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はてなキーワード: 給料明細とは

2025-10-13

日本排外主義ってこのまま加速していくんだろうな

Xやスレッドを見ても「最近日本外国人が増えて怖い」みたいな投稿が増えていて、毎日うんざりしている。でも同時に、そう言う人たちも不安なんだろうなというのは伝わる。暮らしが年々厳しくなる中で、街中には日本語を使わない外国人が目立つようになり、ニュースでは「中国人マンションを買いあさり」「外国人犯罪グループ」など刺激的な言葉が並ぶ。そうすれば、そりゃ外国人が目の敵にされるのも無理はない。もちろん、それは差別なんだけど。

まともな社会人なら、日本の閉塞感の根本原因が「少子高齢化」と「社会保障負担」にあることはわかっている。でも、どちらも抜本的な改善が難しいこともみんな薄々気づいている。

現役世代給料明細を見ると、社会保険料年金医療介護雇用など)の負担が、所得税住民税より重く感じる人も多い。実際、厚生年金健康保険保険料率を合計すると給与の約3割前後(労使折半で約15%ずつ)に達しており、今後も高齢化で増加が見込まれている。

昔の教科書で「若者高齢者を背負っている」イラストがあったじゃん?2000年代までは3〜4人の現役世代で1人の高齢者を支える構図だったが、2040〜2050年ごろにはほぼ1.3人で1人を支える時代になると予測されてた。つまり社会保障の仕組みを今のまま維持すれば、現役世代への負担は将来さら右肩上がりなのは決定事項なのよ。

しかも、この問題20〜30年前からわかっていた。それでも政治高齢者有権者の動向を気にして、大胆な改革に踏み切れなかった。維新のように社会保障費の見直しを訴える政党もあるが、社会保障叩きを始めたら先の参院選では大敗自民・立憲・国民民主などの主要政党も、高齢者を敵に回すような政策現実的に打ち出せない。逆にれいわや共産などは「もっと高齢者福祉を充実させろ」と言ってる。

一方、ネット上では老害日本未来を食いつぶしている」「社会保障をなくせ」など過激意見も見かけるけど、現実自分の親や祖父母に「俺たちのために年金医療費を減らすのに賛成して」なんて言えるわけない。多くの高齢者自身も、すでに年金や貯蓄だけでは余裕がなく、負担を増やされれば結局代わりに子世代がささえるだけ。

今後の現実的シナリオとしては、政府が少しずつ高齢者向け給付抑制しつつ、現役世代社会保険料率の上昇を緩やかにする方向に進むだろうね。ただし、たとえ給付を削っても現役世代負担が軽くなるわけではない。各高齢者への給付額を減らしても数自体が増えていくから、「本来なら200%増だったのをなんとか150%増に抑えました」程度でしかない。結果として、国民負担感は増し、受け取れる社会保障は減る。これが少子高齢化の最も深刻な部分だ。これから高齢者も現役世代も今よりもさらに貧しくなってそれなのに社会保障負担は増えて「こんなに金払っているのになんで社会保障が削られるんだ!誰から盗んでるに違いない」みたいな世論がどんどん増えていんだろな。

これの結果が冒頭の排外主義の加速ですよ。この日本の没落を民主的に解決するのはほぼ不可能。でも人数的にまだ少数派の移民ならやり玉にして老若男女で叩くことができる。実際、一部には不正受給犯罪に関与する外国人もいるが、全体から見ればごくわずか(統計上1%にも満たない)。それでも「移民問題」なら国民が一致して叩けるから、怒りのはけ口として利用されやすい。その時の政権世論が分断する社会保障改革よりも、とりあえず不正してる移民スケープゴートにすれば選挙で勝てる。

いくら「それは差別」「外国人移民介護とか建設とかしてくれるから社会が回っているのに」って説得しても、日本全体に鬱憤がたまりすぎて、それを叩ける先が移民くらいしかなくなるので今後も増える一方なのは間違いない。 唯一の慰みは、べつにこれは日本だけに限った問題じゃなくて、欧州反移民ムーブも基本は同じ構造米国社会保障負担よりも超富裕層との格差問題のほうがデカいのが違いだけど。

もはや、いっそIMFのような「外圧」で日本社会システム根本的にリセットしてくれたほうがいいんじゃね?って思うこともある。たしか今以上の地獄が待ち受けてるけど、「全部IMFが悪い」って建前で国民一致できるので、どん底まで落ちた後はまたゼロからやり直せるかもしれない。

2025-06-12

給料明細保険料の欄は見ないことにしてるわ

腹立ってくるもん

2025-04-19

anond:20250419103622

よくわからん部分もあるが。

150時間残業のうち……

要は、残業無しの月と比べて(40×1.25+90×1.50=)185時間分多く支払われるんじゃないか

みなし残業20時間会社転職して初めて知ったんだが、残業トータル時間にみなし残業って含まれないのな。

先々月超忙しくて、残業時間が150時間くらいになったんだけど、給料明細見たら残業時間130時間って書いてあってびっくりした。

プライベート健康も全て投げうって、クソがって思いながら仕事して、それでも残業時間が60時間超えてからはここからは割増賃金だ!給料日楽しみだな!って自分を慰めできたのにみなし残業残業時間に含まれてなかった。

割増されてんの90時間分じゃなくて70時間分だけだった。給料日を楽しみにしてたが故にショックだった。

みなし残業残業扱いじゃなくてショック

みなし残業20時間会社転職して初めて知ったんだが、残業トータル時間にみなし残業って含まれないのな。

先々月超忙しくて、残業時間が150時間くらいになったんだけど、給料明細見たら残業時間130時間って書いてあってびっくりした。

給料明細が間違ってんのかふざけんなって思ったんだけど、調べてみたらみなし残業分はトータル残業時間から引かれるらしい。

プライベート健康も全て投げうって、クソがって思いながら仕事して、それでも残業時間が60時間超えてからはここからは割増賃金だ!給料日楽しみだな!って自分を慰めできたのにみなし残業残業時間に含まれてなかった。

割増されてんの90時間分じゃなくて70時間分だけだった。給料日を楽しみにしてたが故にショックだった。

会社残業代も残業代だけ翌々月支払いでさ、社会保険料を決める月にどんと残業代が入るしさ、なんもいいことないじゃん。

残業代の翌々月支払いが許されるなら、4月から6月に支払われる残業代は7月にまとめて出すとかしてくれよ。

みなし残業残業時間に入れろよ。

あーもう仕事したくないなー

2025-04-18

anond:20250418191725

>オフィス給料明細を見た弱者男性の驚きの表情。

いや、給料関係なく会社の経費でやりたい放題の時代だし

上司お金だしてくれたりするから生活費に困ることなんかない時代

バブル時代一流企業にいた人間ならだれでもわかってることやろ?

弱者男性だけど生まれ時代ミスった

弱者男性、部屋でぼーっとしながら自分人生を嘆いている。

弱者男性「ふぅ、なんで俺はこんな時代に生まれたんだろうな。もし、バブル時代に生まれてたら、人生イージーモード金持ちリア充になれたんじゃないか?」

突然、部屋に光が差し込み、神様が現れる。

神様「ほっほっほ、そんなにバブル時代に生まれたかったのか?では、そなたをバブル時代に転生させてあげよう」

弱者男性「え、マジでバブル時代に転生!? それなら俺、人生逆転できるかも!」

弱者男性、目を輝かせながら転生の瞬間を迎える。

バブル時代の街中、弱者男性が目を覚ます

弱者男性「おお…バブル時代だ!これが、あの華やかな時代か…。金持ちリア充になれるチャンスだ!」

意気揚々と歩き出す弱者男性しかし、現実は予想と違った。

オフィス給料明細を見た弱者男性の驚きの表情。

弱者男性「え、ちょっと待って…バブル時代給料って大したことなくね?最低賃金低すぎだし…なんだこれ?」

神様が空から降臨し、微笑んでいる。

神様「ふふ、それも時代の特徴だ。当時はまだバブルの勢いがあったが、若者給料なんてそんなに高くなかったんだよ」

弱者男性「えぇ…。バブルって言っても、実際はこんなもんなのかよ…」

家電量販店弱者男性家電を見ている。

弱者男性「うわ、家電の性能低すぎないか?今の時代じゃ考えられないくらい遅れてる…。値段も高いし、これじゃ全然便利じゃないじゃん」

神様が横に現れ、楽しそうに見守っている。

神様「それもバブル時代の魅力さ。技術革新の途中に過ぎなかったから、今とは比べ物にならないさ」

弱者男性「でもさ、こんなんじゃ生活キツすぎるだろ…。何もかも遅れてて、不便すぎる。」

街を歩く弱者男性スマホがなくて愚痴る。

弱者男性「うーん、スマホなくて不便すぎるし…。SNSやサブスクもないなんて、どうやって暇を潰せってんだよ…」

神様が後ろからちょっとした笑みを浮かべて登場。

神様「その頃はまだ、そんなものはなかった。みんなテレビ見たり、直接会って話したりしてたんだよ」

弱者男性「そんな時代、ついていけねーよ…。本当に幸せになれるのか、これ?」

公園ホームレスになった弱者男性ゴミを漁りながら呟く。

弱者男性は今やホームレスとなり、虚ろな目でゴミを漁っている。

弱者男性バブル時代……オレシアワセ…」

彼はその言葉を呟きながら、遠くを見つめる。

神様が空から眺めて、少し寂しそうに言う。

神様「ふふ、どんな時代に生まれても、幸せ自分で作らなければいけないのだよ」

弱者男性はその言葉を胸に、ゴミを漁り続ける。

エンディング

結局、時代を選んでも、幸せは得られないこともある。

弱者男性は、バブル時代に転生しても、ただの孤独と不便さを味わうだけだった。

2025-04-10

anond:20250409203600

赴任手当が給料の二倍以上あったか税金がすごく高くて、おそらく来年手取りは少しは増えると思う(住民税はとられるけど)。

アメリカには10年いた。給料明細、前は紙で貰ってたけど今はサーバからDLしないといけなくて、何度行っても夫が面倒がってDLしてくれないので振り込まれ金額はわかるけど、給与の内訳がわからない。

2024-11-29

地方公立に行って後悔している - 子供はできるだけ学費の高い学校に行かせたい

炎上しそうすぎて大幅改変になった現代ビジネス記事原案を供養。

(前編)

私は小中高と地方公立を出て、浪人して都内医学部卒業している。

東大生の親の6割が年収950万円以上」というデータ話題になったが、地方出身からすると、やはり医学部も華々しい世界だった。

まず医学部では「親が医者なのは当たり前で、教授講師と話す時も、世間話最初に「親御さんは医者?」が挨拶代わりになる。私の体感では、おそらく学生の半数近くが医者の子息だった。

ハリー・ポッターになぞらえて、両親が共に医者という人を「純血」、片方が医者だと「半純血」、両方とも医者ではない人のことは「マグル」と呼ぶ文化である。「マグル」は家系医者がいない学生が、自虐的苦笑いしながら使う単語だ。

しかし、「マグル」の学生も、平均的なサラリーマン家庭出身という人はほとんどいない。みな経営者や士業の家庭で、都心のタワマンが「実家」だった。

出身高校ほとんどがいわゆる「御三家」など、都内の名門私立高校が並ぶ。入学式の日、周りが何故か全員、初対面ではありえない打ち解け方で話していて困惑したものだ。

蓋を開けてみれば元々彼らは中高の同級生だったかSAPIX鉄緑会などの有名塾で一度は顔を見知ったメンバーだったのだ。

私のように地方公立から、塾にも行かずに来たという子は全く見当たらなかった。

大学生お金がかかる。私も美容や服飾、外食旅行を楽しみたかったので、多い時は週9でバイトを3つ掛け持ちして、必死時間お金に変えた。

学費家賃生活費などは親持ちだったが、その他は自分バイト代で賄うように言われていた。

けれどここではバイトを親に推奨されるというのは珍しく、むしろ禁止」される方が普通だ。特に家庭教師OKでも、高卒フリーターと一緒に働くような飲食店などは禁止されている子が多い。

そのため、そういったバイトをしたいお嬢様は、親に隠れてこっそりやることになる。私も、友達給料明細の送付先を、私の一人暮らしの住所にするなど「協力」したことがある。

この「バイトをしたい」とはもちろん、お小遣いが欲しいという意味ではない。「人生で一度はやってみたい」「大学生っぽいことがしたい」という、興味と好奇心でやる子が多かった。

こういう子達は、1回で何十万とする美容代や旅行費も全て親の負担だ。ブランド物も親のカードで買い放題。

限度額は聞いたことがないので分からない。この顔ぶれの中で「限度額」などという貧乏くさい言葉を口にすることすら憚られた。

当然、金額理由に遊ぶ場所を決めることもまずない。味や質、美しさ……綺麗な概念ばかりで話し合いが進む中、頭の中で電卓を弾き、時給計算などしているのは私だけだった。

ここまでの話だけ聞くと、「地方出身庶民階級社会に直面してショックを受け、格差に悩む」というあらすじになりそうだが、私はそのような気持ちになったことは、実は全くない。

実際のところ、これまで属した集団の中で、大学は一番居心地がよかった。なんせ周りの人間ほとんどが私より頭が良く、私より裕福で、性格も曲がっていないのである普通暮らしていて、不快にさせられることはほとんどない。

尊敬できる人ばかりの中に混じり、今までしたことがなかったような華やかな経験を教わることは、とても刺激的で楽しく、毎日面白かった。

地方公立の狭い世界のみみっちい基準で「神童」だの「お嬢様」だのとくだらないことを言われて暮らすよりもよほどいい。周りのやっていることがバカバカしく思えて退屈することも、足を引っ張られて苛立つこともない。

まれて初めて自分が全てにおいて下位、いやほぼ底辺位置する環境に身を置いたが、劣等感を持つどころか、なんて気が楽なのだろうと感動した。

要するに「上には上がある」といっただけのよくある話なのだが、私はその「上」の存在を知って心の底から安堵したのである

(中編)

私が育ったのは地方都市のド真ん中。東京で「都会」と言うと笑われるが、下手に「田舎」と言うと顰蹙を買う、そんな街だ。近くの有名大に行かず、わざわざ地元では知名度の低い都内大学に行ったのは、その街にとことん嫌気がさしたからだった。

先祖代々続く大病院家系などではないので、決して高い身分ではないのだが、私も一応、医者の娘ではある。ちなみに、母親医者ではないので「半純血」だ。

金銭的な理由から受けられない大学もあったし、贅沢三昧という訳ではなかった。だが、本当の意味生活に困ったことはないと思う。

「全身脱毛費用自分で稼いでいる」というだけで、大学の中では十分「苦労人」のポジションだったが、それだけだ。学費家賃も、いくらかかっているのか知らないまま生きてきた。

そもそも、私の家庭ではそういうことを詮索するのはタブーだった。三階建てのまあまあ広い一軒家に住んでいたが、幼い好奇心で「この家、いくらしたの?」などと聞こうものなら、なんて下品で失礼なことを言うのかと眉を顰められた。

よって親の学歴自分大学受験をするまで知らなかったし、収入は今でも知らない。なんとなく肌感覚で予想はできるが、聞いたことはない。

わざわざ地方公立の小中高に進んだのは、習い事練習時間を確保するためだ。物心つく前からピアノヴァイオリン新体操などを習っており、そちらを人生の軸に据えたかった。そのため、進級が厳しく勉強時間を取られる中高一貫私立を避けた。

しかし、その選択のせいで、私は信じられない世界を目にしてしまう。

校内のヒエラルキートップにいたのは、我が家クローゼットより狭い団地に住むヤンキー達だ。暴力窃盗などの犯罪行為、くだらない揉め事が起こるのは日常風景だった。後ろの黒板にはデカデカ卑猥言葉が書かれ、授業中も大声で教師に反抗する。共用部の壁には穴が開き、「アスベスト発生注意!」と貼り紙がされるも、その意味理解できない生徒がまた上から穴を開けていた。

一番呆れ返ったのは中学校で、「廊下に繰り返し大便をしてそのまま片付けない人がいる」という全校集会が開かれた時だ。まるで動物園だ。

外で障害を持った通行人を取り囲んでからかい面白がって恫喝している場面にも遭遇したこともあり、これが同じ人間なのかと目を疑った。

まれからこの環境しか知らなかったにもかかわらず、私はこちらの方がよっぽど馴染めなかった。いや、大学の時と違って、馴染む努力をする気にもなれなかった、というのが正しいだろうか。

ことわっておくが最初から「知能」だの「貧富」だの、そういうことで差別意識を抱いていた訳ではない。ただ、そんな概念が生まれる前の、何も知らない子供の目からしても、違和感を覚えることがたくさんあった。

何か作業をする時、見るから効率の悪いやり方で苦労しているのが理解できなかった。建設的な話し合いができず、どれだけ分かりやす説明しても話が通じないことが不思議だった。卑猥な話で大喜びするのも、暴力で強さを誇示するのも、正直バカバカしいと思っていた。

何よりも嫌だったのが、その層に漂うあの独特な僻み根性、卑屈な被害者意識のようなものだ。

クラスナルミヤの服が流行り、皆がメゾピアノポンポネットの服を自慢する中、私はいつもラルフローレンバーバリーの服を着ていた。ナルミヤに興味もあったのだが、親の趣味で買ってもらえなかった。

その時、私は価格の差など何も知らず、愚痴のつもりでこう発言してしまう。

「みんないいなあ、うちの親、ラルフローレンばっかり買ってくるからもう飽きちゃう

たったこの程度であからさまに数人の目つきが変わり、その後も悪意を持ってこの発言拡散された。

子供が「他人の服をそうやって価格で値踏みしており、それを恥ずかしげもなく表に出す」という感性は初めて見るものだったし、それが物凄く卑しく思え、正直ドン引きしてしまった。

自分性格が良いというつもりは全くないが、もし私が逆の立場になったら、そんな態度は絶対に取らなかっただろう。そのような言動は「悪い」というよりも「恥ずかしい」からだ。

たとえ内心で反感や嫉妬は覚えたとしても、そういう行動は自ら「私は負けています可哀想な貧民です!」と宣伝して歩いているとしか思えないではないか

別に私にとって服は値段ではなく、ナルミヤは負けではなかったのに。

万事がそういった雰囲気だった。

まり勉強をしすぎるとバカにされるので、「カースト上位」のグループに属している子は実は勉強ができても、学校テストではわざと悪い点を取るなど工夫していた。実際に勉強している時間を「テレビを見ている」と嘘をつき、親から聞いた内容を覚えてから学校に行くという話も耳にしたことがある。

何もかもが面倒くさかった。先入観などなくても反射的に、彼らに対して「卑しい」という軽蔑が沸々と湧いてきて、止められなかった。

お金学力のあるなしなんてどうでもいい。ただ、それによって勝手に「見下された」「自慢された」と思い込んで攻撃性を発揮してくる、その人間性を見せられるとやはり「見下す」以外の感情が湧かない。

そういう人を表すぴったりの言葉は「育ちが悪い」しか思いつかないのだ。

そして、その思いが強くなればなるほどに、そんな低俗差別的感情を持つ自分に対してもまた同じように「卑しい」と自己嫌悪に陥った。

よく「人を見下している」「お高く止まっている」と悪口を言われたが、次第にそれが事実になってしまっていることも自分では分かっていた。

やがて進路を変更して医学の道に進んだ私は、この自らの醜さにも似たもう一つの「卑しい世界」を嫌というほど味わうことになる。

体力面の自信のなさからほとんどの医学部生が就職するような「ブランド病院」とは程遠い、「ハイポ(仕事量、労働時間が少ない)だけど治安が最悪な風俗街の病院」に就職したのだ。

(後編)

立地や将来性、指導体制などを考慮せず、「あまり働かなくていい」「給料が高い」というだけで風俗街の病院に流れ着くような医者は、まあロクな層ではない。街の治安と相応に、職員民度も低かった。

病院があるのは中途半端田舎だ。ここでは娯楽が、酒と性とギャンブルゴシップしかない。

都会で大学生活を過ごした同僚たちも、その鬱屈した思いからか、段々と空気が荒んでいった。

数ヵ月経つ頃には、口を開けば下ネタと自慢や武勇伝他人悪口や噂話、そして「女性職員容姿を採点し、デブやブスと言って大笑いする」といった、聞いているだけで気が滅入るような下卑た話題ばかりが出るようになった。

百歩譲って内輪だけの飲み会でやってくれればいいのだが、職場の男女共用のスペースで大声を出して話しているのは、流石に品性を疑ってしまう。

「このバッグは何十万円した」「今月はいくら使った」などという、赤裸々すぎる金額事情ストレートに自慢してくるのにもびっくりした。今まで出会った医者の中で、そんな恥ずかしいことを嬉々として吹聴する人間は一人もいなかった。

彼らの鬱憤の矛先は、「見下している相手」により強く向けられる。

立地が立地なので患者層もあまり良くなく、社会的地位が低かったり、生活に困っていたりする患者が多い。それをストレス解消とばかりに、裏で笑いながら蔑むのが、病院の常になっていた。

気持ちは分かる。確かに、あそこまでかけ離れた階層の人たちと関わるのは、正直つらい。頭がおかしいのかと思ってしまうようなクレーマーもいる。貧困のために清潔が行き届いておらず、吐き気を催すような悪臭涙目で耐えて処置をすることもある。病院に来ているのに、こちらが一生懸命になっても、まるで治す気がないのか?という横柄な態度を取る患者もいる。

救急車がタダだから生活保護は医療費がタダだからと、まるでタクシー無料相談のように使う人のせいで、本当に必要な人に医療が行き渡らなくなることもある。

特に槍玉に挙がるのは「せいほ(生活保護)」と「プシコ(精神疾患)」、「痴呆(認知症)」である。他にも、「ホームレス」「反社」「デブ」「ババアジジイ」「底辺」「貧乏」「キチガイ」など、診察室を一歩出れば、とても患者には聞かせられないような、ありとあらゆる差別用語が飛び交った。

バカにされるのは患者だけではない。看護師も同様だ。ある同期が看護師に怒られた時、「大学を出てないから分からないんだろ」「低学歴が」とあまりにも直接的に吐き捨てるのを聞いたことがある。

一方で看護師たちの当たりも強かった。いや、当たりが強いというか、私達とは、元々装備している語彙がそもそも違うのだ。

特に怒っている訳ではなくでも、「ちょっと邪魔!」「うるさいよ」といった風な、私達が「初対面の人に対して一度も発したことがないような言葉」を、まるで当たり前のように使ってくるのだ。

これにはかなりギョッとする。私達が急いでいても「すみませんちょっとよけてもらえますか?」と言うのは、別に敬っている訳でも遜っている訳でもなく、これしか適切な語彙が浮かばいからだ。

根本的な問題は、学歴収入の高低ではなく、培われた文化の違いなのだ。「そんな風に人間を扱う文化」に染まりたくない気持ちが勝り、同じ土俵で言い返す気にもなれない。

きっとこれは、一生分かり合えない感覚なのだろう。

病院の同僚医師たちも、私立医学部卒業している人間が多く、元々それほど育ちは悪くなかったはずだ。しかし、あまりカルチャーショックに耐えられず、段々と人格が歪んでいった……いや、歪めていくしかなかったのかもしれない。

地方にいた頃の私のように——。

医者政治家など「救う仕事」をする人間に、できるだけ庶民感覚を取り入れるための方策として、「学費を下げる」「お金が足りなくても成績優秀者が医学部や名門大学に入れる枠を作る」といったことが推奨されているのをよく見る。

しかし、ことの本質はそう単純なものではないように思える。

実際に、現状の医師たちの間でも、「国立は苦労していて性格が悪い」「私立は裏口で頭が悪い」といった論争があり、お互いに見下しているような風潮が一部ある。

それを、もっと幅広い層の人間を混ぜたからと言って、お互いに馴染めるとは思えないのだ。

同業者の間で「もし自分の子供を行かせるなら私立がいいか公立でもいいか」という話が出ることがある。この話題は、温室から一度も出たことがない人ほど「公立でもいい」と言いがちだ。

公立の良い所として、「早いうちから色々な階層の人と関わって免疫をつける」というものが挙げられるが、私はそれこそが最大のデメリットだと思っている。皮肉なことに「その経験の多さ」こそが、差別偏見選民思想を強め、分断を生むことになるのだ。

免疫どころか、触れれば触れるほどウンザリして、アレルギー反応を起こすようになってしまう。様々な階層人間存在を見せたいのなら、同級生として一緒くたに扱われるのではなく、ボランティアでもすれば十分ではないか

からこそ自分が多様な層と関わった経験があったりする人ほど「子供絶対私立」と言う。もし他が全て同じ条件なら、学費の「高い」方に行かせたいという発想すらある。

「知らなくていい世界を知らない育ちの良さ」というのは、その後いくらお金を積んでも手に入らない。一生もの財産だ。

社会の下層と徹底的に隔離され守られてきた人は、「みんな同じ人間差別は良くない」という綺麗事を良い意味で本気で信じ、汚れのない心で生きていける。

しかしたら私の親は、私を「世間知らず」にしたくなかったのかもしれない。だが私は「知ってしまった」ことを、後悔している。

もし子を持つことがあったら、我が子には私のような性根の歪んだ人間になってほしくない。

一生温室で、綺麗な世界だけ見ていられるように、可能な限り守ってあげたいと思う。

2024-11-02

anond:20241102032456

給料明細見たら誰でも老人減ってくれって思うよ

2024-06-30

anond:20240630123540

おそらくはトヨタ従業員の大部分を占めるライン工下請けに金払わず金型保管させてたの知らなかったと思うんだ

ところでキミの勤めている会社給料明細過去に依頼していた伝票印刷屋に保管させてた印刷データの保管料を支払い、そして電子化した際に印刷屋が保管していた印刷データの削除をしっかりと確実に要請したのかな?

おそらくはそんなこと知らん従業員が大半だし、印刷屋は要請がないから今でも印刷データ保管してくれてるぞ

3大下請けに預けていて保管料払ってないモノ

・伝票印刷屋に預けてる給料明細会社封筒、伝票、名刺、およびそれらの印刷データ

流通小売店が預けてる箱や台車パレット

あと1つは?

2024-06-11

anond:20240611141230

俺はお前が格下とか言ってないけど

実際それじゃトップテック面接は速攻落ちるし

格がとか言いたかないけどじゃあ給料明細でも比べるか?

君の数倍はあるで

2024-04-20

稲葉に限らず家族経営ヤバい

息子しか次期社長やらす気無いマンマンの女社長んとこで働いてた事あるけどあれも酷かったな。

給料勝手に下げて給料明細配られるといつも誰かしら社長から抗議の声がしてたし、

赤字になってから迷走しちゃって変なセミナー講師とか毎回呼んでたし、日報書かせて毎日報告とかマジで意味の無いことばかりやってた。

とにかくローカルルールが多い会社マジでヤバい

2024-01-07

収入が増えた

まれてこの方不景気で食うに困るほどではなかったけどろくに贅沢もせず生きてきた。

生活必需品は常に店頭で1番安い1番グレードの低いものを買うのが当たり前の35年間。

それがひょんなことから職を変えることになって収入が急にめちゃくちゃ増えた。

給料明細見てびっくりした。ギリギリ生活にもかなり余裕ができてきた。

外食の値段を気にしなくなったり、毎日ささやか晩酌ができるようになったり、親に美味しいものを買って送ることもできた。

ここ15年ほぼ毎日同じメニューだった食パンコーヒー朝ごはん

ふと、たまにはパン屋ちょっといいパンを買っていつもと違う朝ごはんにしてみようかなと思った。

いいなと思った。

人生って楽しいんだなと思った。

ずっとそういうささやか生活の充実を求めてたのかもしれないけど、それに気づくことも出来なかった。

今思うといつも足元がソワソワしてて「生きる」をこなしてる感覚があった。

死ぬほど辛くはないけど、長生きしたいほどの充実もない毎日がなんだか素晴らしいものになってきた感覚がある。

仕事も楽じゃないけど頑張ろうと思えるし、他人に優しくもできるようになってきた。

お金すごいぜ。お金ありがとう

多分世間の人みんながちょっと余裕ある暮らしをできるようになったら色んな社会問題解決するんじゃないかな…

そういう世の中になるといいのにな。

2023-10-05

anond:20231005115902

出費の見直しの話すると夫が不機嫌になるんだよ

給料明細すら見せてくれない

弁当とか水筒とか絶対だって

2023-08-11

「あの・・・給料明細0円なんですけど」 「知らねーよw」

なぜ今まで公にならなかったのか本当に疑問。やっぱCMスポンサーだと報道しないんだな。すげーなジャップランド よくこれで平和気取ってられるよな

2023-05-06

anond:20230506165836

アラフォーワイは平社員やが500万くらいで一生600には届きそうにないやでという話

10年くらい前に30代上司給料明細間違えて配られて見た時は700万やったけどな

2023-03-08

anond:20230308173559

宅食とか通販とか使うけど別に高級路線でもないスーパーで1万2千円とか掛かるね

でもスーパーいくら使っているか認識出来るようになっただけ進化した

デビットカードで決済してオンライン通帳で何に使ったか確認しとる

 

以前のワイくんは通帳を見ることを断固拒否していたので 

 

給料明細書と通帳と向き合うにはどうしたらいいのか?

https://anond.hatelabo.jp/20210304141803#

2021-10-25

anond:20211025122430

給料明細渡していないのならいくらでもちょろまかせるのでは?

2021-10-19

昨今の電子化への流れが怖い。


来月から弊社が給料明細クラウド化、電子化を始めた。

ブラウザで明細が確認できる。

個人的には嫌で堪らない。

ベースのもの必要になる場面は多々ある。

そんなん、プリントすればいいじゃんと言われるかもしれないけど、印刷機所謂プリンタにはプリントしたデータを保存しておく領域があるよね。

あとからアーカイブ確認できたりもする。

個人所有のプリンタ印刷するしかねぇ。

個人情報流出や削除の事件があったり、

銀行システム云々が問題になったり、

docomo通信障害が大問題になったり、

日々進化していく技術の中に、どんな穴があるかわからないのにIT化!なんてよく進められるなぁという印象でしかないや。

クレジットカードは持ちたくないし、

iPhoneSuica代わりに使うとか信じらんない。

いつ文鎮化するかわからないのに。

結局は切符だったり紙だったり、現金が最強だと思う。

こんなんだから老害って言われんのかな。

こんなんだけどIT技術者なんだけどな。

それに20代前半だし。

2021-10-15

anond:20211014160920

労働者かどうかは契約書の存在ではなく実態で決まる。内容からし労働者であることは明確。報酬から労働ではないみたいな意味のわからないことを言っているようだが、仕事に対して対価を払ってる以上、労働契約だろう。可能性としては業務委託契約請負契約もありうるが、県職員が指揮監督しているのだからそれもありえないだろう。社会保険あるかないかは、労働契約であるかどうかには影響は一切与えない。関係ない。

これまで相談した先はすべて県の組織のようなので埼玉県には見切りをつけて国の機関である労基署相談することをお勧めする。契約書がない件、雇用条件通知書がない件、給料明細説明がなされない件などすべて違法可能性が高いと思われる。

あとは共産党県議員に相談ではないだろうか。看護師労働組合などで相談できるところがあればそちらも

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