「都会暮らし」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 都会暮らしとは

2025-09-04

anond:20250903232352

増田ってわりと東京とか都会暮らしインテリが多いから何やるにしても受け身というか、おまえが楽しませろやこっちは金出してるお客様だぞふざけんなって人が多いように思う

2025-08-24

anond:20250824070800

地方物価も何もかも安くて暮らしやすそうでいいな〜(都会暮らしの俺たちはつらいんですよ分かってくださいよ、ってド田舎の貧民にはわかんないか笑)

2025-07-22

2025年7月、初夏の信州上田

からここ4ヶ月ほど、仕事が山場を迎えてしまい、月金はほぼ24前後帰宅という状況だった。

で、まだまだあるものの、一山超えて休暇が取れそうだったので、この3連休に1つ足して4連休として、そのうちの3日を二泊三日の旅行に充てることにした。

自分JREバンクに口座を持っており、どこかにビューーーン!の割引優待があるので、行き先はJR東日本に決めてもらう。

どこかにビューーーン!は自分で選んだ4候補の中から最終的にJR任せになるのだけど、東北秋田山形上越北陸のうち、上越北陸候補に当たりやすい配分になっているらしく、今まで2回して新潟長野だった。

なので、今回も新青森秋田盛岡上田候補で応募したとき上田になるかもと思っていたが、果たしてそうだった。

まあでもこの候補も「どれが当たっても観光できそうだ」というところだったので、割引率とかは深く考えずに上田を楽しむことにした。


とはいえ上田に関しては真田幸村別所温泉くらいで自分的に刺さる「コレ」といった目標がなかなか出てこない。

長野の人は真面目だそうだが、新潟の「バスセンターカレー」とか長岡の「松田ペットの謎看板」みたいな、ちょっと変な名所を面白がっていくようなところはあっても良いように思う。

まあともかく、1日目は上田城と柳町見学、2日目は別所温泉、3日目は街ぶらしながらお土産選びでもしようとなった。


東京駅から新幹線に乗り、12時頃に上田駅に到着、7月上田は低温サウナのような蒸し暑さだった。

現地の温度計を見ると36℃。

まり動き回りたくもなくなるようなとんでもない暑さだけど、昼食は上田でとるつもりで駅弁も食べてなったので、当地名物であるあんかけ焼きそばをたべに日昌亭に向かう。

さすが上田山間の街である、遠景には緑の山が聳え立っている。

14:30ランチタイム終了の日昌亭に13:30に到着したのだが、住宅街の中にあるのに、店内は待合が5〜6組ほどいて、「暑すぎで街では人見かけなかったのに、みんなこんなに焼きそば食うために外に出てきたんか」という光景であった。

しばらくして席に着くと、あんかけ焼きそばが出てくる。

柔らかさを残しながら揚げ焼きにしたような麺に、野菜チャーシューが乗った餡がオン。

味は一口食べて「めちゃくちゃうまい!!」という感じではないが、毎日食べても飽きそうにない優しい味であった。

ご当地焼きそばというのは結構面白いので、あったら食べるようにしている。


腹ごしらえもすんで上田城へ。

上田の駅に降りてから至る所で六文銭を見かけるので、上田の人たちにとって真田氏は大きな存在なのだなあと感じる。

まり戦国マニアではないので、楽しみ方がわからなかったのだが、だいたい土足厳禁なことが多いやぐらに靴のまま気軽に上がれるのは良かった。

上田城は戦国時代、城の東に川が流れており、攻撃しずらい立地であるようだった。

上田城内は今は真田神社となっていたので参拝。別に勝負事をしているわけではないが、もしもの時、日本一武士のご加護があるやもしれない。


上田城を見た後は城下町である柳町へ。

日本家屋が並ぶ風流でこぢんまりとした通りなのだが、ここには日本酒ランキングサイトSAKE TIMEで3位に輝く信州亀齢の酒蔵がある。

まり全国に流通しないそうで、安定して買うならここなのだそうだ。

お土産カップ酒でもあれば買いたいところだったのだけど、カップ酒はやめてしまったそう。

自分で瓶を買うほど飲むタイプでもないので、ここは見学だけして帰ることにした。


お土産や兼観光センターのようなところで休んでいたら、見たことあるキャラクターの木彫りが。

そういえばという感じなのだが、上田映画サマーウォーズ舞台となったところらしい。

映画で描かれている日本の夏の原風景のような田舎町ってこの辺りなんだな。


一旦、ホテルルートイン上田グランデにチェックインして、夕食は上田名物の美味だれ焼き鳥にすることにした。

にんにく野菜醤油ベースのタレにドボンと漬けて焼き鳥を食すもので、ネットで調べたら、うまい店は上田駅構内にあるとのこと。

ホテルも近いし良いじゃないかということで素直に上田電鉄脇の焼き鳥屋に。

五本串を頼んだのだが、美味だれという振りかぶったネーミング、駅ナカという立地でありながら、ちゃんうまい

上田の暑さで汗をかいたので、塩味がしっかり効いている鶏肉が舌に嬉しい。

さらにここでは地酒が飲めるので、先ほど見送った亀齢を飲むことに。

甘さがあってしっかりした味わいだけど、不思議と飲み飽きることがなく、優しくバランスの取れた味わいだった。

上田に行ったら是非飲んでみるべきだと思う。

日本酒ずきは買ってもいい。


2日目は上田電鉄に乗り別所温泉へ。

この上田電鉄ホームサマーウォーズバッチリ描かれがれている。

ローカル線の車窓から見える青と緑の光景は「イメージの中の日本田舎」という感じで、これが見れるなら上田に来るなら夏の方が面白いのかもしれない。

本当に暑いが。

別所温泉では北向観音を参拝し、公衆浴場大師湯に浸かる。

昔ながらの温泉という感じでしっかりあつい。

多分43℃以上は確実にある。

あつい中で熱い温泉に浸かって結構タフだったので、日の出食堂馬肉うどんを食べることに。

馬肉の味もしっかりしているし、卓上の七味唐辛子ともよく合う。

この別所温泉では外湯3つを制覇するつもりだったので、日の出食堂すぐ向かいの石湯に直行

ここも熱い。すごくトラディショナル温度設定である

軽く山を登ってゆき安楽寺常楽寺を参拝。

別所温泉をでて温泉町の方を歩いていくと、遠景の山の中に日本家屋の壁が1枚だけ起立しているような不思議構造物が見えるのだが、これは常楽寺隣にある別所神社神楽殿であり、ここから別所温泉の街を一望できる。

都会暮らしではなかなか見ない立派な藁葺き屋根常楽寺を見た後は下山して、最後の外湯である大湯へ。

つの外湯の中では最も大きく、内風呂と露天の2つの湯船があるのだが、果たしてここもしっかり熱湯なのだった。

炎天下で歩き回った上に熱湯に3連続で浸かるのは、かなりの荒業だったようで、筋トレしすぎた時みたく膝の力が抜けたような感じになってきた。

エネルギーの枯渇を感じたので、上田駅に戻ってガッツリしたものを食べて栄養補給をすべく、駅前上田から揚げセンターへ。

ここでもやはり美味だれがバッチリかかった唐揚げ定食をいただいた。

駅前駅ナカ飲食店がしっかり美味いのは助かる。


最終日の3日目は特にやることがないが、お土産探しと、地元スーパーなどを見学すべく街ブラ。

地元スーパーのツルヤはフロアがだだっ広く、キノコの種類が豊富

自然豊かな信州の山の幸とという感じ。

お土産はというと、駅前大正ロマン溢れる門構えのみすず飴本舗でみすずあられと、自分用にジャムをいくつか。

前回、長野に来たときみすず飴は一度買ってきていたので、もう一品気の利いたものがないかと調べると、エトワールという洋菓子店のものが良いらしく、向かってみる。

店内に入ってリーフパイなどを物色していると、マダムアロンディールというくるみアーモンド焼き菓子激推ししてくる。

ちょっと圧倒されながら、そこまでいうならと購入。

マダム曰く「宣伝に余計なお金を使ってないのよ」ということらしく、なので知る人ぞ知るという感じなのかもしれない。

その後、地元銭湯に入ってみたく、街を歩いていると、坂道チャリの脇におっちゃんが警察に囲まれており、「転けたんかな」と思いながらそばを通りすぎるとおっちゃんが警察に囲まれながら「何みてんだメガネ、◯すぞ!」といきなり音を出すなど、不思議アクシデントがあってちょっとびっくりした。

空が少し曇って暑さが和らぐ中、地元銭湯で熱めの湯に浸かり、最後にあまりの美味さに駅ナカの美味だれ焼き鳥リピートして新幹線に乗った。


出発前はどう楽しんだものかと思ったり、暑さにやられたりしたが、目に沁みるような夏の自然と、食べ物の旨さ、上田はなかなか良い街であった。

皆さんも機会があったら夏の日本原風景を見に、ぜひ上田を訪れてみてはいかがでしょう。

以上となります

2025-05-16

[] ヤッピー

ヤングアーバンプロフェッショナルズ(Young Urban Professionals)の略。

米国1970年頃~1980年頃にかけて隆盛していた、都会暮らしで良い職業に就いていたり、羽振りのよい世代総称したもの

2025-04-28

ふるさと納税自慢と中学受験する家庭ってなんかかぶってんなーと思ってたけど、都会暮らしでそこそこ稼いでる層ってことか

2025-02-25

都会暮らし田舎暮らしメリットデメリットがあるから、最終的には自分フィットするのか、自分が満足できるのかが一番大事だわな

 

そのうえで、環境を変えた方が満足度が上がりそうな場合は、場所の移動を含めて考えれば良いし

 

自分都市型生活マッチし過ぎて、どんどん東京の中でも都心に向かって引越しをしているけど、みんながみんな都心に住んだほうが幸福になるよ!とは思えんし

2025-01-27

anond:20250127140702

広めの家、車、子ども3人育てられて

旅行にも行けるくらいじゃないか

都会暮らしなら年収1200万くらいは必要

600万では足りない、900万くらいでもいいけど、その辺から色んな手当が減額されるから

2025-01-22

ふと思ったけどずっと都会暮らしの人って田舎生活コストがかなり安いと誤解してるかも

移住なりしたらこんなはずじゃとギャップがあるのかもしれん

古民家に月1万円で田舎生活みたいなのも地元コネがないとなかなか見つけられないし結局はワンルーム5万円台のどこにでもあるアパート暮らしがち

家屋トラブルや車のメンテなど業者にお願いしてたらめっちゃ金かかるから自分の手でなんとかする選択肢しかなくてだからDYI店はかなり大型店がどの田舎にも存在してて

収入の低さはすでにデータにある通りだけど物の値段は田舎価格なんてものはないからなんとかその中でやりくりできるよう頑張ってるだけで

都会と同じ暮らしを続けたいと思うなら同じだけの収入がないと無理なんじゃないかなと思う

2024-12-24

おひとりさまホテル

ホテル紹介のマンガとして読み流してる

ストーリー自体若い女性の日々悩みながら進む毎日といった感じで、あんまり熱くないというか それが楽で気負わず読みやす

そんな内容どうでもいいマンガ扱いだったけど、主人公若い女性の台詞に、ああ私もこんな時代があったなあと懐かしい気持ちになる

ホテルまり歩きなんてぜいたくなことはした事ないし、今後する予定もないけど

何かしら素敵なものを見聞きして、元気出た!っていうのが、妙に懐かしい

そういった行動自体は今も変わってないとは思うけど、その対象が都会の素敵な何かであるというのが自分場合若い時なので

自分都会暮らしに向いてないとは思う、今からまた都会に住みたいかっていうと別にいいやってなる、でもマンガ読んでて懐かしくはなる

2024-11-04

anond:20241102201203

都会暮らしするためにはAD/HDの症状は重過ぎる足枷となる。

しかしそれは、AD/HD者が異常なのではなく、都会という環境が異常なのである

このあたり見誤ってはいけない。

2024-08-13

都会暮らしで一人一匹狼的に生きてるやつってやはり都会の利便性寄生してるゴキブリとかネズミとかそういうイメージしかない

一匹狼的な顔をするなら田舎で本当にちゃん自給自足に近い暮らしをしてほしい

2024-07-09

anond:20240708145343

人類ってのは結局都会暮らし文化だと思うんだよな

から少数民族文化で救ってやるみたいなムーブが太古からあったんだろうな

2024-05-29

anond:20240529211826

不衛生な環境に慣れたやつらにはアレルギーは無いんだよ

俺みたいに人生の半分くらい都会で暮らした後の田舎暮らしはかなりキツイ

都会暮らし疲れたとかで安易実家Uターンとかしない方が良いぞ

2024-04-25

anond:20240425192324

こどおじって言われるのが嫌なんじゃない

こどおじもヒエラルキーあるよね

実家からいい大学いい職場いくらでもアクセスできて独立する理由が見当たらないままおじさんになった都会暮らし

ろくでもない過疎地に縛られてるけど金が無いか脱出できない奴

2024-04-08

anond:20240408105157

警報機がないタイプ踏切で犬散歩してた女の子が轢かれて死んだ

犬が飛び出していって慌てて追いかけて線路に入ったら電車が来てたらしい

都会暮らしからしたらあんな見晴らしがいい場所電車来てる線路に飛び込む方がわからんって感じ

2024-03-06

仕事シフト変更で全く予定のない平日3連休ができたが虚無すぎる

転勤で田舎に独り暮らし引っ越してきて4年。

基本的仕事シフト制で、土日に休みがあることはほぼないのが当たり前、あって2連休、予定があるときだけ3~4連休をとるのが普通

同僚の体調不良のためシフトの急な入れ替えをした結果、3/4から3/6まで全く予定がない3連休ができた。

独り暮らししてから多分初の出来事である

 

基本インドア派なので休日もほぼ家から出たくないのと、もともと都会暮らしで車が必要なかったのもあり免許すらない。

今は電車が1時間に1本あるかどうかの田舎なので、予定があるとき以外は外出したいとも思わない。

かろうじてカラオケゲーセンが近所のイオンにあるぐらいで、それすら愛車(ママチャリ)で20分ぐらいなのでめんどくさい。

職場が近いので仕事終わりにカラオケ行くぐらいでしか使わないし、そもそも都会と比べて高い。

ゲーセンとは名ばかりのUFOキャッチャーコーナーなので、特に楽しみもない。

予定を作ろうにも平日に空きがある友人もいない。そもそも友人が少ない。

というか何をするにも金がない。今月は月末に予定があり、それでなくてもいろいろ出費が重なり、20日の給料日まであと1.5万円で過ごさねばならない。1日当たり1000円は食費でほぼ消える。

 

じゃあ普段何してるかとなると、PCゲームをしている。

LoLだけは7年続いているが、それ以外はSteamで気になったゲームを気まぐれに遊ぶ程度で、最近はどちらも飽きが来ていてつまらない。パルワールドの大型アプデが待ち遠しい。

今までの経験上、平日昼間のLoL普段遊ぶ21時~よりも明らかに民度が終わっている。やらないほうが賢明だ。

それ以外の趣味といえばMTG(カードゲームのほう)だが、言った通り友人は仕事、もちろん田舎なのでコンビニイオンでもポケカすら取り扱っていない。最寄りのカードショップ電車で3時間ほどかかるうえそもそも金がない。電車代だけで往復4千円弱が消える。

やるべきことを考えてもみたが、特に思いつかなかった。

まあ掃除ぐらいはするべきかもしれないが、えてして掃除とは今するべきタイミングではないときに限ってやりたくなるものである試験勉強中なんかが掃除をするタイミングとしては最適だ。

掃除をしないといけないか掃除をすることはまれだ。なのでこの選択肢はないものとする。

 

そうなってくるとなーんにもやることがない。虚無だ。

時間だけは過ぎて1日目は本当に何もせず終わってしまった。

仕事終わりにようやく遊ぶLoLと虚無を抱えたままやるLoLは全く楽しみが違った。スモルダーはリリースされるべきではなかった。相手していてこれほどつまらないものはない。

 

2日目、虚無のままTwitter(絶対にXではない)を眺めていて、ファンキルオルタナ今日リリースだということを思い出した。

本家ファンキルは事実上のサ終なのでせっかくだしこっちをやろうと思い立ったが、これ中身は放置ゲーである。結局ほとんどの時間は虚無のままだ。

ちなみにゲーム自体はNFTだブロックチェーンだとよくわかっていない。まあレーヴァテインがかわいいので良い。気だるげな子は良いものだ。

 

そうして迎えた最終日だが、今から寝て明日の朝から何かすることを考えたい。

とにかくこの虚無から抜け出したい。助けてほしい。

2024-01-21

anond:20240120091013

この間テレビで見たけど、大企業外資会社が集まるオフィス街東京丸の内みたいに綺麗で、オシャレな高層ビル屋上にはオシャレピーポーが集まる映えラウンジがあって、いいとこの駐在員は駐在先でもいい暮らししてるんだろうなーって感じだった。

週末は市場とかローカル飯とか、古き良き観光エリアにも遊びに行くんだろうけど、基本的には便利で清潔な都会暮らしなんでしょうね。羨ましい。

2024-01-12

anond:20240112125952

都会暮らし地元愛がわからないっていう人には地方都市に転勤しろって言われたらどう思うか聞いてみれば一発。

転勤がない会社勤務だとしたら新たに支社もしくは関連会社ができてそこへ出向しろという想定でもいい。

手当出るならいいよって返事できるなら根無し草

増田がどちらかはわからないけど転居費用が出されても東京から離れられないって思ったのならそれが地元愛がある人の気持ちに近いものだよ。

2024-01-05

実家が羨ましい

地方から上京して東京就職結婚、ローンでマンション買って妻子がいる。実家には年金暮らしの母と、非正規で働く兄がいる。実家に帰るたびに、実家の方が余裕のある暮らしだと感じてしまう。家は広くて飯はうまく、くるたび増えてる兄の趣味ガジェット

地元就職結婚できて、3世帯で暮らしてる同級生とか見るとまじ羨ましい。特に女子同級生自分実家3世帯の場合、めちゃくちゃ幸せそう。

俺も本当は地元が良かった。でも上京しなきゃ就職もできなかったし、結婚もできなかったと思う。でも、都会暮らしはなんかこう、金があっても教育費に消えて、なんというか豊かじゃないんだよ…年取ると文化とか別にどーでもいいし。

都会のマンションから都心ビルを往復する、日々目まぐるしく進化する仕事スマートにしなきゃいけない人間関係正月実家帰ったからかな、なんかすげー疲れる。

2024-01-02

文化を感じた日

川端康成の『雪国』は読んだことがないけれども、その文頭はあまりにも有名だ。

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」

暖かい南国で生まれた。積もった雪は見たことがなかった。大学が近くになかったので、進学組はみんな強制的一人暮らしになる地域だった。雪が見たくて、ただそれだけで積雪がある某県に進学を決めた。

学生から車は持てなくて、雪の積もった日は徒歩で30分以上かけて大学に向かった。自転車なら10分もかからない距離だ。泥混じりの雪が跳ねて、着く頃にはズボンの裾と靴下が真っ黒に濡れてしまう。それで丸一日過ごす。一年生の年明けには、雪を見るだけでうんざりするようになった。

雪の朝は、目が覚めるとすぐにわかる。妙に静まりかえっていて、ほのかに明るくて、身体の芯から冷えるような寒さの朝は雪が深々と積もっている。心底うんざりする冬の一景だ。

大学最後の年、私はすっかり暗い冬も鬱陶しい雪も大嫌いになっていた。

ある夜、何かの用事で車に載せてもらい、峠の方へ行くことになった。しっかり整備された高速道路を降りて、ろくに除雪されておらず街灯もない一般道に出た時、ふと窓の外を覗くと、月明かりのない真っ暗な夜空と真っ白な雪原が目に飛び込んできた。そして「夜の底が白くなった」ことに気がついた。

私は文豪のあまりにも的確な表現言葉を失い、雪原が終わるまでずっと、ぼんやり白い夜の底を眺め続けていた。

その後上京して何年も経つが、美術展にも行かず、バーにも通わず流行最先端にも触れず、およそ文化的とは程遠い怠惰な日々を過ごしている。これといった趣味もなく、美味いのかわからない飯を食べ、友人も少ない。都会の片隅でドブネズミ生活を送っている。東京文化人になるにも能動努力と磨かれたセンサー必要なようである

私は生憎地元でも東京でも「文化」とやらを感じることはできなかった。「印象派展」や「知る人ぞ知る日本上陸ブランド」に興味はなくもないが、疲れた週末に電車を乗り継いでよく知らない場所に行き、人混みに揉まれ行列に並ぶのは雪と同じく心底うんざりする。

このように都会暮らしでも文化を楽しむにはそれなりの素養と体力が不可欠だ。感受性が錆びつきセンサーが腐っているドブネズミがあの冬の夜、ど田舎の雪原に「文化」を強烈に感じることができたのは教育による知識下地に偶然が重なったおかげである。私はあの一景を生涯忘れることはないだろう。

2023-08-25

4ヶ月住んで感じた田舎暮らしデメリット

子供が産まれたのを契機に妻の実家に4ヶ月ほど住んでた。リモートワークが一般化して田舎暮らしに憧れる人も多いと思うので、

思ったことを書いておこうと思う。

ちなみに自分は生まれも育ちも東京都内23区ではない)で、自宅は23区内の駅徒歩5分マンションである

なにもない

もちろんこれまでにも何度も義実家には訪れているので勝手はわかっている

新幹線の駅から車で30分、峠を越える山間部でまわりには何もない

駅の周辺までいかないと何もないので、最低30分車に乗らないと何も出来ないところである

最大3泊ぐらいしかしたことがないので、これまでは「なんもねぇなぁ」ぐらいしか思ってなかった

インターネットは思いのほかすごい

日本の狂ったインフラ行政NTTのお役人のおかげで、そんな村にもひかりふぁいばーが届いている

これが衝撃的なことに1Gbps回線である。実測も500Mbpsぐらい出るので仕事には全く支障がない

もちろん、モバイルデータ通信問題なく使えるので、さすがに5Gは無理だが十分な速度の4G通信ができる

Starlink買うかーと思ってたけどそんなものはいらなかった。ありがとうイーロン

お店的なものはなにもない

飲食店コンビニ美容室含めて商業施設は近所の商店必要最低限のものしか売ってない)以外は

車で30分の駅まで行かないといけない

例えばメルカリ商品が売れたとすると、最寄りは郵便局(車で30分)、コンビニ(車で30分)までいって

発送するのである

「あっ売れた!」つって家の隣のコンビニから発送してた生活からするとものすごいものがある

なるほど、こういうところに住んでる人が発送までやたらと時間かかる人なんだなと思った

ただし、クロネコヤマトものすごい速度で届くので、Amazonストレスなく使える

日本インフラ本当にすごい…こんな田舎見捨ててくれていいのに

医療がない

救急車は30分かけてやってくるので、何かあった場合最短1時間近く病院までかかる

これは超ゆゆしき自体で、都会に住んでりゃ近所の消防署から救急車が来てものの30分もかからずに

いろんな科の病院まで運んでくれたのと比べると雲泥の差である

田舎総合病院一択なので、難しい病気だった場合はどうしようもない

子供に何かあっても30分かけていく小児科は2件ぐらいしか選択肢がなく、

両方ともクチコミは激悪である

歯医者も、獣医も、選択肢がとにかくない

買い物

そんなところに義両親と我々、子供が住んでいるので

そこそこ買い物などは必要であるが、なんと生協さんが週1で物資配達にきてくれる

この国のインフラおかしいんか…と思うんだけど、非常にありがたい

急ぎのものAmazonや車で30分の町まで買いに行くのである

これは義母が来るまで週2ぐらいで対応してくれる

もちろん自分時間があれば対応している

外に出なくなる

そんな暮らしなので、家で仕事しつつ子育てをして、山を見て暮らしていると

外に全く出なくなる

公園もない

散歩する道もない(山道ならある)

道路ベビーカーストレスなく押せるほど整ってない

となると敷地からほぼ出ないことになる

家は8LDKみたいな狂ったでかさだし、庭も校庭かってぐらいの規模なんでまぁまぁ敷地の中でも移動距離は稼げるが、

平日はまず家から出る必要がない

移住したら楽しいのか?

こんなクソ田舎でも移住者がおり、村も移住者を斡旋するサービスをしていたりする

自分からしてみると「頭おかしいのか?」という感想しかわかないんだけど、畑耕したりして楽しいらしい

リスクとしては、急病で医療が間に合わず死ぬ可能性ぐらいで、あとは不便を享受できたらいいんだろうけど自分には耐えられない

あそこの空き家には○○からきた移住者がきて〜とか、すぐに噂が広まりマナーが悪いだのアレコレいわれ、

音を上げて出て行く人も多いようだ

とにかく、不便と陰湿田舎文化をどれぐらい我慢できるか、楽しめるかが鍵になる

仲良くなる事はできると思うけど、自分はこいつらとは価値観合わないか

一生話は合わないなと思った

から出ないでいい人にとってはもしかしたら良いのかもしれない

カップラーメンだけ食ってインターネット交流して楽しければ、生活コストは安いかもしれない

医療物流ちょっと劣るのを我慢できれば

メリットに感じること

都会暮らしに慣れた自分からすると、田舎暮らしメリットは一切ない。ゼロ。何もない

車ばっか乗って全く歩かなくなるし、思い立った買い物はできない、メルカリ荷物も送れない

Amazonは最短翌日に来るけど当日はさすがに無理

気が向いたときに食べに行く町中華ラーメン屋もない

気分転換する公園もない

散歩すれば「あれ?誰だろう?」という視線を感じる

自然はあるけど、虫が多くて鬱陶しいし野生動物(熊や鹿、いのしし)も多い

限界集落を滅ぼそう

本当に衝撃的なのは、こんなクソ田舎でもインターネットが使えて、携帯は通じ、

水は出てソーラーパネルオール電化でお湯も出るわけである

救急車も遅いけど来るし、ゆうびんやクロネコも来る

しかし、それは必要なのか?と思ってしまった

ここにインフラを維持するメリットは何なんだろう

この集落ビジネスはぶっ壊れてるので何もない。わけのわからん個人商店だけだ

かろうじている若い人は、車で30分の町で働いている。だったら町に住めばよくね?

その町も大概なものなのだが、論点がずれるし一応新幹線が止まるので置いとく

どう考えてもオール赤字インフラ日本全国こんな感じで散らばってるのかと思うと、

本当に無駄なことが好きなんだなと思ってしまった

みんなで中核都市のまわりに団地でも作って楽しく住んで、

その辺の土地耕してたら良いんじゃないだろうか

農業人口が減ってるんだし、クソ田舎の山に住まなくても、農地の周りに自治体マンションでもたてて住んで

みんなで米作って暮らしたら良いんじゃないだろうか

それで鬼のような山奥まで水道電気引くコストを減らせるなら、そうした方がいいんじゃないだろうか

限界集落無駄延命しないで、取捨選択で滅ぼした方がいいんじゃないだろうか

そんなことを思いつつ、過ごした4ヶ月であった

子供は幸い無事に育っている

かわいい

2023-08-04

お店の雰囲気に合っていない客について


関東田舎で働いてる。しがない機械工場勤めだ。話したいことがあって増田投稿する。

いま居るとこは、すげーのどかだ。ほぼ東京の隣であるにもかかわらず田んぼ結構並んでる。あと数か月で稲刈りだな。今週ぐらい、近くの神社夏祭りがある。嫁も子供もない自分は参加しずらいが、それでも毎年行ってフランクフルト焼きそばを買って帰る。のどか地域だと思う。地元なので思い入れはある。

それで、何か事情のある家族もいないし、二週間に一度は飲みに出る。安い焼き鳥の店で千円ちょっとだけ飲み食い(ボーナスが出たばかりだとやや高い店)して、それでスナックラウンジに行く。田舎から、そりゃあ安いもんだ。飲み放題で三千円の店とかもある。

自分が好きな店は、スナックラウンジを足して2で割ったようなお店(以降は「お店」とする)だった。婚姻的な意味を表す英語が店名になっていた。最初はなんとなく寄ってみて、「料金高いな」と思ったけど、スタッフがみんないい子ばかりで気に入った。自分はあまりお金持ってないから、いちばん安いウイスキーボトル(ニッカor角)を入れて、一時間四千円ちょっとでしみじみと粘る。でも、ごく稀には同伴だってしてやるんだぜ。いつもカウンターに座ってる。テーブルには座らない。

さて、そんな具合でお店を楽しんでいたんだが、ある時だった。『町内会長』が店に来たのだ。60過ぎたくらいの。初来店だった。今から1年ほど前。

最近の爺さんって若作りな人が多い印象だけど、この人は年相応かなって感じだった。清潔感というのか、そういうのはあった。スーツ私服を足して2で割った感じの服装だったと思う(追記 調べたらセミフォーマルというらしい)。薄緑?~ダークグレーの装いがお店のうす暗い照明に照らされてた。

この人がタイトルの人だ。店の雰囲気にあまり合ってなかった。自分はこれまで、町内会長という役職の人と会話をしたことはなかった。なんか地域代表者みたいなイメージしかなかった。一般雑誌とかアニメとか寝取られものエロ漫画あらくれ氏が描くような...)に出てくる町内会しか知らなかった。のほほんとした感じの爺さんで、腹に一物もっている感じの。。。

続きだ。見慣れない人が来たなあ、と思っていたら、出入口からそう離れていないところで立ち止まっている。スタッフ女の子数人(平均年齢は30~40)も神妙な雰囲気だった。

「どこに座ったらいいですか」と、その人が言うと、チーママが「どこでもいいですよー」と言いつつ、俺とふたつ離れたカウンター席を案内した。それで、自分に付いていた子が2人いて、うち1人がその人のところに行って、あとはチーママが付いた。

そこで、その人が「すいません。料金の説明をしてもらっていいですか」とチーママに言った。で、説明を受けると、「ボトルは入れません。飲み放題します」だって。※飲み放題の方がセット料金が高いが、ボトル代払ってキープすると安くなる。どっち派かは人による。

なんか、明らかにほかの客と雰囲気が違う。気になって、会話を聞いてみようという気になった......それで、おおよそ以下のようなキャラクターが判明した。

・お店の隣町の町内会

・町内の飲み会の帰りに寄ってみようと思った(※徒歩)

都内商社で働いていて、定年退職した2年前に地元に帰ってきた

・珍しい店名だと思って寄ってみた

こんなところか。商社名前もどこかで聞いたことがあった。こんな田舎者でも知ってる会社だ。きっと金を持ってるんだろう。年寄りからな。

問題なのはこの後だ。会長飲み放題コース(1.5hで5,500円)にしていた。女の子ドリンクが1杯につき500円のはず。で、来店から10分くらい経った頃だった。会長に付いていた若手チーママ(34)の1人が、「私、一杯いただいてもいいですか」と言った。

すると、会長左手を前に突き出して、「どうぞ」と言った。問題はその数分後だ。もう1人付いていた別の女の子(31)が、「1杯いただきますね」と言って、焼酎水割りを作り始めた。

※上の括弧内の数字は年齢だ。オンラインゲームレベル表示とかではない。わかってるとは思うが……。

すると、会長が「ちょっと待って」と言った。俺がそっちの方を向くと、会長女の子(31)をちょっと睨んでいた。チーママ心配そうにしてる。

「その飲み物は、一杯につき料金がかかるんでしょう?」

はい。500円です」

「だったら、その前に私の了解を得ないといけないんじゃないの」

「あ。はい。ごめんなさい」

「お客さんの了解も得ないで飲み物を作るのは、それは泥棒と一緒じゃないか!?」

( ^ω^)・・・

女の子(31)は涙目になっていた。で、キッチンの方にすごすごと歩いて入っていった……。

こういうおっさんを見ると、本当にムカつく。わかってないのはあんたの方だろう。たかだか500円で、グチグチグチグチと。本当にケチ臭い人間だ。飲んでて気分が悪くなる。

あんた、金持ってるんだろ。俺と違って。別にいいじゃん。女の子に500円払うくらい。くれてやれよ。場の雰囲気壊してまでやることじゃないだろ。ああ、思い出し怒りがさく裂しそうだ。マジでイラついてきた。

その後は、チーママが謝ってたはずだ。会長が「ダメだよ。あんなことしていたら。ちゃんと教えてあげないと」みたいなことを言っていた。

何がちゃんと、だよ。気持ちが悪い。何様だ。金持ってんだろ。ケチ臭いこといってんじゃねーよ。みたいな思いがして、それから3、4杯だけ飲んで家に帰った(自転車を押して)。



何が問題かというと、この会長それからお店を利用するようになったことだ。けっこうな頻度でくるようになった。自分がお店に行く日と曜日が被っていた。

おそらく会長と3回目に鉢合わせた時だったか自分がお店に入った時は、さっきの女の子(32)とチーママがいて、カウンター席で話していると会長がやってきた。自分のふたつ隣りのカウンターに座って、「飲み放題焼酎(ウイスキーだったかも...)にします」と言ってたか。いや、確か焼酎だ。でかい梅干しをグラスに入れていた。その際、チーママに「(会長場合は)ボトル入れた方が明らかに安い~」と言われてたけど断っていた。

その時、会長女の子(32)に「この間は悪かった」と謝っていた。彼女は「いいです、いいです」みたいなことを言っていた。謝るくらいなら初めから怒ったりするなよと感じたけど、まあ世代が違うだけで、悪い人じゃない、いい人なのかもしれないと思っていた。

でも、やっぱり感覚が合わないんだよな。ほかの常連(一月に1回くらい会う)の人でさ、高齢のじいさんがいるんだよ。多分70くらいかな。細身だったと思う。で、その人がよくキレたりする。酒がまずいとか、今日はいい女がいないとか、カラオケがうるさいから黙らせろとか(※この爺さんも歌う人だから相手邪魔だったのかもしれない)、とにかくうるさい爺さんだ。ほかの客にもウザがられてる。

できれば、チーママにはこの人を出入り禁止にしてほしいと思っていたし、実際に「出入り禁止にした方がいいよ。お店のためになんないよ」と進言もしていた。しかし、返事ははぐらかされるばかりで、なしのつぶて状態だった。

それでまた、ある時だった。爺さんが、その会長に絡むんだよ。で、会長相手をする。「出身は?」とか「カラオケは何が好き」とか、あとは家族の話とか。ホステスよりも話してるんじゃないかという時もあった。

そういう時に限って爺さんがうるさい。でかい声で何かを叫んだりする。気が高ぶってるのかもしれんが、こっちはい迷惑だ。頼むからかにしてくれ。こっちはこっちで目の前の嬢と話したいんだよ。うるさくて聞こえん。

それからちょっとして、高齢の爺さんは店に来なくなったけど、それまでは本当にあの二人がうるさかったよ。不愉快時間だった。

で、ようやく静かにお店を楽しめる~と思ったら、今度は若者連中(といっても30代だが…)と会長が話をするようになった。これがまた輩っぽくてうるさい。こんなにうるさいのかと思った。会長は、調子に乗って若者連中におごっていた。ホステスにもな。こっちは端っこの方でちびちびとやるしかない。

やっぱり、調子こいてるんだよな。いい会社に勤めてたからって、インドネシアに行ってたとか、赴任先の国でクーデターが起きたとか、間違えて強盗徘徊してる列車で一夜を過ごすことになったとか、マジで自慢ばっかり。若者連中は一応は聞いていた様子だったけど、たぶん内心はつまらないに違いない。

なんで自分がこんなに会長のことを覚えてるかというと、それくらい嫌な奴だったからだ。一緒になったのは軽く10回は超えているだろうか。自分にも話しかけてきたことがあった。「男前だな」とか「無理にでも結婚した方がいい」とか「結婚したら人生変わる。大人になれる」とか「気分が暗そうだね。あなたカラオケ歌わないか」とか、こいつマジで○そうかと思ったくらい、それくらい失礼な奴だった。

こっちだってやりたくて未婚なんじゃない。したくても結婚できねーんだよ。いい人がどうしてもいない。こっちは工場勤めだぞ。出会いなんてねえよ。ゼロだ。あんたの会社だと、男社員に女をあてがってくれる部署があるんだろ。大卒でも専門卒でも、かわいい女の子いっぱい雇って、総合職の男社員とくっつけるんだろ。羨ましい。

ムカつくことが多くて、あの会長のことをよく覚えている。マイナス方向のインパクトが強すぎた。ポジティブな言い方をすると、俺には眩しかったのかもしれない。俺はずっと底辺近くをはいずり回ってきた。まともな親とか、家族とか、教師とか、上司とか、そういうのは知らん。友達には恵まれたかもしれない。今ではもうぜんぶ遅い。もうすぐ40になる。人生は取り返せないのだ...。



そろそろ終わりにする。

会長の初来店から半年が経った頃か。つい先日のように思える。ようやく最後にオサラバができた。

その日、ちょっと嫌なことがあって、イライラしていて、お店に入ってもあまり喋ることがなかった。※工場内の数少ない台車をどの部門が使うかでケンカをしたのだ。マジでレベルな争いだった。中学生かよってくらいに。

態度でわかるくらい気分が悪かった。チーママもほかのキャストも、ほかに3人いた常連さんも、遠慮のためか話を振ってくることはなかった。

そんな時に、会長が話しかけてきた。「増田さん、いつもより気分悪そうですね。大丈夫ですか」だったかな。

「まあまあですね」と答えたら、「いつもと顔が違いますよ。嫌なことあったんです?」って感じだった。

その時、キレそうになっていた。で、ただ一言、こんなことを俺は言った。「会長さんは、どうしてこのお店にくるんですか。ちょっと遠出すれば金持ってる人が入るような店ありますよ?」と聞いたら、「ここが好きなんだ」って返ってきた。

「この場末のお店のどういうところが好きなんですか?」と聞いたら、「若い人が多くて、スタッフみんなが仲いいところかな」と返答があった。

「でもここ、あんたが来る店じゃないよ!?」

頭に血が上っていた。いつもは言わないであろう言葉が出てきた。ぜんぶこのおっさんのせいだ。

「客層見てみろや。あんたは恥ずかしい!!」

会長は急に黙って、でかい梅干しが入った焼酎のグラスに手をやってた。

「すまない会長。でも、みんなそう思ってるよ……」

最後に言ったら、「すまんね」とだけ言って、会長トイレに行って、お会計を済ませてお店を出て行った。

周りを見ると、スタッフ常連さんも自分の方を見ていた。そうか、そうだったんだよ、みんなあのおっさんのことがウザかったんだな。でもお客さんだし、金払いもいいみたいだから何も言わなかったんだな、と合点がいった。

そう思うと気分が晴れて、イライラしてたのがすっとんでいった。目の前にあった安いニッカの水割りを一気に飲み干してグラスを置くと、チーママが俺の方をじっと見ていた。確か、こんなやり取りがあったかな。

・気分が悪そうなのに飲んだらだめ

・もうその一杯で帰った方がいい

健康のことを考えて、安い酒はやめた方がいい

それからもう、会長が来ることはなくなった。

で、俺もだんだんその店に行くことがなくなった。というのも、自分がお店に行くと、ボトルが切れる度に、スタッフひとつ壱万円以上のやつばかり勧めてくるようになったからだ。健康のためだという。

断ると、これがまた営業トークがしつこいんだ。高い酒飲めって。いや、もう嫌になってきたよ。あの安いウイスキーボトルが好きだったのに。

今ではふたつ隣の別のお店に行っている。やはり、安いニッカや角が置いてある店がいい。こういう店では、安い値段でゆっくりするのが好きだ。

老若男女問わず大はしゃぎの夏だというのに、嫌な話をしたな。申し訳ない。

でも、どうしても気になってるんだ。これは、関東にある一地方都市の話だ。東京都内など、真の都会暮らしの人には縁が薄い話だったろう。お目汚しを。

やっぱり、あの時、あんなことを言わない方がよかったんだろうな。町内会長さんには悪いことをしたな。後悔してる。もう謝る機会はないけど、胸の中にしまって生きていくわ。

ごめん。

2023-08-01

anond:20230731182413

地方文化を蚊の鳴くようなか細いものとみるか密なつながりとみるかは受取手見方と求めているコミュニティ像次第だと思う。

それこそ鶏口となるか牛後となるかの世界でもある。

自分自身都会暮らしもしていたから都会の文化否定したいわけではないし楽しかったけど、それが至高の物かと言われるとどうかな。

都内演劇地方の一軒家でやる宅飲みの駄弁りも、両方楽しめる感受性があるほうが人生かになると思うよ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん