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はてなキーワード: 紋切り型とは

2025-10-05

ガラス天井と裸の王様モチーフAI小説を書いてもらった

### 高潔なる天井

#### 第一章:仕立て屋の憂鬱

日本初の女性総理大臣誕生する、その歴史的な前夜。社会学者東山教授は、自室の書斎で苦虫を噛み潰したような顔をしていた。テレビ画面の中では、次期総理の座を確実にした、天城(あまぎ)るり代表が、勝利宣言で満面の笑みを浮かべている。

「天城さん、初の女性総理として、長年この国を覆ってきた『ガラス天井』をどう打ち破りますか?」

記者紋切り型質問に、天城はマイクの前で小首を傾げ、悪戯っぽく笑った。

天井申し訳ありませんが、わたくし、上ばかり見て走ってきたので、道中に天井があったことには気づきませんでしたわ。そもそも存在しない壁や天井の話をするのは、もうやめにしませんこと?」

その瞬間、スタジオは凍りつき、SNSは沸騰した。そして、東山教授の堪忍袋の緒は、見事に切れた。

愚か者めが…!」

東山教授は、長年にわたり日本社会に蔓延る、見えない構造差別」としての『ガラス天井』を研究し、その存在を説いてきた第一人者である彼女にとって『ガラス天井』は、単なる比喩ではない。それは彼女学問のすべてであり、彼女自身が丹精込めて織り上げた、知的で高尚な、しかし目には見えない「至高の御衣(ぎょい)」だったのだ。

この御衣の存在理解できる者こそが、現代社会知的エリートであり、ジェンダー意識の高い「わかっている人間」。逆に、これが見えない者は、時代遅れで、差別的で、救いようのない「馬鹿」なのである

それなのに、天城るりという女は、その御衣の存在のものを、国民の前で一笑に付したのだ。まるで、裸の王様を指さす無邪気な子供のように。いや、子供より性質が悪い。彼女は、圧倒的な実力と国民の支持という「権力」を持って、それをやってのけたのだから

彼女は家父長制に取り込まれた『名誉男性』に過ぎない。天井が見えないのではない、見る能力思想がないのだ」。

東山教授はすぐさまメディアコメントを発表し、取り巻き学者コメンテーターたちも一斉に同調した。彼らは、来る日も来る日も、テレビ新聞ネット上で「ガラス天井」という御衣の素晴らしさを語り続けた。

「この緻密で複雑な構造が見えないとは、なんと浅はかなことか!」

「天城総理成功は、天井に偶然空いた小さな穴をすり抜けただけの例外だ!」

「我々『賢い人間』には、その透明な天井がはっきりと見えているのだ!」

彼らは、自分たちけが見える高尚な天井画を、互いに褒めそやし続けた。

#### 第二章:パレード野次

天城るりが総理大臣就任し、組閣は驚くべきスピードで進んだ。能力主義を徹底し、性別や年齢、派閥など一切関係なく、適材適所人材を抜擢していく。彼女政策は明快で、実行力に満ちていた。国民支持率は、うなぎのぼりだった。

そんな中、東山教授とその一派は、国会議事堂の前で奇妙なデモ計画した。プラカードにはこう書かれている。

天井はここにある!』

『見えないからって、無いわけじゃない!』

『我々の知性を無視するな!』

彼らは空に向かって指をさし、「見よ、この分厚く、冷たいガラス天井を!天城総理あなたにもこれが見えないのか!」と代わる代わるシュプレヒコールを上げた。しかし、道行く人々は、何もない空を指さして熱弁をふるう一団を、ただ不思議そうに眺めるだけだった。中には、不審者を見るような目で、足早に通り過ぎていく者もいた。

「どうして見えないのだ、この愚民どもには!」

東山教授は苛立った。彼女が何十年もかけて織り上げてきた、世界で最も高尚で、最も知的な「見えない御衣」が、誰にも理解されない。それどころか、天城総リは、そんな騒動を意にも介さず、外交に、経済政策に、次々と目に見える成果を上げていく。

国民は、もはや空虚天井画には興味がなかった。彼らが見たいのは、自分たち生活が良くなるという、具体的な未来予想図だった。

#### 最終章王様の新しい服

就任後、初の所信表明演説の日が来た。国民の注目が、官邸から国会へと注がれる。東山教授も、テレビの前で腕を組み、天城がいつ「天井」の存在言及し、自分たち知識人謝罪するかと待ち構えていた。

壇上に立った天城るりは、朗々と、しかし力強く語り始めた。経済外交社会保障。具体的な数値と計画を伴った演説に、野党からさえも感嘆の声が漏れた。そして、演説最後に、彼女はふと笑みを浮かべ、こう言った。

「さて、一部の賢明な方々が、わたくしが打ち破るべき『天井』の存在について、大変ご心配くださっているようです」

議場がざわめいた。東山教授テレビにかじりついた。

「その方々が仰るには、わたくしには見えていないだけで、この国の空には、それはそれは分厚いガラス天井が広がっているのだとか。そして、それが見えない者は、愚か者なのだそうです」

天城はそこで言葉を切り、満場の国会議員と、その先にいる全国民に向かって、堂々と宣言した。

「ならば、わたくしは、喜んで愚か者でありましょう。わたくしには、見えない天井を見上げて嘆いている時間はありません。わたくしが見ているのは、天井の先にある、この国の未来です。国民一人ひとりの、笑顔です」

彼女は両腕を広げた。

「皆様。存在するかどうかもわからない天井の話は、もう終わりにいたしましょう。それよりも、わたくしが仕立てた『繁栄』という名の新しい服を、共にご覧いただきたい!」

その瞬間、割れんばかりの拍手が議場を包んだ。それは、もはや誰にも止めることのできない、新しい時代ファンファーレだった。

テレビの前で、東山教授呆然と立ち尽くしていた。彼女が心血を注いで織り上げたはずの「至高の御衣」は、いつの間にか、誰の目にも見えないどころか、誰の記憶にも残らない、ただの空気に成り果てていた。

王様は裸だ…」と叫んだのは誰だったか。いや、そもそも王様などいなかったのだ。いたのは、自分の仕立てた服こそが最高だと信じて疑わなかった、時代遅れ仕立て屋だけだったのである

2025-07-13

anond:20250713212731

本当に恋愛の方が豊かなのか? 思い込みとかセルフ説得とかじゃなく? 🤔

エヴィデンスがなければ説明さえないのに、恋愛の方が豊かだ、なんて紋切り型で断定されても鵜呑みにしにくいんだが

2025-07-09

なぜ参政党は伸張するのか? ── 「不安」に直面しない政治の代償

ソ連崩壊、そしてコロナ禍やウクライナ戦争が露呈させたグローバル経済脆弱性私たちのかつて信じた「理想」は疲弊し、その有効性は厳しく問い直されています既存政治が、この激変する時代に人々が抱く根源的な不安」と真摯に向き合わないとき、その空白を埋める勢力が台頭するのは、ある意味必然なのかもしれません。

疲弊した「理想」と置き去りにされた「不安

かつて、政治は明確な「理想」を掲げ、それによって人々の未来への「期待」を喚起しました。しかし、その「理想」は時に教条化し、現実乖離することで、全体主義という悲劇的結末を招いた歴史があります。この教訓は、現代政治から「壮大な理想」を描く力を奪いました。

その結果、既存政治勢力、例えば自民公明などの保守派も、立憲・社民共産などの左派も、人々が日々直面する多様な「不安」に対し、有効対策や具体的なビジョンを示せないでいます

こうした多岐にわたる不安に対し、既存政治勢力は、紋切り型の「平等」や「対話」を繰り返すか、あるいは問題直視せず抽象的な責任転嫁に終始しているように見えます

そして、この「不安」は、時にリベラル理想をも空虚ものに変えかねません。 例えば、既存リベラル思想を共有するはずのフェミニストの一部が、女性安全尊厳という「不安」の解消を求めるあまり表現の自由というリベラルの根幹にある理想を捨て、ポルノ排斥へと動く事例が見られます。これはいかに現実不安」が切迫すると、本来掲げるべき「理想」が容易に揺らぎ、具体的な排斥行動へと繋がりうるかを示しています。彼らは、変化に伴う人々の不安を「差別」や「時代錯誤」と断じ、議論テーブルに乗せることさえ拒むかのような不寛容さを見せることも少なくありません。ここに、不安」に寄り添い、共に解決しようとする姿勢の欠如があるのです。

不安」の受け皿としての参政

このような政治の空白と、置き去りにされた人々の「不安」が、参政党のような勢力が伸張する最大の理由だと考えられます。彼らは、既存政治が避けがちな「不安」の核心に、ある種の「解答」を提示します。

参政党の主張は、しばしばデマ陰謀論と結びつけられ、その排他性や反知性主義的な側面は厳しく批判されるべきです。彼らの提示する「日本人ファースト」は、「内」と「外」を明確に区別し、異なるもの排除しようとする危険な側面を持っていますしかし、そのメッセージが、グローバル経済の荒波の中で「自分たちはないがしろにされている」と感じる人々の切実な不安に対し、シンプルで分かりやすい「敵」と「解決策」を提示していることもまた事実です。

彼らは、「グローバル化は悪」「既存政治家は売国奴」といった単純な物語を語り、特定の敵を設定することで、漠然とした不安に「原因」と「矛先」を与えます。そして、「日本人ファースト」という強い共同体意識を呼び起こすスローガンが、居場所を失った人々に「帰属意識」と「連帯感」を与え、不安を解消する「希望」のように映るのかもしれません。

求められる「現実主義」と「友愛」の再構築

世界的にナショナリズム的動きが加速している現状は、日本だけの現象ではありません。既存政治が「不安」に真摯に向き合わず、人々が求める「安心」を提供できない限り、参政党のような勢力は、その空白を埋め続けるでしょう。

今、求められているのは、夢想的な「理想主義」から脱却し、現実の厳しさ、そして人々の多様な「不安」を直視する「現実主義」です。そして、その上で、排他性を克服する新しい「友愛」の形を再構築することです。

友愛」は、特定共同体への排他的な忠誠を求めるものではなく、自分を中心にゆるく繋がっていく世界意味します。それは、異なる背景を持つ人々が、互いの「不安」を理解し、対話と協力の中で、しなやかに共存していく道筋です。

参政党の伸張は、既存政治への強烈な警鐘です。それは、私たち一人ひとりが、表面的な批判に留まらず、社会の「不安」の根源に真摯に向き合い、現実的で、かつ人々が希望を見出せるような「解答」を、共に模索していくことを求めているのではないでしょうか。

2025-06-27

日本GDPインドに抜かれるというニュースに付いてるYouTubeコメ見て爆笑してる

労働人口で見れば日本人はまだまだ裕福」みたいな紋切り型コメントしてるやつばっかで面白い

20年以上前からそういう発想で下層を切り捨てて来た結果が今だろうが(笑)

2025-05-27

男女論争に終止符を打つ、俺から提言

いい加減にしろ、男も女も。

男はこういうもの、女はこういうものって、いつまで紋切り型議論してんだよ。

男は論理的で女は感情的?は?

うちの会社部長、超感情的論理の欠片もないぞ。

逆に、隣の部署の若手女子エクセルデータ分析させたら鬼のよう論理的だぞ。

お前らの見てる世界、どんだけ狭いんだよ。

結局、みんな自分だけはまともで、あいつらがヤバいって思いたいだけだろ。

弱者男性弱者女性って騒ぐ前にやることあるだろ。

最近弱者男性がー、弱者女性がーって声がデカいけどさ。

わかるよ、しんどいのは。

生きづらいのも。

でもさ、それって男だから、女だから、って話か?

単に弱者なだけじゃね?

性別関係なく、生きづらいやつは生きづらいんだよ。

いつまでも被害者面して誰かが助けてくれるはずって待ってるだけじゃ、何も変わらんぞ。

文句言う暇あったら、一つでも行動しろ

お互い、もっとリスペクトしろよ。

結局さ、男とか女とか関係なく、みんな人間なんだよ。

性別レッテル貼りして、分かった気になってるから、いつまで経っても平行線なんだ。

いい加減、お互いを人間として見て、こいつ、何考えてんだろうなって想像力を働かせろ。

そうすりゃ、少しはマシな世の中になるんじゃねーの?

2025-04-26

anond:20250426230047

GenAIによる分析その2

匿名ダイアリー記事https://anond.hatelabo.jp/20240709080000)で描写されている石丸伸二氏と荻上チキ氏のやり取りについて指摘を行います

記事描写を読むと、石丸氏の議論の進め方において、以下のような点が詭弁として批判されうると考えられます

1. ストローマン藁人形論法)と、それに続くレッテル貼り・人身攻撃の組み合わせ

記事描写に見られる可能性: 記事では、荻上氏が特定論点懸念(例えば、多様性への配慮や、特定の層への影響など)について問いかけているのに対し、石丸氏がその問いの意図や背景を歪めて解釈し、「既存体制を守ろうとしている」「変化を恐れている」といった、より単純化・悪意化された「藁人形」を作り出し、その「藁人形」に対して反論しているかのような描写が見られますさらに、その「藁人形」に関連付けて、質問者荻上氏)やその背後にいるかのような存在(古い勢力既得権益者など)に対して、変化を阻む敵であるかのようなレッテル貼りをし、あるいはその属性をもって主張の正当性否定しようとする人身攻撃に繋がっているように読み取れます

これは議論本質から目をそらし、相手の主張を正確に理解しようとせず、歪んだ形で攻撃するという、討論の場で最も避けるべき行為の一つです。相手提示した正当な問いや懸念に対して真正から答えず、勝手相手意図邪推曲解し、それを攻撃するという手法は、誠実な対話放棄に等しいと厳しく断じられても仕方ありません。「あなた方が言っているのは結局こういうことだろう」「それは〇〇を守りたいだけだろう」といった決めつけは、相手議論土俵から降ろし、自身の主張を一方的に押し通すための暴力的コミュニケーションになり得ます。これは論理的議論ではなく、感情的印象操作的な攻撃であり、公共の場議論を行う人物としては資質を問われるレベルだと批判されるべきです。

2. 論点すり替え抽象論への逃避

記事描写に見られる可能性: 記事からは、荻上氏が具体的な政策課題や、ある方針がもたらすであろう具体的な影響について問うているのに対し、石丸氏が「古いものを壊す」「新しい時代を作る」「既得権益と戦う」といった、抽象的かつ紋切り型スローガン改革論に終始し、具体的な応答を避けているように読み取れます本来答えるべき「How」(どのように実現するのか、具体的にどのような影響が出るのか)から、「Why」(なぜ改革必要なのか、何を目指すのか)という抽象的な理由付けに論点すり替えている可能性があります

これは、具体的な責任や困難な問題への言及を避け、耳障りの良いスローガン抽象的な正論によってその場を乗り切ろうとする姑息手法だと厳しく批判されるべきです。特に公職に就こうとする者、あるいは既に就いている者は、理念だけでなく、その理念をどのように現実政策として落とし込み、どのような影響が出るのかについて、具体的な説明責任を負います抽象論に終始し、具体的な問いに答えようとしない姿勢は、問題本質から逃げている、あるいは具体的な方策を持ち合わせていないことの露呈であると見なされても仕方ありません。これは、聞き手である有権者市民を軽視している表れだと厳しく非難されるべきです。

3. 選言的(誤った二分法)に見せかけた、自己立場への誘導

記事描写に見られる可能性: 記事文脈によっては、「私の改革を支持するか、それとも古い体制を守るのか」「変化を選ぶか、停滞を選ぶか」といったように、実際には多様な選択肢立場存在するにも関わらず、議論自身立場肯定する方向ともう一方の否定的な方向という二つだけに限定し、その二者択一を迫るかのような論法を用いているように読める箇所があるかもしれません。

これは、多様な意見や複雑な現実無視し、自身の主張を有利に見せるために意図的に選択肢を狭めるものであり、フェアな議論放棄だと厳しく批判されるべきです。実際には、改革方向性には複数選択肢があったり、変化の中にも良い変化と悪い変化があったりします。それを単純な善悪二項対立還元し、自身立場を選ばない者は悪であるかのように誘導する手法は、聞き手思考停止を誘い、批判的な検討を封じ込めるためのプロパガンダ手法だと断じられても仕方ありません。

2025-04-25

anond:20250425101223

紋切り型で語りすぎじゃね?

それおまえさんの経験談じゃないだろ

2025-04-24

anond:20250424080021

紋切り型世代的な話になってるだけで、言うてる本人のエピソード就活の苦労話くらいしかないしな

2025-03-22

anond:20250322165445

お前みたいなの、すぐ「モテなさそう」「女性経験なさそう」「彼女いたことなさそう」って紋切り型言葉投げてくるよね。

どう返答が来ても勝てる()と思ってるんだろうな。そういう勝ち負けに拘泥する稚拙議論もどき中学生卒業しとけよ

2025-02-28

音声入力+生成AI試してみた

この数日でバズっていた一連の記事を読んで自分も試してみることにした。

【発端】音声入力AIの組み合わせが強力だという骨しゃぶり氏の記事

https://honeshabri.hatenablog.com/entry/talk2ai

【音声入力】SuperWhisperが良いよというお話

https://umiyosh.hatenablog.com/entry/2025/02/26/215102

テキストエディター】Cursorはコード書くだけじゃなく、AIを使った文章作成にもいいよというお話

https://ascii.jp/elem/000/004/253/4253872/

結論から言うと骨しゃぶり氏の言ってることがよくわかった。めっちゃ便利というかちょっとしたイノベーション感じてる。

音声入力自体は以前にも試したことあるけど、そこから先が人力編集なのと、間にAIかますのとではまったく違う感覚

しろ音声入力AIありきで使うべきものなんだなと確信しました。

ちなみに自分は残念ながらWindows環境だしスマホandroidなので、superwhisperは使えない。(windows版のベータウェイトリストみたいなのは申請しておいた)

Win環境の人も多いと思うのでなにかの参考になれば幸いです。

SuperWhisperが現時点では使えないので、とりあえずwindows11に標準で入ってる音声入力を使った。

cursorをインストールして立ち上げて、Win+Hキーを押しWinの音声入力を起動、おもむろに喋りまくる。

昔試したときよりかなり聞き取りの精度が上がってる気がする。

句読点に関しては「自動句読点を入れる」という機能をオンにしておくと、けっこういい感じに打ってくれる。

唯一やっかいなのが「改行」と言うことで改行コマンドが送られるんだが、これがあまり認識してくれない。

後でなんとでもなるとはいえ特定コマンド送信キーボードで入力を併用する必要性はまだ感じた。

この辺SuperWhisperだともっと賢いのかな?

精度が上がったとはいえ、cursor上に打ち込まれ文章はもちろんめちゃくちゃではある。「えーと」とかいらない要素がたくさん含まれてる。

どうでもいいけど自分が喋ってるのが文字起こしされてるのって不思議感覚だ。俺こんな無駄な喋り方してんだな・・って思う。

Ctrl+Pで出てくるAIチャットパネルで「選択した文章を整理してまとめてください」と頼むと、数秒で内容がきれいに要約された。

「えーと」とかいらない要素も全部なくなってる。

書いた文章AIに整理させるだけなら今までも普通によくやってたんだが、

この「適当にだらだら喋った内容が一発で整理されてまともな文章になってる」というコンボがけっこうクリティカルに刺さった。

「~とも言えるし、~とも言えるよなあ・・」なんてフワフワした感じで喋ってる内容が、ちょっと違う視点でうまく一言に置き換えられたりもしてて、その切り口に感心したりもする。

喋ってる時はもうほんとバカでいい。思ったことただ垂れ流すだけでいいって思うと一気に入力が気楽になる。

とにかく重要ポイントとしては、あんま考えながら話す必要はなくて、思いつくままとりあえず喋ればいいということなんだろうと思う。

あと向いてないものもわかった気がする。

創作的文章については、割と大事な部分が抜け落ちてしまうなという感覚があった。

創作としての文章というのは、書いては消し、また書いての繰り返しによる壁打ち的な要素がある。

言葉を選びながら推敲するプロセス重要なので、AIが整理してしまった文面を見たときに手離れしすぎて思考の断絶が起きやすい。

少なくとも汎用のモデルではしょうもないビジネスマンみたいな紋切り型になってしまうのでむしろ萎える。ただ専用モデルとか用意できれば驚くほど文学的な返しをしてくるかもしれない。

現時点での実践的な使い方としては、買い物で比較検討したり調べ物してるときってあれこれ考えながら調べてるじゃん

ブラウザのタブが大量に開いてる状態とか、そういうのをがんがん喋って全部AIに整理してもらうとかすごいいいと思った。

2024-11-26

虎に翼が凄いのではなく朝ドラ平均値が低すぎるだけ

アンチ戯言だと思ってました。

申し訳ございません。

虎に翼から朝ドラに入り、朝ドラはこれぐらいやるのが普通だと思ってました。

ちゅらさんがしょーもなく見えるのは今の時代に合わないからだと思ってました。

違うんですね。

朝ドラってみんなこのレベルなんですね。

まんがタイムきららアニメみたいに空っぽな話を、いい大人学芸会レベルの演技でやる番組なんですね。

しんどいです。

もう見るのやめます

他の朝ドラが虎に翼みたいに面白くなることはないんですね。

天才てれびくんキッズドラマの方がなんぼかマシだったようにさえ思います

創造力も想像力も足りてない話ばかりでモチーフにされた人達が可愛そうになってきます

沖縄人間からってあんなに何も考えてないはずがないし、ギャルからって身勝手情緒不安定でもないですよね。

ステレオタイプイメージを元にした紋切り型物語ばかり。

震災戦争病気の影がチラつくたびに露骨なまでの「後で取り上げるためのテンプレート幸せ」がねじまれる展開の薄っぺらさには目眩がしそうです。

朝ドラ、驚くほどに平均点が低い。

虎に翼は普通面白かったのですが、普通面白いだけにしては確かに持ち上げられすぎていた気がします。

こういう背景だったのですね。

私が間違っていました。

アンチだと思っていた人が正しかった。

朝ドラという低品質ドラマ群に普通レベルドラマが来たことによる高評価

ヤンキー高校偏差値55の高校生が来て天才扱いといった感じでしょうか?

2024-10-10

朝ドラはそんな真面目な考察に値するものではないですよ

「虎に翼」が終わって「おむすび」になりましたが皆さん観てますか?

先日、増田に「虎に翼」のとてもよい考察がありましたが、朝ドラはそんな真面目な考察に値するものではないですよ。

https://anond.hatelabo.jp/20240928134122

そもそも朝ドラ対象年齢は60~70歳前後だと思いますが、あまり映画ドラマに親しまない人が家事とかしながら気軽に見られる様な作りで、1回見逃したらついて行けないなんてことがない様1回の内容は薄いうえ重要シーンは何度も流しますし、土曜のダイジェストを観ればストーリー的には十分、余計な演出カットされててむしろ出来がよいまであります

おむすび」では、ギャル文化ボリュームゾーンが50歳前後だと思うので、その世代向けの思い出とその肯定を入れたいんだろうなあ、少し若めの視聴者ターゲットにしたいんだろうなあ、というプロデューサーの狙いを想像します。最序盤ですが、あいかわらず薄い取材適当エピソード入れてる感じがしてさぶいぼが出ます。元ギャル取材して「パラパラ踊れる人が偉かったんですよ~」なんて聞いたのが、「一発で難しいパラパラ踊れたら認めてやる」と少年マンガみたいなことになってしまったのではと想像します。実話だったらすみません(知り合いに元ガチギャルがいるので聞いてみようかな)。

朝ドラは、大きく分けて実在人物をもとにした伝記系と、現代とある職業に生きる系の2種類があります。ましなのは前者が多いです。「虎に翼」とか、カップヌードルとかゲゲゲとかウィスキーとか。後者料理人とかパティシエとか気象予報士とか航空学校とか看護師とか海女とか、だいたい薄い取材でゲットした業界あるあるエピソードをつまらなくして盛り込んでてさぶいぼが出ます。せっかくスポットライトを当てたその職業の深みとかは表現しきれず、脚本家の書きたいドラマの設定に利用するのが精一杯です。

プロデューサーの主張なのか、するりと社会問題を入れてきます特に「強い女」は普遍テーマです。戦前でも戦後でも「今どき、女が〇〇する様な時代じゃない!」なんてセリフは毎回出てきます。余談ですが、大河ドラマでも平安から明治までどの時代でもこのセリフが出てきます。他、自閉症っぽい子供田舎で元気になったり、性的マイノリティとか。

尺が豊富にあるせいか、内容が冗長です。回想シーンでは映像を流した上で「あの時の!」ですし、下手すると同じ回の15分で同じ映像が流れます映画とか観て見て伏線がー回収がー演出がーという人が初めて朝ドラを観るとショック死すると思います

演出はほぼ古来からドラマありがちな紋切り型クリシェ)です。とてもわかりやすいです。落ち込むと暗い部屋でじっとしてるし、挫折すると雨に打たれながら外で倒れてます主人公はだいたいモテモテだけど恋愛に鈍くて、恋愛脳の友達に助けられ、カントリーロードです。早い展開でイケメン完璧な男と結婚交際すると、戦時中なら死にます現代なら相手側の理由で別れますお笑い担当コントみたいなBGMで登場し、肝っ玉母さんに怒られます。序盤で出てきた嫌なやつは、口が悪いだけのお友達キャラになるか、ラスト近くで「堪忍なあ」と泣きながら主人公に謝って禊を済ませます

また、セリフ抜きの演出表現する力量もないし、テロップ症候群視聴者も読み取ってくれないので、心情もその都度ナレーション解説が入ります主人公が眉をひそめて少し首をかしげながら、「どうも腑に落ちない〇〇でした」って感じです。余談ですが、変わり種のナレーションでは、亡くなっていつも見守ってる家族幽霊目線、飼ってる犬目線てのもありました。欽ちゃんが犬役で面白かったです。

脚本家群像劇を書きたそうな気配を感じることが多いですが、尺はあるのにうまくいってない事が多いです。だいたい各登場人物の設定を説明するのが精一杯です。

これだけ文句言いましたが、近年の朝ドラで私が好きだったのは、「カムカムエヴリバディ」でしょうか。それぞれの人生が少しずつ関わりながらすれ違っていって、ちゃん群像劇でした。登場人物が気づいていないことを、視聴者が神の目線で「あの人だ!」「あの人の子供がこんなところで!」って気づくことが多くて、そのまま登場人物同士は他人のままだったり。伏線回収もことさら強調せずさらさら流れていきます。たぶん視聴者主人公目線にセットしてると、久し振りに登場するキャラは、飲み屋に「よう」って入ってきて、「○○さん!?」「お前、よくここに顔を出せるな!」とかやるしかないよね。ラストで、子を置いて男とアメリカに行った母の言い訳回は要らなかったかなと思うけど(片付けが要るのはわかる)、朝ドラってのはこういうのでいいんだよ。こういうので。

2024-09-04

挿入にそこまでの魅力を感じない

俺は相手が喜ぶことが快感から、体とか唇にキスしながら手マンしたり、乳首とかクリを触りながらクンニするのが好き

付き合ってきた相手はみんなそれで恍惚だったし、返報性の原理相手から積極的で夢のようなオーラセックスに発展する

流れで挿入もすることもあるけど、俺はそれがなくても構わないと思ってるし、ない場合もある

  

セックスが嫌い」というのは挿入が嫌だということなのかな

そういう話し合いは普通しないの?なんとなく紋切り型前戯と本番みたいな感じで進めるのが主流なの?

2024-07-19

anond:20240717203254

真由とか麗奈の胸の大きさを描写するのに、作者が紋切り型表現に逃げただけだと思う

ほんとに実際にコンプレックスあったら胸のデカ麗奈とおそろいの水着とか着ないか整合性が取れない

2024-07-18

anond:20240717155232

もう一度考えてみたけど貧乳とか巨乳とかって紋切り型っていうか

貧乳とか巨乳とかじゃないリアルすぎる容姿コンプ引き合いに出したら逆に炎上しそうだから貧乳とか巨乳くらいリアリティいくらいじゃないとコメディ系のフィクションに使いづらいんちゃうか?

ガチガチ容姿真面目に取り扱ってる話だったら逆に貧乳巨乳程度の浅い話は本質的テーマには据えないやろし

2024-07-10

アーティスト政治的発言の是非」以前の問題

政治的問題」は、重要で「笑い話にできない(=硬くて重い)」話題からこそ、

誰が話しても、話者の「深刻さ」ばかりが印象に残る極めて凡庸で退屈な紋切り型しかならない。

あるいは、熱く語る話者の「自己陶酔」感。

あるいは、「新聞の一コマ政治風刺ポンチ絵」並の黴臭い構図的なダサさ。

あるいは、長いだけで心に響かない「校長先生の朝の訓示」。

2024-06-28

結局「男女の友情は成立するか」という言い出した奴が男女の友情を信じていないことが明確な言葉の周縁ですべてがやんや言われているだけで、そのグラデーションを塗りつぶすやれたか委員会のような極論がきらいなんだと某noteを見て思ったし、思い返せばああい目線物事を見ている人は少なからずいるんだろうなと思う(その世界の中で勝ち組負け組関係なく!)。でも正直こういった、人を人と見ない世界観というのは自分職場では活用しているのでその楽さというのはわかる。

世界はいろんな男女がいてその背景にある物語をいちいちくみ取るよりは「既婚者は全員セックスしている」「まんさんは彼氏を引っかければ生きられるから楽」とか紋切り型台詞を言っている方がとてつもなく楽だし情報過多な世の中でのサバイブ術ではあると思う。同時にこの価値観を持つことでその世界自分距離を保てる(俺とあいつらは違う)というおまけもあって強者にも弱者にもいいことがたくさんあるんだけど、世界はそんな紋切り型ではなくて、あらゆるグラデーション中間だし、難しいし、捉えきれない。でもそういった中庸なところで責任をとれるのがいい年した大人特権で、務めで、面白いところなんだと思う。

責任って言うと仕事が一番に思い出されるけど、生活責任の宝庫だ。例えば丁寧な暮らしっていうのも暮らしコストを減らして自分に背負える大きさにした上で自力運用するという一つの責任の捉え方だ。そう思うとあらゆる大人生き方責任自分の大きさをどう取るかって問題に近くなる(不倫とかは自分に背負いきれない責任を負おうとして失敗する例)。また責任動機でもあって、行為もつながる。無責任行為をきちんとやるのはもう難しくてそれは若者特権青春だ。大人責任を負ってきちんとTPOを見て羽目を外す。そういうエッセンスを凝縮すると「やっていき」という言葉になる。

論旨がフラつているけど人を人として見る(=目の前の人に責任を負う)ことを怠るといずれ自分自分責任が持てなくなっていって、いわゆる無敵になってしまう気がする。人としてというのはマテリアルというか顔があるとか手に指がついてるとかそういう生々しさから入っていってもいい。それをしているといずれ相手紋切り型で切り捨てるのが怖くなる。少なくとも友人レベルの人にはそうやって無二の目線を、価値を感じながら接していくのがいい。俺はそう思うよ。おまえはどうだかしらないけど

2024-06-14

昔試したネット自動応答チャットはごく簡単な相槌がやっとできるだけだった

ちょっと長い・複雑なもの的外れな返事か、紋切り型定型句が返ってくる その程度だった

それが今やAIでかなりまともな返事が返ってくる

未来を感じる

あと数年したら壁打ち独り言AI相手に会話の体でできるようになるんだろうか

ちょっと楽しみ

2024-05-13

映画OUT」の感想 ネットフリックスで公開中

俺は割と原作漫画版が好きで買って読んでたんだけど、正直不満の方が多い。

SNSでは割と好評な意見が多くて今年ベストみたいな人もいてびっくりした。

 

1.品川ヒロシ節がウザい

主人公「って、かわいいのかよ!」

主人公「こんなに口が悪いのにかわいいのかよ!」

これを現実存在する人間が口に出して言うのに違和感しかない。

品川ヒロシ過去映画でも頻出するコント文法というかなんというか。

A「なんかこいつキムチ臭くね?」

B「キムチ持ってるからだよ!」

A「っていうか焼肉臭くね?」

B「焼肉屋でバイトしてるからだよ!」

A「何、焼肉キムチでいい感じの定食になってんだよ!」

こういう寒いコント風のやり取りをいきなり入れてくるので、何この場面?ってなりがち。

 

2.終わらせ方が紋切り型すぎる

今回の話は漫画第一章にあたる「爆羅漢」編を映画化したものなんだけど、

元々の話は、敵対グループの爆羅漢とのタイマン3本勝負で決着がつく。

両方のグループメンバーは見守る中、タイマンを行うことで

主人公総長丹沢の"ヤバさ"を周囲のメンバーが思い知るという構図になっていたが

映画版では相手側のアジト主人公組が乗り込み、

乱闘→乗り込んだ先でバラバラになってタイマンという形に変更されている。

これはクローズ1、2もそうだったし、ハイローもそうだったし、東リベもそうだったし、

昨今流行したあらゆるヤンキー漫画が大乱闘バラバラタイマンの構図になっており

元々の流れを変更してこっちにしちゃうのかーと残念な気持ちになった。

 

3.アクションシーンは概ね良い

うーん、これは当ててませんねぇって一目見てわかるシーンがちょちょいと出てくるのは気になったが

パッと見て頑張ってるな!って思えるアクションシーンが多いのは品川作品のいい所だと思う。

ちゃんとバエるように戦う場所も工夫されているし、こういったカジュアル近接アクションを撮らせたら

日本でも有数の監督と言えなくもないかもしれない。

実際頑張ってる監督はいっぱいいるんだけど、予算ついてアイドルも入れてこれやれるのは割と貴重。

 

4.ラップダサい

暴走族メンバーラップで紹介するパートがあるんだけど、マジでダサい

びっくりするくらいダサいから本当に一回見てみてほしい。

これに比べるとさすがにLDHが主導してただけあってハイアンドローの各チームのテーマ曲はかっこよかった。

 

あと、東リベのマイキー激似チビ金髪で長髪で喧嘩ゲキ強いけど飄々としてる総長が出てくるんだけど、

これってまぁ特攻の拓マー坊時代から系譜ではあるんだけども。

やっぱ演技させるとドラマ池袋ウエストゲートパーク窪塚洋介キング”風”でしかないなぁと思わされる。

 

総合して頑張ってつけて60点くらいの映画だったなぁって感じ。

最も過大評価されている作家三島由紀夫

三島由紀夫日本代表する文豪憂国の士といわれるが、過大評価され過ぎだと思い、所感を書いておく。

駄作が多すぎる

三島由紀夫はかなり多作作家で、小説戯曲だけでおそらく200作を超える。

新潮社三島由紀夫全集バカデカサイズの全42巻からなり、通読した人間三島専門家くらいだろう…専門家すら怪しいが。

なぜならあまりにしょーもない作品が多すぎるから

三島由紀夫といえば金閣寺。少し落ちるものとしては仮面の告白潮騒美徳のよろめき鏡子の家憂国豊饒の海がある。

しかし他の95%の作品・・・

私は三島由紀夫が好きで、小説だけでなく戯曲を含めて結構読んでいる方だと自認しているが、若者がつまら観念を語るだけの作品、あまり紋切り型恋愛作品が多すぎて、読むのが時間無駄苦痛だ。

打率の低さは擁護しきれないほどである

三島由紀夫vs東大全共闘

2021年に『三島由紀夫vs東大全共闘』という映画が公開された。三島由紀夫 = 憂国の士という共通認識を前提とした筋書きのようだ。

しかし当時(1969年)の共通認識は「ややこしい人がクビを突っ込んだな」である

当時の三島由紀夫はボディービルディングに熱中したり、鍛えた裸を披露するために自分映画写真集作ってみたりと、脇道にそれる活動が多く、作家としての存在感が薄らいでいた。

それどころかいい年したおじさんなのにUFO超能力の探求にハマったり、ハタチそこそこの若者を誘って私兵部隊を結成したり(後に市ヶ谷駐屯地突入した楯の会である)と、お騒がせキャラクター確立していた。

まりUFO超能力に興味があり、自分映画写真集をつくり、若者を集めて軍事訓練を積ませている40過ぎのおじさんが、ソ連マルクス主義の嵐が吹きすさぶ東大に入って論戦しようというのであるいくらなんでもツッコミどころが多すぎるよ。

当時は同性愛天皇礼賛主義への偏見が強かったこともマイナスイメージ形成しており、三島由紀夫は"へんなおじさん"であった。

楯の会事件

散々語られていることだが計画性がなさすぎる。拡声器すら用意していなかったとは…。

社会思想を訴えることについて、本気度・想像力が足りない。

偉い人を人質にとって吠えれば自衛隊が動くと思ったのだろうか。組織とはそのような属人的ものではない。

ずさんな計画のわりに、割腹自殺の準備だけはキッチリしていたらしいが。

派手に割腹たかっただけでしょ。割と当たっていると思う。三島由紀夫エッセイ映像インタビューで度々語っているお気に入りエピソードに、終戦の日に夏の静かな日差しを見ていると自分は"生き残ってしまった、後に残されてしまった"という強い感覚を持ち、それ以来死に場所を探しているという話があり、その"死に場所"を選んだということなのだろう。

三島自己満足に付き合って死んだ若者たちが可愛そうだ…。

最後

三島由紀夫エッセイストとして優秀だとおもう。"高貴なる野蛮人たれ"という言葉を残した。上品で、教養があり、裕福な人間一見洗練されているようではあるが、実は個性がなく退屈で、柔順で、脆弱人間なのである種の誇り高き野蛮さを備えておくべきだという三島由紀夫の主張。この主張は私の人生の指針にもなってきた。

ただ文豪憂国の士というのは過大評価であり、観念に引きこもるあまり最期は周りに迷惑をかけて死んだへんてこ作家、くらいが妥当評価だと思う。

2024-05-12

お前が何らかの言説に反応してSNSに書き込む最初のひと言は、

お前が考えたものではない。

お前が意識しないままに自動的に書かされているのは、

こう入力されたらこう出力すると完全にパターン化された、ある種の“ネット意思”のようなものだ。

そうした紋切り型をお前がネット上に書き込むことで、その“意思”は強化されてゆく。

その間、お前は実際は何一つ思考していない。

そして最初のひと言を書き込んで、考えて発言したような気になって、その書き込みへの反応に喜んでいる。

その反応も、人間思考したものではなく、誰かがお前と同じように“書かされた”ものなのだが。

そして誰も思考することなく言説が積み重ねられ、意見として集約され、党派が、敵味方が生まれ、争いが起こる。

誰も人間として思考していないままに。

2024-05-07

anond:20240507082648

紋切り型表現面白味はないと思うけど、別にそれ以上の何かを感じることは多分ないかな。所詮創作であって特定の誰かを誹謗するものでもないし。

2024-04-28

ブルーアーカイブアニメを観た

ブルアカ、という名前は耳にしたことがあり、とても人気があるのも知っていた。スマホゲーはやったことがなく、YouTubeプレイ動画を少し観ると「もういいや」となって興味を失くしていた。

しか今季アニメ化とのことで、試しに観てみたんだ。で、二話まで観てみたんだけど正直それほど面白いとは思えなかった。世界観が謎なのはもとより、どのキャラクターの顔も性格も設定もスタンプ絵のような既視感あるものしか思えなかった。はっきりいえばそれが原作をやらなかった理由でもあり、一言で現せば"狙い過ぎ"だと思ったから。

こういうキャラクターを出して、こういう世界観にすれば戦闘が盛り上がるし、あとこうしたバックボーンがあれば…みたいな、如何にもオタクが好みそうな要素を分かりやす提示し、それにまんまと引っ掛かって釣られるのはどうかなと。もちろん、それが悪いことでもないと分かってる。商売からね。売れなきゃ意味がない。だからある程度市場調査をして、どちらかといえば尖るよりは角を丸める。ホームランを狙うよりはヒットを狙うわけだ。そこでオタクに媚を売る。美少女、暗い過去、重い世界観。どれもがオタク大好物。それでコンビニ弁当みたいな美少女たちが加工食品世界観でパック詰めされた牛肉を食べるような物語を展開する。すべては予定調和で、泣き叫んで牛が死ぬ瞬間を目にすることは決してないような物語を。

こうしたオタク保守的作品がヒットするというのはオタクにも責任があると思っている。狙い過ぎの作品であるのは大抵のオタクは気づいているはずで、大抵のオタクは敢えてそれに乗っかっている。そうすることでテンプレ型の作品はより安定し、傾いた作品は淘汰され類似品ばかりが増えていく。このサイクルを止めるのはオタク自身が一度「それはもう飽きたよ」と云うべきなのだ。分かっていながらそれを拒否するのは自らのアイデンティティ否定することになるからで、「飽きたよ」と言えば自分がもうオタクではない気持ちになり、オタクは冷めた大人になることを酷く怖れる。だがそれは違う。定型美少女には待ったをかけるべきで、そうした美少女否定したところでそれはあなたオタク性を否定することにはならない。何故ならオタクとは本来、自らの拘りを強く抱くものであり、拘りがあるからこそ自らの意思表示をしっかりと行って然るべきだからである

オタクはそろそろ自覚した方がいい。このままでは紋切り型美少女けが歳を取らず、自分ばかりが歳を取っていくことになるということを。

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