はてなキーワード: 最大級とは
26年の時を経て解決した名古屋主婦殺害事件だが、容疑者は被害者の旦那さんの同級生ということだった。
動機に関しては、まだ詳しく報道はされていないが、片想いから何度かトラブルがあったということだ。
知人ではあるので当然捜査線上には上がっていたとは思うが、26年間その中に隠れられていたのは、最後に旦那さんに接触した大学時代の20歳以降は長らくなりを潜めていたのだろう。
容疑者が犯行をした年齢は43歳ごろなので、20年間は何もなく容疑者リストにははいらなかったのだろう。
おそらく、前年の同窓会で顔を合わせたあたりで昔の情熱が甦ったのかも知れない。
容疑者は当時結婚をしていたということだが、不本意な結婚をしたかなにかで現実に不満があったのかもしれない。
かつて好きだった人が、若く美人の女性と結婚したことに嫉妬をしたか、もしくは「本来であれば私の旦那であった」という身勝手な思いがあったのかもしれない。
この容疑者の動機は僕の想像でしかないが、その時の気持ちや今後続く26年の逃亡のときの気持ちは深くエンパシーを感じる。
取り戻したい(自身の物であったことは一度もないはずだが)とか
復讐したいとか
そして、犯行を既遂した後に何か自身が救われると漠然と思っていたのかもしれない。実際希望がなければ行動にも移さないだろう。
ところが事件を起こした後はそれどころではなかった。
凶器も驚かす目的て持参したのだろうが、相手との話で激高して突発的にさしてしまったのかもしれない。
供述では、自分の手もその時に刺してしまい血が出てしまったそうだ。刺した後、洗面所で手を洗いタオルで押さえて、被害者が倒れている居間をみることなく現場から逃走した。
最初の数日はすぐに見つかると思って逮捕を覚悟していただろう。
1年が過ぎるころには捜査に進展がないが、いつ警察が訪れるか気が気ではなかったはずだ。
遺族はことあるごとに事件を風化させまいと、街頭にたっていた。事件発生日が近くなれば報道も厚くなった。
それに殺人罪の公訴時効撤廃運動に遺族が携わり、ずっとずっと気が休まる日がなかっただろう。
離婚をして遠くに引っ越したいと思ったこともあるかもしれない。
だが、知人で急に音信不通になる人がいれば怪しまれるかもしれないとためらっただろう。それに家族も子供もいるのでそれはできない。
近所で目立つこともさけ、かといって引きこもったら怪しまれる。地域で空気のようにふるまわなければならない。
新しい友人もできなかっただろう。
旧知の友達に会えば遺族の話がでるかもしれない。自身が起こした事件を冷静に聞くことなんてできない。
同窓会に出れば、遺族の友人が怪しむ可能性だってあるかもしれない。
そうやって旧知の友人とも疎遠になっただろう。
容疑者は子どもがいるそうだ。どれくらいの年齢かはわからないが、事件当時でも未成年だっただろう。
子どもに対して接するとき、自身が重大な罪を背負っているということは大きな負い目だ。いじめをするな、物を盗むな、人に優しくしろ。そんな言葉をかけるたびに自身の罪が重くのしかかる。
エンターテインメントも楽しく見れなかっただろう。
刑事ドラマや人が死ぬドラマを見れば自身が犯した罪を思い出さずにはいられない。
だが、あの事件を機に好みが変わったと思われては怪しまれる。だからそんなことをおくびにも出さず、家族とドラマを見ていたのかもしれない。
26年、誰にも言えない大きな悩みをずっと抱えてきた。
そして気付いたはずだ。
犯行を犯した後、執着していた被害者の旦那さんのことよりも、ずっとあの日から逃げることばかりを考えていたと。
それどころか、もう忘れたいとも思ったはずだ。
好きだったのにもうそれどころではない。
何も得たものがない。
一体何をしているんだろうと
だが身勝手なもので、今年に入って警察が接触をするようになっても少し粘ってしまった。
警察という組織は、約30万人を擁する日本最大級の官僚機構である。
比較のために言えば、トヨタ自動車の従業員は国内でおよそ7万人前後。
民間企業ならば、多少横道に逸れた部署や個性的な社員がいても「多様性コスト」として許容される。意外な部署が思わぬヒット商品を生むこともあるからだ。
この組織は“失敗を許されない”という前提で動いている。命令系統は強固に一本化され、全員が同じ方向を向いていなければ機能しない。個人の創意工夫よりも、上からの命令に対する絶対的な服従が求められる。つまり、職員は「考える歯車」として統制される必要がある。
30万人の人間を完全に一枚岩として統制するのは、常識では不可能に近い。
慎重に採用しても、一定数の「跳ねっ返り」は必ず出る。だが警察はそれを表に出さない。組織の統制を守るために、内部で処理し、表面上の一体性を維持する。
事故、事件、不祥事があっても、よほどの例外を除き、内部で処理される。
「組織に逆らわない限り、人生は保証する」――これは警察組織の不文律だ。
上層部に逆らわない者は守られる。たとえ不祥事を起こしても、組織は庇い立てする。
だから警察官たちは、矛盾や理不尽に目をつぶりながらも組織に従う。
この“安心感”が強固な統制の基礎となり、結果として巨大な官僚機構を維持しているのだ。
30万人のうち一人として反乱を起こさない――これは企業ガバナンスでは到底実現できない統制力である。
不祥事報道でも、警察官が実名で報じられることはほとんどない。
処分は「懲戒免職」ではなく「依願退職」。退職金も支給される。
温情ではない。理由がある。
警察の人事は法令により公示義務があるため、名前を報じてしまうと、後日「再雇用」や「関連団体への出向」を通じて職員が戻ってきたことが容易に発覚してしまうのだ。
実際、問題を起こした警察官が、一時的に関連団体へ出向し、数年後に復帰するケースは珍しくない。
警察には「〇〇協会」「〇〇研究所」「〇〇財団」といった関連組織が多数あり、これらが実質的な“待避場所”となっている。
要するに、警察は「雇用と身分を徹底して守る」ことで、職員を絶対服従へと導いている。
かつては警察人事の公示がウェブ上でも閲覧可能だったが、現在では多くの自治体が非公開または検索避けの措置を取っている。
「巨大なイオンモールだけが煌々と明るい地方都市に帰省すると、美術の「美」の字も感じられない」(以上、引用)と編集長が投稿して炎上したWEB版美術手帖で、
いまデイリーランキング1位の記事が『東京藝術大学取手キャンパスに10億円の寄付』なの、取手に日本最大級のイオンができることも相まってなんか壮大な伏線回収って感じで好き。
ウェブ版『美術手帖』の編集長が「イオンモールしかない地方都市には美術の美もない」というようなことを言って、案の定、少し燃えたのは記憶に新しい。
僕も地方出身だから、その言葉にカチンとくる人の気持ちは痛いほどわかる。「どうせ俺たちの日常なんて、文化の欠片もない退屈なものなんだろ」と、見下されたような気分になる。週末に行くイオンが、家族にとっての一大イベントだったりする、そういう暮らしの機微を全否定されたような気さえする。だってほかにないじゃん。
ただ同時に、編集長が言わんとしていることも、なんとなく想像はつく。地方都市の、あの画一的な風景。どこまで行っても同じようなチェーン店と住宅街が広がり、かつて街の中心だった商店街はシャッターを下ろしている。そういう風景を前にして、アートに関わる人間として一種の絶望というか、嘆きのようなものを感じてしまう瞬間があるのはよくわかる。それは、地方に対する愛憎半ばする感情なのだろうとも思う。
そんな小さなモヤモヤをずっと抱えていたら、実に興味深いニュースが飛び込んできた。
他ならぬそのウェブ版『美術手帖』が報じた、「東京藝術大学取手キャンパスに10億円の寄付」という記事(件の編集長もこの記事へのリンクをリポストしている)。
これは、なかなかに美しい皮肉じゃないか、と苦笑してしまった。
http://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/31541
東京藝術大学といっても、取手市であって上野ではない。東京ではない。茨城県にある。都心から見れば、それは紛れもなく「地方」だろう。
どころか市内に日本最大級のイオンモールが計画されているという報道もまた、記憶に新しいではないか。
しかしその「地方都市」日本代表メンバーに選ばれるであろう取手のキャンパスに、安田容昌氏という方が10億円もの大金を寄付した。
「取手キャンパスには、素晴らしい施設に加え、土の匂いと、川の風と、地域に暮らす人々の息遣いがあります。」
「これまで日本の発展は、とかく都市を中心に語られてきました。しかし、真に新しい価値は、しばしば周縁から生まれます。」
「芸術に触れる機会が都市部に集中している現状において、この取手キャンパスから、日本の新たな文化のうねりを起こすことができると信じてやみません。」
「地方で事業を成し、その恩恵を受けてきた者として、次世代のために文化的な社会資本を築くことこそが、私にできる最後の恩返しです。」
(ちなみに最初の2行は、『美術手帖』の記事ではなぜか省略され、大学の公式リリースにだけ載っている)
https://www.geidai.ac.jp/news/20251008152520.html
つまり、これは「田舎には美術がない」という嘆きに対する、あまりにも力強いアンチテーゼなのだ。それも、10億円というリアルな数字を伴って。
アートは都市だけの専有物じゃない。地方にこそ、これから育まれるべき豊かな土壌がある。そう高らかに宣言しているように聞こえる。
編集長の炎上した発言は、確かに言葉足らずで、多くの人を傷つけたかもしれない。
でも、彼が投げかけた「地方とアート」という問いは、奇しくもこの10億円の寄付によって、新たなステージに進んだ気がする。
「イオンモールしかない田舎」と切り捨てられた場所で、アートは育つのか。
いや、育つに決まっている。
誰かが「ここには何もない」と嘆いた場所にこそ、新しい価値が生まれる種が蒔かれるのだ。
今回の寄付は、まさにその種だ。この種が、取手の地で、どんな芽を出し、どんな花を咲かせるのか。
それは、都会のギャラリーに飾られる洗練されたアートとは、全く違う形かもしれない。泥臭くて、生活の匂いがして、不格好だけど、力強い何か。
心のどこかで、あの編集長の嘆きにまだ共感している自分もいる。「東京藝大」という権威と「10億円」という資本。
結局、そうした巨大な「外部の力」がなければ、地方のアートは話題にすらならないという現実。それは、彼の「田舎には美術がない」という言葉を、残酷な形で裏付けてはいないだろうか。
編集長の発言も、10億円の寄付も、「お前のいる場所の『美』とは何か?」と問いかけている。
イオンモールのフードコートで談笑する高校生に、夕暮れの田んぼ道に、シャッター街の錆びた看板に、目を凝らせば「美」のかけらは見つかるんだろうか。
レイアースは異世界セフィーロへ召喚される異世界転移モノで、令和の時代「異世界転生・転移」が最大級のトレンドジャンルになっている今、むしろオリジナルが放送された90年代よりも今のほうが親和性が高いくらい。
内容的に古い部分があったとしても、異世界そのものはファンタジー世界なわけだから、現代風にアレンジするのもそこまで難しくない。
一方の『ハイスクール!奇面組』はどうか。
こちらは80年代文化の、かなり中核的な部分に存在するアニメと言わざるを得ない。
Wikipediaで調べると、同アニメは『最高視聴率は24.3%、平均視聴率は全86回で19.2%を記録』とある。
放送時間帯はもちろんゴールデンタイムの土曜19時30分で、この時期はフジテレビ隆盛の絶頂期でもある。
『オレたちひょうきん族』があり、『笑っていいとも!』があり、『夕やけニャンニャン』がある。
これらの番組に共通していたのは「内輪感」であり、東京の芸能界のギョーカイ話を楽しそうに見せることで、視聴者を擬似的に芸能界の一員に仕立て上げるという画期的な手法だった。
当時、「東京でテレビの仕事をしている」というのが最高にかっこいい時代で、フジテレビはその頂点に君臨していた。
ハイスクール!奇面組のアニメを語るうえで欠かせないのは、おニャン子クラブ内ユニット「うしろゆびさされ組」「うしろ髪ひかれ隊」との主題歌コラボレーションだ。
フジテレビの夕やけニャンニャンでブレイク中のおニャン子メンバー(高井麻巳子・岩井由紀子ら)がアニメキャラの河川唯・宇留千絵にリンクする形で衣装も振付もすべて世界観統一してプロモーションを展開した、総合エンタメ戦略のモデルケースなわけ。
主題歌は『ザ・ベストテン』にランクインし、アニメファンとアイドルファンをクロスオーバーさせて視聴率爆上げに成功した。
奇面組は、そういった文脈の中でヒットしたわけだが、作品としてはジャンプ黄金期のギャグマンガとして、ブサイクを個性ととらえるポジティブさとナンセンスなハイテンションギャグで若者を虜にした。
ゴールデンで視聴率20%近く叩き出すこと自体、バブルに向かう明るく楽天的な時代の空気がなければ成立しなかったのだ。
つまり『奇面組』は、80年代のフジテレビ全社戦略、秋元康の仕掛け、そしてジャンプアニメのヒットが三位一体になったバブル時代を象徴する文化の申し子、そのものなんだよ。
これは今から見ると、奇面組が80年代ポップカルチャーの一部であると捉えることが出来る理由でもある。
で、今回2026年1月に放送が発表されたリメイク版はどうか。
フジテレビの深夜枠でほそぼそと、こっそりと放送されるらしい。
アイドルとのコラボ文化は?確かに声優による主題歌カバーは確かに発表されている。
白石晴香と長谷川育美が河川唯・宇留千絵として「うしろゆびさされ組」をカバーし、編曲はNight Tempoという豪華布陣だ。
でもこれ、結局「声優にキャラソン歌わせて終わり」のパターンなんだよね。
なんか全体としてものすごく地味で気概のようなものを感じない。
せめて坂道グループにリメイクソング歌ってもらうとか出来なかったのだろうか?
と思う。
ここまで書いておいてなんだけど、実はおニャン子クラブとか秋元康とか、坂道グループとかの肯定派ではない。
公開から2ヶ月近く経ってしまったけど、RA.1000の目玉企画のひとつであるDJ HarveyとAndrew Weatherallによる6時間半にわたるB2Bセッションの録音を聴き終え、とても素晴らしかったのでここに感想を記したい。
好きな人だけがこっそり楽しむにはあまりに勿体なく、DJカルチャーに明るくない人にも伝わるように書いたら恐ろしく長くなってしまったことを最初に断っておきます。
https://on.soundcloud.com/qtDLB6biRpSlOPR3Mp
■RAについて
Resident AdvisorはアンダーグラウンドなDJ/電子音楽/クラブカルチャーにおいて世界最大級の音楽メディアです。
彼らが2006年にスタートした「RA Podcast」は毎週更新のミックスシリーズで、多種多様なDJ/アーティストをゲストに迎えてオリジナルコンテンツを積み上げてきました。
2025年8月に1000回目を迎えるにあたって包括的な特別編として「RA.1000」を公開。歴史的価値の高いライブ音源からコンセプチュアルな新作まで10組のアーティストによる幅広いラインナップが無料公開されました。
中でもDJ HarveyとAndrew Weatherallが2012年に行ったB2Bのライブ録音はRA.1000企画の目玉といえるスペシャルな音源です。
またRA.1000の公開に合わせて過去の1000本を超える膨大なアーカイブが公開されており、これがはっきり言って文化遺産レベルの達成です。積ん読ならぬ積ん聴き。秋の夜長にどうぞ。
■DJ HarveyとAndrew Weatherallについて
彼らの経歴等は長くなるため割愛。ウェザオールは2020年に死去しており、今回が死後初のミックスリリースとなりました。
強調したいのは両者ともジャンルを横断してダンスミュージックの地平を拡大してきた先駆者であること、特にウェザオールは彼がいなかったらダンスミュージックのみならず現在の音楽シーンはまた違った形になっていたと断言できる人物です。
そして両名ともコマーシャル的な成功より眼の前のお客を熱狂させることに情熱を注ぐタイプのDJということ。
その2人が過去に行ったB2Bの録音が2025年に発表されたことに界隈はザワつきました。しかもハーヴィーがB2Bを行ったのは後にも先にもこの一回きりとのこと。
もし中田秀夫監督と清水崇監督がリング/呪怨の直後に共同制作した未公開作品がいま発表されたらホラー映画ファンは歓喜するでしょう?分かりづらい例えをしてしまい申し訳ないがそんなイメージです。
宮崎駿と高畑勲に例えようかとも思ったけどちょっとビッグネームすぎた。
■B2Bについて
B2B(Back-to-Back)は複数人で曲のかけ合いを行うDJスタイルのことで、一対一で1曲ずつのプレイが基本的な形です。
DJ同士がその場のノリで自然発生的にやる場合もあれば、Harvey × AWのように「夢の共演」としてメインに企画されることもある。
勝敗を決定する趣旨はなく、一緒に一夜を作り上げる共闘関係ではあるが「どちらがより遠くへ行けるか」という意識は(DJに限った話ではないけど)当然存在し、そこには音楽による提起、アンサー、挑発、協調、意趣返しがあり、対話と文脈が生まれます。どこに向かいどう着地するかはDJの技量次第。これは修正できないひと筆書きの物語です。
このセットについて、海外のフォーラムでは「Are they playing side by side and alternating?」と議論があるようだけど、自分は基本的には1曲ずつかなと思います。(理由は後述)
ただしプレイが2012年であることに加え、ウェザオールが存命でないため、誰がどの曲をプレイしたのか本当のところはHarveyにしか分かりません。
以下に感想を詳しく書きますがファンによる不確実な憶測を多分に含みます。
・43:52〜
The J.B.'s – Doing It To Death
おそらくHarvey。スタートからの探り合いののちにウェザオールが仕掛けた「スピリチュアルお経」に対するアンサー。
JBがDJセットに組み込まれること自体は珍しくないが、このトラックは思わずクスッとなるエディットが仕込まれている。(オフィシャルのクリアランスを取ってるとはとても思えない)
それにしても最初の仕掛けにしてはあまりにぶっ飛んでるAWと即座に変化球を返すハーヴィーの瞬発力よ。
飛び道具上等といったところか。
・1:34:51〜
Boys From Patagonia - Rimini '80
おそらくウェザオール。0:40頃のカマし合い以降はウェザオールの低重心で硬質なモードにHarveyが同調し、お手本のようなジリジリとしたビルドアップからのコレ。そこに至る(Harveyの協調による)緻密な助走ありきの到達といえる。アクセルを踏み込むタイミングを見定めたら容赦ない加速。
上モノのピロピロ笛がシンセリードに切り替わって音階を昇る瞬間は自分もウォウ!と叫んでしまった。
・1:54:30〜
Lindstrøm - Rà-Àkõ-St (Todd Terje Extended Edit)
おそらくHarvey。ウェザオール主体の軸で一定のピークを迎えたことで新たな軸を模索する動き。
オリジナルよりBPMを落としているのだがそれが重めの音調となってここまでの流れに違和感のない繋がり。
2012年当時はNu Discoと呼ばれる北欧のアーティストが中心となったトレンドが成熟を迎えつつあった時期で、Harvey自身がその流行を作り出した一人といえる。
ついでに言うとハウス/テクノ/エレクトロのセットとしてはBPMが遅く、それもひと昔前の空気を感じるところ。
Harveyはそろそろかっ飛ばしたいはずだがウェザオールがそれを許さない。
・3:11:15〜
Bang The Party - Bang Bang You're Mine (Tom Moulton Edit)
これはどっちだろう?前後の繋がりからHarveyな気がする。
依然としてエレクトロ圧が強いが、この時間帯になるとHarveyも適応して自身の得意なディスコやハウスのグルーヴを入れ込みつつ構築。ウェザオールもウィングを広げてジャンル横断感が加速。
ウェザオールもローをカットしたりハイハットを差し込むようなイコライジングは行うが、Harveyのそれはもうちょっと能動的、ハウス的なツマミぐりぐり系なので分かりやすい。(とはいえB2Bなので相手の曲をイコライジングする局面も当然あり得る)
・4:09:20〜
Tooli - No Reason (John Farnham - Age of Reason)
ピアノ!四時間超にしてたぶん初めてのピアノソロ。これも多分Harvey。
なんてクールな曲だろうと思って調べたら原曲は80sのちょっとダサめな(申し訳ない)ポップロック。https://youtu.be/adVR3MT8fGg?si=F2979n8bV_VK2vYN
これも権利チェックで弾かれる系のエディット盤だが、自分はこういうのが聴きたくて長年音楽を掘ってるまである。
ウェザオールは眉をひそめたかもしれないが、無しを有りにする角度の付け方は大好き。
・5:11:46〜
Something For Kate - Killing Moon (T-Rek Desert Disco Dub Mix)
ウェザオール印。
どこまでもクールに、ダークにいくよというウェザオールの芯のブレなさ。ダブとロック(チャグ)の一貫性。
ただ終盤の90分はウェザオールの色が薄まった気もする。もしかすると途中で抜けてるかも?
・6:13:10〜
The Brand New Heavies - I Don't Know Why (I Love You) (A Tom Moulton Mix)
Harveyによる締めのスイーツ。
絞ったLoを解き放つたびに加速するストリングスとホーンとボーカル。オリジナルの音源が100だとしたら120にも130にも響かせてやろう。
モータウン味を感じると思ったら原曲はスティービー・ワンダーで納得。
■あとがき
6時間半をどうやってぶっ通しで聴くかだけど、自分は一人で遠方まで運転する予定を作りました。自宅だと長尺はキツいし、ある程度の音量で聴きながら体でリズムを刻んだり叫んだりしたかったから。
最低2時間くらいはまとめて聴けるようにするとより没入できると思います。
作品としてリリースされたミックスや自分が現場で体験してきたDJプレイを含めて、トップクラスに素晴らしい音楽体験でした。
今回Harvey × AWを取り上げたけど、自分はTheo ParrishのRA.1000についても同じ熱量で語りたいくらいだし、というかRA.1000について日本語で読める言及がネット上に見当たらず、この文化的喪失に危機感を覚えたので増田に書き殴ってやろうと思った次第です。
女は生まれてすぐ女になるから、人間として見られることを渇望してるんでしょうよ。でも、男は違うんですよ。
男はガキを超えたらもう人間なんです。なんならガキでももう人間扱いなんです。欠けてるのは男の部分だけ。
女は、産まれたそばからずっと女があって、ずっとずっと捨てられなくて地獄なんだと思いますよ。女は、人間扱いされたいのでしょう。女じゃなくて女性として扱われたい。でも好きな人からだけは女としても扱われたい。
女は、女を呪いだと思っているのでしょう。でも男は、男を勲章だと思っているんです。
男は、闘争しなければ男が手に入らない。女は、闘争しなければ人間が手に入らない。
でもそんな女の地獄は男にはわからない。そんなの全然わからない。だって男は女じゃないし。
だって男が人間であることはどうしようもなくわかりきった事実であって、数千年以上に渡って当たり前とされてきた。男が人間であるという自信はどうあっても揺らぐことはない。
だから敢えて「あなたって人間だよね」みたいな、女性にとっては最大級の賛辞を男に送るのは、男には最大級の屈辱なんです。
我々は男になりたいんです。
なんなら男でなくていい。オスであればいい。
人間としての責任から降りたいのが、女の子になりたい男の子なんですよ。人間としての責任を増やしたいのがライオンになりたい女の子なのでしょう。
男は、人間なんかやめてでも、男になりたいんですよ。立派な男になりたいんですよ。立派な人間なんかじゃない。立派な人間になったなぁというのは「立派な男になったなぁ」という意味なんですよ。
Webメディアやアドテクノロジーに携わる身として、Yahoo!ニュースに導入された「全画面広告」には大きな衝撃を受けた。
これまで広告掲載に慎重な姿勢を貫いてきたYahoo!が、ついにこの一線を越えたのである。私は、Yahoo!がこれで引き返せない"修羅の道"に足を踏み入れたのではないかと考えている。
これまでに複数のWebメディアにて、マネタイズ、編集、ディレクション業務などに従事してきた。「やれることはなんでもやる」をモットーに、コンテンツ編集からGoogle Ad Managerの設定まで幅広く手がけている。こうした複合的な業務経験を持つ人材は、業界でも珍しいだろう。Yahoo!ニュースには記事提供元としても関わってきた経験がある。
Yahoo!ニュースで導入された「全画面広告」とは、インタースティシャル広告やインステとも呼ばれる広告形式である。記事を読もうとしてページを遷移すると、画面全体に大きく表示される広告のことだ。現在はPCでのみ実装されており、スマートフォンでは確認していない。
この全画面広告は、現在パブリッシャー(媒体運営社)にとって目を背けることのできない重要な収益源となっている。数年前にGoogleが全画面広告の導入を推奨して以来、媒体社は恐る恐るながらも導入し、通常の広告枠よりも高い収益性を実感してきた。
その収益性の高さには明確な理由がある。第一に、画面を大きく占有するため視認性が極めて高い。第二に、クリック率が高い。これには閉じるボタンの誤タップも含まれるが、それでも数値として結果が出ているのが現実だ。
Googleはその後、発展型とも言える「オファーウォール」もプッシュしている。これは全画面広告に加えて「コンテンツを見たければ15秒間広告を視聴してください」という仕組みである。この手法も圧倒的にシェアを拡大している。媒体社にとって、ユーザーエクスペリエンスの悪化は承知の上だが、収益性の高さを無視することはできない現実がある。
重要なのは、全画面広告の収益性の高さに比例して、通常のディスプレイ広告における収益性が年々低下し続けている点である。歯止めがきかない状態と言ってよい。
従来、1枠あたりのCPMが下がった場合、媒体社は「広告枠数を増やす」「広告サイズを大きくする」「ヘッダービディングなどでより多くの入札者を接続し、収益機会を拡大する」といった対策を講じてきた。純広告は頻繁に獲得できるものではなく、一時期話題となったクッキー規制対応の確定ID活用なども、状況の変化により現在は下火になっている。
そうした中で、全画面広告は「最後の砦」なのである。これ以上大きいサイズの広告は基本的に表示できない。ユーザー体験は悪化するものの、媒体社には「10年前に嫌がられていた下部オーバレイ広告も、今では市民権を獲得している」という実体験がある。つまり、「批判されても継続すれば、やがてユーザーは慣れる」という考えが根底にある。
事実として、国内のニュースメディアのほとんどで、オーバレイ広告も全画面広告も導入されている。
しかし、Yahoo!ニュースが導入に踏み切った意味は、他の媒体とは根本的に異なる。
Yahoo!ニュースはこれまで、圧倒的なページビュー数を誇りながらも、広告を増やすことに一貫して慎重な姿勢を崩さなかった。記事中広告は掲載せず、オーバレイ広告も一定の位置までスクロールしないと表示されないなど、他社ポータルサイトよりも明らかに意図的なブレーキをかけていた。
そのYahoo!ニュースが、PCのみとはいえ全画面広告を導入したのである。
この背景には、いくつかの要因が考えられる。
まず、収益性向上への切実な必要性である。広告市場の競争激化により、従来手法では十分な収益確保が困難になっている可能性がある。
次に、コンテンツ戦略との関係である。「1記事100円程度の価値しかないコンテンツは誰も購入しない」という現実がある。SNS発のいわゆる「こたつ記事」に対してヤフーコメントで「こんな記事でよいのか」という批判が集まることもあるが、結局こうした記事が最も読まれている。媒体社も掲載を減らさず、Yahoo!側も実質的な規制をかけていない。「どうせこの程度の記事なら、全画面広告で収益化してしまおう」という開き直りがあるのかもしれない。
さらに、Yahoo!広告としての事業判断も影響していると推測される。Yahoo!の全画面広告パフォーマンス(クリック率など)は非常に優秀で、アイモバイル、GMOなどのSSP(サプライサイドプラットフォーム)を介した媒体社への導入がここ数年で急激に増加していた。今年に入って条件をさらに緩和し、プッシュしている状況もある。「自社商品が他社で収益を生んでいるのだから、自分たちの媒体で活用しない手はない」という社内での議論があったと想像される。
これらは推測に過ぎないが、的外れではないだろう。Yahoo!の言い分としては「ユーザーシェアの多いスマートフォンでは表示していない」「ユーザーあたりの表示回数はコントロールしている」「品質の低い広告クリエイティブは除外している」といった反論が出てくるはずだ。つまり、ユーザーと事業者双方の妥協点を探っているということである。
また、GoogleにもYahoo!にも、プラットフォーマーとしてのジレンマがある。広告事業とメディア事業を両方手がけている以上、自社メディアは自社広告商品の格好の実験場でもある。
象徴的な出来事として、今年初めにGoogleのあるチームが媒体社に対して「広告が占めるスペースが多すぎるため、ペナルティを課す」という強気の警告を出した。しかし並行して、全画面広告やスマートフォン画面の50%近くを占有する「折りたたみ式オーバレイ」の導入を推奨するなど、非常に困惑するダブルスタンダード状態となった。
Yahoo!の場合、全画面広告のパフォーマンスの良さが他媒体での実績として明確に示されている以上、「自社だけ導入しない」という判断は社内政治として成立しなかったのだろう。Yahoo!ニュースこそが、日本屈指の広告媒体なのだから。
しかし、ここ数年の他媒体の状況を見れば明らかなように、全画面広告を一度導入してしまうと、それを停止するのは非常に困難である。目に見えて収益性が向上するため、その売上を失ってまでユーザー側に歩み寄るのは現実的ではない、という意見が必ず出てくる。
週刊誌のウェブサイトやデイリースポーツなどを見れば、全画面広告に限らず「広告を適切に間引く」ことがいかに困難かが理解できる。もはやコンテンツが見えない状態になっている媒体も少なくない。権威あるメディア、例えばNumberWebのようなサイトでも、全画面広告は欠かせない収益源となっている。
これはまさに、引き返せない修羅の道である。一度この道に足を踏み入れると、ユーザビリティが最優先される世界ではなく、「広告をいかにユーザーに馴染ませ、表示頻度を調整するか」という発想が支配的になる。
個人的には、スマートフォンでもYahoo!ニュースに全画面広告が表示される日は、そう遠くないと感じている。
無料でユーザーが閲覧できるWebメディアの運営を成立させるには、広告やアドテクノロジーが必要不可欠であることは紛れもない事実である。しかし、収益追求の果てにある「節操のなさ」は、もはや天井知らずの状況に近づいているのかもしれない。
Yahoo!ニュースの全画面広告導入は、単なる一企業の戦略変更ではない。日本最大級のニュースプラットフォームによる「ユーザー体験よりも収益性を優先する」という明確な意思表示なのである。この選択が業界全体に与える影響を、我々は注意深く見守る必要がある。
自戒の念も込めて、この現状に一石を投じたい。
タイトルのような話題をXで見かけたのでChatGPTに過去10年間の入場者数を纏めさせてみたが言うほど衰退してるか?
コロナ前の6~7割を推移し続けるんと思うんだけどなー
| 回 | 開催年月 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | *合計 |
| C88 | 2015-08 | 180000 | 160000 | 210000 | - | 550000 |
| C89 | 2015-12 | 150000 | 170000 | 200000 | - | 520000 |
| C90 | 2016-08 | 150000 | 170000 | 210000 | - | 530000 |
| C91 | 2016-12 | 170000 | 170000 | 210000 | - | 550000 |
| C92 | 2017-08 | 160000 | 150000 | 190000 | - | 500000 |
| C93 | 2017-12 | 180000 | 170000 | 210000 | - | 560000 |
| C94 | 2018-08 | 160000 | 160000 | 210000 | - | 530000 |
| C95 | 2018-12 | 170000 | 190000 | 210000 | - | 570000 |
| C96 | 2019-08 | 160000 | 170000 | 180000 | 220000 | 730000 |
| C97 | 2019-12 | 190000 | 180000 | 190000 | 190000 | 750000 |
| C98 | - | - | - | - | - | - |
| C99 | 2021-12 | 55000 | 55000 | - | - | 110000 |
| C100 | 2022-08 | 85000 | 85000 | - | - | 170000 |
| C101 | 2022-12 | 90000 | 90000 | - | - | 180000 |
| C102 | 2023-08 | 130000 | 130000 | - | - | 260000 |
| C103 | 2023-12 | 140000 | 130000 | - | - | 270000 |
| C104 | 2024-08 | 130000 | 130000 | - | - | 260000 |
| C105 | 2024-12 | 150000 | 150000 | - | - | 300000 |
| C106 | 2025-08 | 120000 | 130000 | - | - | 250000 |
C96,C97は東展示棟が使えず4日間開催、C99,C100,C101はコロナのため参加上限あり
・2日目は大阪で女性向け最大級のCOMIC CITYが開催されている
レコード製造産業は、20世紀に非常に大きな利益を生み出しました。日本では1970〜80年代のピーク時、売上高が6000億円台、利益も10倍に拡大するほどの巨大産業でした。アメリカなど世界主要国でも、数百億〜数十億ドル規模で市場を牽引していました。
1980年代後半になるとCD(コンパクトディスク)の普及でレコードの市場は急速に縮小。CDは音質が劣化しにくく、さらに扱いやすいという利点から一般家庭でも爆発的に普及し、CDが音楽市場を席巻しました。例えば日本では、1998年にCDの売上が約5879億円に達し、LPの生産はほぼ消滅しています。
しかし2000年代になるとデジタル音楽配信の登場やストリーミングサービスの普及(Apple iTunesやSpotifyなど)により、CDの売上も激減。2021年の日本CD売上は約1232億円まで低下しています。今では音楽業界の主力収益源は「ストリーミング・配信」へ移行し、2024年の日本の音楽配信売上は1233億円と過去最高を更新し、CD・レコードなど物理メディアを大きく上回りました。
一方、レコードは近年世界的に再評価され、コレクターズアイテムや音質重視派、クラブシーンなどで急速に販売枚数・売上が伸びています。イギリスでは2022年にレコードの売上高がCDを上回り、アメリカでも2021年に10億ドルの売上高を記録。日本でも2021年にレコードの売上が39億円に急増し、過去最大級の伸びを示しています。
音楽メディアの市場は時代とともに劇的な変化を遂げていますが、レコード産業もCD産業も、それぞれの時代に莫大な利益を生みだした歴史があります。
日本経済新聞「ホンダ流PHEV、BYDが採用するなど中国で台頭 薄れるトヨタの強み」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1813T0Y5A710C2000000/
「ホンダ流PHEV、BYDが採用するなど中国で台頭」というタイトルは刺激的だが、実態は?
2024年の中国PHEV市場は中国勢が席巻し、上位はBYD車で占める傾向にある。CR-V PHEVなど日本勢の台数は相対的に小さい。CPCAの集計傾向からも読み取れる。
BYDはNEV全体でも最大級の勢力で、PHEV構成比が大きい。PHEV普及の牽引役は中国メーカーだ。
「電動主導のシリーズ/並列」で、状況によりエンジン直結クラッチを用いる。
Honda e:HEV(i-MMD) https://global.honda/en/tech/two_motor_hybrid_system_honda_eHEV/
電動主導で、巡航時などにエンジン直結へ切り替える制御を持つ。思想はi-MMDに近い。
BYD DM-i(Super DM) https://www.byd.com/eu/technology/byd-super-dm-plug-in-hybrid-technology
https://global.geely.com/en/news/2021/geely-auto-group-launches-leishen-powertrain-brand
「ホンダ流をBYDが採用」と言うと技術導入の印象を与えるが、実態は「同系統アーキテクチャを各社が自前で実装」である。直結クラッチを用いた電動主導ハイブリッドは複数社が並行進化で到達した設計だ。
「中国のPHEV市場」という土俵では販売上の主役は中国勢で、トヨタのPHEVが上位を占めていない。現地に限れば「PHEVでの優位」はない。
ただしグローバルでは地域要件と規制が異なるため、「中国PHEV市場=世界の趨勢」と短絡するのは危うい。
LINEオープンチャット「はてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらにAIを使用し、試験的にまとめまています。
熱波と物価高に揺れる真夏の日本で、メンバーは食・健康・キャリアの三本柱を軸に、家族問題や社会制度の隙間まで深掘り。
日常の小さなDIYから世界経済の急落まで話題幅は最大級――それでも「おいしいもの」「推しガジェット」「推しアニメ」があれば、明日も乗り切れるという雑談力の底力が光った1週間だった。
https://anond.hatelabo.jp/20240722084249
2025年6月25日のフジテレビの株主総会、令和最大級のイベントになると思って、今年の2月ぐらいに30万ぐらい払って行ってきた。結論から言うと、そこまでエンタメ性はなかった。学びとしては、社会ってそこまで変わらないんだな、ということ(また、日本のサラリーマン社長の底力も凄いと思った)。売り上げ5000億円ぐらいで、特別損失が300億円ぐらいあったが、それでも多少赤字になったぐらいで配当は出た。
いろいろな質問があったが、ホリエモン氏の「認定放送持株会社」に関する質問は確かに興味深かった。他の質問はほとんど覚えていなかったが、このブログにほぼ正確に記載されている。すごすぎる。https://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2025/06/25/002622
総会中にも「ネット配信」でホリエモン氏の助言を頂くかも、みたいな発言が会社から2~3回あったが、多分ホリエモン氏と微妙な調整をしているのだと思われた。ホリエモン氏に微妙に中立的な距離感を維持させることに成功できたのも、この株主総会が前日までに終わっていた理由の一つなのだと思う。
それにしても、過去の不動産資産はここまで発展させることが出来ているのに、過去のコンテンツ資産は全く活かせていないのには驚く。日本のメディア事業者はどこもそうだが。日経の日経テレコンぐらいか。
個人的には、コンテンツ事業の資金調達を今後どうするのか聞きたかった。銀行からの借り入れが数百億円ぐらいあった記憶で、それは不動産事業に使われているのだと思われる。コンテンツ事業はおそらくほとんど自己資本で運用資金を賄っていると思う。netflixなどは相当な額の社債を発行してコンテンツ制作費を調達しているが、結局一つのコンテンツで10~20年間掛けて資金を回収するならそれでも良いのだと思う。むしろ、日本のテレビ局みたいにある瞬間の視聴率のためにコンテンツを製作し続けるひたすら刹那をこするようなビジネスをここまで続けられているのもすごい。投資活動によるキャッシュフローもほとんど不動産なのだと思われる。
この半年間、フジテレビのCMがACになりつつも、関係しそうな団体からも多少CM出稿があったが、フジテレビの「ネット配信」のCMがダサすぎることにはビックリしており、その点も意見として言いたかった。現在150万人程度の会員だそうだが、あの期間にフジテレビのCMでもう少しユーザー獲得出来なかったのか。今の状況では、フジテレビのCMに効果が無い説を多少なりとも補強してしまうのでは。「ネット配信」はテレビ局の刹那ビジネスとは全く違うことを前提に別組織にしたほうが良い気もした。
今後のユーザー獲得のチャネルの一つは海賊版だと思う。この株主総会の議長がプロデューサーだったらしい数十年前の「料理の鉄人」を今見ることは難しいが、そもそもそうした面白いコンテンツが存在することを認知してもらう難しさがある。コンプライアンス頑張ります!の株主総会のなか、海賊版は戦略的に放置するようなコンテンツ流通戦略とか議論するのは難しそうだったが、真面目にコンプライアンスし過ぎた組織にならないで欲しいとは思った。
第三者委員会の報告書は裁判所の事実認定とは異なることがあり 、今回の第三者委員会の報告書も中途半端な部分がある気がしたが、そうした点に関する質問はなかった。
この株主総会では壇上にいた取締役はその日で最後の人がほとんどだったのに、会社の今後はどうなる系の質問の回答者がその日が最後の取締役だったことが何回かあったのも気になった。第三者委員会の在り方も含めて、取締役会がもう少し機能した方が良いと思った。他の株主総会は知らないが、新しい取締役を早く決めて、残りの時間はその人たと議論するのは難しかったのだろうか。
ネタニヤフ「イランを攻撃します。あいつら核兵器作ってるんで。」
トランプ「えっウチの情報長官もIAEAも何も言ってないんスけど。」
AIPAC「トランプさぁ・・・真のお父様ことネタニヤフ閣下を疑うのかい?お前は反ユダヤか?」
トランプ「いえいえワイはノーベル平和賞狙ってるだけなんですが・・・。」
AIPAC「お前反ユダヤなんだな?そうなんだな?ハイって言えよ。支援者がどう動くか楽しみだなぁ?」ニチャァ
トランプ「でもユダヤ票がなくなるのはポピュリストとしてはヤバいで。」
AIPAC「じゃあアメリカも参戦ってことで。」
他トランプ派「は?待てよ。戦争に首突っ込んだら最大級の裏切りだぞおやびん。」
トランプ「分かってます!皆さんのお陰で大統領やらせて頂いてます!」
トランプ「(八方塞がりやんけ!)」
ハメネイ「核兵器なんて開発してないのにイスラエルとかいう狂人が難癖つけて外道な攻撃してくる。・・・助けて・・・。」
トランプ「マジ?ハメネイさぁ、イランの核施設攻撃するからそれで手打ちにせぇへん?」
ハメネイ「そうは言ってもバンカーバスターとかでしょ?ちゃんと対策してるから効かんぞ。」
トランプ「なんでもええよ。じゃあ打ち込むで」ドカーン
トランプ「はい!世界の皆さん見て!イランの野望は阻止されました!イスラエルの目的は達成されました!戦争おわり!」
ネタニヤフ「しゃーない、これ以上はマズイかも知れんしな。幹部殺しまくったし歴史に名を刻んだやろ。」
しかも、過去最大級。コロナ禍ですらここまでの規模はなかった。何が起きているのか?
いや、陰謀論と切り捨てる前に、事実と状況証拠をひとつずつ見てほしい。
通常なら入札で業者が決まるのに、今回は「随意契約」。つまり、どこで売られてるかが公開されない。
ラベルには「2020年産」「2021年産」としか書かれておらず、見分けはつかない。
古米であることを隠そうとはしていないのに、なぜ今さら3年以上前の米を大量に?
しかも5kgで1,700円前後。価格としては異常に安い。コスト度外視の放出だ。
つまり、これは「売る」のが目的ではない。“食べさせる”のが目的だ。
次に、「食品にICチップなんて入れられない」という人に聞きたい。
2023年、某国立大学と農水系の研究機関が発表した「可食型センサー」を知っているだろうか。
・セラミック製で、消化器を通っても分解されない
これ、食べ物に混ぜても誰にも気づかれない。
そして、特定のスキャナーを通ったときに“その人が何を食べたか”が記録される。
農家からの仕入れ価格は上がっているのに、店頭価格は逆に安くなってきている。
なぜこんな矛盾が起こるのか?
備蓄米の大量放出によって相場を下げ、「とにかく食べさせる」ことが最優先されている。
そしてなぜかこの米、現金決済が中心の店で多く出回っている。
キャッシュレスでは追跡できない場所をわざと選んでいるようにすら見える。
つまり、誰が食べたかは食べる時点ではわからないが、食べた後に検知できる。
「もし仮に」あなたが備蓄米を食べていたら、次のようなことが起こりうる:
これらはすべて「偶然」かもしれない。
でも、「偶然」が何度も重なるのは操作と呼ばれるのでは?
もう意味がない。
一度でも備蓄米を食べた人間は、体の中に「その証拠」を残してしまっている。
その証拠を、特定のタイミングで、特定の場所で、検出できるインフラはもう整っている。
これは監視だ。しかも、自分の意思で体に入れるタイプの監視だ。
「それでも信じない」という人は、どうぞご自由に。
ただし、あなたのその米、いつの間にか「誰かに選ばされた米」になっていないか?
この国では、
もう、食は自由じゃない。
17世紀、ドイツの錬金術師ヘニッヒ・ブラントは大量の人尿を蒸発させる実験中に、夜光を放つ不思議な物質を偶然取り出しました。これが元素「リン(黄リン)」の発見です。ブラントは「賢者の石」を求めて尿に含まれる未知の物質を探していましたが、その過程で思いがけずリンに辿り着きました。当時は元素概念すら確立されておらず、尿から得られた発光物質は人々を驚かせました。その後、リンはマッチや肥料、発煙弾など幅広く利用され、化学の発展に寄与しました。初めて人類が人為的に発見した新元素として、科学史に残る画期的発見です。
張衡が発明した地動儀の復元模型(国立科学博物館の展示より)。内部の倒立振子が揺れ方向を検知し、龍の口から玉が落ちる仕組みになっていた。
今から約1900年前、後漢の科学者・張衡(78–139年)は世界初の地震計「候風地動儀」を考案しました。酒壺のような青銅製の容器の周囲に8匹の龍、その下に8匹の蛙を配置し、地震動の方向によって対応する龍の口から玉が落ちて蛙の口で受け止める仕掛けです。132年、この装置は都では揺れを感じない地震まで検知し、数日後に遠く離れた隴西の地震発生を的中させたと『後漢書』に記録されています。当時としては驚異的な精巧さであり、内部構造の詳細は文献から推測するしかなく、現代の科学者が再現を試みても完全には解明できていません。まさに古代中国の科学技術の粋と言える発明です。
技術水準との乖離: 2世紀に既に地震の方向検知装置を実現しており、同様の概念が西洋で登場するのは1500年以上後。
19世紀末、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンは真空放電管の実験中に未知の透過放射線に偶然気づきました。1895年11月8日、暗室で陰極線管に黒紙を巻いていたところ、2m離れた蛍光板がかすかに光る現象を発見したのです。彼はこの正体不明の光線を「X線」と命名し、妻の手を写した世界初のレントゲン写真を撮影しました。X線は人体や物体を透過するため医学への応用(レントゲン診断)を飛躍的に進展させ、物理学にも原子や放射能の研究など新たな道を開きました。当時の常識では考えられなかった「見えない光」を発見したこの出来事は、まさに幸運と洞察が生んだ科学革命でした。
古代インドで生まれ、中世イスラム圏で広まった「ダマスカス鋼」は、波紋状の美しい木目模様と伝説的な切れ味で知られる名刀の材料です。炭素を多く含むるつぼ鋼から鍛造され、高硬度かつ靱性を両立したこの鋼は、当時の他の金属材料を凌駕する性能を示しました。しかし18~19世紀までにその製法は途絶え、「失われた技術(ロストテクノロジー)」の代表例となりました。現代の材料科学者や刀鍛冶が文献と顕微鏡分析を基に再現を試みていますが、完全に同じ構造・性質の鋼を作ることは依然困難です。近年の研究では、ダマスカス鋼中に炭化物ナノ構造が存在することが判明し、その卓越した性質の一端が解明されつつあります。とはいえ、中世の鍛冶職人が達成した奇跡の技を完全に再現するには、さらなる研究が必要です。
東ローマ(ビザンティン)帝国が7世紀以降に使用した秘密兵器「ギリシア火薬」は、水上でも燃え続ける恐るべき焼夷剤でした。粘性のある可燃性液体に点火して敵船に噴射するこの兵器は、帝国の海戦における切り札となり、数々の勝利をもたらしたと伝えられます。しかし当時の技術水準で如何にこのような燃焼剤を製造できたのかは謎で、製法は厳重な軍事機密として一子相伝され、帝国の衰退とともに14世紀までに失われました。松脂・ナフサ(石油)、生石灰、硫黄、硝石などを混合したのではないかとも推測されていますが正確な配合は不明です。専門家は「水面でも燃焼を持続し消火困難な点で、現代のナパームに近い化合物だったのではないか」と推測しています。このようにギリシア火薬は史上初の化学兵器とも称され、その実態は今も歴史家や化学者を惹きつけています。
エジプト・ギザに聳えるクフ王の大ピラミッド(紀元前2500年頃)は、古代世界七不思議に数えられる史上最大級の石造建造物です。230万個以上、重さ数十~数百トンの巨石ブロックを極めて精密に切り出し、隙間なく積み上げた構造は、現代でも驚異とされます。ピラミッドの各面はほぼ正確に東西南北を向き、高さ146mもの建造物を当時の人力と簡易な道具のみで築いたその技術力には謎が残ります。どうやって巨石を運搬・加工し、精巧に積み上げたのか、統一的な説は無いものの、直線傾斜路や螺旋状の内部スロープを用いた説、てこの原理や水を使った浮力輸送説など様々な仮説が提唱されています。近年の研究や実験考古学により一部再現も試みられていますが、それでも「完全には解明されていない」のが実情です。大ピラミッドは古代人の英知と膨大な労働力が生んだ奇跡のモニュメントと言えるでしょう。
1796年、英国人医師エドワード・ジェンナーは、牛痘にかかった乳しぼり娘が天然痘に罹らないことに着目し、8歳の少年に牛痘膿を接種してから天然痘ウイルスを植え付ける実験を行いました。結果、少年は天然痘にかからず、世界で初めて予防接種(種痘)が成功しました。この功績により天然痘ワクチンが開発・普及し、人類はついに致死的感染症であった天然痘を制圧、1980年には地球上から根絶するに至ります。興味深いことに、後年の研究でジェンナーが用いた牛痘ウイルスは実は馬由来の近縁ウイルス(馬痘)だったことが判明しており、この成功は偶然の産物でもありました。当時はウイルスも免疫も未知の時代で、民間伝承と大胆な実践から生まれた種痘法は、医学史上もっとも奇跡的な発見の一つです。
1928年、英国の細菌学者アレクサンダー・フレミングは培養中のブドウ球菌の寒天培地に偶然生えた青カビに気付きました。奇妙なことに、カビの周囲だけ細菌の発育が阻止されており、このカビ(Penicillium属)が細菌の繁殖を抑える物質を産生していると推論しました。フレミングはこの物質を「ペニシリン」と名付け発表しますが、当初は抽出精製が困難で実用化には至りませんでした。その後、第二次大戦下の切迫した需要もあって、フローリーらのチームが生産性の高いカビ株を用い大量生産法を確立し、ペニシリンは遂に人類初の抗生物質として実用化されました。これは敗血症や肺炎など多くの死病を治療可能にし、無数の命を救った医学の革命です。「偶然から生まれた最も重要な発見」とも称される所以です。
古代中国・唐代において、不老不死の霊薬を求めていた道教の錬丹術士たちは、硝石・木炭・硫黄を調合中に思いがけず激しい燃焼・爆発を起こしました。これが世界初の火薬(黒色火薬)の発明とされています。錬丹術の文献『丹経』(孫思邈による7世紀頃の著作)には硫黄などを調合する記述があり、「手順を誤ると爆発する」と警告されています。この記述が火薬誕生につながったと推定されています。発明当初、中国では花火や兵器に火薬が用いられ、やがてモンゴルを経由してイスラム世界からヨーロッパへ伝播し、中世後期以降の戦争の様相を一変させました。火薬の登場は兵器の火器化を促し、城塞や甲冑の概念を刷新するほど後世に絶大な影響を与えました。錬金術の副産物とも言える偶然の発明が、人類の歴史を大きく動かした例です。
ギリシャのアンティキティラ島の沈没船から発見された「アンティキティラ島の機械」の主残存部品(国立考古学博物館所蔵)。複雑な歯車が幾重にも組み合わさっている。
1901年、地中海の難破船から発見された錆び付いた青銅塊は、後に古代ギリシアのアナログ計算機であることが判明し、世界を驚かせました。紀元前後1~2世紀の製作と推定されるこの機械には、少なくとも37個の精巧な歯車が組み込まれており、太陽や月の運行、日食・月食の周期、オリンピア競技の開催周期までも再現・予測できる構造でした。解析によれば、ハンドルを回すことで内部の歯車列が天体の位置を演算し、文字盤に年月日や天文現象を表示したといいます。このような複雑な機械装置が再び歴史に現れるのは、それから実に千年以上後の中世後期であり、アンティキティラの機械は「古代のオーパーツ(時代錯誤的産物)」とも呼ばれます。当時知られていた天文学知識を凝縮し、高度な金属加工技術で実体化したこの機械の存在は、古代人の科学技術水準に対する見方を一変させました。現代の研究チームがX線断層撮影などで内部構造を解析し、復元モデルを制作していますが、それでもなお解明されていない点が残るほどです。アンティキティラ島の機械は、人類史上最も再現が難しい奇跡的発明として堂々の第1位にふさわしいでしょう。
投稿件数の増減:はてな匿名ダイアリー(通称「増田」)の投稿数は2010年代半ばに大きく増加し、2016年前後にピークを迎えたとみられます。その後2018~2019年頃には日々の投稿数がやや減少に転じたという分析があります。一方で2020年代に入ってから投稿総数自体は必ずしも減少していません。むしろスパム投稿やAI生成と思われる短文投稿の大量発生により、1日あたり数千件もの日記が投稿される日も見られました。例えば2020年10月中旬のある日は約6,000件以上の投稿がありましたが、これらの多くは数十文字程度の極端に短い記事で、内容のないスパム投稿が急増した結果でした。2023年頃の通常時でも1日2,000件前後の投稿が確認でき、投稿数そのものは依然として多い状態です。しかし、その内訳を見ると文字数中央値が40~50字程度と非常に短く、挨拶程度や一言だけの投稿が大量に含まれていることがわかります。総じて、量的には投稿数は高止まりまたは増加傾向にあるものの、その質や実質的なユーザー参加率という点では低下している可能性があります。
平均ブックマーク数の低下:投稿数が膨大になる一方で、各記事が獲得するブックマーク数は全体的に伸び悩んでいます。2019年の統計によれば、同年に増田全体で付けられたブックマーク総数は約998,454件にのぼりました。一方、月間の投稿件数は毎月6万~7万件規模に達しており、単純計算すると1記事あたり平均1~2件程度のブックマークしか獲得していないことになります。実際にはごく一部の人気記事が何百件ものブックマークを集める一方、大多数の記事はブックマーク0~数件にとどまる ロングテール の状態です。たとえば2000ブックマークを超えるような大反響の記事は全体のわずか0.2%程度であり 、中央値で見ればブックマーク獲得数は0件に近いと推測されます。2020年以降もこの傾向は大きく変わらず、むしろスパム的な記事増加により相対的に平均ブックマーク数は下がっている可能性があります。つまり、「増田」に投稿された大半の記事はほとんどブックマークされず埋もれている状況であり、ユーザーの関心が集中する記事はごく一部に限られてきています。
平均ブックマーク数の推移例:2019年の月次データでは、1月に投稿約71,267件・ブックマーク計65,570件、2月に投稿61,454件・計81,330件ブックマーク、3月に投稿62,855件・計71,860件ブックマークといった数値が報告されています。月によってばらつきはありますが、いずれも投稿数とほぼ同じ桁数のブックマーク総数で推移しており、1記事あたり平均約1件前後のブックマークとなっています。これに対し、中央値のブックマーク数は0件であることがほぼ確実です。実際、**半数以上の記事がブックマーク「ゼロ」**のままという指摘もあり、特に2020年以降は投稿の質の低下に伴って読者の反応(ブックマーク付与)がより選別的になっていると考えられます。
ブックマークコメント:増田におけるコメント機能は直接のコメント欄ではなく、はてなブックマーク上でのコメント(ブコメ)が事実上の議論の場になっています。人気記事には数十件~百件規模のブックマークコメントが付くこともありますが、平均的な投稿ではブコメ数もごくわずかです。ブックマーク数が0~1件程度の記事にはコメントも付かないため、全投稿の中央値で見ればコメントも0件となります。したがって、コメントが活発に付くのも一部の注目記事のみという状況です。例えば2019年のデータでは、被ブックマーク数トップクラスの記事でもブコメ数は数十件規模で(それでも一般記事よりは多いものの)限定的でした。2020年以降、この傾向はさらに顕著になっています。投稿の大量増加で一つ一つの記事への注目度が薄れたことや、後述するようなコンテンツ傾向の変化により、ユーザー同士の議論が盛り上がる記事が減少していると考えられます。
言及(トラックバック)的な動き:はてな匿名ダイアリーでは他の記事への「言及」機能も提供されており、2021年6月には記事本文から直接「言及する」リンクで他記事に応答できる仕組みが追加されました(過去記事をまとめ読みできる人気記事アーカイブ機能とともにリリース)というアナウンスがありました。この機能によりユーザー間で相互に日記を参照し合うハードルは下がりましたが、実際に頻繁に言及(トラックバック)される記事もごく限られています。2019年の統計では、年間で被トラックバック件数がもっとも多かった記事でも170件程度で、上位50位以内に入るには10件以上の被言及が必要でした。しかしこれらは例外的な人気記事であり、大半の記事は言及されることなく終わります。2020年以降も傾向は類似しており、人気記事にはTwitterやブログ等から言及されて話題が広がるケースがある一方で、増田内で記事同士が言及し合うコミュニティ的な盛り上がりは縮小しています。ユーザーからは「最近は互いに絡み合うような増田同士のやり取りが減った」という声もあり、コメントや言及といった双方向のコミュニケーション面でも過疎化が進んでいると評価されています。
トップエントリのブックマーク推移:各年の「人気エントリー」を見ると、トップクラスの記事が獲得するブックマーク数には若干の上下はあるものの、おおむね数百~数千件規模で推移しています。2020年では、年間トップの増田が2260ブックマークを集めました。これは過去の「保育園落ちた日本死ね」エントリ(2016年、約1400ブックマークと言われる)などを上回る水準で、2020年前後は過去最大級のブックマーク数を稼ぐ増田が現れた時期と言えます。さらに2021年には2558ブックマークという記録的な記事(「当たり屋対策の集合知」)が登場し、増田史上でも屈指の反響を得ました。一方、2022~2023年になるとトップのブックマーク数は1500~2000件台が中心で、2021年のピークと比べ若干減少傾向にあります。例えば2023年の年間トップは推定で約2060~2100ブックマーク前後(「ゲームさんぽの次に見るべきYouTube教養コンテンツ」に関する記事)で、2021年の記録には及ばないものの依然として2000件近い注目を集めました。
ランキングボリュームの変化:人気エントリ上位の顔ぶれを見ると、トップ50やトップ100に入るためのブックマーク数も徐々に変化しています。2020年は年間50位前後の記事でもおおよそ300~500ブックマーク程度を集めていましたが、2023年では50位前後で200~300ブックマーク台となり、ボリュームゾーンがやや下がったようです(正確な順位データによる比較では、たとえば年間200位のボーダーは2021年約666件→2023年約605件と減少傾向 )。これは「突出したバズ記事以外はブックマーク数が伸び悩むようになった」ことを示唆しています。要因として、読む側のユーザー数・熱量の減少や、話題の分散化(多数の記事が投稿され競合するため一極集中しにくい)などが考えられます。つまり、ごく一部の超人気増田を除けば、多くの記事のブックマーク獲得数は往年より低調になっていると言えます。
2020年前後のトレンド:2020年は新型コロナウイルス感染症の流行が匿名ダイアリー上でも大きなテーマとなりました。政府の休校措置への批判や、ワクチン・変異株(例:「N501Y変異株の爆発的な増加を知ってほしいという話」)に関する記事が多数投稿され、いずれも大きな反響を呼んでいます。リモートワークや自粛生活の体験談、コロナ禍での社会批評的な増田も増え、2020~2021年は時事問題や社会問題を扱う記事が目立った時期でした。一方で、「意識の低いフリーランスの生存戦略」や「100分de名著を100冊読破して人生変わった」等、自己啓発・仕事術・ライフハック系の増田も2020年前後に人気を博しており、多様なジャンルでバズる傾向がありました。
2022年頃の傾向:2022年になると、コロナ禍の話題は徐々に落ち着き、代わりに日常生活や人生観に関する増田が人気化する例が散見されました。例えば「子供は作っておいた方がいい」という家庭観に関する記事や、「独身中年男性、狂ってきたので今のうちに書き残しておく」といった生き方・人生相談系の増田が注目を集めています。また、「セックスレス解消に足りなかった視点」 のような男女関係・ジェンダー問題を扱う増田が話題になるケースも増え、従来から一定の人気テーマである恋愛・結婚やオタク文化に関する投稿もコンスタントにホッテントリ入りしています。2022年前後は、社会全体のムーブメントというより各個人の体験談や意見表明が多様なテーマで発信・拡散される傾向が強まったといえます。
AI生成コンテンツと虚偽投稿の台頭(2023~2025年):2023年以降、匿名ダイアリー界隈で特に注目された変化が生成AI(人工知能)を用いた創作投稿の増加です。ChatGPTをはじめとする文章生成AIが一般化した影響で、増田でもAIを活用したと思われる長文記事や創作物が散見されるようになりました。実際、2023年後半になると「バズっている増田記事の相当な割合がAIによって書かれている」との指摘もあり、この風潮に対してあるユーザーは「長文増田=AI増田という疑念が広まり、人力の力作長文が敬遠されるようになった。真面目に書いても誰も書きたがらなくなれば増田は滅びてしまう」と危機感を表明しています。AI投稿の氾濫により読者がコンテンツを疑うようになり、結果として良質な投稿者のモチベーション低下を招いているという懸念が広がっているのです。
また、2024年~2025年にかけて露見した出来事として、特定ユーザーによる虚偽投稿問題が挙げられます。2025年1月、はてな運営が匿名ダイアリー上で「差別的表現の通報があった記事」を調査したところ、同一アカウントから内容の異なる複数の創作記事が投稿されていたことが発覚しました。そのユーザーはあたかも犯罪被害者の親族や様々な当事者を装い、時事ネタに乗じたフィクションを量産していたとされ、運営はこのアカウントを停止し過去投稿もすべて削除すると発表しました。この件は増田利用者の間で大きな波紋を呼び、「やはり最近の増田は嘘松(虚偽)ばかりではないか」「釣り記事が横行し信用が落ちている」という批判や嘆きが聞かれました。注目を集めた増田が実は虚構だったという事例が続いたことも、ユーザー離れや過疎化感につながる一因となっています。
定量的評価:表面的な投稿数だけを見ると、はてな匿名ダイアリーは2020年以降も一日数千件規模の投稿があり賑わっているように見えます。しかしその内実を精査すると、スパムや短文ばかりが大量発生している側面が大きく、ユーザーコミュニティとしての活力はむしろ低下していると考えられます。アクティブな執筆・閲覧ユーザー数に関する公式発表はありませんが、前述のように平均ブックマーク数やコメント数は極めて低水準で、読者の反応が乏しい記事が大半です。これは裏を返せば、「書き捨て」のような投稿や質の低い記事ばかり増えて濃いユーザー同士の交流や共感を呼ぶ投稿が減っていることを示唆します。定量データ上も、2010年代後半から投稿者・ブックマーカーのアクティブ率が横ばい~減少傾向であることが指摘されており 、コミュニティ全体としての熱量低下が伺えます。総合すると、「過疎化」は単に投稿数では測れないものの、実質的な参加者エンゲージメント(相互作用や反応の量)が落ち込んでいる点で進行していると評価できます。
ユーザー間で語られる背景・原因:過疎化の背景にはいくつかの要因が考えられ、ユーザー間でも議論されています。大きな原因の一つは前述したコンテンツの質的低下です。増田特有の「匿名だからこそ赤裸々に語られる深い話」が減り、代わりにAI生成文や虚偽の創作ネタが増えたことで、「読み応えがない」「信用できない」という声が増えました。これにより従来コアだった読み手・書き手が離脱し、悪循環的に良質な投稿がさらに減るという構図が懸念されています。加えて、Twitter等他のSNSや掲示板にユーザーの発信の場が移った影響も指摘されています。かつては増田で日記を書くしかなかった層も、現在は短文ならTwitter、長文ならnoteやはてなブログ実名アカウントで発信するなど選択肢が広がり、匿名ダイアリーにあえて投稿する必然性が薄れたとも考えられます。
さらに、コミュニティ内のリアクション文化の変化も原因の一つです。増田に投稿しても「どうせ誰も読まない/ブクマしない」と感じるユーザーが増え、結果として反応が乏しい記事がさらに増えるという状況になっています。実際、「増田で頑張って書いても損するだけ」というユーザーの嘆きが2025年時点で表明されており 、参加者のモチベーション低下が見られます。また、2025年の運営による問題ユーザー削除の件では「運営による統制や検閲が強まった」と感じた層もおり、萎縮効果で投稿を控えるユーザーもいるようです(もっとも、多くのユーザーはむしろ歓迎する対応でしたが)。
以上を総合すると、はてな匿名ダイアリーは2020年以降、量的には賑わっているようで実態はユーザーエンゲージメントが低下した状態にあります。ブックマーク数・コメント数など定量的指標の低迷 、およびAI・虚偽投稿の横行やユーザー離れといった定性的な要因  が重なり、コミュニティとして緩やかな過疎化が進行していると言えるでしょう。その一方で、毎年数本は数千ブックマーク規模のバズ記事が生まれており、匿名ならではの告白系エントリや鋭い社会批評が大きな話題になる土壌自体は残っています。今後、質の高い投稿をどう維持・促進していくかや、AI時代における信頼性確保が課題となっており、これらに対応できなければさらにユーザーが減少する恐れがあります。一部ユーザーからは「このままでは増田文化そのものが滅びかねない」という危機感も示されており 、コミュニティの立て直しが求められている状況です。