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2025-09-16

引き寄せの法則バリエーション

引き寄せの法則名前からし胡散臭いと思ったが、その内容を実際に聞いてみたらいくつかのバリエーションがあることがわかった

まず最も多いのは「認識現実を作る」というもの。例えば成功者なりたければ成功すると信じろ、みたいなタイプ

もう一つが「人生ネットサーフィンと同じ」というタイプ。つまり自分が注意を向けたもの感情が動かされるという論

前者を信じる人は「ポジティブ思考じゃなきゃダメだ」といって逆に自己検閲をして疲弊していることが多い。ネガティブ思考をすると自己嫌悪になるアホ

後者はむしろ自分コントロールできることに集中する」というストア派に近い。楽しい感情がほしければ、何が楽しい自己分析して、実際に楽しいことをしろ、と言う

 

ではこれをタルムード的に分析するとどうなるか

まず 「認識現実を作る」タイプについて、タルムードは、人の思考や信念が行動を形作り、その行動が結果を生むと強調する。

たとえば

「人が進みたい道に導かれる」マッコート 10b

という有名な言葉がある。つまり思考だけで現実魔法のように変わるのではなく、「その人の意志方向性が、その後の機会や結果につながっていく」という考え方。

タルムード的には「ポジティブ思考=それ自体現実を変える」ではなく、「考え方がその人の選択や行動を左右するから、最終的に現実に影響する」と理解するほうが自然

一方、「ネガティブを抑えなきゃ」と無理に自己検閲すると疲弊するのは、タルムードでも警告される点。

タルムード(ブラコット 30b)は「心の抑圧は人を病ませる」と言い、ネガティブ全否定するのではなく、相談し、方向付けをすることをすすめる。

 

一方 「注意を向けたもの感情が動く」タイプについて、こちらはタルムードにより強い共鳴がある。

「誰が富める者か?自分の分に満足する者」:ピルケイ・アヴォット 4:1

「目は見たいものを見る、耳は聞きたいものを聞く」(サンヘドリン 106b の議論の一部)

まり感情は「外界そのもの」よりも「自分がどこに注意を向けるか」に大きく左右される、ということ。これは「ストア派に近い考え方」に対応

またタナハでも、コヘレト伝道の書)9:7–9で「喜んで食べよ、楽しんで飲め」とあり、楽しめるもの自覚して大切にする姿勢が推奨される。

まとめ

2025-08-07

幸せなりたければもっと苦労をしろみたいなことをよく言うけどさ

別に苦労してないけど幸せだよ

苦労なんてすればするほど精神が濁っていかない?

2025-06-29

幼い頃だったら、例えば野球選手なりたければNPBなりMLBなりを遠慮なく望むものだと思う。

Youtuberだったらヒカキンみたいになんか楽しげな事を発信して大人気、的なポジションだったり。

作家業ならメディア展開しまくりの売れっ子だったり。

でも多くの人間はそこそこの歳になってくるとあまりデカい夢を抱いたり、少なくとも口にするのを控えるようになる。

実際に挑戦してみて己の限界を感じる人もいるだろうけど、多分それよりもずっと多くの人は大して何かを試したわけでもなく、なんとな〜く受け売り言葉や考えで世の中甘くない、的な態度を取るようになっていくんだと思う。それが「大人」であり「リアリスト」だと。

ただ丸っ切り諦めるのでもなく、夢を下方修正することはままあると思う。

夢も言っても具体的なものというより、まあなんか漠然とした妄想だったり、

スポーツ選手ならプロリーグでなく会社のチーム所属選手だとか、Youtuberならニッチジャンルを見つけて細々ととか、作家なら

売れっ子じゃなく兼業でどうにか出版に漕ぎ着ける、とか。

そうやって釣り合いを取ろうとする。

ただ実際それでバランスを取ったことなるかと言ったら、別にそんな事はない気もする。

最近ポルノトレンドには、貧弱なオタク君がヘコヘコ腰を振ってもまるで動じない女性しかし屈強な男性に抱かれると凄い事になってしまう、的なアレがある。

やわらかマゾ需要もあるのだろうし、マチスモの裏返し(あるいはそのものかもしれない)としての卑屈さもあるのかもしれない。

ただこれについても「釣り合い」の取り方として近いものがある気がする。

もとより都合の良いフィクションと言えど、流石に女は突っ込まれさえすれば快楽に溺れるというのはあまりに都合が良すぎる気がして、せめて弱っちい男にはなびかないという所でバランスを取った気になりたいというアレが。

2025-06-25

ジークアクスからオタク達が学んだ事

ガンダムで他会社との製作コケ

元ネタを調べる時はます最初監督趣味から辺りを付ける

・シン神話崩壊

アニメが終わるまではグッズは買うな

・人気になりたければネットで話題になりそうな要素を沢山入れる

2025-05-21

絵を始めて数ヶ月で神絵師になることは可能

ブルーピリオド主人公は高2まで絵の経験ゼロでそこから現役で、つまり2年以下で藝大に合格する。

これで実際藝大に受かるのが普通なのかはさておき、ブルーピリオドでの美大予備校描写を見ると、たった数ヶ月でネットハウツー小手先テクニックを見ながら絵を漫然と描いてるインターネットお絵かきマンはるか先を行くように思える。

まったくの未経験から1ヶ月で神絵師になりました!みたいな神絵師がたまに現実でも現れるが、決して人間不可能なことではないのだろう。むしろ美大生なら全員爆速で通過した場所だといってもいいかもしれない。

絵師なりたければイラスト専門学校やパルミーで学んだり神絵師添削してもらうのではなく、美大に行くつもりで美大予備校勉強するのがいい説。

2025-03-24

anond:20250323170514

選ばれなかった→足りない所があった

安易結論が将来呪縛となって子供を苦しめないといいが

実際、大人社会ではレギュラーなりたければ自分の実力にあったチームに在籍するのが普通

子供だけハードル上げるのは現実乖離しているという意味でも教育上良くないのでは

2025-02-06

anond:20250206040057

管理職管理職あたりの層が薄いから男女関係なくどんどん上げていこうぜ!な風潮ではあるから部長以上から推薦されるある程度の実績出して、 昇格試験さえ通ればなりたければなれるんだよ

ポスト譲るほどでもない

2024-12-09

岩本照はなぜSASUKE主人公ヅラをするのか

TBSがお送りする、年末の大型スポーツバラエティ番組といえばSASUKEである。もともとは「名もなき男たちのオリンピック」を標榜し、SASUKEオールスターズ代表される一般人の参加を中心に据えていたこ番組だが、近年は芸能人の参加が目立っている。ゴールデンボンバーの樽美酒が著名だが、芸人アイドル業界わず多数参加している。

一部のSASUKEファンはこの変化をよく思っていないらしい。とりわけ、人気アイドルグループSnow Manリーダーである岩本照を取り上げすぎている、という声が時折聞かれる。彼はまだ自力3rdに到達しているわけでもないのに、番組で尺を取りすぎている。もっと当初のように、名もなき一般人に焦点を当てるべきだ、というわけだ。

だが考えてもみてほしい。この番組はすでに、山田勝己という狂気一般参加者を輩出してしまっている。もう20年以上も前に、その後長きにわたりバラエティ番組で擦られ続けるかの名言を生み出した男だ。あの時代よりだいぶ平均的な倫理観成熟した現代に、いったいどこに、山田を超える一般人エンターテイメントを生み出す余地があるだろうか。

SASUKE総合演出を務める乾氏は、「SASUKEが生んだモンスターは2人だけ」と語っている。一人は人間ドラマとしての番組方向性を決定づけた山田勝己、もう一人は現役最強のSASUKEプレイヤーである森本裕介だという。SASUKE主人公なりたければこの二人のバケモノのどちらかに勝たなければならない。森本に実力で勝つか、山田勝己を越える人間ドラマ演出するか、二つに一つだ。

前者がかなり厳しい道のりであることは論を俟たないだろう。第40回のファイナルステージ森本は他二人のファイナリストに圧倒的な差をつけて鋼鉄の魔城の頂すれすれまで辿り着きかけた。第41回では愛媛銀行職員という新星が現れるも、彼すら森本と同じ位置で脱落してしまった。

とはいえ、もう一つのルートも険しいものだ。山田勝己SASUKEに打ち込むために、およそ常人が捧げられるあらゆるものを捧げ尽くしてしまった。命綱なしでクレーンからぶら下がってファイナルステージ練習をし、SASUKE練習に熱中して仕事首になり、にもかかわらずあっけなく失敗する姿を見て妻が涙をこぼしてみせる。命、仕事家族、真っ当な人間なら犠牲にできないものを全て。そうして暗い沼地に落下し、「俺にはSASUKEしかないんですよ…」とこぼす。本当に全てを賭けてしまい、ドラマのようには美しく勝てなかった男の言葉を。

から山田に勝つためには、山田が持っていないものを賭けるしかない。総合演出の「SASUKEにはまだ林業やっている人がいない」みたいな戯言を間に受けて林野庁就職した若者自分未来を賭けたわけだ。広大な土地に膨大な労力を費やして、巨大な模擬セットを作成した選手も一人ではない。あの実力者の愛媛銀行ですら頭取のハンコを持ってきた。もちろん、もうちょっとばかし穏当な、家族とか友情とか起業とかそういうアピールもあるけれども、それらは大抵、当人たちのテレビ映えする立ち回りのうまさと、着実に前半をクリアできる実力とセットになっていたりもする。

そこにきて岩本照は、「トップアイドルとしての偶像性を捨てること」という間違いなく強いカードを持っている。彼は日本で最も売れているアイドルグループリーダーだ。その彼が、割と平気で1stで落下する。初回はなんと冒頭のクワッドステップスで落ち、そこから少しずつ距離を伸ばして6回目にしてとうとう1stをクリアたかと思いきや、新エリアの前にまた沈んだりする。特別回で3rdの良いところまで進める姿を見れば、練習ちゃんとやっているのだが、全体としての本番の成績は芳しくない。

要はぶっちゃけ微妙なところで結構落ちてるのだ。きらきらとしたアイドルリーダーが。あの汚い泥沼に。普通に考えて、アイドルスポーツバラエティに出場する動機があるとするならば、その華麗な活躍模様をファンに見せつけるためではないのか。初回出場で1st最終エリアまで到達したり、あるいはクリアまでしている諸先輩後輩がそうであるように。

にもかかわらず彼はなぜか、「俺はこれだ」と確信し、自グループ冠番組でもSASUKE番組名を連呼し、忙しい合間を縫って千葉の片田舎にあるセット練習に赴き、枕元には山田勝己カレンダーを置き、結果として見事にSASUKEキャラ確立している。他のメンバードラマとかダンスとか言ってる最中リーダーのこの男のキャラけがSASUKEである。まあ冷静に考えたら何かがおかしい。まだアニメオタクとかの方が普遍的だし理解できる。トップアイドルTBSの一企画キャラクターを預けることがあろうか? あかつクロちゃんじゃないんだから。例えばVS嵐アトラクションに全てをかける後輩がいたら、相葉くんだってドン引きだろう。それでいて別に毎回クリアできるわけじゃないのだから、彼は間違いなく、ある種の「本物」なのだ

SASUKEの熱心なファンは「SASUKEに全精力を費やすのは普通のこと」と考えている向きがあるようだがそんなわけがない。思い出してほしい。これは所詮、いちバラエティ番組なのである

そんなたかバラエティ番組で、輝くことを求められるアイドルが、時にぶざまとも言える失敗を見せる。しかし、どれだけ恥をかこうがなんだろうが決して諦めたがらない姿、それこそ山田勝己が紡いできた物語のそのまま続きと言えないだろうか?

SASUKEがもしも、完全制覇をゴールとする英雄物語だけだったならば、Mr.SASUKE称号長野誠のものだっただろう。けれども、ここには山田勝己代表してきた、人間物語がある。見果てぬ夢を見て、敵わぬ敵と戦い、届かぬ壁に手を伸ばす。それは冷静に見れば滑稽で、傍目には理不尽とすら思える情念で、とき哀愁すら漂い、しか不思議な輝きを放つ、奇妙な人間讃歌である。その世界岩本は、アイドルらしい視聴率手土産に、アイドルしからぬ泥臭さで挑んでいるのだ。


というわけで、一般人もっとスポットを当てろという意見お気持ち大変よく分かります文句はこの際、森本山田に言いましょう。エリア難易度インフレさせた森本と、人間ドラマインフレさせた山田に。でも次回にこそは、とんでもない素人ドラマが現れるかもしれないという希望もかすかに抱いて。

そんな今年のSASUKEクリスマス決戦、12月25日18:00からスタートです。岩本照で何回CMを跨ぐのか。みなさん絶対絶対絶対見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=NYUcfzsRUmA

2024-11-19

医療危険

NHK脳外科医竹田くんについてやってるけど、

そもそも医療危険行為なのであって

薬は毒の一種だし、

手術に至っては体をあえて傷つけることでリターンを得ようとすることである

竹田くんは論外だけど、健康なりたければできるだけ医者には関わらん方がいいよ

2024-10-25

しあわせになりたければ猫をか「ぶり」なさい

2024-10-01

五  門をはいると、このあいだの萩が、人の丈より高く茂って、株の根に黒い影ができている。この黒い影が地の上をはって、奥の方へゆくと、見えなくなる。葉と葉の重なる裏まで上ってくるようにも思われる。それほど表には濃い日があたっている。手洗水のそば南天がある。これも普通よりは背が高い。三本寄ってひょろひょろしている。葉は便所の窓の上にある。  萩と南天の間に椽側が少し見える。椽側は南天を基点としてはすに向こうへ走っている。萩の影になった所は、いちばん遠いはずれになる。それで萩はいちばん手前にある。よし子はこの萩の影にいた。椽側に腰をかけて。  三四郎は萩とすれすれに立った。よし子は椽から腰を上げた。足は平たい石の上にある。三四郎はいさらその背の高いのに驚いた。 「おはいりなさい」  依然として三四郎を待ち設けたような言葉かいである三四郎病院の当時を思い出した。萩を通り越して椽鼻まで来た。 「お掛けなさい」  三四郎は靴をはいている。命のごとく腰をかけた。よし子は座蒲団を取って来た。 「お敷きなさい」  三四郎蒲団を敷いた。門をはいってから三四郎はまだ一言も口を開かない。この単純な少女はただ自分の思うとおりを三四郎に言うが、三四郎からは毫も返事を求めていないように思われる。三四郎は無邪気なる女王の前に出た心持ちがした。命を聞くだけである。お世辞を使う必要がない。一言でも先方の意を迎えるような事をいえば、急に卑しくなる、唖の奴隷のごとく、さきのいうがままにふるまっていれば愉快である三四郎子供のようなよし子から子供扱いにされながら、少しもわが自尊心を傷つけたとは感じえなかった。 「兄ですか」とよし子はその次に聞いた。  野々宮を尋ねて来たわけでもない。尋ねないわけでもない。なんで来たか三四郎にもじつはわからないのである。 「野々宮さんはまだ学校ですか」 「ええ、いつでも夜おそくでなくっちゃ帰りません」  これは三四郎も知ってる事である三四郎挨拶に窮した。見ると椽側に絵の具箱がある。かきかけた水彩がある。 「絵をお習いですか」 「ええ、好きだからかきます」 「先生はだれですか」 「先生に習うほどじょうずじゃないの」 「ちょっと拝見」 「これ? これまだできていないの」とかきかけを三四郎の方へ出す。なるほど自分のうちの庭がかきかけてある。空と、前の家の柿の木と、はいり口の萩だけができている。なかにも柿の木ははなはだ赤くできている。 「なかなかうまい」と三四郎が絵をながめながら言う。 「これが?」とよし子は少し驚いた。本当に驚いたのである三四郎のようなわざとらしい調子は少しもなかった。  三四郎はいさら自分言葉冗談にすることもできず、またまじめにすることもできなくなった。どっちにしても、よし子から軽蔑されそうである三四郎は絵をながめながら、腹の中で赤面した。  椽側から座敷を見回すと、しんと静かである茶の間はむろん、台所にも人はいないようである。 「おっかさんはもうお国へお帰りになったんですか」 「まだ帰りません。近いうちに立つはずですけれど」 「今、いらっしゃるんですか」 「今ちょっと買物に出ました」 「あなた里見さんの所へお移りになるというのは本当ですか」 「どうして」 「どうしてって――このあい広田先生の所でそんな話がありましたから」 「まだきまりません。ことによると、そうなるかもしれませんけれど」  三四郎は少しく要領を得た。 「野々宮さんはもとから里見さんと御懇意なんですか」 「ええ。お友だちなの」  男と女の友だちという意味かしらと思ったが、なんだかおかしい。けれども三四郎はそれ以上を聞きえなかった。 「広田先生は野々宮さんのもとの先生だそうですね」 「ええ」  話は「ええ」でつかえた。 「あなた里見さんの所へいらっしゃるほうがいいんですか」 「私? そうね。でも美禰子さんのお兄いさんにお気の毒ですから」 「美禰子さんのにいさんがあるんですか」 「ええ。うちの兄と同年の卒業なんです」 「やっぱり理学士ですか」 「いいえ、科は違います法学士です。そのまた上の兄さんが広田先生のお友だちだったのですけれども、早くおなくなりになって、今では恭助さんだけなんです」 「おとっさんやおっかさんは」  よし子は少し笑いながら、 「ないわ」と言った。美禰子の父母の存在想像するのは滑稽であるといわぬばかりである。よほど早く死んだものみえる。よし子の記憶にはまるでないのだろう。 「そういう関係で美禰子さんは広田先生の家へ出入をなさるんですね」 「ええ。死んだにいさんが広田先生とはたいへん仲良しだったそうです。それに美禰子さんは英語が好きだから、時々英語を習いにいらっしゃるんでしょう」 「こちらへも来ますか」  よし子はいつのまにか、水彩画の続きをかき始めた。三四郎そばにいるのがまるで苦になっていない。それでいて、よく返事をする。 「美禰子さん?」と聞きながら、柿の木の下にある藁葺屋根に影をつけたが、 「少し黒すぎますね」と絵を三四郎の前へ出した。三四郎は今度は正直に、 「ええ、少し黒すぎます」と答えた。すると、よし子は画筆に水を含ませて、黒い所を洗いながら、 「いらっしゃいますわ」とようやく三四郎に返事をした。 「たびたび?」 「ええたびたび」とよし子は依然として画紙に向かっている。三四郎は、よし子が絵のつづきをかきだしてから、問答がたいへん楽になった。  しばらく無言のまま、絵のなかをのぞいていると、よし子はたんねんに藁葺屋根の黒い影を洗っていたが、あまり水が多すぎたのと、筆の使い方がなかなか不慣れなので、黒いものがかってに四方へ浮き出して、せっかく赤くできた柿が、陰干の渋柿のような色になった。よし子は画筆の手を休めて、両手を伸ばして、首をあとへ引いて、ワットマンをなるべく遠くからながめていたが、しまいに、小さな声で、 「もう駄目ね」と言う。じっさいだめなのだからしかたがない。三四郎は気の毒になった。 「もうおよしなさい。そうして、また新しくおかきなさい」  よし子は顔を絵に向けたまま、しりめに三四郎を見た。大きな潤いのある目である三四郎ますます気の毒になった。すると女が急に笑いだした。 「ばかね。二時間ばかり損をして」と言いながら、せっかくかいた水彩の上へ、横縦に二、三本太い棒を引いて、絵の具箱の蓋をぱたりと伏せた。 「もうよしましょう。座敷へおはいりなさい。お茶をあげますから」と言いながら、自分は上へ上がった。三四郎は靴を脱ぐのが面倒なので、やはり椽側に腰をかけていた。腹の中では、今になって、茶をやるという女を非常におもしろいと思っていた。三四郎に度はずれの女をおもしろがるつもりは少しもないのだが、突然お茶をあげますといわれた時には、一種の愉快を感ぜぬわけにゆかなかったのである。その感じは、どうしても異性に近づいて得られる感じではなかった。  茶の間で話し声がする。下女はいたに違いない。やがて襖を開いて、茶器を持って、よし子があらわれた。その顔を正面から見た時に、三四郎はまた、女性中のもっと女性的な顔であると思った。  よし子は茶をくんで椽側へ出して、自分は座敷の畳の上へすわった。三四郎はもう帰ろうと思っていたが、この女のそばにいると、帰らないでもかまわないような気がする。病院ではかつてこの女の顔をながめすぎて、少し赤面させたために、さっそく引き取ったが、きょうはなんともない。茶を出したのをさいわいに椽側と座敷でまた談話を始めた。いろいろ話しているうちに、よし子は三四郎に妙な事を聞きだした。それは、自分の兄の野々宮が好きかいやかという質問であった。ちょっと聞くとまるでがんぜない子供の言いそうな事であるが、よし子の意味はもう少し深いところにあった。研究心の強い学問好きの人は、万事を研究する気で見るから、情愛が薄くなるわけである人情で物をみると、すべてが好ききらいの二つになる。研究する気なぞが起こるものではない。自分の兄は理学者だものから自分研究していけない。自分研究すればするほど、自分を可愛がる度は減るのだから、妹に対して不親切になる。けれども、あのくらい研究好きの兄が、このくらい自分を可愛がってくれるのだから、それを思うと、兄は日本じゅうでいちばんいい人に違いないという結論であった。  三四郎はこの説を聞いて、大いにもっともなような、またどこか抜けているような気がしたが、さてどこが抜けているんだか、頭がぼんやりして、ちょっとからなかった。それでおもてむきこの説に対してはべつだんの批評を加えなかった。ただ腹の中で、これしきの女の言う事を、明瞭に批評しえないのは、男児としてふがいないことだと、いたく赤面した。同時に、東京女学生はけっしてばかにできないものだということを悟った。  三四郎はよし子に対する敬愛の念をいだいて下宿へ帰った。はがきが来ている。「明日午後一時ごろから人形を見にまいりますから広田先生の家までいらっしゃい。美禰子」  その字が、野々宮さんのポッケットから半分はみ出していた封筒の上書に似ているので、三四郎は何べんも読み直してみた。  翌日は日曜である三四郎は昼飯を済ましてすぐ西片町へ来た。新調の制服を着て、光った靴をはいている。静かな横町広田先生の前まで来ると、人声がする。  先生の家は門をはいると、左手がすぐ庭で、木戸をあければ玄関へかからずに、座敷の椽へ出られる。三四郎は要目垣のあいだに見える桟をはずそうとして、ふと、庭の中の話し声を耳にした。話は野々宮と美禰子のあいだに起こりつつある。 「そんな事をすれば、地面の上へ落ちて死ぬばかりだ」これは男の声である。 「死んでも、そのほうがいいと思います」これは女の答である。 「もっともそんな無謀な人間は、高い所から落ちて死ぬだけの価値は十分ある」 「残酷な事をおっしゃる」  三四郎はここで木戸をあけた。庭のまん中に立っていた会話の主は二人ともこっちを見た。野々宮はただ「やあ」と平凡に言って、頭をうなずかせただけである。頭に新しい茶の中折帽をかぶっている。美禰子は、すぐ、 「はがきはいつごろ着きましたか」と聞いた。二人の今までやっていた会話はこれで中絶した。  椽側には主人が洋服を着て腰をかけて、相変らず哲学を吹いている。これは西洋雑誌を手にしていた。そばによし子がいる。両手をうしろに突いて、からだを空に持たせながら、伸ばした足にはいた厚い草履をながめていた。――三四郎はみんなから待ち受けられていたとみえる。  主人は雑誌をなげ出した。 「では行くかな。とうとう引っぱり出された」 「御苦労さま」と野々宮さんが言った。女は二人で顔を見合わせて、ひとに知れないような笑をもらした。庭を出る時、女が二人つづいた。 「背が高いのね」と美禰子があとから言った。 「のっぽ」とよし子が一言答えた。門の側で並んだ時、「だからなりたけ草履をはくの」と弁解をした。三四郎もつづいて庭を出ようとすると、二階の障子ががらりと開いた。与次郎が手欄の所まで出てきた。 「行くのか」と聞く。 「うん、君は」 「行かない。菊細工なんぞ見てなんになるものか。ばかだな」 「いっしょに行こう。家にいたってしようがないじゃないか」 「今論文を書いている。大論文を書いている。なかなかそれどころじゃない」

三四郎はあきれ返ったような笑い方をして、四人のあとを追いかけた。四人は細い横町を三分の二ほど広い通りの方へ遠ざかったところである。この一団の影を高い空気の下に認めた時、三四郎自分の今の生活熊本当時のそれよりも、ずっと意味の深いものになりつつあると感じた。かつて考えた三個の世界のうちで、第二第三の世界はまさにこの一団の影で代表されている。影の半分は薄黒い。半分は花野のごとく明らかである。そうして三四郎の頭のなかではこの両方が渾然として調和されている。のみならず、自分もいつのまにか、しぜんとこの経緯のなかに織りこまれている。ただそのうちのどこかにおちつかないところがある。それが不安である。歩きながら考えると、いまさき庭のうちで、野々宮と美禰子が話していた談柄が近因である三四郎はこの不安の念を駆るために、二人の談柄をふたたびほじくり出してみたい気がした。

 四人はすでに曲がり角へ来た。四人とも足をとめて、振り返った。美禰子は額に手をかざしている。

 三四郎は一分かからぬうちに追いついた。追いついてもだれもなんとも言わない。ただ歩きだしただけである。しばらくすると、美禰子が、

「野々宮さんは、理学者だから、なおそんな事をおっしゃるんでしょう」と言いだした。話の続きらしい。

「なに理学をやらなくっても同じ事です。高く飛ぼうというには、飛べるだけの装置を考えたうえでなければできないにきまっている。頭のほうがさきに要るに違いないじゃありませんか」

「そんなに高く飛びたくない人は、それで我慢するかもしれません」

我慢しなければ、死ぬばかりですもの

「そうすると安全で地面の上に立っているのがいちばんいい事になりますね。なんだかつまらないようだ」

 野々宮さんは返事をやめて、広田先生の方を向いたが、

「女には詩人が多いですね」と笑いながら言った。すると広田先生が、

男子の弊はかえって純粋詩人になりきれないところにあるだろう」と妙な挨拶をした。野々宮さんはそれで黙った。よし子と美禰子は何かお互いの話を始める。三四郎はようやく質問の機会を得た。

「今のは何のお話なんですか」

「なに空中飛行機の事です」と野々宮さんが無造作に言った。三四郎落語のおちを聞くような気がした。

 それからはべつだんの会話も出なかった。また長い会話ができかねるほど、人がぞろぞろ歩く所へ来た。大観音の前に乞食がいる。額を地にすりつけて、大きな声をのべつに出して、哀願をたくましゅうしている。時々顔を上げると、額のところだけが砂で白くなっている。だれも顧みるものがない。五人も平気で行き過ぎた。五、六間も来た時に、広田先生が急に振り向いて三四郎に聞いた。

「君あの乞食に銭をやりましたか

「いいえ」と三四郎があとを見ると、例の乞食は、白い額の下で両手を合わせて、相変らず大きな声を出している。

「やる気にならないわね」とよし子がすぐに言った。

「なぜ」とよし子の兄は妹を見た。たしなめるほどに強い言葉でもなかった。野々宮の顔つきはむしろ冷静である

「ああしじゅうせっついていちゃ、せっつきばえがしないからだめですよ」と美禰子が評した。

「いえ場所が悪いからだ」と今度は広田先生が言った。「あまり人通りが多すぎるからいけない。山の上の寂しい所で、ああいう男に会ったら、だれでもやる気になるんだよ」

「その代り一日待っていても、だれも通らないかもしれない」と野々宮はくすくす笑い出した。

 三四郎は四人の乞食に対する批評を聞いて、自分今日まで養成した徳義上の観念を幾分か傷つけられるような気がした。けれども自分乞食の前を通る時、一銭も投げてやる了見が起こらなかったのみならず、実をいえば、むしろ不愉快な感じが募った事実反省してみると、自分よりもこれら四人のほうがかえって己に誠であると思いついた。また彼らは己に誠でありうるほどな広い天地の下に呼吸する都会人種であるということを悟った。

 行くに従って人が多くなる。しばらくすると一人の迷子出会った。七つばかりの女の子である。泣きながら、人の袖の下を右へ行ったり、左へ行ったりうろうろしている。おばあさん、おばあさんとむやみに言う。これには往来の人もみんな心を動かしているようにみえる。立ちどまる者もある。かあいそうだという者もある。しかしだれも手をつけない。子供はすべての人の注意と同情をひきつつ、しきりに泣きさけんでおばあさんを捜している。不可思議現象である

「これも場所が悪いせいじゃないか」と野々宮君が子供の影を見送りながら言った。

「いまに巡査が始末をつけるにきまっているから、みんな責任をのがれるんだね」と広田先生説明した。

わたしそばまで来れば交番まで送ってやるわ」とよし子が言う。

「じゃ、追っかけて行って、連れて行くがいい」と兄が注意した。

「追っかけるのはいや」

「なぜ」

「なぜって――こんなにおおぜいの人がいるんですもの。私にかぎったことはないわ」

「やっぱり責任をのがれるんだ」と広田が言う。

「やっぱり場所が悪いんだ」と野々宮が言う。男は二人で笑った。団子坂の上まで来ると、交番の前へ人が黒山のようにたかっている。迷子はとうとう巡査の手に渡ったのである

「もう安心大丈夫です」と美禰子が、よし子を顧みて言った。よし子は「まあよかった」という。

 坂の上から見ると、坂は曲がっている。刀の切っ先のようである。幅はむろん狭い。右側の二階建が左側の高い小屋の前を半分さえぎっている。そのうしろにはまた高い幟が何本となく立ててある。人は急に谷底へ落ち込むように思われる。その落ち込むものが、はい上がるものと入り乱れて、道いっぱいにふさがっているから、谷の底にあたる所は幅をつくして異様に動く。見ていると目が疲れるほど不規則うごめいている。広田先生はこの坂の上に立って、

「これはたいへんだ」と、さも帰りたそうである。四人はあとから先生を押すようにして、谷へはいった。その谷が途中からだらだらと向こうへ回り込む所に、右にも左にも、大きな葭簀掛けの小屋を、狭い両側から高く構えたので、空さえ存外窮屈にみえる。往来は暗くなるまで込み合っている。そのなかで木戸番ができるだけ大きな声を出す。「人間から出る声じゃない。菊人形から出る声だ」と広田先生が評した。それほど彼らの声は尋常を離れている。

 一行は左の小屋はいった。曾我の討入がある。五郎も十郎も頼朝もみな平等に菊の着物を着ている。ただし顔や手足はことごとく木彫りである。その次は雪が降っている。若い女が癪を起こしている。これも人形の心に、菊をいちめんにはわせて、花と葉が平に隙間なく衣装恰好となるように作ったものである

 よし子は余念なくながめている。広田先生と野々宮はしきりに話を始めた。菊の培養法が違うとかなんとかいうところで、三四郎は、ほかの見物に隔てられて、一間ばかり離れた。美禰子はもう三四郎より先にいる。見物は、がいして町家の者である教育のありそうな者はきわめて少ない。美禰子はその間に立って振り返った。首を延ばして、野々宮のいる方を見た。野々宮は右の手を竹の手欄から出して、菊の根をさしながら、何か熱心に説明している。美禰子はまた向こうをむいた。見物に押されて、さっさと出口の方へ行く。三四郎は群集を押し分けながら、三人を棄てて、美禰子のあとを追って行った。

 ようやくのことで、美禰子のそばまで来て、

里見さん」と呼んだ時に、美禰子は青竹の手欄に手を突いて、心持ち首をもどして、三四郎を見た。なんとも言わない。手欄のなかは養老の滝である。丸い顔の、腰に斧をさした男が、瓢箪を持って、滝壺のそばにかがんでいる。三四郎が美禰子の顔を見た時には、青竹のなかに何があるかほとんど気がつかなかった。

「どうかしましたか」と思わず言った。美禰子はまだなんとも答えない。黒い目をさももうそうに三四郎の額の上にすえた。その時三四郎は美禰子の二重瞼に不可思議ある意味を認めた。その意味のうちには、霊の疲れがある。肉のゆるみがある。苦痛に近き訴えがある。三四郎は、美禰子の答を予期しつつある今の場合を忘れて、この眸とこの瞼の間にすべてを遺却した。すると、美禰子は言った。

「もう出ましょう」

 眸と瞼の距離が次第に近づくようにみえた。近づくに従って三四郎の心には女のために出なければすまない気がきざしてきた。それが頂点に達したころ、女は首を投げるように向こうをむいた。手を青竹の手欄から離して、出口の方へ歩いて行く。三四郎はすぐあとからついて出た。

 二人が表で並んだ時、美禰子はうつむいて右の手を額に当てた。周囲は人が渦を巻いている。三四郎は女の耳へ口を寄せた。

「どうかしましたか

 女は人込みの中を谷中の方へ歩きだした。三四郎もむろんいっしょに歩きだした。半町ばかり来た時、女は人の中で留まった。

「ここはどこでしょう」

「こっちへ行くと谷中天王寺の方へ出てしまます。帰り道とはまるで反対です」

「そう。私心持ちが悪くって……」

 三四郎は往来のまん中で助けなき苦痛を感じた。立って考えていた。

「どこか静かな所はないでしょうか」と女が聞いた。

 谷中千駄木が谷で出会うと、いちばん低い所に小川が流れている。この小川を沿うて、町を左へ切れるとすぐ野に出る。川はまっすぐに北へ通っている。三四郎東京へ来てから何べんもこの小川の向こう側を歩いて、何べんこっち側を歩いたかよく覚えている。美禰子の立っている所は、この小川が、ちょうど谷中の町を横切って根津へ抜ける石橋そばである

「もう一町ばかり歩けますか」と美禰子に聞いてみた。

「歩きます

 二人はすぐ石橋を渡って、左へ折れた。人の家の路地のような所を十間ほど行き尽して、門の手前から板橋こちら側へ渡り返して、しばらく川の縁を上ると、もう人は通らない。広い野である

 三四郎はこの静かな秋のなかへ出たら、急にしゃべり出した。

「どうです、ぐあいは。頭痛でもしますか。あんまり人がおおぜい、いたせいでしょう。あの人形を見ている連中のうちにはずいぶん下等なのがいたようだから――なにか失礼でもしまたか

 女は黙っている。やがて川の流れから目を上げて、三四郎を見た。二重瞼にはっきりと張りがあった。三四郎はその目つきでなかば安心した。

ありがとう。だいぶよくなりました」と言う。

休みましょうか」

「ええ」

「もう少し歩けますか」

「ええ」

「歩ければ、もう少しお歩きなさい。ここはきたない。あすこまで行くと、ちょうど休むにいい場所があるから

「ええ」

 一丁ばかり来た。また橋がある。一尺に足らない古板を造作なく渡した上を、三四郎は大またに歩いた。女もつづいて通った。待ち合わせた三四郎の目には、女の足が常の大地を踏むと同じように軽くみえた。この女はすなおな足をまっすぐに前へ運ぶ。わざと女らしく甘えた歩き方をしない。したがってむやみにこっちから手を貸すわけにはいかない。

 向こうに藁屋根がある。屋根の下が一面に赤い。近寄って見ると、唐辛子を干したのであった。女はこの赤いものが、唐辛子であると見分けのつくところまで来て留まった。

「美しいこと」と言いながら、草の上に腰をおろした。草は小川の縁にわずかな幅をはえているのみである。それすら夏の半ばのように青くはない。美禰子は派手な着物のよごれるのをまるで苦にしていない。

「もう少し歩けませんか」と三四郎は立ちながら、促すように言ってみた。

ありがとう。これでたくさん」

「やっぱり心持ちが悪いですか」

あんまり疲れたから

 三四郎もとうとうきたない草の上にすわった。美禰子と三四郎の間は四尺ばかり離れている。二人の足の下には小さな川が流れている。秋になって水が落ちたから浅い。角の出た石の上に鶺鴒が一羽とまったくらいである。三四郎は水の中をながめていた。水が次第に濁ってくる。見ると川上百姓大根を洗っていた。美禰子の視線は遠くの向こうにある。向こうは広い畑で、畑の先が森で森の上が空になる。空の色がだんだん変ってくる。

 ただ単調に澄んでいたもののうちに、色が幾通りもできてきた。透き通る藍の地が消えるように次第に薄くなる。その上に白い雲が鈍く重なりかかる。重なったものが溶けて流れ出す。どこで地が尽きて、どこで雲が始まるかわからないほどにものうい上を、心持ち黄な色がふうと一面にかかっている。

「空の色が濁りました」と美禰子が言った。

anond:20241001033922

2024-09-28

弱者男性現実努力せずにアニメゲームに逃げてるんでしょ?

そんなカスを好きになる女性はいません

まともになりたければアニメから卒業しなさい

2024-09-25

公務員気になってる就活生は国内コンサルに入ればいいよ

公務員と一緒に仕事する事になるから

優柔不断

決断が遅くて

ことなかれで

謎に予算(税金)を無駄遣いする

この辺を一番近くで見れるよ

しかも3年で人が入れ替わるから

技術系にしろ事務系にしろ

部署ノウハウが蓄積されずリセットされるね

給料民間から世代公務員より多いし

それでも公務員なりたければ転職やすいしね

2024-09-08

anond:20240907233755

テキサスホールデム最初確率勉強をして(オッズ概念とかアウツの枚数とか4倍・2倍の法則とか)、

次にハンドレンジ概念を覚えて(相手がどのくらいの頻度でゲームに参加しているか、その頻度に含まれカードの組み合わせはどれだけあるか、自分ハンドはそれらの組み合わせに対して有利か)、

さらに強くなりたければゲーム理論にまで手を出して(GTOとかエクスプロイトとか)、それでも最後は運なので勝てるかどうかわからない恐ろしいゲームなのです。

自分が参加してない間暇だ……というなら対戦相手情報を逐一チェックすべし。

ポーカーチェイス』でも『エムホールデム』でも各プレイヤーのVPIP(プリフロップ時点でチップを払ってゲームに参加した率)は公開情報としてプレイヤータッチすると見られるし、どのくらいの頻度でゲームに参加しているか、そして自分がどのくらいの頻度でゲームに参加する"と思われている"かはテキサスホールデムで戦う上で非常に重要情報なんよ。

手っ取り早くもどかしくなりたければ

ファンタミステリーレトロ味を飲めばいい

思い出せそうで思い出せない、何かの想い出の味がする

2024-08-16

2024年8月16日、儲かった

6歳の息子が公文リタイヤしてくれたw

1ヶ月半でリタイヤwwwwアホやwwww

毎月14300円が不要になった、大儲け

そもそも公文など行かせたくなかったのだが本人がどうしても通いたいというので通わせた。

友達が通ってて負けるのが悔しいって動機

勉強なんて小学校でやらされるんだから数ヶ月早くやっても意味はない、勉強なんて楽しいものではない、嫌な事など先送りすればいいじゃないか、今は好きなことして日々過ごせば良かろうゲームでもしてなさい、公園で走り回ってりゃいいのだ」と説得したが。

どーしてもと押し切られた

 

一つだけ注文をつけた、宿題を一度でも落としたら退会

で、今回お盆休みを挟み宿題の量が多く間に合わず

しゅーりょーwwwwwはやっwwww

連日、「宿題したら?」「毎日ちょっとずつやりな」とアドバイスはした

今朝も「今日公文だよ、宿題しなよ、17時がリミットだよ」

何度も警告したがゲームを辞めない

16時になりようやく始めた

「こんなもの、ちゃちゃちゃーと終わらすでぇ」言うてる

だがお喋りと脱線ばかりで進まない

「集中してやりな」とアドバイスしても聞かない、むふふふふ、時間は刻一刻過ぎていく

まぁすでに間に合わないことは確定している

17時10分、ようやく国語が終わる

「パパ次は算数、出して」

「いいけど、やっても無駄だよ、もう時間過ぎたか公文は退会だから

 

唖然とする息子

「え?今日は行かないって事?」

「ううん、もう二度と公文は行かない、約束じゃん」

 

数秒考えて、大泣きし始めた、絶叫

「行きたい、まだ間に合うでしょ!お願い!」

うっせぇバカwしらんがな

 

毎日少しずつやるようにアドバイスしたよね?今日もずっと注意してあげたよね?聞かなかったの誰?間に合わなかったら退会するのも最初から言ってたよね?

んで、忘れてもらっちゃ困るんだけど、あなた希望する教育機会、チャンスは与えた

だけどやらなかった、チャンスを捨てたのは自分な、これはだけは覚えといて

先々、勉強たかったのに親がやらせてくれなかった、とは思わないでね、これ重要

パパは無理やりやりたくないことをやらせるつもりはない、自分が望む事をやりゃいい

ゲームしたけりゃゲームしてなさい、だけど目も頭も悪くなることは教えてやるが

それをどう判断するかは自分問題強制はしない、自分で考えて選択してくれ

公文に行きたいと言えば行かせてやる、だけど金をドブに捨てたら自動的に頭が良くなるわけではない、それも何度も教えた、頭良くなりたけりゃコツコツ学習しなきゃ身につかない、

それができないならやっても無駄だ、終わり、チャンスはやった、キミがそれを棒にした、それだけ覚えといて、人のせいにしないでね」

 

6歳の知能では言い返せまいw

諦めて泣き止んだ

 

公文教室の前は毎日通る、見るたびに思い出すだろう、トラウマ

その方がよほど教育価値がある

 

息子は認知能力論理的思考運動神経は良い、かなり良い

公文やる前から足し算引き算は勝手習得していたし、掛け算、割り算の概念もすぐに理解した

外遊びでも器用だし異常に体力がある

思考力、三段論法や間接的な因果関係自然と体得している

結果、万能感、自信過剰、ナメてる

小学校入学し、周りが先に進んでおり世界が広い現実を目の当たりにして挫折するが良い

その方がキミのためだ

 

時間約束は守る、守れなかったら自分に大きな不利益を被る、わかったか?そういうことだ。

28600円で学べたと考えりゃ安いもの

ありがとう公文

2024-08-13

anond:20240813143753

背脂チャッチャ系が好きな私のオススメ

なりたけ 錦糸町

無限大 船橋

・小鍛冶 市が尾

とんこつ貴生 松戸

背脂はがっつりなのに食べやす

全部すっごいおいしいよ。何回も行ってる

場所バラバラだけど行ってみてね

2024-08-03

癌を避けるためにヴィーガンを勧める奴って何を見てるの?

きちんと統計みろよな。

肉を食っても、野菜を食っても発がん率は僅差だよ。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160202-OYTET50007/20160202-036-OYTEI50016-L-JPG/

  

癌になりたくなかったら、肉を絶つまえに飲酒をやめろよ。

そして運動しろ

  

ヴィーガンは、どうやったってタンパク質ビタミンB12などの栄養素が不足する。

海外ヴィーガンをやってるインフルエンサー死ぬ事件があったが、完全に栄養不足。

  

人類史を見ても、肉だけを食って生きることはできても、野菜だけ食って生きている民族はいない。

当たり前の話だ。野菜安全に食えるようになったのは、ごく最近の話なんだから

  

日本においては1945年くらいまで、人間の糞尿を腐熟させ下肥(しもごえ)を利用していた。

そのため、回虫寄生虫のおかげで、野菜を食うのも一苦労。生野菜サラダなんて怖くて食えない。GHQ指導が入って、やっと変わった。

  

さら人間は牛や馬とは違って、セルロース分解酵素が無い。

不溶性食物繊維は消化できないから、食べ過ぎれば腸が詰まる。

  

女性便秘になりやすい人が多いが、原因のひとつ野菜の食べ過ぎ。

ダイエットのために野菜中心にするから、腸がつまるのさ。

  

このように野菜は、どう考えても不健康になる要素満載なわけだが、いつまでヴィーガンにこだわるのやら。

  

健康なりたければ、普通に肉を食えよ。

そして、何を食っても癌は遺伝問題もあるので、明らかに害のある食い物だけ避けて好きに生きろ。

  

自然で良いんだよ。自然で。

2024-08-02

anond:20240802074001

そのマネージャーの行動、男からすれば不正に違いないんだけど女社会だと不正じゃないんだよな

あいつらは評価者や管理者に気に入られて優遇されたり特別待遇を受ける事も努力や実力のうちだと考えてるからレギュラー選出に発言権があるのが先輩部員であれば先輩たちに、成績等の記録管理マネージャーに任されているならばそのマネージャーに気に入られてレギュラーになれるよう計らって貰う事も本人の努力の一つだって本気で言うぞ

男は「レギュラーなりたければ大会成績や記録で結果を出せ」で済む話なのにな

2024-07-31

環境は選べる

クリーン自分なりたければ、クリーン環境に行くしかない

でも、大体の場合は気付いた時には遅い、というか、気付くこともできずに環境に染まっている

環境の影響は大きい

それに染まり切る前に変えられる人は、偶然か、その環境に弾かれて生きている人だ

はぐれ者には常に変わるチャンスが与えられている

2024-05-25

anond:20240525080020

一流の人間なりたければ一流の一族のもとに生まれればええやで。

安倍一族とか岸田一族とか。

一流の人間なりたければ、余計な仕事は増やすな、これだな…

もっと早く言えよ

他人の世話やいても意味ないって

Not for my business だったわ

評価自分仕事だけを通じて得ればいい

追加で困ってる人を助けたりしなくていい

それは助ける仕事をしている人が助ける

2024-04-12

正論がどうのって最近よく言うけど、正論じゃない考え方の方が珍しいでしょって思う。

腹が減っても健康のために必要以上の飲食は控えよう

正論なら

腹減ったらドカ食いしよう

だって正論だし。

根本的な前提だとか、複数ある前提の優先順位が違うだけで、どっちも目的のために適切なアプローチをしている訳だし。目的のもの共感できるかどうかだけで、正しいも間違いも問いようがないし。

正論じゃないって言ったらもっとこう、歌が上手くなりたければイソジンで足を洗いましょう、みたいな支離滅裂な事を言うんじゃないかと思う。

正論なのは当たり前でその上で順位をつけるって事なら、目的が同じで合理性を単純比較できるならどちらがより効果的かという話になるだろうし、そうでなければどちらにより共感出来るかという話になるんじゃないかと思う。

よく言われてる「正論」は一般的社会規範に即している、だとかより共感を得やすい、くらいの意味合いで使われてるよなって思う。

2024-03-01

チンパンジードライバー共へ

anond:20240302172943

続編書きました。

よう、おれはチンパンジー

日々コンクリートジャングルチンパンして回る、お前たちより少し先輩のチンパンジーだ。

いかチンパンジーども。

お前らはまだブーブーを運転するには早すぎる。

早すぎるが、森を出てここに来たからにはお前らにも運転してもらうしかない。

車校または教習所では法律ルール)と車両の動かし方(ハウツー)は教えてくれるが、

上手に運転する方法ハウグッド)までをきちんと教えてくれるわけではない。

運転うまい」ということの定義

事故を起こさず・遭わず・丁寧に運転する。ということだ。

ムダに長いこの文章を読み切って実践し身につけた暁には、「運転うまいチンパンジー」の称号を得ることだろう。

そして普段運転をしないチンパンジーも、知識として知っておくことで事故に遭う確率を減らせるはずだ。

免許チンパンジージャングルに引きこもらずに表に出られるようになるだろう。

1.何かにぶつけないこと

これはもう単純な話だ。お前がハンドルを握ったら、ぶつけてはいけない。

他の車は当然だし、カーブの途中にある十年に一度突っ込まれる民家にも

邪魔電柱信号ガードレールオレンジ色のふにゃふにゃした棒にもぶつかってはならない。

2.他のチンパンジーにぶつけられないこと

最近ではジャングルでも痴漢問題になっている。

未だに裸で暮らすチンパンジーも多い。

痴漢と同じで裸だからといって、それ自体が責められるべきではないし、やる方が悪いのは誰だって分かる。

ただし、この世の中にはわざとぶつかってくるやつもいれば、ヘッドホンに目隠しをしてふらつくチンパンジーもいる。

そんなライアーゲームの中で、お前にできる最大限の対策を行え。

自分の身は自分で守る。

さて、この二つが全て、と言ってしまってもいい。

この二つに共通していることは何か。お前が死なないことだ。

死なないまでも、事故を起こしたり、遭う確率を減らすということだ。

華麗で高速でイカレチンポンジー運転をしたいのなら、ジャングルの奥地にあるサーキット披露してこい。

お前と、お前の大切な嫁と子チンパンほか同乗者を守るためにもこの二つを徹底しろ


では具体的にこの二つをどうやって対策するか、ということになる。

ここからはぶつける、ぶつけられない、それぞれに共通する項目もあるから、箇条書きにする。

法定速度を守る。

断っておくが俺は警察ではない、ただのチンパンジーだ。

警察発表の古いデータだが、平成24年に15km未満で取り締まられたのは速度超過違反全体222万件中の40件らしい。全体の約0.002%ということだ。

これを高いと見るか低いと見るかはお前次第だが、高速道路で5km、10km超過するなんてことは

ちょっとした下り坂に差し掛かればいくらでもあるわけで、そういったところでまで速度を厳守しろと言いたいわけじゃない。

そうではなく、特に住宅街や駅の周辺など自転車歩行者が多い場所、子チンパンが多い学校公園周辺なんかでは特に厳守しろと言っている。

いや、厳守どころか徐行さえしたっていい。周りに人がいないような時間帯でさえだ。

お前だって同じ森の仲間たち、例えばタヌキやハクビシンアライグマを轢いてしまって夢に見たくはないだろう。

シカクマイノシシそいつらは俺たちが森を追い出された原因だ。それらは轢いて鍋にしてしまえ。

アルコールドラッグ、常用薬に留意する

詳しくは語らないが、チンパンジー義務である。黙って従え。

そりゃあ、森の中じゃ皆飲みながらフラフラ運転してあちこち木々にぶつけてただろうさ。分かるよ。

けれどここはコンクリートジャングル。精密な運転要求されるし、

ニンゲンの取り締まりもとても厳しい。悪いことは言わない、飲んだら乗るな。

まれと書いてあったらとりあえず止まる。ゆっくりまれよ、ゆっくり

もしお前が高級ブーブに乗っているのなら気をつけろ。

そもそもチンパンジーは車に乗ると気が大きくなるという研究がある。

その上高級外車にでも乗ってみろ。さらに気の大きくなったお前は、信号さえ無視しだす。

そしてお前は横断歩道の前できちんと毎回止まっているのか?

チンパンジーは気まぐれだ。黒い板に夢中になっているかと思えば、突然顔を上げて走り寄ってきたりする。

どんなに急いでいても、全ての横断歩道前で止まるくらいの気持ちの余裕を持て。

焦っている時にクルマに乗るな

例えば親パンが倒れたと聞いたとする。

地方では車しか移動手段がないかもしれないが、焦って車に乗るのはオススメしない。

可能であれば公共交通機関を使え。車しかないのなら、友パン運転してもらうか

お前しかいないのなら、深呼吸10回してから乗り込んでいけ。

親の死に目に会えないかもしれない?普段からもっと会いに行け。

余裕を持て

お前は誰だ?森の王者チンパンジーじゃないのか。王者の風格を見せつけろ。

渋滞だ?ラジオをつけろ。

眠い?同乗者と会話しろ

漏らしそう?おしっこ我慢ゲームしろ

飽きた?大声でカラオケ大会を開催しろ

俺たちはチンパンジー、常に森の王者たれ。

車は短期間で乗り換えろ

俺はチンパンジーからリセールバリューとやらのお金のことは分からない。

ニンゲンたちがよく話しているのを聞くが、チンパンジーの俺たちには関係のない話だ。

だが、最近の車の安全装置の向上具合は目覚ましいものがあるようだ。

俺達チンパンジー能力はといえば、数万年来向上しているわけではない。

俺たちは森の覇者ではあるものの、その反射神経なんかに限界があるし、

最近寿命も伸びており、老チンパンジーが暴れまわっているようだ。

老いチンパンジーに最新鋭の衝突防止機能。豚に真珠猫に小判暖簾に腕押し、糠に釘。

お前の親もそろそろ高齢パンまたは後期高齢パンになってきていないか

実家クルマはどうだ?20年落ちで安全装置が何もついていなかったりしないか

たまには実家に帰ってクルマを見て、多少金があるのなら安全クルマを買ってやれ。

駐車が苦手なやつも、なんと今は自動駐車機能を搭載した車種もあるというぞ。

年齢や素質によって出来ないことは出来ないで仕方がない。

だが俺達はチンパンジー。知恵と工夫とニンゲン技術対処していけ。

車検が切れる3年か、5年か、そのあたりで一度下取り価格を見てみるといい。

最近納期が長期化しているようだからそのつもりで早めに動け。

トラックが空けているその車間は、決してお前のためではない

いか。俺たちチンパンジーには運転が許されていない車種に、トラックトレーラーという車がある。

デカい車だ。こいつらは、デカくて重くて取り回しにくいらしい。

当然俺も運転したことはないが、ニンゲンであっても訓練が必要になり習熟には長期間を要するらしい。

そしてこれらの大型車たちは、急には止まれないらしい。

お前らも交尾を他のチンパンジーに急に止められたら困るだろう。

彼らも同じだ。ちょっと隙間が空いているからといって無理に入らないように。

さらに、トラックの中には土や砂利を運ぶ車もある。

風の強い日などには、その積み荷からさな石がこぼれ落ちることだってあるだろう。

そういった飛来物による同胞たちの死亡事故は後を絶たない。

陰謀論者の中にはチンパンジーを狙った犯行と騒ぐ物もいるもの

真相は定かではないし、たまたま積み荷が落ちてしまうこともあるだろう。

なるべくならばそういった車の後ろは走りたくないものだ。

交差点に入るとき、お前はカミソリのように鋭く侵入していないか

右折するときだ。右折する時にはたいていの場合横断歩道を横切ることになる。

信号機付き横断歩道チンパンジーたちが乱舞闊歩する社交場として有名なのは諸君もご承知の通り。

デカいのや小さいの、たまにゴリラナマケモノ、あらゆる霊長類が数十秒に限って暴れまわる。

ルールマナーを守る行儀が良いのがほとんどだろうが、たまに斜めに横断してきたり

最近は電動キックボードなどというオモチャに乗るナマケモノもいたり、想像以上に騒がしいとされている。

そんな危険場所へ進入する際には、きちんと大回りで進入しろ

カミソリのように鋭く入ってしまった場合、右側から迫るチンパンジーへの注意が向かなくなる可能性がある。

それに対し大回りで横断歩道に対し90度で正対した場合、左右どちらも見えることなり見落としが減る。

さて、ここまでが重要なことで、後は些細なこと

ここまできちんと守れるのなら、一人でコンクリートジャングルに繰り出していっても良いだろう。

そうして運転する中で、この先は右折専用だから左に寄っておこうだの

ここは左車線の路駐が多いから右を走ろうだの

そういう小手先の瑣末事を学んでいってさらなるスマートチンパンジーを目指すのも良い。


そしてここから蛇足というか、もし守れるのならキャースマートね、と思われてチンパンジーにはモテモテになるための心構えになる。

お前の生命財産を守るという観点においてはそれほど効果のないことではあるが、知っておいて損はない。

あるいは、ニンゲンとお付き合いすることだって出来るかも知れない。

3.となりのチンパンジーが寝てしまうほどの丁寧さ

助手席、という名前のその席は、古来からその名の通り運転助手する者の席だった。

しかし、今やそれは形骸化し、運転するチンパンジーの口へバナナを運ぶだけのメスチンパンジー定位置になりつつある。

電動化やらセンサーやらのおかげらしいが、チンパンジーの長たる俺にもよく分からない。

やることの無くなった助手席チンパンジーにも運転手を寝かせない、という役割があるという者もいる。

ただ、そんなものガンガンユーロビートでもかけて飛び跳ねていれば問題ない話だ。

から、そこのお前、お前だ。ハンドルを握っているチンパンジー

お前はハイヤーのように運転をするんだ。

お前は一生乗ることもないだろう高級車の後部座席に、ニンゲンを乗せて運転するチンパンジーがいる。

ニンゲンは脆いからな。丁寧に運んでやらなくちゃならない。

からゆっくり加速し、ゆっくり減速し、ゆっくり曲がる。

それを、お前もやることだ。そうすればとなりのメスチンパンジーもあれ、わたし寝ちゃってた。運転上手いから…照

と言ってその後の交尾チャンスも増えるわけだ。

いか。そうなりたければハイヤーのように運転しろ

4.周りは全てチンパンジーだと思え。

この世にはきちんと運転ができるチンパンジーがどれほどいるか知っているか

適当だがだいたい10%~20%くらいだ。彼らは、仮にルール信号がなくたって運転することができるらしい。

けれど、それ以外。それ以外の90%近くは、お前たちの知っての通りチンパンジーなわけだ。

ほとんど出来ていないから、必要ある?って思う信号ガードレールや斜線や停止線があるわけだ。チンパンジーのために。

そして、それすら無視するチンパンジーもいるわけだ。

いか。そんな環境の中で、例えばとろとろ運転するクルマや急ブレーキするクルマ禁止エリアで駐車するクルマ

はたまた横断歩道のない道路を横断しようとする歩行パンジーもいるのは当然なわけだ。

当然なことなのに、それに憤るのは何事だ?

人前に立つ際に、オーディエンスを全てじゃがいもと思え、という緊張感を和らげるためのアドバイスがあるが、あれと似ている。

お前以外の周りのクルマ二足歩行する動物は全てチンパンジーと思え。

そうすれば、ムッキーッ!と怒ったりイライラしたりすることも少なくなるだろう。

そもそも俺もお前もチンパンジーチンパンジー同士、広い心で森の王者たれ。

ここまで書いた俺も俺だが、読んだお前もお前だ

これら意識して訓練し、無意識にできるようになってくれば

運転うまいと言っていい。

別にこれが出来たからといって何も誇れるわけでもなんでもないが、

お前の、コンクリートジャングルから生還率は上がる。


ちなみに勘違いした「おれ運転上手い」というチンパンジーについても紹介しておく。

例えば都会なら、どっち車線の方流れがいいだの何だのと言いながら

車線変更を繰り返すチンパンジーの多いこと。

関係ねえからな、1台抜かしたからって。

お前、お前一匹の15秒が一体何だって言うんだ?

たかチンパンジー1匹のクセに何を急ぐ?

そういうのはニンゲン様に任せておけ。

俺たちチンパンジーチンパンジーらしく適当に生きていくぞ。

最後に、歩くチンパンジーたちへ

森を離れ、車もなしにチンパンジー運転するコンクリートジャングルを歩くお前たち。

いか、お前と同じチンパンジー運転しているんだ。

いつ、どこでアクセルブレーキをふみ間違え、お前を跳ねるか知れない。

ニンゲン自動運転というものを開発しているそうだが、それだっていつ始まるか俺達にはわかったもんじゃない。

だが、これだけセンサーとやらが発達しても、毎年100万匹もの同胞たちが、同胞たちの運転するクルマによって殺されている。

いか、俺たちはチンパンジーなんだ。間違えることはある。眠いときもある。ケシの実を食べてハイになってるときだってある。

から、信用をするな。

最近の若パンジーの中には、変な板に夢中になったり、耳栓をしながら歩いたりするチンパンジーがいるが

あんものははっきり言って自殺行為だ。

いか、周りの車たちはいつお前を轢き殺そうかと狙っていると思え。

まるで悪魔に取り憑かれたかのように疑心暗鬼さで周りを見て歩け。

横断歩道を渡れ。信号を守れ。止まれは止まれスマホを見るな。イヤホンは周りが聞こえるやつか音量にしろメガネをかけろ。

右を見て、左をみて、さらに右を見て、左を見て、前を見て、左をみて、右を見て、後ろも見て、前を見てから進め。挙動不審すぎるだろうが。

ニホンザルには出来ないだろうが、お前たちは腐ってもチンパンジーの端くれじゃないのか。

王者たる所以を世に知らしめろ。広く世界にその名を轟かせろ、森の王者チンパンジー

最近では自転車に乗るチンパンジーたちはヘルメット義務になったのか、なっていないのか曖昧な感じになっている。

だが、特に若いチンパンジーなど元気の有り余っているやつらには付けさせておいたほうが懸命だろう。

チンパンジーのくせにここまで読んだお前は未来運転パン。略して運強だ。何だか縁起が良いな

ニンゲン共の話によれば、あと10年か、20年かすると自動運転するクルマが開発されるかもしれないらしい。

そうなれば、俺たちチンパンジーの役目は終わるかもしれない。

こんなコンクリートジャングルではなく、バナナの沢山生えた緑豊かな真のジャングルに帰ろう。

それまであと少しの辛抱だ、同胞よ。

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