はてなキーワード: 肺がんとは
日本は世界で最も長寿の国の一つであり、国民皆保険制度によって、誰もが比較的安価に標準的な治療を受けられる。これは世界的に見ても非常に優れた仕組みだ。
たとえば、がん治療の中でも注目されている光免疫療法(レーザー治療)がある。
この治療は現在、頭頸部がんに対してのみ保険適用されている。肺がんなど他の部位にも有効な可能性が指摘され、治験は進行中だが、国内外ともに結論は出ていない。
患者が、たとえば初期の肺がんに対して光免疫療法を自由診療で受けることは可能だ。
しかし日本では「混合診療(保険治療と自由診療の併用)」が原則禁止されているため、
レーザー治療を選択するとその他すべての治療が保険適用外となり、すべて自費になる。
制度として「おいしいところだけ保険で」という“つまみ食い”を防ぐ仕組みになっているのだ。
アメリカでは年間約1万4千人が臓器提供を行い、3万5千件以上の移植手術が実施されている。
一方、日本では年間149人にとどまる。人口比で見ても大きな差だ。
それでも、日本では臓器移植が保険適用であり、さらに公的医療費助成制度を併用できる。
アメリカのように「高所得者しか受けられない医療」とは対照的だ。
もし日本でアメリカ並みに移植件数を増やしたらどうなるだろう。
人口比で計算すると、およそ年間1万人の命が救えるかもしれない。
しかし、そのコストをすべて保険で負担すれば、医療財政は確実に破綻する。
日本の医療制度は、「どの治療に公的資源を使うか」を経済合理性で選別している。
つまり「標準治療」は、世界最高峰の技術をすべて使えるという意味ではなく、
費用対効果(コストパフォーマンス)を最大化するための妥協点として設計されている。
「海外では一般的な治療法だが、日本では保険が効かない」というケースは多数ある。
理由は単純で、それを認めると制度全体が維持できなくなるからだ。
「命は地球より重い」という理想を掲げ、あらゆる先進医療や高額薬を
誰に尋ねても「ない」と答えるだろうし、実際に制度もそれを許していない。
すでに日本の医療・介護制度は財政的に破綻寸前であり、どこかを削らなければもたない。
仮に今後、頭頸部がんへの光免疫療法が「コスパ見直し」で保険適用外になれば――
「治療中の人は来月から自費でお願いします」という事態も理屈の上では起こりうる。
そんなことになれば国会は大炎上し、千代田区にデモがあふれるだろう。
新しい治療法の採用は抑制的でも叩かれないが、一度採用したものの取り消しは炎上案件となる、そこに合理はなく情緒的なのだ。
冷静に考えればすでに現状でも命は“選別”されている。
「どの命に、どれだけの社会的コストを割くか」という配分の問題にすぎない。
医療制度や介護制度は、突き詰めれば徴収(税・保険料)と分配(給付)の設計に尽きる。
問題は、その分配が誰にどれだけ公平かということだ。
/ChatGPT15分
https://biomarkerres.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40364-025-00831-w
1-year risks of cancers associated with COVID-19 vaccination: a large population-based cohort study in South Korea
SARS-CoV-2 の発がん性の可能性については仮説的に提唱されてきたが、COVID-19 感染やワクチン接種に関する実世界データは不十分である。そこで本研究では、韓国ソウルにおいて実施された大規模な人口ベースの後ろ向き研究により、COVID-19 ワクチン接種後 1 年間におけるがん全体の累積発生率およびそのリスクを推定することを目的とした。
2021 年から 2023 年にかけて、韓国国民健康保険データベースから 8,407,849 人のデータを抽出した。参加者は COVID-19 ワクチン接種の有無に基づいて 2 群に分類された。全がんリスクは多変量 Cox 比例ハザードモデルを用いて評価され、データはハザード比(HR)と 95%信頼区間(CI)として表された。
その結果、甲状腺がん(HR 1.351, 95% CI 1.206–1.514)、胃がん(HR 1.335, 95% CI 1.130–1.576)、大腸がん(HR 1.283, 95% CI 1.122–1.468)、肺がん(HR 1.533, 95% CI 1.254–1.874)、乳がん(HR 1.197, 95% CI 1.069–1.340)、前立腺がん(HR 1.687, 95% CI 1.348–2.111)が、ワクチン接種 1 年後に有意に増加していた。
ワクチンの種類別にみると、cDNA ワクチンは甲状腺がん・胃がん・大腸がん・肺がん・前立腺がんのリスク増加と関連し、mRNA ワクチンは甲状腺がん・大腸がん・肺がん・乳がんのリスク増加と関連していた。また、異種混合接種は甲状腺がんと乳がんのリスク増加と関連していた。
これらの COVID-19 ワクチン接種とがん発生率との関連が年齢・性別・ワクチン種類によって認められたことから、特定の集団において最適な COVID-19 ワクチン接種戦略が存在するかどうかを明らかにするために、さらなる研究が必要である。
とても重要な質問ですね。「がんに特効薬があるか?」という問いに対する答えは、
がんは一つの病気ではなく、200種類以上あると言われており、それぞれに異なる性質や治療法があります。そのため「万能な一つの薬でがんを完全に治せる」というものはまだありません。
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これが「似たようなもの」の答えになります。以下のような例があります:
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1. 分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)
がん細胞だけが持つ特定のタンパク質や遺伝子異常を狙い撃ちする薬です。
• ⇒ イマチニブの登場でCMLは「治る可能性が高いがん」になりました。
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• ⇒ 効く人には長期的な効果があり「がんを慢性病にする」可能性も。
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患者自身の免疫細胞(T細胞)を遺伝子改変し、がん細胞だけを攻撃させる治療。
• ⇒ 一部の患者で「根治」も確認されていますが、費用や副作用が大きいです。
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🔬 研究は進んでいる
• 世界中で「がんに効く新薬」や「がんの原因遺伝子を狙う方法」の研究が急速に進んでいます。
• 特に「がんの個別化医療(Precision Medicine)」が注目されており、患者ごとに最も効果がある薬を選ぶ時代になりつつあります。
登山者の間で落ちるなら富山側に、と言われてるのはタダだからじゃなくて救助の練度が高くて助かる確率が高いからだよ
なお、富山の県境にあるようなアルプスで滑落した場合は即死が多いので上記は冗談の域を出ないし、そんなところを歩く人間は山岳保険に普通入っているので救助費用なんてものは気にしない
「税金へのフリーライドは当然の権利だと思ってるのか?」ってなぜそんな話になるのか、お金がないからお金に囚われてるんだろうけど...
※念の為、国庫に対する負担で言えば登山で滑落死すると老後の医療費がかからないので負担は軽減される(タバコで肺がんの確率が上がるようなものですら、ガンの医療費の負担より早死による医療費軽減の方が大きいと言われているからね)
肺がん、受動喫煙、ヤニ臭い、迷惑、金のムダ……とにかく悪い話しか出てこない。
あの人、バリバリのヘビースモーカーだ。煙をゆらせながら、あの名作たちを生み出してきた。
でも、あの煙の向こうに考えごとしたり、世界と少し距離を取ったりする“時間のゆとり”があったんじゃないかと思うんだ。
実際、喫煙所ってちょっとした社交場だったりするし、喫煙所トークで生まれるアイデアや協力関係って、意外とバカにできないんだよ。
コーヒーが好きとか、ウイスキーが好きっていうのと同じで、タバコの味や香りを楽しんでる人もいる。
その楽しみ方を頭ごなしに否定するのは、ちょっと違うんじゃない?と思うわけ。
吸わない人への配慮は絶対に必要だし、健康へのリスクも無視できない。
でも、じゃあそれってタバコだけか?って話でもあると思うんだよね。
自動車だって事故のリスクはあるし、環境にも負荷かかってる。それでも「便利だし、必要だから」って使い続けてるじゃん。
お酒だってそう。飲みすぎたら体壊すし、酔っ払って迷惑かける人もいる。それでも”嗜み”として楽しまれてる。
切り捨て方が極端すぎる気がするんだよね。
ちゃんとリスクも知った上で、節度を持って楽しんでる人だっているのに。
俺はタバコを礼賛したいんじゃない。
ただ良い面を語るぐらいのゆとりは、あってもいいんじゃないかって思うわけ。
リスクがあるものなんて世の中には山ほどある。でも上手に使えば良い友になる。
タバコも、そういうもののひとつとして見てもいいんじゃない?と思うんだ。
だから俺は、言いたい。
「喫煙者はクズ」。このタイトルを見て、非喫煙者は「よくぞ言ってくれた!」と思い、愛煙家は「ふざけるな!」と怒り出すかもしれない。
煙が風に乗って周囲に広がり、非喫煙者がその煙を吸わされる。
タバコの煙には何百種類もの有害物質が含まれ、受動喫煙によって肺がんや心疾患のリスクが高まることは科学的にも証明されている。
道端、側溝、公園のベンチ周り、ありとあらゆる場所にタバコの吸い殻が落ちている。
喫煙者は「マナーを守っている」と言い張るが、本当にそうだろうか?
喫煙所の周りには必ずと言っていいほど吸い殻が散乱している。
「一部のマナーの悪い喫煙者だけ」などという言い訳は通用しない。
さらに、飲食店やバス停、駅のホームでタバコを吸う喫煙者もいる。
いくら禁煙エリアだと注意書きがあっても、一部の喫煙者は平然と無視する。
指摘すれば逆ギレする始末だ。
喫煙者の多くは「自分の金で買って、自分の意思で吸っているんだから自由だ」と言う。
しかし、彼らの自由は他人に迷惑をかけない範囲で成り立つものだ。
他人に煙を吸わせ、健康リスクを押し付け、街を汚し、それで「自由」を主張するのはあまりにも身勝手ではないか?
タバコの価格が上がるたびに「高すぎる!」と文句を言う喫煙者もいるが、むしろまだ安すぎるくらいだ。
なぜなら、喫煙が原因で発生する医療費の負担は、結局税金として非喫煙者にものしかかってくるからだ。
健康を害して病院にかかり、その治療費の一部を非喫煙者が負担する。
こんな理不尽な話があるだろうか?
結局のところ、喫煙者は自分の快楽を優先し、周囲の迷惑を顧みない人間が多い。
すべての喫煙者がそうだとは言わないが、大多数が何らかの形で非喫煙者に不利益をもたらしているのは事実だ。
愛煙家の皆さん、どうか怒らないでほしい。
もし「俺はマナーを守っている!」と思うなら、それを貫いてくれればいい。
そして、その悪評は喫煙者全体に向けられる。
もし、どうすればよかったか?と聞かれたら
「見に行かなければよかった」と、答えるし
監督にそう聞かれたら、
「あんな映画作らなければよかったし、もし作っちゃったのなら公開しなければよかったのに」と答えると思う。
以下、その理由
そもそも現在、ホームムービーを撮りますとか、映像の勉強のためとかで回した素材を編集してドキュメンタリー作品にするという手法はありなのか?という問題
作者の両親や姉はそのことを理解したうえで許諾していたの?
文書で許諾を得ていたの?
作品の後半でやたらと姉のピースサインがでてくるが(ラストシーンもピースサインかな)、姉はかわいい弟がホームビデオを撮ってくれていると思ってピースサインしているから切ない。
ドキュメンタリー作家として致命的なのは、作者は「記憶」と「記録」の違いについて理解していないこと、
納棺のシーンで、父親が論文を入れようとするところを、父親の異常な行動として「記録」している
父親は、自分と同じ医学研究を志していたという「記憶」の中の娘として送り出そうとしているんですよ、きっと
長い髪がきれいだったという「記憶」の中のお姉さんと見送るのなら、化学療法でぬけてしまった頭に帽子をかぶせるのではなくて
ロングのウィグでもかぶせてあげればよかったのに、そういうところ
「記憶」が偽で「記録」が真ではなく、また「記憶」が邪で「記録」が正ではない
作者は姉の異常なところばかり撮ろうとして、また異常な言動を引き出そうとしてインタビューについてもそうしたものしかしない、
しかし40年ちかく暮らしていたその生活の中身、楽しかったこと、幸福だった側面そうしたものはあったはずで、それが伝わってこない、
玄関に鍵が!とか騒ぐが、私宅監置とか座敷牢というのは、玄関の「外側」から鍵をかけるものです、
自分が「カリフォルニアから来た娘」であることの自覚がないのでは?
寄り添えていないから、見えているものにフォーカスできていない
退院後の部屋にカメラをかまえてずかずか入っていくのもいかがかとおもうが、その時ベッドのわきにあるごみ箱に注目できていない
あの位置にゴミ箱があるとき、自分だったら「薬の副作用などで吐き気があるのか」とか、まさかだがここで用を足しているのかとか考えますね、
統合失調症は大変な病気ではあるが、肺がんのステージ4というのはそれ以上に深刻な病気
ステージ4まで気づけなかったことに対する反省とか後悔とか何もないの?
お父さんの「失敗したとは思わない」とかいう言葉、これは重い、ある意味真理をついている
障害のある子どもをかかえる親にとって、健康に留意して子どもより長生きをして、子どもの葬式をだしてやるというのは一つの成功パターンですよ
作者には理解できないことかもしれませんが、
精神科の長期入院は悪いということになっていて、医療関係者などは
「短期入院で退院して、またなにかあったらそのときに入院して治療すればいいのです」などと言う
なにかあったら、の中身については触れない
深夜にマンションの隣の部屋のドアを、ダンベルで何度もたたく(本当にあった)
近所のスーパーに行って、幼稚園児を蹴りケガをさせた(これもあった)
家族とケンカをするたびに、110や119に通報する(これもよくある)
地域住民が精神疾患に対する理解がないから受け入れてもらえないと言われるけれど
日本の精神医療はライシャワー事件で大きく変わったと言われるが、どうなの?
「疾患」であるなら治療すべきだし、「障害」であるなら直すことより抱えていても、より幸福に生きていける道をさぐるべきだし
https://natrom.hatenablog.com/entry/2025/01/22/110000
まぁがんリスク検査に意味なんてほとんどないという話言い分はわかる。
【闘病】もっと危機感を抱いていれば… 「腟がん」の手術後に「敗血症」を発症して
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa144f2863e578d02945d6efc5b8ce6287936034?page=1
でもまぁこの人に関して言えば、子宮頸がん検査をしていてもわからなかったっていうことなので、むしろがんリスク検査のほうが早めに見つかった可能性は高いんじゃないかなぁ?など。
また、今友人が逆流性食道炎が原因の食道がん?胃がん?で治療中で、ステージ3で見つかり、手術後に転移が見つかり、みたいな状態なんだけど、
もちろん、毎年健康診断を受けて、逆流性食道がんも10年くらい把握していて、でも具体的に対処してこなかったからということのようではあるのだけど、
こういう人もリスク検査受けていたほうが早期発見・早期治療につながった可能性あるよね?と思うんですよ。
よくわかんないんだよな。
先生の記事の書き方だと、まるで一般の人にはがんリスク検査なんてまるで意味ないですよというように感じるわけですが、
もちろん、記事の最後のほうにも、有病割合であったり、母集団に寄ってどうのっていう話はあるんだけど、
総論としては無価値で医者の金儲けの手段に過ぎないから受診する人は馬鹿で、みなさん賢くなろう的なお話に受け取るわけでございますよ。
でもですね、逆流性食道がんが胃がんの原因になる可能性がとかも、ワイ的には今回始めて知ったわけですよ。
眉唾的な話もあるじゃないですか。あっつあつの味噌汁をよく飲む人は食道がんになりやすいとか。
当たり前のところで言えば、喫煙者だから肺がん胃がんになりやすいとかさ。
一人の一般人として言えば、僕はあっつあつの味噌汁をしたべろを半分やけどしながら飲むのがとても好きだし、ヤニカスだし、親父もがんだし、まぁ潜在的にはがんになる可能性が高い方の人間だと思う。
年齢的にも徐々にがんになる人が出始める頃合いだ。
なんなら、先生の記事を読んで、受けるやつはバカなのか、統計マジック使った金儲けかと思ったわけだ。
でもまぁ、友人のがんの報告だったりを聞くと、ちょまてよ?などとも思うわけだ。
でも、受診するやつは馬鹿なんだよなぁ、、、などと思うわけだ。
まぁ、僕がどうするかは別として。
気付いたときに手遅れになるのがいいのか、誤診もあるけどある程度リスクを把握できるほうがいいのかは、最終的には各自の人生であり価値観だと思いますが。
なんかすごく気になったのでちょっと吐き出しです。
明日は父の命日
父は肺がんステージ4を告知されてから、半年持たずに逝ってしまいました。
その時のこと、文字に残しておきたい。
身バレするかもだけど、フォロワーさんはこんな生々しい話見たくないかなと思っての事なので、バレた時はバレた時ってことでw
——
その日、本当に最後になってしまうとは思ってなかった日、母と私と姉と妹が揃ってて、順番に付き添いをすることになった。
母は仕事へ、姉と妹は夜中の付き添いの準備のために帰宅して、病室には私だけが残った。
たぶん、姉と妹が帰宅してから40分くらいしか経ってない頃、生体情報モニターからの警告音と、呼吸数0の数字
——-
「呼吸数0ってなって、なーすこーるした」
「LINE見て」
「お父さんぎりがんばってる」
——
声をかけて、肩を叩くと少し数字が増えるようだった
でも、たぶんもう、父は亡くなってた。うっすらわかってた。
最期を看取ったの、たぶん私だけなんだよね。
姉と妹は何かを察してか、とにかく私を1人にしないようにって、最速で駆けつけてくれた。
姉が、母の職場に走ってくれて、妹と2人で父に呼びかけながらモニターの数字を見つめ続けた
到着した母に「声をかけると、まだ呼吸数戻るよ!お母さん来るの待ってたよ」って嘘ついた。
——
ごめん、父、母
仕事のシフト入ってた母はともかく、姉と妹を家に帰さなきゃよかった。
私もいい大人なので、ほとんどはいつも通り変わらずすごしてるんだけど、ふとしたときに思い出します。
私の責任ではないことを、私自身もわかってるんだけど、もっと賑やかに送ってあげたかったよ。
——
こうやって、私が父のことを思うたび、父の周りに花が咲いてるかな。父は、納得のいく人生を送れたのかな。
考えを整理がてら書き殴ったものなので読みづらいのはすみません。
父は日本料理の板前でしたがなぜか喫茶店の雇われ店長をしていた時期もありました。あまり長続きはしませんでしたが。
小学生の頃に仕事場の喫茶店に招待してもらい、甘いカフェオレを飲ませてもらったことを覚えています。
また休日に色々なパスタを食べたいとお願いするといつも作ってくれました。
父のパスタは格別おいしくて、いまでもこれを超えるものを食べたことはありません。もちろん思い出補正込みです。
酒好きだった父は、いつ頃からか、休日の朝から晩まで飲むようになっていました。
そのうち仕事に行かなくなり、職場も転々と変えるようになりました。
最終的に平日の昼間から居間で酒タバコテレビという状態で、反抗期に入った私は父と何度も喧嘩をしました。
喧嘩直後はしばらく真面目になるのですが半年も経つと元通りになり、それが数回続くことで家族も諦めの境地になりました。
当時、病院のアルコール依存症外来の存在を知っていたら何か変わっていたのでしょうか。
母との喧嘩も増えたある日、父は家からいなくなりました。心配しつつも、家の雰囲気を悪くしている存在がいないことにホッとしている自分もいました。
音信不通になってから半年もすると、父と母の共通の友人経由で、実は○○県の日本料理店で板前をしているみたいな情報が入ってきました。
しかしそれも長続きせず、1年も経つとなぜか悪びれもせず家に戻ってきていたりして、父のことがますます理解できなくなりました。
母が勧めたこともあり、私は遠く県外の大学に進学しました。母方の実家が関西ということもあり大阪の大学を選びました。
なお私が大学寮に入る時も、父はN回目の県外逃亡中でした。
しばらくして大学3年ごろ、母から突然「離婚した」という連絡がきました。
「こちら(父方親戚)とは縁を切って住居も大阪に移すから」と言われた時には驚きはしましたがさもありなんと納得もしていました。
でもさすがに「あなた(私)の住民票と本籍も大阪に移しておいたから」の一言には物言いをつけたくなりました。相談もせずに勝手に何してくれてんのと。
実際これで故郷から完全に離れることになり、父方の実家とも完全に疎遠になってかなりの年月となります。
月日は経って、私も30代後半になりました。
一昨年前に全然知らない市から父の生活保護の扶養照会がありましたが、20年近く会ってもいないので今更無理だと断りの返事を出しました。
そして先々月、親戚経由で、父が肺がんで死亡したとの連絡が来ました。
父の最後の知り合い(おそらく仕事の上司)が火葬や身の回り品の処分などを終わらせてくれたそうで、遺灰だけでも受け取るかという問い合わせです。
なぜでしょうね。断ればいいのになぜかYESと答えてしまいました。
先日、母と一緒にその方を訪ね、お礼を伝えて、遺灰壺を受け取ってきました。
ただ、父の最後については詳しく聞きませんでした。先方も無理に話そうとはしなかったので、薄々事情を理解していたのだと思います。
母は嫌がったので、今は私が小さな遺灰壺を預かっています。父の写真はないので壺だけが本棚の上に鎮座しています。
12月。富門 武(ふもん・たけし)の内科循環器クリニックには、朝から多くの患者が押し寄せていた。インフルエンザや新型コロナウイルスの流行による発熱患者があとを絶たず、予約はぎっしり埋まり、一時間に二十人以上を診察しなければならない。なるべく待ち時間を減らすため、富門は流れるように診療をこなしていた。
しかし彼の頭の片隅には、広島に入院している父親の姿が離れない。父は肺がんで、化学療法を続けているものの、病状はなかなか好転しない。親族の中で医師は富門だけ。主治医からの説明も、ほぼ彼が一人で受け止める状況だった。
昼過ぎ、ちょうど診察を急いでいる最中にスマートフォンが震えた。相手は、広島の病院だ。嫌な予感が胸を締めつける。
「残念ですが……化学療法がまったく効いていません。腫瘍はさらに大きくなっています。余命は、一週間か、二週間ほどかと……」
予想していた言葉ではあったが、実際に突きつけられると心がぐらりと揺れる。思わず電話口で沈黙してしまい、会話は二十分ほども続いた。クリニックのスタッフが心配そうに覗きこむが、富門はうまく笑顔を返せず、ようやく電話を切ると再び診察室へと戻った。
その後の診察はどうしても上の空だった。次々とやってくる発熱患者、咳やのどの痛みを訴える人、そして、腹痛や下痢を訴える若い女性も現れた。
彼女の顔色は悪い。症状からウイルス性胃腸炎の可能性を考え、念のためインフルエンザと新型コロナの抗原検査を行ったが、いずれも陰性だった。水分はなんとか摂れているとのこと。
「うーん、水分が摂れているなら大丈夫ですよ。無理に食事をとらなくても、1~2日くらいなら問題ありませんから」
余裕のない頭で、型どおりの説明をして胃腸薬を処方し、富門は次の患者を呼んだ。結局その日、彼は150人以上を診察した。父親の余命宣告を胸に抱え、ぎりぎりの精神状態だった。
夜、ようやく業務を終えてクリニックのホームページを確認すると、Googleの口コミに星ひとつの低評価が書き込まれていた。
「とても不親切なクリニック。『水分が摂れていれば大丈夫』なんて。しかも一時間も待たされたのに……」
胸が痛んだ。自身の悲しみや焦りとは関係なく、患者にとっては自分が唯一の医師である。富門は深く反省し、丁寧な謝罪文を投稿した。けれど、その文章を書きながら父の顔が浮かび、どうしようもなく悲しくなった。
---
大上 春香(おおがみ・はるか)、26歳。ごく普通の企業で働く彼女の職場では、ここ数週間、風邪や発熱が流行していた。朝から下腹部に鈍い痛みがあり、昼ごろには熱も上がってきた。どうにも我慢できず、近隣のクリニックをいくつも電話するが「本日は発熱患者が多く対応が難しいです」と断られる。ようやく、富門クリニックという内科が診察してくれるとわかり、ほっとしたのも束の間だった。
受付に行くと、「発熱の方は廊下でお待ちください」と指示される。空調の効きにくい廊下で待つこと約一時間。身体の痛みと寒さ、心細さが入り混じって、頭はくらくらしてきた。ようやく順番が回ってきたと思ったら、まずインフルエンザとコロナの抗原検査を鼻からされる。
「私、熱はあるけれど、腹痛と下痢が主なのに……これ、意味あるのかな」
そう思いながらも、言える元気はなかった。再度待たされ、ようやく診察室に呼ばれる。
そこでは簡単な触診のあと「ウイルス性の胃腸炎でしょう、胃腸薬を出しておきますね。水分は摂れてますか? じゃあ大丈夫ですよ。1~2日食事がとれなくても、水分が摂れていれば問題ありませんから」とさらりと言われた。
さらに会計で三十分、薬局でも一時間。家にたどり着く頃には、疲れと寒気で泣きそうだった。
「やっと診察してくれたけど……なんだか雑に扱われた気がする」
腹痛と苛立ちが収まらないまま、マンションのドアを閉める。誰も優しい言葉をかけてくれるわけでもなく、ただしんどさが増していく。怒りにも似た感情がこみ上げた。
スマートフォンを開き、Googleの地図アプリから富門クリニックを検索すると、レビュー投稿の画面が表示された。
「私のつらい気持ち、これじゃ伝わってない……」
気づけば、悲しみと悔しさをぶつけるように、星ひとつのレビューを投稿していた。
「とても不親切。水分が摂れていれば大丈夫、なんて。待たされた時間は一時間以上。私の苦しみを、誰も分かってくれない……」
---
医師である富門 武は、父の余命宣告を受けながらも大勢の患者を診なければならないという極限状態にいた。一方で大上 春香は、職場の風邪の流行で追いつめられ、どこにも受け入れてもらえない焦りと寒さの中で待ち続けた。
「水分さえ摂れていれば大丈夫」と言う言葉は、医療現場ではしばしば出てくる基本的な説明だ。しかし、言われる側の患者には、その言葉で満たされない不安や痛み、生活への支障があった。
知らず知らずのうちに、人は自分の事情に追われてしまう。だが、ひとたび相手の背景を想像すれば、そこには親を看取ろうとする苦しみや、腹痛と高熱に苦しむ心細さが隠れている。「どうして、こんな言葉しかかけられなかったのか」「どうして、こんな気持ちになったのか」。そう思いを巡らせることで、私たちは少しだけ優しくなれるのかもしれない。
いくつかアドバイス。
まず、一つ目。
実は、健康診断で寿命が延びるというエビデンスも医療費が削減できるというエビデンスもほとんどない。
感度95%特異度95%の検査があったとする。
答えは、2%くらいでしかない。
本筋ではないので計算の説明は省略するが、心当たりも自覚症状もないのに、稀な病気を疑うのは金ドブでしかない。それで労働者寿命が伸びたり医療費削減が?出来るなら、独裁国家で健康診断は強制のはずだ。
なんで日本はしてるのかって?
結核が国民病だったからだ。死因の一位が結核とか言う、石を投げれば患者に当たるくらいありふれていたからだ。
やあ!
みなさんこんにちは。
何を隠そうこのワイ、母親の介護歴17年(糖尿→脳卒中→骨折→認知症で要介護4。この間祖母の介護も4年被ってる)、父親の介護歴11年(骨折→肺がん→認知症予備軍で要介護3)を自宅みている 大馬鹿者 大ベテランなんですね。もちろん独身KKOです。
と言うワケで、アドバイス欲を満たすための生贄を見つけたので、クソバイスするよ。
さあLet'sクソバイス
水分補給と同じで、ストレスがたまったら解消するのでは間に合わないことが多いので、ルーチンにれる。
例えば俺の場合、毎週木曜日が仕事完全休暇という仕事なのだが、この休みに合わせて、木曜日は両親ともにデイサービスに送り出している。
そして、木曜日はストレス解消の日、自分を甘やかす日と決めて、何もしなかったり、だらっとアニメを見たり、本を読んだりしてる。
また、3ヶ月に一度ぐらいショートステイに夫婦揃って出てもらったら、泊まりのエンタメにも行く事にしている。
自分の場合は、だいたいは夜行バスで大都市圏まで出て、大きなシネコンで一日映画三昧したりって感じですが、こう言う日を確実に大切にすること。
そしてこれは「開いたらやる」じゃなくて「何があってもやる」と決めてスケジュールに入れること。有給休暇と同じね。
そうじゃないと自分が持ちません。
なお、ショートステイは定期的に利用しておかないと、緊急時に対応してもらえないので、その訓練も兼ねています。
緊急時ってのは、俺に何かあった時が最大。そのほか、どうしても外せない義理のときとか、高校生の頃に心を救ってくれた声優さんがx年ぶりにコンサートするとか、そういうときね。
災害のときとか、色々なときに泊まりで預けられるようにしておかないと詰む。
それでも愚痴を言いたいときあるよね。そういうときは増田で愚痴りましょう。
増田なら💩💩🎠🦌とか書いても誰も何も言わないし、きゃっきゃしてりゃいいので。
そのための増田。まぁ、実践しているのだと思いってそこは安心しました。
まさにクソバイス