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2025-09-21

20250921 BS10[アタック25] 2025年9月21日 新作 大学生グ会 2025-09-21 結果

来週も再放送は土曜昼1時ちょうどから

 

赤:浮穴智也@大阪

緑:鈴木うらら@神奈川

白:坂田修一@福岡

青:神永大喜@東京

 

BSジャパネクストリニューアル BS10無料放送側で日曜昼などに放送

見られなかったケーブルテレビ局でも見られるようになったので要確認

つながるジャパネットアプリ放送同期・スマートテレビ4月からtverを含め見逃し配信あり

 

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今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

(実力テストはありません)

・01 [隠し絵][あるスポーツ名前]テニス

・02 H・G・ウェルズ

・03 デビット(カード

・04 スズムシ

・05 直島 なおしま

・06 [すべて:4つ]中国 インド バングラデシュ インドネシア

・07 ブラームス

・08 [近似値]3687万148人

・09 吉田茂 よしだしげる

10 東京藝術(大学

11 [ポチャッコ:見えてくる熟語]講義

12 アルキメデス(の原理

・13 [千分率]パーミル

・14 Aooo アウー

・15 又吉直樹たよしなおき

・16 メイフラワー(号

17 北海道 大学

・18 パペットスンスン

・19 『薬屋のひとりごと

20 ホルスト

・21 [どちら]発酵

・22 宇都宮(市

23 [3択]3 番

24 フェザー(級

・25 [AC]KAGRA カグラ

・26 [AC2]フィジー

・27 [AC3]総裁

28 CUTIE STREET

・29 [3択]19 2 0年

・30 ヒコロヒー

31 ドリル

・32e レオナルド・ディカプリオ

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・xx [ある都市名前]鶴岡市

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(日曜本放送)このあと今週は14:15「ロングブレス魔法 #7」→14:30ジャパネットたかたテレビショッピングジャパネットたかたのテレビショッピング

16時からは「マナミ&光里のGOLF LOVERS #39」(21日日曜日)

2025-06-16

anond:20250616134734

言いたいことは内容の目新しさじゃないのよ(私は賢いAIでもないし)

煮詰まって凝り固まった人に気兼ねなくポンポン提案してくれる存在

うっせーわかってらーっていう反応もまたよし

やり取りで我に返ることもあると思うんよね

2025-03-11

陰キャADHD飲み会に行け!

陰キャや発達の民ほど職場飲み会キャンセルしようとするんだよな

これはアホ、超アホ

飲み会に行って2、3時間人間関係投資するだけで、周りの人間は同じ飯食ったよしみで手心を加えてくれたりする

陰キャや発達の民なんてただでさえ社内政治弱く仕事ができないのに、飲み会で人脈作る機会まで捨ててどうする

お前らが飲み会とか嫌いなのは知っている

しか飲み会キャンセルして得られる目先に釣られて将来のでかいメリットを捨てるのはアホ、賢い人間のやることではない

陰キャと発達は飲み会に行け!

2025-01-10

あくま妄想です

NとX、Fで関係を持ってから秘密裏交際。Xの精神病悪化。Xが有る事無い事言いふらすようになる。Nの手に負えなくなる。NとX、別れ話。X、Fでの上司にフラれた腹いせにリベンジ被害告発。もちろん相手にされず。X、交際内容を元に弁護士に駆け込み。もちろん相手にされず。偶々受けてくれた弁護士と共にNを告発。N、アイドル生命もあるし付き合ってたよしみで手切金として金を渡す。今更大事に。

2024-12-05

冷えたスペースを確保したいランチのお昼の増田酢魔乗る樋尾の珍ライタし北可をスーペス耐え日(回文

おはようございます

最近行かなくなった定食屋さんはテーブルが広くて、

独りでもそこに座らざる終えない相席を取らないタイプ形式なので、

ランチタイムの混み合ってくるピークのピーキーな時間になると

ちょっと店員さんがピリ付いてきてそのイライラが伝わってくる感じがなんてそれ伝導率良くない?ってそんな空気を感じながら、

時間いっぱいまで滞在するのは店員さんのそのピリ付き加減が気になって物書きが出来ないのよね。

そういった意味では!

いまもう食事のどうのこうのと言うより

快適にスペースを確保できつつ店員さんもピリ付いてなく快適なところにいつも行ってしまうのよね。

捗るわー!

以降行ってないその店員さんのピリ付きを感じてしまうお店には足繁く通う理由がなくなってしまったわ。

ここも日替わり定食メニューがの楽しみだったのに。

いいお店失ってしまった私が行くそのお店に勇気が100パーセントないだけなんだけどね。

あ!あと

餡掛け麺の美味しいお店もここ最近行ってないことに気付いたわ。

私は渡り鳥

寒くなると毎年熱々の最初箸が刺さらないぐらいのカチカチのハード餡掛けられた餡は丼の麺をぐるっと一周掻き混ぜるのも一苦労なハード餡掛け麺なのよね。

なので保温性抜群のそれは冬に持って来いドンと食べて元気になる冬のホットメニューラインナップの一つの私の楽しみでもあったんだけど、

そこもまだ今シーズン行ってないわ。

今は珍しいランチでもタバコが吸えるところなので

まあそういったおじさまが多いので、

ここの逸品も食べるのは私は本当の冬の渡り鳥みたいに冬しか行かないぐらいなのよね。

幸い隣でタバコを吸う人がいなかったらラッキーなんだけど。

ここも行けてないわ冬の餡掛け麺の名物のお店。

あー!

あとお饂飩屋さんも足繁く通いまくりまくりすてぃーだったんだけど、

ここは超絶インバウンドのお客さんが長蛇の列を毎日連ねて行くに行けないのよね。

こんなに混雑していてわざわざ並んでまでって感じね。

ここもランチのおうどんミニ丼が付いてて

その美味しいミニ丼に乗っている美味しい三つ葉を初めて食べて私三つ葉が食べられるようになったのよ!

そのぐらい三つ葉

ここもぜんぜん行けてないわー

人多すぎて行けてない問題

なので、

行くところが限られちゃっているお昼休みのなんか空間は確保したいのよね。

ゆっくり時間を過ごせるところ。

ランチ目線最近変わってきた意識していたことが私は日替わりランチを求めていたのに本当にお昼の休息を求めるようになっていたのよ。

食い気より休憩ってことよ。

で、

まあ仕方なく私はその日忙しくて十分お昼時間が取れなさそうなたまに巡り来る忙しさの時があったんだけど、

ちょっと30分でて事務所からケンケンパでちょうど5回ほどすればたどり着ける近いカレー店飛び込み前転でランチ入店したの。

着地は決まったわ!

そんで頼んだチキンカレーの柔らかさを遙かに凌ぐカレーの熱さを十分に冷ますぐらいのその鶏肉の芯まで冷えている状態に遭遇したの。

これあまりに冷えすぎていて

なにが正解か分からないわ。

一口囓ると鶏肉の芯が冷たいの。

外側も冷たい気配がして暖かいとは到底思えないの。

でもカレールーは超絶熱々でしょ?

これってつけ麺でよくある

つけ汁は熱くて麺は冷やして盛るタイプチキンカレー

そうなると理解は早いんだけど、

つけ麺タイプでその逆で

つけ汁は冷たくて麺を熱くして盛っているのもあるじゃない。

その合計の4通りの組合せを自由自在にできるタイプのお店もあるから

熱いに熱い

冷たいに冷たいって形式にも自由自在なのよ。

私はそのカレーチキンとのあまりにも温度差に冷静と情熱との間を感じてしまったわ。

冷静に考えたら冷たいチキンおかしいけれど

チキン好きの熱い情熱は忘れてはいけないってこと。

私改めて思ったの。

冷たい芯まで冷えているカレーにのっているチキンだけど、

チキンに罪はなく冷たいのが罪なの。

でもこれもチキンが冷たいのがその冷たさが本当の正解だったら私が無知なだけじゃない。

これが正式の売りのやり方です!ってカレー屋の大将に言われたらそれそうよね!って

熱いカレー盛りにキンキンに芯まで冷えたチキンを乗せるのがうち流!ってね。

そうなると

恥をさらして私が無知だってことをむちやくちや言っているタダの冷たいチキンが気に入らない人になっちゃってるじゃない。

から時としてチキン知識をこの際アップさせる良い機会だと思って、

へーこういうカレーもあるのね!って

カヒミカリィさんばりのウイスパーボイスで私はそう言ったのよ。

とすると!

逆のカレールーが冷たくてチキンが熱々でってタイプもありってことなのかしら?

私はその時、

カレールーで芯まで冷えたチキンを浸からせて温めるのに必死だったので、

そこまでカレー屋の大将には尋ねられなかったけれど。

それもまたよしとして、

冷えたチキンもそこのお店流なんだーって思うことにしたのよね。

でも本当に美事に美しく氷の結晶をも纏うほどに冷えていたチキン

もはやこれが正解なのか?って思うぐらいの堂々としたっぷりの冷え冷えを発揮していたのよね。

うーん、

これもしかして本当は温めるの忘れてない?

いやそう言ってしまえばタダのチキンもの凄いこだわりがあるチキン好きな人だと思われちゃうから

それは言わなかったけれど。

うーん、

何度そのチキンを囓っても

多少は熱々のカレールーに浸って温まってきたとは言え、

正解の温度が分からないまま

結局チキンは熱々のカレールー解凍されて

美味しくいや美味しいとは言えるのかこれは私たちが試されている美食家が美味しく無いもの無知だと思われるのは恥ずかしいから高貴に「美味しいですわ!」っていう感じなのかしら?試されているかしら?って思ったわ。

にしても冷えたチキン謎だわ。

私はなんとか熱々のカレールーで温めて食べられたチキンを、

平らげられたカレー皿をみてご馳走様でした!って元気よく言ってお店をあとにしたの。

冷えたチキン気を付けないとって、

そんな思いをもよそに私はお店を振り返ると店頭には

「冷やしチキンカレー始めました!」とその勢いは冷やし中華始めましたの勢いにも勝るとも劣らない貼り紙がしてあったの!

なーんだ、

冷やしチキンカレーだったのね。

芯まで冷えていたチキンで正解だったんだー!って

ていうか!

この時期に「冷やし」推し!?

でも、

正解を知れてモヤモヤスッキリと凍り付いていたものチキンと同じくして溶けたのと同時に

やっぱりチキンも熱々の方が美味しいかも!って

正直心の中でそう素直に思ってしまったわ。

うふふ。


今日朝ご飯

今日もかな?

納豆巻きもはや食べ過ぎて私が納豆巻きになっちゃいそう!

ってさすがにならないかもだけど

気持ち納豆巻きなのよ!

朝の納豆って効くわよね!

美味しさ爆発ネバネバ炸裂!って感じが納豆なのよ。

納豆巻き手軽すぎるし美味しすぎるし最高よ!

デトックスウォーター

ホッツ白湯ストレートウォーラーが多い中、

とはいえ今日普通にホッツ白湯ストレートウォーラー

まあ芸がないので

ちょっとレモン果汁ポッカレモンレモン風味足すフレーバー的に。

ホッツレモン白湯ストレートウォーラーってところね。

ハチミツもお好みで入れてみてもいいかも知れないわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-11-24

たよしもと芸人ゴミワイドナショー不祥事起こしたカスDD論でアクロバティック擁護してる

クールジャパン松本の件もまだ終わっとらん上にろくにネタも芸もやらん昭和時代の残りカス芸人崩れ共が何時まで偉そうにテレビに出て来てんだ

2024-11-16

anond:20241116165936

夫側。妻大好きで週一でしてる。

昔は痩せてて少女のようで、それも好きだったけど、妊娠出産ボインになってラッキー

ここ数年はコロナ太り以降少しムチムチしてきて、それもまたよし。「女は〇〇歳から」とか聞くけどたしか最近むこうも積極的

で、なんでうちは良好かと言うと…なんでだろう??ごめん、参考にならなくて。

ただ、子育て時期のレスになりがちな時も手や口でしてくれたり、マンネリ時期にコスプレソフトSMとか、かなりこっちに合わせてくれてた気がする。

でもこっちも育児全力で、寝かしつけも担当して睡魔からなんとか抜け出して、マッサージしてその気にさせたり。

まあつまり、お互い努力してきたからかもな〜

2024-11-05

バイト逮捕された女の乳首が浮いてる

バイト逮捕された子持ち30歳女、早朝にいきなり警察がきたのか連行画像見ると乳首浮いててノーブラだよねあれ

回収しただけで殺人には関わってないだろうけど罪重くなるかな

旦那実家ちゃんと更生させると宣言したり育児があるから~とか情状酌量求めればギリ執行猶予いけるかな

デブで地味なとうてい好みではない女だが、浮き乳首を見てしまたよしみで減刑を願うわ

2024-10-28

anond:20241028202455

何者に

なれずと気づき

しみる空

この虚無抱いて

歩むもまたよし

2024-10-15

なかよし史上最も重要マンガ10

なかよしから10作選ぶとこうかな

リボンの騎士

 少女漫画黎明期手塚治虫が手掛けた少女ジェンダーを問う、現代から見ても尖ったストーリー

キャンディ・キャンディ

 少女漫画といえば外国舞台白人主人公という一時期の風潮を築いた人気作の一つだが、原作者作画者の裁判の影響で現在は入手困難

わんころべえ

 1976年から現在まで連載を続け48周年を迎えた生けるレジェンド存在は知っているが内容は知らない人が多く、単行本化も半端で5巻分しかでていない謎作品だがいつもなかよしと共にいた

『きんぎょ注意報!』

 なかよしは「りぼんと比べてオタ臭い」「おたよし」「大人の男が何故か読んでる」とされがちだが、その風潮を作ったのは間違いなくこの作品だろう。純朴田舎娘と根は優しい高飛車お嬢様のメインキャラ二人は大きなお友達の心を掴んだ

美少女戦士セーラームーン

 都内実在する地名が多く登場する都会的作風は当時珍しく、また「男装戦闘服ではなく少女の姿のままオシャレして戦うヒロイン」は後世に強く影響を与えた

ミラクル☆ガールズ

 セーラームーンと二大連載の扱いだった。スポーツ万能で優しく真面目なともみ、理系天才で勝気で毒舌みかげ双子姉妹主人公で、みかげのような主人公は当時珍しく真似して黒歴史をつくった女児大量発生

怪盗セイント・テール

 義賊的怪盗少女活躍する作品であり、後のヒット作「CCさくら」、他誌だが「神風怪盗ジャンヌ」にも影響を与えている。

カードキャプターさくら

 多くの無垢少年少女キモオタ世界に引きずり込んだ問題作 さくらもみあげが一束だけ長い髪型を真似して黒歴史をつくった女児大量発生

しゅごキャラ!』

 現在も続編が連載中。さくらと同パターンで、他誌でキモオタ人気を集めた著者がオタクを引き連れて開始した作品。口下手なだけなのに不良と誤解される主人公を「あたしだ…」と思い黒歴史をつくる女児大量発生

わたしに××しなさい!

 しゅごキャラ系譜を組む口下手なため周囲から怖がられている主人公で、真似した女児黒歴史をつくる。ケータイ小説作家でもある主人公作品のために恋愛チャレンジするという内容で、なかよししからぬ性的描写のある問題作

2024-10-02

anond:20241002215810

都会に適合できないなら仕方ないやね

それもまたよし

ワイは増田の癖に驕り高ぶる奴が許せんだけやで

そうすると、広田先生がむくりと起きた。首だけ持ち上げて、三四郎を見た。 「いつ来たの」と聞いた。三四郎もっと寝ておいでなさいと勧めた。じっさい退屈ではなかったのである先生は、 「いや起きる」と言って起きた。それから例のごとく哲学の煙を吹きはじめた。煙が沈黙あいだに、棒になって出る。 「ありがとう書物を返します」 「ああ。――読んだの」 「読んだけれどもよくわからんです。第一標題わからんです」 「ハイドリオタフヒア」 「なんのことですか」 「なんのことかぼくにもわからない。とにかくギリシア語らしいね」  三四郎はあとを尋ねる勇気が抜けてしまった。先生あくびを一つした。 「ああ眠かった。いい心持ちに寝た。おもしろい夢を見てね」  先生は女の夢だと言っている。それを話すのかと思ったら、湯に行かないかと言いだした。二人は手ぬぐいをさげて出かけた。  湯から上がって、二人が板の間にすえてある器械の上に乗って、身長を測ってみた。広田先生は五尺六寸ある。三四郎は四寸五分しかない。 「まだのびるかもしれない」と広田先生三四郎に言った。 「もうだめです。三年来このとおりです」と三四郎が答えた。 「そうかな」と先生が言った。自分をよっぽど子供のように考えているのだと三四郎は思った。家へ帰った時、先生が、用がなければ話していってもかまわないと、書斎の戸をあけて、自分がさきへはいった。三四郎はとにかく、例の用事を片づける義務があるから、続いてはいった。 「佐々木は、まだ帰らないようですな」 「きょうはおそくなるとか言って断わっていた。このあいから演芸会のことでだいぶん奔走しているようだが、世話好きなんだか、駆け回ることが好きなんだか、いっこう要領を得ない男だ」 「親切なんですよ」 「目的だけは親切なところも少しあるんだが、なにしろ、頭のできがはなはだ不親切なものから、ろくなことはしでかさない。ちょっと見ると、要領を得ている。むしろ得すぎている。けれども終局へゆくと、なんのために要領を得てきたのだか、まるでめちゃくちゃになってしまう。いくら言っても直さないからほうっておく。あれは悪戯をしに世の中へ生まれて来た男だね」  三四郎はなんとか弁護の道がありそうなものだと思ったが、現に結果の悪い実例があるんだから、しようがない。話を転じた。 「あの新聞記事を御覧でしたか」 「ええ、見た」 「新聞に出るまではちっとも御存じなかったのですか」 「いいえ」 「お驚きなすったでしょう」 「驚くって――それはまったく驚かないこともない。けれども世の中の事はみんな、あんものだと思ってるから若い人ほど正直に驚きはしない」 「御迷惑でしょう」 「迷惑でないこともない。けれどもぼくくらい世の中に住み古した年配の人間なら、あの記事を見て、すぐ事実だと思い込む人ばかりもないから、やっぱり若い人ほど正直に迷惑とは感じない。与次郎社員に知った者があるからその男に頼んで真相を書いてもらうの、あの投書の出所を捜して制裁を加えるの、自分雑誌で十分反駁をいたしますのと、善後策の了見でくだらない事をいろいろ言うが、そんな手数をするならば、はじめからよけいな事を起こさないほうが、いくらいかわかりゃしない」 「まったく先生のためを思ったからです。悪気じゃないです」 「悪気でやられてたまるものか。第一ぼくのために運動をするものがさ、ぼくの意向も聞かないで、かってな方法を講じたりかってな方針を立てたひには、最初からぼくの存在を愚弄していると同じことじゃないか存在無視されているほうが、どのくらい体面を保つにつごうがいいかしれやしない」  三四郎はしかたなしに黙っていた。 「そうして、偉大なる暗闇なんて愚にもつかないものを書いて。――新聞には君が書いたとしてあるが実際は佐々木が書いたんだってね」 「そうです」 「ゆうべ佐々木自白した。君こそ迷惑だろう。あんなばかな文章佐々木よりほかに書く者はありゃしない。ぼくも読んでみた。実質もなければ、品位もない、まるで救世軍太鼓のようなものだ。読者の悪感情を引き起こすために、書いてるとしか思われやしない。徹頭徹尾故意だけで成り立っている。常識のある者が見れば、どうしてもためにするところがあって起稿したものだと判定がつく。あれじゃぼくが門下生に書かしたと言われるはずだ。あれを読んだ時には、なるほど新聞記事もっともだと思った」  広田先生はそれで話を切った。鼻から例によって煙をはく。与次郎はこの煙の出方で、先生の気分をうかがうことができると言っている。濃くまっすぐにほとばしる時は、哲学の絶好頂に達したさいで、ゆるくくずれる時は、心気平穏、ことによるとひやかされる恐れがある。煙が、鼻の下に※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊して、髭に未練があるように見える時は、瞑想に入る。もしくは詩的感興がある。もっとも恐るべきは穴の先の渦である。渦が出ると、たいへんにしかられる。与次郎の言うことだから三四郎はむろんあてにはしない。しかしこのさいだから気をつけて煙の形状をながめていた。すると与次郎の言ったような判然たる煙はちっとも出て来ない。その代り出るものは、たいていな資格をみんなそなえている。  三四郎がいつまでたっても、恐れ入ったように控えているので、先生はまた話しはじめた。 「済んだ事は、もうやめよう。佐々木も昨夜ことごとくあやまってしまたから、きょうあたりはまた晴々して例のごとく飛んで歩いているだろう。いくら陰で不心得を責めたって、当人が平気で切符なんぞ売って歩いていてはしかたがない。それよりもっとおもしろい話をしよう」 「ええ」 「ぼくがさっき昼寝をしている時、おもしろい夢を見た。それはね、ぼくが生涯にたった一ぺん会った女に、突然夢の中で再会したという小説じみたお話だが[#「お話だが」は底本では「お話だか」]、そのほうが、新聞記事より聞いていても愉快だよ」 「ええ。どんな女ですか」 「十二、三のきれいな女だ。顔に黒子がある」  三四郎は十二、三と聞いて少し失望した。 「いつごろお会いになったのですか」 「二十年ばかりまえ」  三四郎はまた驚いた。 「よくその女ということがわかりましたね」 「夢だよ。夢だからわかるさ。そうして夢だから不思議でいい。ぼくがなんでも大きな森の中を歩いている。あの色のさめた夏の洋服を着てね、あの古い帽子かぶって。――そうその時はなんでも、むずかしい事を考えていた。すべて宇宙法則は変らないが、法則支配されるすべて宇宙のものは必ず変る。するとその法則は、物のほかに存在していなくてはならない。――さめてみるとつまらないが夢の中だからまじめにそんな事を考えて森の下を通って行くと、突然その女に会った。行き会ったのではない。向こうはじっと立っていた。見ると、昔のとおりの顔をしている。昔のとおりの服装をしている。髪も昔の髪である黒子もむろんあった。つまり二十年まえ見た時と少しも変らない十二、三の女である。ぼくがその女に、あなたは少しも変らないというと、その女はぼくにたいへん年をお取りなすったという。次にぼくが、あなたはどうして、そう変らずにいるのかと聞くと、この顔の年、この服装の月、この髪の日がいちばん好きだから、こうしていると言う。それはいつの事かと聞くと、二十年まえ、あなたにお目にかかった時だという。それならぼくはなぜこう年を取ったんだろうと、自分不思議がると、女が、あなたは、その時よりも、もっと美しいほうへほうへとお移りなさりたがるからだと教えてくれた。その時ぼくが女に、あなたは絵だと言うと、女がぼくに、あなたは詩だと言った」 「それからどうしました」と三四郎が聞いた。 「それから君が来たのさ」と言う。 「二十年まえに会ったというのは夢じゃない、本当の事実なんですか」 「本当の事実なんだからおもしろい」 「どこでお会いになったんですか」  先生の鼻はまた煙を吹き出した。その煙をながめて、当分黙っている。やがてこう言った。 「憲法発布は明治二十二年だったね。その時森文部大臣が殺された。君は覚えていまい。いくつかな君は。そう、それじゃ、まだ赤ん坊の時分だ。ぼくは高等学校の生徒であった。大臣葬式に参列するのだと言って、おおぜい鉄砲をかついで出た。墓地へ行くのだと思ったら、そうではない。体操教師竹橋内へ引っ張って行って、道ばたへ整列さした。我々はそこへ立ったなり、大臣の柩を送ることになった。名は送るのだけれども、じつは見物したのも同然だった。その日は寒い日でね、今でも覚えている。動かずに立っていると、靴の下で足が痛む。隣の男がぼくの鼻を見ては赤い赤いと言った。やがて行列が来た。なんでも長いものだった。寒い目の前を静かな馬車や俥が何台となく通る。そのうちに今話した小さな娘がいた。今、その時の模様を思い出そうとしても、ぼうとしてとても明瞭に浮かんで来ない。ただこの女だけは覚えている。それも年をたつにしたがってだんだん薄らいで来た、今では思い出すこともめったにない。きょう夢を見るまえまでは、まるで忘れていた、けれどもその当時は頭の中へ焼きつけられたように熱い印象を持っていた。――妙なものだ」 「それからその女にはまるで会わないんですか」 「まるで会わない」 「じゃ、どこのだれだかまったくわからないんですか」 「むろんわからない」 「尋ねてみなかったですか」 「いいや」 「先生はそれで……」と言ったが急につかえた。 「それで?」 「それで結婚をなさらないんですか」  先生は笑いだした。 「それほど浪漫的な人間じゃない。ぼくは君よりもはるかに散文的にできている」 「しかし、もしその女が来たらおもらいになったでしょう」 「そうさね」と一度考えたうえで、「もらったろうね」と言った。三四郎は気の毒なような顔をしている。すると先生がまた話し出した。 「そのために独身余儀なくされたというと、ぼくがその女のために不具にされたと同じ事になる。けれども人間には生まれついて、結婚のできない不具もあるし。そのほかいろいろ結婚のしにくい事情を持っている者がある」 「そんなに結婚を妨げる事情が世の中にたくさんあるでしょうか」  先生は煙の間から、じっと三四郎を見ていた。 「ハムレット結婚したくなかったんだろう。ハムレットは一人しかいないかもしれないが、あれに似た人はたくさんいる」 「たとえばどんな人です」 「たとえば」と言って、先生は黙った。煙がしきりに出る。「たとえば、ここに一人の男がいる。父は早く死んで、母一人を頼りに育ったとする。その母がまた病気にかかって、いよいよ息を引き取るという、まぎわに、自分が死んだら誰某の世話になれという。子供が会ったこともない、知りもしない人を指名する。理由を聞くと、母がなんとも答えない。しいて聞くとじつは誰某がお前の本当のおとっさんだとかすかな声で言った。――まあ話だが、そういう母を持った子がいるとする。すると、その子結婚信仰を置かなくなるのはむろんだろう」 「そんな人はめったにないでしょう」 「めったには無いだろうが、いることはいる」 「しか先生のは、そんなのじゃないでしょう」  先生ハハハハと笑った。 「君はたしかおっかさんがいたね」 「ええ」 「おとっさんは」 「死にました」 「ぼくの母は憲法発布の翌年に死んだ」

https://anond.hatelabo.jp/20241002005940

一二

 演芸会は比較寒い時に開かれた。年はようやく押し詰まってくる。人は二十日足らずの目のさきに春を控えた。市に生きるものは、忙しからんとしている。越年の計は貧者の頭に落ちた。演芸会はこのあいだにあって、すべてののどかなるものと、余裕あるものと、春と暮の差別を知らぬものとを迎えた。

 それが、いくらでもいる。たいていは若い男女である。一日目に与次郎が、三四郎に向かって大成功と叫んだ。三四郎は二日目の切符を持っていた。与次郎広田先生を誘って行けと言う。切符が違うだろうと聞けば、むろん違うと言う。しかし一人でほうっておくと、けっして行く気づかいがないから、君が寄って引っ張り出すのだと理由説明して聞かせた。三四郎承知した。

 夕刻に行ってみると、先生は明るいランプの下に大きな本を広げていた。

「おいでになりませんか」と聞くと、先生は少し笑いながら、無言のまま首を横に振った。子供のような所作をする。しか三四郎には、それが学者らしく思われた。口をきかないところがゆかしく思われたのだろう。三四郎は中腰になって、ぼんやりしていた。先生は断わったのが気の毒になった。

「君行くなら、いっしょに出よう。ぼくも散歩ながら、そこまで行くから

 先生は黒い回套を着て出た。懐手らしいがわからない。空が低くたれている。星の見えない寒さである

「雨になるかもしれない」

「降ると困るでしょう」

「出入りにね。日本芝居小屋は下足があるから、天気のいい時ですらたいへんな不便だ。それで小屋の中は、空気が通わなくって、煙草が煙って、頭痛がして、――よく、みんな、あれで我慢ができるものだ」

「ですけれども、まさか戸外でやるわけにもいかいからでしょう」

「お神楽はいつでも外でやっている。寒い時でも外でやる」

 三四郎は、こりゃ議論にならないと思って、答を見合わせてしまった。

「ぼくは戸外がいい。暑くも寒くもない、きれいな空の下で、美しい空気を呼吸して、美しい芝居が見たい。透明な空気のような、純粋簡単な芝居ができそうなものだ」

先生の御覧になった夢でも、芝居にしたらそんなものができるでしょう」

「君ギリシアの芝居を知っているか

「よく知りません。たしか戸外でやったんですね」

「戸外。まっ昼間。さぞいい心持ちだったろうと思う。席は天然の石だ。堂々としている。与次郎のようなものは、そういう所へ連れて行って、少し見せてやるといい」

 また与次郎悪口が出た。その与次郎は今ごろ窮屈な会場のなかで、一生懸命に、奔走しか斡旋して大得意なのだからおもしろい。もし先生を連れて行かなかろうものなら、先生はたして来ない。たまにはこういう所へ来て見るのが、先生のためにはどのくらいいいかからないのだのに、いくらぼくが言っても聞かない。困ったものだなあ。と嘆息するにきまっているからなおおもしろい。

 先生それからギリシア劇場構造を詳しく話してくれた。三四郎はこの時先生から、Theatron, Orch※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)stra, Sk※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)n※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字), Prosk※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)nion などという字の講釈を聞いた。なんとかいドイツ人の説によるとアテン劇場は一万七千人をいれる席があったということも聞いた。それは小さいほうであるもっとも大きいのは、五万人をいれたということも聞いた。入場券は象牙と鉛と二通りあって、いずれも賞牌みたような恰好で、表に模様が打ち出してあったり、彫刻が施してあるということも聞いた。先生はその入場券の価まで知っていた。一日だけの小芝居は十二銭で、三日続きの大芝居は三十五銭だと言った。三四郎がへえ、へえと感心しているうちに、演芸会場の前へ出た。

 さかんに電燈がついている。入場者は続々寄って来る。与次郎の言ったよりも以上の景気である

「どうです、せっかくだからはいりになりませんか」

「いやはいらない」

 先生はまた暗い方へ向いて行った。

 三四郎は、しばらく先生の後影を見送っていたが、あとから、車で乗りつける人が、下足札を受け取る手間も惜しそうに、急いではいって行くのを見て、自分も足早に入場した。前へ押されたと同じことである

 入口に四、五人用のない人が立っている。そのうちの袴を着けた男が入場券を受け取った。その男の肩の上から場内をのぞいて見ると、中は急に広くなっている。かつはなはだ明るい。三四郎は眉に手を加えないばかりにして、導かれた席に着いた。狭い所に割り込みながら、四方を見回すと、人間の持って来た色で目がちらちらする自分の目を動かすからばかりではない。無数の人間に付着した色が、広い空間で、たえずめいめいに、かつかってに、動くからである

 舞台ではもう始まっている。出てくる人物が、みんな冠をかむって、沓をはいていた。そこへ長い輿をかついで来た。それを舞台のまん中でとめた者がある。輿をおろすと、中からまた一人あらわれた。その男が刀を抜いて、輿を突き返したのと斬り合いを始めた。――三四郎にはなんのことかまるでわからない。もっと与次郎から梗概を聞いたことはある。けれどもいいかげんに聞いていた。見ればわかるだろうと考えて、うんなるほどと言っていた。ところが見れば毫もその意を得ない。三四郎記憶にはただ入鹿の大臣という名前が残っている。三四郎はどれが入鹿だろうかと考えた。それはとうてい見込みがつかない。そこで舞台全体を入鹿のつもりでながめていた。すると冠でも、沓でも、筒袖の衣服でも、使う言葉でも、なんとなく入鹿臭くなってきた。実をいうと三四郎には確然たる入鹿の観念がない。日本歴史を習ったのが、あまりに遠い過去であるから、古い入鹿の事もつい忘れてしまった。推古天皇の時のようでもある。欽明天皇の御代でもさしつかえない気がする。応神天皇聖武天皇ではけっしてないと思う。三四郎はただ入鹿じみた心持ちを持っているだけである。芝居を見るにはそれでたくさんだと考えて、唐めいた装束や背景をながめていた。しかし筋はちっともわからなかった。そのうち幕になった。

 幕になる少しまえに、隣の男が、そのまた隣の男に、登場人物の声が、六畳敷で、親子差向かい談話のようだ。まるで訓練がないと非難していた。そっち隣の男は登場人物の腰が据わらない。ことごとくひょろひょろしていると訴えていた。二人は登場人物本名をみんな暗んじている。三四郎は耳を傾けて二人の談話を聞いていた。二人ともりっぱな服装をしている。おおかた有名な人だろうと思った。けれどもも与次郎にこの談話を聞かせたらさだめし反対するだろうと思った。その時うしろの方でうまいうまいなかなかうまいと大きな声を出した者がある。隣の男は二人ともうしろを振り返った。それぎり話をやめてしまった。そこで幕がおりた。

 あすこ、ここに席を立つ者がある。花道から出口へかけて、人の影がすこぶる忙しい。三四郎は中腰になって、四方をぐるりと見回した。来ているはずの人はどこにも見えない。本当をいうと演芸中にもできるだけは気をつけていた。それで知れないから、幕になったらばと内々心あてにしていたのである三四郎は少し失望した。やむをえず目を正面に帰した。

 隣の連中はよほど世間が広い男たちとみえて、左右を顧みて、あすこにはだれがいる。ここにはだれがいるとしきりに知名の人の名を口にする。なかには離れながら、互いに挨拶をしたのも、一、二人ある。三四郎はおかげでこれら知名な人の細君を少し覚えた。そのなかには新婚したばかりの者もあった。これは隣の一人にも珍しかったとみえて、その男はわざわざ眼鏡をふき直して、なるほどなるほどと言って見ていた。

 すると、幕のおりた舞台の前を、向こうの端からこっちへ向けて、小走りに与次郎がかけて来た。三分の二ほどの所で留まった。少し及び腰になって、土間の中をのぞき込みながら、何か話している。三四郎はそれを見当にねらいをつけた。――舞台の端に立った与次郎から一直線に、二、三間隔てて美禰子の横顔が見えた。

 そのそばにいる男は背中三四郎に向けている。三四郎は心のうちに、この男が何かの拍子に、どうかしてこっちを向いてくれればいいと念じていた。うまいあいその男は立った。すわりくたびれたとみえて、枡の仕切りに腰をかけて、場内を見回しはじめた。その時三四郎は明らかに野々宮さんの広い額と大きな目を認めることができた。野々宮さんが立つとともに、美禰子のうしろにいたよし子の姿も見えた。三四郎はこの三人のほかに、まだ連がいるかいないかを確かめようとした。けれども遠くから見ると、ただ人がぎっしり詰まっているだけで、連といえば土間全体が連とみえるまでだからしかたがない。美禰子と与次郎あいだには、時々談話が交換されつつあるらしい。野々宮さんもおりおり口を出すと思われる。

 すると突然原口さんが幕の間から出て来た。与次郎と並んでしきりに土間の中をのぞきこむ。口はむろん動かしているのだろう。野々宮さんは合い図のような首を縦に振った。その時原口さんはうしろから、平手で、与次郎背中をたたいた。与次郎くるりと引っ繰り返って、幕の裾をもぐってどこかへ消えうせた。原口さんは、舞台を降りて、人と人との間を伝わって、野々宮さんのそばまで来た。野々宮さんは、腰を立てて原口さんを通した。原口さんはぽかりと人の中へ飛び込んだ。美禰子とよし子のいるあたりで見えなくなった。

 この連中の一挙一動演芸以上の興味をもって注意していた三四郎は、この時急に原口流の所作がうらやましくなった。ああいう便利な方法で人のそばへ寄ることができようとは毫も思いつかなかった。自分ひとつまねてみようかしらと思った。しかしまねるという自覚が、すでに実行の勇気をくじいたうえに、もうはいる席は、いくら詰めても、むずかしかろうという遠慮が手伝って、三四郎の尻は依然として、もとの席を去りえなかった。

 そのうち幕があいて、ハムレットが始まった。三四郎広田先生のうちで西洋のなんとかいう名優のふんしたハムレット写真を見たことがある。今三四郎の目の前にあらわれたハムレットは、これとほぼ同様の服装をしている。服装ばかりではない。顔まで似ている。両方とも八の字を寄せている。

 このハムレット動作がまったく軽快で、心持ちがいい。舞台の上を大いに動いて、また大いに動かせる。能掛りの入鹿とはたいへん趣を異にしている。ことに、ある時、ある場合に、舞台のまん中に立って、手を広げてみたり、空をにらんでみたりするときは、観客の眼中にほかのものはいっさい入り込む余地のないくらい強烈な刺激を与える。

 その代り台詞日本である西洋語を日本語に訳した日本である。口調には抑揚がある。節奏もある。あるところは能弁すぎると思われるくらい流暢に出る。文章もりっぱである。それでいて、気が乗らない。三四郎ハムレットがもう少し日本人じみたことを言ってくれればいいと思った。おっかさん、それじゃおとっさんにすまないじゃありませんかと言いそうなところで、急にアポロなどを引合いに出して、のん気にやってしまう。それでいて顔つきは親子とも泣きだしそうであるしか三四郎はこの矛盾をただ朧気に感じたのみである。けっしてつまらないと思いきるほどの勇気は出なかった。

 したがって、ハムレットに飽きた時は、美禰子の方を見ていた。美禰子が人の影に隠れて見えなくなる時は、ハムレットを見ていた。

 ハムレットオフェリヤに向かって、尼寺へ行け尼寺へ行けと言うところへきた時、三四郎はふと広田先生のことを考え出した。広田先生は言った。――ハムレットのようなもの結婚ができるか。――なるほど本で読むとそうらしい。けれども、芝居では結婚してもよさそうである。よく思案してみると、尼寺へ行けとの言い方が悪いのだろう。その証拠には尼寺へ行けと言われたオフェリヤがちっとも気の毒にならない。

 幕がまたおりた。美禰子とよし子が席を立った。三四郎もつづいて立った。廊下まで来てみると、二人は廊下の中ほどで、男と話をしている。男は廊下からはいりのできる左側の席の戸口に半分からだを出した。男の横顔を見た時、三四郎はあとへ引き返した。席へ返らずに下足を取って表へ出た。

 本来は暗い夜である人の力で明るくした所を通り越すと、雨が落ちているように思う。風が枝を鳴らす。三四郎は急いで下宿に帰った。

 夜半から降りだした。三四郎は床の中で、雨の音を聞きながら、尼寺へ行けという一句を柱にして、その周囲にぐるぐる※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊した。広田先生も起きているかもしれない。先生はどんな柱を抱いているだろう。与次郎は偉大なる暗闇の中に正体なく埋まっているに違いない。……

 あくる日は少し熱がする。頭が重いから寝ていた。昼飯は床の上に起き直って食った。また一寝入りすると今度は汗が出た。気がうとくなる。そこへ威勢よく与次郎はいって来た。ゆうべも見えず、けさも講義に出ないようだからどうしたかと思って尋ねたと言う。三四郎は礼を述べた。

「なに、ゆうべは行ったんだ。行ったんだ。君が舞台の上に出てきて、美禰子さんと、遠くで話をしていたのも、ちゃんと知っている」

 三四郎は少し酔ったような心持ちである。口をききだすと、つるつると出る。与次郎は手を出して、三四郎の額をおさえた。

「だいぶ熱がある。薬を飲まなくっちゃいけない。風邪を引いたんだ」

演芸場があまり暑すぎて、明るすぎて、そうして外へ出ると、急に寒すぎて、暗すぎるからだ。あれはよくない」

「いけないたって、しかたがないじゃないか

しかたがないったって、いけない」

 三四郎言葉だんだん短くなる、与次郎がいいかげんにあしらっているうちに、すうすう寝てしまった。一時間ほどしてまた目をあけた。与次郎を見て、

「君、そこにいるのか」と言う。今度は平生の三四郎のようである。気分はどうかと聞くと、頭が重いと答えただけである

風邪だろう」

風邪だろう」

 両方で同じ事を言った。しばらくしてから三四郎与次郎に聞いた。

「君、このあいだ美禰子さんの事を知ってるかとぼくに尋ねたね」

「美禰子さんの事を? どこで?」

学校で」

学校で? いつ」

 与次郎はまだ思い出せない様子である三四郎はやむをえずその前後の当時を詳しく説明した。与次郎は、

「なるほどそんな事があったかもしれない」と言っている。三四郎はずいぶん無責任だと思った。与次郎も少し気の毒になって、考え出そうとした。やがてこう言った。

「じゃ、なんじゃないか。美禰子さんが嫁に行くという話じゃないか

「きまったのか」

「きまったように聞いたが、よくわからない」

「野々宮さんの所か」

「いや、野々宮さんじゃない」

「じゃ……」と言いかけてやめた。

「君、知ってるのか」

「知らない」と言い切った。すると与次郎が少し前へ乗り出してきた。

「どうもよくわからない。不思議な事があるんだが。もう少したたないと、どうなるんだか見当がつかない」

2024-09-12

子供水泳教室を見に行った。

平日だったが仕事が早く終わったので、こども(小学生姉弟)の水泳教室の迎えも早く行くことができた。

普段駐車場で待っているのだが、練習を見るのは半年ぶりくらいだ。

見学からみていると、近くのコースで先に気づいた弟が、練習の合間に、両手で手を振りながら、姉はあっちと指さした。

しばらくしていると、今度は姉が気がついたようだ。少し遠かったので、姉はじーっとこちらを見たあと、ゴーグルを外してもう一度こちらを見る。。手を振ると、気がついたのか、ニコニコ笑いながら手を振り返してくれた。

そして、弟はあっちと、やっぱり指さした。

初めは友達に引っ張られるように通い出した姉、姉がいるからと通い出した弟。二人とも泳げるようになって、今年の夏は海もプールも今までで一番楽しかったね。

気がつくとどんどんできるようになるし、見逃してしまった成長はいっぱいある。今日たこだって、忘れそうだから、ここに書いて、また思い出すよ。

泳げるようになったこともうれしいけど、二人がお互いの場所を僕に教えようとしたことのほうが、なんだかうれしかったな。

来年からは、もう一人いる保育園児の弟も、一緒に行くよ。上の二人は心配練習中も気になるんだろうな。それもまたよし

2024-07-30

anond:20240730000621

まとめ人のgolden_haniwaって

はてなに恨みつらみ振りまいてたよしきの別垢だよ。

恣意的にまとめるのだけは得意なヤツじゃん。

2023-07-05

anond:20230703220419

BLで商業でびゅーしてから普通漫画家になったよしなんとかさんとかほしなんとかさんとかもいるやで

結局、ヒマな若いやつが総なめして探しまくるのはえっちな漫画

そこで発掘されてある程度定評ついたらやりたことやれるのはどこでもおんなじ

2023-05-07

20230507[アタック25]Next 2023年5月7日 50代大会 2023-05-07結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

10月からの本放送は1時「25」分から

BS1からボタン2回とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [ある野菜名前]ゴーヤ

・02 aiko アイコ

・03 逢坂《おうさか》(の関

・04 ティラミス

・05 [すべて][4つ]札幌(市 旭川(市 函館(市 苫小牧(市

・06 北島康介 きたじまこうすけ

・07 [頭文字]あおば

・08 2131億11(00万円

・09 ウィンストン・チャーチル

10 25

11 2(番

12 コロコロコミック

・13 安達祐実 あだちゆみ

・14 くぎ(煮

・15 本居宣長 もとおりのりなが

・16 かかし

17 3(番=弐

・18 長崎(県

・19 又吉直樹たよしなおき

20 三千院

・21 [AC]ミシシッピ(川

・22 にんじん

23 浅田次郎 あさだじろう

24 リボン

・25 portable ポータブル

・26e 淀み(に浮かぶうたかた

・yy 天王山 てんのうざん

・xx [ある湖の名前]浜名湖

2023-05-06

anond:20230506223834

こう言う形式承知の上でこのサービス選んでるのだから

脱線を楽しむのもまたよしだと思ってるよ

脱線嫌なのに君がわざわざ増田選ぶ意味あるかな

まだジャンルわけあるごちゃんねるに行った方がマシでは?

2023-04-05

積みゲー崩してみたら没入感がすごい!

3~4時間プレイしても全然疲れんし眠くもならない

エイムクソ過ぎて銃が全然当たらんけどそれもまたよし

5歳ぐらい若返った気持ちになれて得した気分だわ

2022-12-29

Youtuberが売れて順調に金遣いが荒くなっていくのを眺めるのもまたよし

2022-07-05

現行ジムニー(JB64)購入を考えている人へ

映画ゆるキャン△』を観てジムニーが欲しくなった人もいると思う。

そんな人に、XGに3年、XCに1年乗る俺が感じたよしなしごとを伝えてみたい。

運転感。普通

フロントウィンドウがとにかく狭い。

圧迫感に慣れるまで時間を要する。

前方の見切りも良くない。進路の状況をアクティブに把握するべき。

バックカメラは出来れば付ける。安心オプションで得られる。

乗車感。悪い。

都市部の整備された道では感じないが、ひとたび郊外へ出ると舗装路でも飛び跳ねる。

同乗者から文句を言われる。

燃費。悪い。

おとなしく運転して、市街地13km/L,高速11km/L程度。

車内。狭い。

軽自動車全般に言えることだが、助手席との距離が近すぎる。

ドリンクホルダの位置は慣れれば気にならない。

フルフラットにはならないが、助手席と後部座席を倒せば車中泊可能

段差はマットレスを敷けば無くなる。

XGは一工夫必要

最低地上高。これは便利。

都市部の自走式パーキングで気を遣う段差も気にならない。

高速道路走行中に出くわした落下物の回避も楽。

ただし、いくら浅くても浸水場所は走るな。

状況によっては水没車扱いを受ける恐れもある。

色。好みによる。

ただしブラックグリーンは要注意。

ボディサイズデザインのせいか、この2色は存在感希薄になりがち。

ホワイトレターマッドタイヤデカールで、存在感を高めたほうが何かと安全

グレード。出来るならばXCを買え。

ハロゲンライトは暗い。そして舐められる。

XCに乗り換えてから、夜間走行時の無謀な割り込みが減った。

フォグランプも、オプションLEDを選ぶほうが良い。

それ以外の装備差、キーレスミラー調整は意外と無くても気にならない。

あと、降雪の冬道を走る機会があるのなら、スノーブレードワイパーを1セット買っておくとよい。

クルーズコントロールが便利なのは田舎の一本道くらいか

純正マッドラップ。これは絶対つけるべき。

泥はねが劇的に軽減する。風切り音もない。

こんなものか。

ファーストカーにするならばXCを、

セカンドカーもしくはホビーカーで使い倒すならXGを選べばよい。

買うべきか否かを迷うなら、買うことで幸せになれるクルマには違いないのだから

2022-06-22

おれとお前との違いなんて、ちょっとした配列の違い、生産過程におけるロットの違いレベル差異しかないんだぜ。同じ工場で作られたよしみだ、仲良くやろうや。

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