はてなキーワード: ルドンとは
ロマンシングサガ2リメイク(以下リベサガ)を先日クリアした。すごくオモロだったので、感想と史書風のプレイレポを残しておく。自分はサガシリーズ自体はぼちぼち遊んでいるけど、ロマサガ系列は初めてなのでヘンなところがあってもご容赦を。
なお難易度については、七英雄のヤバさを聞き及んでいたのでノーマルにした。何十時間もかけて詰むのは面倒と思って……。ファイアーなんとかさんに何度も運ゲーでリセットされたり、クソつよ卵に強制二周目を余儀なくされた過去のゴーストが「やめとけ」って囁いたんや。
あんまり長々と書いても他のしっかりしたレビューのn番煎じになるので、感想を三行で要約すると
ちなみにこれを書いている人は、仕事のためにツナギとかエプロンとか華美さがない実用性重視の服装をしている職人気質女子(さらに赤毛でポニテで元気っ子だと言うことなし)がめっちゃ好みだということを宣言しておきます。
憎きクインジーは討たれた。敬愛する兄王子、そして偉大な父王の無念は果たされた。しかし未だに残り6人の七英雄がこの世界のあちこちで暗躍していることだろう。その野望を砕くため、アバロンの皇帝が今立ち上がる。
チュートリアルのクインジー撃破から水上要塞攻略まで。素直にキャットに協力を仰いでほぼ戦闘をせずに要塞を攻略した。ライトボールばっかり使っていた印象がある。難易度がノーマルではありながらボスが結構強かった思い出。とくに攻略情報などは見ていなかったため、いきなり50年もジャンプしてびっくりした。
アメジスト帝を一言で言い表すならば、ひたすらに南を目指した皇帝であった。
ジェラール帝から帝国領土の拡大と七英雄の撲滅という使命を引き継いだアメジスト帝は、帝国にケンカを売ってきた格闘家を討ち滅ぼし、モンスターに支配された宝石鉱山を開放し、ルドン高原を乗り越え、辺境である南方の地に覇道を突き進む帝国の風を吹き込んだ。また皇帝は出会ったサイゴ族を大いに助け、彼らと帝国の間に友誼を結んだ。
南下の途中、とある洞窟で七英雄の一人であるダンダークと出会ったアメジスト帝は、死闘の末に多大な被害を出しながらも七英雄が一の強敵を打ち破るという大金星を上げた。挑むのは時期尚早と諌める臣下の声は、先代から引き継いだ七英雄への衝動に支配された皇帝の耳に入ることなく、その怒りに燃える橙の瞳は佇む七英雄にまっすぐ向けられていた。
ダンターク撃破後、余生としてトバでツバメの巣を漁ったりと漫然と暮らしていたアメジスト帝であったが、最後はサイゴ族の南大陸への移動を見届けて皇帝の座を退いた。
二代目皇帝は宮廷魔術士を選択。理由は魔術系の陣形があったほうがいいんじゃないかと思ったから。男ではなく女にした理由は火術が攻撃系っぽかったから(あとデコルテとヘソが眩しかったから)。
難易度はノーマルにしたんだから、リセットしたり厳選したりせずにフィーリングで皇帝を選んでもなんとかなるんじゃないかと思って、他のキャラクターについてはどんな陣形を持っているかは調べなかった(この出たとこ勝負はとある七英雄と戦うまで続く)。
アメジスト時代は結構長かった。そのせいか、最後の方は敵の強さに味方側のパラメータ(特に装備)が追いついておらず、かなりキツイ戦いが多かった。この時代が一番LPがボロボロだったと思う。
特に実質的に最初の七英雄戦であるダンタークとの戦いは何度も全滅する激戦になった。術技も武具も揃っていないため、ダンタークの攻撃はほとんど致命傷(ふみつけを喰らえば即死)となり、こっちの攻撃は、物理の最大打点が気弾(体術)と切り落とし(大剣)の600、術がフレイムウィップの800。気合とお祈りでなんとか勝てたけど、正直時期尚早だった気がする。実際、ダンターク戦はリベサガで二番目にキツイ戦いだった。
火術を期待して抜擢したが天術(太陽光線、月光Lv2)の方がメインだった。アンデットがやたらと出てくる洞窟が多くて、一人だけ太陽光線で1000近いダメージを叩き出していた。
体術の鬼。カウンター、ジョルトカウンター、コークスクリュー、気弾などなどをひらめいた。あと初期装備のヒールサンダルから繰り出されるふみつけがやたらと強かった。
大剣技をよくひらめいてくれた。ダンダーク戦では流し斬りまで閃いたが幻になってしまった(全滅した)。頼りになるV系のイケメンだった。
ダンターク戦において回復が追いつかずに急遽ヒーラーとして投入。意外と打たれ強かった。
火術の人。ファイアウィップオンリーでほぼ戦い抜いた。ダンターク戦では盾持って防御するという、なぜかタンク役になっていた。ファイアウィップがダンタークに刺さりすぎるせいか、ヘイトを買ったかのようになぜか狙われまくったことが原因。
アルゴルくんと愉快な仲間たちは滅亡したカンバーランドを走り回り、表ではレジスタンス活動をしていたホーリーオーダーを援助しつつ、裏では武装商船団の頭領を強請って強引に不平等同盟を結ばせた。
バレンヌ帝国の皇帝としては、ヴィクトール運河に橋をかけたり帝国大学を作ったり公共事業に力を入れ、後世への礎を築いた。
プライベートでは、(ネレイドに水をぶっかけられたりしたが)マーメイドにて出会った踊り子と親密になり、魔女に人魚薬を作ってもらうため東西奔走したが、サイゴ族の子供(と子ムー)を助けに洞窟に入って、うっかり年代ジャンプをしてしまった。
三代目皇帝は、なんか面白そうだしという理由でフリーメイジ♂を選択。ゲットした陣形は多分一回も使わなかったと思う。もろもろのイベントでエビス顔皇帝がいろんな顔をして面白かったので元は取った。このとき格闘家が皇帝候補に出てきたのだけど、仲間になってなくても出てくるもんなんだと思った。まあ滅ぼした相手だから皇帝には選ばなかったのだけど。
カンバーランドイベントで幽霊の兵士がうろついている城があって、割と稼ぎスポットな匂いがしたけど死者を冒涜すのはなあと思って隣を通ったら念仏を唱えるだけにしておいた。仲間が増えてきたこともあり、訓練場であーだこーだやって閃き適正がある仲間を見つけ出すのが楽しかった。
ファイアボールLv2とフレイムウィップ、そして前皇帝から引き継いだ太陽光線と月光をメインに戦っていたはず。そこそこ杖に閃き適正がありいろいろと閃いた(削岩撃までだっけ?)。「ひょっ」とか「ふよっ」みたいな掛け声が可愛かった。
槍と大剣を修めた。大剣と槍使いが他に居ないからと正直それほど期待していなかったけど、水流剣や無無剣など便利な大剣技、一文字突きなどの強力な槍技を閃くいぶし銀の活躍だった。
クラスとして小剣が得意と言いつつ全く閃き才能が無くておいおいとなった男の子。ただその分、剣の才能にあふれており次々に強力な剣技を閃いた。特にみじん切りと濁流剣は中盤まで便利だった。
才女。小剣も剣も弓も閃き適正があり、めっちゃ閃きまくってくれた技のデパート。この時に閃いた技で後世まで含めて一番使ったのはマリオネットかな。
カンバーランドが帝国に下った証として傘下に入った大型新人。仮にも皇帝であるアルゴルよりも高い魔力を持ち、サイクロンスクイーズで敵を蹴散らしていた。実はアルゴルと同じくらいの杖への閃き適正があった。
カンバーランドを拠点とするホーリーオーダーがバレンヌ帝国の臣下となり一世紀、新たに帝国を率いる待望の次期皇帝はこのホーリーオーダーから誕生した。
新皇帝のアガタ帝は前皇帝の志を引き継ぎ、領土拡大のため草原地帯であるステップに進出した。そこで出会った草原の民ノーマッドから、七英雄が一人ボクオーンが地上戦艦でこのステップを荒らしていることを聞き、七英雄滅ぼすべしと帝国大学の軍師に協力を仰いで史上最大の囮作戦を敢行すると、親衛隊と共に帝国最強の突撃隊として戦艦に潜入した。
七英雄が一の策略家であるボクオーンとの戦いは苛烈を極めた。操り人形との同時攻撃をなんとかしのいだとしても、底力を出したボクオーンの悪夢のような波状攻撃に次々と仲間が倒れてゆく。だが、七英雄許すまじという意志の元で団結した帝国突撃隊の鉾は、最後にはボクオーンの人形の体を貫いた。
ステップを開放したアガタ帝は、続いてアリの被害に苦しむサバンナをも平定し、その歩みを止めた。ステップを平定する前にはメルー地方の各地に脚を伸ばし、退陣までの稼ぎをするかのように東西へ奔走したと伝わっている。せっかく作った人魚薬を試してみることができなかったのが心残りだったと臣下に漏らしていたと伝わっている。
四代目皇帝は妥協の上でホーリーオーダーを選択。皇帝選択でリセットしないという縛りをしていたのだが候補にろくなクラスが出てこず、三連続で術士系になってしまうのはマズいなーとは思いつつもまあいいかと。
アガタ帝時代の印象は、とにかくボクオーンがキツかったこと。後少しで勝てるというところまで行くのだけど、どうしても最後まで体力を削ることができない。これを十数回繰り返したと思う。ここまで厳しかった理由は複数ある。
1. ボクオーンの強冥地相を解除する手段がとにかく乏しかった。せっかく第二形態まで追い込んでも地相を解除できずに一気に回復されて詰みになることが多発。あっちは終わりなき人形劇を連発するだけであっという間に強冥地相にするのに、こっちは解除手段が気弾と太陽光線しかなかった。
2. オートセーブを信用しすぎて地上戦艦から外に出られないことに気が付かなかったことに起因する準備不足。ロケハンをしようと思ったのに、いろいろと術技を閃いたせいで引くに引けずとなった。一回アバロンに戻れば月光Lv.2があったので地相解除手段が増やせたのだが。
3. 見切りもパラメータも陣形も足りなかった。水鳥剣で後衛が薙ぎ払われ、マリオネットで鈍足キャラが利敵させられ、終わりなき人形劇で次々に低HPキャラが倒れる。地獄絵図だった。ちなみにこの戦いでアガタがソードバリアを修得した。
攻略中は何回も、なんでデカブツが三回も行動するんですかその細足じゃ折れるでしょ!とか、なんでたった二回ぽっち暗黒タコヤキアタックしただけで強地相になるんですか!とか叫んでた。突破するまでリアル数日かかったはず。一回敗北して新皇帝になったほうがアタッカーと月光ヒーラーに役割分担できてもっと勝率は良かったように思う。
高い魔力を活かしてとにかく魔法をぶっぱしていた。各地で合成術を発見したので様々な術を駆使していた。基本はサイクロンスクイーズ。ボクオーン戦では太陽光線でがんばって地相を解除していた(ただ解除できたかと言うと……)。フルフラットを閃いた武闘派。
ちなみにホーリーオーダー♀の見た目では、モニカみたいにお下げを肩に垂らしている方が好き。
前任者と異なり大剣に閃き適正がなかったものの、斧と槍に才能があった。特に斧技の閃きは抜群であった。対ボクオーン戦では大木斬、チャージ、稲妻突きなどでひたすら攻撃していた。最終的に高速ナブラを閃く偉業を見せた。
前世代が見事な体格に反して体術の才能がなかったのだが、今世代はいろいろと体術に閃き適正があったので採用した。ボクオーン戦での貢献およびとある技を閃いたおかげで本世代のMVPかもしれない。その技とはベルセルク。バーナルがタンク役をしてたおかげでソーモンの指輪を着けていたので、ベルセルク後に急に火力が上がってびっくりした思い出。ボクオーン戦ではタンク(ベルセルク)、火力(マシンガンジャブ)、地相解除(気弾)に大活躍だった。というか仕事が多すぎた。
ボクオーン戦では幻惑剣で人形のスタンを取り続けていた。意外に弓の才能もあったけど地上戦艦内でエルダーボウを取るまではずっとダートを使っていた。なお顔採用。
火・地術の使い手が欲しかったために採用。ボクオーン戦では金剛力でシーシアスのサポートやアースヒールで回復を担当していた。長期戦には何よりも優秀なクラスアビリティが必要であると教えてくれた人。
後半に前衛枠が空いたので投入。真空斬りを閃いた。予想以上にクラスアビリティが優秀で、後世でも何度もダメージコンバーターを使うこととなった。
砂漠攻略時に投入。見事バラージシュートを閃いた。クラスアビリティである撹乱の優秀さにこのとき初めて気が付いた。影ぬいとフェイントの成功率がエグく、ボクオーン戦でこれがあれば……と思った。
BP回復の強さをボクオーン戦で思い知ったのでアビリティーマスターのために投入。ストーンシャワーを閃いた。この術は貴重な地属性の全体攻撃として最後の方まで使うこととなった。
全部がそうとは言わない
よく大ヒット作品に対して「これは若者の鬱屈した◯◯を表していて」なんていう謎考察する人がいるが、だいたいそんなことはない
ONE PIECEも進撃の巨人も、欲望の構造は大してしてないと思っている
でも一部の作品はよくよく観察すると欲望の構造をしていたりする、気づかずに見ていることもあるし意図せずそうなっていることもある
欲望の構造は大体うまく隠されるが、作者のスキル次第ではモロ出しなケースも有る
そしてその臭さは受け付けない人も多い
「ほら、こういうのが見たいんだろ?」と言われてる気がして、自己の欲に直面しなんとなく嫌な感じがしてしまうとか
作者の妄想オナニーにみえてしまうとか、自分を対象にしていないことに気づくからだと予想する
自分がその欲望に合致しているケースもあれば、合致していないケースも有るが
どちらに対してもその臭さは賛否出る
女性作家が少年誌で書くときなんかはその匂いに敏感に反応することがある
微妙に違う匂いがするんだと思う、少年の欲を刺激しない構造をしているみたいな
自分の欲望に合致する場合は、案外気づかない事が多いのかもしれない、あるいは少し臭くても美味しく召し上がるか
個人的には、00年代に数人の女性作家が「家事が得意なメンズに養われたい」という欲望の構造を用いたことで「欲望の構造を発見」した
のだめカンタービレ、すもももももも、とらドラあたり、他にもあったと思うが、それらを同時期に見つけたんだ
個人的にその欲望の構造はちょっと気持ち悪くてマイナスだったんだが、それを補うくらい面白かったのでどうでもよかった
例えば今ホッテントリにあがってる「なんにもない、なんでもない」はちょっとしんどかった
主人公の悩みを書いているようでいて、そのじつ説教欲を満たすような構造をしている
この臭さは私は食べられない
作者のオナニーに見えてしまうんだ、オナニーじゃないともっとまずい
「可愛い女子」「賢い老人」「いたいけな子供」みたいなのはそういう意味で出すのが難しい
うっかり作者が普段社会に対して思ってることを代弁させてみたり
あまりにも都合のいい存在となってしまうことがあり、どうしても鼻につく
かと思えば欲望の構造を避けすぎて奇妙になりすぎるケースも有る、バランスが非常に難しいんだ
上手い作家は「一見臭い構造かと思いきや全然違った」みたいなことするよね、あれは良い、参ったと思う
ところでこういった欲望の構造は、好きな人にとってはたまらないらしく
まあ発酵食品みたいなもんだろう
だからある程度は支持をされると思うし狙うのもありなんだが
こういうのは作者が若いときのほうが素直に書けると思う、年をとるとうまく隠してしまうというか冷静になってしまうので、臭さが好きな人には物足りない作品になる
恥ずかしげもなく自らの欲望を打ち込んだ作品はそれはそれでありだ
メイドインアビスなんかはモロだろう
あれはちょいちょい「こんなの作者そのものじゃん」というシーンがあるが、そもそも作者そのものが面白いので面白いんだ
そういう意味ではそもそも作者は面白い必要があるのかもしれない
(まああの人はキャラクリが専門だったわけで真似できると思えないけど)
他人に「そういう臭いのが好きなんだね」と言われると非常に否定したくなると思う
そういうところが難しいよね、それに気づいた瞬間作品が嫌いになる
でもそういう欲望を認識してそれでも作品を愛せたとき、人は大人になるのかもしれない
そういえば歌の詞なんかは、意味不明性があるけどあれは欲望の構造を隠すためなんだろうか?
駄文失礼
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ところで誤解してほしくないけど、欲望の構造はそれ自体が必然的なメインフレームであることは稀だと思う
例えばフリーレンだと、フリーレンがしっかり者でフェルンが手のかかる子みたいな構成でも物語は成立する(個人的には今の方が良いけど)
ただそうはならなかった、というだけ
そうならなかったら売れたかどうか、というのは結構難しい問題ではある
支持層が変わるかどうかも難しい
わかるかな、あくまで匂い・風味レベルであって味ではないみたいな感じ
むしろ必然的なメインフレームではない、フレーバーだからこそ欲望が出やすいというのもある
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明らかに男性の欲望は刺激されるから媚びているように見られ、一部の人は気持ち悪いと感じるけど
ひょっとしたらその女性は媚びる気は別になく「かわいいから」かもしれない
その場合は男性と、欲望の構造を指摘した人が間違っていて恥ずかしいとなるんだが、結局どっちかはわからないし刺激はされるのはたしかっていう
(この場合は構造ではないな、「いたずらに欲情させる装置」みたいな言葉がほしい、『誘引』とか『罠』とか?)
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こういう駄文を書いたときにホッテントリ入ると正直恐ろしくなるんだけど、面白い意見たくさん見れてよかった
異世界なろう系はそうだね
最初の頃は面白いって思うんだけど、沢山類似作品が出てきて、なぜウケてるかを分析された結果、自分がその『誘引』に引っかかったのかもしれないことに気づき、素直に楽しめなくなるみたいな
個人的には日本ドラマがきついのは明らかに欲望の構造を過度に発見してしまうからだと思う
F1層F2層に対して露骨に誘引しようとしてるテーマとかシーンがあるよね
最近はマシだけど
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例えば好きな食べ物なのに調味料をつけずに食べたら美味しくなくて、結局調味料が美味しいだけじゃんってなったり
Official髭男dismとかbacknumber聞いて泣けてたのに、割りと戦略的に作ってるよなと気づいて泣けなくなったり
そういう意味で言えば作品のメタ分析って子供に「サンタは居ないよ」って言うような行為で良くないよな
こういうのってゲッペルドンガーだよね
出典:さよなら絶望先生
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC
ゲッペルさんのゲッペルさんを呼び出せばまた楽しめるようになるんだけど
魔法少女マジカルデストロイヤーズはナードコアの文脈でサブカルクソ野郎の目線で見たほうが良い。
WWD:絵のタッチに影響を受けたり、尊敬する漫画家はいますか?
JUN:あまり「この人!」って方はいないんですけど、描き始めた最初の頃は「アイシールド21」や「ワンパンマン」の村田雄介先生の絵ばかりまねて描いてました。だから僕の絵ってかなり村田先生に似てるんです。村田先生のアメコミ風な影のつけ方と、喜怒哀楽の表情の描き方がすごい好きですね。
なんで敵が(´·ω·`)ショボーン なんだ?2chなのか?と思ったが、2011年の秋葉原でワンパンマンのノリと考えると、(´·ω·`)ショボーンも納得がいった。(2010年ぐらいがノスタルジーになる時代になったのかなとも思った笑)
実際、OPやEDは謎に不気味でパンクでお洒落でサブカルで良いと思う。このオシャレ感で2話のエンドカードでポプテピピックコラボしてきたので、サブカルクソアニメ路線を確信犯でやっているのかなと思ったら、ポプテピピックのプロデューサーが関わっているとは。
https://togetter.com/li/2125391
3話の急に出てきて○すのはアレは何なのかwギャグ路線から急にシリアス展開を入れる緩急が謎で草w
4話で古い閉鎖的なオタクと開放的な若いオタクをメタってきたには草が生えたw
5話は中野が舞台になりそうで、とくに聖地を秋葉原に限定はしなそうである。
池袋も出るだろうか。OPの急なザッピング音の転調を考えると、今後の展開がどうなるかわからないところがある。ポプテピピックの最終話の蒼井翔太氏の実写展開のようなパターンもありえるのだろうか。まじで予想がつかない。
そもそもJUN INAGAWAって誰?インスタからラッパーとのコラボして個展を開いてアニメ化ってどういうことなんだ?感があった。
コラボしたラッパーのA$AP Mobの説明を見たりA$AP Mobの音楽を聞くだけでは、とくにオタクラッパーというわけでもなく、どうつながるのかわからない。
https://block.fm/news/asapmob_is
JUN INAGAWA氏のインスタを見ていくと、ナードコアの文脈で理解できる気がする。
https://www.instagram.com/p/CYd1nUdF3_x/
このイアンのナードコア大百科 Ian's Nerdcore Encyclopediaを見るにこの文脈でラッパーと萌えがつながるのか、と。
https://diskunion.net/clubt/ct/detail/1008022873
https://archive.org/details/ians-nerdcore-encyclopedia/page/122/mode/2up
魔法少女マジカルデストロイヤーズをアニオタ目線で見るのは間違いだと思われる。
最初に見ている限りでは、設定がほとんど逆転世界ノ電池少女じゃね?と思った。
アキバものなのでAKIBA'S TRIP -THE ANIMATION- を越えられるかなと思って最初は見ていた。
このオサレ感、フリクリとか妄想代理人とか似ている感じがするなぁとも思った。
>令和のアベノ橋魔法☆商店街
もわかるーって感じ。
魔法少女モノでいうと暗黒系の魔法少女サイト(2期告知はエイプリルフールだったんかいw)とか。
4話のネタについては神田川 JETGIRLSや競女!!!!!!!!を見ないといかんだろうか。
そして4話のロボットは、作中だと勇者ゴーディンと言っていたので元ネタは勇者ライディーンになりそうだが、どちらかというと東映スパイダーマンのレオパルドンだよね?
(レオパルドンというと、いやあれはゼオパルドンか。アキバ系エロゲのおたく☆まっしぐらの失われた佐々木操ルートを死ぬ前に読まないと死んでも死にきれないという気持ちを思い出したw)
あと2010年頃とすると、シュタインズゲートネタが入るかどうか楽しみにしている。
また(´·ω·`)ショボーン から電車男や月面兎兵器ミーナや2chネタが入るか気になる。
エロゲ文脈でいうとブルーアーカイブ -Blue Archive-が上手いこと換骨奪胎して透き通った世界観を表現したのに対して、マジデスがどうするか。マジデスの好きなことを好きだと言える世界を作りたいというテーマはしっかりしてそうだから、それをどうシナリオにして描写するのか、楽しみにしている。韓国からのブルーアーカイブだったりフランスからのシティーハンター実写版だったり中国からの原神やアークナイツだったりフィリピンからのボルテスV実写版だったり、日本のオタク以上にオタクをしている、わかっている、海外からのディープな熱い作品があふれた中で、アメリカ帰りのマジデスはどう表現するか、文化の違いがあるのかどうか、楽しみである。
4話の最初の方のセリフで「壊れた"おもちゃ"<俺のゴーディン>を魔法で〜」というト書きが聞こえてきたオタクの増田より。
とりまアナーキーちゃんが元気でパンクでかわいいから見て。アナーキーちゃんのキャラはあまり他では見ないんじゃなないかな。ブルーちゃんは原作の方がかわいいかも派です。
【ルール】
・同じ言葉はアウト
・不自然な会話はアウト
-スタート-
A「…どんな話する?」
C「私はうどんかな」
ABC「(!!)」
A「え、えーと、なんか空がどんよりしてきたな」
B「曇天(どんてん)模様だな」
D「ピカドンやテポドンやノドンが落ちてきてハルマゲドンになるかもな」
A「え、えーと、好きなキャラクターの名前、僕はドンキーコング!」
C「私は…ポセイドン」
D「ワシはリザードン、グラードン、ヤドン、ウツドン、トリトドン、シビルドン、サイドン、ドンメル、ドンカラス、ドンファン、ドサイドン、カバルドン、ジュラルドン、パッチルドン、タンドン、ウオチルドンかな」
BC「(!!)」
A「うわーーーー!」
B「じゃ、じゃあ、これでどうだ、壁ドン!」
C「わっやめてください、Don’t Touch!」
D「若者よ、マドンナにはロンドンのウインブルドンでどんちゃん騒ぎしてどんぴしゃりとつっけんどんにどんでん返しを決めるのだよ、さあ行け、ヨーイドン」
B「うっせえよじじい!」
C「(!!!)」
B「うわーーーーーー!!」
?「ドンマイBさん。さあどんどん続けて」
D「君は生き残りなさい」
C「(えっ?)」
D「この部屋に来てからずっと感じてた。ワシには君みたいな娘がいてね」
C「(!?)」
D「君のような子は生き残るべきだ。ワシはここで終わる」
D「いいや、ワシはここで終了じゃ。さあ殺りなさい」
?「……分かりました、私の負けです。2人を開放します」
C「あ、扉が開いた!ここから出られるわ!Dさん、行きましょう!」
(外にて)
C「Dさん、ありがとうございます。…でもなぜ私達は開放されたんでしょう」
D「奴に『ドン』は殺せない。奴は『ドン』を愛してるからな。ワシはそこを突いたのさ」
C「え、ということは、あなたの名は?」
D「ドン小西だよ」
年に一度のバレンタインデーが自分へのご褒美チョコを買う日になったのはいつからだっけ。
ダイソーで女子中高生くらいの女子たちでごった返していて、ふと思った。
ここ数年、誰かにチョコをあげるなんてしてこなかった。自分へのご褒美チョコだけ。
別にチョコが好きなわけじゃないんだけど、ピエールマルコリーニやジャンポールエヴァンのような高級チョコは美味しいからつい買ってしまう。
百貨店のチョコレート催事のピエールルドンの列に並びながら考える。
よく見たらカップルだけじゃなくて友達とチョコを買いに来ている人が大半だ。
そういえば私にはチョコを一緒に買いに行くような友人がいない。友達らしい友達なんて皆無。
欲しいとは思ったことはあるが、大学は中退しているから学校繋がりの友人はいないし、契約社員だから社内での繋がりも希薄。
SNSで人と出会ったら、どこぞのサロン信者のような意識の高い集団の飲み会に参加させられ「もっと面白いことしなくちゃ、人生もったいないよ!会社に縛られてない?」と説教されるし。
人に対して気を遣うとか、人に好かれる会話をするとか、そういうことはわりと得意だけれど、だからこそ疲れる。
たまに寂しくはなるが一人が至高。
買ったチョコを全部自分で食べられるし、手作りチョコなんて作らなくて済むし、交際費はかからない。
デートプランに文句言われることもないし、無理に着飾る必要もない、二か月に一度も美容院に行く必要もない。
今夜は家で響を飲みながらチョコをつまもう。
ステ低くてルドン送りされるやつな
セックスの最中に肉体への嫌悪感でヒステリックにゲラゲラ笑われ、美輪明宏に嘲笑され、それでも裸の写真をとりまくった三島由紀夫はマゾの鑑。
https://mikuriyan.hateblo.jp/entry/2018/02/27/232159
福島は実際の体験こそないものの、自分が同性愛者であることは自覚していて、三島の小説「禁色」に「ルドン」という名で出てくるゲイバーに行きたいと思い、三島由紀夫の家に訪ねていきます。
三島由紀夫は何回かのデートの後、福島次郎をホテルに誘って身体の関係を持つのですが、福島は三島の「電気コードの被覆部をはぎとった『裸線』のような」痩せた貧弱な肉体にまったく魅力を覚えず、セックスの間、ずっとマグロ状態だったといいます。
世間でもて囃されている流行作家である三島由紀夫と親しく付き合えることを光栄に思い、東京山の手のハイカラな中流階級の三島家に出入りできることを嬉しく感じるのですが、三島とのセックスは苦痛以外の何者でもなかったといいます。
いっそのこと福島がノンケだったら三島とのセックスは可能だったのではないかと思うのですが、あいにくと福島はホモで、タイプ以外の男とはヤル気になれないんですね。
それでもしばらく我慢して三島と付き合うのですが、夏になって伊豆の旅館に三島と一緒に逗留しているときに、セックスの最中にヒステリックにゲラゲラ笑い出して、その場の雰囲気をぶち壊してしまいます。
それで三島との仲は破綻し、福島は故郷の九州に戻って高校教師になります。
以下は15年後の逢瀬のときの記述です。このときには三島もムキムキマッチョに鍛えています。
熊本にやって来た三島由紀夫は宿泊したホテルで、福島の前でふんどし一つの裸になってボディービルで鍛えた自慢の肉体をみせびらかします。
そして二人は久しぶりにセックスするのですが、福島の身体はやはり反応しないのです。
福島は、三島の不恰好で不自然な「肉体美」を目のあたりにして「どんなに鍛えても、この人の体はやはり裸線なのか」と思ってしまうのです。
……三島は若い頃はベッドでは「タチ」だったそうですが、このときは「ネコ」になっていたそうです。
福島は三島がネコになったせいで、やたらと男っぽく振舞うようになったのではないか、と興味深い推察をしています。
(※タチ:攻める人、ネコ:受ける人)
たしかに……ゲイではない私から見ても、三島の裸体はかっこよくない。筋肉があるだけで。
一般的に三島の肉体改造のきっかけは「美輪明宏に嘲笑されたから」と言われていますが、福島との行為中の「哄笑」にあったのかもしれませんね。
お前らマジかよ
怖いわ
俺もそんな読解力ある方じゃないけど、少し解説するわ
まず「さ、洗い流そ」を前のシーンと後ろのシーンに分けるだろ?
後のシーンで「ごめん」って言ってるから、前半は夫も最終的に悪いと思ってるんだよ
あれは悪いシーンなんだよ
そこに対してギャーギャー言ってるやつ、ほんとうにダイジョブ?
例えばだよ、少年が万引きして、最終的にごめんなさいって言うストーリーがあったとして
前半の万引きシーンをギャーギャー言うか? 全体を理解した上で「それでもなお」なら分かるが、そうじゃない人ばっかじゃないか
話を戻して今回の動画は、「昔ながらの頑固な親父」と「今時の優しいパパ」の間で揺れ動いてるんだよ
バスでも何か考え事
プレゼントは一応買うけど、逡巡して飲みに行く
そうやって揺れ動いてるさまを表現しているのに、「酷い親父だ」「被害者気取り」って何だよ
でも夫は「頑固な父親像の方が良いんじゃ?」って少し思ってるんだよ
どっちがいいか? じゃねーよ、登場人物が悩んでるんだよ。それが全て
あと奥さんが〜って言ってるの、ずっと夫を写してるのに周囲のこと言い出すのヤバイでしょ
何ていうかな、登場人物が頭のなかでどう考えてるか理解できない人多いのかな
電通嫌いだがさすがに同情したわ
広告って大変なんだな
直観だけど、共感性羞恥(共感的羞恥)を感じる人は嫌悪派だったりしないかな
【怒り新党】『共感性羞恥』というあの現象→分かる分からないで盛り上がる人々「ツイッター民に多い気がするのはなぜだ」
http://togetter.com/li/1016242
要は「相手の気持ちになって考えちゃう人」とか「感情移入し過ぎて考えすぎる奴」なんだけど
自分の脳内に相手(障害者側・その親族・番組側)のシャドーを作ってしまって、その気持ちを無駄に察して「うわぁ」ってなるんだよね
ゲッペルドンガーなんかもそんな感じ
http://i.imgur.com/SKBW89c.jpg
こういう人は、ペットショップの中で狭いケージに入れられている動物なんか見ても辛くなるタイプ
面白いのが「とても共感はするけど、素直に受け止めるタイプ」も居て、こっちは感動派だと思う
感動派は相手の体験を自分事のように置き換えて考えるんじゃないかな
誰かが頑張ってると、応援されたような気持ちになるし、応援されると頑張れる
俺なんかはスポーツの応援をする時に、ゲッペルさんと、周囲の人と、応援される側と、対戦相手のシャドーが脳内でゴチャゴチャ言ってくるから、素直に「頑張れ」とか言えない
嫌悪派も感動派のことを「この人は本当は嫌がってるに違いない」なんて傲慢に決めつけてる節がある
そして全部理解した達観野郎は「本人が良いって言ってるならいいだろ」とか言い始める
あと蛇足だけど
嫌悪派は登場人物の行動と心理が不一致な点が面白い作品とか好きなんじゃないかな
感動派は複雑な不一致とかよりも、分かりやすい方が好きそう
ツンデレで言えば、前者がツン:デレ=9:1 後者がツン:デレ=5:5
___
B:猿が、隣の猿のケージに蛇のおもちゃを入れられた時のストレス
を測ったらBの方が長くストレス下に置かれるみたいな内容だった
ある日突然電話がかかってきて日銀の人間と会うことになりました。OB訪問ということで日本橋の喫茶店で待ち合わせました。
待ち合わせて出てきた日銀マンは竹中直人を遥かに凌ぐ頭の砂漠化で
「うへー、随分年季の入った人が出てきたな、、、。」と尻込みしたのを覚えています。
しかし、話を聞くとシッカリと若手でした。見た目と実際の年齢とのギャップが日銀の激務を物語っているのでしょう。
この日の日銀マンとのやり取りは人生でもワースト3に入るべき悲劇でした。
OB訪問ということで仕事の内容をもっと深めようと意気込んでいたのですが、いきなり「君は何がしたいの?」から来ました。
まあ、世間一般でいう日銀の任務をこたえて、その中で自分の特質からこのような業務に携わっていきたいと他社と同じように答えると以下のように日銀マンはのたまいました。
「マクロ経済の本は何冊読んだ。」(適当に教科書の本を挙げました)
「他にもマクロ読んでいるんだろ。」
「えっ、たった2冊!!」(本当は1冊も読んでおりません)
「じゃあ君はミクロの本を読み漁ったのね。」「ISーLM曲線についてちょっと説明してみてよ。」
日銀マンはこちらの発する言葉の一つ一つを全力で分析して言葉尻をたたいてきました。日銀考査を恐れる民間金融機関の心の痛みが辛辣に理解できました。
さらに追い討ちをかけて、
「君は本当に経済学部の人間か?」「何で君は慶應に行ったの?」
「大体なんで君はそんなゼミに入ったの?」
「うちには超優秀な人間しかいないのだから、採用する学生も超優秀じゃないと話にならないよ。」
もはや人間として狂っているとしか思えませんでした。僕にとっては革命的な出来事でしたよ。ハルマゲドンってゆーかハゲマルドンに襲われた気分。
好きなSF短編で打線組んだ(http://anond.hatelabo.jp/20140604175240)
が楽しそうだったので、便乗。短編に限らずに打線組んでみました。
フランチャイズ小国家、凄腕ハッカー、スケートボードに乗った運び屋、仮想空間上のAI人格等々、わかりやすいサイバーパンク的ガジェットを詰め込みつつも説明臭くはなく、スピード感ある展開で一気に読めるエンターテイメントSF。よくできたハリウッド映画みたいで素直に楽しい。粘り強いバッティングと走力に裏打ちされた出塁率の高さから、不動の先頭打者。
バチガルピは、個人的には長編だとちょっとダレる感があって、そういう意味ではこの短編集の方が好み。ねじまき少女の世界観濃縮版「カロリーマン」、文明がゆるやかに崩壊する恐怖「第六ポンプ」が好み。現代を代表する作家の一人に数えられますが、独特のディストピア・バイオパンクを突き詰める職人気質。2番ショートで起用。
現代と地続きの近未来からスタートして、加速度的に変容する社会と人類が技術的特異点を迎えるまでを描く大作。ストロスはコンピュータ関連のジャーナリストってこともあって、ギーク文化との親和性も高そうなディテールが満載で楽しい。抜群の守備範囲の広さ、打てば長打を量産する勝負強さで3番に定着。
イーガンは短編が無難と言われてますが、この「順列都市」は素直に面白いと思う。荒唐無稽なアイデアを、超力技で煙に巻かれてなんとなく納得されられてしまう快感。本書冒頭の、コンピュータ上でシミュレートされた人格のコピーが、目覚めて状況を把握してから辿る思考過程を描いたシークエンスが最高で、10回は読み返してる。イーガンほど投手にプレッシャーを与える打者はそういないでしょう。ネクストバッターズサークルにいるだけでも圧倒的存在感。
現代SF・ファンタジーの最右翼(本人は左翼だけど)。スキンヘッドにピアスのイカツイ兄ちゃんです。一見ありふれたハードボイルド警察小説?と見せかけて「重ね合わされる都市」というとんでもない舞台装置、どうやったらこんなもの思いつくのか。さらにそれを言語化できる力量もすごい。
ここまででお分かりの通り、増田は現代SF好きです。が、この「地球の長い午後」は入れざるを得ない。遠未来、自転が停止した地球。動物と植物の力関係が逆転した異常な世界で、食物連鎖の下層で右往左往する人類の、圧倒的無力感。ベテランならではの味わい深さと駆け引きの巧さ。
6番・オールディスの直接的な影響下にある、椎名誠のSF三部作。の中でも、この「武装島田倉庫」が一押し。奇妙な生き物が跋扈する文明崩壊後の世界を、さまよい、戦い、逃げ惑う人間たちの群像劇です。これも何度も読み返してるな。漬汁がなんか旨そう。
海外文学方面では、現代SFにおけるイーガン的大正義ポジションを占めておられますマッカーシー御大の手による、核戦争後と思しきポストアポカリプス世界をさまよう親子を描いたロードノベルです。沈黙の音が聞こえそうなくらいの静寂と、真綿で心臓を締め付けられるような絶望と哀しみ。大変地味ですが間違いなく大傑作。
ギブスンといえば「ニューロマンサー」でありそれに続くスプロールシリーズなんでしょうが、増田はどうにもこの「ヴァーチャル・ライト」が好きでして。何と言っても作中に出てくるベイブリッジ。閉鎖された橋をホームレスが選挙して好き勝手に増設を繰り返し、無計画・無軌道に成長してしまった構造物…すてきすぎる。
増田の中では「柔らかいイーガン」という位置づけにあるんですけどどうでしょうか。「実存」をメインテーマに据えながら、幻想的・宗教的な色彩の強い作品群。ワンアイデアをじっくり煮詰めて、これ以上ないくらい適切に料理した佳作集。死ぬほど寡作なのが玉に瑕。最近何してんの。
増田的には究極のSFはステープルドンになるんじゃなかろうかと思っています。20世紀から20億年後までを俯瞰する人類史。これほどのタイムスパンで書かれた作品は他にないんじゃなかろうか。しかもこれ1930年の作品ですよ。半端ない。