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はてなキーワード: サイン会とは

2025-10-31

男性男性による男性同士の救済の話

最近自分野球ファンになった。

今まで別界隈のヲタクをしていたのだが、初めて男性のほうが多いジャンルに身をおいてみて新たに気づいたことがいろいろあった。

アイドルヲタクであれば男性アイドルヲタ女性が多く女性アイドルヲタ男性が多い。しか野球ヲタ男性が多いのだ。

一部にはもちろん、チア女の子や売り子の女子に執着したりそちらを追いかけている男ファンもいる。しかしそれはごく少数派なのだ基本的には野球少年から家族連れのパパ、おじいちゃんからいかにも非モテ中年男性までが、推し選手がいるしその選手ユニフォームを着てその名前を呼び、時には泣いたり笑ったりして愛を叫んでいる。

選手とのサイン会なんてあった日には推し選手のために長時間並び、キラキラした目をして選手に「がんばってください!」なんて言っている。

これはまさに、はてなでも話題になっていた「男による男同士の救済」の図ではないかと思った。

女性相手にされず世間呪いなにかを受け取れないことに不満を持っている男性諸君よ、共に野球を観よう。

推し女性アイドル彼氏がいたら怒りと恨みでなにかを攻撃したくなるかもしれない。X(旧twitter)で罵詈雑言を残したくなるかもしれない。しかしそれでみじめになったり訴えられたりして損をするのはあなただ。野球ファンになれば、あなた推し選手結婚してもそれを喜び祝うだろう。

勝負から負けることもあるし推し活躍しないかもしれない。采配などでストレスたまることもあるだろう。

しかしそんな時も同じ野球ファン男性同士で酒でも飲んで語り合えば良い。わかってくれる人はたくさんいる。

...ちょっと時期が悪く今シーズンはもう終わっちゃったとこだから3月末までは待っててくれよな。

2025-09-29

(前略)

ボケ「いきなりですけどね。うちのオカンが好きな捜査機関があるらしいんやけど」

ツッコミ「あっ、そーなんや

ボ「その名前ちょっと忘れたらしくてね」

ツ「捜査機関名前忘れてもうて、どうなっとんねん」

ボ「でまあいろいろ聞くんやけどな、全然からへんねんな」

ツ「わからへんの?ほな俺がな、オカンの好きな捜査機関名前ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ」

ボ「あのー甘くてかりかりしてて、で砲弾いきなり投げつけるやつやって言うねんな」

ツ「おー、文春砲やないかい、その特徴はもう完全に文春砲やがな、すぐわかったやん、こんなんもー」

ボ「でもこれがちょっとからへんのやな」

ツ「なにがわからへんのよー」

ボ「いや俺も文春砲おもてんけどな、オカンが言うにはメールから情報提供するっていうねんな」

ツ「あー、ほな文春砲とちがうなあ。文春砲オンラインフォームから情報提供するもんなー。でも電話紀尾井町編集部に話せるけどなー、03 3265 1211」

ツ「ほなもうちょっとなんかゆうてなかったか

ボ「オカンがいうには、メール情報提供できて、ゴシップ好きのサラリーマンがすきなやつらしいねん」

ツ「それはもー週刊新潮集英社オンライン週刊現代やないかい。あれ法律スレスレくらいの中身入っとんやから

ボ「俺もそうおもてんけどな、オカンがいうには、ジャンルで言ったら庶民やなくてお上らしいねん」

ツ「ほな週刊誌ちゃうがな。週刊誌庶民目線を売りにして金稼いでるもんな。もうちょっとなんかゆうてなかった?」

ボ「白と黒トレードマークで、誰に感謝してええかわからんらしいねん」

ツ「ポリスやないかい。ポリス納税者さんの顔が浮かばへんのよ、浮かんでくるのはネズミ捕りのサイン会場だけやねん。」

ボ「そやねんそやねん」

ツ「暑そうなヘルメットかぶった白バイ隊員の顔だけ。ポリスに決まり、そんなん。短縮番号やなくてHPにのってる市外局番からはじまる番号で相談できるやん」

ボ「でもオカンが言うには、ポリスではないって言うねん」

ツ「ほなポリスちゃうやないかい。先言えよ、俺がネズミの真似してるときどう思ててんお前」

ボ「申し訳ないよだから。んでオトンが言うにはな」

ツ「オトン?」

ボ「ハーバード大学コンプライアンス担当ちゃうかって言うねん」

ツ「いやぜったいちゃうやろ、もうええわー」

ボツありがとうございましたー」 

*以上は、某有名芸人へのオマージュである

2025-09-09

友人が失踪した

友人が失踪してもうすぐ五年が経過する。失踪、と言っていいのかさえ、よくわからない。ただ消息が途絶えた、という言い方のほうがしっくりくるだろう。

最後にやり取りしたのはLINEでの友人の発言

しあわせをおしえて

文末に句読点すらないそのメッセージが、俺のスマホの小さな矩形の中でいつまでも光を放っている。

彼の両親は未だに探している。警察にも相談し、ポスターも作ったが、手がかりはない。ニュースにならなかったのは事件性がないからだろう。

2000年代の俺たちは大学生だった。当時はまだガラケーで、ネットiモードか、PCADSLが主流だった。今みたいにSNS推し活なんて言葉もなかった。ただ掲示板チャットハンドルネームを名乗り、同じ作品を好きだというだけでどこまでも語れた。あいつと出会ったのも2ちゃんアニメ板、ラーゼフォンフルメタル・パニックスレッドを行き来していた頃だった。大学の構内のPCルームで、授業をサボってレスを投げていた。

 「エヴァが終わっても、終わりじゃない」

エヴァが終わったあとでも、俺たちの熱狂は続いていて、むしろエヴァ後のアニメ群──スクライドラーゼフォン∀ガンダムあたりをどう受け止めるかで、世代の色が決まっていた気がする。

当時はよく池袋に行ったものだ。デジキャラットのグッズを探すため。ブロッコリーが全盛期で、ゲーマーズ本店に並ぶ人の列は今よりずっと濃度が高かった。メイド喫茶がまだ秋葉原でようやく形を成し始めた頃で、池袋乙女ロードと呼ばれる前夜。帰り道にサンシャインシティの地下のゲーセンbeatmania IIDX 5th styleを遊んで、あいつはR5ばかりやっていた。俺はリズム感がないから失敗ばかりで、それを笑われた。

しあわせってなんだろうな。

歳のせいか最近そんな事ばかりをよく考える。

その度に思い出すのは、あの夏の新宿新宿駅南口から甲州街道を渡った先、紀伊國屋の前で待ち合わせて千と千尋の神隠しを観に行った。2001年夏休みで、俺たちは大学二年だった。劇場満席で立ち見になった。千尋が両親を助けるために湯屋で働く姿を見ながら、俺は隣であいつが泣いているのを横目で見ていた。映画の終わりに拍手が起こって、あいつは「やっぱジブリジブリだな」って呟いた。その帰りに寄った新宿中古ゲーム屋で、あいつはドリームキャストギルティギアXを買った。

あいつは本当にゲームが好きで、深夜までファイファンXIログインしていたことも覚えている。PS2HDDネットワークアダプタを買って、ADSLで繋いで、ヴァナ・ディール寝落ちした話をしてくれた。俺はオンラインゲームに馴染めなかったが、あいつにとっては現実と地続きの世界だったのだろう。

確か2005年頃だったと思う。俺たちは聖地巡礼という言葉を覚えた。AIRCLANNAD流行して、京都アニメーションが一気に名前を広めた時期だ。夏休みに二人で和歌山白浜に行った。AIR舞台に似ていると言われていた海辺で、青い空と蝉の声を聞きながら、あいつは「神奈がここで空に還るんだ」と真顔で言っていた。その帰りに白浜駅で食べた駅弁味噌カツサンドがやけに美味かったことまで覚えている。

同じ頃、俺たちは東京荻窪にも行った。ネギまイベントで、赤松健サイン会があったからだ。行列に並びながら「これって歴史証人になるんだな」とか言っていた。あの頃は何もかもがくすぶっていて、しかしそこにだけ輝くものが見えていた。

思えば、俺たちはずっとネット空間に生きていた。mixi日記掲示板書き込み、夜中のMSNメッセンジャー現実よりもそっちのログのほうが確かだった。あいつが消えたのは物理的なこの世界からであって、ネットのどこかにはまだいるんじゃないかとそんな気すらしている。俺が昔のハードディスクを漁れば、あいつの書いたレビューイラスト、短いテキストファイルが出てくる。2001年アップロードされたkyoani_fanpage.htmlとか、今となっては誰も開かないファイルに残っている。

俺は相変わらずアニメを見て、Blu-rayを買って、配信で昔の作品を見返している。先日はスクライドを観直した。あの頃、夕陽をバックにカズマと劉鳳が殴り合うシーンを「熱い」と言っていたあいつの声が頭に蘇った。

彼は今、どこで何をしているのだろう。まだネットのどこかにいるのか、それとももうどこにもいないのか。

大学四年の、ちょうど9月になって間もない頃。あいつと深夜のゲーセンを出て歩いた時のことを思い出す。

自販機コーヒーを買い、涼しくなり始めた夜風に身を包みながら歩き、少し憂いた顔で口ずさんでいたあの歌詞を。

あのころ未来に ぼくらは立っているのかなぁ…

全てが思うほど うまくはいかないみたいだ

2025-08-08

anond:20250808124458

しか制限速度ピッタリで走ってると過半数の後続車はイライラすると思う。

「まあ制限速度ちょうどだし、しかたないからしばらくつきあうか」と思ってくれるか、そのイライラを「あおり運転」という行為表現してしまうかは、後続車の人間の出来による。

人は前者であるべきで、どんな理由があろうとも後者であってはいけない。あなたがどれだけトロ臭い運転をしていたとて、煽りドライバーも(そして警官の態度も)弁護の余地なし論外野郎なので、そこは安心してよい。

 

「流れに乗る」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。

制限速度はまあ目安としてあるけれども、でも周囲の速度感も意識して走りなさいよという、言うなれば暗黙に速度超過を勧める言葉だ。

ほとんどの道路では、その道のスピード相場で走るとおそらく制限速度を10km/h近くはオーバーしてしまうと思う。

そういうものなのだ

 

そもそも日本制限速度はもともと10~20km/hほどのマージンをとって設定されている。と、私は思っている。

役所としては「ここは十分な制限速度で規制してたのだから事故が起きても役所に非はないよ、速度超過したドライバー100%悪いんだよ」と言い切れなくては都合が悪い。なので少し過剰な速度規制をしている。と、私は思っている。

私の私見のように書いているが、一般的にヒト桁オーバーくらいの速度違反検挙されることはないという事実は、規制がやや過剰であることをよく物語っていると思う。

ヨーロッパでは、国によっては「ホントにこれ以上出したら危ない」という速度が設定されていて、少しでもオーバーすると捕まってしまうからね。

 

上で相場という言葉を使ったが、これがおそらくあなたには欠けている。

このくらいの道幅、このくらいの交通量、交差点などの条件から、慣れたドライバーは「安全快適に(かつ検挙されることなく)走れるスピード」で無意識に走ることができる。

そしてそのスピードはたいていその道の制限速度の+10km/hくらいなのだ

このような暗黙のスピード相場の中をひとりだけ相場10km/hで走れば浮いてしまう、ということ。

まり制限速度+10km/hくらいで走れば煽り運転みたいな怖い目に遭う確率は下がると思う。

でもそうしなければいけないわけではない。+10km/hも出すのが怖いくらいの運転スキルなのだとしたら、出してはいけない。おとなしく制限速度どおりに走って、煽られても「制限速度どおりだもんねー」と泰然自若としていてください。

 

一時停止で完全停止する、30m手前から合図を出す、などの所作はとてもいい心がけです。

杓子定規に守らなくてもいいのは10km/hまでのスピード超過だけです。

 

ただ、近年はこの相場感と実際の交通規制をもう少し一致させようという試みが始まっている。と、私は思っている。

長らくひどい速度規制だな、と感じていた道の規制があちこちで徐々に緩み始めているからだ。

まあ、ひどい速度規制のある道は往々にして警察主催サイン会のメイン会場になるので批判が多いこともあるだろうし、自動車の性能が向上して乖離が大きくなったということもあるだろう。

なので「+10km/hまでなら」というこの話も、そろそろアップデート必要かもしれないね

2025-08-05

文庫本まで何マイル

文庫まで待つ派だけど

デジタルで買う派になってる人もあるでしょう)

連載してる雑誌で買う

ハードカバーがでたら買う

なんなら文庫も買う

が至高ですけど

図書館文庫なら買える派の味方。

連載は雑誌で買ってて

ハードカバー出たら 予約して図書館で借りる

文庫までこれで待てるかもしれないし、

待てないかもしれない


あるいは

文庫あとがき

内容が変わったり加筆があったり

逆に減ったり

装丁挿絵担当が変わってしまったり

ハードカバーの帯が面白かったりすると

やはりハードカバーを買うしかない

なんなら作者様のサイン会などあれば

間違いなくハードカバーで買うでしょう


という感じです。

2025-08-04

anond:20250804104346

ネタバレ云々は、たしか雑誌を読んでる派からすると面倒で相手にする必要がないのはわかる。

でも、単行本のほうが、作品作家に焦点を絞って継続的に購入して保存も前提としているから、ファンと呼ばれるのは当然では。

例えばサイン会なんかも、作家複数作家利益が分配される雑誌よりも単行本の発売に合わせてやるものだし。

しろ雑誌こそ、なんとなく複数の味をつまめる気軽な商品の読者であり、それをファンと呼ぶ?

優劣ではないけど、立場は明確に違うかと。

2025-07-15

カップリングオンリー原作者降臨したので、ジャンルを降りた。

降臨して、本は買わなかったらしいが、ペンネームを名乗ったうえで、ジャンル作品ゆかりお菓子サークル参加者全員に配り歩いた、らしい。

伝聞の形をとっているのは、原作者がそうしたことを匂わせる投稿をしていたのと、サークル参加者側がその時の様子を克明に記録しているふせったーから知ったからだ。

ジャンルは、ブロマンスを売りにしている。

一般レーベルから出ているライトノベルシリーズ10冊以上刊行されている。

主役級登場人物AとBの、緊密なやりとりや人間関係に、ひそかにBL要素を見出し楽しんでいる読者も、恋愛要素抜きに強い人間関係面白さを感じている読者もいるだろう。

当然、BL愛好家の読者層を意識した販促をされていた。某BL特化通販サイト新刊を買うと、書き下ろしおまけ冊子が付くこともあったくらいだ。

しか一般レーベルなので、明確にABとかBAとか、決め打ちする描写はなかった。身体接触健全な程度に留まる。あくまでも距離が近いだけ。話の本筋も、主人公たちの人間成長物語に終始していた。

そして今秋に最終巻が出て、シリーズ完結予定。

そんなジャンルである

かにABだとかBAだとか、いやはやABAだとか、そもそもCPじゃない、強烈なブロマンスなんだと、そんなふうに楽しんでいるオタクがXもといTwitterにたくさんいる。いたと思う。

最後まで関係性の描写曖昧なまま読者に委ねられ終わるのだろう、そんなふうに思っていた矢先に、原作者が突然、特定CPオンリー差し入れお菓子と共に現れたというではないか

業腹だが特定CPをABとしよう。

私は密かにBAを愛好していた。

イベント開催翌日の出勤前にTLをなんとなく眺めていたときに、ABサークル参加者の興奮隠しきれないふせったーおすすめ欄に現れた。その内容と、原作者アカウントサークル参加者に差し入れたであろうお菓子写真を目にした時、目眩がした。

瞬間的に、原作者は根ではABだったんだと感じた。

これまでAとBの関係は、BLでもそうでもないでもどちらでもと原作者本人が言っていたこともあったのに。それでもわざわざ、CPオンリーを調べて足を運ぶとは、そういことではあるまいか

万が一、関係性に明示がされるなら作品内だろうと信じていた。

作品に書かれてることなら、折り合いがつけられる。読了後に本を閉じて、黙って去ればいい。

物語がいつもいつでも、自分の思う通りの筋書きとは限らない。

CP者の僻みと思うだろうか。

刊行分の原稿を書き終えたタイミングで、直近で開催されていたのがそのCPオンリーだったから。

別にこれで左右が決まったわけでもない。

原作者純粋に読者に感謝を伝えたかっただけなんだよ。

原作者イベントに行くのは自由だよ。

しかそうかもしれない

から見たらどうでしょうか。

この原作者の行動だけ見たら、ああこの人は作品には出さないけどAB贔屓なんだなと思うのでは?

無邪気に無意識に、やりたいようになさっただけでしょう。なら、なおさらつらい。

自身の行動が、BL愛好層が読者の大半を占めるだろうジャンル性質あいまって、錦の御旗になりかねないことを意識できなかったのか。

秋口にジャンルオンリーもあるようです。そちらではダメだったのだろうか。

しかしたとえ、この後にBAサークル参加者の方にも原作者がやってきて、お菓子差し出したとして素直に受け止められるだろうか。

ただ起こった事実は、

原作者特定カップリングオンリーへ参加して、読者全体のうちのさらに限られた一部の人であるサークル参加にのみ、名を名乗り、感謝気持ちと称して菓子を配って周った

ということだけです。

サークル活動をしない人間の方が大勢だろうに、その中でもさら特定CPサークル参加者にだけ差し入れをなされた。

その他の何万部数を書店で手に取り読んできただろう読者は、ファンレターをしたためた読者は、サークル参加はしなくても好きをいろいろに表現して布教に余念のなかった読者は、SNS登録していないだろう読者は、見えない知らないと突き放された気分です。

そんなおつもりは毛ほどもないのでしょう。だからこそ苦しいのです。

わざわざ調べてこのイベントに出向かれたはずです。サークル数分のお菓子を用意して。CPオンリーと知らなかったとおっしゃられる方が、余計に苦しい。

ここ数年刊行のたびに、はやる気持ちでページをめくっていた私の存在は、透明化してしまったのでしょうか。

作品を通してであれば、どんな世界でも受け止める覚悟ができていただけに、失望した。

心の底から失望した。

せめて名乗らないで欲しかったし、受け取った方も菓子原作者から手に入れたことは秘しておいて欲しかった。

作品の外で、作品の傾向を決めかねない行動を取らないで欲しかった。

しかし人は誰の思う通りにもできないのが常だ。

からきっとこのようなことを原作者はなされないだろうという期待をしていた私がおかしいのです。

サークル活動をするのは、たいていは熱心なファンだ。

そこまで作品を愛好してくれる人に直接会いたかったのかもしれない。お菓子を渡したかったのかもしれない。

原作者がよくSNSでやり取りをしているのも、ABの愛好家が多いのも知っている。だからかもしれない。

神の気まぐれにより、浮き足立って、にわかに錦の御旗を手にした側にはわからないだろう。

しろ、AB愛好家たちは自分たちの頭上にそんな旗がひらめいていることすらわからないのかもしれない。

選ばれた側には、選ばれなかった側の身も千切れるような悲しみと苦しみはわからない。

選ばれた側に、そんなつもりはないだろうから気にしすぎだと言われても、まったく響かない。

BAの愛好家の中には、信じてきた解釈にわかに突き崩されて「あなたは実は想定したお客さんではなかったのです」と言われたような気持ちの人もいるでしょう。

あるいはAとBをいわゆるカップリングとみなさず、恋愛に限らず強い信頼のもとに結びついた稀有関係として愛していた人も、同じくではないでしょうか。

それならば某中華ジャンルのように最初からABしか認めないと書いてあればよかった。そのまま受け取れた。

ここまで追ってきて、違いますと言われたも同然の経験をすることもなかった。

私情は読書体験ノイズになりかねないから、私は原作者フォローしない。

私はアルゴリズムで流れてきたふせったーインプレッションの多さに何かあったのかなと読んでみて、引っ掛かりを覚えて、勝手原作者SNSまでいき、答え合わせをして、勝手に落ち込んでいる。

作品と作者は違うと信じていたが、そうでない場合もあるらしい。

私はこの作品を愛していました。

繊細な言葉遣いで、世の中で置いて行かれてしまった隅の方に優しく灯りを向けてくれたから。

クィアな人々がいて、中でもアセクシャル(と思われる)人物生き様言葉には、自身セクシュアリティに関する自己肯定感をすこし持ち上げてくれた。そんな力があった。

AとBが傷つきながらも足場を固めて未来へと進む姿に、清々しさと美しさを感じて好ましく思っていた。

宝物だった。

からこそ、自分含むこのCPオンリーに参加していない読者すべてが置き去りにされたような気がして、悲しかった。

作家業も長くBLもお好きなようなのに、自分が書いている作品の読者層が、お菓子を配りたい!という気持ちから起こした行動に、どう反応するのかも理解できていなかったのだろうか。

誠実さを疑う自分の醜さにも反吐が出る。

完結記念にファンミーティングやサイン会を開きます、その手土産作品ゆかりお菓子です!

それならきっと楽しい思い出になっただろう。

今後、そのような催しが企画されたとして、いまさら行くかと問われたら、迷ってしまう。

そもそも私はこの気持ちのまま最終巻を手に取ることができるのでしょうか。

解釈には自由があると信じていただけに、そういう読み手への信頼も同時に原作者文章から感じていただけにただただ悲しみを覚えている。

ここまでの積み重ねをひっくり返されるなら、せめて最終巻を読むことで散り、泣きながら去りたかった。

これ以上醜くなる前に、一足早く、ここから去ることにしました。

立つ鳥跡を濁さずを貫こうとも思いましたが、しかしこの程度の匿名落書きファンの分断が招かれることもないでしょうとも。そんなつもりはないんだよと仰ったみなさまです。

同時に、同じ苦しみを抱えているかもしれない人に向けてでもありますあなた一人だけではないです。

同じ作品を愛していた人には、これだけでいったいなんのことかおわかりでしょう。

相応の報いがあっただけです。

どうか探さないでください。

私はこれまでに読んで受け取った言葉たちを思い出という名の宝石箱しまって、去ります

さようなら

みなさんも、信じたいものを信じてください。

私の道のりはここまでのようです。

泣き言だけなのに、長くてキモいね。本当にごめん。

2025-07-14

マンガ家成功ビンゴ

5x5で25個

真ん中は「アニメ化」かな

ファンアート

二次創作

・ボイスドラマ

・他作家によるスピンオフ

・本人によるスピンオフ

セルフパロディ同人

劇場アニメ化

PV作成

このマンガがすごい!漫画10位以内入賞

新刊書店に平置き

・Xのフォロワー1万人以上

・連載1年以上

単行本累計10冊以上

ノベライズされる

2ch(系の掲示板)に個人名でスレ立て

・2や0の続編連載

ポップアップショップが作られる

コラボカフェが作られる

公式アカウントが作られる

単行本に豪華特装版が出る

・発売記念にサイン会がある

個展がある

有名人メディア言及される

アマゾンレビュー100件以上

キャラフィギュア

国主催系の賞を受賞

あ、多くなった

これで誰かビンゴカード作ってよ

2025-06-20

anond:20250620085930

御礼を申し上げたい増田だけどみかん花咲く丘公園前駅の商店街本屋さんに並んだら嬉しいけれどこれリアル世界では私が誰もEPUB出したよ!なんて発表していないので私の周りには全く平然と真顔で過ごしているかサイン会というか私のおでこには肉ってすらも字も書いていない山脈に向かってヤッホー!って叫ぶわ。

2025-01-24

リベラルってトランプ大統領バカにしてるけど

地元トランプ来てサイン会やるってなったら参加するんだろ?

2025-01-21

anond:20250121083751

芸能人だとサイン会や特典で1日1000以上サイン書くこともままあるし100くらい余裕だろ

2025-01-20

推しアカウント認知されていたことがわかったが落ち込んでいる件

推しているアイドルにXのアカウント認知されていた。本来大喜びすべきことなんだろうが、俺は落ち込んでいる。こんな悩み、贅沢すぎて推し仲間にはマウントと思われるだろうし、絶対に言えないからこっそりここで吐き出す。

俺には10年以上推しているアイドルがいる。いわゆる最古参だ。ファンになるよりも前からXにどっぷりだったこともあり、自分で言うのもなんだが同じ推しを持つ仲間たちの中でかなりパワーを持つようになってしまった。

認知されているとわかったのはサイン会の時。結構長く活動しているアイドルだが、サイン会のような接触イベントをするのは初めてで、この貴重な機会に当選した俺はぶっ倒れそうになりながら現場を訪れた。これまで接触イベントをしてこなかったということからもわかるだろうが、ファンとの距離感がしっかりあるタイプアイドルだ。サイン会と言っても流れ作業、話せたとしても一言ぐらいだろうと考えていた俺は、普段のお礼を言えたらそれだけで大満足、近くで顔が拝めるだけで万々歳だと思っていた。

ところがだ。サイン会が始まってみると、意外とひとりひとりの持ち時間が長い。4,5往復ぐらいは会話している感じだ。俺は気が動転した。いったい何を話せばいいんだ?そして思った。こんな機会はもう一生訪れないかもしれない。俺のアカウントを知っているかどうか聞いてみよう。知ってると言ってくれれば冥途の土産になる。本人はよく、自分でXをエゴサしていると言っている。もしかしてアカウント認知しているかもしれない。

いよいよ自分の番が回ってきた。

俺「○○ちゃん××××おめでとう」

天使「ありがとう」

俺「いつもお仕事いっぱい頑張ってくれてありがとう!」

天使お仕事って思ってやってないから~」

俺「でもほんと助かってますありがとう

深呼吸

俺「Xで○○ってアカウントをやってるんですけど、、」

天使「(食い気味で)知ってるよ?」

ここで時間ギリギリになる。

俺「ありがとうございます応援してます!!!!」

時間切れ退場

言っておくがうちの天使結構シビアだ。アカウントを知らない場合は知らないとはっきり言う。「ん~見たことあるかも?」程度のことも多い。だから「知ってるよ?」は絶対知ってる。

神様、俺にSNSの才能をくれてアリガトウ。

しかし俺はこの接触の直後から落ち込んだ。激しく落ち込んだ。正直に言うと「知ってる」だろうことなんて知っていた。なんせ俺はほぼ最大手なのだ。でも「知ってる」だけであって、俺のことをどう思っているかはわからないじゃないか別に荒れたりディスったりしたことはないが、鬱陶しく感じているかもしれない。とんでもない解釈違いを披露していたこともあるかもしれない。

加えて、「知ってる」ことがわかっても単純に喜べない自分にもショックを受けていた。

喜べよ!

自分は「知ってる」だけでは満足できなくなっていたのだ。いつの間にか、「あの○○さん!」 「いつもありがとう!」ぐらい言ってもらいたいと思うようになってしまっていたのだ。傲慢で贅沢で最悪だ。

ほかのファンを見ていたら、長年の思いを伝えることができて喜びの涙を流している人もいた。面白い話やポジティブ感想などで、推し笑顔にさせたり喜ばせたりしている人もいた。自分自分の満足のための質問をしてしまった。そして望んでいた通りの回答をもらったはずなのに落ち込んでいる。泣きたくなった。

こんな気持ち、たぶんあんまり誰にも共感してもらえないよな。推しは何も悪くない。今だって大好きだ。

からここに置いていく。

2024-12-08

[] ドリームシナリオ

ニコ虐(映画ニコラスケイジ演じるキャラクターはいくら虐待しても良い、という風習

ニコラスケイジ演じる主人公非モテ&みじめな人間描写解像度が嫌な方向に高すぎる さすがミッドサマーのA24

娘が二人いるんでその辺が現代日本の本物の(©山岡史郎)非モテとは違うんですが…夫婦関係の終わってる描写とかまじえぐい

 

無数の人の夢に現れるようになって一躍話題の人になるニコラスケイ

「有名になりましたね、何が夢ですか?」「ぼくは自分の専門の、蟻の社会進化論単著を出すんだ!」「どこから出版するの?」「いやまだ原稿は書き始めてないんだ」

「いやバズってる夢の体験を書いてくださいよ」「そうじゃない」>結局蟻の進化ではなくそっちの方を書く(優柔不断

雑誌取材だ!」「写真撮るから夢に登場するつながりでエルム街の悪魔っぽい爪つけてくださいよ」「つけたくない…」「そんなこと言わずに」(結局付ける)

「ぼくが書いた本のタイトルこんなダサいのではなく『ドリームシナリオ』の筈では?フランス版だから?」(実際は出版社がニコラスケイジに黙って)

「ぼくのサイン会こんなにたくさんの人が」「いやこれ別の人気作家サイン会行列でして」(ニコラスケイジは地下の倉庫レベルの会場でサイン会

 

 

英語ヒアリング弱いんですが、バンバン出てくる固有名詞が訳出されてなくて米国人もっと楽しめるんだろうな、と。

学部長に向かって「ひとのことミッドライクライシスとかバカにするけどお前もKAWASAKI買っただろ!」 が字幕ではバイク買ったに(その後KAWASAKIバイク学部長のガレージに見えるシーンがあります

他の訳出されなかった単語:フォックスニュース、タッカーカールソン

製作者側のムードとしてはアノン揶揄ね ハリウッド映画あるある

2024-12-03

anond:20241201202854

事実認識については同意するけど、文フリに揺り戻しが来るみたいな話には同意できない

情報を売る的なもの、モノ消費的なものが売れなくなって(=音楽も本が売れなくなって)、その消費的なものライブととコト消費的なものに移ってきてるっていうのは、誰だって言ってることだと思う

その中で本を売るために、例えば巨大書店に行く体験とか、サイン会とかそういうのがあったわけだけど、文フリはその中の一つ。文芸ライブ化なわけよ。

買われているのは本じゃなくてライブ感、つまりビックサイトの一体感から、本に何が書かれているかは、ぶっちゃけどうでもいい

「Xでみんなが言っていたやつ」ぐらいならまだましで、「知り合いが書いてるから買ったけど、一行も読まない」ってやつも多いと思う

もちろん、こんなんじゃ、小遣い稼ぎ以上にはならないけど、別に商業を目指しているやつなんか一人もいないと思うけどね

そもそも批評的な文章商業的な居場所はないよ、そういうの書きたい人は大学の中に居場所を見つけて、小遣い稼ぎで書くしかない

もしくは、三宅香帆みたいな社会学自己啓発中間みたいなのを書くとかね

とまあ言ったけど、逆に言えば適当でも売れやすいわけで、編集者タイプの人が、売れ線を見つけて、それっぽい書き手作為をもって並べる的な、同人ゴロ的なことをすれば、儲かる可能性もあるかも

そういうこと考えた方が有意義

2024-10-22

anond:20241022175212

SNSメディア全盛期の時代になったら、作者の露出も売上に直結する。

作者のサイン会握手会ファンサをするときを考えてみると良い。

誰もが憧れる美女がそこにいるのか、存在自体が奇蹟と呼べるくらいのブスだったらどうなのか。

2024-10-10

anond:20241010195219

採算度外視的なやつなんだろ

作者のサイン会なんかもいくらその場で本を買う必要があるって言っても、店員も付きっきりになるからそれだけで採算が取れてるとは思えんし

2024-10-01

anond:20231016093801

バイシュンをおすすめしま

👧「タテ4コマだと選べないだろうが!💢」

って桜玉吉の昔のマンガおもいだした

(『おやじ惑星』で読んだ)

サイン会だか同人即売会かに行って対面したファン

絶対一生懸命にやらないこと!」

ってアドバイスしてた、ってエピソードまじ泣けてくる

2024-08-30

anond:20240830001802

例えば、SODクリエイトであれば、

スターである事」と「野外露出セックス」は両立出来るし

世界活躍も出来る。

もちろん、歌を歌ったり、といったアイドル活動サイン会OK

日本でも一流レベルクリエイターとも引き続き仕事が出来る。

2024-08-24

推しと繋がった者の末路

もし推しと繋がったら…一度も考えたことのない人は少ないんじゃ無いだろうか

もう数年前の話だけど、もし推しと繋がったらどうなるのか、行き着く先は天国なのか はたまた地獄なのか。

墓場まで持って行こうかと思ったが、誰かに聞いて欲しいと思ったので当時の全てを書いてみようと思う。

フェイクやぼかした部分も少しあります

アーティストとそのファンという関係の始まりは、数年前。私が高校1年生の頃

その界隈にいる人しか知らないような、世間誰も知らないグループファンになった。

当時でSNSフォロワーは4~6000人程度だったと思う(メンバーによって多少の差はある)

私はそのグループの1,2番人気のメンバーを好きになった。

初日から認知されている、他のメンバーにもその次の月には全員に認知されている

これだけでどの程度の規模なのか、お分かりいただけるかと思う。

当時の私はとにかく会いたくて、沢山会いたくて勉強を疎かにしつつバイトに勤しんだ。

サイン会撮影会などのインストアイベントライブを含め月に2~5回は顔を出していたと思う。

これまでジャニーズしか知らなかった私にとって、この小さな世界は夢のような世界だった。

推しが私の顔を知っている 名前も知っている ステージから目が合う

双眼鏡を使わなくても青ひげまで見えるような距離

反対に、目をつけられやすくもあった。このグループはコンセプト柄、中高年層のファンが多かった。

当時高校1年生の私は、異端中の異端であったのだ。数年経っても、私が最年少という状態が続くほどに、年齢層の高いファンが集まっていた。

ライブ会場で悪口を言われる、掲示板であることないことを書かれる。こんなことは日常茶飯事であった。

それでも、私は世界で1番何よりも推しが好きだった。

月日は流れ高校3年生の夏、私は進路を決める時期が来た。

母子家庭だった上、下に2人のきょうだいがいる私に進学の選択肢は無かった。

もっとライブに、推し会いたかった私は迷うことな上京を決めた。

割愛するが、当時東京に推しと同業の彼氏がいた。その後分かったのだが、彼氏は私の推しの後輩であった。

母親とも折り合いが悪かったため、地元に住み続ける選択肢が無かった私は、卒業式の2日後には当時の彼氏が住んでいた東京アパートへ転がり込んだ。

少しして、彼氏が私の推し自分の先輩であることを知るやいなや、もう絶対ライブには行くなと釘を刺されてしまった

当時の彼氏からすれば、自分の先輩のファンである私にライブには行かないでくれというのは至極真っ当な願いだったと思う。

東京に身よりのない私は、彼氏の言うことを飲んだ。

共依存の始まりだったと思う。

少しして私の母程の築年数 、六畳一間のボロボロアパートに住み始めた。

1年以上ライブに行かない日々が続いた。推しという拠り所を無くした私はどんどん彼氏依存した。

モラハラDV浮気を繰り返す最低な男に縋るしか無かった。

しかし、この日々は、警察の介入によって終わりを告げた。

いつものように殴り合い怒鳴り合いの喧嘩をしていたある日、彼が玄関のドア・手に取れる電子機器家電全てを破壊した。

この瞬間、洗脳から覚めたような感覚に陥った

私は被害者なのだ。そう自覚した私は震える手で警察電話をした。

現場検証被害届の提出を終え、警察彼氏の帰りを待つために張り込んだ。当たり前のように朝帰りをした彼氏が、警察に連れていかれる様をただただ眺めることしか出来なかった。

しばらくの拘留の末、彼は数日から数週間で拘留を解かれたらしい。当時の私はまだ19歳。未成年のため、示談のやり取りは親が行った。

なので、彼が捕まった日以降のことは詳しくは分からない。何の罪で拘留されたのかもよく分かっていない

一度彼の父親が見舞金を持って謝りに来たことを覚えている。

家や家電の修理費の負担と、接近禁止命令が言い渡され、彼と別れ晴れて独り身となった

彼と別れた私は、久しぶりにライブチケットを取った。1年の空白期間社会人になって初めてのライブだったこともあり一層推しが好きになっていたし、ライブが楽しくて仕方がなかった。

高校生の頃とは違い、昼と夜を掛け持ちしていた私はお金に余裕があった。遠征もたくさん出来たし、推しにかけられる時間お金が増えた私は幸せ絶頂であった。

その後、ツアーが発表された。そのグッズの中にガチャガチャがあり、写真やアクスタが景品となっている。特賞は推しと生電話だった。意味が分からなかった。推しと、生電話…?

私は、決して推しと生電話がしたかった訳ではない。アクスタやタオルのグッズが欲しく2回回した。

緑色の玉、その次に金色の玉 金玉が出た。

推しと生電話をする権利を得たのだ。

奇しくもその日は私の誕生日であった。

数日後、メールが届いた。

"生電話のため、電話番号と都合の良い時間を選んで記入し返信してください。

後日、指定した時間に、指定メンバーから非通知にて電話がきます。"

この時、合法で教えた電話番号が幸せな夢と、地獄への入口となる。

季節を2つほど遡り、ライブにまた行き始めた私は、ライブ感想等はTwitterリプライに送っていた。

だが、社会人になり今までクソガキとしか思っていなかった私が、メキメキと存在感を表し始めたことが気に食わなかった推し被りのおばさんたちも多かったようだ。

まりにも叩かれ、誹謗中傷をされ怖くなった私は、誰にも見られないDMライブ感想や曲の感想を送っていた。一方通行DMがしばらく続いたある日、推しからの返事が届いたのだ。

一通の返事をきっかけに、ライブ感想以外の他愛もないやり取りを推しとするようになった。

好きな人からメールがきていないかサーバーに問い合わせを続けたあの頃のような日々が続いていた。

少なからず、他の推し被りへの優越感もあった。というより、ほぼ全ての感情優越感だったと思う。

「生電話が当たりました。最高の誕生日プレゼントです。お手数をおかけしますが、お話できることを楽しみにしています」そんな内容のDMを送った。

その返事はボイスメッセージだった。何やら楽しげに自分たちの曲をカラオケで歌う音声が入っていた。

「○○と飲んでる」

楽しい

「楽しそうですね」

あんまり飲み過ぎないように」

そんなやり取りをして、眠りについた。

早朝、仕事に行く準備をしていた私の元に電話がかかってきた。発信者は通知されている。生電話の予定も数日後。心当たりが無い。

恐る恐る電話を取った

もしもし

「…俺。今から行くから住所送って」

「は???

間違いなく推しの声だった。飲みすぎたのか、かすれてこそいたものの、大好きな推しの声だ。

頭の中をどう整理しても、今から推しが家に来るという話のように思う。

動悸と思考が止まらなかった。

嬉しい!でもこれってつまり繋がるってことでは???

繋がったあとは???ライブに行けなくなる????素知らぬ顔をして行けばいいか

そもそも断ったところで、プライド傷付けられた推しに干されて、ライブに行けなくなるくないか???ライブに行けなくなるのだけは無理

思考の末、選択肢は1つだった。推しと繋がったとしても、ワンナイトだとしても素知らぬ顔でライブに行く

その後のことはとりあえずどうでもよかった。なるようになれ

急いで会社電話した。

頭が痛いので今日はお休みさせていただきます

それから2時間ほどしてピンポンがなる

髪を少し整え、震えが止まらない手でドアノブを回した。推しが立っていた。

「懐かしい〜俺も最初はこんな六畳一間の家住んでた。たばこ吸ってもいい?」

はい、どうぞ」

私も喫煙者なので、灰皿はある。推したばこレギュラー。私のタバコメンソール

「○○さんと同じたばこにしようかな」

「一緒にする?(笑)

「それより俺疲れた。お風呂入れてきてくれない?」

「…はい

この後はお察しの通り。初めての夜 いや朝だった

初めて吸ったレギュラーたばこはとても苦かった。それでも、私は彼と同じたばこを吸いたかった。

後日、他のメンバー喫煙所にいた所を目撃されたことがある。イベントで、その時のことについて何(の銘柄たばこを)吸ってるの?と聞かれたが、あまりにもマイナーなそのたばこ名前を答えることは出来なかった。

その後も、長電話をしたり、他愛もない話をした。一度きりの関係で終わらなかった

「今度さ、埼玉公演来れるんだっけ?」

「その日予定あって、そこだけ行けないんです」

誕生日プレゼントがある」

「??調整します!」

無理に予定を切り上げ、譲ってもらった後方のチケットライブに行った。

終盤、大好きと言い続けていたもう滅多に聞けないレア曲と化した曲のイントロが流れた。あぁ誕生日プレゼントってこれか。

本当に幸せで口角の緩みが止まらなかった

私は浮かれていた。大好きな推しが、繋がりたくて通ってた訳ではなかったけれど、何かの間違いで手に届いてしまった。

これを知ってしまってはもう後戻りは出来なかった。こんな世界知らなければよかった。あの時電話に出なければ 生電話が当たっていなければ

私が叩かれていなければ…

その後も、お互いの都合がつけば月に1度同じホテル時間を過ごした。

ホテル代は私が持っていた。頑なに譲らなかった。

こんなにリスクがある私に会ってもらってるから、せめてホテル代だけは何がなんでも出させて下さいと言った。代わりに彼が奢ってくれたラーメンは、とても美味しかった。

色々な話をした。通っていなかった間のこと、あの曲の歌詞のこと。学生時代のこと…

ホテルでも、私たちファンアーティスト関係を崩せなかった

ファンアーティスト (たまにセックスする)

背徳感と優越感でどうにかなりそうだった。あの数ヶ月は、私がたとえ老婆になって認知症になったとしても、覚えてるだろうと思う。

彼はずいぶん歳上だが、可愛いところもあった。

風呂に入るために服を脱がせてもらっていた。下着が顕になった途端、手を止め彼が布団に潜り込む。

「それはダメだって、反則だわ。意外すぎ」

「え?なにが?○○さん、出てきてください。お風呂行きますよ」

布団をはがすと、嘘かと思うくらいにそそり立てたそれを隠す彼がいた。パンツちょっとセクシー意図せずバキバキになってしまったらしい。可愛い

↑これでハマらん女おらんだろ…まんまと彼の沼に落ちたのだ

また2つ季節が変わった。

掲示板を眺めていると、爆弾が投下された

晒しますファンに手を出すクソ男です」

この投稿に私は怒り狂った。

浮かれていた私は、他の遊び相手がいる可能性も、そもそも彼女がいる可能性も忘れて1人、恥ずかしいくらいに毎日浮かれていたからだ。

他の女がいる

これが可視化された途端、私は一気に地獄に叩き落とされた。

「私も繋がってました。ファンなので迷惑をかけたくなかったんですけど。晒すための写真とかも撮ってなくて弱いかもですけど。DMとか見てもらえれば繋がってたって分かると思います。」

怒りと、これまでに叩いてきた推し被りをぶちのめしてやろう。この一時の感情晒しに加担した。

とある書き込みで流れが変わった

「これさ、○○じゃね?(笑)

「うわ、確かに文章そっくり

「えーあいつ○○に手出してたのかよ」

「だからか、なんか色々合点がいった」

バレたのだ。匿名掲示板なのに、私であることが他のファンにバレた。

推しの繋がりも、ファンである資格も失われた瞬間だった。

その後のことは、口外を禁止されているため書けないが結論だけ伝えると出禁になった。

当初は、曲も、ライブも大好きだった。メンバー皆の人柄も大好きだった。嘘偽りなく、ただのファンの1人だった。

このグループが終わるまで、ファンで居続けたいだけだった。

一通のDMから電話から、欲をかいた結果最後まで彼らの勇姿を見届けることは叶わなかった。

自業自得 この一言に尽きる。

彼が誘わなければ。こんなことにはならなかった

私が叩かれていなければ、他の推し被りへの当てつけのために晒すようなことはしていなかった。

これも間違ってはいないが、彼と繋がり、晒す選択をしたのは紛れもない私だ。

やはり、推しと繋がった先は地獄だった。途中は甘い甘い夢を見せてもらったが、行き着く先は地獄

推しと繋がりたい そう思うファンはどのくらいいるのだろうか?

私のような失敗作をみてもなお、幸せな結末はそこに本当にあるのでしょうか?

推し推しても押し倒されるな

この言葉だけは覚えておいて欲しいです。

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8/26 気になるコメントがあったので追記しま

彼氏編はその行状に耐えといてからそんなあっさり正気になる?って思ったけど

コメントくださり、ありがとうございました。全ての出来事をかなりあっさり書いているので、そう思われるのも仕方ないかと思いますが、目が覚めたら早いのです。

ただ、目が覚めるまでにかなり時間がかかり、何もかも失ってから気付く人も多いのです。私は全てを失う前に、目が覚めるタイミングがあって良かったと思っています

モラハラDV不倫なんかもそうだと思いますが渦中にいる人間は、洗脳されているような状態に近いと思っています

私にはこの人しかいない。この人には私しかいない。この人は変わってくれる。彼をそうさせる自分が悪い。本気でそう思ってるわけです。

いくら友達家族がやめなさいと力説しようが聞く耳を持つどころか、敵判定をくだしたりします。それで縁が切れていく

友達家族立場として、心当たりのある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

私自身、お前のせいだ、お前が悪いと言われ続け、本気でそう思っていました。

私はただ、朝帰りはやめて欲しい。するなら連絡をして欲しい。浮気をしないでほしい。

そんな当たり前なことを言っただけでした。

今思うと、どの角度から見ても元カレ擁護出来る点はないのですが、当時の私は本気で私のせいで彼は殴るんだ。彼はきっと変わってくれる 今日こそ真っ直ぐ帰ってきてくれる そう思っていました。

なめられてたんですよね。年下で田舎からでてきた頭の弱い女としか思われていなかったわけです。

自分が殴られるくらいでは気付けませんでした。母親から暴力を受けていたので、麻痺していたんでしょうね

けれど、物を壊されて初めて気づいた。物に罪はなく、壊れる度に買い直すわけです。

え、誰が買い直すのこれ。私?いや私の物だけど。これやったのあいつなのに?おかしくない?

↑これでやっと目が覚めたわけです。実際に警察拘留されているのですから、彼が悪いんでしょうね。

渦中にいる者は、外野の声に耳を傾けません。盲目になっているから。いくら言っても無駄

身を持って体験しました。なぜ気付けなかったのか、気づくタイミングはいくらでもあったじゃないかと今となってやっと思うのです。

自分きっかけを掴めない限り、DVモラハラ不倫の沼からは抜け出せないと思います

けれど、きっかけさえあれば、そのきっかけを元に勇気をだして行動さえすれば、行政が手を貸してくれます家族が、手を貸してくれます

それまでにあなた無礼があったのであれば、誠心誠意謝罪をすることも必要です。それで離れた人が戻ってくるかは分かりませんが、それでも、どんな結果でも受け入れなければいけません。

それでも、あなたは誰かに理不尽に消費されていい存在では絶対にないです。諭す側にいる人たちもそうです。

理不尽あなたが消耗されるような人間からはすぐに距離を置いてください。

自分を大切にしてあげてください。

まとめ方が分からなくなってしまいましたが、目が覚めるまでに時間がかかるだけで、目が覚めてからは早いんです。沢山の人に迷惑をかけた自覚があります

沢山の人に心配をかけた自覚もあります警察の方も親身になって聞いて下さり、すぐに行動に移してくださったので本当に感謝しているし、運が良かったなと思います。心強かったです。

この増田を読んだ方の中にこういったことに心当たりがあり、悩んでいる方に届くといいなと思い追記しました。蛇足すみません…。

2024-07-09

anond:20240708145343

田舎住みワイ笑いが止まら

地獄へようこそwwwwwwwwww


スタバがやたら揶揄されてるけどそれはただの一例でしかないよな、わかるぞ

増田が男だったら「月見バーガー食えるのって贅沢だったんだな」とか「今日仕事帰りに二郎一蘭丸亀にするか~なんて選べるのって当たり前の日常じゃなかったんだな」とか「すき屋松屋なんて行けなくなってもいいと思ってた」とか言ってたことだろう

日清カップ麺ヤマザキパンカルビーポテチだって都会じゃ定番商品でも田舎じゃ取り扱ってないものばかり

ひとつひとつはそんなの全然したことじゃない、そんなことくらいで嘆くなんて馬鹿じゃねーのと思っていても日常のありとあらゆることに「選べない」を積み重ねられるとさぞ辛いことだろう

服は全部しまむらアクセサリーしまむらジムも通えないし風俗も行けなくなるし

スポーツ観戦が趣味の奴はスポーツ観戦ができなくなるしバンドアイドルお笑い趣味の奴はライブに行けなくなるし

アニメ漫画小説が好きな奴はリアタイ実況、発売日に物を入手する、店頭ふいに良書と出会う、店舗限定品を手に入れる、サイン会原画展に参加するといったことが全てできなくなる

最近パチンコ店ですら閉店してる

市内で一番大きい、というか唯一の大型イオン映画館が入ってなかったりする

自然があるじゃないか(キリッ)とかいうのも皇居外苑八王子里山とか

都心人間が働いて綺麗に管理してる緑しか触れたことのないやつの意見って感じ

本当の自然はしおれて茶色くなった花やアブラムシまみれの雑草や枯れ葉や枯れ枝や虫食いやクモの巣や動物の糞で汚いか全然癒されない

田舎の村から宿泊施設のあるキャンプ地や野鳥観察ができるように整備された遊歩道のある山やボコボコしてなくてサイクリングができる道路に行くには車を出して遠出しなきゃいけなくて、

23区から奥多摩に行くより長い時間をかけなければならない


あー愉快愉快、たまに都会から田舎に来て絶望する増田って見かけるけどスッとするからこれからもたまに報告しにきてほしい

もっと愉快なのは増田が都会に戻ること

戻れたら存分に砂かけしてくれ

2024-07-01

とある日記感想

その後、SNS医者作家先生DeNA横浜スタジアム相場より安く集団接種をしているという情報を出していたので見てみると、完売状態だったので断念。

報道はされないが感染者が増えてきている(日テレ男性アナウンサーが全滅とか)

夏場はマスク装着率が格段に下がるので不安であるので自費で打っておくかと思った。

まぁ週末の母の予定を聞いてからだな。

陰謀論に毒されてて草

ご飯に車で外出して、未訪問ショッピングモールフードコート

本屋があったので今日発売のボッチザ・ロックムック本がないかな?と検索していたら元AKB48島崎遥香エッセイサイン本があったので購入

ぱるるおひとりさま論」後で調べたら先週日曜日にこの書店サイン会があったらしい。まぁ良いけど。埼玉出身は知っていたけど、この辺なのかな?

コロナ心配した直後にフードコート外食とかマジキチかな?

2024-06-21

anond:20240621211206

釣りかもだけど、ビヨンセは18年ぶりのサイン会ゲリラ的に日本でやったのもデカいんじゃなかった?ファン層が全然厚いだろうし

ただ日本人が洋楽聴かなくなったのはガチ ヒップホップせいや

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