「いたみん」を含む日記 RSS

はてなキーワード: いたみんとは

2025-11-14

本当はもっと怖い 童話『さるかに合戦

むかしむかし、柿の種を拾ったサルが、おいしそうなおにぎりを持ったカニにばったりと出会いました。

カニはお勤め明けにセイコーマートに寄った帰りでした。

おにぎりが欲しくなったサルは、カニにずるいことを言いました。

「どうだいカニさん?オレの柿の種おにぎりを交換してあげようか?

 これを育てれば毎年甘くておいしい柿の実がなるよ!」

「…若いの、桃栗三年柿八年と言うが、実際のところ柿が実るまでにはそのくらいは掛かる。話にならん。去ね」

「チッ…こいつ賢いな…。つべこべ言わないでおにぎりよこせ!」

「全く浅ましい…猿知恵にも遠い。だがいいだろう、おにぎりはくれてやる。早よぅ去ね」

「ぐぬぅっ、おにぎりは手に入ったのにすげぇ敗北感…!

 約束通り柿の種はくれてやる!せいぜい大事に育てるこったな!」

「ふん…」

カニのほうがだいぶ上手でした。

カニ帰宅すると早速、柿の種を土に埋めてせっせと水をやりました。

「はやく芽を出せ柿の種。はやく芽を出せ柿の種。出さねば眼球抉り取る」

!?

するとどうでしょう

先ほど蒔いたばかりの種がぐんぐん育って大きな木になりました。

「はやく実がなれ柿の木よ。はやく実がなれ柿の木よ。ならねば海に沈めるぞ」

『!!?

カニさんはその筋の方でした。

柿の木に甘い実がたくさん実りました。

ところがカニは木登りができません。

「これよな…」

カニが困っていると、

「ヘイ!カニさん!さっきの種、もう実ったのか。オレが取ってやろうか??」

「折角育てたんだ。味見くらいはしたい」

サルはスルスルと木に登ると、自分だけ熟れた実をどんどん食べ始めました。

「すまないが私にも一つくれないか

「クックック…やーだね!アンタはこれでも食ってな!」

サルはまだ青くて硬い柿をカニめがけて全力投球し…!

スクルト

!?

カニの しゅびりょくが 110 あがった!』

カニは、じごくのはさみでした。

「痛った…さすがにノーダメでは済まんか…。まあなかなかいい命(タマ)だったと褒めといたるわ」

ポカーン

カニはぶつけられたところを押さえながら帰宅すると、組の若い衆に事の顛末を話しました。

「親父ィ!大丈夫!?

「あの猿野郎…!後悔させてやりますけぇ…!」

「すぐにハイエース手配しますんで!」

話を聞いたみんなはカンカンに怒りました。

そして数日後…。

こんにちは。お兄さん、ちょっと時間頂けますか?

 私、いまモデルスカウトしてまして。

 お兄さんかっこいいなと思ってお声がけしました。あ、これ名刺です」

カニエ・ウエストプロダクションの蜂谷さん…?ええーオレなんか全然ですよ~」

「そんなことないですよ。

 事務所近いので、もしお時間よろしければ話だけでも聞いていかれませんか?」

「それじゃあちょっとだけ。あ、オレ猿渡っていいます

「………蜂谷、やれ」

はい蟹江会長。オイ、お前らこの猿連れていけ」

「ちょっ…なにすんですか!離して!ああっ、ハイエースに連れ込まるぅぅぅぅ!」

「暴れんなや絞めるぞ」(プスッ)

「あっ、なんか怪しい注射されて意識が…遠のい…て…」




「オイ起きろや」

「ん………?」

サルはさるぐつわされた上に縛り上げられて天井から吊るされていました。

「うおっ、何この状態!?って、アンタはこないだのカニ!」

「先日は世話になったな兄ちゃん落とし前、付けさせてもらうで。栗田」

「へい」

栗田と呼ばれた男は、猿渡の足元で火を焚き始めました。

「熱い!熱い!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

おやっさんが味わった痛み100倍にして返したるわ」

「はぁ…はぁ…」

「弱火でじっくり焼かんと、火が通らへんで?」

「あ!あ…!ああ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

「そのへんでええやろ。臼井、次や。ミンチにしてまえ」

「へい」

臼井と呼ばれた男は、猿渡を床に下ろすと、左足を二枚の石板で挟み、ぐりぐりと押し付けるように圧迫します。

「ああぁ!あああ!つぶれる!足が挽かれる…!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ」

「右もやらんとバランス悪るなるわな」

「痛い!痛い!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ」

「まあそのへんでええやろ。”ひいきの病院”、運んだれ」

「ああ…ああああ…。あ…。あ………」

蟹江会長!」

「愚かもんの末路やな。センセイ、いつも通り、治療診断書頼んだで」

「ええ、お任せください」

あいつの具合はどうや」

「薬剤によるアナフィラキシーショック症状及びそれを原因とする薬害症状、

 全身95%の火傷(要・繰り返しの皮膚移植)、

 両足の複雑骨折及び筋肉等深部に及ぶ擦過傷…全治一年といったところですね。

 重度の後遺症が残るでしょうが、ま、命に別状はないですよ。」

「これで五分五分ってとこやな。で、猿渡はどこにおる?」

治療が終わって意識回復…。今は集中治療室で安静にしてますよ」

「見舞い行ってもええか?」

「5分なら」

   

「猿渡、これ見舞いの品や」

そう言うと蟹江は、猿渡の枕元に黒百合の鉢植えをドンッ!と置いた。

毎日お水やったってや?」

「お…おつとめご苦労さまです…二つの意味で…」

「あァ!!?

「ヒッ」

つまみ柿の種ならまだ笑えたんやけどな。今後は気ぃつけや」

(完)

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25214525

ハードボイルドワロタ

2025-10-05

結局頭の良い人間か失敗して痛みから学んだ人間けが正常な思考が出来るんだよな

経験から学べない知能の低いゴミ自分は失敗しないと根拠ない万能感に塗れてる猿はそれが出来ない

この違いが現代バカウヨとそれ以外の差となって表れてる

大学生から20代の間冷笑してきた数々のトピックの中に今の自分当事者となっているもの

それらが達成されていれば間接的にでも今の自分を助けたかもしれないもの

そういったものがたくさんあっただろうと思うけど時間は巻き戻らないし、

戻ったところで社会の突き進む道は同じだっただろうとも思う。

自分が弱る前は偽善だの甘えだのと思っていたみんなに優しい社会という言葉がどれだけ目指すべき社会の姿なのか、今になってよくわかった。

2025-10-04

anond:20251004195834

自分が弱る前は偽善だの甘えだのと思っていたみんなに優しい社会という言葉がどれだけ目指すべき社会の姿なのか、今になってよくわかった。

理念としてこういう人もまた守られるべき人なのはわかってはいるんだけどね

なんだかなあ

高市早苗ワークライフバランスを捨てると言った事でなぜか本当に落ち込んで鬱スイッチが入ってしまった。

今の日本を見ていて、正直本当に子供を持たなくてよかったと思っている。

今の社会でもし子供がうまく育つタイプではなく障害持ちだったりしたら成人するまで充分な環境で育てて守り切れた自信がない。

金銭的にもだが、何より社会がもう五体満足で心身共に強い男じゃないとまともに生きていけないような方向に曲がりすぎてる。

かくいう自分は五体満足な男だがコロナ禍直前の過労、

コロナ禍で鬱が進み社会からドロップアウトして40代突入した。

現在は週3日たまたま雇ってもらえたアルバイト先で働くのが限界状態が続いている。

妻の収入と合わせてなんとかやっていけてはいるが、老後を考えると暗い気持ちになる。

今の高齢者バッシングの流れが続くと自分高齢者になる頃には高齢者殺処分という事になっていそうだ。

30代に突入する前後世間一般のみなさんと同じように焦りがあり子供を持つ事について考えた時期があったが、

当時まさにワークライフバランスが崩れかけていた自分たち夫婦はどちらも消極的だった。

結果的に30代半ばでいわゆる過労により退職するにまで至る。

この状態では子供なんてまともに育てられなかっただろう。本当に持たなくてよかった。

これまでの人生色々判断ミスったなということはあったがこれだけはナイス判断だったと思う。

出生率回復のため、社会に一人でも働き手を増やすために妻に産ませておけばよかったのにという

幻聴脳内に響いたこともあったが、今は心底この社会子供を増やさなくてよかったと思う。

この社会に生まれてくるのはほぼ確で不幸だ。少なくとも自分は今この社会で生きていくことを幸せだと思えない。

この社会でどんどんバカにされていくこと、

それこそワークライフバランスライフの中に幸せのかけらを見つけることはできても、

働いて働いて働いて成長して成長して成長していく社会についていく事は自分にはもう無理だ。

そしてその社会に巻き込まれ人間をもうひとり増やす事が全く良い事だと思えない。

不幸な人間がまたひとり増える可能性の方が高くないか

これは自分物事を悪く捉えすぎなのだろうか?

自分ドロップアウトしてよくわかったが、

本当に社会は五体満足で心身共に強い男を基準にしてつくられすぎている。

そして世の中のほとんどの男はアクシデントで大きな転倒でもしなければ

自分が心身ともに健康で強い側の男だと信じている。かつての自分のように。

心身共に健康で強い(と思っている)人間にはそうでない人間の姿は見えない。

大学生から20代の間冷笑してきた数々のトピックの中に今の自分当事者となっているもの

それらが達成されていれば間接的にでも今の自分を助けたかもしれないもの

そういったものがたくさんあっただろうと思うけど時間は巻き戻らないし、

戻ったところで社会の突き進む道は同じだっただろうとも思う。

自分が弱る前は偽善だの甘えだのと思っていたみんなに優しい社会という言葉がどれだけ目指すべき社会の姿なのか、今になってよくわかった。

でも世の中の大半の人間はどうやらみんなに優しい社会なんか求めてないらしいという確信けが日々強まっていく。

ちなみに自分ワークライフバランスにおけるライフの部分に宿る喜びは趣味だった。

コロナ禍で即売会が中止延期続きだったことで趣味制限されたのが鬱悪化の原因のひとつだと思っているのだけど、

そもそもそれより以前、30代突入の頃からワークに追い回されて

思うように趣味活動時間を割けなかった時点で鬱傾向だったんだからどうしようもない。

若い頃は働いて働いて働き詰めて成長して成長してそういう社会に適合して、

そうしていればワークライフバランスライフだって自然満喫できると思い込んでいたが、

そうするには自分は心身があまり強くなかったようだ。

これは仕事で疲れ果てて趣味にまで体力が回せなかった身体を持って生まれた事が悪いんだろうか?

それとも趣味を楽しめる程度の働き方でいい仕事に就くことに頭が回らなかった知能の低さが悪いのか?

それともいい年して趣味を、生活を、ワークとバランスを取りたいと願ってしまった事が失敗なのか?

どこが間違いで失敗だったのか何年も考えているけどここ最近結論は生まれたのが失敗という結論で終わる。

やはり子供は持たなくてよかった。

もし子供が同じ結論に至ってしまったら申し訳が立たない。

自分がこうしている間にも奈良ではへずまりゅうが議員報酬を得ているらしい。

もしかして日本ってずっとへずまりゅうみたいな生き方が正解の国だったのか?

生きるって、働くってなんでしょうね。

ワークライフバランスってライフってなんですか。

2025-07-20

左翼!良かったな!期日前投票過去最多だぞ!

お前らの待ち望んでいたみんなが選挙に行く世の中だぞ!

自民党も引き摺り下ろせそうだ!

ん?どうした?元気ないな?

共産党議席を減らして社民党消滅しそうだからか?

でもそれが民意から仕方ないよな!

元気出せって!参政党にも良いとこいっぱいあるから!!

2025-01-20

みんくるかわいい

引っ越し都バスに乗るようになり、車内で流れていたみんくる動画が妙にシュールで気になった。そこからYoutube公式みんくる動画に辿り着き、最近ハマっている。

 

普段グッズは買わないけど、ちいさめのみんくるの立体物が欲しくなった。でも過去販売されたぬいぐるみはもちろん、最近でたガチャ2種も速攻でどこも売り切れていた。売り切れ表示のガチャの前でJKが「これ都バスじゃんwww」とウケていた。なんか人気らしい。

家族しょんぼりしていたのだけど、今日ぬいぐるみ再販日。販売時刻前からネットに貼り付いていたものの、普段より在庫多めみたいで問題なく買えた。都営バスさんありがとう。愛でます

2024-07-19

anond:20240719083952

私も彼の放送を見ていたので、あなたの仰っていることに強く共感します。

あなたがお書きになった内容については、ご本人様から返信があったので置いておくとして。

 

あなたの思う罪悪感は、あの場にいたみんなで共有したものだと思います

そして、少し離れた目で見れば、少なくともあの場では、彼自身が語りとなり、私達はただ黙って、

彼の叫びを、消費ではなく受け止めていたのだと、私は勝手にそう思っています

からこそ、リアルでは言葉にしにくい悲しみを、彼は共有できたのではないかと。

そしてその共有は、幾らか、その時だけでも、彼を喪失から救ったのではないか、と。

2024-03-21

ショッピングセンターで人が倒れていた。店員が来るまでその場にいたみんなで対応した。まだ助け合い精神が生きてた。

2023-09-08

anond:20230908104707

「見ていたみんなもイジメ加害者です」って叫んで

罪を希釈して無害にするっていうロジックね。

2023-03-24

anond:20230324022357

わかる

ゼミとか入社後の新人研修とかの初っ端の顔合わせで、まだ一言発声してない段階でもその人がドア開けて入室した瞬間に先にいたみんなが緊張感発して凄い空気になる

みたいなシチュエーションを何度も目撃してきた。

発達系の人は言動もそうだけど、むしろ他人ナーバスにさせる挙動こそが生きづらさや迫害の大きな原因ではないかと思う。

話し方や接し方をレクチャーするのはよくあるけど、こここそをケアするほうがいいのでは。

2023-01-18

世間知らず

私はたぶん世間的にみるとそこそこ豊かな環境で育ったんだと、思う。

食べ物に困ったことはないし、美味しいものを与えてもらっていつも幸せだ。

家族もみんな大好きだし、友だちも大好きで、生きてきて人間関係に困ったことはないし、いつも誰かが側で私を見守ってくれている。私も人を側で支えるのが大好きだ。本当に平和でやさしい世界だけで生きてきた。

今日、生まれて初めて「イライラする」「殴りてぇ」って他人から言われた。

その場には複数人いたし、相手は本気じゃなくて冗談みたいな感じだったんだと思う。

でも、言われたときすごくショックだった。本当に、怖かった。変な汗が出た。

それから急に、その場にいたみんなが「知らない人」になったような気がして早く帰りたいって思った。

それで帰りの電車の中で自分人生を振り返ったら、私って世間知らずっていうか温室みたいな環境で育ってきたんだなってことに気付いた。

私は人からマイナス感情抵抗力が無さすぎるチキン野郎だ。

家族心配させたくないから、ここで吐かせて欲しいです。すごく怖かったし嫌だったな。

2022-09-12

ぜんぜんイージーじゃないけど。消えたい

この間デートした相手からLINEが返ってこない。

マッチングアプリで知り合った相手で、土曜日に一緒にお昼ご飯を食べた。

会う前はLINEがすぐ返ってきたし、ランチだってすごく楽しかった。

会ったその日のうちに、私から誘って次の予定まで立てた。

でも、その後返信が全然返ってこない。

私の何がわるかったのか。服は持っている中で一番きれいなものを選んだし、話もわりと盛り上がった。

こんな風にうまくいかないとき、いつも鏡を見て自分の顔を見つめてみる。

もう24になるけれど、いまだに私は自分の顔が好きになれない。母親譲りの角張った輪郭に、父親譲りの低い鼻。

最近マスクごまかせているけれど、正直人前でマスクを外すのが怖い。正直、ずっとコロナ蔓延していればいいのにって思っている。

小学生とき中学生とき、何度か同級生から顔のことでからかわれた。そのたびに私はそれを聞いてどんな表情をしていたのか、思い出せない。周りに迎合して笑っていたのか、顔を真っ赤にして怒っていたのか、ショックで青白い顔をしていたのか。悲しくてうつむいていたのか。ただ覚えているのは、そのとき周りにいたみんなが笑っていた。みんな私の顔を見て、私の顔に対する揶揄言葉を聞いて、笑っていた。そのことだけは、どうしても忘れることができない。

私が小さい頃からはいつもかわいいね、かわいいねと言ってくれたけど、いつだって信じたいけど信じられない自分がいる。鏡に映るのは、目が小さくて、鼻が低くて、顔の大きな私だから

大学に入って化粧を覚えて、周りかられいだねと言われることが少しだけ増えた。彼氏だってできたし、少しは自信がついた気がする。でも、あのとき笑われたことがどうしても上書きできなくて、自分の中でごわごわした塊になって喉元から離れなくて、飲み込めない。

努力をしないと。美容youtuberチャンネルを見て、ファッション雑誌を読んで、モデルのインスタを見て。毎月美容院に通って、まつげパーマをして、眉を整えて。

でも、ガワだけ整えたってそこまで大きく変われるわけじゃない。テレビやインスタで見るような美人になるためには、やっぱり整形しないといけない。

顔を小さくするためには、少なくとも50万くらいは必要だ。出せない金額じゃないけど、ダウンタイムだってあるし、仕事に穴も開けられないし、父と母にどうやって説明しよう。

現実的には整形って越えなければいけないハードルがたくさんある。でも、もう少しだけ鼻が高くなれば、顔が小さくなれば、私はもう少し自分に自信が持てて、もう少し幸せになれたりするんじゃないのか。

10分おきにスマホをチェックするけれど、やっぱりまだ返信は来ていない。

仕事が忙しいのか。電波が届かない山の中にいるのか。他に好きな人ができたのか。

それとも、あの人から返信が来ないのは、私がこんな顔をしているからじゃないのか。

2022-04-03

電通OB大げさすぎ

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/92703?imp=0

全体通して電通を辞めたことを大げさに書きすぎ。

定年までしがみつくことが前提というのがダサい

全体を通して「謎の大物クリエーター」をありがたがりすぎ。

すると、その場にいたみんなの視界がパーッと開けていったのでした。私はこの光景を「モーゼ奇跡」と呼んでいます。『旧約聖書』でモーゼが海を割ったように、道がなかったところに、大島さんがいつも道を示してくれるからです。

元の会議が下手すぎて「普通に会議をすすめただけ」で整理されただけなんじゃないか

なお、私はいつもミーティングをするときホワイトボードや紙に図や絵、文字を記しながら話をするのですが、それは大島さんの影響によるものです。

普通ビジネススキルだろう。

実は親兄弟含めて、まわりからは反対の嵐でした。

「お前は大企業でないとやっていけないだろう」と評価されてたって話なので、自慢にならない。

大島さんのような優れたクリエイティブを創れる人が、正当な評価を受ける世の中であるべきだと思いました。それこそ、大島さんをスポーツ選手のような高額プレーヤーにしたかったのです。

じゃぁさっさとアフィリエーターを始めればいい。成功報酬型で契約すれば結果に連動した報酬になる。失敗しても責任とらないくせに何を言ってるんだ。商品コンセプトから作りたければ、D2Cを始めればいい。製造委託してくれる会社なんぞ山程ある。やるやつはやってるし、事業も大きくなってる。

2022-01-01

32歳腐女子コロナ禍で己を省みる

私はとある地方都市で独り暮らし腐女子である

今年、32歳腐女子になったので何か書いてみたくて独りで紅白を見ながらこれを書いている。

我が地元は、東京までは新幹線夜行バス距離

そんな土地で私は生まれ、進学・就職し、今もこの街に住んでいる。

就職実家を出た頃から同人イベントサークル参加し本を作るようになった。

初めて行ったイベントで、同じ作品CP好きな人たちと実際に会って喋ることができて、本当に感動した。楽しかった。

学生時代、それなりに部活をしたり、サークルに入ってみたり、人と関わるように頑張ってきたが、いつでも楽しくなかったのだ。オタクであることは隠していたので、とにかく話題に困った。

田舎からだろうか。「漫画は読むよ、ナルト読んだことあるし」「アニメは見るよ、ワンピース面白いよね」という程度の人は周りにいたが、イラスト漫画を描く、二次創作を読む、まして書くようなひとは皆無だった。オタク友達が、もっと言うなら腐女子友達が心からしかった。

そんな人生を送ってきたので、初めて参加した同人イベントのアフターは心底楽しかった。初めて飲み会で「まだ帰りたくないな」と思った。

(つまり、それまではどんな飲み会でも、いつでも「早く帰りたい」と思っていた。友人だけの集まりでも、だ。みんな私を仲間に入れて誘ってくれる、紛れもないいい人たちなのだが、いかんせん私とは好きなものや興味のあるものが違ったのだ)

そして私は同人イベントにのめり込んだ。

本を出すのも勿論楽しかったのだが、何よりアフターが楽しかった。地方住みながら年に5~6回は参加して毎回新刊を出していた。一回のイベントで、ペーパーとは別に複数冊出すこともよくあった。

イベント前日に上京してフォロワーさんたちと遊び、イベント当日ももちろんアフター。次に参加するイベントや、出す本のネタのことを話して、スケブを描きあったりして、終電まで遊んで、夜はホテルで厳選戦利品を読みながらお疲れ様ツイート。楽しかった。本当に。心から

東京地元に無いものが沢山ある。街はギラギラキラキラしている。そんなところで、美味しいものを食べて、好きなものの話を、同じもの好きな人たちと語り合う。たまらなく楽しかった。

幸いなことに、発刊した本はそれなりに手にとってもらえたので、本の印刷代と交通費ギリギリ賄えていた(宿代やイベント参加費などの雑費がはみ出るくらい)。なので趣味として、金銭面では無理なく続けられた。続けられてしまった。

収入が無くなっては困るので勿論仕事は変わらず続けたが、それ以外。

例えば職場飲み会イベント地元の友人からの誘い、親戚付き合い、そういうもの可能な限り避けて、原稿をするか、アニメを見るか、フォロワーさんとスカイプ萌え語りするようになった。だってリアル同人イベントよりつまらなかったから。

あの頃の感覚として、私のリアル、つまり同人イベントに参加していない日常時間は「同人イベントまでやり過ごすだけの時間」になっていた。

イベントから帰る飛行機の中で、次のイベント8月か、はやく8月にならないかなあ、と考えている。

同人イベントがメインパートで、地元での日常は一刻も早く過ぎてほしい繋ぎパート。そういう感覚

職場ではすっかり付き合いの悪い人間となり、歓送迎会とかの大きな飲み会以外ははじめから誘われなくなった。

地元の友人ともみるみる疎遠になっていった。ちょうどメールからラインへの過渡期だったのだが、私はそんなこんなでグループラインはおろか、ラインの連絡先交換もあまりしていなかった。

私が知らないうちに友人たちはどんどん結婚したり出産したりしていた。私以外はちゃんとお祝いしてたらしい。ごめんなさい。

でもあの頃の私は毎日が本当に楽しかった。

わくわくしていたし、充実していた。

差し入れでいただいた東京のお洒落お茶を飲みながら原稿したりアニメ見たりするのが至福の時間だった。

喪女ゆえ結婚は縁が無さそうだけど、仕事はあるし家もあるし同人友達がたくさんいて毎日楽しい。私はこういう生き方でいいんだ、と思っていた。

そしてコロナ媧がやってきた。

同人イベントは中止と延期。

感染者数が落ち着いた時期に開催されても、アフターなんてする雰囲気じゃないし、勿論するべきでもない。

何より上京してコロナを持ち帰ったらと思うと、とても参加はできなかった。

別に二次創作イベントが無くたってできる。家にいればアニメも見られるし漫画も読める。

ツイッターではアフターしていたみんなと交流を続けていた。

でも、人と会うことは無くなった。

素直に寂しい。

今年のクリスマスも寂しかった。

いつもクリスマスに開催されるオンリーイベントに参加して、アフターでみんなとケーキ食べていたけど、今年は家でコンビニケーキを食べた。

一方で、アフターしていたみんなは、コロナ媧でも誰かしらとは会ったり話したりご飯を食べたりしているようだった。

まりリアルの(同人関係ない)ごく身近な友達とか、家族とか、配偶者とか、職場の繋がりとか、そういうものである

みんなは同人以外にも繋がりを持って、居場所を持って、日常というリアルパートも真面目にこなしてきたのだ。おそらく。

私にはそれがない。

かにしてしまった。

私が自分で捨ててしまった。拡げようとも思わなかった。

私は孤独だ。

同人イベントが無くなれば、私は誰とも会うことはないのだ。共にご飯を食べるひとは誰もいない。

今年、ちょっと病気が見つかって入院・手術したのだが、仮にコロナ媧でなかったとしても、私の見舞いに来るひとはいなかっただろう。入退院時に付き添ってくれたのは、唯一残った「リアル」の繋がり、両親だった。

仕事の細かい悩みとか、最近気になり出した老後の不安とかも同人友達にはなかなか話せない。

そういうことなのだ。

よく仕事以外にも、趣味などの居場所を作りましょう、と言う話を聞く。

私はそういう話を聞くたび、「私には全く関係ないな、仕事以外無いひとはかわいそうだな」とか思っていた。趣味が充実していたから。

だが、私も同人以外に居場所が無いのだから同じだ。

しろ同人なんていうのは、よく考えれば仕事より脆い繋がりだ。ジャンル移動とか、急な解釈違いや冷め、地雷とか、諸々あるのだから

もちろんきっかけは同人で、そこから生涯の親友になるケースもあるんだろうけど、それはよくある話、というわけじゃない気がする。

最近コロナ感染者数も減ってきて、同人イベントも活気を取り戻しつつある。冬コミもめでたく開催された。私も来年は参加したいな、と思っている。アフターが難しくてもイベント参加はしたい。推しCPが、絵を描くのが、二次創作が、本を作るのが好きなのは本当だから

でも、(縁起でもないが)また別の疫病が流行るとか、災害とか、世界には何があるかわからない。

そもそも私が同人を、アニメを、漫画を、ずっと変わらず楽しめる保証もない。

同人以外を捨てる生き方はやめたほうがよさそうだな、と私は思った。

から来年は(書いているうちに、もう今年になってしまったが)リアル日常も、もう少し真面目にこなしてみようと思う。大事にしようと思う。

少なくとも、結婚おめでとうと言えてない地元友達にはラインを送ろう。年賀状ラインを兼ねて。お詫びも添えて。許されるならお祝いもしたいけど、今さらって感じかな。ラインギフトとかなら相手も気軽に受け取れるのかな。

職場では人数分散して新年会すると言ってたから、それも誘ってもらえたなら参加してみよう。今さら参加してきたらみんな引くかな。少なくとも手術入院とき休暇とか色々便宜をはかってくれた上司、私がいない分フォローしてくれたみんなには丁寧にお礼を言おう。

という、これまでの振り返りと今年の抱負であった。

おわり

2021-09-26

Twitterにみんな行ってしまたことで匿名性のネットが持っていたみん平等感が失われてしまった

ネットですら格差が生まれどこでもマウントしだす地獄が始まったのだこれじゃリアルと大差ない

底辺だろうがまともなこと言えて信じてもらえた時代では無くなった

2021-06-23

バイト日記

 私史上最悪に第一印象の悪い新人バイトが欠勤っぽかったので、オーナーとのシフトオーナーイライラしておらずテンションあげあげになってもいなくて、なおかつ私が従順に言うことを聞きつつオーナー命令の聞き間違いをしなければ、オーナーとのシフトはすごく平和。(ただ、オーナーの機嫌が悪くない日はあまり多くないというのが問題だけど)

 日曜日みたいに嫌な出来事が次々起こる訳でもなく、オーナーは主に事務所に込もって事務仕事をしているか、細々とした雑用に夢中になっていたので、ほんとピースフル。ただレジ対応だけしてればいいし、暇でぼんやりしていても怒られないの最高。

 コンビニバイトを始めた三年前は、今より体力があったので、ただ立ってるだけっていうのはつまらなくて嫌だったのだけど、最近は体力が坂を転げるように激落ちしてるので、楽なら楽でまあいいかと思うようになってきている。

 といっても棒立ちしてるだけでは脚が浮腫んで痛くなってくるので、客足が途絶えてしかオーナーの見ていない隙に店内を歩き回って、商品フェイスアップをした。その時ふと気づいたんだが、歩いているときに踵ばかりに体重が乗って姿勢が反り気味になっており、歩き方がドスドスしていた。見た目悪いし続けてると足腰悪くするし太るしでいいことないので、改めよう……。

 ほんと最近運動不足姿勢悪くなってきている。近所の知り合いに見られて笑われたりとかせずに走れればいいんだけどなぁ、なんて、暇なときにボーッと考えた。

 特に何事もなく帰れそうだなと思ったら、21時を回った頃からオーナーが頻繁にトイレ事務所を行ったり来たりするようになった。そして、22時にはもう体調が悪すぎて駄目だぁーとオーナーがねを上げたので、残業が確定。45分以上残業した。オーナーはその間になんとか腹具合が持ち直したらしい。

 コロナ禍でも頑張って働いたみんなへと、本部からボーナス的なものが店に届いていた。一人につき3000円ぶんのクオカードオーナー本部の指示通りに全従業員にそれを配った。もちろん私も貰った。

 以前働いていた店でも、店舗の売上が上がったとか何かあるとクオカードプレゼント従業員あてであったはずなんだけど、その店のオーナー本部の指示を無視してそれを従業員に分配せずに溜め込んでいて、恵方巻きや鰻などの販促従業員競争させて、優勝した人だけにクオカードをあるだけやる、ということをしていた。

 そこで私が働いていた当時は23歳のフリーター女子バイトが、なんと恵方巻き枕営業をやってぶっ飛びの営業成績1位を獲得。大量のクオカードを賞品として貰っていたが、それがまさか枕営業の結果だと知らないのは、オーナー夫妻ばかりだったという(枕をやったというのは当の本人が言っていたこと)

 今私が勤めている店は、お店として本部から貰ったボーナスのようなものは、ちゃん平等従業員に配ってくれるので、そういう所は良いのかもしれない。オーナー夫妻個人の取り分として本部から貰った何かは、溜め込んでたまに特に功労した人にこっそりあげてるという話。(私も年末年始シフトの穴埋めをしてボーナス貰ったことがある)

 昨日貰ったクオカード今日漫画を6冊買った。

 

2021-02-03

鬼滅なんて興味なかったのに煉獄さんのせいで

映画ネタバレあり)

流行ってるからという理由だけではとても手を出せなかったが、少し気になっている子と一緒に映画館へ行けるかもしれないという不純な理由によって俺は鬼滅に手を出した。

2週間くらいかけてTV放映版をアマプラでてきとーに見て、ふーんと思った。面白いけど魂持ってかれるくらいの情熱は感じなかったし、もういい年した大人になってしまったので子供がひたすら可哀想な目に遭いつづけるというのはちょっとしんどかったのだ。それはそれとして炭治郎少年は近年稀に見る立派な主人公ではないか。色々あって気になる子と一緒に行く計画は潰えたが俺はそれでも一人で鬼滅の映画を見に行くことにした。

結果、魂持ってかれた。泣きすぎて俺はエンドロールで歯を食いしばり拳を全力で握りしめなくてはならなかった。でも映画館にいたみんなが恐らくそういう顔をしていたのではないだろうか。暗闇に隠れてみんなが泣いて心を奪われていた。恐ろしい光景じゃないだろうか。日本全国で、いや世界のどこかしらで、この映画が公開されてからかなりの量の人間が…しか結構いい大人号泣してきたのだ。怖。

とにかく俺は…。俺は…。言わずもがなだと思うが煉獄さんのあまりの志の崇高さに胸を打たれて泣いていたのである

まずこの人は登場シーンからすごい。お弁当うまいうまい!と言いながら食べる。普通あんなに食べたらうまいと口にするほどの新鮮な感動なんかなくなってしまうはずだ。それでも毎回一口食べるごとにうまい!とのたまい、とんでもない量の食事をきれいに食べきってしまう圧倒的な健全さに俺はまず驚いた。すごい人だ!弁当を作った人がいたら泣くと思う。俺は昔親含め家族全員の弁当を用意していたことがあったが、ここまで喜んでもらったことは当然ない。別に煉獄さんは弁当を作った人のためにうまい!と言ってるわけではないだろう。それでも毎回感じた感動をアウトプットしてくれる人が一体どれだけいるんだろうか。弁当作りについてもそうだが、仕事でも学校でもそうだった。

もちろん煉獄さんは非実在人物だ。ただの絵と文字でできている。本物の人間がこの人のようになるには恐ろしい努力と恐ろしい無理を重ねなければならない。

そんなことはわかっているのだが、煉獄さんはそういう建前を全部ぶっこわしてしまうくらいもっともっと素晴らしかった。

終盤に突然上弦の鬼とかいうのが襲来する。映画館で俺は震え上がった。ずっと仄かに感じてきた煉獄さんの死の匂いがここで耐え切れないほど強くなったからだ。

こんなに素晴らしい人が長生きするわけないじゃないかよぉ〜!!と発狂しそうになった。

心を燃やせとかいう煉獄さんの名台詞は俺もなんとなく聞いたことがある。燃やしたものは灰になる。強く燃えれば燃えるほど早く尽きるだろう。煉獄さんの炎は力強く消えることがないように思えるが、そもそもこんな役に立ちそうな人が最後まで残っていたら絶対展開が難しくなる気がする。俺が作者なら早めに感動的に退場してもらい、後々主人公の成長に影響を与える存在になってもらうだろう。

みたいなメタなことを考えながら震え上がっていると煉獄さんは鬼の誘いを断った。

お前も鬼になれ。鬼になればもっと強くなれる、怪我も治るし老化もしないし長生きするし更に強くなれる見込みありありだぞ。という感じの話を何回されてもきっぱり断った。

「断る!」

「君と俺では価値観が違う!」

みたいなことをひたすら言い続けた。

俺はその後に来るであろうお決まり台詞がないことに違和感を覚えたが、

結局そのお決まり台詞煉獄さんは退場するまで一度たりとも発さなかったのだ。

何かというと、卑劣な誘いに対して「そんなことをするくらいなら死んだほうがマシだ」みたいなあれだ。バトルものなら絶対誰かが一回くらいは言うあれ。これを口にすることにより、敵の誘いに対する絶対的な拒否拒否レベルの高さ、正義のために自分の命すら捨てることを厭わない高潔さ、また死を選ぶほどの勇気など色々なことが表現できるので、主人公とかがよく口にする。侍の時代から潔く死ぬことは美しいことだ。その価値観は今の今までなんとなく続いているが、煉獄さんという誇り高い剣士は今こそそれを口にするべきタイミングで愚直とも言えるほど真っ直ぐなお断りをするだけなのだ時代的にもまったくおかしくない上、たぶんジャンプ誌上ではあらゆるタイミングで「死んだ方がマシ」と死を恐れぬ猛者どもが口にしてきたはずなのに。

煉獄さんは命を大切にする人なのだ。というか、命を無駄にしない決意を持った人なのだろう。俺がそう決定的に思ったのは煉獄さん自身の吠えるような強い台詞によってだ。

「俺は俺の任務ちゃんとやりぬくぞ!(意訳、泣きすぎてあんま覚えてない)」

「ここにいる者は誰も死なせない!!」

若い芽は摘ませない!」

煉獄さんは死んだ方がマシなんて絶対に言わなかった。炭治郎が言ったように、ここで煉獄さんが倒れると他の全員が死んでしまうかもしれないのだ。煉獄さんは生きている間、ベクトルが常に他人に向いている。炎柱になったことを父褒めてもらえなくとも、その辛さより弟への気遣いを優先した。人のためになるべく生きてきた人だ。死ぬほど苦しくても怖かったとしても少しでも長く生きなくてはならない。人よりも力ある人間は人を助けなくては。みんなのための命だから、粗末にしてはならないということなのか。そんな自己犠牲狂気ではないか煉獄さんの考え方はやばい、それは俺にもわかる。しかしこれを美しいと感じてしまう俺自身のやばさも分かる。怖い。煉獄さん怖い。立派すぎて怖い。でも立派な人だ…。

結局、やり抜けない人が自己犠牲に走るのは危ういということなのか。俺にはできない。仕事でも自分の親の世話でも滅私奉公をやり抜くのは不可能だった。多分俺には人より力がないからだ。でも煉獄さんにはできた。それだけ人を助ける力を維持し続けたから誰も不幸にせずにやり抜けたのだ。

朝日と共に映画は終わり、烏が煉獄さんの死を告げた。その後のエンドロールですら俺は目茶苦茶泣いた。煉獄さんの死を烏が告げ回った後に、その烏を腕に止める煉獄さんの絵を見せるなよ。煉獄さん自身もこうして訃報を受け取っていたのかなとか思ってしまうだろうが。煉獄さんはいつも表情が変わらないからこのタイミングでその絵を見せられると変な勘ぐりをしてしまう。

そもそも映画でこの話をやるなよと思った。たとえらこの後泣いた顔で映画館を出る勇気は俺にはない。だからしばらくトイレに篭ったりした。

煉獄さんが口にした命の美しさとは、不可逆的に前に進み続けることだ。常に進み続ける。どんなに辛いことがあっても。漫画アニメDVDではともかく、映画館で観る映画は俺の力では止められないし変えられない。もう少しこの素晴らしい映画を見続けていたい、煉獄さんがいる時間の中にまだ居続けたいと思ったところで1分たりとも時は戻らず進み続けるだけなのだ。そんな構造煉獄さんの物語を見せようとした嫌らしさと巧妙さがしんどい。いや、素直に言うとすごいと思います

多分、映画を見にきた人々は炭治郎たちと一緒に無限列車に乗せられてしまうのだと思う。共に切符を買い、係員に鋏を入れてもらい、わくわくしながら決められた席に座る。この装置自分をどこに連れて行ってくれるのか胸を高鳴らせながら。きっと素晴らしい旅になると夜汽車の窓を(俺たちは暗闇に浮かぶスクリーンを)ただ見つめる。彼らがお弁当を食べるようにたまにはジュースを飲んだりポップコーンを食べる。これは楽しい旅だから

無限列車を作り出した鬼は炭治郎ではなく、自分自身でもなく、スクリーンに向かってこう言うのだ。

人間幸せな夢を見たいって言う欲望は本当に強いものなんだからね」

みたいなことを。

楽しい夢を見にきた俺たちは地獄を見せつけられる。多分漫画で予習してきた層にとってもそのはずだ。心躍る旅だと思ったのに、恐ろしいクオリティで畳みかけられる情感と精緻臨場感で一刻一刻がつらくなる。どちらが素晴らしいと言う話ではなく、漫画の中の煉獄さんの存在感と、この映画の中の煉獄さんの存在感はまた別物だ。どんなに漫画を読んでいても映画を初めて観る人は映画の中の煉獄さんには初めて会うはずなのだ映画煉獄さんはすばらしい。絶対に予想を裏切ってくるほどすばらしい(重ねて言いたいのだが決して漫画より優れていると言う意味ではない。自分の頭の中にあった程度の予想など軽く振り切ってしまうほどの出来というほどの意味だ)。映画煉獄さんは俺たちが頭の中に描いていた予想よりずっと優しく、強く、魅力的だ。だからこそこの人をずっと見ていたいと強く願わされ、その願いを留めておく方法がないことに涙する。映画は止まらない。走り出した汽車も止まらない。列車は時と同じく常に走り去りゆくものだ。また同じ場所を走る時にはまったく違う乗客で満たされているだろう。

不可逆的に前に進み続けること。残されたものは生きていくしかない。それを突きつけられた炭治郎たちの夜は明け、俺たちのスクリーンの夜すらも空けてしまい、俺たちは煉獄さんのいない平凡で平穏日常に取り残される。それでも進まなくてはならない。だから俺はアホみたいに泣いた顔をマスクで隠してちゃんと歩いた。煉獄さんのいない日常を生きなくてはならない。

でもエンドロール最後最後煉獄さんの折れた刀を見せつけてきたのは誰なのかマジで知りたい。お前のせいで俺はあの瞬間更に涙が決壊した。お前だけはマジで許さん。

2020-09-07

新・国民民主党エールを送りたい

三十代後半男性

選挙権を得てはじめての選挙2005年衆院選だった。

物心ついてから不況しか知らなかったので、郵政民営化をはじめとする各種の改革で世の中が良い方向に変わると期待して小泉総理率いる自民党投票した。

ところが選挙後に待っていた現実バラ色の未来ではなかった。

自民党衆議院過半数単独で押さえており、70%を超える内閣支持率であったにもかかわらず、

現役世代への負担が増大する一方の社会保障見直しや、国際競争力の強化につながるような改革最後までなされなかった。

せいぜいが高速道路サービスエリアご飯がおいしくなったくらいだろうか。

土建屋特定郵便局といった既得権益にメスを入れたかと思えば、代わりに電通パソナといった別の業者が潤うようになっただけであり、

憲法改正のために郵政民営化反対派議員復党させるというような公約無視を平気で行った。

私は政治に幻滅した。

2009年

リーマンショックの影響があったとはいえ、4年前の改革の熱気は消え失せ、自民党民主党も競ってバラマキを公約に盛り込んでいた。

自民党の変節にうんざりしていたので、この年の選挙改革継続を唯一訴えていたみんなの党に入れてみた。

同じような考えの人は意外と多かったようで、泡沫とみられていたみんなの党はしばらくの間健闘し、選挙のたびに議席を増やして存在感を増していった。

2012年

日本維新の会第三極として新たに台頭してきた。私が支持してきたみんなの党日本維新の会と協力するか、距離を置くかの対応で党内が分裂し、

挙句の果てには党首政治資金問題醜態さらして自滅した挙句解党に至った。

私は再び政治に幻滅した。

余談だが、この時期に日本維新の会移籍した元みんなの党議員のその後をWikipediaなんかで調べてみてほしい。

彼らの政党移籍履歴を見れば、きっとあなたも私と同じように政治不信に陥るだろう。

2020年

安倍総理長期政権の元、景気もそれなりに良かったので消極的自民党支持者になっていた私だったが、新型コロナウィルスへの対応の悪さには愛想をつかしていた。

桜やらモリカケといったこれまでのスキャンダルについては、ぶっちゃけ政治家なんて何かしら悪いことしてるやろと思ってスルーしていたのだが、今回は別だった。

なんというか、社会人10年以上続ける中で幾度となく感じてきた、仕事のできない上司に苛立ちを覚えるようなそんな嫌悪感を催していたのだ。

ある日のこと、緊急事態宣言が発動されて会社への通勤が取りやめになった。

自宅待機で暇を持て余して国会中継を見ていた時に、たまたま国民民主党の玉木代表の質疑が目に入った。

何気なく見ていた質疑だったが、質問政府答弁の至らない部分を的確にとらえており、説明不足な点のフォローにもなっておりと、『仕事のできる人感』がした。

これまで、野党議員といえばスキャンダルに対してぎゃーぎゃー騒ぎ立てるだけの印象があったので、建設的な議論をする野党議員もいるのだなとえらく印象に残った。

同じ日に質問に上がっていた立憲民主党議員がけんか腰だったのが逆の意味象徴的でもあり、これまで選挙互助会の泡沫政党だと思っていた国民民主党に注目してみようと思った。

が、所属議員の経歴をWikipediaで見たところ、案の定というか、国民よりも自分当選が優先というような渡り鳥議員が多そうな印象を受けた。

また、原口議員や、森議員といったけんか腰で議論を吹っ掛けるいかにもな野党議員も悪目立ちしていた。ぶっちゃけ、これでは支持はできないなと感じた。

そして先日。

衆議院解散が近いと踏んだのか、立憲民主党国民民主党の合流が発表された。と同時に、国民民主党の玉木代表を含む複数議員新党に合流しないことが発表された。

国会の質疑を見て以来、玉木代表には可能性を感じていたので、他にはどんなメンバー残留するのか注目していたのだが、

ビミョーな感じの政党渡り鳥議員はことごとく立憲民主党へ合流する側に行っていたので、これは!と思った。ぶっちゃけ残留組で個人的微妙な感があるのは山尾議員くらいである。

このメンバーなら選挙の時の公約を曲げずに最後まで主張を貫いてくれるだろうか?それとも私の期待は三度裏切られるのだろうか?

とにもかくにも、私にとって久々に本心から支持できそうな政党誕生しそうである。これからしばらく、新・国民民主党の動向に注目したいと思う。

2020-06-07

この世で1番恥ずかしい奴

共感性羞恥で死にそうになった

ホリエモン大麻合法化についての話になったんだが、大麻いか安心か熱弁して何でみんな大麻危険だと思ってんだろってスピーチしてた

何か本人の中では普通の人は大麻危険なもんだと勘違いしてるって認識しかったけど

普通大学出てるような人たちなら、どっかで大麻がどんな存在か知ってて全然おかしくないじゃん

から、そこにいたみんなに大麻って危険なもんだと思ってたか聞いたら、案の定みんなそんな話聞かなくても知ってた

そしたら、そいつ顔真っ赤にして何かはふはふ言いながら、涙目で立ち去ったんだけど、何なんだよ(笑)

こういうみんなはこう思ってるけど、実はこんなんだよね論法好きな奴いるよな

2020-02-17

「意地悪なお局がイケメンがきたら優しくなった イケメン正義

イケメンが配属されて一週間、明らかに女性職員の身だしなみが変わった。新しい服、丁寧に結った髪型、部屋着のままアウター羽織って来ていたみんながスカートとかはいてるし、代わり映えしなかった毎週毎のシフト発表を皆待ちわびている」


本当に女性が輝く社会を実現したいならリベラルイケメンになるべきだよね。エロ漫画擁護なんかしてる場合じゃない

2020-02-13

731事件九州大学生体解剖事件も知らなかった人あつまれ

はてブでは知ったかぶったけど正直「そんなの常識ではないだろ…」とドン引きしていたみんな~!

匿名モヤモヤを吐き出してくれよな!

2019-06-23

ハイクで集っていたみんなはどこかネット上でまた会ってたりするの?

ふと、みんなが食べものとか増田ブコメの深堀とかしてたのを読むのが、ちょっと、懐かしく思ったりするんだ。

2018-01-11

退職エントリを読んで

うるさいおっさんは辞めてもうるさい。

職場文句タラタラ書いてあったけど、勤務中もあんな態度だったので周囲の雰囲気は最悪だった。流石にあそこまではっきり言ってはなかったけど。やっぱりそんな風に考えてたのね、あーあ、とエントリに気付いたみんなは苦笑して読んでるだろう。

日頃から自分が不利な状況に置かれてると信じ込んでしまっているので、細かいことでも目につくらしい。やれパソコン調子が悪いとかそんな類のことを聞こえよがしに言っていた。周囲も分かってるから、誰も取り合ってくれる訳じゃない。

仕事がうまくいかない時は誰でもあることだけど、そんな時も周囲に噛み付くんだよね。言ってることが正しい時もあるけれど、こっちだって仕事は山積みだし優先順位もあるんだからいくらなんでもそう毎回毎回助けてやれはしない。そんなことの繰り返しだった。いい歳なんだから会社での動き方くらい知っていてくれ。こっちは年下だよ。

エントリ反論はできないけどさ。一方的に言われる気分ってのはこういう感じなんだなと思った。

2017-07-22

〇〇が〇〇した話

今日〇〇で〇〇してたんだけど、そしたら急に隣の〇〇が「〇〇だろ!〇〇してんのか!」って〇〇に怒鳴りだしたの。

怒鳴られた〇〇は「すみません…。〇〇でした…。」って〇〇しそうな顔でさ、その〇〇がすげぇ〇〇で、そこにいた全員〇〇しそうだったの。

そしたら急に〇〇に入ってきた〇〇が「あれ?〇〇ないの?なんだここにあるじゃん」って〇〇の〇〇を〇〇したの。

〇〇を〇〇された〇〇は、〇〇を〇〇にして「〇、〇〇!〇〇で〇〇が〇〇しただけだからな!」って〇〇を超〇〇にして〇〇しながら〇〇してったの。

その〇〇してくれた〇〇にそこにいたみんなで〇〇したんだけど、そしたら〇〇は「実は〇〇、〇〇じゃなくて〇〇なんですけどね」って〇〇したの。

いやー、マジで〇〇っているんだなって〇〇したわ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん