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はてなキーワード: はるのとは

2025-10-28

anond:20251028211645

ヒガシ田舎よりもほんまもんの都のほうが天皇はんも喜ばはるのになぁ

東京(への)差別

23区じゃなきゃ都民じゃないだろ

東京(での)差別

2025-10-24

伊香保 寺田寅彦

 二三年前の夏、未だ見たことのない伊香保榛名を見物の目的で出掛けたことがある。ところが、上野驛の改札口を這入つてから、ふとチヨツキのかくしへ手をやると、旅費の全部を入れた革財布がなくなつてゐた。改札口の混雜に紛れて何處かの「街の紳士」の手すさみに拔取られたものらしい。もう二度と出直す勇氣がなくなつてそれつきりそのまゝになつてしまつた。財布を取つた方も内容が期待を裏切つて失望したであらうから、結局此の伊香保行の企ては二人の人間失望させるだけの結果に終つた譯である

 此頃少し身體の工合が惡いので二三日保養のために何處か温泉にでも出掛けようといふ、その目的地に此の因縁つきの伊香保が選ばれることになつた。十月十四日土曜午前十一時上野發に乘つたが、今度は掏摸すりの厄介にはならなくて濟んだし、汽車の中は思ひの外に空いて居たし、それに天氣も珍らしい好晴であつたが、慾を云へば武藏野の秋を十二分に觀賞する爲には未だ少し時候が早過ぎて、稻田と桑畑との市松模樣の單調を破るやうな樹林の色彩が乏しかつた。

 途中の淋しい小驛の何處にでも、同じやうな乘合自動車アルミニウムペイントが輝いて居た。昔はかういふ驛には附きものであつたあのヨボ/\の老車夫の後姿にまつはる淡い感傷はもう今では味はゝれないものになつてしまつたのである

 或る小驛で停り合はせた荷物列車の一臺には生きた豚が滿載されて居た。車内が上下二段に仕切られたその上下に、生きてゐる肥つた白い豚がぎつしり詰まつてゐる。中には可愛い眼で此方を覗いてゐるのもある。宅の白猫の顏に少し似てゐるが、あの喇叭のやうな恰好をして、さうして禿頭のやうな色彩を帶びた鼻面はセンシユアルでシユワイニツシである。此等の豚どもはみんな殺されに行く途中なのであらう。

 進行中の汽車から三町位はなれた工場の高い煙突の煙が大體東へ靡いて居るのに、すぐ近くの工場の低い煙突の煙が南へ流れて居るのに氣がついた。汽車が突進して居る爲に其の周圍に逆行氣流が起る、その影響かと思つて見たがそれにしても少し腑に落ちない。此れから行先にまだいくらも同じやうな煙突の一對があるだらうからもう少し詳しく觀察してやらうと思つて注意してゐたが、たうとう見付からずに澁川へ着いてしまつた。いくらでも代はりのありさうなものが實は此の世の中には存外ないのである。さうして、ありさうもないものが時々あるのも此の世の中である

 澁川驛前にはバス電車伊香保行の客を待つてゐる。大多數の客はバスを選ぶやうである電車の運轉手は、しきりにベルを踏み鳴らしながら、併しわり合にのんきさうな顏をしてバスに押し込む遊山客の群を眺めて居たのである。疾とうの昔から敗者の運命に超越してしまつたのであらう。自分も同行Sも結局矢張りバスもつ近代味の誘惑に牽き付けられてバスを選んだ。存外すいて居る車に乘込んだが、すぐあとから小團體がやつて來て完全に車内の空間を充填してしまつた。酒の香がたゞよつて居た。

 道傍の崖に輕石の層が見える。淺間山麓一面を埋めて居るとよく似た豌豆大の粒の集積したものである。淺間のが此邊迄も降つたとは思はれない。何萬年も昔に榛名火山自身の噴出したものかも知れない。それとも隣りの赤城山の噴出物のお裾分けかも知れない。

 前日に伊香保通のM君に聞いたところでは宿屋はKKの別館が靜かでいゝだらうといふことであつた。でも、うつかりいきなり行つたのでは斷られはしないかと聞いたら、そんなことはないといふ話であつた。それで、バスを降りてから二人で一つづゝカバンを提げて、すぐそこの別館の戸口迄歩いて行つた。館内は森閑として玄關には人氣がない。しばらくして内から年取つた番頭らしいのが出て來たが、別に這入れとも云はず突立つたまゝで不思議さうに吾々二人を見下ろしてゐる。此れはいけないと思つたが、何處か部屋はありませうかと聞かない譯にも行かなかつた。すると、多分番頭と思はれる五十恰好のその人は、恰度例へば何處かの役所の極めて親切な門衞のやうな態度で「前からの御申込でなければとてもとても……」と云つて、突然に乘込んで來ることの迂闊さを吾々に教へて呉れるのであつた。向うの階段の下では手拭を冠つて尻端折つて箒を持つた女中が三人、姦の字の形に寄合つて吾々二人の顏を穴のあく程見据えてゐた。

 カバンをぶら下げて、悄々しをしをともとのバスの待合所へ歸つて來たら、どういふものか急に東京へそのまゝ引き返したくなつた。此の坂だらけの町を、あるかないか當てにならない宿を求めて歩き※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)はるのでは第一折角保養に來た本來の目的に合はない、それよりか寧ろ東京の宅の縁側で咲殘りのカンナでも眺めて欠伸をする方が遙かに有效であらうと思つたのである。併し、歸ることは歸るとしても兎も角も其處らを少し歩いてから歸つても遲くはないだらうとSがいふので、厄介な荷物を一時バスの待合所へ預けておいてぶら/\と坂道を上つて行つた。

 宿屋が滿員の場合には入口に「滿員」の札でも出しておいたら便利であらう。又兎も角も折角其家を目指して遙々遠方から尋ねて來た客を、どうしても收容し切れない場合なら、せめて電話温泉旅館組合の中の心當りを聞いてやる位の便宜をはかつてやつてはどうか。頼りにして來た客を、假令それがどんな人體であるにしても、尋ねてくるのが始めから間違つてゐるかのやうに取扱ふのは少し可哀相であらう。さうする位ならば「旅行案内」などの廣告にちやんと其旨を明記しておく方が親切であらう。

 こんな敗者の繰言を少し貧血を起しかけた頭の中で繰返しながら狹い坂町を歩いてゐるうちに、思ひの外感じのいゝ新らしいM旅館別館の三階に、思ひもかけなかつた程に見晴らしの好い一室があいてゐるのを搜しあてゝ、それで漸く、暗くなりかゝつた機嫌を取直すことが出來たと同時に馴れぬ旅行疲れた神經と肉體とをゆつくり休めることが出來たのは仕合せであつた。

 此室の窓から眼下に見える同じ宿の本館には團體客が續々入込んでゐるやうである。其の本館から下方の山腹にはもう人家が少く、色々の樹林に蔽はれた山腹の斜面が午後の日に照らされて中々美しい。遠く裾野には稻田の黄色い斑の縞模樣が擴がり、其の遙かな向うには名を知らぬ山脈が盛上がつて、其の山腹に刻まれた褶襞の影日向が深い色調で鮮かに畫き出されて居る。反對側の、山の方へ向いた廊下へ出て見ると、此の山腹一面に築き上げ築き重ねた温泉旅館ばかりの集落は世にも不思議な標本的の光景である。昔、ローマ近くのアルバ地方遊んだ時に、「即興詩人」で名を知られたゲンツアノ湖畔を通つたことがある。其の湖の一方から見た同じ名の市街の眺めと、此處の眺めとは何處か似た所がある。併し、古い伊太利の彼の田舍町は油繪になり易いが此處のは版畫に適しさうである。數年前に此地に大火があつたさうであるが、成程火災の傳播には可也都合よく出來てゐる。餘程特別防火設備必要であらうと思はれる。

 一と休みしてから湯元を見に出かけた。此の小市街横町は水平であるが、本通りは急坂で、それが極めて不規則階段のメロデイーの二重奏を奏してゐる。宿屋お土産を賣る店の外には實に何もない町である。山腹温泉街の一つの標本として人文地理學者の研究に値ひするであらう。

 階段の上ぼりつめに伊香保神社があつて、そこを右へ曲ると溪流に臨んだ崖道に出る。此の道路にも土産物を賣る店の連鎖が延長して溪流の眺めを杜絶してゐるのである。湯の流れに湯の花がつくやうに、かういふ處の人の流れの道筋にはきまつて此のやうな賣店の行列がきたなく付くのである。一寸珍らしいと思ふのは此道の兩側の色々の樹木に木札がぶら下げてあつて、それに樹の名前が書いてあることである。併し、流石にラテン語の學名は略してある。

 崖崩れを石垣で喰ひ止める爲に、金のかゝつた工事がしてある。此れ位の細工で防がれる程度の崩れ方もあるであらうが、此の十倍百倍の大工事でも綺麗に押し流すやうな崩壞が明日にも起らないといふ保證は易者にも學者にも誰にも出來ない。さういふ未來の可能性を考へない間が現世の極樂である自然可能性に盲目な點では人間も蟻も大してちがはない。

 此邊迄來ると紅葉がもうところ斑に色付いて居る。細い溪流の橋の兩側と云つたやうな處のが特に紅葉が早いらしい。夜中にかうした澤を吹下ろす寒風の影響であらうか。寫眞師がアルバムをひろげながらうるさく撮影をすゝめる。「心中ぢやないから」と云つて斷わる。

 湯元迄行つた頃にはもう日が峯の彼方にかくれて、夕空の殘光に照らし出されて雜木林の色彩が實にこまやかに美しい諧調を見せて居た。樹木の幹の色彩がかういふ時には實に美しく見えるものであるが、どういふもの特に樹幹の色を讚美する人は少ないやうである

 此處の湯元から湧き出す湯の量は中々豐富らしい。澤山の旅館の浴槽を充たしてなほ餘りがあると見えて、惜氣もなく道端の小溝に溢れ流れ下つて溪流に注いで居る。或る他の國の或る小温泉では、僅かにつの浴槽にやつと間に合ふ位の湯が生温るくて、それを熱くする爲に一生涯骨を折つて、やつと死ぬ一年前に成功した人がある。其人が此處を見たときにどんな氣がしたか。有る處にはあり餘つて無い處にはないといふのは、智慧黄金に限らず、勝景や温泉に限らぬ自然の大法則であるらしい。生きてゐ自然界には平等存在せず、平等は即ち宇宙の死を意味する。いくら革命を起して人間の首を切つても、金持と天才との種を絶やすことは六かしい。ましてや少しでも自己觸媒作用オートカタリテイツク・アクシヨンのある所には、ものの片寄るのが寧ろ普遍現象からである。さうして方則に順應するのは榮え、反逆するものは亡びるのも亦普遍現象である

 宿へ歸つて見ると自分等の泊つてゐる新館にも二三の團體客が到着して賑やかである。○○銀行○○課の一團は物靜かでモーニングを着た官吏風の人が多い。○○百貨店○○支店の一行は和服が多く、此方は藝者を揚げて三絃の音を響かせて居るが、肝心の本職の藝者の歌謠の節※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)はしが大分危なつかしく、寧ろ御客の中に一人いゝ聲を出すのが居て、それがやゝもすると外れかゝる調子を引戻して居るのは面白い。ずつと下の方の座敷には足踏み轟かして東京音頭を踊つて居るらしい一團がある。人數は少いが此組が壓倒的優勢を占めて居るやうである

 今度は自分などのやうに、うるさく騷がしい都を離れて、しばらく疲れた頭を休める爲にかういふ山中自然を索たづねて來るものゝある一方では又、東京では斷ち切れない色々の窮屈を束縛をふりちぎつて、一日だけ、はめを外づして暴れ※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)はる爲にわざ/\かういふ土地を選んで來る人もあるのである。此れも人間界の現象である。此の二種類の人間相撲になれば明白に前者の敗である後者の方は、宿の中でも出來るだけ濃厚なる存在を強調する爲か、廊下を歩くにも必要以上に足音を高く轟かし、三尺はなれた仲間に話をするのでも、宿屋中に響くやうに大きな聲を出すのであるが、前者の部類の客はあてがはれた室の圍ひの中に小さくなつて、其の騷ぎを聞きつゝ眠られぬ臥床ふしどの上に輾轉するより外に途がないのである。床の間を見ると贋物の不折の軸が懸かつて居る、その五言の漢詩の結句が「枕を拂つて長夜に憐む」といふのであつたのは偶然である。やつと團體の靜まる頃には隣室へ子供づれの客が着いた。單調な東京音頭は嵐か波の音と思つて聽き流すことが出來ると假定しても、可愛い子供の片言は身につまされてどうにも耳朶の外側に走らせることの出來ぬものである。電燈の光が弱いから讀書で紛らすことも出來ない。

 やつと宿の物音があらかた靜まつた後は、門前のカフエーから蓄音機の奏する流行小唄の甘酸つぱい旋律が流れ出して居た。併し、かうした山腹の湯の町の夜の雰圍氣を通して響いて來る此の民衆音樂の調べには、何處か昔の按摩の笛や、辻占賣の聲などのもつて居た情調を想ひ出させるやうな或るものが無いとは云はれない。

 蓄音機と云へば、宿へ着いた時につい隣りの見晴らしの縁側に旅行蓄音機を据ゑて、色々な一粒選りの洋樂のレコードをかけてゐ家族連の客があつた。此れも存在の鮮明な點に於て前述の東京音頭の連中と同種類に屬する人達であらう。

 夜中に驟雨があつた。朝はもう降り止んではゐたが、空は低く曇つてゐた。兎も角も榛名湖畔迄上ぼつて見ようといふので、ケーブルカー停車場のある谷底下りて行つた。此の谷底停車場風景は一寸面白い。見ると、改札口へ登つて行く階段だか斜面だかには夥しい人の群が押しかてゐる。それがなんだか若芽についたあぶら蟲か、腫物につけた蛭の群のやうに、ぎつしり詰まつて身動きも出來さうにない。それだのにあとから/\此處を目指して町の方から坂を下りて來る人の群は段々に増すばかりである。此の有樣を見て居たら急に胃の工合が變になつて來て待合室の腰掛に一時の避難所を求めなければならなかつた。「おぢいさんが人癲癇を起こした」と云つてSが笑出したが、兎も角も榛名行は中止、その代りつい近所だと云ふ七重の瀧へ行つて見ることにした。此の道筋の林間の小徑は往來の人通りも稀れで、安價なる人癲癇は忽ち解消した。前夜の雨に洗はれた道の上には黄褐紫色樣々の厚朴の落葉などが美しくちらばつてゐた。

 七重の瀧の茶店で「燒饅頭」と貼札したものを試みに注文したら、丸いパンのやうなもの味噌※(「滔」の「さんずい」に代えて「しょくへん」、第4水準2-92-68)を塗つたものであつた。東京下町若旦那らしい一團が銘々にカメラを持つてゐて、思ひ思ひに三脚を立てゝ御誂向の瀧を撮影する。ピントを覗く爲に皆申合せたやうに羽織の裾をまくつて頭に冠ると、銘々の羽織の裏の鹽瀬の美しい模樣が茶店に休んでゐる女學生達の面前にずらりと陳列される趣向になつてゐた。

 溪を下りて行くと別莊だか茶店だかゞあつて其前の養魚池の岸にかはせみが一羽止まつて居たが、下の方から青年團の服を着た男が長い杖をふりまはして上がつて來たので其のフアシズムの前に氣の弱い小鳥は驚いて茂みに飛び込んでしまつた。

 大杉公園といふのはどんな處かと思つたら、とある神社杉並木のことであつた。併し杉並木は美しい。太古の苔の匂ひがする。ボロ洋服を着た小學生が三人、一匹の眞白な野羊を荒繩の手綱で曳いて驅け※(「えんにょう+囘」、第4水準2-12-11)つてゐたが、どう思つたか自分が寫眞をとつて居る傍へ來て帽子を取つてお辭儀をした。學校の先生と間違へたのかどうだか分らない。昔郷里の田舍を歩いて居て、よく知らぬ小學生に禮をされた事を想ひ出して、時代が急に明治に逆戻りするやうな氣がした。此邊では未だイデオロギー階級鬪爭意識が普及して居ないのであらう。社前の茶店葡萄棚がある。一つの棚は普通のぶだうだが、もう一つのは山葡萄紅葉てゐる。店の婆さんに聞くと、山葡萄は棚にしたら一向に實がならぬさうである。山葡萄は矢張り人家にはそぐはないと見える。

 茶店の周圍に花畑がある。花を切つて高崎へでも賣りに出すのかと聞くと、唯々お客さんに自由に進呈するためだといふ。此の山懷の一隅には非常時の嵐が未だ屆いて居ないのか、妙にのんびりした閑寂の別天地である。薄雲を透した日光が暫く此の靜かな村里を照らして、ダリアコスモスが光り輝くやうに見えた。

 宿へ歸つて晝飯を食つてゐる頃から、宿が又昨日に増して賑やかになつた。日本橋邊の或る金融機關の團體客百二十人が到着したのである。其爲に階上階下の部屋といふ部屋は一杯で廊下の籐椅子に迄もはみ出してゐる。吾々は、此處へ來たときから約束暫時帳場の横へ移轉することになつた。

 部屋に籠つて寐轉んで居ると、すぐ近くの階段廊下を往來する人々の足音が間斷なく聞こえ、それが丁度御會式の太鼓のやうに響き渡り、音ばかりでなく家屋全體が其の色々な固有振動の週期で連續的に振動して居る。さういふ状態が一時間時間[#「二時間」は底本では「二間時」]三時間と經過しても一向に變りがない。

 一體どうして、かういふ風に連續的に足音や地響きが持續するかといふ理由を考へて見た。百數十人の人間が二人三人づつ交る/″\階下の浴室へ出掛けて行き、又歸つて來る。その際に一人が五つの階段の一段々々を踏み鳴らす。其外に平坦な縁側や廊下をあるく音も加はる。假に、一人宛て百囘の音を寄與コントリビユートするとして、百五十で一萬五千囘、此れを假に午後二時から五時迄の三時間、即ち一萬八百秒に割當てると毎一秒間に平均一囘よりは少し多くなる勘定である。此外に浴室通ひ以外の室と室との交通、又女中下男の忙はしい反復往來をも考慮に加へると、一秒間に三囘や四囘に達するのは雜作もないことである。即ち丁度太鼓を相當急速に連打するのと似た程度のテンポになり、それが三時間位持續するのは何でもないことになるのである。唯々面白いのは、此の何萬囘の足音が一度にかたまつて發しないで、實にうまく一樣に時間的に配分されて、勿論多少の自然的偏倚は示しながらも統計的に一樣な毎秒平均足音數を示してゐることである。容器の中の瓦斯體の分子が、その熱擾動サーマルアヂテーシヨンのために器壁に反覆衝突するのが、いくらか此れに似た状況であらうと思はれた。かうなると人間も矢張り一つの分子」になつてしまふのである

 室に寐ころんだ切り、ぼんやり此んなことを考へてゐる内に四時になつた。すると階下の大廣間の演藝場と思はれる見當で東京音頭の大會が始まつた。さうして此れが約三十分續いた。それが終つても、未だその陶醉的歡喜の惰性を階上迄持込[#「持込」は底本では「持迄」]んで客室前の廊下を踏鳴らしながら濁聲高く唄ひ踊る小集團もあつた。

バス切符を御忘れにならないやうに」と大聲で何遍となく繰返して居るのが聞こえた。それからしばらくすると、急に家中がしんとして、大風の後のやうな靜穩が此の山腹全體を支配するやうに感ぜられた。一時間前の伊香保とは丸で別な伊香保が出現したやうに思はれた。三階の廊下から見上げた山腹の各旅館の、明るく灯のともつた室々の障子の列が上へ上へと暗い夜空の上に累積してゐ光景は、龍宮城のやうに、蜃氣樓のやうに、又ニユーヨークの摩天樓街のやうにも思はれた。晝間は出入の織るやうに忙がしかつた各旅館の玄關にも今は殆ど人氣が見えず、野良犬がそこらをうろ/\して居るのが見えた。

 團體の爲に一時小さな室に追ひやられた埋合せに、今度はがらあきになつた三階の一番廣く見晴らしのいゝ上等の室に移され、地面迄數へると五階の窓下を、淙々として流れる溪流の水音と、窓外の高杉の梢にしみ入る山雨の音を聞きながら此處へ來てはじめての安らかな眠りに落ちて行つた。

 翌日も雨は止んだが空は晴れさうもなかつた。霧が湧いたり消えたりして、山腹から山麓へかけての景色を取換へ取換へ迅速に樣々に變化させる。世にも美しい天工の紙芝居である。一寸青空が顏を出したと思ふと又降出す。

 とある宿屋の前の崖にコンクリート道路と同平面のテラスを造り其の下の空間を物置にして居るのがあるのは思ひ付きである。此の近代設備の脚下の道傍に古い石地藏が赤い涎掛けをして、さうして雨曝しになつて小さく鎭座して居るのが奇觀である。此處らに未だ家も何もなかつた昔から此の地藏尊は此の山腹の小道の傍に立つて居て、さうして次第に開ける此の町の發展を見守つて來たであらうが、物を云はぬから聞いて見る譯にも行かない。

 晝飯をすませて、そろ/\歸る支度にかゝる頃から空が次第に明るくなつて來て、やがて雲が破れ、東の谷間に虹の橋が懸つた。

 歸りのバスが澁川に近づく頃、同乘の兎も角も知識階級らしい四人連の紳士が「耳がガーンとした」とか「欠伸をしたらやつと直つた」とか云つたやうな話をして居る。山を下つて氣壓が變る爲に鼓膜の壓迫されたことを云つて居るらしい。唾を飮み込めば直るといふことを知らないと見える。小學校や中學校でこのやうな科學的常識を教はらなかつたものと思はれる。學校の教育でも時には要らぬ事を教へて要ることを教へるのを忘れて居る場合があるのかも知れない。尤も教へても教へ方が惡いか、教はる方の心掛けが惡ければ教へないのも同じになる譯ではある。

 上野へついて地下室の大阪料理で夕食を食つた。土瓶むしの土瓶のつるを持ち上げると土瓶が横に傾いて汁がこぼれた。土瓶の耳の幅が廣過ぎるのである。此處にも簡單な物理學が考慮の外に置かれてゐるのであつた。どうして、かう「科學」といふものが我が文化日本で嫌はれ敬遠されるかゞ不思議である

 雨の爲に榛名湖は見られなかつたが、併し雨のおかげでからだの休養が出來た。讀まず、書かず、電話が掛からず、手紙が來ず、人に會はずの三日間で頭の疲れが直り、從つて胃の苦情もいくらか減つたやうである。その上に、宿屋階段の連續的足音の奇現象を觀察することの出來たのは思はぬ拾ひものであつた。

 温泉には三度しかはひらなかつた。湯は黄色く濁つてゐて、それに少しぬるくて餘り氣持がよくなかつた。その上に階段を五つも下りて又上がらなければならなかつた。温泉場と階段はとかくつきものである温泉場へ來たからには義理にも度々温泉に浴しなければならないといふ譯もないが、すこしすまなかつたやうな氣がする。

 他の温泉でもさうであるが、浴槽に浸つて居ると、槽外の流しでからだを洗つて居る浴客がざあつと溜め桶の水を肩からあびる。そのしぶきが散つて此方の頭上に降りかゝるのはそれ程潔癖でないつもりの自分にも餘り愉快でない。此れも矢張り宿屋蓄音機を持ち込み、宿屋東京音頭を踊る Permalink | 記事への反応(0) | 18:19

2025-07-04

anond:20250704200643

見栄張りすぎ。平日ど真ん中の早朝にバスタ新宿とか東京駅に群がってる必要があるからフルタイム正規職は無理。

 

ラウンジ嬢はみんな高学歴みたいなわけわからん主張あったけどそれ思い出した

専業主婦年収1000万みたいな

 

非正規でいつでも休める仕事じゃないと推し活は無理

 

なんでしょーもない見栄はるのかわからない

推し活にフルコミットしてんだから仕事二の次でしょ、二兎追うものは一兎も得ずだよ

 

推し活もしてマトモに働けるような、そんな器用で優秀な奴がゴロゴロいるわけないんだよ。

普通はどっちかが犠牲になるんだそれが凡人ってものだわ

2025-07-03

学歴詐称の件で面白いのが

単に卒業していないっていう告発じゃなくて、「実際には除籍だった」っていうある意味では言い訳も用意しているんだよね

それを踏まえると結構面白くて

一見

卒業したっぽく振舞おうと

卒業証書をみせる

・実際には除籍だった

卒業したとはいってない

から強引な言い訳みえるんだけど

最初から、除籍という言い訳をしっているんだよね。

その苦しいけど筋の通る言い訳を教えてもらっている状況であえて

・除籍だったという告発

卒業証書をみせる

卒業証書をチラみせしたら騙せると思っていたけど、騙せないから方向転換

・実際には除籍だった

卒業したとはいってない

っぽくどうしても写っちゃうんだよね

ただ、

卒業したとはいってない

がどうしてもノイズで、じゃあ、選挙広報とかのときかに、言ってないって意味だとして、その段階で予防線はるのおかしくね?ってなる

2025-06-27

公式メールはもうリンクはるのをやめよう

フィッシング詐欺蔓延してて、メール記載リンクは踏まないのが常識化してるけど、だったら公式メールはもうリンクはるのをやめたらいいんじゃないかな。

みんな検索結果やブックマークからいけばいい。

公式としてはリンクをはっていろいろ誘導したいんだろうけど、そうするとフィッシング詐欺公式区別がつかなくなる。それで詐欺被害が増える。それを原資にまた詐欺が横行して…、となる。

公式リンクはるのをやめたら、「リンクのあるメール詐欺」と確定するから非常にわかやすい。詐欺被害も減るだろう。

あと、公式は自社のサイトもっとわかりやすくしたほうがいい。サイトがわかりにくいから、メールリンクから直接行けるなら行こうというやつが増える。

キャンペーンとかどうでもいいから、重要情報がどこにあるのかわかりやすくして、少ない遷移でいけるようにしてほしい。

2025-04-13

anond:20250413041713

おまえ、本当に頭悪いのか?

質問と違う言葉URLを貼って説明したといいはるのはさすがに頭悪すぎだろ

さらに「辞書の該当ページのURL」という言い回しおかし

本当に日本語苦手なのか?

2025-03-15

増田AIで作った長文はるの最高にうざいんだけど

何がしたいのか本当にわからない

AIと話したければ自分で使うだろ

2025-03-03

anond:20250303022422

お前も「コロナ後遺症だ」と決めつけてるだろ

俺は「ワクチン後遺症」と決めつけてねぇぞ?

お互い、医者でもねぇのに意地はるのはやめようや

いい大人だろ?

2024-11-19

ワンイシュー勝利した町長の末路(長野県松川町の例)

反・反権力のワンイシュー斉藤勝利した兵庫県知事のあれこれをみていて思い出したので書いておく。

ある県のある町……ってまぁいいか増田だし。

長野県松川町という町があるのだが(松川村ではなくて松川”町”な。南信)そこの前町長がワンイシュー勝利した若い町長の話をしておく。

結論から言うと、町政をまとめきれず、また正直能力微妙で、勢いだけでは持たず、1期で退任。その次の選挙は無投票で決まると言う散々な結果になった。


この町は、よくある衰退を待つ市町村消滅自治体よりはマシだが、平成の大合併の時に住民投票独立を選んでしまったがために、プライドを優先して枯れていく道を選んだ町である。町民にその自覚はなさそうだが。

https://www.town.matsukawa.lg.jp/

まずはこのホームページをみてくれ。日本全国どこにでもある神楽トップページにせざるを得ないとか、閉塞感を絵に描いたような雰囲気が読み取れるのではないかと思う。


さて、ここで、2019年町長選挙があり、宮下智博と言う当時39歳の元役人立候補して当選した。

子育て支援などが争点といった形で報道されているが、地元では、リニア中央新幹線建設で発生する残土を利用して谷を埋め立てると言う前町長(当時70歳)が同意した構想に対しての反対が大きかったと言われる。

その場所過去の水害で崩れて下流被害をだした地点であったこと、リニア中央新幹線に対するカルト的な反対運動などと結びついたものだ。一部では、松川町にはリニアは通らないし、駅も出来ないのに、残土だけ押しつけられると言う意識もあった。

そうして、長年無投票再選が続いてきた町長選に、その計画撤回を明確に打ち出した実質的なワンイシュー町長として宮下出馬を表明、現職と共産系の候補を破って当選という流れであった。

https://static.chunichi.co.jp/chunichi/archives/article/senkyo/chihosen2019/nagano/CK2019042202000058.html


しかし、当選後は散々であった。

まず残土を利用して埋め立てると言う計画撤回したものの、それとほぼ一体で動いていた県の事業、広域道路整備関係でもリニア中央新幹線で出た残土を利用すると言う計画になっていたためである

道路整備は長年要望してきた内容であるし、広域で実施する話だから松川町だけの問題でもない。

ところが、ワンイシュー勝利たこ町長はそこまで考えていなかったために、県とトラブルになり、計画は大幅に遅延した。

https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kensei/koho/hotline/202110/hot_2110-16.html

さらに、町長の登場と共に、まつかわ太陽の会という謎のロビー団体が猛烈に活動を開始する。

https://matsukawataiyo.org/

たいようの会、と言う名称から一見左翼系の団体みえるが、典型的地方に巣くうオール政治団体レガシーではない)である

地元の建材会社(≒公害産業)の竹村工業という会社 https://www.takemura.co.jp/事務局となって動かしている団体で、商工会などとも繋がった既得権益側の組織である

この会の資料を見てみると良いと思うが、外から見るとほとんどイチャモンで、よくもまあこんあものホームページに載せるよな、と言うレベルであはるのだが、この調子で猛烈に攻撃した。

もちろんこの怪文書地元印刷屋によって印刷され、ばらまかれている。

こんなことをして移住者獲得競争プラスに働く訳がないのだが、愚かなことである


さて、この怪文書たる増田を書いている俺からみると、宮下町長は非常に勉強熱心で、よく色々な所で見かけた。

例えば、早稲田大学マニフェスト研究所という、地方自治に関する研究支援活動をやっている組織があるが、そう言ったところでもよく見かけたし、

周辺の自治体などが行う勉強会などでも、本気で参加している姿を見ることができた。

実際話をしてみると、理想を語る姿はド正論であるし、悪い人手は無いと思ったが、素朴すぎるし、真面目すぎると言う印象を持っていた。


町民が町政の変化を求めてワンイシュー若い首長を選んだ。言わば「総論である

一方で、極小さいコミュニティ代表者という性質の強いのが、町議会議員である。言わば「各論である

大抵は地元の顔役がこの人に出てほしいと言うことで依頼し、地元候補はこの人だからと言うような具合でなんとなく話があって、そこに票が集まって当選するという動きをする。

概ね、元々この地区仕事をしている中規模会社社長やら、引退した教員やらが引張り出されることになるのだが、構造的に新しい事ができるような人々は出てこない。

松川町もその構造から逃れることが出来ず、議会町長対立が発生。お金がかかる新規事業はことごとく議会を通らず、補助金受給する国や県への事業へも議会同意必要で応募もできず、町政は停滞した。


そうして、1期4年が経った後、宮下は次期町長選への出馬を「説得」されて断念し、

次には北沢秀公と言う、元地元第三セクター会社トップで、地元商工会などとも結びつきの強い人物が無投票で選ばれるという事態となったのであった。

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023041900055


さて、こうしてみると「総論」として新しいことにチャレンジした若い首長既得権益に負けた、という見方になると思うのだが、実際には正直宮下無能であった。

現実的な落とし所というものを持っていなかったのである

これは有権者選挙問題もある。閉塞感を打破したいと感じて首長若い人を選んだが、実務的にはきちんと処理されないと困るので議員は手堅く選ぶ。すると議会町長がちぐはぐになってしまって動かないのだ。

兵庫の件がこの後どうなっていくかは分からないが、地方議会というのは国会以上に実務的な問題を切実に解決する実務家という性質が強いので、大きくは変わらないだろう。

ましてや、基礎自治体もっと動かないだろう。


自治体の長に本当に求められているのは、改革を求める民意を汲みつつ、着実に地道に進めていく存在であって、劇場型政治ではないのだ。東京名古屋大阪などの特大自治体ならば国政に似た動きをしても大丈夫だろうが、兵庫県ぐらいのサイズではそれは微妙だし、

このように衰退を待つ基礎自治体では、このような選択肢が致命的にもなりうるのである

2024-10-13

名作といわれるドラマおしんをみたので感想を書く その4

https://anond.hatelabo.jp/20241010224911から続く

おしん物語根底を流れているのが、「恩」であり「仁義であるということをこれまでの感想でも書いてきた。おしんイコール辛抱する精神というイメージが広く流布するなか、金儲けに走った息子の根性を叩き直すために、田倉家を滅ぼしてでもライバル会社に利する行動に出た、という物語ハイライトは、意外にもあまり注目されていない。私も正直なところ、全話を通してみるまで知らなかった。

今回は、物語類型としての「おしん」をみてみたい。

流浪するおしん股旅物としての評価

おしんは一代記ものとしては、タイムスケールがとても長い。おしん1901年昭和天皇と同年に生まれた設定である

そしておしんが生きた少女時代から後期高齢者の83歳になった1984年まで、それぞれの時代があまりにも違い過ぎるので、1983年の田倉家のシーンから明治回想シーン時代を一気に2世代くらい遡るときタイムトリップ感が半端ない

1983年おしんが息子・仁を裏切って、並木商店への説得どころか、積極的大手スーパーへの並木土地の売却を進めてくれとお願いした背景には、並木商店隠居の大旦那並木浩太に対する並々ならぬ恩があるからである

それは、どのような恩だったのか。おしんは息子たちには何も過去を語ってこなかったので、仁には知る由もなかった。そもそも並木浩太とは何者なのか。

おしんも誤解されるのが嫌でそれまで息子には一度も語ってこなかった。しかし、前年の1982年17号店進出を知ったおしんが息子の行動を阻止しようとしたとき、仁は、それが母の初恋の人への配慮であることを悟る。そして、仁はいう。商売ってそういうものじゃない、「母さん、みっともないよ。」と。今風にいえばいい歳してエモいことを言い出してんじゃねえよと思われたのであろう。案の上、誤解されてしまったおしんであったが、なすすべなく工事は進み、ついに開店当日を迎える。おしんはこれまでの人生の回顧の旅に出るのである

おしんと人の縁

おしんと浩太のいきさつをかいつまんでかくのも、がっつり書くのもいずれもけっこうしんどいしかし、今回のテーマの「股旅物」がわかるように、ややガッツリ目に書いておこう。股旅とは、大正時代に生み出された物語類型ひとつで、一宿一飯の義理人情に従って流浪する物語であり、多くは渡世人やくざなどが主人公である股旅物の元祖長谷川伸は、その後の日本小説戯曲、そして映画テレビドラマに至るまで多大な影響を与えた人物である。「飢餓海峡」で知られる水上勉は、長谷川伸の「夜もすがら検校」を読んで作家を志したことはよく知られている。「夜もすがら検校」を発表したのは1924年である明治が遠く過ぎさり、大衆大正デモクラシー自由への過大な期待から人々が少しずつ醒め始め、もう一度生き方を見直そうしていた時代である

おしん回想シーンだけをみると、浪花節にあふれた、まごうことな股旅であるしかし、おしん物語面白いところは、浪花節陳腐化し、古臭いものになってしまった現代1980年代)と交差している点である

キーワード加賀屋への恩】

並木浩太とおしん最初出会いは、おしん16歳、山形酒田の米問屋加賀屋奉公へ来てから7年が経った頃だ。おしんは、加賀屋の跡取りの長女・八代加代と姉妹同然に育ちながらも、大奥様・八代くにからは、肉親の孫娘・加代よりも商売イロハから茶道裁縫など良家の子女としての教養を徹底的に教え込まれていた。このときにの指導によって身に着けたものの考え方や教養が、のちのおしん人生で役に立つのである。加代はというと、将来は良家から婿をもらって加賀屋をどうせ継がさせられる自分のつまらない運命うんざりしていた。絵画が好きだった加代は、東京で別の”自由”な人生があるのではと夢をみる少女だった。そんな折、農民運動活動家・浩太と出会った。酒田訪問した際、官憲の目を逃れるためにおしんとお加代に助けを求めたのが最初出会いであるおしんとお加代は同時に、浩太に恋心をもってしまう。大正デモクラシー時代だった。インテリかぶれした加代は平塚雷鳥の本を手元におき、人形の家を著したイプセンなどに憧れを抱いていた。当時、大衆のなかで勃興していた人権運動先進的だと中身もわからず憧れていたのである農民運動、カッコいい!加代は浩太の活動ロマンを感じて恋に落ちてしまった。一方、おしんは、土地を持たない小作農民の自立を助けたい、という浩太の純粋な思いに心を打たれていた。おしん小作の娘であった。小林綾子が主演した「おしん少女編」では、おしんの母・ふじが冬の川に下半身を沈めて妊娠中絶を図ったり、小作農民の悲哀がこれでもかというくらい暗く描かれていた。そしておしんは冬の川に入った母の姿をみて、6歳で材木問屋奉公へ行く決心をしたのであるいかだに乗って、母ちゃんと叫ぶ、有名なシーンのアレである

ともあれ、加代とおしんは同時に同じ男性に恋をした。そしておおらかで情熱的な性格の加代は恋心を隠すことができず、おしんに打ち明けていた。そしてやがて加賀屋の跡取り娘でありながら、何もかも捨てて浩太へ会いに東京家出してしまう。しかし、おしんは、奉公先の跡取り娘であるお加代様の恋を大切に思い、自分の思いはそっと封印した。一方の浩太は、東京に出てきた加代の猛烈な求愛を受け止めつつ(東京で加代と同棲までした)、本心最初からおしんが好きだったのである

おしんは加代の家出理由加賀屋に伝えることが忍びなく、おしん加賀屋から暇をもらって帰郷する。帰郷したおしんを待っていたのは、おしん女郎部屋へ売り飛ばそうとする父・作造と口利きの男であった。さら実家で目にしたのは、奉公先の製紙工場の過重労働健康を害し、肺結核で放り出され、今や死を目前にした姉・はるの姿であった。いまわの際に、はるは女衒に騙されそうになっているおしんを救うべく、自分の夢が髪結いになることだったことをおしんに告げ、東京の知人の髪結い師匠長谷川たかの住所を訪ねるように、伝えて息絶えた。

一方、加代は、浩太の心がおしんしか向いていないことを悟り、浩太のいない東京を去り、加賀屋を継いで見合い結婚する。

キーワード日本髪結いのおたかへの恩】

こうして、はる姉ちゃんが叶えなかった夢を託されたおしん東京へ出た。女郎部屋を売り飛ばそうとした父のいる故郷に心を残すものはなかった。髪結い師匠たかは、江戸時代から続く髪結いの昔気質職業観を持った女性だった。一人前になるための6~7年の下積みの苦労は当然であり、弟子には甘えを許さなかった。

しかし、大正という時代は、江戸から明治まで続いてきた日本髪の伝統の衰退期であった。大正浪漫とか大正モダンと言われる時代が到来しており、洋髪が東京流行し始めていた。おしんが修業している3年間の間に大きく時代が変わりつつあったのである

大衆身分から解放され、より自由髪型を求めるようになっていた。髪型をみれば、人妻なのかそうでないのか、はたまた、その人の職業身分がわかる、という時代は終わりつつあった。弟子入りなんてせず洋髪の専門学校をでて、理髪を仕事にする時代がきていた。おしんには洋髪のセンスがあった。たかおしん独立をすすめる。たかはいう。「昔は厳しかったんですよ。6年も7年も修業してやっと一人前になったら、それからまた、お礼奉公をして。10年近くもただ働きをして覚えたもんなんですよ。そんなことは今は通んなくなっちまったけど。やっぱりご時世ってもんですかね」。これは紆余曲折を経ておしんたかの元から独立し、その後、客先で出会った男性・田倉竜三と結婚挨拶たかを訪れたとき言葉である。その時、5人いたたか弟子はついにたった一人だけになっていた。

田倉商店を竜三の妻として支えるようになったおしんであったが、商売は順風ではなかった。おしん夫婦を陰で支えていたのはたかであった。田倉の経営が傾くと、おしんたかを訪れ、髪結いをして夫を支えた。たかもまた、洋髪の時代おしんの才覚を必要としていた。客商売は人の縁、ひととのつながりを大切にすることだと心に刻んだのはこの頃である

一方、田倉商店開店休業状態に陥るほど経営悪化していたが、おしん髪結いで稼いでいたので竜三はプライドを傷つけられ、すっかりおしんが稼ぎ出した金で遊び歩くようになってしまった。師匠たか相談すると別れちまえという。「ダメな男はどこまでいったってダメなんだよ」とすっぱり切り捨てるが、おしんは亭主をダメにしたのは自分だとと気が付いた。夫の更生のために妻の自分は黙って夫についていく姿勢を示すことを決意し、長谷川洋髪をやめることをたかに申し出る。稼ぎ頭のおしんに辞められるのはたかにとってもつらいが、受け入れる。やがて蓄えもつき、明日食べるコメもないどん底におちて初めて竜三は再起を決意する。しばらくは順調に田倉商店再生が進んで、おしん洋裁の才能も手伝って、田倉は子供服店を開店することになった。しかし、その直後、関東大震災おしん夫婦の夢を完膚なきまでに打ち砕いてしまうのである工場火災で焼かれ、絶望した竜三は「佐賀ゆっくり休みたかおしん佐賀はいいとこばい。。。」といって佐賀への帰郷の心を固める。竜三は大地主の三男坊なのである。こうしておしんにとって地獄佐賀編がスタートすることになった。

さて、佐賀に三男の嫁として入ったおしんを待ち構えていたのは、姑による徹底的な虐待だった。数か月もすると、おしん佐賀地獄から脱出を心ひそかに誓い、東京師匠たかのもとに、東京に戻りたいと手紙を書くのであるたかの元にいけば助かる、自分の腕一本で生きていると信じた。必死の決意で脱出し、やっと髪結いを再開しようとするも、さらなる不幸がおしん絶望に突き落とす。佐賀で夫に振るわれた暴力が原因で、右手の神経に麻痺が残ってしまっていた。髪結いを諦めざるを得なくなった。

こうしておしん流転の人生が始まる。屋台出店からまり故郷山形酒田と流れ流れ、ついに浩太の紹介で三重伊勢の魚の行商に落ち着き先を見出すのである佐賀に残った夫といつかは一緒になれると信じて手紙を書き続けるのである

キーワード:浩太の恩】

浩太の実家貴族院議員の父を持つ、太い実家だと先に書いた。しかし、浩太にとって本当のやすらぎのふるさとは、おばの伊勢実家網元のひさの家であった。浩太は、流浪人生を送るおしんを見かねて、伊勢網元をやっているおばのところに下宿し、行商を勧めるのである。これまで米問屋での奉公に始まり、ラシャ問屋子供服洋裁、洋髪・日本髪、農家の嫁地獄酒田の飯屋をやってきたおしんめし加賀屋は加代とおしんが切り盛りし、おしんにとって加代の元気な姿をみた最後の思い出となった。その職業遍歴に今度は魚売りが加わることになった。

伊勢に来て、笑顔を取り戻したおしん。竜三もおしん魚屋をやる決意をしてくれ、おしん人生好転し始めていた。

一方、加代の人生は、暗転した。加賀屋本体が夫の先物取引の失敗で負債を抱え倒産した挙句、夫は自殺してしまう。八代家の両親は過労で衰弱、入院費を工面するために加代は借金のかたに売春宿に沈められてしまう。両親は相次いで亡くなり、生まれたばかりの希望を抱えた加代をみて、おしんは救出を誓うが、借金の額に手が出せなかった。加代は翌日酒を煽って死んでしまった。希望は田倉で引き取ることにし、加賀屋の再興を果たしたい思いから、養子にはせず、八代苗字も変えなかった。

一方、浩太は長く続けてきた農民運動に行き詰っていた。治安維持法により、弾圧が厳しくなり、ついに6年間も投獄され、苛烈拷問の末、転向を迫られた。敗北者となった浩太は、心身の傷をいやすために伊勢のおばのところに帰るのである。すっかり引きこもってしまい、おしんとも口を聞こうとしなかった。やがて、浩太は実家の縁談に応じて、並木家へ婿入りすることになって静かな人生を送るのである。やがて少しずつおしんとも再び心を開くようになるまで十数年を要した。

田倉家では、雄、次男の仁、そして希望がすくすくと育っていった。雄は戦争で亡くなるが、戦後も仁と希望兄弟のように母おしん魚屋を支えていた。大人になった仁が商才を発揮する一方で、希望商売に向いていない自分を見つめ直し、自己実現のために陶芸の道を歩みだす。

屈折10年、陶芸師匠の元で修業した希望がようやく独り立ちできる時期が来た。そのときに、希望のための釜・新居の支援をしたのは浩太である。お加代さんとの縁を思い出してのことである。浩太は、折に触れて田倉家のおしんを見守るように生きていた。おしんセルフサービスの店に挑戦するときも、銀行からの借り入れにあたって、浩太は並木の自宅を抵当にいれてくれたこともあった。

股旅物を取り込んだ現代劇~義理人情は古臭い観念かという現代人への問いか

さて、長いことおしんの半生を振り返ってきたが、一旦冒頭の仁のセリフ1983年の場面)に戻りたい。

仁が17号店の出店を並木商店の近くに計画していることを知っておしんが反対したときのことである初恋のひとに迷惑がかかる?「母さん、みっともないよ。」というのが仁の反応であった。しかし、もし仁が母おしんの半生をもう少し知っていればそんな言い方はなかっただろう。おしんは人の恩に深く支えられて生きてきたのである。田倉スーパーの出発点となったセルフサービスの店にしても浩太の支援があってこそであった。

ここには、自ら築き上げてきたスーパー廃業も辞さなおしんの思いは、長谷川伸の「夜もすがら検校」で大切な琵琶を燃やしてまで恩に報いたい思いと通じるものがある。

ドラマ構成として興味深いのは、おしんの半生を、徹底的に(一年間のドラマの大半部分を費やして)一宿一飯の義理人情で「世話物」的に(つまり当時の生活感覚として)描いておきながら、おしん戦後現代にいたる高度経済成長おしん自身義理人情を忘れてしまたことに気が付く、というメタで重層的な構成であるおしんにしても、商売は食うか食われるかだ、という厳しい姿勢戦後を突っ走り、16号店までたのくらスーパー事業拡大させてきた戦犯なのである。それが今になって17号店は昔に世話になった人に迷惑がかかるから反対、はない。突然反対し始めた母を見た1983年の仁の目からは、義理人情なんて古臭いものだという感覚であり、母の物語は「世話物」ではなく完全に「時代物」なのである。大切なものを置き忘れてしまった気がしたおしん問題17号店開店当日、失踪する。この世話物時代物が交差する、ところもドラマおしんの魅力である

2024-10-05

anond:20241005212956

h抜きとかおじさんみたいになっててリンクはるの失敗してたから貼り直してあげるね!

http://jp.mercari.com/item/m28788604970

2024-09-28

anond:20240928011922

もういっぱいいっぱいになってはるの

なうからも一つ

「すっぱいパッタイ

「密会接待

「でっかいちっぱい

「6回失態」

ちうことで、もう少し考えてみてな

2024-09-13

anond:20240913131730

レールにもう戻れないもん!とか書いといてメソメソしてませんっていいはるのはさすがに恥ずかしいぞ

解釈では言い逃れできんて

2024-09-08

まさか腰痛自重ストレッチというかマッサージするだけでこんなによくなるとは思わなかった

ちょっと動くとビキッと引き攣るような痛みがあり、そんなのが2ヶ月近く続いてたのに

ロキソニンテープはきいたけど、はるのをやめてしばらくすごすと元に戻り

ロキソニンは2週間連続で使えないらしいのに、これからどうしたらいいんだと悩んだ

そんな腰痛まさかストレッチマッサージ改善するとは夢にも思わなかった

2024-07-30

anond:20240730160413

3つってどういうこと?

書いてあるから「書いてあるが」と書いただけなんだけど、何を言ってるのか

「だからそれは失礼なことを平気で言うと言う点について言ってる」

日本語勉強し直せ?な?

基本的な読解力がない」

急に自己紹介されましてもw

「今のおまえ」

昨日の俺を知ってるような口ぶりだなw

集団ストーカーとか信じてるタイプ

「注意されても屁理屈を言って正当化するAさんと変わらないよ?」

どこがどう変わらないのか説明してもらえる?

全然違う話だと思うんだが

「まあ言っても無駄だと思うけどね」

最後に必ず予防線はるのな、Aさんみたい

2024-07-02

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.sankei.com/article/20240219-WIBEOSLFEZJ7TABJGSNIICLQO4/

記事へのコメント135件

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dd369

dd369 記事を書いて広めた出版社ではなく個人を訴えたのが何だかなあ。

sports

2024/02/20 リンク 2 clicks

その他

otihateten3510

otihateten3510 デイリー新潮はいいのか

2024/02/20 リンク

その他

Wafer

Wafer 逮捕現代においては有罪確定を意味し、書類送検は身柄確保はされなくても犯罪行為はあったことと同意、翻って不起訴無罪によって名誉回復できないのでそこんとこどうにかならんかねえとは思う

2024/02/20 リンク

その他

lifefucker

lifefucker 相手方怪しい感じするよな

2024/02/20 リンク

その他

vbcom

vbcom 怪しい性被害女が増えすぎてるけど本当に被害にあった女を侮辱してるよな。

2024/02/20 リンク

その他

parsec54

parsec54 伊東選手側が強気なこともあるのかネットミソジニー問題か、相手女性側に対する誹謗中傷二次加害が多すぎてうんざりする。「推定無罪なのは双方ともに共通する現状ということを忘れないで欲しい。

2024/02/20 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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shoh8

shoh8 所属クラブや各スポンサーも損害を被ってるから額は大きくなるよなあ

サッカー 司法

2024/02/20 リンク yellow

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VikAkoona

VikAkoona 二毛作女の人生を叩き潰してくれ。全世界の男が応援してるぞ。

2024/02/19 リンク yellow

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saihateaxis

saihateaxis 文春に売るほうが安全って書いてる人いるが、今回は新潮なんだよね。文春はこの問題ほぼスルーしてる。なんでだろうね

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellow

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sushisashimisushisashimi

sushisashimisushisashimi どっちが正しいこと言ってるかは知らん。だけど反訴は大いにいいんじゃないこの場合(反訴言葉不正確だけど)

??

2024/02/19 リンク

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napsucks

napsucks やることやってて相手から訴えられてるのに同意証明するのって難しいよね。よほど強い証拠ももってるのだろうか。

2024/02/19 リンク yellow

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yyg8m

yyg8m 伊東側の弁護士つまみ含む4千円程度のお酒を5人で飲んだだけでは「まったく酔っている状況でもない」と言っててヤバいhttps://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/d9c21281cf187f48c6a3d587ab3e3235153e7e9e

2024/02/19 リンク yellowyellowyellow

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washi-mizok

washi-mizok チームから欧州標準対応させられてるとか?

2024/02/19 リンク

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zefiro01

zefiro01 告発された行為伊東に有ったかどうかは判断保留だけど伊東弁護士は以前からファイティングポーズ全開で印象は悪い位の立場

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manjirou99

manjirou99 性愛人質にとり世の中を乱す法ビジネス美人局なら叩き潰そう。性愛人質法律悪用する輩は世界邪悪の中心

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wktk_msum

wktk_msum 今後どうなるか…

サッカー あとで読む

2024/02/19 リンク

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atoshimatsu

atoshimatsu 2億円の中には慰謝料は含まれていなくて、スポンサー契約の違約金などIJが実際にこうむった被害額だという。民事での損害賠償請求なので、この金額でもおかしくないのでは?とにかく司法でどう判断されるか

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellow

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onesplat

onesplat 安いわ。アジアカップの優勝賞金500万ドルやぞ。せめてそれと同額にしろ

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hatomugicha

hatomugicha テレビタレント不祥事というかプライバシー報道も含めて印象や人気に影響があるとスポンサーから契約解除と違約金を請求されるとよく見たけどスポーツ選手も同じなのね

2024/02/19 リンク yellow

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gwmp0000

gwmp0000 「全くの事実無根犯罪してないなら犯罪否定するだろうが 別の言い方すればいいのに 印象悪い

法律 男女 これはひどい ブコメ 参考

2024/02/19 リンク yellow

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hinikuhikiniku

hinikuhikiniku まさにQuestion of honourですなぁ

2024/02/19 リンク

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uchiten

uchiten 新潮記事では選手側は「性的同意はあった」と主張していて、つまり行為自体は認めていた(あくま新潮記事では)。その点は変わってないのかな?何が事実無根なのか書いてないからわからいね

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellow

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pokute8

pokute8 https://twitter.com/nalltama/status/1759497552230285674 "先方が提出した告訴状女性の住所が偽物というか、そこに住んでいなかった。住民票も取れなかった。その調査のために時間を要してしまった"

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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sumika_09

sumika_09 現時点で両天秤以外の態度を取ってるやつはアホか信者かだろ?

2024/02/19 リンク yellowyellow

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laxartes

laxartes これで伊東選手が負けるようなことがあれば擁護したサッカーファンにまで飛び火しそうだな

2024/02/19 リンク yellowyellow

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btoy

btoy 訴えられた段階で失うものが大きすぎるからこうなってしまう。結果訴える側も大きなリスクを抱えることになる。人気商売芸能人ならまだ理解できるところはあるけどアスリートも同じ扱いになるのには疑問を感じる。

2024/02/19 リンク yellowyellow

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femirror

femirror 伊藤側の言い分は「(女性告訴は)全くの虚偽」なんだから、「大会中で極めて悪質」というのは伊藤側の立場としては当然の理屈。もちろん女性はい告訴しても自由。それぞれの立場の違いを理解しようぜ

2024/02/19 リンク yellow30yellow

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rockery

rockery 金額とか週刊誌の方は訴えないの?とかあるけど、今はどっちにもベットできない。

2024/02/19 リンク

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kangiren

kangiren 混沌としてきたなあ。

誤報 性犯罪 裁判 サッカー

2024/02/19 リンク

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ipinkcat

ipinkcat わからん判決が出るまで見守るしかない

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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sierraromeo

sierraromeo 彼目線では虚偽の訴えなんだからタイミング含め"極めて悪質"は自然な主張だと思うが、俺がおかしいのか?主張の正否は真実に直結してるんだから今の時点で受け手鵜呑みにしなければいいだけのことでは?

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellow

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prosp00

prosp00 書類送検もされてない松本人志は袋叩きなのに、こいつはなぜ擁護されるのかわからない、どっちも警察捜査裁判の結果待ったほうがいいと思うがな。

2024/02/19 リンク yellow

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blueboy

blueboy  100万円ぐらいの請求なら、伊東が本当のことを言っていると信じて上げてもいいが、2億円の請求なら、恫喝なので、伊東はもはやギルティだと自分告白しているのも同然だ。残念ながら代表から追放するしかない。

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellow

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niramoyashi

niramoyashi 相手人生潰す気で行こう

2024/02/19 リンク yellowyellowyellow

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todomadrid

todomadrid 有望な選手であることや、重要大会期間であることを理由女性訴えるべきでないなんておかしいし、関係性は否定してないのに高額で損害請求するのも、単なる報復と脅しとしか思えない。

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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muryan_tap3

muryan_tap3 奥さん子供が家で待ってるわけだし、チームメイトと飲んでればよくない?とかは思った。しかし虚偽の住所で、どういうことだろう。伊東側がうっかり装ってポロリするかもだからそこから引っ越し済みにしたとか?

2024/02/19 リンク yellow

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rci

rci これほんとのところどうなんだろう? お互いに真っ向勝負過ぎてさっぱりわからん新潮から追撃の続報出すならこの後だろうなあ

2024/02/19 リンク yellowyellow

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furseal

furseal 本件は適当なことばかり言ってるブコメ面白い

2024/02/19 リンク yellowyellow

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Aion_0913

Aion_0913 なんというか語るに落ちる感はある。うっすら逮捕された棋士の人っぽさある。

2024/02/19 リンク

その他

wuzuki

wuzuki inmysoul氏のブコメは一理あるけど、性加害が事実なら「伊東氏によって人生終了させられた女性たち」がまず先にいるわけで、そこから言及すべきように思う。

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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snow8-yuki

snow8-yuki記事から。えぇ……。>"先方が提出した告訴状女性の住所が偽物というか、そこに住んでいなかった。住民票も取れなかった。その調査のために時間を要してしまった"

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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Futaro99

Futaro99 訴える相手が大きな仕事最中とか知ったことでは無くない???

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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sirotar

sirotar 2億ってことは印紙代だけで62万だろ。弁護士費用も含めて数百万は確実にかかっている。伊東選手側は本気だな。

2024/02/19 リンク yellowyellow

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saiid

saiid ほんとに悪質なのは新潮報道タイミングの方なんだけどね。そっちにはなにかしら請求断罪できないかしら、JFAが動くとかで。

2024/02/19 リンク

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cloverstudioceo

cloverstudioceo 真実はまぁおいておいて有名人彼女作るのも命懸けだわな。もう結婚するまで手を出せなくね。。

2024/02/19 リンク

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yahsusu

yahsusu 「お酒を飲んだ事実というのは5人でコンビニで買った4,000円程度のお酒です。」毎度この弁護士の言い分は何の証拠にもなってないどころか寧ろ女性側の補強にしかなってない気がするんだけども。ホテル前にも飲んでるし

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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red_kawa5373

red_kawa5373 別に伊東基本的人権剥奪しなくても、女性応援し、信じることは可能なはず。しかし、リベラルな方々は、他人を罵り攻撃する快楽を優先している。

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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marumusu10

marumusu10 真相がどうなんだろうと言うのは気になるから動きが出てきたのは個人的に嬉しい。サッカー思い入れもなく女性の訴えも真実が見えない第三者として。

2024/02/19 リンク

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brain-owner

brain-owner 女が負けた場合「女を実名報道」必ずしろよ?日本代表邪魔したヤツの名前は、日本国民として知る権利がある。

2024/02/19 リンク yellowyellow

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maninthemiddle

maninthemiddle 去年はワールドカップで今年はアジアカップ来年は…と「大事な時期」はずっと続く可能性もあるので時期について云々するのは筋悪に見える

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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ho4416

ho4416 きちんと審理されて嘘ついてる方がきちんと罰を受けますように

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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BigHopeClasic

BigHopeClasic id:metalmax 一般論としては紀藤弁護士の言う通りだと思う。ただ今回の訴訟刑事告訴に対するカウンター民事刑事双方でやってるので、そこに新潮社を訴える理由はないと思うので例外ケースかなと。

メディア

2024/02/19 リンク

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shimokiyo

shimokiyo 伊東側としては、刑事告訴までされたかカウンターを仕掛けるしかいからこうなるのは何も不自然ではない。

2024/02/19 リンク yellowyellow

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asahiufo

asahiufo 事実関係がはっきりするまでどちらの味方も非難もするべきではない。

2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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sika2

sika2 どうせ数百万円しか取れないか新潮社は訴えないって、「女性2人」からは2億円を取れる算段があるんですかね。穿った見方をすれば、これ以上、被害申告をする人が出てこないために過大な提訴をしたとも思える。

2024/02/19 リンク yellow17yellow

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duers

duers 虚偽告訴ってよっぽど悪質な場合しか認められないイメージがある。実質2億円狙いというより威嚇、報復意味だろうな…/今の所サッカーファンが言うような温厚な性格にはとても見えないが

2024/02/19 リンク yellow21yellow

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greenbuddha138

greenbuddha138 あやふやな態度をとりながら結局伊東を帯同させないことにした田嶋の責任

2024/02/19 リンク yellowyellow

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July1st2017

July1st2017 女性に支払い能力がなかったら請求無駄になるけどな。性加害の有無はまだわからないけど、既婚で女遊びしてトラブルになった事実ちゃん報道しておこうな。そんなリスクの高い選手を今後も起用するのかね?

2024/02/19 リンク yellowyellow

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sionsou

sionsou まぁまっちゃんの件と違って、こっちはどうなるか…。あっちは明らか一方的なう集団行為からなぁ。とりあえず続報まち。

2024/02/19 リンク

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lavandin

lavandin マチア増田では「ラブホではなく一般ホテルならやれたとはいえない」という意見が優勢だったけど、伊東は部屋に入れた時点で一発レッド派が多いみたい。既婚者だしな

2024/02/19 リンク yellow

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Yagokoro

Yagokoro まあ、週刊誌にたれ込んでる時点で信用出来ねえから

2024/02/19 リンク

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soybeancucumber

soybeancucumber 真偽のほどはわからんが、大きな金額ふっかければ一般人はビビって被害届を取り下げるとでも思ってたら嫌だな。加害者賠償請求する社会とか地獄

2024/02/19 リンク yellow43yellow

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abcdefghijklmnopqrstuvwxy5

abcdefghijklmnopqrstuvwxy5 全然このニュースの詳細知らないけどとりあえず悪い方が痛い目にあってほしい

2024/02/19 リンク

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copyxxx

copyxxx 模倣が出ないようにするには徹底的にやるしかないだろ。松ちゃんを見てるとよくわかる

2024/02/19 リンク yellow

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bml

bml 週刊誌だと訴訟上等だろうけど、女性本人は週刊誌側が援助するかどうか。週刊誌取材真実妥当性は使えないよね。個人相手に仕掛けるとなかなか。海外は上等でやってるけど。

2024/02/19 リンク

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yasuhiro1212

yasuhiro1212 これで女性サイドが金目当てに週刊誌にあることないことをタレ込むことが減るといい。本当の性被害を受けたら警察へ。週刊誌じゃないよ。

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2024/02/19 リンク yellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellowyellow

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metalmax

metalmax 紀藤弁護士週刊誌を訴えてないので典型的スラップ訴訟だと言っている。新潮も含めたらスラップ訴訟とは言えない…? よくわからんけどそういうものなのか。 https

2024-03-24

どうていの ちんこが くさい 

はるのあさ

2024-02-28

anond:20240228083527

これ言葉を入れ替えても通じるよね

ネトウヨと呼ばれていらいらしてるのはわかるけど、その理屈だとリベラルというレッテルはるのもだめになるまではわかるかな?

2024-01-07

anond:20240107040331

その数字話題になったから知ってるよ。この数字文脈をつなぐと、男が寿命をのばすために婚活に焦ってるという主張と読み取れるがそれでいいのか?

数字っていうのは文脈に乗せて主張を補強するために使うんだよ。根拠不明意見関係ない数字を散りばめて何かまともなこといった気分になるのはるのお気持ち以上の何者でもない

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