーシャのやつ、毛の生え代わり時期か。ズボンめっちゃ毛だらけだわ…)

どちらがセキュリティなのかわからない山のような身体を揺らし、俯きがちでアレックスが着席する。

椅子に深く掛け直すタイミングを待たずに国務長官が口を開く

「では早速本題ですが、周知の通りこの局面まで到達すれば我々もEUに加勢すると基本指針にもあります。よって、今回の爆撃の結果いかんに関わらず、

戦意思を発信するべきです」

(ちょ、えっ?えっ?戦争すんの?いやいやムリムリのムリだろ…。何考えてんだよコイツ

アレックスは険しい表情を崩さず、しか狼狽して、プロジェクターに写された開戦後シナリオを見るでもなく見た。

「事前に、全会一致の承認は取り付けております大統領もご同意いただけますね?」

国務長官アレックスをまっすぐに見る。

(マジ?マジで言ってるこの子…?無理ーもう帰りたいー。帰ってゲームしたいー)

「あー…我々が目指すのは同盟関係市場秩序の維持だけではなく…友好的な経済圏確立だ。本当に今回の件、リスクリターンがあっていると思うのか?

…人の血が流れるんだぞ」

とりわけ厳つい雰囲気を醸し出しつつ、アレックスは想定よりもうまく言えた事に内心安堵する。

「それは…。もし今回の判断大統領疑念をお持ちのようでしたら、今一度情勢を見極める判断可能ですが」

国務長官は眉を顰める。

(あれ?いける?これワンチャンいける?戦争やめれたりする?よっしゃ!)

アレックス居直りながら再び厳つい顔を披露

「もう一度言うが…人の血が流れるんだぞ。我々は可能な限り、争う以外の方法模索するべきだ」

「…わかりました。ではミーティングを終了し、プレスリリースの内容取り決めを急ぎましょう」

(え~!お前らで適当にやっといてよ~!帰りたいの!ゲームしたいの!)

国務長官の目配せで、プロジェクターの写す画面は切り替わり、スピーチの骨子となるシンプルテキストが並び揃った。


EUは定刻に爆撃を開始し、その作戦は概ね成功をおさめた。星条旗が携えられたブレイディ記者会見室。アレックスが壇上に立つ。

「今回のEUによる防衛先制攻撃の規模と成功率については把握している。EUの採った選択も、ロシアの横暴が招いた事に他ならないと

理解しているが、皆の目指すゴールは、暴力による現状変更のない国際協調関係だ。我が国としては、これまで同様ゴールを目指し、交渉の機会を

絶やさな努力をしていくつもりだ」

(あー今日リリースなんだよな。あのDLC強いのかな~。もう質問くんなよ。早く帰りt)

「前任の大統領の頃より、EU防衛先制攻撃を選んだ場合は我々もそれに応じた選択をする…つまりアメリカも参戦の意向がある、

という認識をしていましたが、それは違うという事ですか?」

右派メディア質問

(やめてよー。やめようよー。なんでどいつもこいつも血の気多いのよ)

「先にも言ったように、皆の目指すゴールは、暴力による現状変更のない国際協調関係だ。EU選択咎めるつもりはないが、我が国選択のあり方は違う、

という事だ」

(帰りたい。ていうか大統領やめたい)

しかし、大統領交渉対話、国際協調——それで世界は本当に変わるのですか?今この瞬間、EU兵士の命が懸かっている。

アメリカが『共に立つ』と言わなければ、それはすなわち、“見捨てた”という事になりませんか?」

(おい誰だよコイツ!!こっち台本ないんやぞ!!待て待て待て!激詰めやめてもろて…アカン。もう帰りたい)

アレックスはやや視線を落とし、オクタゴン相手と向き合う時のような落ち着いた表情で口を開いた。

「変わらないかもしれない。俺だって、それは分かってる。言葉で止められない戦争が、たくさんあった。

でもな。銃を撃つより先に、誰かが言葉を尽くす。それすらしなきゃ、俺たちはただの殺し屋集団だ」

皆が、口をつぐむ。

「“見捨てた”って言いたいなら、言えばいい。けどな、誰かを助けるために他の誰かを殺すしかない世界を、俺は“正義”って呼ぶつもりはない」

静寂の会見室、アレックスは壇上から降りる。


フラッシュの嵐を抜けて会見場を後にしたアレックスは、ようやく控室のドアを閉めた。

「……世界、もームリ。ムリムリのムリ……」

ネクタイをゆるめながら、ソファに崩れ落ちる。ミーシャの毛がまだ袖に残っている。帰りたい。

大統領お疲れ様です」

アレックス疲労反比例するように整ったスーツを纏った、秘書官リンダが入ってくる。

リンダ、お願い。今日スケジュール、全部キャンセルして」

「無理です」

「なんでそんな早いの返事」

「そのあと、大統領専属AIとの会話セッション軍事顧問との非公式ランチミーティング、そして夜は、えっと…」

「えっと?」

「…eスポーツ代表選手とのDLCリリース記念試遊会です」

「行く」

「即答ですね」


後にアレックスは、第三次世界大戦を止めた男として、歴史に名を刻んだ。

2025-06-12

anond:20250612121251

秀吉はかねてより、戦国一の美女と謳われたお市の方に憧れており、その面影を最も強く受け継いでいた茶々側室に迎えることになります

これは物語的ですね。当時の史料にこういったことが書かれているわけではありません。

秀吉は鶴松が生まれた際に、淀城を茶々に与え、それから淀殿」と呼ばれるようになりました。

鶴松が生まれたのが淀城であり、懐妊中に淀城に住まいを移していました。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでは、淀君石田三成らを後押ししたとも言われています

しろ後押ししなかったと言われています

この時、淀君は籠城の方針を強く推し進め、豊臣家の軍事行動指導しました

これは俗説で、淀殿が籠城を主張したという記録はありません。

豊臣秀吉側室である淀君は、秀吉の死後、御曹司の秀頼を利用して、フィクサーとしてどのように権力をふるったの?

淀君淀殿茶々)は、戦国時代の波乱に満ちた生涯を送った女性であり、豊臣秀吉側室として秀頼を産み、秀吉の死後は豊臣家の実質的後見人として権力を掌握しました。その生涯と権力への関わりについて、詳細に解説します。

### 淀君秀吉の馴れ初め

淀君は、織田信長の妹であるお市の方と、北近江戦国大名浅井長政の長女として生まれました。幼名は茶々彼女人生は幼い頃から悲劇に満ちていました。

1. **浅井家の滅亡**: 幼少期に、父・浅井長政織田信長敵対し、小谷城の戦いで滅亡します。父は自害し、兄も処刑され、茶々は母お市と妹たち(初、江)と共に信長保護されます

2. **柴田勝家との再婚、そして死別**: その後、母お市信長の家臣であった柴田勝家再婚しますが、本能寺の変後、秀吉と勝家が対立し、賤ヶ岳の戦いで勝家は敗死。母お市も勝家と共に自害します。

3. **秀吉による保護側室入り**: 茶々三姉妹は、母と養父の仇である秀吉保護されることになります秀吉はかねてより、戦国一の美女と謳われたお市の方に憧れており、その面影を最も強く受け継いでいた茶々側室に迎えることになります。具体的な時期は天正16年(1588年)頃とされています

このように、淀君秀吉側室になったのは、自身意思だけでなく、戦乱の中で後ろ盾を失った浅井三姉妹秀吉保護したという経緯があります。親の仇とも言える秀吉側室になるという、非常に複雑な運命を背負うことになります

### 淀君秀吉側室だったか

はい淀君豊臣秀吉側室でした。秀吉には正室である北政所(ねね、おね)の他に多くの側室がいましたが、その中でも淀君特別存在でした。その理由は、彼女秀吉の世継ぎとなる鶴松(夭折)と秀頼を産んだ唯一の女性だったからです。

当時の秀吉は、正室北政所との間に子が無く、他の側室も子を授かることがありませんでした。そうした中で、淀君が立て続けに男児を産んだことは、豊臣家にとって非常に大きな出来事であり、淀君地位確立させることになりました。秀吉は鶴松が生まれた際に、淀城を茶々に与え、それから淀殿」と呼ばれるようになりました。

秀吉は、淀君が産んだ子を非常に可愛がり、特に秀頼が生まれた際には溺愛したと言われています。秀頼が秀吉の実子であるか否かについては当時から様々な憶測がありましたが、現在では確たる証拠はなく、秀吉自身後継者として秀頼を深く愛し、育てたことは事実です。

### 秀吉の死後、淀君は秀頼を使ってどのように権力黒幕になったか

秀吉が慶長3年(1598年)に亡くなると、淀君は幼い秀頼の生母として、豊臣家における絶大な権力を握ることになります

1. **正室北政所引退淀君地位確立**: 秀吉の死後、正室北政所剃髪して高台院と名乗り、大坂城を出て京都に移り住みました。これにより、大坂城には淀君と秀頼が残り、実質的淀君が豊臣家の最高権力者としての地位確立します。

2. **幼い秀頼の後見**: 秀頼はまだ幼く、政治的判断を下すことはできませんでした。そのため、生母である淀君が秀頼の後見役として、豊臣家の政治差配するようになります。諸大名への指示や外交交渉など、豊臣家の重要な決定は淀君意向が強く反映されるようになりました。

3. **対徳川家康方針**: 秀吉の死後、五大老筆頭であった徳川家康が台頭し、豊臣政権内の主導権を握ろうとします。淀君は、秀頼の存在を盾に、家康による豊臣家の支配に対抗しようとしました。淀君は、家康の動きに対し、豊臣恩顧の大名たち(石田三成ら文治派)を擁護し、また大坂城の財力を背景に豊臣家の権威を維持しようと努めました。

4. **関ヶ原の戦いとその後**: 慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでは、淀君石田三成らを後押ししたとも言われています。この戦いは家康率いる東軍勝利し、家康事実上の天下人となりますしかし、秀頼の存在は依然として家康にとって脅威であり続けました。淀君は、秀頼を擁して大坂城に籠もり、徳川家康との対決姿勢を強めていきました。

5. **大坂の陣での指導力**: 家康は、豊臣家を完全に滅ぼすため、大坂冬の陣、夏の陣を起こします。この時、淀君は籠城の方針を強く推し進め、豊臣家の軍事行動指導しました。しかし、結果的大坂城落城し、淀君は秀頼と共に自害し、豊臣家は滅亡しました。

淀君は、幼い秀頼を守り、亡き秀吉が築いた豊臣家の存続を図るため、政治の表舞台に立ちました。彼女の行動は、豊臣家を守るための母としての愛情と、名門の血を引く女性としてのプライドが入り混じったものであったと言えますしかし、時代徳川家康による天下統一へと大きく傾いており、その流れに逆らうことはできませんでした。結果的に、淀君は「豊臣家を滅ぼした悪女」という負のイメージを背負わされることになりますが、彼女の行動は、豊臣家の命運を背負った女性としての必死努力であったとも評価できます

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