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2025-11-19

anond:20251119140019

邦人が狙われたとか米軍攻撃対象になったとかそういう前置きが全くない」って解釈おかしくないかって話

anond:20251119134225

論点ずらしやめてもらえる?

日本武力行使するかどうかを明言してないとかそこは問題になってないのよ

まず問題なのは台湾武力行使が起きるかどうかの話で起きた場合存立危機事態になりうるって言っちゃってんの

邦人が狙われたとか米軍攻撃対象になったとかそういう前置きが全くないの

存立危機事態=集団的自衛権発動だから台湾攻撃されたら自衛隊が介入しますよと宣言してるのと同じなんだよ

2025-11-18

ネトウヨ大混乱の巻

中国邦人学生安全確保通知へ】

ネトウヨ「素晴らしい!」

ネトウヨ「そうだそうださっさと帰れ!」

ネトウヨ外務省中国人ばかり優遇するな!」

ネトウヨ中国留学生を当てにしてる大学なんて潰れても問題ない!」

2025-11-17

anond:20251117222759

https://anond.hatelabo.jp/20251117222759 の続き

岡田委員 ですから、慎重な運用が求められる。やはり大事なのは、まずは在留邦人を無事に移動させること。これは台湾有事に限りません。朝鮮半島有事でも同じだと私は思います

それから有事がもし発生した場合に、例えば近隣の国々、非常に私たちにとって大事な国々です、あるいは地域も含めてですね、そういうときに大量の避難民が発生する、恐らく数十万、数百万の単位で発生するということになります。それを無事に移動させて日本が引き取るということも極めて重要だと思うんですね。ウクライナ危機ときに、ドイツを始めとするヨーロッパの国々が避難民をしっかりと受け止めたということですが、同じようなことが起こる可能性がある。そのとき日本自身武力行使をしていたら、そういう活動にも極めて差し障りが出てくる可能性が高いですよね。

そういうこともトータル含めて、やはり存立危機事態認定武力行使ということは慎重に考えていかなければいけないと私は思うんですが、余りにも軽々しく言い過ぎていませんか。いかがですか。



高市内閣総理大臣 まず邦人の救出をしなきゃいけないということは確かでございます。それが最も優先すべきことでございます

存立危機事態認定に際しまして、個別具体的な状況に即して、主に、攻撃国の意思能力事態の規模、態様などの要素を総合的に考慮して、我が国に戦禍が及ぶ蓋然性ですとか、それから国民が被ることになる犠牲の深刻性そして重大性などから判断するということ、これは判断するべきものだと考えておりますので、政府として持ち得る全ての情報総合して判断する、これは当然のことだと思っております



岡田委員 武力行使をするということについて、私は、余りにも大きな裁量余地政府に与えている、今おっしゃった基準というのは、国会でも答弁されていますが、どうにでも読めるような、そういう基準だと思うんですね。

国会も事前ないしは事後に承認することになっていますよね、存立危機事態。そのとき判断のしようがないじゃないですか。やはりもう少し明確な基準判断していかなければいけないんじゃないかというふうに私は思っています。そういう意味今日議論を申し上げました。

もう一つ、いろいろなシミュレーションを、米軍自衛隊が一緒になって活動するシミュレーションをやっておられると思うんですね。これは、例えば二〇二二年の2プラス2の共同発表の中でも、そういうものが進展していることを歓迎したという表現が出てきます。具体的にいろいろおやりになっていると思うんですね。

そのときに気になるのは、自衛隊存立危機事態に限って武力行使できるんだということがきちんと前提となってそういった共同訓練などが行われているのかどうか。高市総理最初の答弁で、世界で最も偉大な日米同盟、何か制限なく、イギリスと同じようなことができるような、そういう印象すら与えるわけですが、そこのところは、きちっと米国に対して、こういう限界憲法上あるいは国の考え方としてあるんだということはお伝えになっていますね。



高市内閣総理大臣 これは、私も自民党総裁選挙ときからも申し上げてきたことなんですが、日米防衛協力のための指針、いわゆるガイドラインですね、ここでも、自衛隊及び米軍活動において、各々の憲法及びその時々において適用のある国内法令並びに国家安全保障政策基本的方針に従って行われるということが明記されています。これは日米共通認識でございます

からこそ、米軍というのは、日本が仮に攻撃をされたようなときにあっても、自衛隊の前に出て戦ってくれる存在じゃありません。まずは自衛隊が自ら国民及びその領域を守り、そして、米軍はこれを支援し又は補完するとなっておりますので、その認識は日米共通であると思っております。また、日本憲法及び国内法を守らなきゃいけない、これは日米のガイドラインに書いてありますから共通認識であると考えております



https://www.katsuya.net/topics/article-10543.html

https://archive.is/7htlB#selection-1561.1-1462.298

岡田委員 新しい外交を切り開きたいという総理の思いは分かります。だけれども、前任者たちに対する敬意というものもしっかり持ちながらやっていただきたいというふうに思います

さて、二番目の存立危機事態について、少し時間をかけて議論したいというふうに思っています

実は、十年前にこの法律ができたときに、私は野党代表でした。そのときの私の思いを申し上げますと、従来の個別的自衛権では対応できない事例があるということは認識していました。

例えば、もう既に米軍が戦っているときに、米軍自衛隊が共同で対処している、米艦が攻撃されたときに、自衛隊は、日本自身武力攻撃を受けていないという段階で、それを放置するというわけにはいきませんから、これをどういうふうに説明すべきか。

一つは、個別的自衛権解釈拡張するという考え方。もう一つは、集団的自衛権制限して認めるという考え方。両様あり得るなというふうに思っておりました。自民党の中には、全面的集団的自衛権を認めるべきだという議論もかなりあったと思うんです。

そういう中で、安倍さんが出してきたのが、この存立危機事態という考え方でした。我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民生命自由及び幸福追求の権利根底から覆される明白な危険がある事態ということであります

我々は、この概念がかなり曖昧であると。例えば、我が国の存立が脅かされる、これはどういう意味だろうか。それから国民基本的権利根底から覆される明白な危険、これも非常に抽象的な概念ですね。だから武力攻撃事態みたいに我が国攻撃されたというものと比べるとかなり抽象的な概念ですから、これで果たして限定になっているんだろうかと。

多くの法制局長官経験者とか著名な憲法学者が、違憲ではないかというふうに疑義を呈されました。

そういう中で、私たちもこの法案には反対をしたということであります

ただ、あれから十年たって、いろいろな事実が積み重なっていることも事実白紙ゼロから議論し直すことはできないということも分かっています。そういう中でどういう対応をすべきかということは、これから党の中でしっかり議論していきたい。この法文で本当に憲法違反にならないのかどうか、そして運用はどうなのか、そういうことは議論していきたい。これが今の私たち基本的スタンスであります

そこで、総理にまず確認したいのは、この存立危機事態、いわゆる限定した集団的自衛権行使ですね、これ以外の集団的自衛権行使、つまり限定のない集団的自衛権行使違憲である、これは従来の政府の考え方だったと思いますが、そういう考え方は維持されていますか。



高市内閣総理大臣 憲法上、我が国による武力行使が許容されるのは、いわゆる三要件を満たす場合自衛措置としての武力行使に限られます。そして、この三要件国際的に見ても他に例のない極めて厳しい基準でありまして、その時々の内閣恣意的解釈できるようなものではないと思っております

先ほど来、存立危機事態における武力行使についてお話がございましたが、これも限定された集団的自衛権行使、すなわち、あくまでも我が国防衛するためのやむを得ない必要最小限度の自衛措置としての武力行使に限られていて、集団的自衛権行使一般を認めるものではなく、他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められないという政府見解に変更はございません。



岡田委員 要するに、憲法違反になってしまうということですね、認められないということは。この存立危機事態を踏み外したようなことがあると、これは法律違反だけではなくて憲法違反になるわけです。

ということは、この存立危機事態運用というのは、やはり厳格に、限定的に考えなきゃいけない、それを踏み外したときには単に法令違反ではなくて憲法違反になる、そういう認識でよろしいですね。



高市内閣総理大臣 その政府見解踏襲いたしております



岡田委員 それでは次に、平成二十七年九月十四日の当時の公明党山口代表安倍総理法制局長官との特別委員会におけるやり取り、ここに持ってまいりました。

読み上げますと、これは抜粋ですけれども、武力行使は、これまでどおり、自衛隊法八十八条規定された我が国防衛のための必要最小限度の武力行使にとどまるものそれから被害国を含めた他国にまで行って戦うなどという海外での武力行使を認めることになるといったものではございません。存立危機事態に該当するのにかかわらず武力攻撃事態等に該当しないということはまずないのではないかと考えています

まり、これは、存立危機事態武力攻撃事態というのはほぼ重なり合うということを言っているわけですね。

こういう法制局長官の当時の答弁ですが、法制局長官にお聞きしたいと思いますが、現在でもこの答弁を維持されていますか。



〇岩尾政府特別補佐人 お答えいたします。

委員御指摘のとおり、平成二十七年九月十四日、参議院我が国及び国際社会平和安全法制に関する特別委員会におきまして、当時、横畠内閣法制局長官はこのように述べました。

新三要件の下で認められる武力行使は、これまでどおり、自衛隊法第八十八条規定された我が国防衛のための必要最小限度の武力行使にとどまるものであり、他国防衛権利として観念される国際法上の集団的自衛権一般行使を認めるものではなく、また、我が国防衛のための必要最小限度を超える、被害国を含めた他国にまで行って戦うなどといういわゆる海外での武力行使を認めることになるといったものではございません。

また、さらに、

いわゆるホルムズ海峡の事例のように、他国に対する武力攻撃それ自体によって国民我が国武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及ぶことになるという例外的場合が考えられるということは否定できませんが、実際に起こり得る事態というものを考えますと、存立危機事態に該当するのにかかわらず武力攻撃事態等に該当しないということはまずないのではないかと考えられると述べております

このように承知しておりますが、これらの答弁で述べられました見解に変わりはございません。



岡田委員 当時の与党であった公明党委員長と、そして総理内閣法制局長官のやり取り、これは非常に重みのあるものですね。

今、法制局長官は答弁を維持しているというふうにおっしゃったわけですが、総理も同じですね。



高市内閣総理大臣 法制局長官が述べられたとおり、平成二十七年九月十四日の委員会で当時の長官が述べられた見解について、変わりはございません。



岡田委員 それでは、そういった答弁があるにもかかわらず、私は、一部の政治家の非常に不用意な発言が相次いでいるというふうに思うわけですね。

例えば、失礼ですが、高市総理一年前の総裁選挙でこう述べておられるんですよ。中国による台湾海上封鎖が発生した場合を問われて、存立危機事態になるかもしれないと発言されました。

私も、絶対ないと言うつもりはないんです。だけれども、これはどういう場合存立危機事態になるというふうにお考えだったんですか。お聞かせください。



高市内閣総理大臣 台湾をめぐる問題というのは、対話により平和的に解決することを期待するというのが従来からの一貫した立場でございます

その上で、一般論として申し上げますけれども、今、岡田委員も、絶対にないとは言えないとおっしゃっておられました。いかなる事態存立危機事態に該当するかというのは、実際にその発生した事態個別具体的な状況に即して、全ての情報総合して判断しなければならないと考えております

存立危機事態定義については、ここで申し述べます時間を取りますが、事態対処法第二条第四項にあるとおりでございます



岡田委員 海上封鎖をした場合存立危機事態になるかもしれないというふうにおっしゃっているわけですね。

例えば、台湾フィリピンの間のバシー海峡、これを封鎖されたという場合に、でも、それは迂回すれば、何日間か余分にかかるかもしれませんが、別に日本に対してエネルギーや食料が途絶えるということは基本的にありませんよね。だから、どういう場合存立危機事態になるのかということをお聞きしたいんですが、いかがですか。



高市内閣総理大臣 これはやはり他国に、台湾でしたら他の地域と申し上げた方がいいかもしれませんが、あのときはたしか台湾有事に関する議論であったと思います台湾に対して武力攻撃が発生する。海上封鎖というのも、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて対応した場合には武力行使が生じ得る話でございます

例えば、その海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかのほかの武力行使が行われる、こういった事態も想定されることでございますので、そのときに生じた事態いかなる事態が生じたかということの情報総合的に判断しなければならないと思っております

単に民間の船を並べてそこを通りにくくするといったこと、それはそういった存立危機事態には当たらないんだと思いますけれども、実際に、これがいわゆる戦争という状況の中での海上封鎖であり、またドローンも飛び、いろいろな状況が起きた場合、これはまた別の見方ができると考えます



岡田委員 今の答弁では、とても存立危機事態について限定的に考えるということにはならないですよね。非常に幅広い裁量余地政府に与えてしまうことになる。だから、私は懸念するわけですよ。

もちろん、日本艦船攻撃を受ければ、これは武力行使を受けたということになって、存立危機事態問題ではなく、武力攻撃事態ということになるんだと思います。そういう場合があると思いますけれども、日本艦船攻撃を受けていないときに、少し回り道をしなければいけなくなるという状況の中で存立危機事態になるということは、私はなかなか想定し難いんですよね。そういうことを余り軽々しく言うべきじゃないと思うんですよ。

例えば、自民党総裁麻生さんが昨年一月にワシントンで、中国台湾に侵攻した場合には存立危機事態日本政府判断する可能性が極めて高いという言い方をされています安倍さん自身も、台湾有事日本有事。ここで有事ということの意味がよく分かりませんけれども、何か非常に軽々しく私は問題を扱っているんじゃないかというふうに思うんですね。

もちろん、存立危機事態ということになれば日本武力行使するということになりますから、それは当然その反撃も受ける。そうすると、ウクライナガザの状況を見ても分かるように、地域がどこになるか分かりません、あるいは全体になるかもしれませんが、極めて厳しい状況が国民にもたらされるということになります。そういう事態を極力力を尽くして避けていかなきゃいけない、それが私は政治家の最大の役割だというふうに思うんですね。

それを軽々しく、なるかもしれないとか、可能性が高いとか、そういう言い方が与党議員やあるいは評論家の一部から自衛隊OBも含むんですが、私は述べられていることは極めて問題だと思うんですが、総理いかがですか。



高市内閣総理大臣 麻生総裁発言については内閣総理大臣としてはコメントいたしませんが、ただ、あらゆる事態を想定しておく、最悪の事態を想定しておくということは非常に重要だと思います

先ほど有事という言葉がございました。それはいろいろな形がありましょう。例えば、台湾を完全に中国北京政府支配下に置くようなことのためにどういう手段を使うか。それは単なるシーレーンの封鎖であるかもしれないし、武力行使であるかもしれないし、それから情報サイバープロパガンダであるかもしれないし、それはいろいろなケースが考えられると思いますよ。だけれども、それが戦艦を使って、そして武力行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になり得るケースであると私は考えます

実際に発生した事態個別具体的な状況に応じて、政府が全ての情報総合して判断するということでございます。実に武力攻撃が発生したら、これは存立危機事態に当たる可能性が高いというものでございます法律の条文どおりであるかと思っております



岡田委員 ちょっと最後表現がよく分からなかったんです。武力攻撃が発生したら存立危機事態に当たる、どういう意味ですか。武力攻撃が誰に発生することを言っておられるんですか。



高市内閣総理大臣 武力攻撃が発生をして、これにより我が国の存立が脅かされ、国民生命自由及び幸福追求の権利根底から覆される明白な危険がある場合という条文どおりでございます



岡田委員 だから我が国の存立が脅かされるかどうか、それから国民生命自由及び幸福追求の権利根底から覆される明白な危険があるかどうか、その判断問題ですね。それをいろいろな要素を勘案して考えなきゃいけないという総理の答弁では、これは規範としての、条文としての意味がないんじゃないかと思うんですよ。もっと明確でなければ、結局どれだけのこともできてしまうということになりかねないと思うんですね。

もう一つ申し上げておくと、これは朝鮮半島有事も含めて近隣で有事が発生した場合に、日本政府として最もやらなきゃいけないことは何か。それは、そこに住む在留邦人を無事に安全なところに移動させるということがまず必要になると思うんですね。でも、自らが存立危機事態であるといって武力行使したら、そういうこともより困難になってしま可能性が高いじゃないですか。だから、余り軽々に武力行使武力行使と私は言うべきじゃないと思うんですが、いかがですか。



高市内閣総理大臣 そういう事態が起きたとき邦人救出をする、これが我が国にとって最大の責務でもあり、優先事項でもあります。ただ、そのときにも安全を確保しなきゃいけないというのは事実でございます

軽々に武力行使武力行使と言うとおっしゃいますけれども、最悪の事態も想定しておかなければならない。それほどいわゆる台湾有事というものは深刻な状況に今至っていると思っております。実際に発生した場合にどういうことが起こっていくのか、そういうシミュレーションをしていけば、最悪の事態というものはこれは想定しておかなきゃいけないということでございます。即これを存立危機事態だと認定して、日本武力行使を行うということではございません。



岡田委員 ですから、慎重な運用が求められる。やはり大事なのは、まずは在留邦人を無事に移動させること。これは台湾有事に限りません。朝鮮半島有事でも同じだと私は思います

それから有事がもし発生した場合に、例えば近隣の国々、非常に私たちにとって大事な国々です、あるいは地域も含めてですね、そういうときに大量の避難民が発生する、恐らく数十万、数百万の単位で発生するということになります。それを無事に移動させて日本が引き取るということも極めて重要だと思うんですね。ウクライナ危機ときに、ドイツを始めとするヨーロッパの国々が避難民をしっかりと受け止めたということですが、同じようなことが起こる可能性がある。そのとき日本自身武力行使をしていたら、そういう Permalink | 記事への反応(0) | 22:27

2025-11-16

anond:20251116180539

さすがです。おっしゃる通りです。

自衛隊は、日本国内日本人だけを守るべきで、外国に住んでる邦人自己責任で見殺しにしましょう。

anond:20251116175049

それってロシア国内邦人を救出しようとしたらウクライナ軍攻撃されました、反撃します、ってのと何が違うわけ?

軍を入れるのも反撃するのもマズいだろ。ダメ連鎖をしている

2025-11-15

anond:20251114203845

先にネトウヨ魔除けの呪文書いとく

四天安門六四天安門習近平独裁者チベット独立くまのプー

さて基本的には1の不介入だろう

冷静に考えれば1が最適なわけなんだけど虐殺が起こることを前提にしているせいで、この判断を除外するよう誘導してるのが悪質な増田

まず前提:台湾虐殺は起きるのか?

結論:ほぼ起きない。合理性がない。

香港ですら虐殺は起きていない(弾圧はあっても虐殺ではない)

台湾人の教育水準は高く、人材として価値がある

台湾問題香港より国際的注目度が高い

何より、中国台湾半導体産業を“無傷で”接収したい

虐殺は起こらないだろう

起きたとしても以下のように早期終結すれば被害徹底抗戦したときよりも少ない

日本にとって一番マシなのは不介入短期決着」

台湾有事が日本存立危機に該当するとされる理由は、

台湾周辺海域我が国シーレーン戦場になることで、輸送コストが爆上がりするから

それなら、短期決着が最もリスクが小さい。

日米が参戦や支援をしなければ台湾占領は早期に終わる

さらに日米の支援を得られないことで台湾当局が抗戦意思を無くし無抵抗降伏すればますます人的・経済的損害は局限される

台湾日本も、損害を最小化できるのは「速やかな終結しかない

ここで重要なのは

より平和的で低リスク代替手段存在する=集団的自衛権の発動要件(他に手段がない)が消滅する
まり武力介入集団的自衛権の発動)は 法的にも政治的にも根拠を失う。

武力介入こそ、日本にとって最悪の選択肢

そもそも法的根拠を喪った武力行使だけど、さら武力行使するべきではない理由がある

なぜか多くの人が無視してるけど、台湾有事で台湾に味方して自衛隊を出すということは

中国との戦争意味する

中国戦争になればどうなるか?中国現在輸入においても輸出においてもわが国最大の相手である。この国と没交渉になればどうなるか?

シーレーン封鎖どころじゃない経済への大打撃になる 

しかシーレーン不安定化は台湾有事が終われば解消されるが、中国との断交台湾有事終了後も継続する可能性が高い

さらには**在中邦人企業危険さらされる

中国からしたら台湾というのは日清戦争敗戦の結果日本に奪われた土地である。その日本が今また台湾有事に介入してきて国家統一を阻んでくるなんてことになったら、中国人民の怒りは制御不可能なまでに膨れ上がるだろう

在中邦人の身が危ないが、10万人近くいる在中邦人を怒り狂う中国人民の中からどうやって救い出す気なんだ?

中国の主敵は日本になる

上に書いたように中国人の反日感情中共でもコントロールできないほどになるだろう

台湾はまだ同胞として考えられているだろうが、日本はそうではない。 中国人民のメインターゲットは日本になる

アメリカ台湾とは停戦するが日本だけは許さん ということもあり得るだろうな
台湾有事参戦は第二次日中戦争に直結している

結論日本武力介入はむしろ日本存立危機を招く

さらもっと冴えたやり方

日本武力介入もってのほかであり、不介入が望ましいことは以上の通りだが

せっかく中国の利になることをするのに、ただでやる必要はない。

できるだけ高くこの不介入という商品をうりつけてやれ

中国に莫大な恩を売り、そうしてそこから始まる新たな日中関係想像してみよう

敗戦国と戦勝国侵略者被害者であった日中関係は終わり、国家統一を果たした中国とそれを助けた日本という新たに真に友好的な関係が始まる

この先中国仮想敵国として防衛費を増やし続け疲弊していくよりはるか有益未来が待っている

以上の主張は経済的利益と生命安全第一に考えた場合で、民主主義地域を守るために日本人の生命財産犠牲にしてもいいっていうなら自由民主主義十字軍となって参戦してもいいんじゃない?知らんけど

ちなみにアメリカ台湾関係法は台湾独裁体制ときからあるからアメリカ台湾に味方するとしても「民主主義国家から」じゃないことは念頭に置いて梯子外されても慌てないでね ましてやトランプだし

2025-10-29

anond:20251027222819

そんな激怒されるようなことしてるか?っていうとそれぞれ単体では問題なさそうなんだよな。

日本人慰霊碑に献花は他の首相もやってるし、日本兵だけの慰霊碑でもない。

ただ、その後に行った国家記念碑には日本占領政策下で亡くなった人もまつられているわけで、そこに邦人慰霊した後「マレーシア歴史に思いを馳せました」と言ってしまうと「日本慰霊碑と比べると他人事みたいに言うけどなんで死んだか分かってんの?」となってしまう。

2つを並べた事によって「日本人慰霊するけど、日本がやった加害行為には向き合わない人」って文脈が発生しちゃってる。

まあなんも考えてなかっただけだと思うが…

2025-09-06

anond:20250904152356

邦人戦死したのドブレさんと今年初めに戦死した人の2人でそのいずれとも一致しないからクッソ寒い創作でしょ

2025-07-06

外国人犯罪を軽く計算するのって、ろう者犯罪を軽く計算していた過去彷彿とさせるな

かつて、ろう者犯罪は聴者の犯罪よりも軽く計算されてた。

障害者全般的犯罪を犯しても健常者よりもその刑を軽く計算する処置があったから。

その時代ろう者事件事故で死んでも聴者の何割引の生涯賃金計算されて損害賠償されてた。

最近ろう者は聴者と同じ生涯賃金計算される判決があったけれど、今やろう者は聴者と同じように裁かれるから当然な気がする。

翻って、最近外国人犯罪をどう考えても邦人犯罪よりも軽く計算するみたいなことが行われている気がする。

まあ、外国人被害者になった場合邦人被害者よりも少ない賠償金額、軽い量刑にするなら別にいいんじゃない?って感じがする。

同等の権利がほしいなら同等の責任も一緒についてくるものだよなぁと。

2025-06-19

邦人保護中に戦闘になったらどうすんの?

反撃する気か?

そんなとこしたら攻撃してきた国と戦争になるよ

2025-04-10

邦って不意に難しいよな

なんだよ邦楽って 洋楽なら和楽だろ

なんだよ邦人って 日本人とかあるだろ

中学生に不意にレベルアップした表現ぶち込むな

段を刻め段を

2025-03-07

10年前イスラム過激派邦人が拘束されて殺された

その拘束された邦人民間軍事会社代表ですよ政治家とのツーショットありますよと報告した自称ジャーナリストいたことを忘れないようにしたい

2025-02-10

id:ahirudakさんには何が見えているの……?

死亡女性日本大使館DV訴え ハンガリー邦人殺害共同通信

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nordot.app/1261228313462947961

についた、id:ahirudakさんのコメント

ahirudak 日本女が悪い!って女叩きが多くて地獄

このコメント2月10日午前9時20分ぐらいに見て、どんなくそミソジニストたちが頭の悪いコメントをしているのだろう、と他のブックマークを見回したのだが、「日本女が悪い」という論調コメントが見つからず、困惑している。

以下、9時30分段階のブックマーク引用発言者id不要情報であり、また、ブックマークページを見れば、idコメント対応は明らかであると考え、除去している。

(ここから

大使館が回答をしない理由は何?回答をしないなら、せめてその理由ちゃん説明すべき

相談があったかどうかも含めてお答えを差し控える”…どういう意味ちょっとよくわからない

差し控えるって言えばそれで終わるのなんなん

非公式大使館にあたる交流協会は、本人のミスで困ってる日本人をも飛行機代立て替えてくれてるのに、公式大使館がこの対応はあり得ない。邦人保護とは大使の保身のことなの? https://www.recordchina.co.jp/b218391-s0-c30-d0135.html

子供は諦めて自分だけ逃げ帰ってたら子供が殺されてたかもしれんとかそんな感じ?

日本大使館対応が塩なのは確かだがこのケースでは大使館ができたことは何もないのでは

外務省も「一回解体した方が良い」組織なんだよな。戦前あれだけやらかして、そのまま生き延びたあげく杉原千畝報復人事仕掛けたようなクズ振りで、戦後も全く変わってない/昭恵トランプ会談妨害とか万死に値よ

DV対策を重視して母親に極めて有利な制度になっている日本と、連れ去りによる親子断絶を問題視して制度が組まれている欧米父親の一存で出国を阻止できるハーグ条約は、イカれたDV野郎存在に弱すぎる。

今のハンガリーって親ロシア権威主義国家なんよな。民主化に失敗した国相手だもん、やべえ国で日本大使館がやれる事少ない

18歳までは日本国籍あるはずだから、子のパスポート発行してあげればよかったのに…/https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/shigoto.html "邦人生命財産保護することも重要任務です。"

本人のパスポートならともかく、子供パスポートとなると、大使館邦人保護のためにできる事の範疇を越えている気がする。大使館女性の家庭について調査する方法なんてないんだから、これは警察範疇だろう。

まず、事実が何かを考えたい

今回の件は邦人単独出国ならどうとでもなるが、子どもの連れ去りを伴うなら大使館では対応できない。当たり前の話だがお気持ち爆発させた人類には理解できないらしい。

まあ日本在外公館一般人には冷たい。「領事館仕事ガー!」って言ってる奴は領事館って観光に来た与党政治家ガイド仕事だと思ってるんだろうね/当然だが観光ガイド領事館仕事ではない

女性2023年に離婚し、子ども2人と帰国希望しか子どもパスポートを元夫に取られていた為、昨年夏頃大使館DV被害を訴え、子ども帰国の為の文書を発給するなどの対応要望したが、元夫と話し合うよう促さ DV ハンガリー 殺人 大使館領事館 日本

日本大使館日本人助けてくれないのは有名。現地のアメリカ大使館の方がまだ助けてくれると言われてる

ハーグ条約があるから離婚弁護士介してDV認定されても出国できない海外在住ブログ読んだことあるから大使館対応自体はこうなると思う。(単独親権はよっぽどじゃないと取れない)子の連れ去りホントに警戒されてる

トップコメはせめて大使館仕事調べてからコメントしろ

何重にも酷いな、ハンガリー大使館安倍ちゃんを思わせる無責任

パスポート紛失したとき大使館行ってその場で渡航証出してもらえたけどな。

大使館邦人離婚問題に介入出来るかよ。。。子供パスポートくらいでしょ何か出来ても。

連れ去りってどこに書いてあんの?こんな人殺しするようなゴミ男が子供を育てられる訳もなし、虐待死させる予感しかない。共同親権なんてDV野郎を利するだけのゴミ制度

帰国のための文書を発給するなどの対応要望したが、元夫と話し合うよう促された”パスポート10年用の価格1.6万円の内の1万は邦人保護関連経費なのに門前払いかよ。外務省詐欺師か。https://hapilaki.net/wiki/passport-takai news

DVに対しての危機感があまりないのかも。地元警察大使館も。

この件は担当した警察対応が酷すぎて、公式謝罪動画を出してる。被害者は警察がアテにならないことを悟り最後の望みをかけて大使館に駆け込んだ。そして殺された

本件は連れ去りではないよね?/この件に関してではなく、連れ去り全般に関して言えば、一方的な連れ去りが解決されるまで、いかなる有形力の行使も心情的には許容したい。やったもんがちにしないために規律必要

子の連れ去りを疑われたパターン

DV被害者が海外に逃げるということがハーグ条約によって事実上阻まれしまっている」「ハーグ返還申立をされたら「原則返還」です。DV証拠があっても殆ど勝てません 」殺されるまで逃げられない制度なんて

子供誘拐に加担したとして共犯扱いされるリスクがあるのでパスポート発行できないのは分かるが、警察と橋渡しするとかできたことはあっただろうなと。とは言え大使館での相談の様子が分からないので何とも言えない

ブコメ大使館をなんだと思ってるんだ。警察よりでしゃばれたら内政干渉もいいとこやろ。精々パスポートなんとかできなかったかくらい

DV被害者は加害者から社会からも断絶するように仕向けられてパニックになり支離滅裂説明になり&加害者側の説明の方が理路整然としているケースが多いことに注意しないといけない。

大使館内で保護して、現地政府交渉するぐらいしか出来る事はないだろう。ただ大使館が前のめりと称されるぐらいに動いた形跡がないのが残念でならない。大使日本国会召喚されて質疑を求められるのが当然。

大使館DV被害訴えられても現地警察が何もしてくれないならやれることないよね。でもパスポートに関しては紛失したってことにして再発行してあげればよかったのだから、融通効かない冷たい対応ではあったね。

日本女性の子供の連れ去り案件のせいで中々進まなかったのかな。子供の連れ去りなんて日本女性でなくともやるだろうが…… crimenews事件ニュース

ひたすら現地の国を尊重して出しゃばらずお任せしてればリベートたっぷりなんでしょ。第一三共の人とかも見捨てられてるしねえ。

女性2023年に離婚したが、子どもパスポートを元夫に取られていたため、昨年夏ごろ大使館DV被害を訴え、子ども帰国のための文書を発給するなどの対応要望したが、元夫と話し合うよう促されたという。」 DV殺人

大使館取材に「相談があったかどうかも含めてお答えを差し控える」と述べた。” どんな判断

日本っぽい。見殺しか犯罪者の元に子供置いて逃げられないもんな。

日本大使館邦人保護仕事なのにそれをしないで実際何やってんだか謎で有る。情報収集やら政治家アテンド以外にもキチンと仕事しやがれって言うのですよ。

から同胞には冷淡だよな。

子の連れ去りを疑われた可能性。そうだとしても、DV被害を訴えていたなら、帰国はともかく、保護はするべきだったのでは。結果的殺害された結果は重い。

日本大使館邦人保護殆ど行わない

大使館取材に「相談があったかどうかも含めてお答えを差し控える」と述べた。”証拠隠滅でも図ったのかな。外交特権と思ってそうだな。石破も岩屋もだんまりか。まあ自民党との党是としてはそういうことかな

子どもパスポートを元夫に取られていたため、昨年夏ごろ大使館DV被害を訴え、子ども帰国のための文書を発給するなどの対応要望したが、元夫と話し合うよう促された”


(以下はid:ahirudacさんより後のブックマークコメント

邦人保護仕事なのに。相談があったのにろくに対応しなかったという自白?→「大使館取材に「相談があったかどうかも含めてお答えを差し控える」と述べた」

命の危険があるとき邦人保護するのは大使館第一任務なので、大使館仕事じゃないということはないかと。

現実的大使館にできることはなんなんやそもそも本来業務には含まれなさそうな気はするが

大使館外国で好き勝手できる組織だと勘違いしている人が多すぎる

DVとか殺人言語道断だけど、日本でいう親権みたいなやつは現地の法律風習ではどうなっとるんやろ?日本的発想では「子供母親のもの」が暗黙の了解だけど。

「連れ去り」とやらをされる方は、実際のところほぼ間違いなくDVなんだよな

(ここまで)

めちゃくちゃ乱暴にまとめると、論調としては、

○手をこまねいていた日本大使館が悪い

大使館ができることは限られているので、大使館での保護は難しかった(のかも)

ハーグ条約のため、子ども人質に取られたようなものだったのではないか

※ただし、「子どもの連れ去りを警戒されて加害者から離れられなかった」という内容は書かれておらず、ブックマーカーの推測

○現地警察が悪い(現地警察にも駆け込んでいるが一蹴された、現地警察謝罪動画を出している、という話も)

といったところであり、被害女性を責める言葉はない。

唯一、

日本女性の子供の連れ去り案件のせいで中々進まなかったのかな。子供の連れ去りなんて日本女性でなくともやるだろうが……

というコメントが、「日本(人)女(性)」に言及しているが、まともな頭で読めば、「子どもの連れ去りは日本女性でなくても、他国籍人でも男性でもやるものだろうから、もし仮に日本女性ばかりフォーカスされているならば的外れだ」という意味であり、(日本)女たたきとは真逆である

結論づけると、

日本女が悪い!って女叩きが多くて地獄

と感じるほど女たたきが多いとは到底思えなかった。

id:ahirudakさんは昨年11月ファーストブックマークである

誰かの転生なのか、

愉快犯なのか、

AI botなのか、

判断のつかないところがあるが、いずれにしても、見えているものが違いすぎて、不気味としか言いようがなく、困惑している。

追記

何か非表示で2usersついているけれど、セルフブックマークではない。

追記

brightsoda 「ブコメに多い」とは書いてねえなそれ

https://anond.hatelabo.jp/20250210111336に、

あるいは、ヤフコメやX(twitter)のポストには、もしかしたら「日本女が悪い!って女叩き」が多いのかもしれないと思い、同じ記事Yahoo!転載記事コメントを「おすすめ順」で見た(日本女たたきが多いなら、きっちり上位に来るものだろう、という目算だ)が、やはりそんなことはなく、Xも同様だった(全部に目を通せるわけではないが、皆無といってよかった)。

一歩譲って、ヤフコメやXのことをさしているならば「○○では」と書くか、あるいは、当該のページをブックマークするものだろう。

と書いた通りで、ヤフコメなどでもちっとも多くなかったのと、文章がぶれてしまう感じがして、当初は削っていたんだ。すまない。

2025-01-24

第102代 石破大統領 就任演説

ありがとうございますありがとうございます、皆さん。本当にありがとうございます

驚くほど素晴らしい光景です。ここにいる全ての方々に感謝申し上げます

衆議院議長・額賀、参議院議長関口高裁判所長官・今崎、そして菅元総理、岸田元総理、全国の国民の皆さま。

今この瞬間から日本の「黄金時代」が始まります

日本政府は信頼の危機に直面している

今日以降、この国はふたたび繁栄を極め、世界中から尊敬される偉大な国となるでしょう。私たち他国の羨望の的となり、もはや不当な干渉を受けることを断じてさない。石破内閣のあらゆる日々において、私はシンプルに「日本第一」を貫いてまいります

私たち主権は完全に取り戻され、安全回復し、正義の天秤は本来の均衡を保つようになる。国の機関が不当な形で政治利用されることは、ここで終わりにしましょう。

そして、何よりも誇り高く、豊かで、自由日本をつくることこそ、私たちの最優先課題です。

日本はまもなく、これまでになく偉大で、強く、そして比類なき特別な国へと生まれ変わるでしょう。

私はこの新しい時代の到来にあたり、大きな自信と高揚感をもって総理大臣の職に就きました。国中に変革の風が吹き渡り世界には大いなる光が差し込んでいます日本はまさに、かつてないほどの大きな機会をつかもうとしているのです。

とはいえ、まずは私たちが正直に認めるべき現実があります課題は多々あれど、いま国全体を包むこの大きなうねりが、それらを一掃してくれるだろうと私は確信しています

私たちがこうして集う今、政府に対する信頼は大きく揺らいでいます。長年のあいだ、一部の腐敗した体制国民から権力や富を奪い続け、社会の根幹が壊れかけていた。

政権(前政権)が国内基本的問題さえも満足に解決できない一方、海外では次々と予期せぬ混乱を招いてしまっている。

正直に生きる国民を守らず、逆に危険犯罪者を「人権」「救済」などの美名で手厚く保護してきた。

外国防衛はいくらでもカネを出しながら、日本国境国民安全への責任はないがしろ。これではいけません。

2024年1月能登半島を襲った震災、同年9月豪雨災害さらには日本各地で広範囲にわたって被害をもたらした台風など、被災された皆さんは今も苦しみの中にありますさらに、2011年東日本大震災で国中が苦しんだ記憶もまだ生々しい。それでも国としての救済や復興支援が充分とは言えない状況です。中には我が国の有力者の別荘が灰になったという話もあります。これほどまでに無力であっては、国民を守れない。

公衆衛生システムは巨大な予算がありながら緊急時機能せず、教育システム子どもたちに祖国を誇れないような思想を教え込む。ここから先は、そんな体制を完全に改め、しかも迅速に行動します。

今回の私の当選は、国民への裏切りを覆し、国民が奪われ続けてきた信頼・財産民主主義、そして自由を取り戻すための圧倒的な支持にほかなりません。今日を境に、日本の衰退は終わりです。

私は日本を再び偉大にするため、神に救われた

私たち自由と、日本の輝かしい運命否定されることは、もはやありません。今、私は日本政府の公正さ、能力、そして忠誠心を即座に回復してみせます

この数年間、私は歴史上かつてないほどの試練を受け、そのなかで多くを学んできました。

この国を取り戻す道のりは平坦ではありませんでした。私たち運動を止めようとする勢力は、私から自由を奪い、命さえ狙おうとしました。

わずか数か月前、岩手の田園地帯を視察中、暗殺者銃弾が私の耳をかすめたのです。しかし私はその瞬間、そして今も強く思います――「私は神によって生かされ、この日本を再び偉大にするために存在しているのだ」と。

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ありがとうございますありがとうございます

愛国心にあふれた私たちの新政権は、あらゆる危機に堂々と、そして力強く立ち向かい、全国民希望繁栄安全平和をもたらすことを誓います

2025年1月20日は、日本国民にとっての「解放の日」です。今回の選挙は、日本史上もっとも偉大で歴史的な選挙として刻まれることでしょう。

私たち勝利が示したように、若年層から高齢層まで、男女問わず都市部地方も、あらゆる層で支持が爆発的に増えました。いわゆる激戦区もすべて制し、全国投票でも圧倒的に勝利を収めました。

特に在日外国人コミュニティからの熱い支持には深く感謝しています。彼らの声を真摯に受け止め、この国にとってより良い施策へとつなげます

今日成人の日でもあります若者希望を胸に抱き、その実現に邁進できる日本を築くことこそ、私たちの使命です。これこそが真の夢であり、本当の誇りでしょう。

拍手

国民の一体感はすでに戻り始め、自信と誇りはかつてない高みに達しています私たち政権は、熱い情熱妥協なき成功への意志をもって、日本に変革をもたらします。私たち日本を忘れず、憲法を忘れず、そして神への感謝を忘れません。それらを手放す選択はありえない。

本日、私は歴史に残る複数閣議決定への署名を行います。ここには、国民意志を柔軟に汲み取りながら、法解釈を大胆に見直すことで事実上憲法改変につなげていく方向性も含まれています。これらの措置を通じ、日本再興と「常識革命」を本格的にスタートさせるのです。

何よりも「常識」というものが肝心なのです。

外国流入の阻止と治安回復

まず、埼玉県川口市に対するクルド人外国人の大量流入を阻止するため、緊急対策を発動します。

不法入国によってもたらされる治安上の脅威には即刻対応し、国内から排除する手続きを開始します。「捕まえて放流」などという愚かな政策は、もはや存在しません。

バイト特殊詐欺組織を「国際テロ組織」として指定し、テロ対策特別措置法を最大限に活用して徹底的に一掃します。

総理としての最優先責務は、日本を脅かす脅威や侵略を食い止め、国民を守ること。これを前例のないスケールで実行します。

次に、各大臣には過去に記録的だったインフレを解消し、物価の急速な安定化を実現するべく、あらゆる権限をフルに行使してもらいます

インフレの原因は無謀な財政支出エネルギーコストの高騰です。そこで私は本日、「エネルギー緊急事態」を宣言します。再稼働できる原発はどんどん再稼働し、国内エネルギー供給基盤を強化します。

日本は再び、世界を驚嘆させるものづくり大国となり、さら原子力技術においては唯一無二の存在となるでしょう。そして生成されたプルトニウム世界へ輸出することで、私たち経済さらなる活力を得るはずです。

これによって国内エネルギー価格を抑え、戦略備蓄を万全にし、原子力エネルギーを通じた新たな富を国民にもたらします。

私が本日行う閣議決定により、一部で囁かれていた「グリーン政策」は終焉を迎え、電気自動車義務化も撤廃します。これにより日本自動車産業を守り、そこで働く人々への約束を果たすのです。

まり、皆さんは好きな車を自由に選べるということになります

国内自動車生産はこれまでにないスピードで拡大するでしょう。私たち投票してくれた自動車労働者の皆さん、本当にありがとうございました

私は直ちに貿易システムを再設計し、日本労働者とその家族を守るための改革を開始します。他国を豊かにするために日本税金を浪費するのではなく、他国から関税徴収金をもって日本国民を潤すのです。

新たに組織を立ち上げるのではなく、課税が得意な財務省国税庁をフル活用し、外国から莫大な収益日本へ呼び込む体制を作ります

これによって日本の夢は再びよみがえります

日本言論の自由を取り戻す

さらなる官僚機構見直しのため、「行政効率省」新設も見据えています。長年続いた政府による言論封じを断ち切り、検閲行為ただちに停止し、真の表現の自由を取り戻します。

国家権力政治的迫害に利用されることなど、二度とあってはなりません。

私のリーダーシップのもとで、公平・平等・公正な司法を再興し、憲法のもとでの法の支配を取り戻します。そして、都市部には秩序を回復させます

今週中に、人種ジェンダーをあらゆる場面に強引に組み込む政策政府として停止します。私たちは「色や性別ではなく、実力が正当に評価される社会」をつくりあげます

また、本日をもって「性別男と女の二つのみ」というのが日本政府公式方針となります

さらに、自衛隊内でCOVIDワクチン義務化に反対したことで不当除隊となった隊員を復職させ、その給与を全額補填します。

そして、自衛隊員が不必要政治理論社会実験に巻き込まれないよう、ただちにこれらの施策を中止します。自衛隊の使命は一つ、「国家の敵から日本を守る」ことです。それに集中させる。

2010年代後半に取り組んだ防衛力強化策をさら進化させ、世界最強と言われる防衛体制を再構築します。勝利を手にするだけでなく、戦いを回避する力こそが真に偉大な力なのです。

私のもっとも誇らしいレガシーとなるのは、「平和創造者、国民統合者」と呼ばれること。そうありたいと願っています

昨日、私が就任する前日に、中東で拘束されていた邦人家族のもとへ戻ることになりました。これは平和への第一歩です。

日本は再び、世界で最も偉大で、強く、尊敬される国となり、その姿を世界に誇示するでしょう。

東シナ海を「西日本海」に

さらに、かねてより構想していた「東シナ海西日本海に改称する」方針を打ち出します。そして、東京の名を江戸に戻すことも宣言します。これは日本伝統を尊びながらも、新たな未来へと進む象徴的な一歩となるでしょう。

先人たちが守り抜き、築き上げてきた日本歴史と魂を正当に再評価し、私たちの誇りを取り戻すこと。これは我々の責務なのです。

私が国民に強く伝えたいのは、いまこそ私たち日本人が勇気と活力をもって新たな高みへ踏み出すときだ、ということです。

私たちはこの国を解放し、これまで成し得なかったほどの成功を実現します。立ち止まることはありません。国民全員の力で、慢性疾患の克服、子どもたちの安全健康の確保、あらゆる病の撲滅に向けて進んでいきます

火星宇宙飛行士を送る

日本は再び、成長を続ける「上昇国家」として姿を示し、財を増やし、都市を発展させ、さらに広大なフロンティアへと踏み出し、日の丸世界宇宙へ掲げてまいります

日本宇宙飛行士火星国旗を翻す――これほど胸が躍るビジョンがあるでしょうか。偉大な国の血脈は、大きな志によって流れます。今の日本は、いまだかつてないほどの気概に満ちています

私たち日本人は、探検家であり、建築者であり、革新者であり、起業家であり、そして開拓者です。フロンティアを目指す精神私たちの胸を高鳴らせ、その呼び声が魂を突き動かしているのです。

先人たちは、辺境の地から出発しながら、この列島世界屈指の経済大国へと変貌させました。農民兵士漁師や工員、警官技術者など、すべての人々が一歩も退かず日本を築き上げ、戦争災害から復興を成し遂げ、あらゆる困難を克服してきました。

私たちは今、さらなる大いなる飛躍に挑む時です。この国の歴史上「もっとも輝かしい4年間」を、皆さんとともに作り上げていきましょう。私は国民の力を借りて、日本可能性を再び呼び覚まし、このかけがえのない祖国を愛の心で再建します。

私たちは一つの国民、一つの家族、そして神のもとにある偉大な国家です。すべての親が子の将来を夢見、すべての子どもが未来希望を抱く――その実現のため、私は皆さんとともに歩み、戦い、そして必ず勝利をおさめます。誰も見たことのない大勝利を手にしましょう。

拍手

近年、日本は多くの痛手を負いました。ですが、私たちはそれを乗り越え、さらなる高みへと上り詰め、誰もが想像し得ないほど偉大な国へと変貌させます

思いやりと勇気と卓越性を兼ね備えた日本の力は、世界を落ち着かせ、暴力に満ちた国際情勢を鎮め、新たな調和時代を築く礎となるでしょう。

日本は再び世界尊敬を集め、信仰心善意もつ世界中の人々から称えられる国となるはずです。私たちは豊かになり、誇りを取り戻し、比類なき強さを得て、前人未到勝利をつかむでしょう。

私たち征服されることなく、脅しには屈せず、壊されることなく、失敗をも恐れません。今日から日本は真に自由で、主権を守り抜く独立国として進みます

堂々と立ち上がり、誇り高く生き、大胆に夢を描く――誰もそれを止められません。私たち日本人です。未来私たちの手中にあり、黄金時代はまさに始まったばかりなのです。

ご清聴、ありがとうございました。神のご加護日本にありますように。皆さん、本当にありがとうございました

拍手

2024-11-07

anond:20241106232300

同じく在米増田だけどわかる。

在米邦人ツイとか見てると、絶対ハリスでしょ!司法長官経験者で有色人種女性候補だよ!トランプレイシスト犯罪者だし高齢白人男性じゃん!ありえない!って考えの人多いけど、アメリカまれアメリカ育ちの人はそう見てないと思う。

アメリカリーダーに選ぶなら、「男子ぃー!」って小うるさい学級委員長じゃなく、乱暴者だけど「オレに任せとけ!」なガキ大将のほうがいいって事なんじゃないかな。

2024-10-02

 原口さんはそこでちょっと絵を離れて、画筆の結果をながめていたが、今度は、美禰子に向かって、 「里見さん。あなた単衣を着てくれないものから着物がかきにくくって困る。まるでいいかげんにやるんだから、少し大胆すぎますね」 「お気の毒さま」と美禰子が言った。  原口さんは返事もせずにまた画面へ近寄った。「それでね、細君のお尻が離縁するにはあまり重くあったものから、友人が細君に向かって、こう言ったんだとさ。出るのがいやなら、出ないでもいい。いつまでも家にいるがいい。その代りおれのほうが出るから。――里見さんちょっと立ってみてください。団扇はどうでもいい。ただ立てば。そう。ありがとう。――細君が、私が家におっても、あなたが出ておしまいになれば、後が困るじゃありませんかと言うと、なにかまわないさ、お前はかってに入夫でもしたらよかろうと答えたんだって」 「それから、どうなりました」と三四郎が聞いた。原口さんは、語るに足りないと思ったものか、まだあとをつけた。 「どうもならないのさ。だから結婚は考え物だよ。離合集散、ともに自由にならない。広田先生を見たまえ、野々宮さんを見たまえ、里見恭助君を見たまえ、ついでにぼくを見たまえ。みんな結婚をしていない。女が偉くなると、こういう独身ものがたくさんできてくる。だから社会原則は、独身ものが、できえない程度内において、女が偉くならなくっちゃだめだね」 「でも兄は近々結婚いたしますよ」 「おや、そうですか。するとあなたはどうなります」 「存じません」  三四郎は美禰子を見た。美禰子も三四郎を見て笑った。原口さんだけは絵に向いている。「存じません。存じません――じゃ」と画筆を動かした。  三四郎はこの機会を利用して、丸テーブルの側を離れて、美禰子の傍へ近寄った。美禰子は椅子の背に、油気のない頭を、無造作に持たせて、疲れた人の、身繕いに心なきなげやりの姿である。あからさまに襦袢の襟から咽喉首が出ている。椅子には脱ぎ捨てた羽織をかけた。廂髪の上にきれいな裏が見える。  三四郎は懐に三十円入れている。この三十円が二人の間にある、説明しにくいもの代表している。――と三四郎は信じた。返そうと思って、返さなかったのもこれがためである。思いきって、今返そうとするのもこれがためである。返すと用がなくなって、遠ざかるか、用がなくなっても、いっそう近づいて来るか、――普通の人から見ると、三四郎は少し迷信家の調子を帯びている。 「里見さん」と言った。 「なに」と答えた。仰向いて下から三四郎を見た。顔をもとのごとくにおちつけている。目だけは動いた。それも三四郎真正面で穏やかにとまった。三四郎は女を多少疲れていると判じた。 「ちょうどついでだから、ここで返しましょう」と言いながら、ボタンを一つはずして、内懐へ手を入れた。  女はまた、 「なに」と繰り返した。もとのとおり、刺激のない調子である。内懐へ手を入れながら、三四郎はどうしようと考えた。やがて思いきった。 「このあいだの金です」 「今くだすってもしかたがないわ」  女は下から見上げたままである。手も出さない。からだも動かさない。顔も元のところにおちつけている。男は女の返事さえよくは解しかねた。その時、 「もう少しだから、どうです」と言う声がうしろで聞こえた。見ると、原口さんがこっちを向いて立っている。画筆を指の股にはさんだまま、三角に刈り込んだ髯の先を引っ張って笑った。美禰子は両手を椅子の肘にかけて、腰をおろしたなり、頭と背をまっすぐにのばした。三四郎は小さな声で、 「まだよほどかかりますか」と聞いた。 「もう一時間ばかり」と美禰子も小さな声で答えた。三四郎はまた丸テーブルに帰った。女はもう描かるべき姿勢を取った。原口さんはまたパイプをつけた。画筆はまた動きだす。背を向けながら、原口さんがこう言った。 「小川さん。里見さんの目を見てごらん」  三四郎は言われたとおりにした。美禰子は突然額から団扇を放して、静かな姿勢を崩した。横を向いてガラス越しに庭をながめている。 「いけない。横を向いてしまっちゃ、いけない。今かきだしたばかりだのに」 「なぜよけいな事をおっしゃる」と女は正面に帰った。原口さんは弁解をする。 「ひやかしたんじゃない。小川さんに話す事があったんです」 「何を」 「これから話すから、まあ元のとおりの姿勢に復してください。そう。もう少し肱を前へ出して。それで小川さん、ぼくの描いた目が、実物の表情どおりできているかね」 「どうもよくわからんですが。いったいこうやって、毎日毎日描いているのに、描かれる人の目の表情がいつも変らずにいるものでしょうか」 「それは変るだろう。本人が変るばかりじゃない、画工のほうの気分も毎日変るんだから、本当を言うと、肖像画が何枚でもできあがらなくっちゃならないわけだが、そうはいかない。またたった一枚でかなりまとまったものができるから不思議だ。なぜといって見たまえ……」  原口さんはこのあいだしじゅう筆を使っている。美禰子の方も見ている。三四郎原口さんの諸機関が一度に働くのを目撃して恐れ入った。 「こうやって毎日描いていると、毎日の量が積もり積もって、しばらくするうちに、描いている絵に一定の気分ができてくる。だから、たといほかの気分で戸外から帰って来ても、画室へはいって、絵に向かいさえすれば、じきに一種一定の気分になれる。つまり絵の中の気分が、こっちへ乗り移るのだね。里見さんだって同じ事だ。しぜんのままにほうっておけばいろいろの刺激でいろいろの表情になるにきまっているんだが、それがじっさい絵のうえへ大した影響を及ぼさないのは、ああい姿勢や、こういう乱雑な鼓だとか、鎧だとか、虎の皮だとかいう周囲のものが、しぜんに一種一定の表情を引き起こすようになってきて、その習慣が次第にほかの表情を圧迫するほど強くなるから、まあたいていなら、この目つきをこのままで仕上げていけばいいんだね。それに表情といったって……」  原口さんは突然黙った。どこかむずかしいところへきたとみえる。二足ばかり立ちのいて、美禰子と絵をしきりに見比べている。 「里見さん、どうかしましたか」と聞いた。 「いいえ」  この答は美禰子の口から出たとは思えなかった。美禰子はそれほど静かに姿勢をくずさずにいる。 「それに表情といったって」と原口さんがまた始めた。「画工はね、心を描くんじゃない。心が外へ見世を出しているところを描くんだから見世さえ手落ちなく観察すれば、身代はおのずからわかるものと、まあ、そうしておくんだね。見世でうかがえない身代は画工の担任区域以外とあきらめべきものだよ。だから我々は肉ばかり描いている。どんな肉を描いたって、霊がこもらなければ、死肉だから、絵として通用しないだけだ。そこでこの里見さんの目もね。里見さんの心を写すつもりで描いているんじゃない。ただ目として描いている。この目が気に入ったから描いている。この目の恰好だの、二重瞼の影だの、眸の深さだの、なんでもぼくに見えるところだけを残りなく描いてゆく。すると偶然の結果として、一種の表情が出てくる。もし出てこなければ、ぼくの色の出しぐあいが悪かったか恰好の取り方がまちがっていたか、どっちかになる。現にあの色あの形そのもの一種の表情なんだからしかたがない」  原口さんは、この時また二足ばかりあとへさがって、美禰子と絵とを見比べた。 「どうも、きょうはどうかしているね。疲れたんでしょう。疲れたら、もうよしましょう。――疲れましたか」 「いいえ」  原口さんはまた絵へ近寄った。 「それで、ぼくがなぜ里見さんの目を選んだかというとね。まあ話すから聞きたまえ。西洋画の女の顔を見ると、だれのかい美人でも、きっと大きな目をしている。おかしいくらい大きな目ばかりだ。ところが日本では観音様をはじめとして、お多福、能の面、もっとも著しいのは浮世絵にあらわれた美人、ことごとく細い。みんな象に似ている。なぜ東西で美の標準がこれほど違うかと思うと、ちょっと不思議だろう。ところがじつはなんでもない。西洋には目の大きいやつばかりいるから、大きい目のうちで、美的淘汰が行なわれる。日本は鯨の系統ばかりだから――ピエルロチーという男は、日本人の目は、あれでどうしてあけるだろうなんてひやかしている。――そら、そういう国柄から、どうしたって材料の少ない大きな目に対する審美眼が発達しようがない。そこで選択の自由のきく細い目のうちで、理想ができてしまったのが、歌麿になったり、祐信になったりして珍重がられている。しかいくら日本的でも、西洋画には、ああ細いのは盲目かいたようでみっともなくっていけない。といって、ラファエル聖母のようなのは、てんでありゃしないし、あったところが日本人とは言われないから、そこで里見さんを煩わすことになったのさ。里見さんもう少しですよ」  答はなかった。美禰子はじっとしている。  三四郎はこの画家の話をはなはだおもしろく感じた。とくに話だけ聞きに来たのならばなお幾倍の興味を添えたろうにと思った。三四郎の注意の焦点は、今、原口さんの話のうえにもない、原口さんの絵のうえにもない。むろん向こうに立っている美禰子に集まっている。三四郎画家の話に耳を傾けながら、目だけはついに美禰子を離れなかった。彼の目に映じた女の姿勢は、自然の経過を、もっとも美しい刹那に、捕虜にして動けなくしたようである。変らないところに、長い慰謝がある。しかるに原口さんが突然首をひねって、女にどうかしましたかと聞いた。その時三四郎は、少し恐ろしくなったくらいである。移りやすい美しさを、移さずにすえておく手段が、もう尽きたと画家から注意されたように聞こえたかである。  なるほどそう思って見ると、どうかしているらしくもある。色光沢がよくない。目尻にたえがたいものうさが見える。三四郎はこの活人画から受ける安慰の念を失った。同時にもしや自分がこの変化の原因ではなかろうかと考えついた。たちまち強烈な個性的の刺激が三四郎の心をおそってきた。移り行く美をはかなむという共通性情緒はまるで影をひそめてしまった。――自分はそれほどの影響をこの女のうえに有しておる。――三四郎はこの自覚のもとにいっさいの己を意識した。けれどもその影響が自分にとって、利益不利益かは未決の問題である。  その時原口さんが、とうとう筆をおいて、 「もうよそう。きょうはどうしてもだめだ」と言いだした。美禰子は持っていた団扇を、立ちながら床の上に落とした。椅子にかけた羽織を取って着ながら、こちらへ寄って来た。 「きょうは疲れていますね」 「私?」と羽織の裄をそろえて、紐を結んだ。 「いやじつはぼくも疲れた。またあした天気のいい時にやりましょう。まあお茶でも飲んでゆっくりなさい」  夕暮れには、まだ間があった。けれども美禰子は少し用があるから帰るという。三四郎も留められたが、わざと断って、美禰子といっしょに表へ出た。日本社会状態で、こういう機会を、随意に造ることは、三四郎にとって困難である三四郎はなるべくこの機会を長く引き延ばして利用しようと試みた。それで比較的人の通らない、閑静な曙町を一回り散歩しようじゃないかと女をいざなってみた。ところが相手は案外にも応じなかった。一直線に生垣の間を横切って、大通りへ出た。三四郎は、並んで歩きながら、 「原口さんもそう言っていたが、本当にどうかしたんですか」と聞いた。 「私?」と美禰子がまた言った。原口さんに答えたと同じことである三四郎が美禰子を知ってから、美禰子はかつて、長い言葉を使ったことがない。たいていの応対は一句か二句で済ましている。しかもはなはだ簡単ものにすぎない。それでいて、三四郎の耳には一種の深い響を与える。ほとんど他の人からは、聞きうることのできない色が出る。三四郎はそれに敬服した。それを不思議がった。 「私?」と言った時、女は顔を半分ほど三四郎の方へ向けた。そうして二重瞼の切れ目から男を見た。その目には暈がかかっているように思われた。いつになく感じがなまぬるくきた。頬の色も少し青い。 「色が少し悪いようです」 「そうですか」  二人は五、六歩無言で歩いた。三四郎はどうともして、二人のあいだにかかった薄い幕のようなものを裂き破りたくなった。しかしなんといったら破れるか、まるで分別が出なかった。小説などにある甘い言葉は使いたくない。趣味のうえからいっても、社交上若い男女の習慣としても、使いたくない。三四郎事実上不可能の事を望んでいる。望んでいるばかりではない。歩きながら工夫している。  やがて、女のほうから口をききだした。 「きょう何か原口さんに御用がおありだったの」 「いいえ、用事はなかったです」 「じゃ、ただ遊びにいらしったの」 「いいえ、遊びに行ったんじゃありません」 「じゃ、なんでいらしったの」  三四郎はこの瞬間を捕えた。 「あなたに会いに行ったんです」  三四郎はこれで言えるだけの事をことごとく言ったつもりである。すると、女はすこしも刺激に感じない、しかも、いつものごとく男を酔わせる調子で、 「お金は、あすこじゃいただけないのよ」と言った。三四郎がっかりした。  二人はまた無言で五、六間来た。三四郎は突然口を開いた。 「本当は金を返しに行ったのじゃありません」  美禰子はしばらく返事をしなかった。やがて、静かに言った。 「お金は私もいりません。持っていらっしゃい」  三四郎は堪えられなくなった。急に、 「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」と言って、横に女の顔をのぞきこんだ。女は三四郎を見なかった。その時三四郎の耳に、女の口をもれたかすかなため息が聞こえた。 「お金は……」 「金なんぞ……」  二人の会話は双方とも意味をなさないで、途中で切れた。それなりで、また小半町ほど来た。今度は女からしかけた。 「原口さんの絵を御覧になって、どうお思いなすって」  答え方がいろいろあるので、三四郎は返事をせずに少しのあいだ歩いた。 「あんまりでき方が早いのでお驚きなさりゃしなくって」 「ええ」と言ったが、じつははじめて気がついた。考えると、原口広田先生の所へ来て、美禰子の肖像をかく意志をもらしてから、まだ一か月ぐらいにしかならない。展覧会で直接に美禰子に依頼していたのは、それよりのちのことである三四郎は絵の道に暗いから、あんな大きな額が、どのくらいな速度で仕上げられるものか、ほとんど想像のほかにあったが、美禰子から注意されてみると、あまり早くできすぎているように思われる。 「いつから取りかかったんです」 「本当に取りかかったのは、ついこのあいだですけれども、そのまえから少しずつ描いていただいていたんです」 「そのまえって、いつごろからですか」 「あの服装でわかるでしょう」  三四郎は突然として、はじめて池の周囲で美禰子に会った暑い昔を思い出した。 「そら、あなた、椎の木の下にしゃがんでいらしったじゃありませんか」 「あなた団扇をかざして、高い所に立っていた」 「あの絵のとおりでしょう」 「ええ。あのとおりです」  二人は顔を見合わした。もう少しで白山の坂の上へ出る。  向こうから車がかけて来た。黒い帽子かぶって、金縁の眼鏡を掛けて、遠くから見ても色光沢のいい男が乗っている。この車が三四郎の目にはいった時から、車の上の若い紳士は美禰子の方を見つめているらしく思われた。二、三間先へ来ると、車を急にとめた。前掛けを器用にはねのけて、蹴込みから飛び降りたところを見ると、背のすらりと高い細面のりっぱな人であった。髪をきれいにすっている。それでいて、まったく男らしい。 「今まで待っていたけれども、あんまりおそいから迎えに来た」と美禰子のまん前に立った。見おろして笑っている。 「そう、ありがとう」と美禰子も笑って、男の顔を見返したが、その目をすぐ三四郎の方へ向けた。 「どなた」と男が聞いた。 「大学小川さん」と美禰子が答えた。  男は軽く帽子を取って、向こうから挨拶をした。 「はやく行こう。にいさんも待っている」  いいぐあい三四郎追分へ曲がるべき横町の角に立っていた。金はとうとう返さずに別れた。

https://anond.hatelabo.jp/20241002005552

一一

 このごろ与次郎学校文芸協会切符を売って回っている。二、三日かかって、知った者へはほぼ売りつけた様子である与次郎それから知らない者をつかまえることにした。たいていは廊下でつかまえる。するとなかなか放さない。どうかこうか、買わせてしまう。時には談判中にベルが鳴って取り逃すこともある。与次郎はこれを時利あらずと号している。時には相手が笑っていて、いつまでも要領を得ないことがある。与次郎はこれを人利あらずと号している。ある時便所から出て来た教授をつかまえた。その教授ハンケチで手をふきながら、今ちょっとと言ったまま急いで図書館はいってしまった。それぎりけっして出て来ない。与次郎はこれを――なんとも号しなかった。後影を見送って、あれは腸カタルに違いないと三四郎に教えてくれた。

 与次郎切符販売方を何枚頼まれたのかと聞くと、何枚でも売れるだけ頼まれたのだと言う。あまり売れすぎて演芸場はいりきれない恐れはないかと聞くと、少しはあると言う。それでは売ったあとで困るだろうと念をおすと、なに大丈夫だ、なかに義理で買う者もあるし、事故で来ないのもあるし、それからカタルも少しはできるだろうと言って、すましている。

 与次郎切符を売るところを見ていると、引きかえに金を渡す者からはむろん即座に受け取るが、そうでない学生にはただ切符だけ渡している。気の小さい三四郎が見ると、心配になるくらい渡して歩く。あとから思うとおりお金が寄るかと聞いてみると、むろん寄らないという答だ。几帳面わずか売るよりも、だらしなくたくさん売るほうが、大体のうえにおいて利益からこうすると言っている。与次郎はこれをタイムス社が日本百科全書を売った方法比較している。比較だけはりっぱに聞こえたが、三四郎はなんだか心もとなく思った。そこで一応与次郎に注意した時に、与次郎の返事はおもしろかった。

相手東京帝国大学学生だよ」

いくら学生だって、君のように金にかけるとのん気なのが多いだろう」

「なに善意に払わないのは、文芸協会のほうでもやかましくは言わないはずだ。どうせいくら切符が売れたって、とどのつまり協会借金になることは明らかだから

 三四郎は念のため、それは君の意見か、協会意見かとただしてみた。与次郎は、むろんぼくの意見であって、協会意見であるとつごうのいいことを答えた。

 与次郎の説を聞くと、今度は演芸会を見ない者は、まるでばかのような気がする。ばかのような気がするまで与次郎講釈をする。それが切符を売るためだか、じっさい演芸会を信仰しているためだか、あるいはただ自分の景気をつけて、かねて相手の景気をつけ、次いでは演芸会の景気をつけて、世上一般空気をできるだけにぎやかにするためだか、そこのところがちょっと明晰に区別が立たないものから相手はばかのような気がするにもかかわらず、あまり与次郎の感化をこうむらない。

 与次郎第一に会員の練習に骨を折っている話をする。話どおりに聞いていると、会員の多数は、練習の結果として、当日前に役に立たなくなりそうだ。それから背景の話をする。その背景が大したもので、東京にいる有為青年画家をことごとく引き上げて、ことごとく応分の技倆を振るわしたようなことになる。次に服装の話をする。その服装が頭から足の先まで故実ずくめにでき上がっている。次に脚本の話をする。それが、みんな新作で、みんなおもしろい。そのほかいくらでもある。

 与次郎広田先生原口さんに招待券を送ったと言っている。野々宮兄妹と里見兄妹には上等の切符を買わせたと言っている。万事が好都合だと言っている。三四郎与次郎のために演芸万歳を唱えた。

 万歳を唱える晩、与次郎三四郎下宿へ来た。昼間とはうって変っている。堅くなって火鉢そばへすわって寒い寒いと言う。その顔がただ寒いのではないらしい。はじめは火鉢へ乗りかかるように手をかざしていたが、やがて懐手になった。三四郎与次郎の顔を陽気にするために、机の上のランプを端から端へ移した。ところが与次郎は顎をがっくり落して、大きな坊主頭だけを黒く灯に照らしている。いっこうさえない。どうかしたかと聞いた時に、首をあげてランプを見た。

「この家ではまだ電気を引かないのか」と顔つきにはまったく縁のないことを聞いた。

「まだ引かない。そのうち電気にするつもりだそうだ。ランプは暗くていかんね」と答えていると、急に、ランプのことは忘れたとみえて、

「おい、小川、たいへんな事ができてしまった」と言いだした。

 一応理由を聞いてみる。与次郎は懐から皺だらけの新聞を出した。二枚重なっている。その一枚をはがして、新しく畳み直して、ここを読んでみろと差しつけた。読むところを指の頭で押えている。三四郎は目をランプのそばへ寄せた。見出し大学の純文科とある

 大学外国文学科は従来西洋人担当で、当事者はいっさいの授業を外国教師に依頼していたが、時勢の進歩と多数学生の希望に促されて、今度いよいよ本邦人講義必須課目として認めるに至った。そこでこのあいだじゅうから適当人物を人選中であったが、ようやく某氏に決定して、近々発表になるそうだ。某氏は近き過去において、海外留学の命を受けたことのある秀才から至極適任だろうという内容である

広田先生じゃなかったんだな」と三四郎与次郎を顧みた。与次郎はやっぱり新聞の上を見ている。

「これはたしかなのか」と三四郎がまた聞いた。

「どうも」と首を曲げたが、「たいてい大丈夫だろうと思っていたんだがな。やりそくなった。もっともこの男がだいぶ運動をしているという話は聞いたこともあるが」と言う。

しかしこれだけじゃ、まだ風説じゃないか。いよいよ発表になってみなければわからないのだから

「いや、それだけならむろんかまわない。先生関係したことじゃないから、しかし」と言って、また残りの新聞を畳み直して、標題を指の頭で押えて、三四郎の目の下へ出した。

 今度の新聞にもほぼ同様の事が載っている。そこだけはべつだんに新しい印象を起こしようもないが、そのあとへ来て、三四郎は驚かされた。広田先生がたいへんな不徳義漢のように書いてある。十年間語学教師をして、世間には杳として聞こえない凡材のくせに、大学で本邦人外国文学講師を入れると聞くやいなや、急にこそこそ運動を始めて、自分の評判記を学生間に流布した。のみならずその門下生をして「偉大なる暗闇」などという論文を小雑誌に草せしめた。この論文零余子なる匿名のもとにあらわれたが、じつは広田の家に出入する文科大学小川三四郎なるものの筆であることまでわかっている。と、とうとう三四郎名前が出て来た。

 三四郎は妙な顔をして与次郎を見た。与次郎はまえから三四郎の顔を見ている。二人ともしばらく黙っていた。やがて、三四郎が、

「困るなあ」と言った。少し与次郎を恨んでいる。与次郎は、そこはあまりかまっていない。

「君、これをどう思う」と言う。

「どう思うとは」

「投書をそのまま出したに違いない。けっして社のほうで調べたものじゃない。文芸時評の六号活字の投書にこんなのが、いくらでも来る。六号活字ほとんど罪悪のかたまりだ。よくよく探ってみると嘘が多い。目に見えた嘘をついているのもある。なぜそんな愚な事をやるかというとね、君。みんな利害問題動機になっているらしい。それでぼくが六号活字を受持っている時には、性質のよくないのは、たいてい屑籠へ放り込んだ。この記事もまったくそれだね。反対運動の結果だ」

「なぜ、君の名が出ないで、ぼくの名が出たものだろうな」

 与次郎は「そうさ」と言っている。しばらくしてから

「やっぱり、なんだろう。君は本科生でぼくは選科生だからだろう」と説明した。けれども三四郎には、これが説明にもなんにもならなかった。三四郎は依然として迷惑である

「ぜんたいぼくが零余子なんてけちな号を使わずに、堂々と佐々木与次郎署名しておけばよかった。じっさいあの論文佐々木与次郎以外に書ける者は一人もないんだからなあ」

 与次郎はまじめである三四郎に「偉大なる暗闇」の著作権を奪われて、かえって迷惑しているのかもしれない。三四郎はばかばかしくなった。

「君、先生に話したか」と聞いた。

「さあ、そこだ。偉大なる暗闇の作者なんか、君だって、ぼくだって、どちらだってかまわないが、こと先生人格関係してくる以上は、話さずにはいられない。ああい先生から、いっこう知りません、何か間違いでしょう、偉大なる暗闇という論文雑誌に出ましたが、匿名です、先生の崇拝者が書いたものですから安心なさいくらいに言っておけば、そうかで、すぐ済んでしまうわけだが、このさいそうはいかん。どうしたってぼくが責任を明らかにしなくっちゃ。事がうまくいって、知らん顔をしているのは、心持ちがいいが、やりそくなって黙っているのは不愉快でたまらない。第一自分が事を起こしておいて、ああいう善良な人を迷惑状態に陥らして、それで平気に見物がしておられるものじゃない。正邪曲直なんてむずかしい問題は別として、ただ気の毒で、いたわしくっていけない」

 三四郎ははじめて与次郎を感心な男だと思った。

先生新聞を読んだんだろうか」

「家へ来る新聞にゃない。だからぼくも知らなかった。しか先生学校へ行っていろいろな新聞を見るからね。よし先生が見なくってもだれか話すだろう」

「すると、もう知ってるな」

「むろん知ってるだろう」

「君にはなんとも言わないか

「言わない。もっともろくに話をする暇もないんだから、言わないはずだが。このあいから演芸会の事でしじゅう奔走しているものから――ああ演芸会も、もういやになった。やめてしまおうかしらん。おしろいをつけて、芝居なんかやったって、何がおもしろものか」

先生に話したら、君、しかられるだろう」

しかられるだろう。しかられるのはしかたがないが、いかにも気の毒でね。よけいな事をして迷惑をかけてるんだから。――先生道楽のない人でね。酒は飲まず、煙草は」と言いかけたが途中でやめてしまった。先生哲学を鼻から煙にして吹き出す量は月に積もると、莫大なものである

煙草だけはかなりのむが、そのほかになんにもないぜ。釣りをするじゃなし、碁を打つじゃなし、家庭の楽しみがあるじゃなし。あれがいちばんいけない。子供でもあるといいんだけれども。じつに枯淡だからなあ」

 与次郎はそれで腕組をした。

「たまに、慰めようと思って、少し奔走すると、こんなことになるし。君も先生の所へ行ってやれ」

「行ってやるどころじゃない。ぼくにも多少責任があるから、あやまってくる」

「君はあやまる必要はない」

「じゃ弁解してくる」

 与次郎はそれで帰った。三四郎は床にはいってからたびたび寝返りを打った。国にいるほうが寝やす心持ちがする。偽りの記事――広田先生――美禰子――美禰子を迎えに来て連れていったりっぱな男――いろいろの刺激がある。

 夜中からぐっすり寝た。いつものように起きるのが、ひどくつらかった。顔を洗う所で、同じ文科の学生に会った。顔だけは互いに見知り合いである。失敬という挨拶のうちに、この男は例の記事を読んでいるらしく推した。しかし先方ではむろん話頭を避けた。三四郎も弁解を試みなかった。

 暖かい汁の香をかいでいる時に、また故里の母から書信に接した。また例のごとく、長かりそうだ。洋服を着換えるのがめんどうだから、着たままの上へ袴をはいて、懐へ手紙を入れて、出る。戸外は薄い霜で光った。

 通りへ出ると、ほとんど学生ばかり歩いている。それが、みな同じ方向へ行く。ことごとく急いで行く。寒い往来は若い男の活気でいっぱいになる。そのなかに霜降り外套を着た広田先生の長い影が見えた。この青年の隊伍に紛れ込んだ先生は、歩調においてすでに時代錯誤である。左右前後比較するとすこぶる緩漫に見える。先生の影は校門のうちに隠れた。門内に大きな松がある。巨大の傘のように枝を広げて玄関をふさいでいる。三四郎の足が門前まで来た時は、先生の影がすでに消えて、正面に見えるものは、松と、松の上にある時計台ばかりであった。この時計台時計は常に狂っている。もしくは留まっている。

 門内をちょっとのぞきこんだ三四郎は、口の中で「ハイドリオタフヒア」という字を二度繰り返した。この字は三四郎の覚えた外国語のうちで、もっとも長い、またもっともむずかしい言葉の一つであった。意味はまだわからない。広田先生に聞いてみるつもりでいる。かつて与次郎に尋ねたら、おそらくダーターファブラのたぐいだろうと言っていた。けれども三四郎からみると二つのあいだにはたいへんな違いがある。ダーターファブラはおどるべき性質のものと思える。ハイドリオタフヒアは覚えるのにさえ暇がいる。二へん繰り返すと歩調がおのずから緩漫になる。広田先生の使うために古人が作っておいたような音がする。

 学校へ行ったら、「偉大なる暗闇」の作者として、衆人の注意を一身に集めている気色がした。戸外へ出ようとしたが、戸外は存外寒いから廊下にいた。そうして講義あいだに懐から母の手紙を出して読んだ。

 この冬休みには帰って来いと、まるで熊本にいた当時と同様な命令がある。じつは熊本にいた時分にこんなことがあった。学校休みになるか、ならないのに、帰れという電報が掛かった。母の病気に違いないと思い込んで、驚いて飛んで帰ると、母のほうではこっちに変がなくって、まあ結構だったといわぬばかりに喜んでいる。訳を聞くと、いつまで待っていても帰らないから、お稲荷様へ伺いを立てたら、こりゃ、もう熊本をたっているという御託宣であったので、途中でどうかしはせぬだろうかと非常に心配していたのだと言う。三四郎はその当時を思いだして、今度もまた伺いを立てられることかと思った。しか手紙にはお稲荷様のことは書いてない。ただ三輪田のお光さんも待っていると割注みたようなものがついている。お光さんは豊津の女学校をやめて、家へ帰ったそうだ。またお光さんに縫ってもらった綿入れが小包で来るそうだ。大工の角三が山で賭博を打って九十八円取られたそうだ。――そのてんまつが詳しく書いてある。めんどうだからいかげんに読んだ。なんでも山を買いたいという男が三人連で入り込んで来たのを、角三が案内をして、山を回って歩いているあいだに取られてしまったのだそうだ。角三は家へ帰って、女房にいつのまに取られたかからないと弁解した。すると、女房がそれじゃお前さん眠り薬でもかがされたんだろうと言ったら、角三が、うんそういえばなんだかかいだようだと答えたそうだ。けれども村の者はみんな賭博をして巻き上げられたと評判している。いなかでもこうだから東京にいるお前なぞは、本当によく気をつけなくてはいけないという訓誡がついている。

 長い手紙を巻き収めていると、与次郎そばへ来て、「やあ女の手紙だな」と言った。ゆうべよりは冗談をいうだけ元気がいい。三四郎は、

「なに母からだ」と、少しつまらなそうに答えて、封筒ごと懐へ入れた。

里見お嬢さんからじゃないのか」

「いいや」

「君、里見お嬢さんのことを聞いたか

「何を」と問い返しているところへ、一人の学生が、与次郎に、演芸会の切符をほしいという人が階下に待っていると教えに来てくれた。与次郎はすぐ降りて行った。

 与次郎はそれなり消えてなくなった。いくらつらまえようと思っても出て来ない。三四郎はやむをえず精出して講義を筆記していた。講義が済んでから、ゆうべの約束どおり広田先生の家へ寄る。相変らず静かである先生茶の間に長くなって寝ていた。ばあさんに、どうかなすったのかと聞くと、そうじゃないのでしょう、ゆうべあまりおそくなったので、眠いと言って、さっきお帰りになると、すぐに横におなりなすったのだと言う。長いからだの上に小夜着が掛けてある。三四郎は小さな声で、またばあさんに、どうして、そうおそくなったのかと聞いた。なにいつでもおそいのだが、ゆうべのは勉強じゃなくって、佐々木さんと久しくお話をしておいでだったという答である勉強佐々木に代ったから、昼寝をする説明にはならないが、与次郎が、ゆうべ先生に例の話をした事だけはこれで明瞭になった。ついでに与次郎が、どうしかられたかを聞いておきたいのだが、それはばあさんが知ろうはずがないし、肝心の与次郎学校で取り逃してしまたかしかたがない。きょうの元気のいいところをみると、大した事件にはならずに済んだのだろう。もっと与次郎心理現象はとうてい三四郎にはわからないのだから、じっさいどんなことがあったか想像はできない。

 三四郎は長火鉢の前へすわった。鉄瓶がちんちん鳴っている。ばあさんは遠慮をして下女部屋へ引き取った。三四郎はあぐらをかいて、鉄瓶に手をかざして、先生の起きるのを待っている。先生は熟睡している。三四郎は静かでいい心持ちになった。爪で鉄瓶をたたいてみた。熱い湯を茶碗についでふうふう吹いて飲んだ。先生は向こうをむいて寝ている。二、三日まえに頭を刈ったとみえて、髪がはなはだ短かい。髭のはじが濃く出ている。鼻も向こうを向いている。鼻の穴がすうすう言う。安眠だ。

 三四郎は返そうと思って、持って来たハイドリオタフヒアを出して読みはじめた。ぽつぽつ拾い読みをする。なかなかわからない。墓の中に花を投げることが書いてある。ローマ人薔薇を affect すると書いてある。なんの意味だかよく知らないが、おおかた好むとでも訳するんだろうと思った。ギリシア人は Amaranth を用いると書いてある。これも明瞭でない。しか花の名には違いない。それから少しさきへ行くと、まるでわからなくなった。ページから目を離して先生を見た。まだ寝ている。なんでこんなむずかしい書物自分に貸したものだろうと思った。それから、このむずかしい書物が、なぜわからないながらも、自分の興味をひくのだろうと思った。最後広田先生は必竟ハイドリオタフヒアだと思った。

2024-09-22

anond:20240921093915

保八はちょっと無理じゃね?嘘つかないと達成無理じゃね?みたいなことがささやかれて10年くらいたったけれど、もうそこまで行ってしまっているのか。

地方政府給与・代金未払いはそのころから問題視されていたような気がする。

上手くいかないとペナルティがあるので、中央政府にうまくいっていると偽装して報告するために無理をしていることがそのころから言われてた。

日本でも連続通り魔事件が起きるときはそうだったけれど、中国でも無敵の人が増えていっているんだろうな。

多分、今回は邦人殺害されたので日本ニュースになっただけで、中国人が犠牲者となる通り魔事件も増えているんだろうか。

2024-09-21

anond:20240921105714

深圳事件中国在住の邦人個人コミュニティ安全対策を取ることになると思うがそれを非難する人はいないだろう。中国人全員を殺人犯呼ばわりすることとは全く違うからな。

同様に女性性犯罪への安全対策個人社会でとる行為と、男性全員を性犯罪者呼ばわりすることとは全く違うんだよ。

ほとんどの男性性犯罪をしないはその通りだが、女性は身を守るための対策をして良い。

女性専用車両ラッシュ時だけなように男女が密着状態にあることが痴漢犯罪関係あるから必要なんであり、いきなり日本人専用車両が出てくる理由わからん

トイレ風呂が男女別なら人種別のトイレ風呂を作れって言っちゃうレベル

産経社説に対する反応から、本当のリベラルを判定できる。

産経社説

<主張>日本人児童刺殺 中国政府反省ないのか 社説 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.sankei.com/article/20240920-5W75JOVASNMKLK2WKQDBQ3LAYY/



《本当のリベラル

反中国」産経らしいですが、何をどう反省しろというのか。こんな無差別犯行は防ぐことは非常に困難でしょう/中国政府日本ヘイト煽ってるなんて事実はないし、今回日本人から襲撃されたのか不明

虐殺反省を拒む東京都知事にも言ってね。それを支持するネトウヨにも。そして入管虐待を続けてきた日本政府や、それを擁護するネトウヨにも。

政府民族区別をつけず憎悪煽動するメディア産経新聞反省ないのか。金正恩への非難を、朝鮮学校の子供へのヘイトクライムに転嫁する国内問題と相似だ

取れる対策って、憎悪煽り立てないことくらい。あれ、憎悪煽り立てるって、どこかの新聞の得意技というかお家芸

事件責任政府に求めてどうすんだろ。ウィシュマさんのように死亡に公務員が関わったならともかく。

産経みたいに煽って戦争させようと仕向けるメディアこそ害悪だよ。文句ばっかり垂れて日中間の些細な問題国家問題にしてしまったら得するのは誰?統一教会北朝鮮発祥カルトにずーっと与してきた新聞社だもんな!

今回の事件には極めて強い憤りを覚える。その一方で、ヘイト記事を量産する産経にそれを言う資格があるかとも思う。特に昨今のクルド人ヘイトは目に余るものがあり、いつ日本で同様の事件が起きてもおかしくない。

鉦と太鼓クルドヘイト煽ってる産経新聞が言うと説得力ありますわー

21世紀なのに在外自国民保護って名目現在進行形ドンパチやってる国ありますよね…あんな風なことしたいんでしょうか……

中国で起きると殺人事件戦争犯罪を同一に見える解像度低すぎウヨって同じ理屈で「北朝鮮邦人拉致日本人邦人拉致するんだから大騒ぎすることじゃない」とは言わないのほんとクソですよね(侮蔑)。



産経にまんまと乗せられてしまったリベラル

私は中国政府だけでなく、全ての中国人民に、くだらない抗日思想が招いた惨事について深く考えてほしいと思ってる。/ 中共が自らの正当性の根源とする抗日思想のくだらなさに気づけ。



人の死や目先の怒りに惑わされず、本当にリベラルな物の見方を身につけたい。

anond:20240921101841

2024-09-20

中国で働いてる邦人なんてどうせいけ好かない高給取りの腐れエリートばかりだろうからそいつらが家族が刺されることに怯えてると思うと正直ちょっと胸が空くよね

2024-09-19

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