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はてなキーワード: ジオシティーズとは

2025-09-27

昔の同人サイト荒らし犯人は男オタクじゃなく「同族」だった説

現代ネットでは「2000年代個人サイト時代同人サイト2ちゃんねるの男オタクに荒らされまくった」という話がよく語られる。でも、当時を知る者として、その記憶には少し違和感がある。

かにVIPPER同人サイト突撃したりブログ炎上させた事件はあった。しかし、当時無数に存在した、一日数十PVしかないような弱小同人サイト荒らしていたのは、本当に外部の男オタクだったんだろうか?むしろもっと根深い「内部抗争」が原因だった。当時のネット構造から、そう結論付けられる理由説明したい。

1.昔のネットは「鎖国された島宇宙」だった

まず前提として、2000年代初頭の個人サイト文化特にジオシティーズ代表される世界は、現代SNSとは全く違う。

発見が極めて困難Google検索は今ほど万能ではなく、サイトURLランダム文字列に近い。アルゴリズムによる「おすすめ」なんて存在しない。

孤立した文化サイトを見つけるには、特定ジャンルに特化した「リンクサイト」や、サイト同士で張り合っていた「リンク集」をたどるしかなかった。つまり、そのジャンルに詳しい人間しかそもそもサイトにたどり着けなかった。

この環境は、外部の人間(例えば、なんとなくやってきた2ちゃんねらー)に対しては、事実上「不可視」だった。しかし、同じジャンルを愛好し、アクセス方法を知っているファン同士にとっては、お互いの存在は筒抜けだった。この構造が「蛇の道は蛇」――つまり荒らしは内部の人間だった、という仮説の土台になる。

2.「2ちゃんねらー犯人説」の矛盾

世間で言われる「2ちゃんねらーによる襲撃」は、その性質が弱小サイト荒らしとは根本的に異なる。

目的は「祭り:彼らの「突撃」は、大企業有名人など、話題性の高い相手を標的にした「お祭り」だった。参加者が一体感を楽しむためのパフォーマンスであり、誰も知らない個人サイトを叩いても、彼らにとっては何の面白みもない。

女性オタク一方的に弱くなかった歴史的事実として、VIP板やおい板(801板)に戦争を仕掛け、返り討ちにあった事件がある。801板の住人たちは、暴力的言葉ではなく、VIPPERを題材にしたBL妄想即興で展開するという「文化的な攻撃」で相手を混乱させ、降伏させた。これは、彼女たちが独自の結束力と強さを持っていた証拠だ。

VIP板女性向けまとめブログ攻撃した事例(第一ブログ戦争)もあったが、これも標的は「ある程度有名なサイト」だった。無名個人サイトを狙う動機が、彼らにはない。

3.本当の地獄は「カップリング戦争」という内ゲバ

では、誰が荒らしたのか? 答えは、同じジャンル内にいた、解釈違いのファンたちだ。

当時の同人界隈では、「カップリング論争」が今よりもずっと先鋭化していた。

固定 vs リバキャラの攻め受けが固定か、リバーシブルか。

解釈違い原作解釈を巡る対立

これらは単なる好みの違いではなく、自分の信じる「正史」を揺るがす「異端」との戦いだった。自分解釈と違うサイトは、コミュニティの秩序を乱す悪であり、それを攻撃することは浄化として正当化され得た。

この内部の人間こそが、荒らし実行犯として最も合理的だ。

1. 同じジャンルファンから専門用語検索して同人サイトを見つけられる。

2. コミュニティに詳しいので人伝に同人サイトを知れる。

3. どのサイトがどんなカップリングを扱っているか、詳細に把握している。

4. そして、そのカップリングがなぜ自分たちの思想にとって「許せない」ものなのかを理解している。

外部の人間には到底不可能な、極めて精密なターゲティングができるのは、内部の人間だけ。「蛇の道は蛇」とは、まさにこのことだ。

まとめ:二つの現実と、単純化された記憶

結論として、2000年代ネットには二種類のハラスメント共存していた。

1. 外部からの襲撃2ちゃんねらーによる、有名サイトを狙った派手な「祭り」。

2. 内部のハラスメント:同ジャンルファンによる、解釈違いを理由とした陰湿個人攻撃

日常的に多くのサイト運営者を苦しめていたのは、後者だった可能性が極めて高い。

では、なぜ現代では「犯人2ちゃんねらー」という話ばかりが残ったのか? それは、歴史単純化された結果だろう。「外部の敵」という構図は分かりやすく、劇的で記憶に残りやすい。一方で、ファン同士の醜い内ゲバは複雑で、語りにくい。

そして決定的なのが、ジオシティーズの閉鎖によって、一次資料である無数の個人サイト永遠に失われてしまたことだ。証拠が消え去った今、よりキャッチー物語けが生き残り、史実とは異なる認識が広まってしまった。

更に言えば、今現在SNSなどで繋がっている相手が当時の対立相手だった可能性が捨てきれないので、この内ゲバ記憶封印し、残った2ちゃんねらー突撃記憶だけを語るようになった。

この事実は当時の801板過去ログdatでも確認できて、自分同人サイトが荒らされている理由として男性VIPPERなどという言葉は出てきておらず、犯人として別カプや他ジャンル名前を挙げている書き込み殆どであることから伺える。

追記

この記事Google Gemini 2.5 Pro Deep Search(課金版)で作成されました。

どうやらGeminiは「なんでB×Aなんて描いてるの?気持ち悪い。原作読めばA×Bが公式だってわかるでしょ。サイト閉鎖しろ。」とか「ここは私のサイトです。どのカップリングを描こうと私の自由です。このような書き込みは今後削除します。」とか「最近、他サイト様の日記で名指しはされていないものの、明らかにうちのことを指していると思われる批判を見かけました。『節操がない』『キャラへの愛がない』といった言葉は、とても悲しいです。」のようなやり取りもURLと共にそのデータベース保有している模様。

すごいね過去インターネット歴史ちゃん証拠とともに残されているんだなぁ。

2025-08-20

anond:20250820123206

うむ、俺もオヤジになった。

そして別の話として20年以上前ジオシティーズとかホムペ持って、思春期の初期衝動理不尽に対して感情をぶつけているような、そういう剥き出しの創作的文章も今の若者から見られることがないのも俺としては残念だし見たいしそれで生きていけてるのが不思議である

2025-04-23

geocitiesジオシティーズの)のホームページをWebArchiveから再び閲覧する方法

おっさんだ。

十代の頃古いインターネットに触れ、geocitiesでのHP作成BBS運営キリ番がどうたらこうたら・・・

あいうことをやっていたアラフォー以上のインターネット老人会のおっさんおばさんのみんなに。




さて、閉鎖されたgeocities

WebArchiveでたまに見て懐かしんでいたんだが、最近見つかりませんでした言われて呆然

保存しときゃ良かった…と落胆しつつ、それならってんでちょっと色々試してみた。

同じようにさみしい思いをして諦めている人もいると思うから書いとく。


https://web.archive.org/アクセス

www.geocities.co.jp/※※※※とかの任意ドメイン(例えるならwww.geocities/co.jp/hatenatokumei/ みたいな)を付けることが出来た頃のアドレスでは

俺のgeocities復元させてくれなかったので、(これで発掘出来る人はいいね!もう読まなくていいよ!) 根性記憶MilanoとかMilkywayだとか、

そういう初期の頃に設定させられた都市名と、そしてこれが一番困難で「無理」だったら詰みなのだが、 番地(4つの数字)までをも思い出す。

そういう初期の別番地がない人には出来ない方法ではある。

俺の場合、最も記憶力の良かったであろう14歳頃に作ったやつだから番地までも覚えていた。

③なんとか思い出せて、WebArchiveにアドレスを打ち込んで発掘出来たらラッキー。 でもほぼ確で文字化けしているので日本語化しよう。

http://charset.7jp.net/changcd.html にアクセス

指定URL のところに https://web.archive.org/web/20181105060156/http://www.geocities.co.jp/Milano/9448/のように(これは発掘出来た俺のページだ!)

WebArchiveの文字化けページのアドレスコピーペーストして、Shift-JISにチェックを入れて(最初からチェック入ってる)ソース表示をクリック

ソースがずらっと出てくるページに遷移。viewクリック

http://charset.7jp.net/shr/changed.html このように、ページが日本語化され完了



コレで6〜7割ぐらいは再閲覧出来た。 もう見れないページも少なくなく、残念ではあったが、半分以上は発掘可能

俺のは友達学校の恩師以外誰も見てないような小さなページだったから、 普通にアクセスあったホームページの人は普通に今もWebArchiveに残ってるのかもしれないけど、そうじゃない人への救済として。 MilanoだのHollywoodだのMilkyWayだのカテ分けされてて&4桁の番地のアドレス時代から開設してる人向けに限られるし、 そのカテと番地が記憶にある人に限られるし、有用だと思える人は限られると思うが、俺と同じような状況でカテと番地覚えてる奇特な人居たら試してみてほしい。


確認してみたら http://charset.7jp.net/shr/changed.html で別の人の日本語化結果のジオが出てるな その時その時シェアして誰かに見せる、みたいなことはおそらく失敗するだろう。コピペして別サイトに移すか、どこかに投稿してデータを救い出す作業が要るだろう。一応、ごくごく一部の人には有用かもと思いシェア

2025-03-24

anond:20250324190545

えー、そんなこと言っちゃってさ、思い出が消えちゃうのは寂しいんじゃないの?♡まぁ、どうせ大した内容じゃなかったんでしょうけどね♡それに比べたらジオシティーズはもうちょっとマシだった…って?正直どっちもどっちじゃない?♡結局懐かしんでる自分がいるってこと、認めちゃったほうが楽になるわよ♡

2025-03-04

ぷらら終わるらしいな

yahooジオシティーズとかはもう結構前に終わってたしあの時代からあるブログHPサービスで残ってるのなにあるんだろう

最近はみんなTwitterとかSNSばかりでブログ書かないからなぁ

増田だって日本しねとか言ってた全盛期からしたら投稿減ってると思う(体感

今は逆にGoogleが使い物にならなくて信用できる人のブログから情報集める時代になってるんだしもっとブログを書いてほしい

wordpressとかなくてもSSGでマークダウンみたいなテキストファイルからHTMLを生成して静的ファイルホスティングだけで済むようになってきてるんだしこういう系のサービス増えてほしい

2025-02-05

anond:20250205043325

外部に置いとけってブコメ多いけどその外部サイトなりを維持するコストはどこが出すと思ってんだろう

映画公式サイトですら小粒な映画は数年で消えるのに。個別に外部サイト作成するにしてもジオシティーズに学べよ

2024-02-06

嫌韓が「俺も昔ヤンチャだったよ」とヘラヘラ語るの最悪が過ぎる。本気で悪かったと思ってるなら、死ぬまでネット回線契約しないで欲しい

こういう事を言う時、自分がやられた側だったという設定を持ち出すと有利なことを俺は知っている。

だが俺は今回その裏技を使わない。

それをやってしまうと「本当にコイツ被害者だったのか確かめようぜ!」という方向に躍起になる奴らで溢れてしまうのも知っているから。

から第三者目線から語らせてくれ。

最初に言っておくが、俺が語れるのは俺のうろ覚え光景だけだ。

当時のことなんて俺はもう正確に覚えてないし、グーグルもまともに引っかからない。

ジオシティーズニフティブログは消えていき、2chの過去ログも闇の彼方だ。

俺が物心つく頃には粗悪な中国製品を笑う文化日本には根付いていた。

中国製=安物というイメージがあり、その一種として偽ブランド商品SONY→SOMYとか)から発展した中国パクリ文化というイメージがあった。

日本中韓関係がどこらへんから悪化したのかはよく覚えてないが慰安婦問題とかでいよいよヒートアップしたように思う。

嫌韓流というどストレート名前漫画が発売された時期が2005年だったので、この少し前が嫌韓の加速下敷きであり、ここから5年ぐらいして下火になったはずだ。

当時の嫌韓がどんなものかといえば、主に「日本経済の深部に潜んだ日系韓国人特権階級として利権享受しているので倒そう」「韓国人生活保護不正受給している寄生虫だ」「韓国日本パクリで金儲けしていてズルい」「韓国人キムチ臭い。あとウンコを食う」「韓国国内では日本を叩くのがブームだ」辺りが盛んに言われていたと思う。

2ch発祥ニダー<ヽ`∀´>というモナーのエラを張らせて目を尖らせたキャラクター韓国人ステレオタイプ擬人化として作られ、このキャラクター韓国にとって不名誉発言をさせることがネットで大ブームとなっていたことを記憶している。

最初のうち嫌韓ブームは単なる外国人いじりだったが、それが段々と日本国益を脅かす隣国との聖戦へと変化していった。

氷河期の影響で日本中が冷え込んでいたこともあり、不安に駆られたネット住民の何割かは「真実の悪」を求めて聖戦士としてネトウヨへ傾いていくのだった。

その当時のネットにおける韓国人へのヘイト行為尋常ではなく、とにかく韓国人日本人を嫌っているという扱いをされていて、そしてそのブームテレビへも波及していった。

普通おっさんテレビ日本VS韓国サッカー野球試合を見て、韓国人選手が卑怯な反則をしてくるんじゃないかと目を光らせ、怪しい動きがある度に韓国人卑劣さを悪し様にあげつらうのだ。

そして韓国が負けた瞬間に、強豪国に勝ったかのような歓声がスポーツバーを包むのだ。

宿命ライバルではなく、倒すべき仇敵として韓国を扱う動きは日本中に広がり、政治家の中にも韓国へのヘイト感情を利用するものが出てきていた。

広がりまくった嫌韓ブームだったが、段々とその活性度は落ちていく。

その理由は、単純に飽きただけのようにしか思えない。

韓国日本の国交が正常化されたとか、日本人がまともになったとかではなく、他の興味対象が出てきただけだ。

2chで種火が産まれニコニコ動画で爆発した淫夢ブームと、なんJにおける超巨大ネットリンチ派閥 恒心教が、嫌韓ブームの中で暴れ回っていた暴徒たちを分散させた。

アメリカ発祥ポリコレブームにより人種批判することは難しくなったことで嫌韓の勢いは衰えていったが、同性愛者を笑っているのではなく演技の下手さを楽しんでいるだけだという理論淫夢は伸びていった。

同性愛者のアナルセックスをクソまみれと指さして笑うだけでは我慢できなかった者達は、より激しいリンチを求めて恒心教に入り、特定個人脅迫状を送り付けたり、大声でウンチを漏らしているというキャラクターをつけて動画作成したりしていた。

嫌韓に乗っかっていた人間別に反省してないと思う。

より安全で、よりホットで、より刺激的なコンテンツを求めているだけだ。

登場人物小中学生なら「イジメよりも普通サッカーしたりゲームするほうが楽しいぜ!」はハッピーエンドなんだろう。

でもいい年こいた大人なら「自分楽しいかどうかばかりを軸にして考えるのは社会構成員としての態度として正しくない」に辿り着けなきゃバッドエンドだ。

嫌韓の者達の多くは、単にもっと楽しいものが見つかったか嫌韓下りただけだ。

今でも反ワクで暴れている人、パルワールドを楽しく遊んでいる人、誰かのトレパクを見つけて笑っている人、AI絵師と崇められるのに夢中の人、色んな道に進んだが、多くの元嫌韓が「今自分が楽しめるか」ばかり考えて「その結果として他人迷惑を被るか」なんて全然頭にないままだよ。

せめて「まだ時効と決めつけるには早いし、変なこと口走らないで黙っておこうかな」ぐらいの頭は働かせられるならいいけど、それさえ出来ないなら、もうネットに書き込むべきじゃないと思う。

過去の罪が突然飛んできて「貴方はこのときこんなことをしてましたよね?じゃあ弁護士相談します」って言われないとも限らないんだぞ?

想像力を働かせてくれ。

他人の痛みを理解するだけの想像力をいきなり働かせるが難しいなら、せめて自分が訴えられないで暮らし続けるにはどうすればいいのかぐらいは考えて動いてくれ。

少しずつ頭使っていけば段々マシになるはずだから

頭まともに使わないで条件反射で皆が楽しそうに叩いてるからって自分まで棒持って飛び出すのいい加減辞めなよ。

それが無理ならネット契約を切った方がいい。

そうすれば他人自分不要に傷つかずに済むよ。

2023-10-01

2040年になっても増田ってあるのかな

ジオシティーズは15ー20年で消滅

5chも過去ログは有料になったとか?

2023-08-19

三大インターネット老人会が反応するもの

アクセスカウンター

キリ番踏んだら必ず報告してください

teacup掲示板

KENT-WEB

・裏ページはこち

アクセスバナー

ウェブリング

・「○○のほーむぺーじ」

FFFTP

ジオシティーズ

ピーーーガーーーガコンガコン、ザザーー

Yahoo!BBモデム配布

あとひとつは?

2023-08-13

久々にジオシティーズサイト見ようとしたら消えていた

三国志に出てくる諸葛亮陣形解説サイトがあったのに

2023-07-02

anond:20230702071753

2chって、俺はもう2chは見ない、とか思って見なくなったんじゃなくて、気がついたら見に行かなくなってたな。

Twitterもおんなじ感じになるんじゃないかと思ってる。

後、SNSじゃないけどジオシティーズがなくなったりしたこともあるからぶっちゃけどんなWebサービスでも未来永劫ではないよな、っていうのはある程度の期間ネットに触れてりゃ感覚として理解できるはずなのに、なんでTwitter永遠だと思ってんだろ。

2023-05-10

anond:20230510094109

あるスラングがいつから使われているかを調べるときなどはTwitter検索するし

ジオシティーズの終了だってバーミヤン石仏爆破のごとき人類文化の大損失だと思っているぞ

Twitterの休眠アカウント削除ってそんな困るか?

俺そんなに過去ツイートなんて見たりしないから、別に無くなったって困んないんだけど、みんなそんなに過去ツイート見たりしてんの?

後、今までだって例えばジオシティーズが無くなったりとかあったわけじゃん。

そりゃ無くなった時はちょっと寂しい気持ちはあったけど、別にからどうってわけじゃないよね。

2023-03-14

もし俺が学生なら確実に黒歴史を量産していたのでヤフージオシティーズ閉鎖で助かったよ

2022-11-21

クラス友達メル友寝取られた思い出

父親パソコンオタクだったため、我が家にはニフティサーブサービスインと同時にネットが導入された。俺はまだ中学生だった。

最初ジオシティーズ個人ホームページを作るなどして遊んでいただけだったが、メル友募集掲示板というもの出会ってしまい、もともと文章を書くのが好きだったこともあってハマってしまった。

当時のメル友というのはPCを使って長文のやり取りをするもので。後にくるケータイ時代の常に短文をやり取りするスタイルとは根本的に異なる。いわば文通に近い。

どこに住んでいるかもわからない相手と近況を報告し合ったり、本や映画について踏み込んだ感想を交換したり、そのメールの返事がいつ届くのかじりじりして待ったり。現代からするとだいぶレトロ世界観だが、ネット自体が普及しておらず、調べ物は図書館、待ち合わせには念入りな調整が必要で、大都市情報雑誌新聞が頼り……そういう時代だったから、メル友との交流最先端を感じささせた。

ブラウン管の向こうに世界があり、そこには人間がいて、俺とそいつが繋がることができる。

現代デジタルネイティブには理解してもらえないかも知れないが、個対個のネットワークがあることは全然当たり前なんかではなかったのだ。

誰でも書き込めるメル友募集掲示板も当時は機能していた。

その後すぐに出会い系サイトの宣伝スパム汚染されて壊滅するが、その少し前の話だ。俺はそこで同年代の異性数人を見つけてメールのやりとりをしていた。下心があったわけではないが、やはり心のどこかでロマンスを期待する気持ちもあったかもしれない。

実際その中のひとりとは3年にわたってメル友関係が続いた。仮にちーちゃんとするが、このちーちゃんとはかなり親密な関係だったと思う。お互いだいたいの住所から家族構成趣味嗜好まで知っていたし、誕生日クリスマスなどのイベント時にはチャットで長時間やりとりしてて、言葉にはしないまでも会いたいとお互い思っていた気がする。

時は流れて高2の頃、俺が東大を目指そうかな〜という話をしたことで、その流れが本格化した。

東京に来たら案内するよ」「合格パーティーしよう!」

東京の西の方在住だったちーちゃんはそう言って応援してくれた(実際には増田受験に失敗し、鬱を発症浪人した挙げ句日大を出て零細企業転々とする人生を送り、はてなブックマークが唯一の趣味独身アラフォーである)。

俺は受験勉強に打ち込み、しかし週に2,3往復のちーちゃんとのメールは続けていた。

ところで俺はネットにだけ傾倒していたわけではなく、学校でもまあ普通に生活していた。カースト色の薄い学校だったこともあって、ギーク寄りの仲間とのんびりと生活できていた。特に仲が良かった男を田中とするが、こいつは曲者だった。遅刻魔であり地頭はいいのにテストは苦手、思考に口が追いつかなくて口下手、ときおり突拍子もない事をやって周囲を驚かせるという有様で、今で言う多動型のADHDだったんだと思う。

その田中のある日の発言に俺は凍りついた。

千鶴ちゃんと会ってきたよ」

何の話だ?と思った。知らない名前だったからだ。しかしすぐに嫌な予感がして、

もしかして東京に行ってきた?」

と聞いた。ビンゴだった。田中は何らかの方法ちーちゃんメールアドレスを入手し(当時はシステム的に侵入を許したかと思ったのだが、後に調べたら他のクラスメイトに宛てたメールCCちーちゃんアドレスが混入していたことがわかったので多分俺が悪い)、メールアドレスから俺がたまに話していたメル友だと察知し、偶然を装ってメールでやり取りを繰り返し、会うところまでひと月で漕ぎ着けたのだった。俺が本名さえ知らなかったちーちゃんと。

ショックだったのと同時に、田中の行動力に感心もした。ド田舎高校生にとって東京まで往復するのは時間的にも経済的にもハードルが高い。しかし行動したか田中ちーちゃんと会えたのだ。

俺は何事もなかったふりでメル友を続けたが、ちーちゃん熱量があからさまに落ちているのがわかった。メールの頻度も減った。それもそのはずで、その後も田中ちーちゃんと月に2回のペースで会っており、正式に付き合うことになったと田中から報告を受けた。その後に続いた

「すっげぇ……すごかったよ。SEXおすすめ

という童貞卒業感想もボディブローのように効いて、この頃を境にちーちゃんとの関係は俺の方からフェードアウトしてしまった。

俺にとってちーちゃんあくまネットの向こうの、本と映画が好きな誰かであり、淡い期待そのものであり、それだけだった。

しかし数年後、俺の大学文化祭田中ちーちゃんを伴って遊びに来た。

ちーちゃんは俺の想像よりも小柄で垢抜けた今風の短大生だった。店番をしていた俺はぎこちなく短い会話を交わしただけだったが、田中が言うにはちーちゃんは後に俺について「なんか怖かった」と感想を述べたという。当時の俺がアート系の学部雰囲気に影響されて髪の半分を緑に染め夕方でも黒いサングラスを掛けていたからかも知れない。

俺がちーちゃん人生に関わったのは多分それが最後だ。

その後あっけなくちーちゃんと別れた田中アムウェイ一財産築き、会社を立ち上げるために地元に帰ったが津波で流され、生存絶望的かと思われたが何故か身分を偽って大阪パチスロYoutuberとして生計を立てているのが同級生によって発見された。

田中家族の頼みで俺は一度だけ大阪まで田中を連れ戻しに行った。痩せ型だった田中は別人のように太って、肌は土気色だった。しかし話すことは間違いなく田中で、スロットで金を貯めてアフガニスタンに行くと言っていた。その言葉通り田中地元へは帰らず、ペルーへ渡って交通事故で死んだ。

なあ田中

お前は何だったんだ。台風か何かなのか。ふざけんなって。

2022-07-02

anond:20220701011150

1990年前後

大学ユニックスと従量接続ニフティサーブコンピューター通信)。用途は今でいうメルカリなど

2000年前後

:ADSL回線ジオシティーズ用途は今でいうブログなど

はてな黎明期人力検索ダイアリーハイクなど一通り)。途中で光回線化。

MMOファンタシースターオンライン初代など)にハマる。光回線最強。その後ゲームが複雑化して攻略本では間に合わなくなりアプデ即日わかる攻略サイトが出てくる。

ダイアリー人力検索が衰退しブログに一本化。趣味fc2もやってた。ウェブ拍手など。

ヤフオク不要家財を始末

ノマドというか自宅で小規模開業

育児開業も含めてほそぼそと、しかしずっとはてなダイアリー(のちにはてなブログ移行)は続けている(過去ログローカル保存だけにしているがたまに物価比較のためなどに増田転載している)

2010年前後

ハイクが同時期サービスであるツイッターユーザー数で完全に負ける(お題がある分荒れにくかったかハイクがよかったのに!ただし炎上は少しはあったけどね)のがサービス終結してしまSNSツイッター一本化。なおフェイスブックは垢もってるけど特段やりたくない。お金もち自慢も子供自慢も(両方持ってるけど自分は)楽しくないので。

:親(おじいさん・おばあさん)にブログ教えたらはてなじゃなくて楽天を選んだ。

増田に出戻る。ミソジニストだのオタク論理ねじれがおもしろすぎた。増田最初に「表現の自由戦士」って言葉書いたのオレです。

:自宅のIT担当者は(仕事必要から)言うにおよばず、親・義親の家のルーターとメイン機やスマホメンテもずっと担当しつづけている。

デジタル入稿同人誌講義につかう教科書副読本印刷発注するのにハマる。なんだ、簡単自分でつくれるじゃん的な。

2020年前後

コロナリモワ一般的

特に変わりなくツイッターをつかっているがなんか行き詰まりを感じる(大事ツイート自分にだけ見えないことが多くでてきている)。ツイッター疲れって確かにあるよな

ジャバスクリプトサイトが一切動かない。それとは別に作品発表SNSなども炎上があり次を模索中。

:親にLINEの使い方を教えて日常報告を済ませるように

:親にiPad中古)を押し付け

メルカリ不要本などを始末。

ジオシティーズがひっそりおわった。まだあったのすげーよな。

2022-06-09

昔「両親に自分人生ネタにされて困ってます」って設定の日記創作小説サイトあったよね?

名前が思い出せねえ。

毎日かあさんの件でこのサイト存在を思い出して検索してみた。

15分ほど探したが見つからない。

かに存在した。

自分の夢じゃなかったはず。

ADSL日本中に広がりだした前後ぐらいの時期のサイトだ。

ネチケットという概念日本中を飛び交い、ディズニーデジモンキャラクターネチケットについて解説する二次創作ネット中にあふれていた頃。

かにそのサイト存在した。

サイトアクセスすると最初に出てくるのは子どもの成長を楽しげに描く両親の日記

赤ん坊の頃から日記は始まり子供の成長が赤裸々に綴られる。

子どもが成長して中学高校かに入ったところで「娘にも日記を書かせるようにしました」とリンクが貼られる。

娘のサイトは表向きは両親のサイトと大きく変わらない内容。

だが、画面内をドラッグすると隠しページが仕込まれている。

当時のインターネットでは個人HPを持ち、HPの中に隠しページを用意することが流行っていた。

一番多いパターン単一色の背景と全く同じ色のフォント文字が書かれているパターン

Tabキーを連打するか、ドラッグ選択して色を変えるかで簡単に見つけられる。

存在を匂わせてはくるが入り口が分からないサイトソースコードを見れば大抵はヒントが仕込まれていた。

隠しページの内容は、イラストサイトであれば18禁イラスト日記サイトなら人には言いにくい趣味の話についての日記が載っているのが常であった。

その当時のネットで暮らす人達本能的に、直感的に、画面の中の空白から隠しサイト存在気づきクリックする。

そこには「いじめられっ子日記」のようなタイトルで両親に勝手個人情報をばら撒かれ続けた子ども悲惨人生が描かれている。

自分赤ん坊の頃の話を誰もが知っているだとか、家であった内緒にしておきたい話がすぐに学校中の噂になるだとか、そしてその特異な立場から虐めにあってきたと。

両親はネットアップロードした子どもの姿にしか興味が無いので現実の子供を見ようとしてないのでイジメには気付いてないという吐露もあったと思う。

ネットにアップした情報不特定多数に広がってしまうので気をつけようという警鐘としてこのサイトは語り継がれていた。

いつからか、インターネット個人情報が廃れリンク集は消え、ジオシティーズさくらインターネット個人HPからTwitter本拠を移す者たちが増え、カトゆー家も断絶。

バカッター迷惑系Tuberの起訴代表されるようなネットで本当に痛い目にあった話が無数に供給される時代において、たとえばの話でしかなかったこサイトは忘れ去られたのだろう。

少なくとも、私の記憶から今日まで消えていた。

なあ、たしかにこんなサイトあったよな?

やっぱり自分妄想なのか?

20年ぐらい前の話だしなあ

2022-04-25

anond:20220425184751

ワイが小学生の時は人が集まるコミュニティmsnジオシティーズ2chしかなかったか

開始と同時にいきなりディープ世界突入したもんやった。

フラッシュ倉庫もあったけど一人で楽しむコンテンツやしあれ。

2022-03-01

個人サイト全盛期の昔話に自信のあるおっちゃんおらんか?

おらんならおらんでええんやけど

当時の空気を吸って生きてた人の話が聞きたい

今のネットは息苦しすぎる

便利だし、良い時代になったもんだとは思うが

それでも「あの頃」にしかなかったモノがあったんだろ

ジオシティーズを漁っててもよく分からんのよ

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