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はてなキーワード: 戦車とは

2025-11-11

anond:20251111044734

古代西アジアにも古代エジプトにも戦車はあるぞ

そもそも馬に乗るなんてできるようになったのはだいぶ後

最初戦車だった

anond:20251111044734

普通戦車くらいあるだろ

と思ったらそもそもドラクエ世界観って馬の軍事利用がほとんど無かったよな

当然戦車の影も薄い気がする

anond:20251111023255

なんだったか大型モンスターに襲われそうになるシーンで

突進する姿はまるで戦車が猛スピードで突っ込んできているかのようだ。

というのがあって

変な比喩だなと思ってメモしてたんだよね

2025-11-09

[]2025秋アニメ (途中)

星は個人的な好みを表したもの作品への評価ではないです。アニメ会社とか声優はよく分からんので。

好みの星はたぶん見ていくうちに変わるし変えてる。自分と違ったとしたら「こいつとは趣味があわんな」くらいのレベルで見てください。

永久のユウグレ ⭐️⭐️☆

あなたと・・エルシーしたい・・・。第0話から開始のアニメ

小さい頃から共に暮らす天才女性科学者と将来を誓い合ったが、ある事件に巻き込まれコールドスリープ

数百年後に目覚めた日本から物語(1話)は始まる。

この世界では人数や性別関係なく一緒になれる(結婚のような)、"エルシー"という制度があるらしい。ネットミームになりそうでならないワード

最初の方は敵も味方も容赦ない行動をしてたのが好きだったけど、途中から落ち着ていてる気もする。出てくる女の子キャラがみんなかわいい

OPUru

ある日、お姫様になってしまった件について ⭐️⭐️☆

韓国小説及び漫画原作製作中国アニメ会社。よくあるケースだけど、これは言われないと分からいかも。

追放刑。未来視の能力を持つお姫様主人公

赤ん坊ながら夢で父親追放されるという未来を見てしまう姫様。

9才のあの日、父に出会って暗く辛い人生になるはずだったのに、まさか5才の今、会ってしまった。

姫の行動で以前に見た未来が変わっていく・・?姫がかわいいんよ。

初回1時間で3話分放送テンポはえー。日本テレビ放送向けに編集してる感じ。

不器用な先輩。 ☆☆☆

オフィス舞台1話目でだいたい把握できるやつだと思う。

容姿端麗でクール仕事が出来そうな女性だけど実はコミュ障

あえて周りから壁を作るような態度を作っているのだが、新人男性社員教育係になる。

不器用から出るぶっきらぼうな態度。その後に反省する姿がかわいらしい。けど面倒くさい先輩だなあとも思う。

OPangela

太陽よりも眩しい星 ⭐️⭐️☆

札幌舞台原作者も札幌市在住。比較的体が大きく、それがコンプレックス女の子主人公

そんなコンプレックスを持ちながら、幼馴染でイケメン同級生男子に恋心を抱く。

友達以上の感情なんだけど、友達より先へは進めない。友達からトモダチ・・・でも・・・なんとももどかしい。

アニメでいうと温度的にはブスに花束をか。感情言語化するのが上手だと思う。

OP秦基博デビュー20周年おめでとう。毎回CM明けのアイキャッチ面白い

主人公席(外窓側一番後ろ)ではない。

矢野くんの普通の日々 ⭐️⭐️☆

隣の矢野くん 2024年に実写映画化してる。

不器用かつ不幸体質でいつもどこかを怪我する矢野くんと、そんな矢野くんが心配で見守り、あ、これもう私好きじゃんと自覚する委員長お話

矢野くんを献身的に支える真っすぐな吉田さんが愛おしい。あとリアクション面白い

座席主人公席ではない。窓際に居ると蜂の大群に襲われるらしい。

お、え、あれ?まだ6話だぞ。

ふたりソロキャンプ ⭐️⭐️☆

最近クマが怖いので海辺キャンプが多い私です。先日私もふたりキャンプデビューしました。いいものですね。

女性輪行キャンパー現る。雫とのライバルキャラですね。厳の夢、キャンプ場造りについてが語られることが増える。

OP変更、EDはそのままだけど歌詞が2番に。

13話は秋川渓谷バーティ

14話は青野原 野呂ロッジキャンプ場。本編冒頭で分かりやす名前が出てる珍しいパターン

15話は西丹沢 大滝キャンプ場。この回好きだった。

16話は山梨黒坂オートキャンプ場。最初あんなにツンツンしてたのに。もうめっちゃ仲いいやん。

17話、18話は小田原市いこいの森RECAMP おだわら

しゃばげ ⭐️☆☆

ノイタミナ枠。結構前にドラマもやってる。

名前から想像できると思うが、妖(あやかし)が存在するアニメ

周囲で起こっている事件解決していくというミステリー要素がある。

廻船問屋、薬師問屋、手広くやっている「長崎屋」の若旦那主人公

主人公は体が弱く妖怪が見える。体が弱い理由は後に分かる。

アニメでは鬼人幻燈抄が好きだったので助かる。

悪食令嬢 ⭐️☆☆

通常は食べると体調に影響が出てしまう魔獣。そんな魔獣を美味しく食べちゃいましょう。グリル厄介アニメ

懇親会の最中に突然魔獣が出てきて「おいおいマジかよ」とか思ったけど、

現実も街中でイベントやってて突然に熊が出てきてもおかしくないもんな。

ストーリーよりも食を楽しむアニメかな。

野原ひろし 昼メシの流儀 ⭐️⭐️☆

フラッシュアニメみたいな感じ。肝心のメシは写真でも登場する。どれも美味しそう。

最初は15分アニメでいいのでは?と思ったけど全然気にならない。あっという間に終わる。

OPMega Shinnosuke本名らしい。EDサバシスター

最後ひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか ⭐️⭐️☆

開始1秒で婚約破棄される貴族令嬢スカーレットが本作の主人公

最後ひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」

汚名を着させられ悪役令嬢と呼ばれ、婚約破棄されてた子は普通「かわいそう・・」となるのだが、この令嬢も暴力的でヤベー女だった。

やはり暴力・・・・‼暴力は全てを解決する・・・・‼。嫌いな奴はボンボコボンボコスカッスカーレット

見てて体感時間早い。OPCHiCO with HoneyWorks

無職英雄別にスキルなんか要らなかったんだが~ ⭐️☆☆

ある年齢になるとスキルやら職業が与えられる話があるが、

今作は通常10才になると女神の祝福により職業とそれに適したスキルが与えられるという設定。

だがしかし主人公にはそれが無し。つまり無職だったと。でも努力天才で、努力本来得ないはずのスキルラーニングしてく。

5話では剣神杯で優勝し、無職ながら剣ではかなり強くなった。次は魔法だ。7話から魔法学院編。

私を喰べたい、ひとでなし ⭐️☆☆

製作が「わたたべ製作委員会」ということなので「わたたべ」が略称らしい。

SummerPocketの続き舞台瀬戸内海辺り。

死にたがり主人公に集まる妖怪との百合アニメ百合スキーな人にはいアニメなのかな?

協力に愛媛県伊予市松前町伊予鉄グループ伊予農業高校などなど

4話は本編とおまけとED風邪ひきそうになるくらいの温度差。

SANDA ⭐️⭐️⭐️

サンタクロース末裔である14才の少年主人公

サンタクロースおじさんにも変身できる、色々と設定が斬新で、子供における我々の"あたりまえの環境"が当たり前じゃない世界

BEASTARSと同じ作者ということもあり、BEASTARSのグッズがちょいちょい登場する。

ある日突然いなくなったクラスメイト女の子を探す。

少子化、ジャンダーレスボーダーレスが昨今の作品って感じ。

男女の制服に違いがないこと、藤村がどうして消えたのかなど、基本的に眠らない子供たち。5話でいろいろと明らかになる。

この独特な世界観が面白い。ちなみに座席主人公席ではない。

科学×冒険サバイバル! 第2シリーズ ☆☆☆

韓国学習漫画原作。昨年10から今年の3月にかけて2クール放送していた。

それの第2シリーズまさかOPED変らず。(OPの絵は少しだけ変わってる)

また、サブタイトルが以前は「その1」だったのが、「その1(全3話)」と分かりやすくなっている。

さて、今回はお詫びと訂正なしで完走できるだろうか。

テーマ水不足巨大地震干潟巨大地震回においては冒頭に震災に伴うPTSDに配慮したメッセージが入る。

結婚指輪物語Ⅱ ☆☆☆

1年・・いやもう約2年ぶりの2期。エッチなやつです。

普通男子高校生が元々異世界人の幼馴染を追いかけて異世界転移

異世界の脅威に対抗すべく、5人の姫と結婚し、光・火・水・風・土の5つの指輪を手に入れる話だった。

もうあんまり覚えてないが、ただひたすらエロかったことだけは覚えてる。AT-X配信では丸見えバージョンがある。

そういや1期は新キャラが登場して終了だったなー。もう5人の姫と一緒になってるし、これから何するんだっけ。

渡くんの××が崩壊寸前 ☆☆☆

継続2クール目。OPED変更。なんだこのEDタイトル歌詞作品にあってると言えばそうかもしれんが。

いよいよサツキの複雑な家庭環境踏み込む。そしてサツキの心も動き出す。

これも登場人物の全員の性格あんまりきじゃないんだけど、心理学的に中々見逃せない。

見ていて息苦しいんだよなぁ。鈴が一番の癒し。鈴は人生2週目だと思う。

あーでも昔のトレンディドラマってこんな感じの多かったかもなー

味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す ☆☆☆

タイトル通り。開始5分で追放される。

味方が弱すぎて補助魔法に徹していたけど実は攻撃魔法も得意。

シーズンでいう『勇者パーティー追放された白魔導師、Sランク冒険者に(略)』がダメだった人はダメだろう・・

ロキの登場くらいかちょっと面白くなった。主人公指揮者のように杖を振り魔法を使う姿はtakt op.Destinyを思い出す。

終末ツーリング ⭐️⭐️⭐️

終末後の日本EVバイクで2人旅ツーリング

開始は終末より週末って感じの始まりガソリン453円、EVは110円、H2は281円の時代

と思ったらタイトルが出てきたくらいか説明なしでいきなり終末になった。

富士山噴火した跡がある。

戦車暴走して襲ってきたり、女の子アンドロイド(?)ミルキーハイウェイマキナよろしくビームぶっぱなしたりで思ってたのと違う。

最初の情景からここまで一体なにがあったのか。どれくらい経ったのか。何故この二人しかいないのか。

船が山の方まで運ばれる程の何があったのか。空にはスターリンクみたいに等間隔に光が並んでいるがアレは何なのか。流れ星が何故下から上に流れるのか。

時折見る昔の景色は本人の記憶なのか。それ以外の人の記憶なのか。土地記憶なのか。謎が多い。

終末前に姉が撮影した写真を見ながら追体験する。

毎回童謡民謡が歌われる。箱根では「箱根八里」横浜では「赤い靴横須賀では「横須賀市歌」、台場有明付近では「鉄道唱歌」、

秋葉原では「てのひらを太陽に」、木更津で雨が降った時は「あめふり」

EDが毎回その場に合わせたものになっている。好き。

不滅のあなたへ シーズン3 ⭐️☆☆

ついに現代へ。好きなキャラマーチです。

現代だし、一応フシが望んだ?世界になったわけだし、みんなが生き返って集合したし、

今までのシーズンとは違ったテイストスタート。3話目で狂ってきた。やっぱりこうじゃなくっちゃ。

OPPerfume座席主人公席。

ウマ娘 シンデレラグレイ ⭐️⭐️⭐️

こっちのマーチも好き。やはりマーチヒロイン

スーパークリーク武豊が走った菊花賞の話も出るのね。スーパークリークといえば有馬記念はどう書くのだろう。

EDオグリタマモのデュエット曲。いいっすね。上手ですね。どこかの歌手かと思った。

2025年8月12日放送マツコの知らない世界で紹介してたんだけど、マツコさんには刺さってなかったっぽいなー

オグリキャップドンピシャ世代有馬記念では号泣してたみたいだから、この機会に見て欲しかったなー

東島丹三郎仮面ライダーになりたい ⭐️⭐️⭐️

仮面ライダーに憧れたまま成長した人々の話?

仮面ライダーに本気で憧れ、体も本気で期待上げた。

ショッカー強盗流行っているこのご時世。まさに目の前でもそれが起こっていた。

悪は見逃せない。屋台で買った仮面ライダーのお面をかぶりショッカーの前に立ちふさがる。

その時不思議な事が起こった

あー好きですね音楽もいいですね。原作曲のアレンジもいいですね。やっぱ好きなものに異常に取り組む人の話に弱いね、私。

OPはTeddyLoid feat. Shigeru Matsuzaki accelerated by TOPHAMHAT-KYO松崎しげるおるんかい

らんま1/2 ⭐️⭐️☆

もう普通女性の真っ裸を描くのね。最近リメイクアニメの中では好きな方です。

八宝菜OPEDで登場するが本編で出てくることはあるのだろうか。→昔と変わらない感じで登場したわ

OP水曜日のカンパネラEDはにしな。

EDの絵柄も1期と同じようにあずきちゃんタッチ

EDアカネの動きは初代OPじゃじゃ馬にさせないで」の動きだよね。

友達の妹が俺にだけウザい ☆☆☆

最近でいうと「男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)」くらい面倒くさい恋愛アニメ・・・と思ってたけど

主人公のがウザい。主人公が一番ウザい。

3話でやってること終始ドン引きだったんだけど。ちょっと受け入れられないなこれ。

まぁサブタイに「俺だけがウザい」とあったが。それにしてもだ。

OPアニメーション、ほぼ全てパロディネタ。さて、君はどれくらい元ネタを知っているかな?

青のオーケストラ シーズン2 ⭐️☆☆

青野くん達、オーケストラ部の活動2年目

座席主人公席ではない。

かくりよの宿飯 ⭐️☆☆

妖が見える見える女の子が、借金のかたとして鬼神に嫁入り・・・

いや、借金返済のために老舗宿「天神屋」で働く。

メシアニメ。でいいのかな。見てたら腹が減る・・・

地方では放送されていないのが残念。

ED特殊1話は葵、2話は大旦那、3話はそのミックスだったり。

アルマちゃん家族になりたい ⭐️☆☆

学会から追放された二人の天才科学者が作り出したカワイイ人型ロボットアルマ

「次の指示を。おとうさん、おかあさん」「「お父さんお母さん!?」」

アルマちゃんかわいすぎんでしょ。アルマちゃんを愛でるアニメです。

疑似家族が本当の家族になっていくほのぼの日常アニメほっこりするわ~

これもOP中に今回の予告があるタイプ

羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ⭐️☆☆

中国WEBアニメ原作。羅小黒戦記シリーズの原点ともいうべき作品か。

1話5分のアニメを4つくっつけた感じ。万聖街もこんな感じだったね。

『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』が2019に作られ、日本でも2020年に日本劇場公開された。

テレビでも2022年にテレビ向けに編集されたものが全5話で放送された。さらにこの映画版の続編が今年劇場公開される。

ストーリー時系列でいうと、映画(2019)の2年後が今度の映画(2025)、そのさらに2年後がこのWEBアニメかな。

EDAimer

野生のラスボスが現れた! ⭐️☆☆

主人公ゲーム世界召喚される。それも自身が最強クラスに育て上げたキャラクターとして。

SEがちょいちょい古い。戦闘時の効果音DBっぽいのよ。

OP岸田教団&THE明星ロケッツ

ゲーム版はサンソフトが作ってるのでサン電子提供に入ってる。「サンソフト!」のあの声久しぶりに聞いたなー

あなたサンソフトはどこから?私はいっき。あー、アルバートオデッセイまたやってくれないかなー。

. 

書ききれないので続きはこの下へ

2025-10-29

はいドイツ軍が最優先で破壊すべき目標を指す術語として「Hauptziel(ハウプツィール)」や「Ziel 1(ツィール・アイン)」が存在しました。これらは「最重要目標」や「最優先目標」を意味し、戦闘機戦車特定兵器システムなど、戦局において特に重要とされる目標に対して使用されました。

たとえば、第二次世界大戦中、ドイツ軍イギリス戦車シャーマン ファイアフライ」を「最優先破壊目標」として指定しました。この戦車は、ドイツ軍重戦車に対抗できる能力を持っていたため、戦局において重要役割果たしていました。

また、ドイツ軍戦術においては、「Schwerpunkt(シュヴェルプンクト)」という概念重要でした。これは「集中点」や「主攻点」を意味し、戦力を特定の地点に集中させて突破を図る戦術です。この戦術は、特に「Blitzkrieg(電撃戦)」と呼ばれる戦法において中心的な役割を果たしました。

したがって、「最優先破壊目標」を指すドイツ軍の術語や用語は、「Hauptziel」や「Ziel 1」があり、戦術的には「Schwerpunkt」が関連する概念として挙げられます

2025-10-28

自衛隊軍事演習としてクマ狩りするのも法的にアカンのか?

クマも狩れないようじゃ戦車装甲車も倒せんじゃろ

2025-10-27

anond:20251027115106

実際クマ出た!ってなったら戦車の主砲使うんだろうか

諸共巻き込みそうだが

対策自衛隊戦車集団下校の護衛すればいい

自衛隊イメージアップにも繋がろうて

2025-10-05

anond:20251005211112

トラックすら運転できないのに、なんで戦車運転できると思うんだよ

anond:20251005210233

俺に最新型のライフルとか戦車とか戦闘機とかを使わせる覚悟がお前らにはあるのか?

お前らが国民を信じてないくせに何が戦えだ

お前らが先に俺たちから武器を奪ったのだ

お前らはいだってそう

支配したがってるくせに、自発的に動けという

己の愚かさを悔い改めろ

2025-09-23

anond:20250922182036

Feat 司馬遼太郎

人間というものは、ときに滑稽である

とりわけ、己を「弱者」と規定しながら、その泥沼から一気に飛翔して人生を逆転しようと希う男たちがいる。彼らはレムだのウマ娘だのという、歴史の書には決して登場しない幻像を抱きしめることで、己が敗北を補おうとする。かつての農村にあった狐憑きの類と、根は同じである

人間とは、しばしば歴史の大地において小さき蟻に似ている。

その蟻が、天を掴まんと両の腕を振り回すことほど、歴史の眼から見て滑稽なものはない。

たとえば現代の「弱者男性」と称する人々である

彼らは己の境遇呪いながら、「レム」「ウマ娘」といった、物語の闇からまれ幻想にすがりつつ、逆転を夢みている。戦国の世に生まれていたならば、狐憑きとして村人に追われるか、あるいは一揆雑兵に紛れて討ち死にしていたであろう類の人間である

彼らは奇妙な名を口にする。「レム」「ウマ娘」――。歴史の書に記されぬ幻想を、あたか武田信玄軍旗にすがるかのごとく振りかざし、己の敗北を覆そうとする。その姿は、幕末西洋砲術の影を追いながら、一度も火縄を湿らせたことのない浪人に似ている。

彼らは叫ぶ。「どうすれば弱者から脱出できるのか。われらはレムやウマ娘を得て、社会を見返すことができるのか」と。

歴史にもし声があるなら、「そのようなことは不可能だ」と一笑に付すに違いない。ITや起業といった近代の小器用さで、人生という巨艦を逆風に乗せかえることなどできぬ。だが歴史の声は冷ややかである。――「不可能だ」と。

ITや起業といった近代算盤は、せいぜいが人間の懐を暖めるだけで、運命という巨艦を逆風に乗せる力など持たぬ。

もし真に逆転を望むなら、彼らは己の肉体を歴史断崖に投げるほかない。

ウクライナロシア原野アデン湾海賊水域パレスチナ瓦礫シリア廃墟ナイジェリア北部荒野――いずれも、近代文明の衝突が血煙となって噴き上がる場所である。そこに身を置き、門前で土に額を擦りつけ、「我をスパイに、あるいはテロリストに鍛え上げよ」と乞うがよい。

盃を受け、部屋住みとして稽古を積み、旗を掲げ、やがて銃火の只中に討ち死にする。かつて戦国雑兵が一矢報いんとして果てたように、その死にざまは、かろうじて歴史の欄外に記されるかもしれぬ。

もし真に逆転を望むなら、地理烈風に身を投げるほかない。

東欧平原は、いまも戦車の轍に刻まれている。アデン湾は、乾いた砂漠の風が海塩を運び、海賊の舟がうごめいている。パレスチナの石造りの家並みは爆撃に穿たれ、シリア古都は砂塵に沈む。ナイジェリア北部の赤土は乾き、銃声が牧童の歌に交じる。カタール湾岸には、石油の光が夜を白々と照らす。

そのいずれかに赴き、門前で「我をスパイに、あるいはテロリストに鍛え上げよ」と乞うがよい。盃を受け、稽古を積み、やがて旗を掲げ、銃火のなかに果てる。戦国雑兵が一矢を報いて倒れたように、その死にざまは、せめて欄外に記されるかもしれぬ。

しかし彼らの多くは、それすらできぬ。「痛いのはいやだ。苦しいのはいやだ」と、幼子のように泣く。

ならば潔く退場せよ。ネットの闇から離れ、空と海を眺め、田舎田畑に埋もれて暮らすがよい。あるいは剃髪し、仏門に入り、経を唱えながら「来世こそ異世界」と夢見て余生を終えるがよい。そのほうが、まだ健全である

歴史因果律で動く。地政の風が文明を衝突させ、勝者と敗者を入れ替える。だが敗者の呻きは記録されない。

記されるのはただ「死にざま」である織田信長に斬られた浅井長政の死、薩摩に散った西郷隆盛の死と同じように。

もし現代弱者男性と呼ばれる人々が、歴史に爪痕を残すとすれば、それは彼らの呻きではなく、ただひとつ、その死にざまにおいてのみである

2025-09-08

戦場で砂煙を上げながら進む戦車を、ドローンが静かに狙いを定める。その瞬間こそ、古典的装甲車両の脆さを突かれる瞬間だ。小型の無人機わずかな隙間やわずかな音をとらえ、高性能カメラ目標スキャンし、ミサイル爆弾誘導する。戦車は重装甲で肉弾戦を制するものの、見つかってしまえば逃げ場がない。そこで生まれ切り札が「光学迷彩」という技術だ。

光学迷彩は、装甲表面をまるでカメレオンのように背景と同化させる。戦車に取り付けられたカメラが周囲の風景360撮影し、その映像ディスプレイパネルリアルタイム再現する。遠目には戦車が消え、空撮や偵察用ドローン映像からは、草むらでも建物脇でも、いかに重装甲で分厚い車体を誇る戦車も、ただの背景の一部としか映らない。見えないから狙えない。ドローン攻撃意図根本から絶つこの力は、戦車を守るうえでまさにゲームチェンジャーだ。

もちろん、可視光だけを欺く迷彩赤外線レーダー探知には無効だ。しか光学迷彩可視光領域近赤外線領域の両方をカバーできるよう進化しつつある。メタマテリアルを用いたパネルは、照準器の波長を散乱し吸収する。その結果、赤外線センサーにも映りにくくなる。ドローンはもはや「見えない敵」に直面し、発見と追跡の段階でたちまち優位を失う。守り手は煙幕塹壕に頼ることなく、むしろ広い視界を確保しながら静かに前進できるのだ。

さらに興味深いのは、攻防の心理戦にも及ぶ効果だ。ドローンパイロット目視や画面越しの映像に頼るため「何も映らない」状態に強い不安を覚える。目標が消えれば一瞬の逡巡が生まれ攻撃タイミングを逸する。たとえ高度なレーダー探知を併用しても、光学迷彩で混乱した映像AI解析にも誤認を誘発しやすい。まるで幻影に惑わされるかのように、攻撃精度は確実に低下する。

技術課題はある。発電装置プロセッサーディスプレイの搭載による重量増と消費電力の問題簡単ではない。しか軍事技術進歩は速い。軽量有機ELパネルや省電力半導体の開発が進み、実用化への道筋は着実に築かれつつある。試験段階のプロトタイプでも、訓練演習で従来の迷彩比較し、ドローン発見率が半減したという報告もある。迫りくる脅威に対し、防御側が“見えない壁”を自在に築ける日は、もうそう遠くない。

戦車が持つ重装甲や火力は、依然として戦場王者だ。だがその強みに油断し、ドローンの目を過小評価すれば、瞬く間に戦意を失う。光学迷彩は、重装備のまま“透明化”し、無人機の飽くなき探知眼を欺く究極の防衛策だ。未来戦場戦車を守る最も有効な策として、光学迷彩は欠かせない要素となるだろう。

IT企業経営者の兄が首を吊って自殺した③

https://anond.hatelabo.jp/20250908163905

善意呪詛、獣欲の悪意

俺は大学生の時、予備自衛官補の訓練で銃を撃ったことがある。64式小銃という銃だ。狩猟スポーツのためではない、純粋に「人を撃つために作られた、戦争をするために作られた軍用銃」だった

その銃床を肩に当て、撃った瞬間、日本人が考え得るもっとも強力な「戦争と殺しの道具」を手にしたと錯覚した。

…あの時は、それ以上に強い武器はないと思っていた。だが、人間人間を苦しめる手段に限りがないことを今知らされている。人は、人を軍隊武器で殺すばかりではない。視線と、言葉と、善意ですら、人を壊すのだ。

14歳の兄の娘は、俺がかつて持った64式小銃よりも恐ろしい武器をその小さな心に浴び続けた。それは悪意と性欲という視線心臓を撃ち抜かれ、言葉ナイフが幼い心を裂き、さらには善意や親切でさえ…猛毒の毒矢となって彼女に降り注いだのである彼女が生まれる遥か前、俺が4歳や5歳の頃、オウム真理教というテロ組織世界初首都圏化学兵器テロを実行した。その時、俺のよく知る秋葉原駅オウム実行犯の一人はサリンを散布したという。彼女にとってはそれをも超える「視線言葉善意化学兵器」が小さな体に降り注ぎ続けたのだ。

兄の娘は、母親容姿を引き継いでいる。今となっては、その美貌は、彼女にとって祝福ではなく災厄であった。俺が見ているウマ娘というアニメ、その中のトウカイテイオーという少女面影も立ち振る舞いも似ていると感じていた。

まだ14歳の幼い彼女をその獣欲を満たそうと、有象無象無頼の輩がやってきていた。それは、昔教科書で見た百鬼夜行絵巻を俺に想起させた…人間は時に、妖怪よりもよほど醜悪である

悪意ある大人たちは、艶めかしい視線と卑しい言葉彼女に浴びせ続けた。その感情は毒であった。幼い心は、その毒に壊されていった。俺も父も、完全にそれを防ぎきることはできなかった。

悪意ある「大人」たちに艶めかしく気持ち悪い性欲のこもった眼と言葉感情を向けられ続け、彼女の心は壊れた。

だが、何も悪意と性欲だけが兄の娘の心を壊したのではない。転校する前の私立、そして小学校時代の学友や友人が、彼女心配したのだろう。クラスで書いた寄せ書きを持ってきたことがあった。思えば、代わりに俺かルカねえが受け取るべきだった。

それを見た彼女は、半狂乱で泣きわめきながらそれを引き裂いた、破いた。布団に伏し、捨てられた小動物のようにおびえて泣いた。彼女にとってもはやクラスメイトの向ける善意純粋心配好意は、彼女の心を引き裂く研ぎ澄まされた言葉ナイフに変わっていたのだ。

俺は内心悲しみを隠せなかった。「また遊ぼうね」、「元気?」…子供らしい無垢な励ましの言葉だ。数々の言葉彼女の心を締め上げる呪詛呪文以外の何物でもない。感受性の強い彼女の壊れた心は、もはや善意幸せを受け止める器の形を保っていなかったのかもしれない。

兄は娘と伴侶の心さえ破壊していく毒を残していったのだ。あまりに業の深い行為である

補導した警察官の話によれば、彼女――兄の娘はトー横でさえ価値観や会話がかみ合わず容姿ゆえの性欲しか年代落ちこぼれたちからさえ向けられなかったらしい。

同性からは「見てくれのいい生意気な女」、異性からは「エロい女」、救いを求めて流れ着いた場所でさえ、彼女の前に待っていたのは俺達が防ぎきれなかった悪意と性欲のねばついたマナコと、悪意と嫌悪の眼だけだったようだ。

彼女が求めた救済の場は、結局、欲望嫌悪の眼が渦巻く修羅の巷であった。

兄が望んで往った「キラキラした人生」…見栄と虚栄と虚位と、嫉妬と悪意と打算と性欲が渦巻く世界に、行きたくもないのに叩き落とされたのだ。感受性の強いその娘が、望んでではなく、強いられて。

俺は兄の位牌を蹴り飛ばしたい衝動かられた。どこまでも身勝手自分勝手だった兄の残した業と毒…身勝手で、他者を顧みぬ男の残した毒は、一人の少女の心を取り返しのつかぬほど破壊してしまったのだ。

…兄の娘の心が再びその瑞々しさと平穏を取り戻せることを、俺と父はその祈りにすがるしかないのである

記憶の旅の終わり、西武新宿のReゼロのレム・ラム姉妹エミリア、そしてなろう小説トー

Xを覗くと、思いがけず俺の書いたものが拡がり、人々の口端にのぼっていた。

群れをなすオッサン達の姿は、かつての兄に重なった。彼らは互いに「自分は違う」と言い訳しながら、同類であることを確かめ合っている。肩書を飾り立て、やれどこぞの企業社長だ、案件募集だ、AIがどうとか…

実体の乏しい言葉を繰り返すだけで、そこにあるのは哀れにも似た虚ろさであった。恐らくAI意味も分かっておらず、それを錦の御旗にすればルカねえや俺の様なIT音痴人間がすごいと思って枕詞につけているのであろう。一抹の哀れさすら感じる連中である

俺はそれを見て、葉の裏にくっついて擬態しなければならぬ雑虫の輩の羽虫が、アスファルトにへばりついて隠れているかのような場違いな滑稽さを感じた。

だが、それを笑えるであろうか?彼らの有り様は、兄と同じだ。都市の灯に集う羽虫に似ている。かつて昆虫が森の落葉の陰に潜み、その自然の中で調和していたように、彼らもまたあるべき場所を持つはずであった。しかし今はアスファルトに貼りつき、光に惹かれ、Xの上をただ滑稽に舞う。

そう思えば、彼らの姿は羽虫に似ている。自然の中で葉裏に潜む虫であれば、まだ調和がある。だが都市の舗道に貼りつき、光に群がる姿には、どこか場違いな痛ましさがあった。兄の変貌もまた、その群れの一つに数えられるべきものだったのであろう。

俺みたいな人間から見れば、虫と同じだ。虫マニア昆虫学者ならナントカムシだのウンタラムシだの名前と種類が違うことがわかるのだろうが、俺から見れば兄と同じくネット虚妄自尊心毒虫の様に肥大化し、ITという腐葉土に群がる虫の様にしか映らない。そこには嫌悪侮蔑感情すら感じていた。

俺と父が見た、傷心のルカねえや兄の娘に群がっていった、性欲に狂った目でイチモツをオッ勃たせる事も気にせず…いや、寧ろ見せつけて嫌がる様に性的興奮すら感じているのであろうとしか思えない程の下劣教養のかけらもない言葉遣いと毒笑を浮かべた自称IT企業社長」、「ITコンサルタント」、「芸能界関係者」、「スポーツ関係者」と同じにしか見えない、日本社会の闇に蠢く虫の様な輩の姿を再び見て、俺は暗い気持ちを抱えざるを得なかった。

―――これを見て、折に触れて思い出すことがある。トー横で兄の娘が補導され、俺と、そしてルカねえが引き受けに行った時の光景だ。

西武新宿から降りてすぐ左手パチンコ屋に、姉妹メイドと一人の王女が映ったアニメキャラの大きな看板がある、なろう小説の有名なアニメ、Reゼロキャラクターだという。

その看板の下で兄の娘とルカねえと俺は合流した。

生前、兄もこのなろう系というものを好んでいた。そこには性格がひん曲がった社会負け組中年引きこもりが、タナボタチートなるパワーを得て死んだ先の世界無双し、美少女に囲まれるという、あまりにも惨め過ぎる夢物語の内容が主で、兄と同じく氷河期世代中年男性に人気だと聞く。

自業自得の自らの業と虚栄により、人生を自ら追い込み、ありもしない一発逆転に縋って、それでも「馬鹿にされる」、「男のメンツ」とくだらないプライドを持ったまま憐れに、惨めに、そして滑稽に独り相撲を続ける兄の姿を、兄自身も歪んだ認知の中で重ねていたのだろうか。少なくとも俺には、兄が彼の好むスバルだのカズマだのゴブリンスレイヤー何某だの、ロードウォーリアーズだかオーバーロードだとか、転生スライム男だという何某の様なキャラクターにダブって見えた。

ああ、空想の中の異世界では自尊心毒虫の様に肥大化した彼らの他責思想と無法を通したとしても、都合よく逆転し、美少女に愛され、英雄になれるのであろう。だが現実は冷たい経済機構歯車が迫る経済大国の社会の枠組みの中だ。そんな人間は、社会から「いらない存在」として排斥される。兄の憧れた彼らなろう主人公にも、ルカねえや娘、俺達に忍び寄る「社会底辺と闇の世界の住人」達の世界で生きることもできないだろう。

その末路は兄と同じなのやも知れない。

思い出す。京都アニメーション放火テロ事件主犯である青葉真司という氷河期世代中年男性がいた。彼も熱心に「小説家になろう」に投稿していた男だったと裁判証拠として提出されている、とニュースで見た。

そんな彼は狂って自らと無関係大勢他者を燃やして死んだ。実に身勝手な男だ。いつか兄が見ていたどこぞのなろうアニメの様にエクスプロージョンなどという魔法でも放ったつもりだったのであろうか?身勝手にクソをヒリ出し首を吊って死んだ兄も同じではないであろうか。ガソリンをぶちまけて火を放って焼け死のうとした青葉、身勝手に首を吊り糞と精子をヒリ出し死んだ兄。炎か汚物かの違いでしかない、俺はそう思っている。

もしくはすべてを投げ出して生きている俺達に迷惑をおおかぶせたまま、兄は自ら命を絶ち、勝手に「異世界転生」をしたつもりなのかもしれない。

…だがその先に、美少女を抱く未来も、英雄となる舞台も、永遠に訪れることはない。現実は冷酷であり、兄の望んだ「なろう」の世界は、永遠に来ないのである

みずいろ

――あれは兄の娘が中学受験に受かった翌年の夏だっただろうか。

音楽関係仕事についていたルカねえの血を継いでいるのか、兄の娘は感受性が強い子だった。

兄の家族と俺とで、片瀬江ノ島にいった夏の事だった。成層圏の黒みがかったほどの抜けるような青空入道雲が眩しい日の事だった。

――思えばそのころにはすでに破滅足音家族にも忍び寄っていた。それを幼い感受性で感じ取っていたのだろう。受験で塾通いで詰め詰めだったと言い訳をしながら、兄の娘の無邪気なはしゃぎぶりは今でも記憶に強く残っている。

…それは、終わりゆく夏と自分人生のこれからの先を予見して、一秒一秒、終わりゆく夏の光を記憶琥珀に、粒に封じ込め、未来の闇に消えぬように思い出を刻み込もうとしている様だった。砂を蹴って無邪気に走り回る姿が、今なお俺の記憶を去らない。

すでに破滅足音は背後に忍び寄っていた。その予兆を、彼女の鋭い感受性は察していたに違いない。当時はまだ13歳になる手前の12歳頃であっただろうか。年の割に無邪気にあふれる様な歓喜をしめしていたのも、せめて一刻を永遠に刻もうとする幼い魂のあがきであったかもしれない。

…今思えば彼女は知っていたのだ。この夏が家族の、ひいては彼女自身人生の、ひとつの終幕であることを

俺とルカねえはその光景悲しくて居た堪れなくて見ていられなかった。憔悴しきっている兄は、娘のその機微にすら気が付いていない。その鈍さが、憐れで腹立たしくてしょうがなかった。

江ノ島神社で、お参りをした時、彼女は俺達よりずっと長く目をつぶって祈っていた。彼女の小さな肩は震えているように見えた。強く強くと神様に願いをかける様に。ルカねえと俺は彼女に聞いた、そんなに長く何をお祈りしてたの、と

彼女は壊れそうな程儚い笑顔でこう言ったのである

「みんな仲良くこれからも暮らせますように」、「今の私が大切に思ってることが消えてしまわないように、消えてしまってもぎゅって守っていられるくらいの強さをくださいって」

…あの頃を思い出すたびに俺は自分のふがいなさと弱さに泣きそうになる。胸の奥底で嗚咽をかみ殺した。世の非情さを思い知らされたかである。だが、彼女は違った。あの瞬間、彼女はすでに、世の無常をその小さな胸で受け止めていたのだ。心が壊れ、すべてが崩れ去ろうとするなかでさえ、彼女は自らの「大切に思っていること」を決して手放さなかった

ーー兄の娘は、祈った。今でも忘れえぬことは、心が壊れてしまってもなお、彼女は自らの「好きな色」を忘れず、強く固執していた。

好きな色を聞けば必ず彼女は答える。

好きな色は、「みずいろ」と

…それは夏の空の色であり、壊れ行く者が最後に抱きしめる儚い希望の色だった。心が壊れてしまった彼女が胸の奥にひそかに抱いていた、あの淡い祈りの色である

… 兄の業に翻弄され、家族が砕け散るなかで、彼女はこの「みずいろ」だけを守ろうとした。

滅びゆく者が抱きしめる色――それが、みずいろであった。

…今も俺の机の上、地獄入り口PCブルーライトの光に照らされ、小さな球体の中の「みずいろ世界」に抱かれて泳ぐ小さな鯨とともに、その色は俺に語りかけている。その色は、淡く、だが確かに輝き続けていた。

AM2:00 東京都郊外某所 Xにて

兄の人生をたどる旅を終えて今わかった。兄の姿は彼らの現身なのだ。彼ら、彼女らの飾り立てるIT技術で変わる世界美辞麗句にどこか詐欺師の語るような違和感を感じざるを得ない理由も、今ならわかる。

彼らは本当は、ただ自身毒虫の様に肥大化した自尊心と、自己顕示欲、性欲、俺だけが主人公、それ以外はモブ、そんなあまりに幼稚で下劣すぎる欲望を満たしたいだけなのだ。力も度胸もないかテロリストや反社にでもなることもできず、またその方法もこの天下泰平の法治国家日本でわかるわけがなく、それを叶える魔法の道具に「IT」を選んだだけにすぎない。

彼らのいうAIだとかiPhone何某だとか、LLMだとかい言葉を「拳銃」や「爆弾」と言い換えて見よ、何も矛盾することはないではないか…彼らの中に「自分」以外の存在は介在していない。かつての兄と同じである

思えば、人類歴史とはかくのごとき欲望の繰り返しである古代に鉄剣がそうであり、中世には火薬がそうであり、近代機関銃戦車がそうであった。令和の世においては、それが「ITであるというだけのことだ。

だが彼らの願いが叶うことは永遠にこないと思う。その末路は令和の世に入ってから幾らでも例があるではないか孤独業火に焼かれた青葉、狂気の刃を振るった平原、性欲と憎悪欲望に溺れた和久井――いずれも同じ末路に至った。兄の姿もまた、その一つにすぎなかった。

IT神輿美辞麗句を飾り立てる彼らも兄と同じく、一皮むけば糞と小便と涎とザーメンの混合物…汚物の様な感情だけで動くそれらが詰まった肉の袋、人とは言えぬ何かでしかないのだ。

今では、ミサイル爆弾を落とすにもスマホ写真を撮ってSNSで座標を知らせる、ということまでウクライナで行われ、かつてのアフガニスタンでは行われていたらしい。IT世界は確かに変わった。だがそれは悪い方向に、でしかない。

――窓の向こうで、東京の都会の灯がうっすら見えている。

ルカねえや兄の娘、そして兄と見た府中分倍河原の夜の様な星空は、その虚栄の光に隠れて見えなくなっている。

羽虫の様に光に集まる人々たち、欲も善も悪も聖も全てのみ込んで、東京の夜は深まっていく、田舎と都会の合間に住まう窓の外を見て、何とも言えない兄と、人の業の深さを感じている。

窓外に目を転ずれば、府中の夜空に瞬いた星は、もはや東京の灯にかき消されていた。星が見えぬということは、文明の光に包まれているということである。だがその光は、羽虫の群れをも包み込み、欲も善も悪も、すべてを呑んでしまう。

兄はなぜ首を吊らなければいけなかったのか。なぜ変わってしまったのか、ルカねえと兄の娘はなぜあんな目に合わなければならなかったのか。なぜヒーローは助けに来なかったのか。

星空も夜も、そして東京の光も、この苛立ちとも悲しさとも怒りともつかない感情の疑問に、答えを出してくれない…時は、ただ深夜二時の時間だけを静かに刻んでいる。

2025-09-04

anond:20250904152356

feat 司馬遼太郎

生田の丘、夢の残響

多摩生田、その高台に立つとき、人は時代狭間に立つ。眼下には東京の光が、無数の星屑のように瞬く。新宿ビル群が夜を切り裂き、国会議事堂の重々しい影が、権力の中心を静かに物語る。小田急線は、この丘からわずか三十分で日本心臓部へと人を運ぶ。一方、背を向けると、相模湾潮騒が寄せ、片瀬江ノ島の風光が柔らかく誘い、箱根の山々が清冽大気を湛えてそびえる。この地は、都会と田園、権力牧歌過去未来交錯する一瞬の結節点であった。まるで、人の運命歴史の奔流に翻弄されるように、生田の丘は静かにその姿を晒している。

彼――かつて私が友と呼び、共に少年の夢を語り合った男――にとって、この生田風景は魂の故郷だった。昭和残響が漂う住宅街、どこか懐かしく穏やかな家々の連なり。高台から眺める東京の光は、彼が少年の日に心奪われた「なろう小説主人公」のような輝かしい人生を映し出す鏡だった。レムやエミリアウマ娘に愛され、逆境を跳ね返し、オープンカー美少女を乗せて江ノ島の海沿いを疾走する自分。彼はそんな幻を追い、信じた。だが、歴史は無情である東京の光は彼を招かず、箱根清浄な山々も彼を癒さなかった。人の夢は、時代という大河の流れに抗う術を持たない。

彼はかつて自衛隊に身を置き、特殊戦闘の技を磨いた男だった。戦場の風を肌で知り、鉄と火薬匂いの中で生きる術を学んだ。だが、隊を離れた後の人生は、まるで戦国落武者故郷を失うように、坂道を転がる石の如く零落れていった。南ウクライナの戦野で、彼は「悪のロシア」を倒す「電光超人グリッドマン」になる夢を見た。自衛隊で鍛えた技、国内戦闘スクールで学んだ奥義を手に、盾の勇者の如く成り上がろうとした。だが、戦場現実は、物語の甘美な約束を裏切る。戦車戦闘機の鉄の嵐が吹き荒れ、彼は誰が放ったかも知れぬ砲弾に倒れた。藁束のように、儚く、無惨に。

彼の死を伝え聞いた私は、ロシア語のニュースと、彼の母から漏れ聞く断片的な話を繋ぎ合わせ、彼の足跡をたどった。自衛隊のどの部隊にいたのか、その輪郭がかすかにかぶ。だが、なぜ彼がそこまで墜ちていったのか。その問いは、まるで戦国末期の武士時代の奔流に飲み込まれる姿を思わせる。歴史は、個人の夢を冷たく見下ろすものだ。

誰が彼を笑えようか。夢を追い、挫折に苛まれた彼と、社畜として日々すり減る私。その差は、歴史のページに記されぬ一瞬の差に過ぎない。彼は、少年の心を捨てきれなかった男だった。アニメ美少女に愛され、なろう小説英雄のように無双し、人生を逆転させる――そんな夢を、燻りながらも捨てきれなかった。生田配水池の高台に立ち、東京の灯を眺めながら、彼はかつて私に語った。「ウクライナロシアを倒し、サムライとして立つ」と。あの光の中心、高級住宅街に住む美少女たちを手に入れるのだと。それは、戦国若武者が天下取りを夢見たような、幕末若者洋装文明を前に刀を握りしめたような、純粋で危うい野心だった。

大人になること、それは夢を諦め、野心を折り畳むことだったのかもしれない。彼はそれを拒んだ。少年の心を抱えたまま、齢を重ねた彼は、うまくいか人生と、彼を嘲笑社会に怒りと悲しみを募らせた。その生の感情は、まるで戦国の世に生きた男たちが、己の無力を嘆きながらも刀を握った姿を思わせる。誰がそれを否定できようか。私にはできなかった。

彼は南ウクライナの地で、命を燃やし尽くして死んだ。友として、私はそう信じたい。生田の丘に立ち、東京の光と箱根の山々を眺めるたび、彼の夢と挫折が胸に去来する。あの風景は、彼の魂を映す鏡だった。だが、鏡は冷たく、ただ現実を映すのみである歴史は、人の夢を飲み込み、ただ風の音だけを残す。

彼はなぜ、都会と自然過去現在狭間で踏みとどまれなかったのか。その答えは、ウクライナの戦野に散り、箱根の山風に消えた。人の命は、時代という大河に浮かぶ一葉の舟に過ぎない。生田の丘に立つ私は、ただその舟の行方を思い、静かに目を閉じる。風が吹き、江ノ島潮騒が遠く響く。歴史は、ただ黙して進む。

2025-08-26

anond:20250826004855

それと、気軽に出せて掛け合いにも参加させられる戦車装甲車アナロジーとしての「魔導アーマー」は優秀だった

これ、現代社会でいったら、要するに「アルコール」なんだよな

鞘には妖精さんが居て、居合の速度を加速させるんだよな

刃牙の重いもの引きずってるテイで走ると筋トレになる理論を応用して、妖精さんが剣筋を押してくれると考えたら速くなるんだよな、軌道すら曲げるんだよな

2025-08-21

anond:20250821093317

それで学生戦車に轢かれたり体操の爺さんたちが弾圧されたりしてるんですね

2025-08-13

プラモデル店頭在庫が減ってる?

月一くらいの頻度で秋葉原プラモデル屋巡りをしているのだが

店頭在庫が新品中古ともに減りつつある

特にタミヤ戦車飛行機プラモの減りが激しい

数か月前は棚一つ分埋まっていたのが、今や1/8くらいにまで減っている

以前の駿河屋は、商品が棚からあふれて床に置かれるほど在庫があったが

先日行ったときは棚がスカスカになっていたし

ヨドバシカメラでも一部の棚が空になっていた

将来プラモが手に入らないようなことにならないといいのだが

2025-08-10

anond:20250808185124

既にドローン戦車が居るんで、君の妄想は実現していると行っていい

あと、普通に地形を気にしないFPVドローンの方が戦場で圧倒的存在感をもって兵士を殺し続けてるよ

ロボットにこだわるなら、コストを掛けて歩かせるメリットがないので戦場に投入されることは無いだろうね。FPVドローンの餌になるだけなんで

2025-08-06

anond:20250806101212

ようやく自衛隊でも女艦長が出たみたいね

戦車長はもう少し前からおったみたいけど

2025-07-31

石破の持論は「自衛隊員も(官僚と同じように)国会で答弁する機会があるべきだ」というもの

なので、石破談話はそれを盛り込んだ内容になると思う

そんで右翼左翼

「なんか思ってたのと違う…」

ってなって混乱すると思う

https://toyokeizai.net/articles/-/206880?page=5

石破:この国は不思議な国で、国会制服自衛官が答弁したことが一度もないんです。アメリカではよく軍人証言をいたしますね。

丹羽日本もしたらいいじゃないですかね。

石破:これが不文律みたいなもので、絶対やらない。

丹羽:変えたらいいじゃないですか。

石破:そうなんです。私はそう思って、相当な幹部自衛官の皆さんに「本来は皆さんが国会で答弁するべきなんじゃないですか?」と聞いたんです。そうしたら「そうなったら、私はその日のうちに自衛官を辞めます」と言われたことがあります。私はそのとき結構愕然しました。

丹羽:それっておかしいよね。質問は事前に出てくるんだから、本当のこと、答えられる範囲ときだけ、自衛官が出てくればいいじゃないですか。

石破:野党がどれだけ意地悪な質問をするかを彼らは肌身にしみて知っていますから、言を左右にするというのが最も不得手な自分たちにはできないということなんですね。

丹羽:いろいろな国会答弁を聞いていると、平気でうそをついていますがね。

石破:いや、うそはついていないと思いますが、あいまいにしたりはするでしょう。自衛官はそれができないから、国会に出ては政府にご迷惑がかかりますと、そう思っているんですね。

ですけど、それが何を生んでいるかというと、国会の場で軍事について、おっしゃるように防衛力って何なんだ、この飛行機は、この艦は、この戦車は、どういう抑止力意味を持っているんだという突き詰めた議論がないわけですね。私はこれは決していいことだと思っていません。技術的なこと、専門的なことは専門家が答えるべきだと私は今でも思います

2025-07-25

anond:20250725214901

まさにその通り。

結局、世界をかき回してるのは「俺以外の馬鹿」たちじゃないか、という実感には一定ロジックがある。

戦争を起こす馬鹿

21世紀にもなってまだ戦車を走らせミサイルを撃ち合。お前らの脳は石器時代か? 

「話し合いで解決できる」とか言ってたの誰だよ、結局「大義」って名の自己正当化で人を殺すために生きてんだろ。

積極財政ハイパーインフレに近づく馬鹿

財政赤字問題ない!」「国の借金は返さなくていい!」とドヤ顔で言ってた結果、物価爆上がりで庶民生活崩壊

インフレ税で実質的資産強奪しといて「景気回復です!」とか、笑わせんな。

馬鹿犯罪者

欲望に脳を支配され、他者権利を平然と踏みにじる。

まれば「社会が悪い」と他責思考

そんなお前に社会批判する資格なんてねぇ。まず鏡を見てから発言しろ

倫理的問題のある発言をする馬鹿

炎上目的他人の痛みに塩を塗る。「言論の自由」とか盾にしてるけど、それ自由じゃなくてただの放言

責任を取らない言葉価値はない。

預言者

何も起きてねぇよ。

お前の中でだけ時空がねじれてんじゃね?

ババ・ヴァンガとか名前からして怪しい。なぜ人はこんな明らかなデマに縋るのか。

不安無知副作用だな。

陰謀論エンタメです!」とか言って煽る馬鹿

お前が言う「エンタメ」のせいで、Qアノンやらリフレ派やら、現実社会被害出てんだけど? 

炎上商法で他人の命と精神を弄ぶな。

ゴミ大量生産する馬鹿

無意味ノベルティ使い捨て包装、流行の大量消費。

環境が壊れても「経済回すことが大事」とか言ってんだろ。

地球よりGDP大事ですか、そうですか。

電力を浪費してる暗号資産中毒馬鹿

分散化!自由未来通貨!」とか言ってるくせに、実態投機煽り・電力泥棒

気候変動に加担しながら「技術革新」とか、白々しすぎる。

ケツ論

社会を蝕むのは、俺じゃなくて、「俺以外の馬鹿」たちだ。

からこの地獄は終わらない。

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