はてなキーワード: 電気回路とは
∔という文字は、数学的な表現で用いられる「直和(ちょくわ)」を表す記号である。
直和とは、2つ以上のベクトル空間の和を表す演算であり、数学や物理学、工学などの分野で幅広く利用されている。
例えば、{a,b}と{c,d}という2つの集合があった場合、これらの直和は{a,b}∔{c,d}と表される。この場合、集合の中身は{a,b,c,d}となる。
また、直和はベクトル空間においても用いられる。ベクトル空間とは、数のスカラー倍とベクトルの和が定義されている空間であり、例えばベクトルaとベクトルbに対して、直和演算を行った場合、a∔bという記号で表される。
この場合、aとbは同じ空間内にあるということになり、それぞれの成分を足し合わせた新しいベクトルが得られる。
例えば、量子力学においては、2つの異なる状態を表すベクトルを直和演算することで新しい状態を表すことができる。
また、相対性理論においては、慣性系と加速度系を直和演算することで、非慣性系の運動を表現することができる。
工学分野でも、直和は利用されている。
例えば、電気回路の複雑な状態を表現するために、直和を用いることがある。
また、制御理論においては、複数の入力・出力系を直和演算することで、複雑なシステムのモデリングが可能となる。
あ────何言ってるかわかんねえよ
これが話題になっていましたね、という話。
もしかしたらWEBデザイナとかUIデザイナ、工学デザイナあたりに興味を持っている人には面白い話かも・・・?
この手のUIを見るたび「どっちやねん」と心の中で叫んでる→オンオフ状態が分かりづらい「フリップフロップ問題」回避のために規格統一して欲しい。
「言いたいことはわかる、言いたいことはわかるが・・・」と電気工学系が畑の方々はおそらく「設計する側の苦悩もわかるんだよなぁ」ってなってるんじゃないでしょうか?
だって「単路スイッチはOFF-ONだけじゃない!」ですもの。
これが多くの人がイメージする2方向のスイッチで、ON時になんらかの機能を作動させるスイッチ。
デフォルト状態はOFFで、スイッチを作動させるとONになるというスイッチ。モダンなIT開発界隈ではよくオプトインとも称されますな。
OFF-ONスイッチとは反対でデフォルト状態はONで作動させるとOFFになるスイッチ。オプトアウトですな。
ここから素人の理解が困難になってくる、機能を作動させるONの逆は別の機能を作動させるONというスイッチ。
これを大衆へ理解させるユーザインターフェイス設計は困難を極める。
ON-ONスイッチとは反対で機能を停止させるOFFの逆は別の機能を停止させるOFFというスイッチ。
大衆へ「何故この様なスイッチが存在するのか?」を説明することすら困難になる。説明しても理解して貰えるのはほんのひと握りの人たちだけだ。
このスイッチング4パターンをどうやって大衆へ理解させられるか?がデザイナの腕の見せ所。
義務教育レベルの電気工学の知識があり、電気工作とかやったことがあるのならば上記の4パターンは「知っていて常識」みたいな知識だろうけれど、大衆は「1階と2階の2箇所で点灯消灯できる階段の照明電気回路」すらパッとまともに回路図を書けない・組めない人が大半なので決してそれは常識ではない。書けない・組めない方が常識なのだ。
そして、そんな初歩的な電気工作の知識がある人でも躓きがちなのが「スイッチング時に初期化」という概念です。
小難しく説明しても理解しにくいので例え話にしますが、早い話が自動車のマニュアルトランスミッションをイメージすると理解しやすいかな?と。
例えば4速マニュアルトランスミッションであればバックギアを無視するとON-ON-ON-ONの4方向のスイッチと仮定できますが、マニュアルトランスミッションには「ニュートラルという状態が存在する」んですよね。
つまり、ONとONの間にどっちつかずの状態があるわけで、マニュアルトランスミッションは必ずニュートラルを経由してONへスイッチするわけです。
これはマニュアルトランスミッションだけでなく、スイッチングを伴う場合はすべての製品サービスにおいて考慮して置かなければならない概念です。
そう「スイッチング時に初期化を必ず行わなければならないモノ」と「スイッチング時に初期化を絶対に行ってはならないモノ」が存在するということを。
即ち、誰がどう見ても単純なA-Bという2つの状態を切り替えるスイッチは、大まかに分類しても計8パターンものバリエーションが存在することになるのです!!!!
中にはこれまでの業務上の流れや都合、案件の内容によって「スイッチング時に初期化するヤツなんて居るんかぁ?」と思ってしまうプログラマやデザイナなども居るかも知れません。
これは仕方のないこと。それまでの業務が「スイッチング時の初期化を考慮しなくても良い仕事」ばかりだったわけですから、それがその人の常識でありルーチンであり、開発上の要件であったのですから。
しかし敢えて言うのであれば、それはこれまで散々言われている「未定義バグ」を誘発する実装にほかならない。単純なA-Bという2つの状態を切り替えるスイッチング動作というシンプルな機構にすら未定義バグは隠れているわけです。
そしてここに単純なA-Bという2つの状態を切り替えるスイッチングへ「スイッチング時に初期化を必ず行わなければならないモノ」と「スイッチング時に初期化を絶対に行ってはならないモノ」のほかに「スイッチング時の初期化を考慮しなくても良いモノ」という新たなパターンが追加され バリエーションは12パターンとなりました。
ユーザからしてみれば「いやその辺を何かうまい具合にするのがプロやろ」と言いたくなるのはわかります。
しかし件のTogetterをタイトルをよくみるとおかしなことがわかります。ここまでの説明をあらかた理解したのであれば気付くはずです「規格統一とは・・・?」と。
ていうか何なら大衆と比較して工学リテラシーが高いと思われているはてなブックマークのコメントですらスイッチングについてゆるふわな方々のコメントが散見しているのは明白で、更に工学リテラシーが低いと思われる大衆へ12パターンものスイッチング動作を明示するユーザインターフェイス開発は非常に困難が伴うわけです。
だってはてなブックマークユーザは「1階と2階の2箇所で点灯消灯できる階段の照明電気回路」すらパッとまともに回路図を書けない・組めない人」が大半で、その理解度のままはてなブックマークへコメントしますが、大衆は更にそれ以下の理解度です。この大衆に理解して貰える統一ユーザインターフェイス規格とは一体・・・?
そんな前提知識もないゆるふわな大衆が言うわけです「フリップフロップ問題回避のために規格統一して欲しい」と。
実はこのスイッチング動作の種別、当のプログラマやデザイナの中にも理解がゆるふわな方々が存在します。プロなのに。
大学や専門学校、高校の情報系学科でもちゃんと講義・授業で触れるんですよ。触れるんですけれども他の知識に比べて扱いが小さすぎて記憶から抜け落ちるんです。
これが電気系学科ならば違います。こんなのは基礎の基礎、単路スイッチが扱えなければ古き良きアナログICすらまともに扱えないわけですからしっかりとやります。
情報系学科でもCPUとかネットワークとかハードウェアやる人たちは結構しっかりと理解してるんですがソフト一辺倒のプログラマやデザイナには本当にゆるふわな方々が存在します。プロなのに。
つまりコレ、電気系と情報系の専門性が高まりすぎて距離があり、そのため双方を理解できる人材が稀少で、人材が稀少であるが故にフリップフロップ問題が起きがちというのが現代開発の闇なんですね。
ソフト一辺倒で育ってしまい「単純なA-Bという2つの状態を切り替えるスイッチング」の理解がゆるふわで、そのゆるふわ状態のままユーザインターフェイスの設計をチーム全体が行うため誰も気付かない。
決して馬鹿にしているわけではないのです。前述したように、中にはこれまでの業務上の流れや都合、案件の内容、要件によって各々個人の仕事上常識というのがあるという仕方のない事情があるわけです。
その常識がフリップフロップ問題を生んでいるんです。だって(その人の中で固定化した)常識ですよ?常識から脱却するのは非常に困難です。
大衆もプロモそれぞれの常識の中でコメントしており、それを擦り合わせられる人材というのは稀少人材と言わざるを得ないでしょう!
どちらも学ぶ内容は似通っているからだ。
しかし、その上で文学部と法学部まで併願するのは理解ができない。
高校で長い期間をかけて大学入試のための勉強をしておきながら、大学の4年間で何を学ぶべきかを決めなかったの?
文学と法学とでは学ぶことは大違いだけど、併願するってことはどちらを学ぶことになっても構わないってことなの?
大学入試時は最低でも17歳だけど、それだけの年齢になっておきながら自己を確立できなかったの?
例えば私だと、中学の理科で電気回路の問題を解くのが好きだったよ。
高校の理科でも物理を選択して、そこでも電気分野が好きだったから大学でも電気を学ぼうとしたよ。
工学部の中でも電気系の学科は他の学科に比べて就職が有利で、インフラ関係などの安定した企業に就職できるからという理由もあるけどね。
大学受験ではいろいろな大学を受けたけど、全て電気系の学科を受けて、機械・情報・建築などの他の学科を受けることは無かったよ。
残念ながらセンター試験であまり点数が取れなかったから、国公立大学はあきらめて地元の私立大学に進学したよ。
大学入学後は大学の勉強と併せて電気主任技術者(電験)の勉強をして、在学中に資格を取ったよ(それでも、一番簡単な第三種のみだけど)。
そして、高校生の時から考えていた通りにインフラ系の企業に就職したよ。
私の話はこれくらいにして君の話に戻るけど、慶応大に入学できるくらいに勉強してきたのに、なんで肝心の大学で自分が何を学ぶかについて無頓着なの?
低レベル高校生が、大学に進学できるならどこでもいいとFラン大学を受験して、学部も適当に選ぶのとはわけが違うはずなのに。
君は早稲田大も受験したのだから、おそらくは偏差値の高さで受験する大学を選んだようだけど、大学の偏差値が高ければ学部なんてどうでもいいの?
大学で何を学ぶのかさえ、どうでもいいの?
低レベル高校生の愚かな進路選択なんて興味ないけど、私より遥かに勉強ができる人の進路選択について興味があるから答えてくれるかな?
追いつく?
何を間抜けた事を。
中国人は箸を器用に使い、沿岸部は教育熱が特に高く、最も難しい言語を使い、激しい競争社会で淘汰圧が凄い国ですよ?
既に半導体というくくりで物事を判断する事自体、もう、不適切。
既に中国の工業力は世界で圧倒的No1、最も価値のある論文としての発表数も
引用数もNo1。
肝になる半導体露光装置では、ASML社(カールツァイスの光学系とフィリップスの制御系)には劣るものの、中国の凄まじい開発力、競争力、技術力と買収等で追いつくのではなく、ぶっちぎりで追い抜き、追い越して過ぎ去っていくのだろう。
今までの半導体の扱い方とは相転移したレベルでの違いを出して活用していくだろう。
うん、じゃあ何でいまだに中国は油圧機器を外国から輸入しているの?そんな枯れた技術ですら中国は独自に作れないんですよ。
さらに半導体にしても、そこまで優れているならなんで外国メーカーのチップのシルク印刷を消して販売するのさ。自国のチップを使えばいいじゃない。オランダASMLの技術を追い抜く?笑わせるんじゃないよ。中国が追い抜けるなら、とうの昔にほかの国が追い越している。
それに、じゃあ紫光集団はなんで破綻したの?そんなに優れているなら破綻するわけないだろ。レベルが低く、独自開発が何もできないから破綻したんだよ。
追いつくよ。何故、追いつかないと思う?
日本だって、明治維新で第2次世界大戦時までに自国で航空機が作れる様になったし、どん底の戦後からここまで来た。
同じ人間で、人、物、金があり、非合法な手段もいとわない国家もある。
追いつくわけないだろ。
ある人が中国初の独自のチップを作ったと大々的に発表したことがあったが、そこに出てきたチップは「モトローラ」の刻印を消したコピー品だったんだよ。今でも中国製のチップは、チップにシルク印刷された企業名を消して好き勝手やっている。もし、独自チップが作れるならこんなことする必要ないだろ。今でもこのレベルなんだよ。
それに中国でITを担うとされた紫光集団は破綻し、TSMCから人を引き抜いてスゲーと言われた会社も結局は政府から金を引き抜きただけの詐欺集団だったし。
さらに、半導体は原材料から製造装置、加工技術までが必要で一カ国だけではもう無理。TSMCだってオランダの露光装置がなければ、日本の製造機器がなければ、アメリカの特許をしようしなければ何もできない。そこまで理解しているのかね。
普通為替取引と言えば二つの通貨間で金を転がして相場の変動に伴う差額を儲けとして得ることを目的としたものを言うと思う。
相場が変化する中でこそ可能な方法という意味で動的な為替取引と言えると思う。
上記のような方法しか為替取引で儲ける方法など存在しないと思われる人たちににとって今ある唯一の方法論を「動的」とまるで別の何かと区別したような呼び方は単なる無駄に映るかもしれない。
しかし既存の方法論とは志向するところが異なる「静的な為替取引」と呼べそうな方法論を見つけたかもしれないということをこれから説明していこうと思う。
しかし「相場が固定されていたとしても」儲けることができるというのが今回説明したい方法なのだ。
むしろ相場が固定されていてくれていたほうがありがたいようなやり方なのである。
実際一個人が市場介入で相場を固定することはできないが、相場が大きく動いていく前に一連の取引を済ませてしまうということならできる。
そういう視点で考えれば今自分が行いたい全ての取引を一瞬で終えることが可能ならば大ざっぱに言えばその取引は固定相場制のなかでの取引と同等なものになる(大ざっぱに言えばと断ったのは、自分自身の取引による相場の変動が考慮されるため)。
一瞬のうちに全ての取引を済ませたときに得られる儲けが、数学における極限的な意味での、儲け得る金額の理想的な値に相当する。
この理想値に近い儲けを手にするためにできるだけ俊敏な取引が望まれるというわけだ。
つまり説明していく方法を実行するにあたっては手動ではなくプログラムを組んで行うことが望まれるということには留意してほしい。
またあえてこの時点で両者の為替取引を端的に表現しておくなら、動的な為替取引とは時間経過に伴う相場の変動を利用して儲けを得ること、静的な為替取引とは一時点における相場の「ひずみ」を利用して儲けを得ること、というところになると思う。
ㅤ
具体的に説明するために仮想的な通貨とそのレートを仮定しておこう。
そのレートについての条件は以下の通り。(円に対して100円というように100Aや50Bと表記していく)
1.1C=100A(1.でこれから指し示すための通し番号となっており小数点ではない。以降同様の表記法を用いる)
2.1C=1B
AとBについては以下の2通りのレートを適宜考える(都度どのレートで考えているか示す)
3.1B=1A
同様に以下の通り
5.100D=1C
6.90D=100A
以降、文章だけで伝わるように努めたが、一応解説図のようなものも作成したので適宜imgurへ投稿した画像へのリンクを貼る(増田では1つの記事に貼れるリンク数には限りがあるためhttps://は省略させていただく)。
核心の部分を説明するまでの準備的な説明が多いので回りくどく思われるかもしれないが、読み飛ばしたりしてはおそらく理解できないはずなので辛抱強くついていってほしい(もちろん直截簡明に説明できない私の文章力不足もある)。
では具体的な説明をしていこう。
まずA,B,Cの三つだけで考える。
甲が100A、乙が100B、丙が100C持っていたとしよう。
まず甲と乙の間での取引が起こる。
レート3(1B=1A)の関係により、100Aと100Bがそのまま交換されることになる。
これにより甲は100B、乙は100A、丙が100C持っていることになる。
次に甲と丙で取引が行われる。
レート2により、今度は100Bと100Cの持主がそっくりそのまま入れ替わるわけだ。
これにより甲は100C、乙は100A、丙が100B持っていることになる。
甲は100C持っているわけだが、これはレート1により10000Aに相当する。
通貨Aに戻してから同様のことをサイクルとして繰り返すことで100倍ずつ資産の増やせるというわけである(厳密には甲と乙が行う取引自体によって取引中にレート3がAの価値が下がる方向に変化していく効果も考慮されることになるので、1サイクルにおいて変換させようとする通貨AとBの量の多いほどぴったり100倍にはならずそれを下回る成果となる)。
反面、乙がこの1サイクルで最終的に得たお金を通貨Cに換算すると、レート1により、1Cになっていることになる。
最初持っていた100Bはレート2により100Cに相当するのだったから、資産が100分の1に目減りしていることになるのだ。
これらのことはレート1とレート2が相場として確かにあることから起こることだ。
レート1とレート2の関係を知っていて、誰がレート3のような100分の1目減りする取引を行うだろうか。
つまりこの情報社会ではレート1とレート2が既にあるときレート3のような相場は発生しない。
ここで早速簡易な表を添付しておく。これを見ながらの方が俯瞰的に状況を見ることができ分かりやすいかもしれない。
結論としてはレート1とレート2であるときはレート4の相場で相場全体がこなれることになる。
これらの等式はまとめて1C=100A=1Bとすることができることから明らかなように、これら3つの相場が成り立っているときにはこの3つの通貨の間でいかにお金を転がそうとも損も得もしない。
つまりAのような一人勝ちできる勝者は発生し得ない。世の中そう上手い話はないというわけだ。
一応レート1,2,4のときの表も添付しておく。
ここまで分かりにくく感じるところがあったという人は、通貨A,B,Cをそれぞれ円、ビットコイン、ドル、に具体的な通貨に置き換えてみるといいかもしれない。
このときレートも具体化すれば1ドル=100円、1ドル=1ビット、1ビット=1円または1ビット=100円となる。
今まで円をビットコインを経由してドルにしてから円に戻すだけで資本が増やせるなんて話を聞いたことがあるだろうか?仮にそんな話があったとしてそれは確固たる成功例だったろうか?
そういうわけで、1ドル=100円、1ドル=1ビットのようになっているときは1ビット=1円のような誰かに都合のいい相場ではなく、1ビット=100円のようになっているはずだということである。
具体化した表も付しておく(レート4の場合)。
これは当然レート1とレート2のような相場に限ってしか言えないものではなく、ドルと円あるいはドルとビットのレートがどのようになっていても残りのビットと円のレートについて必ずそうなるということである。
ただしAとBの関係についてはレート4が成り立っているものとする。
表を見ればより一目瞭然かと思うが、上に書いたサイクルで甲が通貨Cを通貨Aに戻す直前には甲は持っている。
ここで甲と丁による通貨Aと通貨Dの取引を考える。丁は90D持っているものとする。
このとき甲と丁の取引が行われるとレート5により甲に100D、丁に1Aが渡ることになる。
今甲が持っている100Dを通貨Aに換算するには、レート6により、90:100=100:xという比例式を解く計算をすればよい。
x=10000/90ということで、もともと持っていた100Aより資産が増大しているのだ。
レート7があまりにも恣意的な設定なだけではないかと思われるかもしれない。
しかし肝心なのは、レート6であってはならないという必然性がないということだ。
丁が通貨Aなど念頭になく、通貨B,C,D間での取引にしか興味がない(そして多くの人もその傾向である)ならば、少なくともその三者間の相場を表すレート2,5,7は先ほどと同様一つの式にまとめられる関係にあるので、丁はこの取引において損も得もしていない。
丁(あるいはその他多数)にとっては安心して支払いなどと用として通貨を替えることができる環境にあるわけだ。
自分がした取引によってその取引相手である甲という一個人が得しているかどうかなどあずかり知らぬことである、ということだ。
同様に乙や丙にとっても通貨Dなど念頭になく、またそのような人々が多数派なのであれば、レート4を含む今のレート状態で乙や丙のようなA,B,Cの三通貨間の取引を期する人々にとって損も得もないことは表も交えて先述した通りだ。
レート6がどのようであっても先ほどの甲が100倍得したときに乙の資産が100分の1に目減りするような状況にはならないので、乙やその他通貨Bを持っている人たちの投資家心理はレート6には干渉しない・独立しているということなのだ。
概念図では念頭の埒外、蚊帳の外という様子を破線で示している(図中の数字はレートの通し番号に対応)。
私はレート6のような状態を相場のひずみとでも呼ぶことにしたい。
相場が固定するなかでは二通貨間の取引は言うまでもなく、一つのサイクルの間にどれだけ多くの通貨を噛ませても損も得も起こらないと考えるのが普通だろう。
いわば電気回路で一周すると電圧が元に戻るというキルヒホッフの法則のようなものが為替においても(手数料を抜きにすれば)成り立つはずだというのが素朴な考えとして多くの人に支持されるはずだ。
次々と自国の貨幣よりもより価値の高い通貨に替えていっても最終的に自国の通貨に戻したときには最初と全く同じ価値に戻ってしまうということである。
しかし大半の投資家心理とは独立した通貨ペアがあれば、そのレートも投資家心理の束縛を受けず、場合によっては誰かが得できる状況もあり得るのではないかという説を上では具体的に例示したわけだ。
ここでそのような通貨ペア=ひずみを生じる根源が成立条件について自信は無いが挙げておこうと思う。
さらに
条件として挙げたのはどれもAとDの為替を含む取引になっている。
逆に条件に挙げた取引がある程度存在するとAとDの相場であるレート6にも投資家心理が影響していくので誰も損得しない方向にレート6のひずみも解消されていくのではないかということだ。
たとえば1番目と2番目の条件はようするに金の流れが逆なだけなので、いずれか一つを挙げれば事足りる同値な重複した条件なのではないかということだ。
4通貨でひずみが生じる例を示したわけだがこの場合のひずみも解消され得るものである。
しかしそれ以上のある数以上の通貨間の関係のなかではそれらに内包されるそれぞれの二者間の相場がいかなるものであろうとも、どこかしらにひずみが生じてしまうものなのかもしれないと直感的に感じられる。
つまりある数以上の通貨を介せば必ず儲けを生み出す為替の経路が存在しているのではないかという主張であるわけだが、その通貨数がいくつであるのか、私にはそれを数学的に証明する技量はないのは悔やまれる。
話を戻せばこうしたひずみがあると、一見成り立ちそうな為替版のキルヒホッフの法則でも相殺しきれない差額が生まれ、それを儲けとして得ることができるかもしれないということだ。
これらの概念図を示しておく。
今までの話はこのようなごく単純な話に置き換えられるかもしれない(ただし以下は知人が見出したたとえ話なので語弊もある恐れがあり正しさは保証しない)。
今プレステ3の卸値が日本で3万円、アメリカで280ドルだとする。このとき100円=1ドルの相場である。
手持ちが29000円しかないなら日本でプレステを買うことは不可能だが、この相場ならドルでなら買える。
それどころかこのプレステ3を日本で売れば売ればお釣りが来るかもしれない。
ただし日本で売るにはアメリカで買ったそのプレステ3を日本まで運搬してもらう配送料がかかる。
この配送料次第では損かもしれないが、ここが先ほどまで説明してきた方法論の手数料負けするというおそれに相当するわけだ。
効率よく上記の条件を押さえた通貨ペアを探すなら、通貨ペアの相関係数表をチェックする方法が検討される。相関表の例:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000299.000003206.html
まず日本円の列か行の中で相関係数の絶対値が0に近いものを探す。
0に近いものを見つけたら、今度は前の時点で列の中で眺めていたなら行を、行を眺めていたなら列を探して、同様にその通貨にとって相関がほとんどない通貨を見つけ出す。
こうして行から列、列から行と渡っていくことを繰り返し、最終的に日本円に戻ってくるループを見出す。
ただしこのループの中に同じ種類の通貨が二度以上あってはいけない。
もし同じ通貨があればそこで一つの完結したループができてしまっていると思われる(もちろん始点と終点として円だけは必ず二度登場しているはずである)。
そのようなループが今回の方法論を適用するのに優先的に試すべき候補であるが、実際にそのうちに手数料込みで儲けを生み出すひずみが生じているのかどれかといった計算や、このようなループを探し出す作業自体もプログラムで行なったほうが良いと思われる。
計算から取引の完了までの間に人力でもたもたしていると、その間にひずみの状況が変わり、行なっていた計算が適用できなくなるはずだからだ。
そもそも通貨の組み合わせも膨大であり、為替で利用できる通貨が10個だったとしても、順列の概念はうろ覚えで自信がないのだが、ひずみが発生し得る通貨数が4つ以上だと仮定してもその組み合わせ10P4+10P5+・・・+10P10のようになり、その中から候補のループを探すというのは人間が人力で行うべきことではないように思われる。
ともすれば量子コンピュータの実用化を待った方がいいぐらいかもしれない(なんとなくNP問題の匂いがする)。
ただしそれだけの組み合わせ数があるというのは良いことでもある。
プレステ3のような規格化された工業品はさておき具体的な物においてはひずみが生じやすい、しかし原油や貨幣は統一されたものなのでそのようなひずみは起こらないだろうというようなことを知人は言っていた。
しかしこれだけの数の組合せがあるなら、やはりそのなかにはまだ見出されていない、得できるような通貨ペア、ループが眠っていてもおかしくないと思うのだ。
頭の中で考えても俺の脳内スタックでは何か行ったり来たりするような状態を繰り返すばかりになっていたので埒が明かないと感じたし、また自分の中でも判然としないところが多いので、批判を乞う目的も兼ねて今回言語化を試みた。
そういう経緯ゆえに直観に頼ってごまかして書いたところもある。
ただし増田で間違ってると言われてもそれを鵜呑みにするようなことはしないつもりだ。
それを参考にはしながらも、今後金融や経済学の専門的なことを学び、もっと理詰めで考えられるような頭になった後で、この方法論が理屈として間違っているかどうか、また机上の空論ではなく有用あるいは実効性があるといえるかどうか確かな理解のもとで判定させていきたい。